JP2010046893A - 繊維補強セメント板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】抄造シートが確実にメイキングロールに巻き取られるとともに、該メイキングロールに巻き取られた積層シートが切り屑の発生無く確実に切断される繊維補強セメント板の製造方法を提供する。
【解決手段】スラリーA1を抄造して抄造シートB1を製造する工程と、下方にアンダーロール7と、周面の横溝に跳ね出し可能な切り出しワイヤ8とを備えたメイキングロール6に該抄造シートB1を複数層巻き取り、積層シートC1を製造する工程と、該積層シートC1を切断し、該メイキングロール6から剥離してマットを製造する工程と、得られたマットを硬化、養生させる工程とを有する繊維補強セメント板の製造方法であって、更に、該メイキングロール6に巻き取られる前の抄造シートB1を一定間隔で切断する工程を有し、該切り出しワイヤ8を跳ね出すことにより該積層シートC1を切断し、該積層シートC1の切断面を該積層シートC1の底面に対して傾斜とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、繊維補強セメント板の製造方法に関するものである。より詳しくは、セメントと繊維補強材とからなるスラリーを抄造した抄造シートを、メイキングロールに巻き取ることにより積層した繊維補強セメント板の製造方法に関するものである。
繊維補強セメント板は、住宅の外壁や内壁などに複数枚施工し、住宅の壁面を構成する建築材料として使用される。
繊維補強セメント板を製造するために、セメントと、珪砂やパーライト等の珪酸質原料と、パルプ繊維や合成繊維等の繊維補強材とに水を加えて混合、攪拌することによりスラリーを得て、該スラリーを長網あるいは丸網のフォーミングフェルト上で抄造脱水し、得られた抄造シートをメイキングロールに複数層巻き取って積層シートとし、該積層シートを切断して剥離し、硬化、養生させる方法がある。メイキングロールに確実に抄造シートを巻き取り、そして切断された積層シートをメイキングロールから確実に剥離するため、メイキングロールのカット手段の後側に、抄造シートを巻き取るための帯状粗面シートを貼着したメイキングロールがある(特許文献1を参照)。
特開平09−94812号公報
特許文献1に記載の製造方法では、メイキングロールの周面の横溝に跳ね出し可能な切り出しワイヤを設け、メイキングロールに抄造シートが複数層巻き取られ、所定の厚みの積層シートとなった際に、該切り出しワイヤが跳ね出して該積層シートをカットする。しかし、この方法では、積層シートの厚みが厚くなると切り出しワイヤの切れが悪くなるとともに、切り出しワイヤの消耗が激しい。また、積層シート切断時に切り屑が発生するという問題もある。
更に、通常、メイキングロールの下方にはアンダーロールが設けられており、該メイキングロールと該アンダーロールの間には油圧やエアー等により圧力がかかっている。そして、該メイキングロールに巻き取られた抄造シート及び積層シートは、該アンダーロールと該メイキングロールとの間で挟まれて圧力がかかり、脱水される。図4に特許文献1に記載の製造方法における、メイキングロールに製造された積層シートの切断状態を示した側方断面図を示す。図4では、抄造シートBはエンドレスフェルト5により矢印Z方向に走行し、下方にアンダーロール7が設けられたメイキングロール6に巻き取られ、積層シートCが製造されている。なお、抄造シートB及び積層シートCはメイキングロール6とアンダーロール7との間で挟まれて圧力がかかり、脱水されている。メイキングロール6に抄造シートBが複数層巻き取られ、所定の厚みの積層シートCとなった際に、ワイヤ8が跳ね出して積層シートCをカットしているが、特許文献1に記載の製造方法では、図4に示すとおり、切断された積層シートCの切断面は積層シートCの底面に対して垂直なので、メイキングロール6において、積層シートCの剥離部分と積層シートCの境界に段差が発生する。そのため、積層シートCがメイキングロール6から全て剥離する際に、メイキングロール6とアンダーロール7の間隔は、積層シートCの厚さから抄造シートB1枚の厚さへと急激に減少することとなり、メイキングロール6とアンダーロール7の間隔が、次にメイキングロール6に巻き取られる抄造シートB1枚に圧力をかける間隔になるまでに若干の時間がかかり、抄造シートBに圧力がかからず、抄造シートBがメイキングロール6に巻き取られないことがある。最初の抄造シートBがメイキングロール6に確実に巻き取られないと、積層シートCの厚みは均一とならない。
