JPH09249443A - 無機質板の製造方法 - Google Patents

無機質板の製造方法

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JPH09249443A
JPH09249443A JP8576596A JP8576596A JPH09249443A JP H09249443 A JPH09249443 A JP H09249443A JP 8576596 A JP8576596 A JP 8576596A JP 8576596 A JP8576596 A JP 8576596A JP H09249443 A JPH09249443 A JP H09249443A
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
making roll
laminated
laminated mat
slurry
Prior art date
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Pending
Application number
JP8576596A
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English (en)
Inventor
Kazuo Utagaki
一男 歌書
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Nichiha Corp
Original Assignee
Nichiha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、無機質板を高密度高比重にす
るために補強材料である繊維物質の添加量を5重量%以
下に減らしても、抄造されるマットのメイキングロール
への巻取り性、ワイヤによる切断性およびメイキングロ
ールからの剥離性を良好に維持することにある。 【解決手段】セメントと繊維物質とを主体とする無機質
板原料混合物に更に0.5〜2重量%のセピオライトを
加えて水に分散させたスラリーを抄造して抄造シートを
フォーミングし、該抄造シートをメイキングロールに巻
取り積層し、ワイヤによって切断剥離展開して養生硬化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に抄造法が適用さ
れる無機質板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無機質板を抄造法によって製造するに
は、従来セメント類と繊維物質とを主体とした無機質板
原料混合物を水に分散してスラリーとし、該スラリーを
抄造脱水して抄造シートをフォーミングし、該抄造シー
トをメイキングロールに巻取って複数層積層して積層マ
ットとし、該積層マットを該メイキングロールに備えら
れているワイヤによって切断し、かつ該メイキングロー
ルから剥離展開した後、該積層マットを養生硬化せしめ
る方法が適用されている。上記抄造法によって製造され
る無機質板を高密度高比重にするためには、無機質板の
補強材料である木質パルプ等の繊維物質の添加量を少な
くとも5重量%以下にすることが必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、繊維物質の添加量を5重量%以下にすると抄造され
る抄造シートの含水率が低くなり、更に繊維物質による
抄造シートの連結作用も少なくなって該抄造シートが脆
化し、メイキングロールへの円滑な巻取りやワイヤによ
り切断することが困難になり、また切断された積層マッ
トをメイキングロールから円滑に剥離展開することも困
難になり、剥離展開の際に積層マットに層間剥離等の破
損を生じると言う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、セメント類と繊維物質と
セピオライトとを主体とし、該繊維物質は1〜5重量
%、該セピオライトは0.5〜2重量%の量で含まれて
いる無機質板原料混合物を水に分散してスラリーとし、
該スラリーを抄造脱水して抄造シートをフォーミング
し、該抄造シートをメイキングロールに巻取ることによ
って複数層積層して積層マットとし、該積層マットをワ
イヤによって切断しかつ該メイキングロールから剥離展
開した後、上記切断剥離展開された積層マットを養生硬
化せしめる無機質板の製造方法を提供するものである。
【0005】
【作用】セピオライトを無機質板原料混合物に添加する
と抄造シート更には積層マットの粘性が増大し、かつ抄
造シート内で該セピオライト相互もしくはセピオライト
と繊維物質とが絡み合い、抄造シート更には積層マット
の連結性も増大する。したがって抄造シートのメイキン
グロールへの巻取り性、積層マットのワイヤ切断性、そ
して積層マットのメイキングロールからの剥離展開性が
改良される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に詳細
に説明する。 〔無機質板原料混合物〕本発明に使用する無機質板原料
混合物はセメント類と繊維物質とセピオライトとを主体
とする混合物であり、上記セメント類とは例えばポルト
ランドセメント、ジェットセメント、高炉スラグセメン
ト、フライアッシュセメント、アルミナセメント等の一
種または二種以上の混合物であり、上記繊維物質とは例
えばパルプ繊維、故紙解繊物、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維、アクリル繊維、アセテート繊維、ポリエチ
レン繊維、ポリプロピレン繊維等の有機繊維やガラス繊
維、炭素繊維、セラミック繊維、ロックウール等の無機
繊維等の一種または二種以上の混合物であり、高密度高
比重の無機質板を得るためには該繊維物質は1〜5重量
%の範囲内で混合される。セピオライトは抄造される抄
造シートの濾水性を低下させ、該抄造シートの粘性を増
大させて脆化を防止するものであり、該セピオライトは
