JPH09249184A - 補助動力付き自転車等の補助動力制御装置 - Google Patents
補助動力付き自転車等の補助動力制御装置Info
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- JPH09249184A JPH09249184A JP8087480A JP8748096A JPH09249184A JP H09249184 A JPH09249184 A JP H09249184A JP 8087480 A JP8087480 A JP 8087480A JP 8748096 A JP8748096 A JP 8748096A JP H09249184 A JPH09249184 A JP H09249184A
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- battery
- power
- bicycle
- force
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電池の残存容量が大きく低下した場合でも、
電池の過放電を防止する。 【解決手段】 制御回路22は、次の機能を有してい
る。.電流センサ26で得られた出力電流I及び電圧
センサ24で得られた出力電圧Vを積算することによ
り、電池14の残存容量Cを求める。そして、残存容量
Cが一定値Ct以下となると、走行用モータ12への電
力供給を停止させるように、駆動回路16を制御する。
.その後、電圧センサ24で得られた出力電圧Vが一
定値Vt以下になると、残存容量Cがさらに減少したと
判断し、すべての電力供給を停止させるように、電源ス
イッチ28を制御する。
電池の過放電を防止する。 【解決手段】 制御回路22は、次の機能を有してい
る。.電流センサ26で得られた出力電流I及び電圧
センサ24で得られた出力電圧Vを積算することによ
り、電池14の残存容量Cを求める。そして、残存容量
Cが一定値Ct以下となると、走行用モータ12への電
力供給を停止させるように、駆動回路16を制御する。
.その後、電圧センサ24で得られた出力電圧Vが一
定値Vt以下になると、残存容量Cがさらに減少したと
判断し、すべての電力供給を停止させるように、電源ス
イッチ28を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用モータを補
助的に用いつつ走行可能な補助動力付き自転車等の補助
動力制御装置に関する。
助的に用いつつ走行可能な補助動力付き自転車等の補助
動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在市販されている補助動力付き自転車
は、入力される人力に対する一定比率のパワーを、走行
用モータで補う(パワーアシスト)ものである。この補
助動力付き自転車に組み込まれている補助動力制御装置
は、走行用モータへ電池の電力を供給する駆動回路と、
ペダルでの踏力を検出する踏力センサと、車速を検出す
る車速センサと、前記踏力センサで検出された踏力及び
前記車速センサで検出された車速に基づき前記駆動回路
を制御する制御回路とを備えたものである。制御回路
は、踏力と車速とに基づき必要なモータ駆動力を算出
し、このモータ駆動力に相当する電池の電力を、駆動回
路を介して走行用モータへ供給する。
は、入力される人力に対する一定比率のパワーを、走行
用モータで補う(パワーアシスト)ものである。この補
助動力付き自転車に組み込まれている補助動力制御装置
は、走行用モータへ電池の電力を供給する駆動回路と、
ペダルでの踏力を検出する踏力センサと、車速を検出す
る車速センサと、前記踏力センサで検出された踏力及び
前記車速センサで検出された車速に基づき前記駆動回路
を制御する制御回路とを備えたものである。制御回路
は、踏力と車速とに基づき必要なモータ駆動力を算出
し、このモータ駆動力に相当する電池の電力を、駆動回
路を介して走行用モータへ供給する。
【0003】ここで、時間をt、車速をv、踏力を
FL 、モータ駆動力をFM 、駆動力をF(=FL +
FM )、アシスト比をη(=FM /FL )とする。
FL 、モータ駆動力をFM 、駆動力をF(=FL +
FM )、アシスト比をη(=FM /FL )とする。