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであり、抄造シートが確実にメイキングロールに巻き取られるとともに、該メイキングロールに巻き取られた積層シートが切り屑の発生無く確実に切断される繊維補強セメント板の製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本請求項1に記載の発明は、セメントと繊維補強材とからなるスラリーを抄造して抄造シートを製造する工程と、下方にアンダーロールと、周面の横溝に跳ね出し可能な切り出しワイヤとを備えたメイキングロールに上記抄造シートを複数層巻き取り、積層シートを製造する工程と、上記積層シートを切断し、上記メイキングロールから剥離してマットを製造する工程と、得られたマットを硬化、養生させる工程とを有する繊維補強セメント板の製造方法であって、更に、上記メイキングロールに巻き取られる前の抄造シートを一定間隔で切断する工程を有し、上記抄造シートの切断を、該抄造シートが巻き取られる前の上記メイキングロールの外周の長さと等しい間隔で行い、上記積層シートの全ての層の抄造シートに切断跡を形成させ、上記積層シートの切断跡に上記切り出しワイヤを跳ね出すことにより該積層シートを切断し、該積層シートの切断面を該積層シートの底面に対して傾斜とすることを特徴とする繊維補強セメント板の製造方法である。
本発明は、ハチェック、フローオンなどの湿式抄造方法に適用することができる。
抄造シートの切断は一定間隔で行うが、該間隔は、該抄造シートが巻き取られる前のメイキングロールの外周の長さと等しい間隔とするので、該抄造シートをメイキングロールに巻き取ると、該メイキングロールに製造される積層シートの全ての層の抄造シートに、抄造シートのつなぎ目である切断跡が形成される。なお、積層シートにおける抄造シートの切断跡とは、ある抄造シートの切断面と、該抄造シートの端部、面、又は別の切断面、もしくは別の抄造シートの切断面が、メイキングロールに積層された際に接合された箇所である。
抄造シートの切断を、抄造シートが巻き取られる前のメイキングロールの外周の長さと等しい間隔という一定間隔で行っているので、層毎の切断跡の位置は、抄造シート毎に異なる。これは、抄造シートをメイキングロールに一巻きするのに必要な長さが、該抄造シートを積層していくことにより変化することに起因している。図1に本発明の製造方法における、メイキングロールへの抄造シートの積層状態の一例を示した側方断面図を図示したので、図1を用いて具体的に説明する。
図1では、抄造シートBはエンドレスフェルト5により矢印Z方向に走行し、メイキングロール6に巻き取られる。抄造シートBは、メイキングロール6に巻き取られる前にシートカッター9により、抄造シートBが巻き取られる前のメイキングロール6の外周の長さと等しい間隔という一定間隔で切断される。図1では、最初に巻き取られる抄造シートBの端部を切り出しワイヤ8が跳ね出す位置に調整して抄造シートBを巻き取っている。メイキングロール6を一巻きするのに必要な抄造シートBの長さは、最初は該メイキングロール6の円周の長さと同じなので、最初にメイキングロール6に抄造シートBを巻き取り第1層を形成すると、巻き始めの位置には、シートカッター9の1回目の切断により形成された抄造シートBの切断面が巻き取られる。そして、直ぐに別の抄造シートBの切断面が走行してくるので、巻き始めの抄造シートBの端部と切断面と、別の抄造シートBの切断面により、第1層の切り出しワイヤ8が跳ね出す位置に切断跡1が形成される。
更に抄造シートBを第1層が形成されたメイキングロール6に巻き取り、積層することにより、メイキングロール6に第2層が形成される。第1層が形成されたメイキングロール6を一巻きするのに必要な第2層の抄造シートBの長さは、メイキングロール6の直径に、先に巻かれた第1層の抄造シートの厚さを加味した長さを直径とした円周である。すなわち、第1層よりも長い。しかし、2回目の切断も抄造シートBが巻かれる前のメイキングロール6の円周の長さで行っているので、2回目の切断までの抄造シートBをメイキングロール6に巻き取っても、一巻きするには若干不足する。そのため、2回目の切断により形成された抄造シートBの切断面は、メイキングロール6を一巻きするよりも前にメイキングロール6に巻き取られることとなり、2回目の切断により形成された切断面の巻き取り位置は切断跡1の真上にならず、ずれる。そして、直ぐに別の抄造シートBの切断面が走行してくるので、2回目の切断により形成された2つの抄造シートBの切断面により切断跡2が形成される。よって、切断跡2の位置は切断跡1の真上とはならず、図1に示す通りずれる。
