JP2002029487A - 電動アシスト自転車 - Google Patents

電動アシスト自転車

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JP2002029487A
JP2002029487A JP2000214751A JP2000214751A JP2002029487A JP 2002029487 A JP2002029487 A JP 2002029487A JP 2000214751 A JP2000214751 A JP 2000214751A JP 2000214751 A JP2000214751 A JP 2000214751A JP 2002029487 A JP2002029487 A JP 2002029487A
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assist
pedal depression
assist force
pedal
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Tamotsu Iwasaki
保 岩崎
Katsuya Shigematsu
克也 重松
Michio Takahashi
道夫 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動アシスト自転車における一充電当たりの
走行距離を延ばす。 【解決手段】 ペダル踏力を補助するアシスト力を発生
させる電動機を有し、ノーマルモードとエコノミーモー
ドとを切り替え可能にし(ST2)、アシスト力を算出
する基になるペダル踏力に掛ける係数Kを、ノーマルモ
ード時には1になるようにし(ST9・10)、エコノ
ミーモード時には1未満とする(ST3〜5)と共に、
ペダル踏力またはペダル踏力の増加率が増大した場合に
は増大量に応じて係数が1に至るように変更する(ST
5)。 【効果】 平坦路定速走行時にはアシスト力を低減し、
発進時や加速時や高速走行時などにはアシスト力を増大
するなど、走行状態に応じた適切なアシスト力を発生さ
せることができ、無駄な電力消費を抑制し得ると共に必
要に応じて大きなアシスト力をもって走行することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダル踏力を補助
するアシスト力を電動機により発生させるようにした電
動アシスト自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車走行時のペダルをこぐ力で
あるペダル踏力を検出し、そのペダル踏力の大きさに応
じたアシスト力を電動機により発生して、ペダルをこぐ
力を軽減するようにした電動アシスト自転車がある。上
記した電動アシスト自転車にあっては、電動機の電源と
してバッテリを用いていることから、1回の充電当たり
の走行距離をできるだけ長くすることが望ましい。
【0003】上記したような電動アシスト自転車におい
て、例えばクランクシャフトのトルクを検出することに
よりペダル踏力を検出することができ、またクランクギ
アの周期を検出することにより上記ペダル踏力を波形と
して処理することができる。そのようにして、ペダル踏
力及びクランクシャフトの回転速度により電動機の駆動
デューティ比を求めるようにしたものがある。
【0004】例えば図6に示されるように、アシスト力
発生制御を行うコントローラ1には電源としてのバッテ
リBTが接続されていると共に、クランクシャフト2の
伝達トルクからペダル踏力を検出するように設けられた
トルクセンサ3と、クランクシャフト2を介して図示さ
れないスプロケットに対してアシスト力を付加する電動
機4と、クランクシャフト2に一体化されたクランクギ
ア5の歯の通過を検出することにより、クランクシャフ
ト2の回転数を検出するためのギアパルスセンサ6とが
接続されている。
【0005】そして、ギアパルスセンサ6とトルクセン
サ3とからの各検出信号が、コントローラ1内のアシス
ト力演算回路1cに入力し、各信号に応じて算出された
デューティ比信号を駆動回路1dに出力し、そのデュー
ティ比信号に応じた駆動電流により電動機4を制御する
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように構成さ
れたコントローラ1におけるデューティ比の算出要領に
ついて図7を参照して以下に示す。図の上段に示される
ように踏力検出値が変化し、また中段に示されるように
車速が変化する場合に、上記したように踏力検出値の波
形に応じて下段に示すようにデューティ比が設定されて
いる。アシスト力はデューティ比の大きさに比例するこ
とから、停止状態から発進する際など踏力が大きい場合
にはデューティ比を高くして大きなアシスト力を発生さ
せている。
【0007】しかしながら、図示例にあっては、踏力の
変化とデューティ比の変化とが比例している。例えば平
坦路走行において一定の低または中車速を維持する場合
にはアシストを余り必要としない走行時(図において車
速一定時であって踏力も大きくない状態)であっても、
上記駆動デューティ制御を行っているため、踏力に応じ
