JPH09249733A - エポキシ樹脂及び該エポキシ樹脂を含有した硬化性組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂及び該エポキシ樹脂を含有した硬化性組成物

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JPH09249733A
JPH09249733A JP5948796A JP5948796A JPH09249733A JP H09249733 A JPH09249733 A JP H09249733A JP 5948796 A JP5948796 A JP 5948796A JP 5948796 A JP5948796 A JP 5948796A JP H09249733 A JPH09249733 A JP H09249733A
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epoxy resin
bisphenol
alkyl group
resin
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Kazuhiko Yoshida
一彦 吉田
Yasuyuki Takeda
恭幸 武田
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Tohto Kasei Co Ltd
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Tohto Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】常温に於いて高引火点の炭化水素系溶剤に完全
に溶解し、塗料、接着剤、絶縁材料、積層板材料、電子
材料、注型材料、結晶化防止材料等の広範な分野に使用
できるエポキシ樹脂を提供することを目的とする。 【構成】下記一般式(1)で表される、エポキシ当量1
80〜2,000g/eqのアルキル基置換ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂。 【化1】 (式中、n≧1、m≧0、R1はC1〜C9の低級アルキ
ル基を示し、1≦(a+a′)≦4、R2はC1〜C9
低級アルキル基、又は水素原子からなり、1≦(b+
b′)≦4である。Xは、−CH2−、−CH(CH3
2−、又は−SO2−基を表す.)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温に於いて高引火点
の炭化水素系溶剤に完全に溶解し、塗料、接着剤、絶縁
材料、積層板材料、電子材料、注型材料、結晶化防止材
料、等の広範な分野に使用できるエポキシ樹脂とその組
成物に関するものであり、とりわけ、耐食性、耐水性、
強度等に優れる硬化物が得られる硬化性組成物を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エポキシ樹脂はその優れた耐
食性、密着性、耐薬品性等の特徴により橋梁、タンク、
船舶等の重防食塗料用に広く用いられているが、一般的
にはビスフェノール型のエポキシ樹脂をキシレン、トル
エン等の低引火点、低沸点の有機溶剤に溶解して使用さ
れている。このため、塗装時の溶剤臭による作業環境悪
化の問題や火災の危険性、更には旧塗膜に塗装した場合
旧塗膜を膨潤させ、リフティングさせる等の問題があっ
た。これらの問題を改善するためには、塗装時の臭気が
少なく高引火点の溶剤を用いる必要があるが、従来のエ
ポキシ樹脂ではこれら溶剤への溶解性が低いために塗料
が濁ったり粘度が高くなる等の問題があった。また、こ
れらの問題を改善する方法として、特開平4−1162
3号公報、特公平7−68491号公報にはソルベッソ
100のように炭素数9〜11の混合芳香族炭化水素類
溶剤に溶解する変性エポキシ樹脂が報告されているが、
芳香族系溶剤では塗装作業時の臭気をなくすことができ
ない問題があった。このためミネラルスピリッツのよう
に高引火点の脂肪族炭化水素類に溶解し、かつ密着性、
耐食性に優れる塗膜が得られるエポキシ樹脂塗料の出現
が望まれていた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明者らはこのよ
うな現状に鑑み、高引火点で臭気の少ない脂肪族系溶剤
に可溶であるエポキシ樹脂を開発すべく検討した結果、
本発明を完成するに至ったものである。即ち、本発明は