更に連続して、第1層、第2層が形成されたメイキングロール6に抄造シートB1を巻き取り、積層することにより、メイキングロール6に第3層が形成される。第1層、第2層が形成されたメイキングロール6を一巻きするのに必要な第3層の抄造シートBの長さは、メイキングロール6の直径に、先に巻かれた第1層、第2層の抄造シートBの厚さを加味した長さを直径とした円周であり、第1層、第2層よりも長い。しかし、3回目の切断も抄造シートBが巻かれる前のメイキングロール6の円周の長さで行っているので、3回目の切断までの抄造シートBをメイキングロール6に巻き取っても、一巻きするには若干不足する。そのため、3回目の切断により形成された抄造シートBの切断面は、メイキングロール6を一巻きするよりも前にメイキングロール6に巻き取られ、かつ、その位置は、第2層で2回目の切断面が巻き取られた位置とずれるので、3回目の切断により形成された切断面の巻き取り位置は、切断跡1、及び切断跡2の真上にならず、ずれる。そして、直ぐに別の抄造シートBの切断面が走行してくるので、3回目の切断により形成された2つの抄造シートBの切断面により切断跡3が形成される。よって、切断跡3の位置は切断跡1、及び切断跡2の真上とはならず、図1に示す通りずれる。
第4層、第5層についても同様の傾向が見られ、切断跡は形成されるが、それまでに形成された前層の切断跡の真上の位置となることはなく、いずれも位置がずれて形成される。よって、図1に示すとおり、積層シートCの全ての層は切断跡を持つとともに、抄造シート毎の切断跡の位置はずれて積層される。また、積層シートCを横断面から見た際に、各層の切断跡をつなげると、底面に対して全体として傾斜となる。
なお、図1では抄造シートBの切断を、抄造シートBの底面に対して傾斜となるよう行ったが、抄造シートBの底面に対して垂直となるようにしもよい。抄造シートBの切断を、抄造シートBの底面に対して垂直となるようにした場合、切り出しワイヤ8による切断では、抄造シート毎の切断跡は垂直となりやすいので、積層シートCの切断面は段々となりやすいが、積層シートCの切断面全体を面として捉えたときに、積層シートCの底面に対して傾斜なので、メイキングロール6とアンダーロール7の間隔の変化はなだらかとなり、抄造シートBがメイキングロール6に巻き取られにくくなるという問題は発生しない。抄造シートBの切断面に傾斜をもたせた場合は、より積層シートCの切断面がなだらかな傾斜となり、好ましい。
積層シートCの切断は、メイキングロール6の周面の横溝に跳ね出し可能な切り出しワイヤ8を設け、最初にメイキングロール6に巻かれる抄造シートBの端部を、切り出しワイヤ8が跳ね出す箇所として、抄造シートBの切断跡に切り出しワイヤ8が跳ね出すよう設定し、メイキングロール6に抄造シートBを複数層巻き取り、所定の厚みの積層シートCとなった際、又は所定回数抄造シートを巻き取った際に、切り出しワイヤ8を跳ね出して切断跡に力を加えれば、該切断跡は他の部分に比べて弱いので、積層シートCは、各抄造シートの切断跡に沿って切断されることとなり、切断しやすい。また、積層シートCを横断面から見た際に、切断跡をつなげると全体として傾斜をなしているので、積層シートCを各抄造シートの切断跡に沿って切断すると、切断面が積層シートCの底面に対して傾斜である積層シートCを得ることができる。
なお、積層シートの切断面の傾斜に制限はなく、切断面の全体を該積層シートの底面に対して一定角度に傾斜させても良いし、巻き取られる抄造シート毎に垂直に切断するが、切断位置を徐々に移動させて、抄造シートの切断面は段々であるが、切断面全体として傾斜をもたせるようにしても良い。すなわち、積層シートの切断面全体を面として捉えたときに、該積層シートの底面に対して傾斜であれば良い。なお、積層シートの切断面の傾斜が底面に対して45度以下であると、メイキングロールとアンダーロールの間隔の変化がよりなだらかとなり、次にメイキングロールに巻き取られる抄造シートに確実に圧力がかかるので好ましい。
積層シートを剥離して得られたマットは、必要に応じてプレスされる。表面に凹凸模様を持たせる目的でプレスしても良い。更に、所望の長さに切断される。
マットは密閉室内で非加熱あるいは加熱常圧下に放置して養生させる。必要であれば、更にオートクレーブ養生、蒸気養生により硬化させる。