た所定の大きさのデューティ比によるアシスト制御が行
われるため、その大きさに応じた電力が消費される。し
たがって、アシストを余り必要としない走行時であって
もアシスト力を発生させることにより電力を消費してし
まうため、一充電当たりの走行距離があまり延びないと
いう問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、一充電当たりの走行距離を延ばし得る電動アシスト
自転車を実現するために、本発明に於いては、自転車の
ペダル踏力を検出するためのペダル踏力検出手段と、前
記ペダル踏力を補助するアシスト力を発生させるように
設けられた電動機とを有する電動アシスト自転車であっ
て、通常モードと低消費電力モードとを切り替えるため
モード切り替え手段と、前記ペダル踏力検出値の大きさ
に応じて前記アシスト力を算出するアシスト力算出手段
とを有し、前記アシスト力算出手段が、前記通常モード
の場合には前記ペダル踏力検出値をそのまま用いて前記
算出を行い、前記低消費電力モードに切り替えられた場
合には前記ペダル踏力検出値を小さな値にして前記算出
を行うものとした。
【0009】これによれば、例えば通常モード時にペダ
ル踏力検出値に掛ける係数を1とし、低消費電力モード
時には、上記係数を1未満として通常モード時のアシス
ト力に対して小さなアシスト力を発生させるようにする
ことができ、これにより省電力化を実現でき、一充電当
たりの走行距離を延ばすことができる。
【0010】また、前記低消費電力モードに切り替えら
れた場合であっても、前記ペダル踏力または前記ペダル
踏力の増加率が増大し場合には前記小さな値となったペ
ダル踏力検出値を当該増大量に応じて大きくすることに
よれば、低消費電力モード時にあっては、踏力が小さく
て良い平坦路を低または中車速の一定走行時にはアシス
ト力を低減し、発進時や加速時や高速走行時などにはア
シスト力を増大して、省電力化し得ると共に、走行状態
に応じた適切なアシスト力を発生させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明が適用された電動アシスト
自転車の制御を行うコントローラ1を示す概略ブロック
回路図である。図に示されるように、コントローラ1に
は電源としてのバッテリBTが接続されているが、コン
トローラ1内の電源及び接地ラインに関しては図示省略
している。また、従来例の図6で示されたものと同様の
部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略す
る。
【0013】図に示されるように、ペダルを支持するク
ランクシャフト2と、ペダル踏力検出手段としてのポテ
ンショメータ3と、電動機4とがそれぞれ設けられてい
る。また、クランクシャフト2に一体化されたクランク
ギア5の歯の通過を検出することにより、クランクシャ
フト2の回転数を検出するためのギアパルスセンサ6が
設けられている。そして、ギアパルスセンサ6・ポテン
ショメータ3・電動機4がそれぞれコントローラ1に接
続されている。上記ギアパルスセンサ6からは回転位置
検出信号が、ポテンショメータ3からはペダル踏力検出
信号が、それぞれコントローラ1に入力するようになっ
ている。
【0014】コントローラ1内には、ペダル踏力の基準
電圧設定用のリセット回路1aと、その基準電圧を記憶
しておくためのEEPROMやフラッシュROM等から
なるメモリ1bと、ペダル踏力検出値と基準電圧との偏
差からアシスト力を算出するアシスト力算出手段として
のアシスト力演算回路1cと、その算出されたアシスト
力に応じて電動機4を例えばデューティ制御する駆動回
路1dとが設けられている。また、コントローラ1に
は、リセット回路1aに接続されたモード切り替え手段
としてのショートカプラ7と、メインスイッチ8a及び
エコノミースイッチ8bとがそれぞれ接続されている。
【0015】上記リセット回路1aには、ギアパルスセ
ンサ6からの回転位置検出信号と、ポテンショメータ3
からのペダル踏力検出信号と、ショートカプラ7に短絡
用カプラ7aを接続した際の短絡信号と、メインスイッ
チ8aのオン信号とがそれぞれ入力するようになってい
る。メモリ1bにはペダル踏力検出信号がリセット回路
1aを介して入力し得るようになっている。
【0016】上記アシスト力演算回路1cには、回転位
置検出信号と、ペダル踏力検出信号と、メインスイッチ
8aのオン信号と、エコノミースイッチ8bのオン信号
とが入力するようになっていると共に、アシスト力演算
回路1cはメモリ1bに記憶されている基準電圧を読み
込むようになっている。また、駆動回路1dは、アシス
ト力演算回路1cからのアシスト力入力信号に応じて、
上記したように電動機4に駆動電流を出力する。
【0017】また、図2の模式図を参照して上記ポテン
ショメータ3を用いたペダル踏力検出構造を以下に示
す。図2にあっては、ペダル11に加わる踏力を、クラ
ンクシャフト2に組み付けられたトーションバー12の
ねじれを利用してポテンショメータ3で検出し、その踏
力検出信号をコントローラ1に入力し、その踏力検出信
号に応じてアシスト力発生電流を電動機4に流し、電動
機4によりクランクシャフト2を補助的に駆動するよう
