JP3365188B2 - 無機硬化体の製造方法 - Google Patents

無機硬化体の製造方法

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JP3365188B2 JP01033196A JP1033196A JP3365188B2 JP 3365188 B2 JP3365188 B2 JP 3365188B2 JP 01033196 A JP01033196 A JP 01033196A JP 1033196 A JP1033196 A JP 1033196A JP 3365188 B2 JP3365188 B2 JP 3365188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機硬化体の製造
方法に関し、具体的には、外壁などの建築用板、屋根瓦
などに利用するのに有用な無機硬化体の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、無機硬化体の製造方法として
は、抄造方式か、あるいは、押出成形か注型成形かのい
ずれかの方式で製造されるものが知られていた。このう
ち、抄造方式による無機硬化体の製造方法が、生産性に
おいて優れているために一般によく行われていたもので
あった。そして、水性スラリーを抄造してグリーンシー
トを得た後に、粉体材料を散布して同グリーンシートの
表面に粉体層を形成するなどしてから、プレス成形して
得られた無機硬化体の表面により深い模様を付与できる
ような工夫がなされていたものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような無
機硬化体の製造方法においては、上記粉体材料の成分ど
うしで分離が起こりやすく、成分を均一に分散させるの
が困難であり、結果として、グリーンシートの表面部分
にできる粉体層の強度が低いものとなり、できあがった
無機硬化体の表面部分の強度を高く保持させるのが難し
いという問題を有していた。
【0004】本発明は、上記の欠点を除去するためにな
されたもので、その目的とするところは、粉体層の強度
を高めることができる無機硬化体の製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
無機硬化体の製造方法は、水性スラリー(3)を抄造し
てグリーンシート(7)とし、このグリーンシート
(7)の上に粉体材料(4)を散布して粉体層(1)を
形成する無機硬化体の製造方法において、上記粉体材料
(4)に同粉体材料(4)どうしの結合に関与する樹脂
粉末(8)が添加されて、上記粉体層(1)を形成して
から、オートクレーブ養生が行われることを特徴とす
る。
【0006】本発明の請求項2に係る無機硬化体の製造
方法は、上記樹脂粉末(8)が、廃棄物から形成された
ものであることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係る無機硬化体の製造
方法は、上記樹脂粉末(8)の添加量が、上記粉体材料
(4)の全量に対して、1〜5wt%であることを特徴
とする。
【0008】本発明の請求項4に係る無機硬化体の製造
方法は、上記樹脂粉末(8)の粒径が、1〜50μmで
あることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係る無機硬
化体の製造方法を示した概略図である。
【0011】本発明の無機硬化体の製造方法は、図1に
示すごとく、水性スラリー(3)を抄造してグリーンシ
ート(7)とし、このグリーンシート(7)の上に粉体
材料(4)を散布して粉体層(1)を形成する無機硬化
体の製造方法において、上記粉体材料(4)に同粉体材
料(4)どうしの結合に関与する樹脂粉末(8)が添加
されて、上記粉体層(1)を形成してから、オートクレ
ーブ養生が行われるものである。
【0012】上記水性スラリー(3)は、例えば、セメ
ントと骨材とを主成分とするものであり、必要に応じて
補強材や繊維などが補助成分として配合されているもの
である。
【0013】上記セメントとしては、例えば、ポルトラ
ンドセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント
などのものが用いられるものである。
【0014】また、上記骨材としては、御影石、蛇紋石