0.5〜2重量%の範囲内で混合される。
【0007】〔スラリーの調製〕上記原料混合物は水に
分散せしめられてスラリーとされるが、該スラリーの固
形分濃度は通常5〜20重量%とされる。該スラリーに
は上記原料混合物に加えてパーライト、フライアッシ
ュ、ワラストナイト、無機質板廃棄物粉末等の無機フィ
ラー、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、炭酸ソー
ダ、アルミン酸ソーダ、水ガラス等のセメント硬化促進
剤やワックス、パラフィン、シリコン等の撥水剤等が数
重量%程度添加されてもよい。
【0008】〔抄造シートのフォーミング〕上記スラリ
ーはフローオン方式、ハチェック法、長網法、注型法等
の通常の方法によって抄造脱水され抄造シートを形成す
る。該抄造シートは通常メイキングロールに巻取られて
所定の厚みになるまで複数層積層される。通常該積層マ
ットの厚みは4〜18mm程度とする。図1にメイキング
ロール(1) が示される。該メイキングロール(1) はロー
ル本体(2) と、該ロール本体(2) 表面に軸方向に沿って
設けられているワイヤ溝(3)と、該ワイヤ溝(3) に収容
されているワイヤ(4) と、該ロール本体(2) 側面に枢着
され該ワイヤ(4) の両端を支持するアーム(5) とからな
り、図2に示すように抄造機(6) から抄造シートMを受
取って巻取り積層し、そしてメイキングロール(1) のア
ーム(5) を図1点線位置まで回動させることによってメ
イキングロール(1) に巻取り積層されている積層マット
LMがワイヤ(4) によって切断剥離され、受取りコンベ
ア(7) 上に展開される。受取りコンベア(7) 上に展開さ
れた積層マットLMは通常プレスにより圧縮脱水され成
形体とする。この場合所望により表面にエンボス模様を
成形することが出来る。
【0009】〔養生硬化〕上記のようにプレス成形を行
なった成形体は養生され硬化する。該養生としては通常
加熱養生が適用され、養生条件は通常温度50〜85
℃,湿度90〜100%RH,時間は7〜24時間であ
るが、場合によってはオートクレーブ養生を行なっても
よい。このようにして本発明の無機質板が製造される
【0010】〔実施例〕表1に示す組成の原料混合物を
調合した(数字は重量%を示す)。
【表1】 上記原料混合物を水に分散させて固形分10重量%のス
ラリーを調製し、該スラリーを使用して例えば長網法に
よって抄造脱水して抄造シートをフォーミングし、該抄
造シートを図1に示すようなメイキングロール(1) に巻
取って複数層積層して厚み8mmの積層マットとした。該
積層マットはメイキングロール(1) のワイヤ(4) によっ
て切断された上で該メイキングロール(1) から剥離展開
されプレスされて成形体を得た。該成形体は一次養生、
二次養生を行ない無機質板とした。
【0011】上記各試料のメイキングロールへの巻取り
性および切断剥離性を評価した結果を表2に示す。
【表2】
【0012】表2を参照すれば、本発明の実施例1,
2,3はいずれもメイキングロールへの巻取り可能かつ
切断剥離可能で、セピオライトを0.5重量%添加した
実施例2でも若干の剥離はあるが、比較例1ではメイキ
ングロールへの巻取りは不可能であり、また比較例2で
はメイキングロールへの巻取りが困難でかつメイキング
ロールからの剥離も困難であり、全く生産性がよくなか
った。
【0013】
【発明の効果】本発明においては無機質板原料に0.5
〜2重量%のセピオライトを添加するから、繊維物質の
添加量を減らした高密度高比重の無機質板を製造する場
合でも、抄造マットの含水率が増加すると共に粘着性が
向上し、更に抄造シート内でのセピオライト相互もしく
はセピオライトと繊維物質との絡み合いによって抄造シ
ートの連結性も増大し、もってメイキングロールへの巻
取り性、ワイヤによる切断性およびメイキングロールか
らの剥離展開性を良好に維持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】メイキングロールの斜視図
【図2】メイキングロール巻取り切断剥離工程の説明図
【符号の説明】
1 メイキングロール 4 ワイヤ M 抄造シート LM 積層マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:10)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント類と繊維物質とセピオライトとを
    主体とし、該繊維物質は1〜5重量%、該セピオライト
    は0.5〜2重量%の量で含まれている無機質板原料混
    合物を水に分散してスラリーとし、該スラリーを抄造脱
    水して抄造シートをフォーミングし、該抄造シートをメ
    イキングロールに巻き取ることによって複数層積層して
    積層マットとし、該積層マットをワイヤによって切断し
    かつ該メイキングロールから剥離展開した後、上記切断
    剥離展開された積層マットを養生硬化せしめることを特
    徴とする無機質板の製造方法
JP8576596A 1996-03-13 1996-03-13 無機質板の製造方法 Pending JPH09249443A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166406A (ja) * 2000-12-01 2002-06-11 Nichiha Corp 木質セメント板の製造方法
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JP2016130204A (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 ケイミュー株式会社 耐力面材

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Effective date: 20011225