にしている。
【0018】上記トーションバー12は、クランクシャ
フト2の中間部にその軸線方向に沿って設けられたスリ
ット2a内に受容され、かつクランクシャフト2の軸線
回りに回動自在に組み付けられている。そのトーション
バー12には、クランクシャフト2の軸線方向一端側
(図における左側)にて半径方向外側に互いに相反して
延出する一対の大アーム部12aと、クランクシャフト
2の軸線方向他端側(図における右側)にて半径方向外
側に互いに相反して延出する一対の小アーム部12bと
が形成されている。
【0019】大アーム部12aが一方向クラッチ13の
内輪に係合し、一方向クラッチ13の外輪に、図示され
ないチェーンを掛けられたスプロケット14が結合され
ている。また、クランクシャフト13を外囲するように
環状のスライダインナ15aが設けられており、そのス
ライダインナ15aの外周にはボール軸受構造により回
動自在なスライダアウタ15bが設けられている。スラ
イダインナ15aは、クランクシャフト2と一体的に回
転すると共にクランクシャフト2の軸線方向に変位自在
に設けられ、スライダアウタ15bは、圧縮ばね16に
より一方向クラッチ13側へ弾発付勢されている。
【0020】また、一方向クラッチ13の内輪に形成さ
れたカム面13aに、上記スライダアウタ15bに作用
する弾発付勢力をもってスライダインナ15aが押し当
てられて係合している。そして、スライダアウタ15b
の軸線方向変位を検出するようにポテンショメータ3が
設けられている。
【0021】図2の構造のものにあっては、ペダル踏力
によるトルクが、クランクシャフト2から小アーム部1
2bに伝えられるとトーションバー12がねじられ、大
アーム部12aから一方向クラッチ13を介してスプロ
ケット14に伝達される。したがって、トーションバー
12のねじれに応じて一方向クラッチ13の内輪がクラ
ンクシャフト2に対して相対的に回動し、その回動量
(トーションバー12のねじれ量に相当)に応じてカム
面13aが移動する。そのカム面13aの移動によりス
ライダインナ15aが圧縮ばね16の弾発付勢力に抗す
る向き(図における右側)に押し戻され、その変位をポ
テンショメータ3で検出するようになっている。
【0022】そして、ポテンショメータ3の出力による
検出踏力Vと、予めメモリ1bに記憶されている踏力基
準値V0との偏差からアシスト力を算出する。その算出
されたアシスト力に応じたデューティ比をアシスト力演
算回路1cから駆動回路1dに出力し、その制御値に応
じて電動機4を駆動する。
【0023】なお、上記踏力基準値V0のメモリ1bへ
の書き込みは、工場出荷時の調整作業において行う。そ
の調整作業にあっては、ショートカプラ7に短絡用カプ
ラ7aを接続し、その状態でメインスイッチ8aをオン
にして調整モードとする。
【0024】この調整モードにあっては、その時の踏力
をメモリ1bに読み込むが、この時ペダル11に荷重を
掛けない状態にしておく。そして、その状態でのポテン
ショメータ3の出力電圧(検出踏力V)を検出し、その
検出踏力V(踏力が発生していない状態に相当)をペダ
ル踏力の基準値V0としてメモリ1bに記憶する。な
お、メモリ1bにペダル踏力の基準値V0が記憶された
ことを視認させるための書き込み終了表示灯L(図1参
照)を点灯して、この調整モードを終了する。
【0025】このように調整モードにして自動的にペダ
ル踏力の基準値V0を設定することができるため、高精
度化のために狭い調整代内に基準電圧を入れる必要が無
くなり、そのような熟練を必要とする調整を行わずにペ
ダル踏力の基準値V0を設定することができる。また、
各個体(ポテンショメータ3)毎に基準値V0を設定す
ることから、個体差による基準値V0のずれが生じるこ
とが無く、製品毎に設計通りの適切なアシスト制御を行
うことができる。
【0026】次に、本発明に基づくアシスト力制御を図
3の制御フロー図を参照して以下に示す。まず、第1ス
テップST1でその時の踏力をポテンショメータ3の出
力電圧(検出踏力V)により検出し、第2ステップST
2に進む。その第2ステップST2では、エコノミース
イッチ8bがオンされているか否かにより、低消費電力
モードとしてのエコノミーモードであるか否かを判別
し、エコノミースイッチ8bがオンされているエコノミ
ーモードの場合には第3ステップST3に進む。
【0027】第3ステップST3では第1ステップST
1で検出した検出踏力Vと基準値V 0との偏差(アシス
ト力A)を検索踏力SVとして第4ステップST4に進
み、その第4ステップST4では、例えば前回検出され
た踏力V-1に対して今回検出された検出踏力Vの増加量
(ペダル踏力増加量ΔV)を求める。なお、踏力検出を
所定時間毎に行って、1回前の検出値をメモリに記憶し
ておくことにより、上記ペダル踏力増加量ΔVの算出が
可能である。
【0028】次の第5ステップST5では、デューティ
比に掛ける係数Kを、図4に示されるマップから上記各
値(SV、ΔV)に基づいて求める。図4に示されるマ
ップにあっては、ペダル踏力(検索踏力SV)及びペダ
ル踏力増加量ΔVをそれぞれ3段階(大中小)に分け、
各値の大きさに応じて係数Kを0.5、0.75、1.