などの砕石、ケイ石粉、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、シリカ、パーライト、砂、および、ビーズなどのも
のが用いられる。
【0015】そして、補強材としては、通常パルプ粉な
どが用いられているが、これに限定されるものではな
い。さらに、上記繊維としては、例えば、セルロース系
のパルプ繊維、石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレ
ン、ビニロンなどの有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、
炭素繊維、金属繊維などを用いることができるものであ
る。
【0016】上記グリーンシート(7)は、上記水性ス
ラリー(3)を抄造して形成されたものであり、抄造に
は、例えば、図1に示すごとき抄造機(10)が用いら
れるものである。この抄造機(10)としては、例え
ば、ハチェック方式、長網方式などのものが挙げられ
る。
【0017】特に、上記抄造機(10)が長網方式であ
ると、サクションボックス(2)を用いて減圧して、よ
り効果的にグリーンシート(7)から脱水をさせること
ができるものである。そして、このサクションボックス
(2)によって、10〜30cmHgの減圧下におくこ
とができるものである。
【0018】上記グリーンシート(7)は、例えば、図
1に示すごとく、コンベア(5)に載せられるものであ
る。このコンベア(5)は、大ロール(6)に巻かれて
おり、上記サクションボックス(2)の上方に配設され
ているものである。すなわち、このコンベア(5)の上
に水性スラリー(3)が載せられ、この水性スラリー
(3)が順次抄造されてグリーンシート(7)となるも
のである。
【0019】上記粉体層(1)は、図1に示すごとく、
上記グリーンシート(7)の上に粉体材料(4)を散布
して形成されるものである。粉体層(1)としては、例
えば、蒸発などして水分がなくなった時点で、プレス成
形後の厚さ3mmとなるように粉体材料(4)を散布す
るものである。この粉体材料(4)としては、例えば、
セメントと骨材とを主成分とするものであり、さらに、
補強材や繊維を補助成分として配合されているものが用
いられるが、この配合に限定されるものではない。
【0020】上記粉体材料(4)は、具体的には、主成
分のセメントとして、例えば、ポルトランドセメント、
フライアッシュセメント、高炉セメントなどのものが用
いられ、主成分の骨材としては、御影石、蛇紋石などの
砕石、ケイ石粉、シラスバルーン、ガラスバルーン、シ
リカ、パーライト、砂、および、ビーズなどのものが用
いられる。また、補助成分の補強材や繊維としては、パ
ルプ粉、バーミュキュライト、セルロース系のパルプ繊
維、石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレン、ビニロン
などの有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、炭素繊維、金
属繊維などを用いることができるものである。
【0021】上記樹脂粉末(8)は、上記粉体材料
(4)どうしの結合に関与するものであり、同粉体材料
(4)に添加されるものである。この樹脂粉末(8)と
しては、例えば、ポリエステル粉、ポリエチレン粉、F
RP粉などが用いられるが、上述のごとき粉体材料
(4)どうしの結合に関与できるものであれば、その他
のものを用いてもかまわないものである。
【0022】また、上記樹脂粉末(8)が、廃棄物から
形成されたものであると、この廃棄物を用いて、粉砕が
容易に行われ、しかも、廃棄物が利用されることから資
源の有効化が図れる上に、地球環境の向上に繋がるもの
となる。
【0023】なお、サクションボックス(2)での吸引
脱水の後、プレス成形がなされる場合は、このグリーン
シート(7)を下金型と上金型との間に配設するもので
あり、下金型には、必要に応じて、脱水孔が設けられ、
この下金型の上面にフェルトが敷設されていてもかまわ
ないものである。
【0024】上記粉体層(1)を形成してから、オート
クレーブ養生が行われるものである。このオートクレー
ブ養生は、グリーンシート(7)を無機硬化体として得
るのに行われる養生硬化のひとつのものである。この養