【0004】図7及び図8は従来の補助動力制御装置の
動作を示し、図7が時間tと駆動力Fとの関係を示すグ
ラフ、図8が車速vとアシスト比ηとの関係を示すグラ
フである。以下、これらの図面に基づき説明する。
動作を示し、図7が時間tと駆動力Fとの関係を示すグ
ラフ、図8が車速vとアシスト比ηとの関係を示すグラ
フである。以下、これらの図面に基づき説明する。
【0005】図7に示すように、踏力FL は、時間tに
対して凸状の曲線を描く。踏力FLの周期Tは、クラン
クの半回転に対応している。これは、ペダルが上死点又
は下死点の位置になると、踏力FL がほぼ零になるから
である。また、踏力FL の一周期T内では、アシスト比
ηが常に一定である。
対して凸状の曲線を描く。踏力FLの周期Tは、クラン
クの半回転に対応している。これは、ペダルが上死点又
は下死点の位置になると、踏力FL がほぼ零になるから
である。また、踏力FL の一周期T内では、アシスト比
ηが常に一定である。
【0006】しかし、アシスト比ηが常に一定では、高
速時において、車速の出し過ぎや電力消費の増大等の問
題が生ずる。そこで、図8に示すように、ある車速vH
以上になると、アシスト比ηを漸減させるものが知られ
ている(例えば特開平6-107266号公報)。
速時において、車速の出し過ぎや電力消費の増大等の問
題が生ずる。そこで、図8に示すように、ある車速vH
以上になると、アシスト比ηを漸減させるものが知られ
ている(例えば特開平6-107266号公報)。
【0007】また、電池の残存容量が一定値以下となる
と、走行用モータへの電力供給を停止させる、補助動力
制御装置が従来から知られている。
と、走行用モータへの電力供給を停止させる、補助動力
制御装置が従来から知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の補助
動力制御装置では、走行用モータへの電力供給が停止さ
れた後でも、ランプ、センサ、制御回路等への電力供給
はそのまま続けられる。したがって、走行用モータへの
電力供給が停止された後に、メインスイッチを切らない
まま補助動力付き自転車を放置すると、電池が過放電に
よって劣化してしまうという問題があった。
動力制御装置では、走行用モータへの電力供給が停止さ
れた後でも、ランプ、センサ、制御回路等への電力供給
はそのまま続けられる。したがって、走行用モータへの
電力供給が停止された後に、メインスイッチを切らない
まま補助動力付き自転車を放置すると、電池が過放電に
よって劣化してしまうという問題があった。
【0009】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、電池の残存容
量が大きく低下した場合でも、電池の過放電を防止でき
る、補助動力制御装置を提供することにある。
量が大きく低下した場合でも、電池の過放電を防止でき
る、補助動力制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく研究を重ねた結果、電池の残存容量が一定値
以下になったら、すべての電力供給を停止させれば、い
かなる場合でも電池の過放電を回避できることを見い出
した。本発明は、この知見に基づきなされたものであ
る。
達成すべく研究を重ねた結果、電池の残存容量が一定値
以下になったら、すべての電力供給を停止させれば、い
かなる場合でも電池の過放電を回避できることを見い出
した。本発明は、この知見に基づきなされたものであ
る。
【0011】すなわち、本発明に係る補助動力制御装置
は、走行用モータへ電池の電力を供給する駆動回路と、
ペダルでの踏力を検出する踏力センサと、この踏力セン
サで検出された踏力に基づき前記駆動回路を制御する制
御回路と、前記電池の残存容量を検出する電池容量検出
手段とを備えている。
は、走行用モータへ電池の電力を供給する駆動回路と、
ペダルでの踏力を検出する踏力センサと、この踏力セン
サで検出された踏力に基づき前記駆動回路を制御する制
御回路と、前記電池の残存容量を検出する電池容量検出
手段とを備えている。
【0012】前記制御回路は、この電池容量検出手段で
検出された残存容量が一定値以下となると、すべての電
力供給を停止させるように、電源スイッチを制御する。
又は、前記制御回路は、前記電池容量検出手段で検出さ