引火点40℃以上の脂肪族系溶剤に常温で完全に溶解
し、かつ密着性、耐食性、耐水性に優れた塗膜を与える
エポキシ樹脂及びその硬化性組成物を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、かかる問題
を解決するために鋭意検討した結果、下記一般式(1)
で表される、エポキシ当量180〜2,000g/eq
のアルキル基置換ビスフェノール型エポキシ樹脂及び該
エポキシ樹脂とエポキシ硬化剤を必須成分として含有す
るエポキシ樹脂組成物がこれらの問題点を解決するのに
最適な手段であることを見い出し本発明を完成するに至
った。
【0005】
【化2】
【0006】(式中、n≧1、m≧0、R1はC1〜C9
の低級アルキル基を示し、1≦(a+a′)≦4、R2
はC1〜C9の低級アルキル基、又は水素原子からなり、
1≦(b+b′)≦4である。Xは、−CH2−、−C
H(CH32−、又は−SO2−基を表す) 本発明のアルキル基置換ビスフェノール型エポキシ樹脂
の原料として用いられるアルキル化ビスフェノール類が
有するアルキル置換基の数は一分子(ベンゼン環2個)
中に平均1〜4個である。アルキル置換基は各分子中に
均等に導入されている必要はなく樹脂全体で一分子(ベ
ンゼン環2個)中に平均して1〜4個置換されていれば
よい。アルキル置換基の数が1個以下では弱溶剤に対す
る溶解性が不十分で、4個以上導入することは合成技術
上困難なためであり、より望ましくは一分子中に2〜3
個、さらに望ましくは各ベンゼン環に1個、一分子中に
2個である。本発明に用いられるビスフェノールに導入
するアルキル基の炭素数は3〜9個である。炭素数が2
個以下では弱溶剤に対する溶解性を高めることが難しく
炭素数10個以上のものを導入しても必要以上に分子量
及びエポキシ当量を増大するだけで弱溶剤への溶解性や
耐水性には寄与しないためである。アルキル基は直鎖状
であっても、分岐状であってもかまわないが、同じ炭素
数であれば分岐状であるほうが弱溶剤に対する溶解性を
高める効果が大きく、また、耐水性もより良好なものと
なる。
【0007】本発明に用いるアルキル基置換ビスフェノ
ール類として代表的なものとしては、ジターシャリーブ
チルビスフェノールA、テトラターシャリーブチルビス
フェノールA、ジセコンダリーブチルビスフェノール
A、テトラターシャリーブチルビスフェノールF、テト
ラセカンダリーブチルビスフェノールF、ジノニルビス
フェノールF、ジターシャリーブチルジメチルビスフェ
ノールS、及びこれらの混合物が挙げられるが、好まし
くはターシャリーブチル化ビスフェノールAである。
【0008】本発明のエポキシ樹脂はアルキル基置換ビ
スフェノール類をエピハロヒドリンでアルカリ金属水酸
化物の存在下でエポキシ化する従来公知の方法により得
ることができる。エピハロヒドリンとしてはエピクロロ
ヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨードヒドリン等
が挙げられるが、エピクロロドリンが望ましい。アルキ
ル化ビスフェノール類のフェノール性水酸基1モルに対
してエピハロヒドリンを1.5〜15モル、より好まし
くは3〜8モルの過剰量を用い、アルカリ金属水酸化物
の使用量はアルキル化ビスフェノール類の水酸基当量1
に対して0.8〜1.3モルの範囲で固形又は水溶液と
して加える。反応温度は40〜120℃、圧力50〜7
60mmHgで生成した水を系外に除去しながら0.5
〜15時間反応させる。反応終了後に過剰のエピハロヒ
ドリンを留去した後、メチルイソブチルケトンやトルエ
ン等の溶剤に溶解して、さらに生成したエポキシ樹脂の
加水分解性塩素に対して1〜50モルのアルカリ金属水
酸化物を添加して精製反応を行った後、副生成した塩を
水性又は濾過等により除去し、溶媒を留去することによ
り本発明のエポキシ樹脂を得ることができる。
【0009】前述のアルキル基置換ビスフェノール型エ
ポキシ樹脂はさらにビスフェノール類又はアルキル基置
換ビスフェノール類及びそれらの混合物との重付加反応
によりエポキシ当量200〜2,000g/eqの任意
の分子量のエポキシ樹脂を得ることができる。エポキシ
当量200g/eq以下のものは合成が困難であり、エ
ポキシ当量が2,000g/eqを超えるものは架橋密
度が踈になり耐食性、耐薬品性が損なわれミネラルスピ
リッツに対する溶解性も悪くなる為であり、好ましくは
250〜1,000g/eqである。かかるエポキシ樹