生硬化の方法としては、オートクレーブ中で行い、この
オートクレーブ中で150〜200℃の温度で、7〜1
5hr養生硬化されて無機硬化体が得られるものであ
る。このオートクレーブ養生は、上記樹脂粉末(8)に
よって、粉体材料(4)の成分どうしでの分離を妨害す
るなどにより、防止して、成分を均一に分散させるとと
もに、同樹脂粉末(8)を溶かして、樹脂粉末(8)を
介して粉体材料(4)の成分どうしが結合するために、
粉体層(1)としては、無機硬化体としてできあがった
際に、強度が高いものとなり、できあがった無機硬化体
の表面部分の強度を高く保持させることができるもので
ある。
【0025】なお、このオートクレーブ養生の前に、必
要に応じてグリーンシート(7)を常温で2〜5hr放
置し、その後、水蒸気を満たした50〜90℃の温度で
10〜100hrの湿熱養生を行なうなどの方法を採る
こともできるものである。
【0026】本発明は、このような製造方法をとること
によって、上記樹脂粉末(8)によって、粉体材料
(4)の成分どうしでの分離を妨害するなどにより、防
止して、成分を均一に分散させるとともに、オートクレ
ーブ養生によって、同樹脂粉末(8)を溶かして、樹脂
粉末(8)を介して粉体材料(4)の成分どうしが結合
するために、粉体層(1)としては、無機硬化体として
できあがった際に、強度が高いものとなり、できあがっ
た無機硬化体の表面部分の強度を高く保持させることが
できるものである。
【0027】すなわち、この製造方法は、粉体層(1)
の強度を高めることができるものである。
【0028】しかも、この製造方法は、樹脂粉末(8)
による撥水作用のために、できあがった無機硬化体の吸
水率の向上に寄与するものである。
【0029】また、上記樹脂粉末(8)の添加量が、上
記粉体材料(4)の全量に対して、1〜5wt%である
と、上述のごとく、粉体層(1)の強度を高めることが
できるとともに、樹脂粉末(8)を添加してできあがっ
た無機硬化体の不燃性が高く維持されるものである。
【0030】仮に、上記樹脂粉末(8)の添加量が、上
記粉体材料(4)の全量に対して、1wt%未満である
と、樹脂粉末(8)を添加した際の上述の作用効果を得
ることが難しく、上記樹脂粉末(8)の添加量が、上記
粉体材料(4)の全量に対して、5wt%を超えると、
無機硬化体の不燃性を高いまま維持するのが難しいもの
である。
【0031】さらに、上記樹脂粉末(8)の粒径が、1
〜50μmであると、この粒径によって、粉体材料
(4)の成分どうしでの分離を妨害するなどにより、さ
らに効果的に防止して、成分を均一に分散させるととも
に、この粒径であるために、オートクレーブ養生の際
に、樹脂粉末(8)が一層容易に溶けて、同樹脂粉末
(8)を介して粉体材料(4)の成分どうしが一層確実
に結合するために、粉体層(1)としては、無機硬化体
としてできあがった際に、さらに強度が高いものとな
り、できあがった無機硬化体の表面部分の強度をさらに
高く保持させることができるものである。
【0032】すなわち、この製造方法は、粉体層(1)
の強度をより一層高めることができるものである。
【0033】仮に、上記樹脂粉末(8)の粒径が、1μ
m未満であると、同樹脂粉末(8)として粉砕するのが
難しい上に、コスト高となるものであり、上記樹脂粉末
(8)の粒径が、50μmを超えると、オートクレーブ
養生の際に、同樹脂粉末(8)が溶けるのが難しくなる
ものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げる。
【0035】実施例1 ポルトランドセメント40重量部、ケイ石粉15重量
部、パルプ粉(NUKP、針葉樹未晒硫酸塩パルプ)5
重量部、フライアッシュ40重量部を配合した濃度10
wt%の水性スラリーを図1に示すごとく、長網方式の
抄造機(10)で抄造し、厚さ12mmのグリーンシー
ト(7)を得ることができた。
【0036】このグリーンシート(7)を10mにわた
って並べられたサクションボックス(2)で減圧されな
がら、幅20cmのコンベア(5)の上に載って、1
0.0m/minのスピードで流されつつ、ポルトラン
ドセメント27重量部、ケイ石粉18重量部、パルプ粉
(LBKP、広葉樹晒硫酸塩パルプ)5重量部、フライ
アッシュ40重量部、水40重量部、バーミュキュライ
ト10重量部を配合した粉体材料(4)にポリバス廃棄