れた残存容量が一定値以下となると、前記走行用モータ
への電力供給を停止させるように、前記駆動回路を制御
し、その後前記残存容量がさらに減少すると、すべての
電力供給を停止させるように、電源スイッチを制御す
る。
検出された残存容量が一定値以下となると、すべての電
力供給を停止させるように、電源スイッチを制御する。
又は、前記制御回路は、前記電池容量検出手段で検出さ
れた残存容量が一定値以下となると、前記走行用モータ
への電力供給を停止させるように、前記駆動回路を制御
し、その後前記残存容量がさらに減少すると、すべての
電力供給を停止させるように、電源スイッチを制御す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る補助動力制
御装置の一実施形態の基本的構成を示す機能ブロック図
である。以下、この図面に基づき説明する。
御装置の一実施形態の基本的構成を示す機能ブロック図
である。以下、この図面に基づき説明する。
【0014】補助動力制御装置10は、走行用モータ1
2へ電池14の電力を供給する駆動回路16と、ペダル
38(図2)での踏力FL を検出する踏力センサ18
と、車速vを検出する車速センサ20と、踏力センサ1
8で検出された踏力FL 及び車速センサ20で検出され
た車速vに基づき駆動回路16を制御する制御回路22
と、電池14の出力電圧Vを検出する電圧センサ24
と、電池14の出力電流Iを検出する電流センサ26と
を備えている。電圧センサ24及び電流センサ26は、
制御回路22の機能の一部とともに電池容量検出手段を
構成している。
2へ電池14の電力を供給する駆動回路16と、ペダル
38(図2)での踏力FL を検出する踏力センサ18
と、車速vを検出する車速センサ20と、踏力センサ1
8で検出された踏力FL 及び車速センサ20で検出され
た車速vに基づき駆動回路16を制御する制御回路22
と、電池14の出力電圧Vを検出する電圧センサ24
と、電池14の出力電流Iを検出する電流センサ26と
を備えている。電圧センサ24及び電流センサ26は、
制御回路22の機能の一部とともに電池容量検出手段を
構成している。
【0015】制御回路22は、次の機能を有している。
.電流センサ26で得られた出力電流I及び電圧セン
サ24で得られた出力電圧Vを積算することにより、電
池14の残存容量Cを求める。そして、残存容量Cが一
定値Ct以下となると、走行用モータ12への電力供給
を停止させるように、駆動回路16を制御する。.そ
の後、電圧センサ24で得られた出力電圧Vが一定値V
t以下になると、残存容量Cがさらに減少したと判断
し、すべての電力供給を停止させるように、電源スイッ
チ28を制御する。
.電流センサ26で得られた出力電流I及び電圧セン
サ24で得られた出力電圧Vを積算することにより、電
池14の残存容量Cを求める。そして、残存容量Cが一
定値Ct以下となると、走行用モータ12への電力供給
を停止させるように、駆動回路16を制御する。.そ
の後、電圧センサ24で得られた出力電圧Vが一定値V
t以下になると、残存容量Cがさらに減少したと判断
し、すべての電力供給を停止させるように、電源スイッ
チ28を制御する。
【0016】次に、上記各構成要素をより具体的に例示
する。走行用モータ12は直流ブラシレスモータ、電池
14は酸化鉛電池である。駆動回路16は、走行用モー
タ12に通電するスイッチングトランジスタ回路と、通
電量をパルス幅で制御するPWM回路と、電池14に接
続する電磁開閉器とから構成されている。踏力センサ1
8は、ロードセル又はピエゾ素子等をペダル38、クラ
ンク軸34(図2)等に取り付けたものである。車速セ
ンサ20は、クランク軸34に取り付けられたタコジェ
ネレータ又はロータリエンコーダである。なお、車速セ
ンサ20は、車速vに基づく制御をしなければ不要であ
る。制御回路22は、CPU、ROM、RAM、入出力
インタフェース回路等によって構成され、各種の機能が
コンピュータプログラムによって実現されている。電圧
センサ24は、電池14の正極に接続された導線であ
る。電流センサ26は、電池14の正極又は負極に接続
された電力線に介挿された、シャント抵抗器又は電流検
出コイルである。電源スイッチ28は、一般的な電磁リ
レーであり、踏力センサ18、車速センサ20、制御回