0の3通りに分けるようにしている。図4に示されるよ
うに、両値が共に小さい場合には係数Kを0.5とし、
両値が共に中以下であって少なくともいずれか一方が中
の場合には係数Kを0.75とし、両値の少なくともい
ずれか一方が大の場合には係数Kを1.0とする。
【0029】次の第6ステップST6では、アシスト力
Aに応じた基準デューティ比D0を設定し、第7ステッ
プST7に進む。なお、このアシスト力Aは、検出踏力
Vと基準値V0との偏差に比例するものであって良く、
デューティ制御におけるデューティ比に相当し、従来例
の図7における下段のデューティ比として示されるもの
である。
【0030】第7ステップST7では、上記基準デュー
ティ比D0と、第5ステップST5で求めた係数Kとを
掛け合わせて本制御におけるデューティ比Dを算出す
る。そして、第8ステップST8で、そのデューティ比
Dを用いたデューティ制御により電動機4を駆動し、デ
ューティ比Dに応じたアシスト力を発生させる。
【0031】また、上記第2ステップST2において、
エコノミースイッチ8bのオフ状態による通常モードと
してのノーマルモードの場合には第9ステップST9に
進む。このノーマルモードの場合には常に係数Kを1.
0に設定するべく、第9ステップST9では、マップに
おける踏力を大とする最大踏力値Vmaxを検索踏力SV
とし、次の第10ステップST10では、ペダル踏力増
加量ΔVを大とする最大増加量ΔVmaxをペダル踏力増
加量ΔVとする。そして、第5ステップST5に進み、
上記と同様にして第8ステップST8に至る。
【0032】このノーマルモード時には、マップ検索に
おける各値に上記したように最大値を入れたことから、
第5ステップST5では係数Kに1.0が設定される。
したがって、ノーマルモード時のデューティ比Dの算出
には常に係数Kを1.0として求めることになり、従来
例と同様の制御を行うことになる。それに対して、エコ
ノミーモード時には、上記したように検索踏力SV及び
ペダル踏力増加量ΔVの大きさに応じて係数Kが決定さ
れ、両値の大きさに応じて係数Kに本図示例による0.
5若しくは0.75が設定されると、ノーマルモード時
よりも小さなアシスト力すなわち電動機4の駆動電流が
小さくなるため、省電力化を実現し得る。
【0033】例えば平坦路を低または中車速で走行する
場合にはあまりアシスト力を必要としないことから、エ
コノミーモードに設定しておくことにより、図5に示さ
れるように、踏力に応じて係数が小さく設定され、それ
により小さくされたデューティ比Dによる制御が行われ
ることになる。なお、図5において、想像線はノーマル
モード(係数K=1.0)時の波形である。
【0034】図5に示されるように、停止状態からの発
進時には大きな踏力(図5の1山目)による加速を行う
ことから、マップ上で踏力が大の領域になり、係数Kを
1.0とするデューティ比制御(基準デューティ比D0
をそのまま用いた制御)を行う。
【0035】平坦路を低または中車速で走行しようとす
る際には、一定車速に近づくに連れて踏力(SV)が小
さく(図5の2山目)なり、図4の中の領域になり、ま
た車速が低いことから回転速度も低く、その踏力波形の
傾き(図のβ)として表されるペダル踏力増加量ΔVも
小さいことから、上記マップから係数Kの値として0.