脂の合成法は、特に限定されることなく従来より知られ
ている公知の方法に従って行われる。公知の方法として
上記原料を一括投入後80〜220℃にて触媒存在下に
おいて1〜20時間で反応させる。かかる触媒として
は、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ピリ
ジンなどの3級アミン、テトラメチルアンモニウムクロ
ライド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、
トリフェニルホスホニウムブロマイドなどの4級アンモ
ニウム塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウムなどのアルカリ金属水酸化物、トリフェニルホ
スフィン、トリエチルホスフィンなどの有機リン化合物
などが用いられる。
【0010】本発明の組成物には、50重量%以上のア
ルキル基置換ビスフェノール型エポキシ樹脂とビスフェ
ノール型エポキシ樹脂とを混合して用いることができ
る。ビスフェノール型エポキシ樹脂の含有量が50重量
%を超えるとミネラルスピリッツに対する溶解性が落ち
るためである。ここで用いられるビスフェノール型エポ
キシ樹脂としてはビスフェノールA型エポキシ樹脂,ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エ
ポキシ樹脂,ビスフェノールAD型エポキシ樹脂及びこ
れらの混合物が挙げられるが、好ましくはビスフェノー
ルA型及びビスフェノールF型エポキシ樹脂である。ま
たエポキシ樹脂の分子量範囲としては320から1,5
00程度のものまで用いることができる。これらの市販
のエポキシ樹脂としては東都化成社製のYD−128,
YD−134,YD−011,YDF−170,YDF
−2001等が挙げられる。
【0011】本発明の組成物で用いることのできる硬化
剤としては、アミン系硬化剤、メルカプタン系硬化剤、
酸無水物系硬化剤等が挙げられるが、重防食用途にはア
ミン系硬化剤が最も好ましい。アミン系硬化剤として
は、ポリアミノアミド類、エポキシ樹脂アミンアダク
ト、脂肪族ポリアミン、変性ポリアミン、第3アミン、
ヒドラジド、イミダゾール等通常のエポキシ樹脂に使用
される硬化剤が使用可能であるが、特にポリアミノアミ
ド類、エポキシ樹脂アミンアダクトが好ましい。
【0012】本発明の組成物で用いられる溶剤として
は、引火点40℃以上の脂肪族系溶剤(ミネラルスピリ
ッツ)の他に、必要に応じてトルエン、キシレン、及び
高沸点ナフサなどの芳香族系溶剤、ケトン類、アルコー
ル類、エステル類、グリコールエーテル類及びそれらの
混合物も用いることができる。
【0013】本発明のエポキシ樹脂による組成物はエポ
キシ樹脂単独で用いることも出来るが、必要に応じて石
油樹脂、クマロンインデン樹脂、キシレン樹脂、ケトン
樹脂等より選ばれた1種又は2種以上の樹脂を所望の目
的範囲で含有せしめることが出来る。本発明の組成物に
は、各種用途に応じてタルク、炭酸カルシウム、シリ
カ、カーボンなどの充填材や、ベンガラ、酸化チタン、
硫化亜鉛、酸化鉄などの顔料及び増粘剤、消泡剤、可塑
剤などの添加剤適量配合することが出来る。塗装手段と
しては硬化剤成分を除く前記成分の混合物2本ロール、
ボールミル、サンドグラインドミル等の分散装置にて混
合分散することにより塗料を調整することが出来る。こ
れを塗装直前に硬化剤と混合し、吹き付け塗り、ローラ
ー塗り、刷毛塗り等の通常の塗装手段により塗装し、自
然乾燥、強制乾燥により硬化塗膜が形成される。
【0014】
【発明の効果】本発明のエポキシ樹脂は高引火点の脂肪
族溶剤に可溶であり、該樹脂を用いた硬化性組成物は、
塗装時の作業環境を改善することができ、また旧塗膜上
に塗装したときに旧塗膜を溶解又は膨潤させる等のリフ
ティングを防ぐことが出来る。
【0015】
【実施例及び比較例】以下、実施例及び比較例に基づき
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。得られた樹脂については、次
の試験法によって行った。 (1)エポキシ当量(固形分値)はJIS K7236
により測定した。 (2)低温溶解性は、各樹脂をミネラルスピリッツに溶
解して樹脂分70%のエポキシ樹脂ワニスとして、5℃
で24時間静置した後分離の有無を目視で判定した。 ○ 分離なし、: × 分離 (3)GPC測定は、東ソー(株)製HLC−802A