路22及び補器33等へ、電池14の電力を供給する。
補器33は、例えば前照灯等である。また、電源スイッ
チ28は、一個である必要はなく、複数個としてもよ
い。電源スイッチ28を複数個とした場合は、複数系統
に対して別々に電力を供給することが可能となる。
する。走行用モータ12は直流ブラシレスモータ、電池
14は酸化鉛電池である。駆動回路16は、走行用モー
タ12に通電するスイッチングトランジスタ回路と、通
電量をパルス幅で制御するPWM回路と、電池14に接
続する電磁開閉器とから構成されている。踏力センサ1
8は、ロードセル又はピエゾ素子等をペダル38、クラ
ンク軸34(図2)等に取り付けたものである。車速セ
ンサ20は、クランク軸34に取り付けられたタコジェ
ネレータ又はロータリエンコーダである。なお、車速セ
ンサ20は、車速vに基づく制御をしなければ不要であ
る。制御回路22は、CPU、ROM、RAM、入出力
インタフェース回路等によって構成され、各種の機能が
コンピュータプログラムによって実現されている。電圧
センサ24は、電池14の正極に接続された導線であ
る。電流センサ26は、電池14の正極又は負極に接続
された電力線に介挿された、シャント抵抗器又は電流検
出コイルである。電源スイッチ28は、一般的な電磁リ
レーであり、踏力センサ18、車速センサ20、制御回
路22及び補器33等へ、電池14の電力を供給する。
補器33は、例えば前照灯等である。また、電源スイッ
チ28は、一個である必要はなく、複数個としてもよ
い。電源スイッチ28を複数個とした場合は、複数系統
に対して別々に電力を供給することが可能となる。
【0017】図2は、補助動力制御装置10を組み込ん
だ補助動力付き自転車の外観図である。以下、この図面
に基づき説明する。
だ補助動力付き自転車の外観図である。以下、この図面
に基づき説明する。
【0018】補助動力付き自転車30は、普通の自転車
としての構成の他に、補助動力制御装置10、走行用モ
ータ12、電池14、動力ユニット32、表示ランプ5
8(図3)を含む補器33等を内蔵している。また、普
通の自転車と同じように、クランク軸34の両端にはク
ランク軸34に垂直にクランク36が固着され、クラン
ク36の先端にはペダル38が回動自在に取り付けられ
ている。
としての構成の他に、補助動力制御装置10、走行用モ
ータ12、電池14、動力ユニット32、表示ランプ5
8(図3)を含む補器33等を内蔵している。また、普
通の自転車と同じように、クランク軸34の両端にはク
ランク軸34に垂直にクランク36が固着され、クラン
ク36の先端にはペダル38が回動自在に取り付けられ
ている。
【0019】図3は、補助動力付き自転車30の機能ブ
ロック図である。以下、図2及び図3に基づき説明す
る。
ロック図である。以下、図2及び図3に基づき説明す
る。
【0020】走行用モータ12で発生した動力は、ワン
ウェイクラッチ40及び減速機42を介して、モータ駆
動力FM として合力装置44に伝達される。ペダル38
に加えられた踏力FL は、クランク軸34及びワンウェ
イクラッチ46を介して合力装置44に伝達される。合
力装置44では、モータ駆動力FM と踏力FL とを合成
して駆動力F(=FL +FM )として出力する。駆動力
Fは、動力伝達手段48及びワンウェイクラッチ50を
介して、後輪52を回転させる。これによって、補助動
力付き自転車30が走行する。なお、ワンウェイクラッ
チ40,46,50は、補助動力付き自転車30が前進
する方向にのみ、動力を伝達するクラッチである。減速
機42は、ギヤ比によって回転数を落とすものである。
動力伝達手段48は、チェーン、駆動軸、ベルト等であ
る。
ウェイクラッチ40及び減速機42を介して、モータ駆
動力FM として合力装置44に伝達される。ペダル38
に加えられた踏力FL は、クランク軸34及びワンウェ
イクラッチ46を介して合力装置44に伝達される。合
力装置44では、モータ駆動力FM と踏力FL とを合成
して駆動力F(=FL +FM )として出力する。駆動力
Fは、動力伝達手段48及びワンウェイクラッチ50を
介して、後輪52を回転させる。これによって、補助動
力付き自転車30が走行する。なお、ワンウェイクラッ
チ40,46,50は、補助動力付き自転車30が前進