本発明によれば、メイキングロールに巻き取られた積層シートを、切断面に傾斜をもたせるようにして切断するので、切断された積層シートが剥離されて、次の抄造シートがメイキングロールに巻き取られるまでのメイキングロールとアンダーロールの間隔の変化はなだらかであり、抄造シートに確実に圧力がかかるので、抄造シートがメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しない。また、積層シートの厚みが厚くなっても該積層シートの切断が悪くなるという問題は発生せず、切り出しワイヤの消耗も改善され、積層シート切断時に切り屑が発生するという問題も改善される。
本請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の繊維補強セメント板の製造方法であって、前記抄造シートの切断面を該抄造シートの底面に対して傾斜とし、前記積層シートの厚みを9mm以上とすることを特徴とする繊維補強セメント板の製造方法である。抄造シートの切断面の傾斜は45度以下であることが好ましい。
本発明によれば、積層シートの厚みを9mm以上とした場合でも、切断された積層シートが剥離されて、次の抄造シートがメイキングロールに巻き取られるまでのメイキングロールとアンダーロールの間隔の変化はなだらかとなり、抄造シートに確実に圧力がかかるので、抄造シートがメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しない。
本発明の繊維補強セメント板の製造方法によれば、メイキングロールに巻き取られた積層シートの切断面に傾斜をもたせるので、切断された積層シートが剥離されて、次の抄造シートがメイキングロールに巻き取られるまでのメイキングロールとアンダーロールの間隔の変化がなだらかとなり、抄造シートに確実に圧力がかかるので、抄造シートがメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しない。また、積層シートの厚みが厚くなっても該積層シートの切断が悪くなるという問題は発生せず、切り出しワイヤの消耗も改善され、積層シート切断時に切り屑が発生するという問題も改善される。
本発明を実施するための最良の形態について、図2、図3に従って具体的に説明する。
図2は、本発明の製造方法を実施する設備の一例を示した側方断面図である。
図2に示された設備はハチェック式の抄造機を用いたものであり、原料タンク1と、バット2と、シリンダー3a〜3cと、ロール4と、エンドレスフェルト5と、メイキングロール6と、アンダーロール7と、切り出しワイヤ8と、シートカッター9とからなる。
本設備では、エンドレスフェルト5は、メイキングロール6とアンダーロール7との間に挟まれるとともに、シリンダー3a〜3cとロール4との間に挟まれており、アンダーロール7が矢印X方向に回転することにより、エンドレスフェルト5が矢印Z方向に走行し、それによりメイキングロール6と、シリンダー3a〜3cとが矢印Y方向に回転し、ロール4も回転するので、エンドレスフェルト5の走行と、シリンダー3a〜3cと、ロール4と、メイキングロール6と、アンダーロール7の回転は同調している。なお、メイキングロール6とアンダーロール7の間には油圧により圧力がかかっている。
原料タンク1には、セメントと繊維補強材とからなるスラリーA1が貯留されている。原料タンク1はバット2と連結しており、スラリーA1を原料タンク1からバット2に送る。
バット2は、円筒形の金網を付けたシリンダー3a〜3cのいずれかを備えている。バット2に送られたスラリーA1は、シリンダー3a〜3cをその高さの半分程度水没させるよう供給される。シリンダー3a〜3cは回転するので、該シリンダー3a〜3cの金網の外側から内側に連続的に水を濾過させて、金網の表面にスラリーA1の固形分を連続的に集めるとともに、金網の表面に集めたスラリーA1の固形分を、エンドレスフェルト5に連続的に転写することができる。このエンドレスフェルト5に連続的に転写されたスラリーA1の固形分がシートとなる。なお、シリンダー3a〜3cで濾過された水はバット2の外に排出される。