型高速GPC装置で内蔵のRI検出器を使用した。移動
相にはテトラヒドロフランを用いて、流速1.0mL/
minで測定を行った。GPCカラムは同じく東ソー
(株)製G4000H8、G3000H8、G2000
H8各1本を用いた。分子量測定はポリスチレン検量線
により求めた。 実施例1 撹拌噐、温度計、窒素ガス導入装置、滴下装置、冷却管
及び油水分離装置を備えた内容量1のガラスフラスコに
本州化学工業社製BisOTBP−A(ターシャリーブ
チル化ビスフェノールA;フェノール性水酸基当量17
0g/eq,融点115℃)150部、エピクロロヒド
リン308部を仕込み、窒素ガスを流しながら70℃ま
で加熱して溶解した。その後同温度に保ちながら、48
%水酸化ナトリウム水溶液3.7部を1時間毎に3回添
加後一時間同温度で反応を行った。その後窒素ガスの導
入を中止して、系内を240mmHgの減圧にして75
℃までまで加熱して計内の水分をエピクロロヒドリンと
共沸留出水させ油水分離装置を用いて系外に分離除去し
た。その後同条件を保ちながら48%水酸化ナトリウム
水溶液55.8部を3時間で滴下した。この間系内の水
分はエピクロロヒドリンと共沸留出水させ系外に分離除
去した。水酸化ナトリウム滴下終了後さらに30分反応
を継続した後、未反応のエピクロロヒドリンを10mm
Hgの減圧下、180℃の温度で5分間保持して減圧回
収した。次にメチルイソブチルケトンを390部加え、
生成したエポキシ樹脂を溶解した後15%水酸化ナトリ
ウム水溶液20部を加え80℃で2時間反応させた。次
に水260部を加えて反応で生成した食塩を溶解させて
分液、除去した後、リン酸水溶液で中和し、水洗水が中
性になるまで樹脂溶液を数回水洗した。さらに5mmH
g以下の減圧下、180℃の温度で5分間保持してメチ
ルイソブチルケトンを留去しエポキシ樹脂を得た。得ら
れた樹脂のエポキシ当量は265g/eqで低温溶解性
は○印であった。また、該エポキシ樹脂のGPCチャ−
ト、溶出時間(min)と応答量(mV)及び溶出時間
(min)と分子量の対数(LogM)を同時にプロッ
トしたもの図1に示した。同時に赤外吸収スペクトルを
図2に示した。
【0016】実施例2 実施例1で得られた(ターシャリー)ブチル化ビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテル875部にBPA12
5部仕込み120℃まで昇温してトリフェニルホスフィ
ンをBPAに対して1000ppm添加し、150℃ま
で昇温、同温度で反応を行いエポキシ当量が設定値以上
になったところで反応終了とした。得られた樹脂のエポ
キシ当量は478g/eqで、低温溶解性は○印であっ
た。
【0017】実施例3 実施例1で得られた(ターシャリー)ブチル化ビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテル750部に東都化成社
製YD−128(ビスフェノールA型液状エポキシ樹
脂;エポキシ当量187g/eq、粘度12,800m
Pa・s/25℃)を250部を加えて80℃まで昇
温、溶解して全体が均一になるのを確認して抜き出し
た。得られた樹脂のエポキシ当量は239g/eqで、
低温溶解性は○印であった。
【0018】比較例1 実施例1の(ターシャリー)ブチル化ビスフェノールA
をビスフェノールAに変更した以外は同じ条件でエポキ
シ化を行いエポキシ樹脂を得た。得られた樹脂のエポキ
シ当量は187g/eqで、低温溶解性は×印であっ
た。
【0019】比較例2 実施例1の(ターシャリー)ブチル化ビスフェノールA
をビスフェノールC(メチル化ビスフェノールA)に変
更した以外は同じ条件でエポキシ化を行いエポキシ樹脂
を得た。得られた樹脂のエポキシ当量は210g/eq
で、低温溶解性は×印であった。
【0020】比較例3 実施例1で得られた(ターシャリー)ブチル化ビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテル400部にYD−12
8を600部を加えて80℃まで昇温、溶解して混合エ
ポキシ樹脂を得た。得られた樹脂のエポキシ当量は21
2g/eqで、低温溶解性は×印であった。
【0021】実施例4〜6及び比較例4〜6 実施例1〜3及び比較例1〜3で得られたエポキシ樹脂
をミネラルスピリッツに樹脂分70%で溶解した。この
エポキシ樹脂ワニス100部に表−1に示す量でアミン
系硬化剤(東都化成社製ポリアミノアミドZX−147
8;アミン価106mgKOH/g)を配合した。更に