する方向にのみ、動力を伝達するクラッチである。減速
機42は、ギヤ比によって回転数を落とすものである。
動力伝達手段48は、チェーン、駆動軸、ベルト等であ
る。
【0021】補助動力制御装置10は、残存容量Cが一
定値Ct以下となると、表示ランプ58を点灯する機能
も有している。
定値Ct以下となると、表示ランプ58を点灯する機能
も有している。
【0022】図4及び図5は、合力装置44の構成を示
す概略図である。以下、図3乃至図5に基づき説明す
る。
す概略図である。以下、図3乃至図5に基づき説明す
る。
【0023】合力装置44は、構造的にはオルダム軸継
手にやや類似している。すなわち、合力装置44は、踏
力FL を伝達するペダル側軸60L に固着された回転板
62L と、モータ駆動力FM を伝達するモータ側軸60
M に固着された回転板62Mと、回転板60L ,60M
に間隙をもって挟持された中間板64と、回転板6
0L ,60M に形成された斜面状カム66L ,66
M と、斜面状カム66L ,66M に噛合するとともに中
間板64に形成された斜面68L ,68M と、中間板6
4の周端64aを図示しない転動体を介して摺動自在に
嵌挿させる摺動凹部70と、摺動凹部70を互いに逆方
向に付勢する圧縮ばね72L ,72M と、圧縮ばね72
L ,72M を固定する固定部74L ,74M とを備えた
構造となっている。したがって、斜面状カム66L は、
中間板64を回転させる力Pと中間板64を軸方向へ移
動させる力pとに踏力FL を分力して、斜面68L へ伝
達する。同様に、斜面状カム66M は、中間板64を回
転させる力Mと中間板64を軸方向へ移動させる力mと
にモータ駆動力FM を分力して、斜面68M へ伝達す
る。
手にやや類似している。すなわち、合力装置44は、踏
力FL を伝達するペダル側軸60L に固着された回転板
62L と、モータ駆動力FM を伝達するモータ側軸60
M に固着された回転板62Mと、回転板60L ,60M
に間隙をもって挟持された中間板64と、回転板6
0L ,60M に形成された斜面状カム66L ,66
M と、斜面状カム66L ,66M に噛合するとともに中
間板64に形成された斜面68L ,68M と、中間板6
4の周端64aを図示しない転動体を介して摺動自在に
嵌挿させる摺動凹部70と、摺動凹部70を互いに逆方
向に付勢する圧縮ばね72L ,72M と、圧縮ばね72
L ,72M を固定する固定部74L ,74M とを備えた
構造となっている。したがって、斜面状カム66L は、
中間板64を回転させる力Pと中間板64を軸方向へ移
動させる力pとに踏力FL を分力して、斜面68L へ伝
達する。同様に、斜面状カム66M は、中間板64を回
転させる力Mと中間板64を軸方向へ移動させる力mと
にモータ駆動力FM を分力して、斜面68M へ伝達す
る。
【0024】直線型ポテンショメータ76は、直流定電
圧Vccが印加された抵抗体761と、摺動凹部70に固
着された可動接点762とからなる。直線型ポテンショ
メータ76からは、抵抗体761上の可動接点762の
位置によって決まる電圧VLが出力される。
圧Vccが印加された抵抗体761と、摺動凹部70に固
着された可動接点762とからなる。直線型ポテンショ
メータ76からは、抵抗体761上の可動接点762の
位置によって決まる電圧VLが出力される。
【0025】圧縮ばね72L ,72M は、同一の材質及
び構造となっている。そのため、F M =FL であればm
=pとなるので、中間板64は回転板60L ,60M の
ちょうど中央に位置する(図4)。また、FM <FL で
なればとm<pとなるので、中間板64は、圧縮ばね7
2M の付勢力と釣り合う位置まで、回転板60M 側に移
動する(図5)。これとは逆に、FM >FL でなればm
>pとなるので、中間板64は、圧縮ばね72L の付勢
力と釣り合う位置まで、回転板60L 側へ移動する(図
示せず)。
び構造となっている。そのため、F M =FL であればm
=pとなるので、中間板64は回転板60L ,60M の
ちょうど中央に位置する(図4)。また、FM <FL で
なればとm<pとなるので、中間板64は、圧縮ばね7
2M の付勢力と釣り合う位置まで、回転板60M 側に移
動する(図5)。これとは逆に、FM >FL でなればm