本設備では、連結する3基のバット2を備えるので、各バット2内で、各シリンダー3a〜3cにより、連続的にスラリーA1を抄造し、各シリンダー3a〜3cの金網の表面にスラリーA1の固形分を連続的に集めるとともに、金網の表面に集めたスラリーAの固形分を、エンドレスフェルト5に連続的に転写することができる。また、エンドレスフェルト5は矢印Z方向に走行するので、エンドレスフェルト5に転写された各シートは、メイキングロールへ移動することができる。すなわち、3基のシリンダー3a〜3cにより、3つのシートが得られる。3つのシートの内、シリンダー3aにより最初のシートが得られる。最初に得られたシートは、エンドレスフェルト5を介してサクションボックス10により吸引脱水される。次にシリンダー3bにより、次のシートが得られ、最初のシートに積み重ねられる。次に得られたシートも、エンドレスフェルト5を介して別のサクションボックス10により吸引脱水される。最後に、シリンダー3cにより、最後のシートが得られ、これまでに得られたシートの上に更に積み重ねられ、3層の抄造シートB1が得られる。すなわち、本設備では、メイキングロール6に巻き取られるのは、3層構造の抄造シートB1である。なお、3層の抄造シートB1も、エンドレスフェルト5を介して別のサクションボックス10により吸引脱水され、メイキングロール6に巻き取るのに適度な含水率に調整される。
エンドレスフェルト5に形成された抄造シートB1は、エンドレスフェルト5によりメイキングロール6に移動される。メイキングロール6の手前で、エンドレスフェルト5の上方にはシートカッター9が設けてあり、シートカッター9の円弧運動により、メイキングロール6に巻き取られる抄造シートB1を一定間隔で切断する。本設備では、直径100cmのメイキングロール6を用いたので、シートカッター9による抄造シートB1の切断の間隔を、メイキングロール6の円周の長さ約314cmとした。
メイキングロール6の周面の横溝には、跳ね出し可能な切り出しワイヤ8が設けてあり、最初に巻き取られる抄造シートB1の端部を該切り出しワイヤが跳ね出す位置に調整して、抄造シートB1を巻き取る。
所定の厚みの積層シートC1を得るために、抄造シートB1を、所定の回数メイキングロール6に巻き取り、積み重ねる。それにより積層シートC1は、切断跡を持つとともに、該切断跡の位置は、切断跡を有する抄造シート(3層)毎に異なり、積層シートC1を横断面から見た際に、各層の切断跡をつなげると、底面に対して全体として傾斜となっている積層シートC1を得ることができる。
メイキングロール6に所定回数抄造シートB1を巻き取ったら、メイキングロール6に設けた切り出しワイヤ8が跳ね出し、積層シートC1を切断するとともに、積層シートC1をメイキングロール6から剥がす。切り出しワイヤ8を跳ね出すと、メイキングロール6に巻き取られた積層シートC1の内、各抄造シートの切断跡の部分に力がかかる。積層シートC1において、切断跡は他の部分に比べて弱いので、積層シートC1は切断跡に沿って切断される。各層の切断跡は、前述したとおり、横断面から見た際に、該切断跡をつなげると底面に対して全体として傾斜となっているので、積層シートC1の切断面も、底面に対して全体として傾斜をなす。
このようにして得られた積層シートC1は、次の工程に運ばれ、硬化、養生される。必要に応じて、プレス、切断が行われる。
次に、図2に示された設備を用いた、本発明による製造方法の一実施例を説明する。
まずは、セメント67質量%、パルプ繊維15質量%、パーライト18質量%からなる原料混合物に水を加えてスラリーA1とし、原料タンク1に貯留した。
次に、原料タンク1から、連結する3基のバット2に、シリンダー3をその高さの半分程度水没させるようスラリーA1を連続的に供給し、各シリンダー3により連続的にスラリーA1を抄造して、各シリンダー3の金網の表面にスラリーA1の固形分を連続的に集めた。各シリンダー3の金網の表面に集められたスラリーA1の固形分を、各シリンダー3の回転によりエンドレスフェルト5に連続的に転写して、厚みが0.4mmのシートとし、各シートを積み重ねるとともにサクションボックス10により含水率を調整して、エンドレスフェルト5の上に、3層で、厚みが1.2mmの抄造シートB1を製造した。
厚みが1.2mmの抄造シートB1を、エンドレスフェルト5によりメイキングロール6へと移動させたが、メイキングロール6の手前で、シートカッター9により、メイキングロール6の円周の長さである約314cmの間隔で抄造シートB1を切断した。切断は抄造シートB1の切断面が、抄造シートB1の底面に対して約10〜20度の傾斜となるようにシートカッター9の円弧切断速度を調整し、行った。