75が検索される。この場合には、デューティ比Dが、
下段の2山目に示されるように基準デューティ比D
0(図の想像線)に対して係数K(=0.75)を掛け
た小さな値になり、通常モード(係数K=1.0)時に
対して電力消費量が少なくなる。
【0036】そして、比較的低い車速の一定車速に近づ
いて定速走行状態(図5の3山目〜5山目)になると、
小さな踏力(SV)で済み、また低車速により回転速度
も低く、その踏力波形の傾き(図のα)として表される
ペダル踏力増加量ΔVも小さいことから、両値が共に小
さいためマップから係数Kの値として0.5が検索さ
れ、その係数K(=0.5)を掛けたデューティ比Dに
よる省電力化された駆動制御を行うことになる。このよ
うに、不必要に大きなアシスト力を発生させることがな
いため、電力が無駄に消費されず、一充電当たりの走行
距離を好適に延ばすことができる。
【0037】また、図5の後半に示されるように、一時
的に加速した場合にはペダル踏力増加量ΔVが大きくな
り、その結果図5に示されるように踏力波形の傾きγが
急(大)になる。すなわち、図4のマップ上ではペダル
踏力増加量ΔVが大の領域であり、マップから分かるよ
うに踏力(SV)の大きさに係わらず係数Kが1.0に
なる。これにより、大きなアシスト力を発生させること
ができ、運転者の加速時の負担を軽減し得る。
【0038】また、加速後の高車速状態では回転速度が
高いことから、図に示されるように踏力波形の傾きβが
比較的大きく(図示例ではαとγの中間)、マップ上で
はペダル増加量ΔVが中の領域になり、この場合も踏力
(SV)の大きさに係わらず係数Kが0.75になる。
この場合には不必要に大きくなくかつ高車速を維持する
のに適当なアシスト力を発生させることができる。
【0039】
【発明の効果】このように本発明によれば、低消費電力
モードにすることにより、例えば通常モード時に1とし
たペダル踏力検出値に掛ける係数を1未満として、通常
モード時のアシスト力に対して小さなアシスト力を発生
させることができ、これにより省電力化し得るため、一
充電当たりの走行距離を延ばすことができる。また、ペ
ダル踏力またはペダル踏力の増加率が増大した場合には
当該増大量に応じて係数を1に至るように増大させるこ
とにより、常にアシスト力を小さくして省電力化するの
ではなく、平坦路を低または中車速での走行時にはアシ
スト力を低減し、発進時や加速時や高速走行時などには
アシスト力を増大するなど、走行状態に応じた適切なア
シスト力を発生させることができ、無駄な電力消費を抑
制し得ると共に必要に応じて大きなアシスト力をもって
走行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された電動アシスト自転車の概略
ブロック回路図。
【図2】電動アシスト自転車のアシスト力発生構造を示
す模式図。
【図3】本発明に基づく制御要領を示すフロー図。
【図4】係数検索用マップを示す図。
【図5】本発明に基づくアシスト力発生要領を示す波形
図。
【図6】従来の電動アシスト自転車の概略ブロック回路
図。
【図7】従来のアシスト力発生要領を示す波形図。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 クランクシャフト 3 ポテンショメータ 4 電動機 5 クランクギア 6 ギアパルスセンサ 7 ショートカプラ、7a 短絡用カプラ 8a メインスイッチ 11 ペダル 12 トーションバー 13 一方向クラッチ、13a カム面 14 スプロケット 15a スライダインナ、15b スライダアウタ 16圧縮ばね

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のペダル踏力を検出するためのペ
    ダル踏力検出手段と、前記ペダル踏力を補助するアシス
    ト力を発生させるように設けられた電動機とを有する電
    動アシスト自転車であって、 通常モードと低消費電力モードとを切り替えるためモー
    ド切り替え手段と、前記ペダル踏力検出値の大きさに応
    じて前記アシスト力を算出するアシスト力算出手段とを
    有し、 前記アシスト力算出手段が、前記通常モードの場合には
    前記ペダル踏力検出値をそのまま用いて前記算出を行
    い、前記低消費電力モードに切り替えられた場合には前
    記ペダル踏力検出値を小さな値にして前記算出を行うこ
    とを特徴とする電動アシスト自転車。
  2. 【請求項2】 前記低消費電力モードに切り替えられた
    場合であっても、前記ペダル踏力または前記ペダル踏力
    の増加率が増大し場合には前記小さな値となったペダル
    踏力検出値を当該増大量に応じて大きくすることを特徴
    とする請求項1に記載の電動アシスト自転車。
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