>pとなるので、中間板64は、圧縮ばね72L の付勢
力と釣り合う位置まで、回転板60L 側へ移動する(図
示せず)。
【0026】このとき、中間板64とともに可動接点7
62が移動することにより、モータ駆動力FM と踏力F
L との大小関係に対応して、電圧VL が直線型ポテンシ
ョメータ76から制御回路22(図3)へ出力される。
制御回路22は、例えばアシスト比ηが常に1となるよ
うに、すなわち常にFM =FL となるように、駆動回路
16(図3)を制御する。換言すると、直線型ポテンシ
ョメータ76は、モータ駆動力FM と踏力FL との比を
検出する、一種の踏力センサとして動作する。したがっ
て、制御回路22は、直線型ポテンショメータ76のみ
を用いて駆動回路16を制御することもできるし、踏力
センサ18(図3)のみを用いて駆動回路16を制御す
ることもできる。
62が移動することにより、モータ駆動力FM と踏力F
L との大小関係に対応して、電圧VL が直線型ポテンシ
ョメータ76から制御回路22(図3)へ出力される。
制御回路22は、例えばアシスト比ηが常に1となるよ
うに、すなわち常にFM =FL となるように、駆動回路
16(図3)を制御する。換言すると、直線型ポテンシ
ョメータ76は、モータ駆動力FM と踏力FL との比を
検出する、一種の踏力センサとして動作する。したがっ
て、制御回路22は、直線型ポテンショメータ76のみ
を用いて駆動回路16を制御することもできるし、踏力
センサ18(図3)のみを用いて駆動回路16を制御す
ることもできる。
【0027】図6は補助動力制御装置10の動作の一例
を示すフローチャートである。以下、図2乃至図6に基
づき、制御回路22の動作を中心に説明する。ただし、
本例において、電源スイッチ28は、二系統に別々に電
力供給するものである。その第一系統は制御回路22を
除く全てのものであり、第二系統は制御回路22のみで
ある。また、以下に述べる「タイマ」とは、制御回路2
2に内蔵されているものである。さらに、アシスト比η
は、パワーアシストを行う限り常に1以下である。
を示すフローチャートである。以下、図2乃至図6に基
づき、制御回路22の動作を中心に説明する。ただし、
本例において、電源スイッチ28は、二系統に別々に電
力供給するものである。その第一系統は制御回路22を
除く全てのものであり、第二系統は制御回路22のみで
ある。また、以下に述べる「タイマ」とは、制御回路2
2に内蔵されているものである。さらに、アシスト比η
は、パワーアシストを行う限り常に1以下である。
【0028】運転者が図示しないメインスイッチをオン
にすると、図6に示す動作が始まる。まず、制御回路2
2は、踏力FL を踏力センサ18から、車速vを車速セ
ンサ20から、出力電流Iを電流センサ26からそれぞ
れ入力し、パワーアシスト制御を実行する(ステップ1
01)。続いて、出力電流I及び出力電圧Vの積算値に
基づき、電池14の残存容量Cが一定値Ct以下になっ
たか否かを判断する(ステップ102)。C<Ctでな
ければ、ステップ101へ戻る。
にすると、図6に示す動作が始まる。まず、制御回路2
2は、踏力FL を踏力センサ18から、車速vを車速セ
ンサ20から、出力電流Iを電流センサ26からそれぞ
れ入力し、パワーアシスト制御を実行する(ステップ1
01)。続いて、出力電流I及び出力電圧Vの積算値に
基づき、電池14の残存容量Cが一定値Ct以下になっ
たか否かを判断する(ステップ102)。C<Ctでな
ければ、ステップ101へ戻る。
【0029】C<Ctであれば、パワーアシスト制御を
停止し(ステップ103)、表示ランプ58をオンにし
(ステップ104)、タイマをリセットすなわち時間T
を‘0’にする(ステップ105)。続いて、タイマを
オンして時間Tを計測し始め(ステップ106)、時間
Tが一定時間Ttを越えたか否かを判断する(ステップ
107)。T>Ttでなければ、もう一度ステップ10
7を実行する。T>Ttであれば、第一系統の電源スイ
ッチ28をオフにする(ステップ108)。続いて、電
圧センサ24から出力電圧Vを入力し、出力電圧Vが一
定値Vt以下になったか否かを判断する(ステップ10
9)。V<Vtでなければ、もう一度ステップ109を
実行する。
停止し(ステップ103)、表示ランプ58をオンにし