抄造シートB1を、エンドレスフェルト5によりメイキングロール6へと移動させ、連続してメイキングロール6に巻き取った。抄造シートB1の巻き取りは、メイキングロール6の積層シートC1の厚みが12mmとなるよう10巻きとした。抄造シートB1は3層からなるので、積層シートC1は30層である。
なお、抄造シートB1の切断の間隔を、メイキングロール6の円周の長さと同じ約314cmとしたので、1回目の切断までの抄造シートB1により、メイキングロール6の表面は1巻きされた。次に連続して、2回目の切断までの抄造シートB1をメイキングロール6に巻き取り、積み重ねたが、2回目の切断までの間隔も約314cmなので、2回目の切断までの抄造シートB1をメイキングロール6に巻き取ると、2回目の切断までの抄造シートB1は、メイキングロール6を1巻きするには若干不足するので、2巻き目の抄造シートB1の切断跡は、1巻き目の抄造シートB1の切断跡と位置がずれて積層された。これは、2回目の切断までの抄造シートB1が巻き取られるメイキングロールの円周の長さが、抄造シートB1が1巻きされたことにより増えたためである。更に連続して、抄造シートB1を2巻きしたメイキングロール6の上に、3回目の切断までの抄造シートB1を巻き取り、積み重ねたが、3回目の切断までの間隔も約314cmなので、3回目の切断までの抄造シートB1をメイキングロール6に巻き取ると、3回目の切断までの抄造シートB1は、メイキングロール6を1巻きするには若干不足し、3巻き目の抄造シートB1の切断跡は、1巻き目、2巻き目の抄造シートB1の切断跡と位置がずれて積層された。これも、3回目の切断までの抄造シートB1が巻き取られるメイキングロールの円周の長さが、抄造シートB1が2巻きされたことにより増えたためである。4巻き目以降の切断跡についても、同様に巻き取ったところ、積層シートC1の全ての層は切断跡を持つとともに、抄造シート(3層)毎の切断跡の位置がずれて積層され、積層シートC1を横断面から見た際に、各層の切断跡をつなげると、底面に対して全体として傾斜となっている積層シートC1を得ることができた。
メイキングロール6に抄造シートB1を10巻きした後、切り出しワイヤ8を跳ね出し、積層シートC1を切断するとともに、積層シートC1をメイキングロール6から剥がした。各抄造シートの切断跡は他の部分に比べて弱いので、積層シートC1は、各抄造シートの切断跡に沿って切断された。積層シートC1の切断面は底面に対して全体として約10〜20度の傾斜であり、切断された積層シートC1が剥離されて、次の抄造シートB1がメイキングロール6に巻き取られるまでまでにアンダーロール7は十分戻ることができ、抄造シートB1がメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しなかった。また、積層シートC1の切断が悪くなるという問題は発生せず、積層シートC1切断時に切り屑が発生するという問題も発生しなかった。
次に、図2に示された設備を用いた、本発明による製造方法の別の実施例を説明する。
本実施例においても、図2に示された設備、スラリーA1を用いて、3層で、厚みが1.2mmの抄造シートB1を製造したことと、メイキングロール6に巻き取る前の抄造シートB1を約314cmの間隔で切断したことと、抄造シートB1をメイキングロール6に巻き取って積層シートを製造したことは同じであるが、シートカッター9の円弧切断速度を調整し、抄造シートB1を底面に対して略垂直となるように切断したことと、メイキングロール6への抄造シートの巻き取りを5巻きとして積層シートC1の厚みを6mmとしたことが異なる。
本実施例において、積層シートC1における抄造シート(3層)の切断跡は垂直であるが、積層シートC1を横断面から見た際に、各層の切断跡をつなぐと底面に対して全体として傾斜となっていた。そのため、積層シートC1の切断面は、一層だけをみると明確な傾斜ではないが、全体としては、底面に対して傾斜であった。また、積層シートC1の厚みが6mmと薄いこともあり、切断された積層シートC1が剥離されて、次の抄造シートがメイキングロール6に巻き取られるまでまでにアンダーロール7は十分戻ることができ、抄造シートB1がメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しなかった。また、積層シートC1の切断が悪くなるという問題も発生せず、積層シートC1切断時に切り屑が発生するという問題も発生しなかった。
図3は、本発明の製造方法を実施する設備の別の一例を示した側方断面図である。