酸化チタン22部、沈降性硫酸バリウム18部、燐酸亜
鉛6部を配合して塗料を調整した。得られた塗料を軟鋼
板SPCC−SB(1.6×70×150mm)のメチ
ルエチルケトンでの脱脂後にサンドブラスト処理を行っ
たものにバーコーターで乾燥膜厚100μmになるよう
に塗布し、20℃、7日間乾燥させた。得られた塗膜の
外観、密着性、耐食性の各性能試験を評価した結果を表
1に示した。尚、塗膜の外観は目視で判定した ○:良好 △:やや良好 ×:不良。 また、密着性は、JIS K−5400の付着性の碁盤
目テープ剥離試験法により評価し、ゴバン目100個を
カッターナイフで切り込み、セロハンテープにて剥離試
験を行い、塗膜残存数を測定した。また、耐食性につい
てはJIS K5400−7,8に準拠して300時間
塩水噴霧試験をした後、塗膜の外観について目視により
発錆性を評価した ○:良好 △:錆発生により若干の膨れあり ×:錆発生により著しい膨れあり。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、本発明のアルキ
ル基置換ビスフェノール型エポキシ樹脂及び該樹脂と硬
化剤より成る硬化性組成物はミネラルスピリッツに対す
る溶解性に優れ、得られる塗膜は従来のビスフェノール
型エポキシ樹脂と同等の密着性、耐食性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたアルキル基置換ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂のGPCチャートであり、溶出時間
(min)と応答量(mV)及び溶出時間(min)と
分子量の対数(LogM)を同時にプロットしたもので
ある。
【図2】実施例1で得られたアルキル基置換ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂の赤外吸収スペクトルチャートであ
り、縦軸は吸収強度を、横軸は吸収波長を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される、エポキシ
    当量180〜2,000g/eqのアルキル基置換ビス
    フェノール型エポキシ樹脂。 【化1】 (式中、n≧1、m≧0、R1はC1〜C9の低級アルキ
    ル基を示し、1≦(a+a′)≦4、R2はC1〜C9
    低級アルキル基、又は水素原子からなり、1≦(b+
    b′)≦4である。Xは、−CH2−、−CH(CH3
    2−、又は−SO2−基を表す)
  2. 【請求項2】 アルキル基置換ビスフェノール型エポキ
    シ樹脂がターシャリーブチル化ビスフェノールAをエポ
    キシ化したエポキシ樹脂である請求項1記載のアルキル
    基置換ビスフェノールA型エポキシ樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のアルキル基
    置換ビスフェノール型エポキシ樹脂を50wt%以上含
    有するエポキシ樹脂と硬化剤より成ることを特徴とする
    アルキル基置換ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含有
    した硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 硬化剤がアミン系硬化剤である請求項3
    記載のアルキル基置換ビスフェノールA型エポキシ樹脂
    を含有した硬化性組成物。
JP5948796A 1996-03-15 1996-03-15 エポキシ樹脂及び該エポキシ樹脂を含有した硬化性組成物 Pending JPH09249733A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012763A (ja) * 2001-06-27 2003-01-15 Toto Kasei Co Ltd エポキシ樹脂,それを含有するエポキシ樹脂組成物及びその硬化物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003012763A (ja) * 2001-06-27 2003-01-15 Toto Kasei Co Ltd エポキシ樹脂,それを含有するエポキシ樹脂組成物及びその硬化物

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