(ステップ104)、タイマをリセットすなわち時間T
を‘0’にする(ステップ105)。続いて、タイマを
オンして時間Tを計測し始め(ステップ106)、時間
Tが一定時間Ttを越えたか否かを判断する(ステップ
107)。T>Ttでなければ、もう一度ステップ10
7を実行する。T>Ttであれば、第一系統の電源スイ
ッチ28をオフにする(ステップ108)。続いて、電
圧センサ24から出力電圧Vを入力し、出力電圧Vが一
定値Vt以下になったか否かを判断する(ステップ10
9)。V<Vtでなければ、もう一度ステップ109を
実行する。
【0030】V<Vtであれば、第二系統の電源スイッ
チ28をオフにして(ステップ110)、終了する。
チ28をオフにして(ステップ110)、終了する。
【0031】このように、残存容量Cが一定値Ct以下
となると、走行用モータ12への電力供給を停止し、そ
の後、残存容量Cがさらに減少すると、すべての電力供
給を停止させている。したがって、走行用モータ12へ
の電力供給が停止された後に、メインスイッチを切らな
いまま補助動力付き自転車30を放置しても、電池14
が過放電となることはない。
となると、走行用モータ12への電力供給を停止し、そ
の後、残存容量Cがさらに減少すると、すべての電力供
給を停止させている。したがって、走行用モータ12へ
の電力供給が停止された後に、メインスイッチを切らな
いまま補助動力付き自転車30を放置しても、電池14
が過放電となることはない。
【0032】なお、本発明は、いうまでもなく、上記実
施形態に限定されない。例えば、本発明は、補助動力付
き自転車に限らず、補助動力付きボート、補助動力付き
手押し台車、補助動力付き車椅子等にも適用することが
できる。
施形態に限定されない。例えば、本発明は、補助動力付
き自転車に限らず、補助動力付きボート、補助動力付き
手押し台車、補助動力付き車椅子等にも適用することが
できる。
【0033】
【発明の効果】請求項1又は2記載の補助動力制御装置
によれば、電池の残存容量が一定値以下となると、すべ
ての電力供給を停止させるようにしたので、残存容量が
大きく低下した場合でも、電池の過放電を防止できる。
によれば、電池の残存容量が一定値以下となると、すべ
ての電力供給を停止させるようにしたので、残存容量が
大きく低下した場合でも、電池の過放電を防止できる。
【0034】請求項2記載の補助動力制御装置によれ
ば、電池の残存容量が一定値以下となると、走行用モー
タへの電力供給を停止させ、その後残存容量がさらに減
少すると、すべての電力供給を停止させるようにしたの
で、残存容量の低下によるすべての電力供給の停止を、
運転者に対して予め知らせることができる。
ば、電池の残存容量が一定値以下となると、走行用モー
タへの電力供給を停止させ、その後残存容量がさらに減
少すると、すべての電力供給を停止させるようにしたの
で、残存容量の低下によるすべての電力供給の停止を、
運転者に対して予め知らせることができる。
【図1】本発明に係る補助動力制御装置の一実施形態に
おける、基本的構成を示す機能ブロック図である。
おける、基本的構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の補助動力制御装置を組み込んだ補助動力
付き自転車の外観図である。
付き自転車の外観図である。
【図3】図2の補助動力付き自転車の機能ブロック図で
ある。
ある。
【図4】図2の補助動力付き自転車における合力装置の
構成を示す概略図である。
構成を示す概略図である。
【図5】図2の補助動力付き自転車における合力装置の
構成を示す概略図である。
構成を示す概略図である。
【図6】図3における補助動力制御装置の動作の一例を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図7】従来の補助動力制御装置の動作における、時間
と駆動力との関係を示すグラフである。
と駆動力との関係を示すグラフである。
【図8】従来の補助動力制御装置の動作における、車速
とアシスト比との関係を示すグラフである。
とアシスト比との関係を示すグラフである。