図3に示された設備はフローオン式の抄造機を用いたものであり、原料タンク1と、エンドレスフェルト5と、フローボックス11と、サクションボックス10と、メイキングロール6と、アンダーロール7と、切り出しワイヤ8と、シートカッター9とからなる。
本設備では、エンドレスフェルト5は、メイキングロール6とアンダーロール7との間に挟まれており、アンダーロール7が矢印X方向に回転することにより、エンドレスフェルト5が矢印Z方向に走行し、それによりメイキングロール6が矢印Y方向に回転するので、エンドレスフェルト5の走行と、メイキングロール6と、アンダーロール7の回転は同調している。なお、メイキングロール6とアンダーロール7の間には油圧により圧力がかかっている。
原料タンク1には、セメントと繊維補強材とからなるスラリーA2が貯留されている。スラリーA2は、原料タンク1からフローボックス11に送られ、フローボックス11からエンドレスフェルト5の上に連続して供給される。フローボックス11からシートカッター9までの間のエンドレスフェルト5の下方にはサクションボックス10が設置されている。サクションボックス10は吸引脱水機であり、エンドレスフェルト5を介してスラリーA2を吸引脱水するので、エンドレスフェルト5上でスラリーA2の水は濾過され、抄造シートB2を製造することができる。すなわち、本設備では、メイキングロール6に巻き取られるのは、単層構造の抄造シートB2である。
メイキングロール6と、アンダーロール7と、切り出しワイヤ8と、シートカッター9とについては図2に示した設備と同じであり、図2に示した設備と同様の動作を行う。
次に、図3に示された設備を用いた、本発明による製造方法の一実施例を説明する。
まずは、セメント67質量%、パルプ繊維15質量%、パーライト18質量%からなる原料混合物に水を加えてスラリーA2とし、原料タンク1に貯留した。
次に、原料タンク1から、フローボックス11にスラリーA2を送り、フローボックス11からエンドレスフェルト5の上にスラリーA2を連続して供給し、サクションボックス10により連続的にスラリーA2を吸引脱水して抄造し、エンドレスフェルト5の上に、厚みが2mmの抄造シートB2を製造した。
厚みが2mmの抄造シートB2を、エンドレスフェルト5によりメイキングロール6へと移動させたが、メイキングロール6の手前で、シートカッター9により、メイキングロール6の円周の長さである約314cmの間隔で抄造シートBを切断した。切断は抄造シートBの切断面が、抄造シートBの底面に対して約10〜20度の傾斜となるようにシートカッター9の円弧切断速度を調整し、行った。
抄造シートB2を、エンドレスフェルト5によりメイキングロール6へと移動させ、連続してメイキングロール6に巻き取った。抄造シートB2の巻き取りは、メイキングロール6の積層シートC2の厚みが12mmとなるよう6巻きとした。抄造シートB2は単層なので、積層シートC2は6層である。また、積層シートC2において、抄造シートB2毎の切断跡の位置がずれるとともに、積層シートC2を横断面から見た際に、各層の切断跡をつなげると底面に対して全体として傾斜となっていた。
メイキングロール6に抄造シートB2を6巻きした後、切り出しワイヤ8を跳ね出し、積層シートC2を切断するとともに、積層シートC2をメイキングロール6から剥がした。各抄造シートの切断跡は他の部分に比べて弱いので、積層シートC2は、各抄造シートの切断跡に沿って切断され、積層シートC2の切断面は底面に対して全体として約10〜20度の傾斜であった。積層シートC2の切断面が底面に対して全体として約10〜20度の傾斜なので、切断された積層シートC2が剥離されて、次の抄造シートB2がメイキングロール6に巻き取られるまでまでにアンダーロール7は十分戻ることができ、抄造シートB2がメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しなかった。また、積層シートC1の切断が悪くなるという問題は発生せず、積層シートC2切断時に切り屑が発生するという問題も発生しなかった。
次に、図3に示された設備を用いた、本発明による製造方法の別の実施例を説明する。
本実施例においても、図3に示された設備、スラリーA2を用いて、単層で、厚みが2mmの抄造シートB2を製造することと、抄造シートB2を約314cmの間隔で切断することと、抄造シートB2をメイキングロール6に巻き取って積層シートを製造することは同じであるが、シートカッター9の円弧切断速度を調整し、抄造シートB2を底面に対して略垂直となるよう切断することと、メイキングロール6への抄造シートB2の巻き取りを3巻きとして積層シートC2の厚みを6mmとすることが異なる。
本実施例において、積層シートC2における抄造シートの切断跡は垂直であるが、積層シートC2を横断面から見た際に、各層の切断跡をつなぐと底面に対して全体として傾斜となっていた。そのため、積層シートC2の切断面は、一層だけをみると明確な傾斜ではないが、全体としては、底面に対して傾斜であった。また、積層シートC2の厚みが6mmと薄いこともあり、切断された積層シートC2が剥離されて、次の抄造シートがメイキングロール6に巻き取られるまでまでにアンダーロール7は十分戻ることができ、抄造シートB2がメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しなかった。また、積層シートC1の切断が悪くなるという問題も発生せず、積層シートC2切断時に切り屑が発生するという問題も発生しなかった。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲において種々の変形態を取り得る。例えば、図2の設備において、バット2やシリンダー3の数は任意である。また、図2、図3の設備において、メイキングロールの直径や、抄造シート、積層シートの厚みも任意である。更に、図2、図3の設備において、メイキングロールへの抄造シートの巻き取り数などにより積層シートの切断面の傾斜角度も変わるので、積層シートの切断面の傾斜角度も任意であり、抄造シートの切断面の角度も任意である。
以上説明したように、本発明の繊維補強セメント板の製造方法によれば、メイキングロールに巻き取られた積層シートの切断面に傾斜をもたせるので、切断された積層シートが剥離されて、次の抄造シートがメイキングロールに巻き取られるまでのメイキングロールとアンダーロールの間隔の変化がなだらかとなり、抄造シートに確実に圧力がかかるので、抄造シートがメイキングロールに巻き取られにくくなるという問題は発生しない。また、積層シートの厚みが厚くなっても該積層シートの切断が悪くなるという問題は発生せず、切り出しワイヤの消耗も改善され、積層シート切断時に切り屑が発生するという問題も改善される。
本発明の製造方法における、メイキングロールへの抄造シートの積層状態の一例を示した側方断面図である。 本発明の製造方法を実施する設備の一例を示した側方断面図である。 本発明の製造方法を実施する設備の別の一例を示した側方断面図である。 従来の製造方法における、メイキングロールに製造された積層シートの切断状態を示した側方断面図である。
符号の説明
A1,A2 スラリー
B,B1,B2 抄造シート
C,C1,C2 積層シート
1 原料タンク
2 バット
3a,3b,3c シリンダー
4 ロール
5 エンドレスフェルト
6 メイキングロール
7 アンダーロール
8 切り出しワイヤ
9 シートカッター
10 サクションボックス
11 フローボックス

Claims (2)

  1. セメントと繊維補強材とからなるスラリーを抄造して抄造シートを製造する工程と、
    下方にアンダーロールと、周面の横溝に跳ね出し可能な切り出しワイヤとを備えたメイキングロールに上記抄造シートを複数層巻き取り、積層シートを製造する工程と、
    上記積層シートを切断し、上記メイキングロールから剥離してマットを製造する工程と、
    得られたマットを硬化、養生させる工程とを有する繊維補強セメント板の製造方法であって、
    更に、上記メイキングロールに巻き取られる前の抄造シートを一定間隔で切断する工程を有し、
    上記抄造シートの切断を、該抄造シートが巻き取られる前の上記メイキングロールの外周の長さと等しい間隔で行い、上記積層シートの全ての層の抄造シートに切断跡を形成させ、
    上記積層シートの切断跡に上記切り出しワイヤを跳ね出すことにより該積層シートを切断し、該積層シートの切断面を該積層シートの底面に対して傾斜とする
    ことを特徴とする繊維補強セメント板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の繊維補強セメント板の製造方法であって、
    前記抄造シートの切断面を該抄造シートの底面に対して傾斜とし、
    前記積層シートの厚みを9mm以上とする
    ことを特徴とする繊維補強セメント板の製造方法。
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