物によるポリエステルで粒径11μmに粉砕された樹脂
粉末(8)が、1wt%添加されたものを散布して厚さ
3mmの粉体層(1)を形成した。
【0037】この後、抄造されたグリーンシート(7)
は、圧力4MPa、時間1secのプレス成形がなされ
た。この時のグリーンシート(7)の状態は、良好であ
った。そして、温度60℃、10hrの養生の後、温度
170℃、10hrのオートクレーブ養生を経て、板状
で厚さ15mm、比重1.20の無機硬化体を得ること
ができた。
【0038】得られた無機硬化体は、粉体層(1)の部
分が削り取られて40mm×160mmのサンプルとし
て切断され、スパン50mmで曲げ強度が調べられると
ともに、別に用意した無機硬化体のサンプルを温度60
℃、24hrで乾燥後、24hr水に浸して吸水率が調
べられた。
【0039】なお、吸水率に関しては、乾燥後のサンプ
ルの重量をW0 として、24hr吸水させた後のサンプ
ルの重量をWとして、(W−W0 )/W0 ×100によ
って計算されたものである。
【0040】その結果、曲げ強度は10.2MPaであ
り、吸水率は23%であった。 実施例2 実施例1の粉体材料(4)に実施例1の樹脂粉末(8)
が、5wt%添加された以外は、実施例1と同様にし
て、板状で厚さ15mm、比重1.18の無機硬化体を
得ることができた。
【0041】得られた無機硬化体は、実施例1と同様に
して、曲げ強度と吸水率が調べられた。その結果、曲げ
強度は12.0MPaであり、吸水率は18%であっ
た。
【0042】実施例3 実施例1の粉体材料(4)にポリバス廃棄物によるポリ
エステルで粒径23μmの樹脂粉末(8)が、5wt%
添加された以外は、実施例1と同様にして、板状で厚さ
15mm、比重1.17の無機硬化体を得ることができ
た。
【0043】得られた無機硬化体は、実施例1と同様に
して、曲げ強度と吸水率が調べられた。その結果、曲げ
強度は10.8MPaであり、吸水率は18%であっ
た。
【0044】実施例4 実施例1の粉体材料(4)にポリバケツ廃棄物によるポ
リエチレンで粒径8μmの樹脂粉末(8)が、5wt%
添加された以外は、実施例1と同様にして、板状で厚さ
15mm、比重1.19の無機硬化体を得ることができ
た。
【0045】得られた無機硬化体は、実施例1と同様に
して、曲げ強度と吸水率が調べられた。その結果、曲げ
強度は10.1MPaであり、吸水率は19%であっ
た。
【0046】実施例5 実施例1の粉体材料(4)にポリバケツ廃棄物によるポ
リエチレンで粒径26μmの樹脂粉末(8)が、5wt
%添加された以外は、実施例1と同様にして、板状で厚
さ15mm、比重1.19の無機硬化体を得ることがで
きた。
【0047】得られた無機硬化体は、実施例1と同様に
して、曲げ強度と吸水率が調べられた。その結果、曲げ
強度は9.8MPaであり、吸水率は18%であった。
【0048】比較例1 実施例1の粉体材料(4)に樹脂粉末(8)を添加しな
かった以外は、実施例1と同様にして、板状で厚さ15
mm、比重1.21の無機硬化体を得ることができた。
【0049】得られた無機硬化体は、実施例1と同様に
して、曲げ強度と吸水率が調べられた。その結果、曲げ
強度は8.6MPaであり、吸水率は28%であった。
【0050】下記の表1に実施例1〜5と比較例1で得
た無機硬化体の比重、曲げ強度、吸水率をそれぞれ示し
てまとめておいた。
【0051】
【表1】
【0052】この表1を見て、上述のことを合わせてみ
ながら、実施例1〜5のものと比較例1のものを比べて
わかるように、曲げ強度において、実施例1〜5のもの
が比較例1のものよりもかなり高くなっており、樹脂粉
末(8)によって、粉体材料(4)の成分どうしでの分
離を妨害するなどにより、防止して、成分を均一に分散
させるとともに、オートクレーブ養生によって、同樹脂
粉末(8)を溶かして、樹脂粉末(8)を介して粉体材
料(4)の成分どうしが結合するために、粉体層(1)
としては、無機硬化体としてできあがった際に、強度が
高いものとなり、できあがった無機硬化体の表面部分の
強度を高く保持させることができるものであるといえ
る。
【0053】すなわち、この製造方法は、粉体層(1)
の強度を高めることができるものであるといえる。
【0054】しかも、吸水率において、実施例1〜5の
ものと比較例1のものを比べてわかるように、実施例1
〜5のものの方が比較例1のものよりも低い値を示して
おり、この製造方法は、樹脂粉末(8)による撥水作用
のために、できあがった無機硬化体の吸水率の向上に寄
与するものであるといえる。
【0055】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無機硬化体の製
造方法によると、樹脂粉末(8)によって、粉体材料
(4)の成分どうしでの分離を妨害するなどにより、防
止して、成分を均一に分散させるとともに、オートクレ
ーブ養生によって、同樹脂粉末(8)を溶かして、樹脂
粉末(8)を介して粉体材料(4)の成分どうしが結合
するために、粉体層(1)としては、無機硬化体として
できあがった際に、強度が高いものとなり、できあがっ
た無機硬化体の表面部分の強度を高く保持させることが
できるものである。
【0056】すなわち、この製造方法は、粉体層(1)
の強度を高めることができるものである。
【0057】しかも、この製造方法は、樹脂粉末(8)
による撥水作用のために、できあがった無機硬化体の吸
水率の向上に寄与するものである。
【0058】本発明の請求項2に係る無機硬化体の製造
方法によると、請求項1記載の場合に加えて、廃棄物を
用いて、粉砕が容易に行われ、しかも、廃棄物が利用さ
れることから資源の有効化が図れる上に、地球環境の向
上に繋がるものとなる。
【0059】本発明の請求項3に係る無機硬化体の製造
方法によると、請求項1または請求項2記載の場合に加
えて、樹脂粉末(8)を添加してできあがった無機硬化
体の不燃性が高く維持されるものである。
【0060】本発明の請求項4に係る無機硬化体の製造
方法によると、請求項1ないし請求項3何れか記載の場
合に加えて、この粒径によって、粉体材料(4)の成分
どうしでの分離を妨害するなどにより、さらに効果的に
防止して、成分を均一に分散させるとともに、この粒径
であるために、オートクレーブ養生の際に、樹脂粉末
(8)が一層容易に溶けて、同樹脂粉末(8)を介して
粉体材料(4)の成分どうしが一層確実に結合するため
に、粉体層(1)としては、無機硬化体としてできあが
った際に、さらに強度が高いものとなり、できあがった
無機硬化体の表面部分の強度をさらに高く保持させるこ
とができるものである。
【0061】すなわち、この製造方法は、粉体層(1)
の強度をより一層高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無機硬化体の製造方
法を示した概略図である。
【符号の説明】
1 粉体層 3 水性スラリー 4 粉体材料 7 グリーンシート 8 樹脂粉末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 40/02 C04B 40/02 41/63 41/63 41/65 41/65

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性スラリーを抄造してグリーンシート
    とし、このグリーンシートの上に粉体材料を散布して粉
    体層を形成する無機硬化体の製造方法において、上記粉
    体材料に同粉体材料どうしの結合に関与する樹脂粉末が
    添加されて、上記粉体層を形成してから、オートクレー
    ブ養生が行われることを特徴とする無機硬化体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記樹脂粉末が、廃棄物から形成された
    ものであることを特徴とする請求項1記載の無機硬化体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記樹脂粉末の添加量が、上記粉体材料
    の全量に対して、1〜5wt%であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の無機硬化体の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記樹脂粉末の粒径が、1〜50μmで
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項3何れか記
    載の無機硬化体の製造方法。
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