10 補助動力制御装置 12 走行用モータ 14 電池 16 駆動回路 18 踏力センサ 20 車速センサ 22 制御回路 24 電圧センサ 26 電流センサ 28 電源スイッチ 30 補助動力付き自転車 33 補器 38 ペダル FL 踏力 v 車速 V 出力電圧 I 出力電流 C 残存容量
Claims (2)
- 【請求項1】 走行用モータへ電池の電力を供給する駆
動回路と、ペダルでの踏力を検出する踏力センサと、こ
の踏力センサで検出された踏力に基づき前記駆動回路を
制御する制御回路とを備えた、補助動力付き自転車等の
補助動力制御装置において、 前記電池の残存容量を検出する電池容量検出手段が設け
られ、 前記制御回路は、この電池容量検出手段で検出された残
存容量が一定値以下となると、すべての電力供給を停止
させるように、電源スイッチを制御することを特徴とす
る、補助動力付き自転車等の補助動力制御装置。 - 【請求項2】 走行用モータへ電池の電力を供給する駆
動回路と、ペダルでの踏力を検出する踏力センサと、こ
の踏力センサで検出された踏力に基づき前記駆動回路を
制御する制御回路とを備えた、補助動力付き自転車等の
補助動力制御装置において、 前記電池の残存容量を検出する電池容量検出手段が設け
られ、 前記制御回路は、 前記電池容量検出手段で検出された残存容量が一定値以
下となると、前記走行用モータへの電力供給を停止させ
るように、前記駆動回路を制御し、 その後前記残存容量がさらに減少すると、すべての電力
供給を停止させるように、電源スイッチを制御すること
を特徴とする、補助動力付き自転車等の補助動力制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087480A JPH09249184A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 補助動力付き自転車等の補助動力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087480A JPH09249184A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 補助動力付き自転車等の補助動力制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09249184A true JPH09249184A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13916109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087480A Withdrawn JPH09249184A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 補助動力付き自転車等の補助動力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09249184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6111731A (en) * | 1998-02-26 | 2000-08-29 | Technical Products Group, Inc. | Motor controller for preventing excessive battery discharging |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP8087480A patent/JPH09249184A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6111731A (en) * | 1998-02-26 | 2000-08-29 | Technical Products Group, Inc. | Motor controller for preventing excessive battery discharging |
GB2334835B (en) * | 1998-02-26 | 2001-12-12 | Technical Products Group Inc | Motor controller |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |