JPH09249137A - 流量制御装置 - Google Patents

流量制御装置

Info

Publication number
JPH09249137A
JPH09249137A JP8084539A JP8453996A JPH09249137A JP H09249137 A JPH09249137 A JP H09249137A JP 8084539 A JP8084539 A JP 8084539A JP 8453996 A JP8453996 A JP 8453996A JP H09249137 A JPH09249137 A JP H09249137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure chamber
passage
steering
spool valve
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8084539A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaharu Yokota
忠治 横田
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Norihiro Saida
憲宏 齋田
Toshinori Aihara
俊徳 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP8084539A priority Critical patent/JPH09249137A/ja
Publication of JPH09249137A publication Critical patent/JPH09249137A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な操舵操作をした場合、作動油の流量不
足を生じる。また、操舵操作の中立時に十分な省エネル
ギ効果が得られない。 【解決手段】 スプール弁収容穴内1にスプール弁2を
摺動自在に収装して第1圧力室3と第2圧力室4に画成
し、第1圧力室3内に導入された作動油のうち、必要流
量を制御オリフィス11を通じて吐出通路8に導き、余
剰流量をスプール弁2の移動によって開閉制御されるド
レン通路10にバイパスさせるようになす。前記第2圧
力室4内と貯油タンク9とを連通するバイパス通路13
を設け、このバイパス通路13を開閉可能なバイパス弁
16を設ける。このバイパス弁16を作動操作する電磁
ソレノイド19を設ける。舵角信号が入力され、これら
信号に基づいて電磁ソレノイド19を駆動制御するコン
トロールユニット22を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は自動車のパワー
ステアリング装置等に使用され、パワーソースからこの
パワーステアリング装置のアクチュエータに供給される
圧力作動流体の流量を、所定流量に制御する流量制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体を作動媒体として、手動操舵トルク
を助勢するパワーステアリング装置にあっては、このパ
ワーステアリング装置に作動流体を供給するパワーソー
スとして、車両に搭載した内燃機関によって駆動される
ポンプを施用することが多い。しかし、一般にパワース
テアリング装置は車両の低速走行時または停車時、換言
すれば内燃機関の低回転駆動時に十分な操舵助勢力が獲
得できることが望まれ、低速走行中よりも接地抵抗の小
さい、つまり高回転駆動時には操舵安定性の見地から、
然程操舵助勢力を必要としない。したがって、ポンプ出
力が内燃機関の回転速度に比例して増加するパワーソー
スは、そのままでは適用できない。
【0003】そこで、通常、パワーステアリング装置に
は、このパワーステアリング装置に供給される作動流体
(作動油)の流量を、内燃機関のアイドリング乃至は低
回転域では十分なパワーステアリング操作が可能なよう
にポンプ吐出油の全量とし、内燃機関の回転速度がある
程度高くなった場合にはオリフィスによって限局された
流量に制御し、余剰油を貯油タンクに還流させるように
した流量制御装置が施用される。
【0004】また、近年、操舵助勢力を必要としないス
テアリング操作の中立位置で、余剰油流量を増加させ、
パワーステアリング装置への供給油量を減じることによ
ってポンプでの仕事量を減じ、省エネルギを実現させる
流量制御装置が提案されている。
【0005】この種の流量制御装置として、例えば特開
平7−81593号公報には、スプール弁収容穴内にス
プール弁を摺動自在に収容して、該スプール弁収容穴内
を第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1圧力室内に
は、制御オリフィスを介して吐出通路と連通する導入通
路及び低圧側へ連通するドレン通路を開口し、第2圧力
室内には、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁
を第1圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、
前記導入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作
動油の必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油
を前記スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン
通路に還流させる流量制御装置であって、アクチュエー
タの負荷圧力に応動するバイパス弁を設けて、このバイ
パス弁によってステアリング操作の中立位置(パワース
テアリング装置の非作動状態)で吐出通路側の負荷圧力
が低下したとき、前記第2圧力室内を低圧側と連通し
て、前記スプール弁によるドレン通路の開口面積を増大
させ、パワーステアリング装置のアクチュエータへ供給
する作動油の流量を減じるようにした流量制御装置が開
示してある。
【0006】この流量制御装置は負荷圧力に応じて流量
制御し、ステアリングの中立位置はドレン流量を増加さ
せて、ポンプの仕事量を減じるように作動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、急速な操舵操作をした場合に、アクチ
ュエータのパワーシリンダが作動することによって、作
動油がこのパワーシリンダの移動のために消費され、吐
出通路側のアクチュエータの負荷圧力の上昇が遅れる虞
がある。即ち、負荷圧力が上昇しないと流量制御装置は
作動油の流量を増加させる方向の制御をしないから、パ
ワーシリンダに供給される作動油の流量が不足し、この
パワーステアリング装置で得られる助勢力が小さく、操
舵感覚が悪くなる虞がある。
【0008】これを対策するためには、急速な操舵操作
をした場合にも十分な量の作動油が供給されるようにし
ておくことが必要で、このため、操舵助勢力が不要な中
立時においてパワーステアリング装置のアクチュエータ
に供給する流量(システムの下限流量)を増加させる必
要がある。そうすると、その分油圧ポンプの仕事量が増
加することになり、省エネルギを十分に達成できないこ
とになる。
【0009】また、前記従来の流量制御装置の第2圧力
室内には前述のごとく吐出通路の圧力を導いている。つ
まり、制御オリフィスを通過した後の圧力を導いている
から、第2圧力室を低圧側と連通した場合には、制御オ
リフィスを通過した後の作動油が低圧側にドレンするこ
とになる。したがって、パワーステアリング装置(アク
チュエータ)が非作動状態にあっても作動油の一部が流
通抵抗を有する制御オリフィスを通過することになる。
このために、ポンプは作動油が制御オリフィスを通過す
るために所定の吐出圧力を維持する必要があるから、そ
の分、無駄な仕事をすることになり、省エネルギを十分
に達成することができない虞がある。
【0010】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、急激な操舵操作をした場合にも作動油の流
量不足を生じることがなく、安定した操舵助勢力を得る
ための適量の作動油流量に制御すると共に、操舵助勢力
が不要な操舵操作の中立時には、油圧ポンプの仕事量を
可及的に減じることができ、省エネルギを十分に達成す
ることができる流量制御装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1記載の発
明は、スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動自在に収
容して、このスプール弁収容穴内を第1圧力室と第2圧
力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィスを介
して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路を開口
し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと共に前
記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプリング
を収装して、前記導入通路から制御オリフィスを介して
吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、この必要流量
に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開閉制
御されるドレン通路に還流させる流量制御装置におい
て、前記第2圧力室内と貯油タンクとを連通するバイパ
ス通路と、このバイパス通路を開閉可能なバイパス弁
と、このバイパス弁を作動操作する電磁ソレノイドと、
転舵状態検出信号が入力され、この信号に基づいて前記
電磁ソレノイドを駆動制御するコントロールユニット
と、を備えた構成にしてある。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電磁ソレノイドを2位置制御ソレノイドとした構成
にしてある。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の電磁ソレノイドを駆動制御するコントロールユニッ
トに入力される操舵状態検出信号を、舵角信号、舵角速
度信号、操舵トルク信号、ステアリング中立位置スイッ
チ信号、ギヤポジションスイッチ信号のうち少なくとも
1つまたは選択された複数の信号とした構成にしてあ
る。
【0014】また、請求項4記載の発明は、スプール弁
収容穴内にスプール弁を摺動自在に収容して、該スプー
ル弁収容穴内を第1圧力室と第2圧力室に画成し、第1
圧力室内には、制御オリフィスを介して吐出通路と連通
する導入通路及びドレン通路を開口し、第2圧力室内に
は、吐出通路の圧力を導くと共に前記スプール弁を第1
圧力室側に偏倚する制御スプリングを収装して、前記導
入通路から制御オリフィスを介して吐出通路に作動油の
必要流量を導く一方、該必要流量に対する余剰油を前記
スプール弁の移動によって開閉制御されるドレン通路に
還流させる流量制御装置において、前記第2圧力室内と
貯油タンクとを連通するバイパス通路と、このバイパス
通路を開閉可能なバイパス弁と、このバイパス弁を作動
操作する電磁ソレノイドと、転舵状態検出信号及び車速
信号が入力され、これら信号に基づいて前記電磁ソレノ
イドを駆動制御するコントロールユニットと、を備えた
構成にしてある。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の電磁ソレノイドを比例ソレノイドとした構成にして
ある。
【0016】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の電磁ソレノイドを駆動制御するコントロールユニッ
トに入力される操舵状態検出信号を、舵角信号、舵角速
度信号、操舵トルク信号、ステアリング中立位置スイッ
チ信号、ギヤポジションスイッチ信号のうち少なくとも
1つまたは選択された複数の信号とした構成にしてあ
る。
【0017】ここで、操舵状態検出信号としては、舵角
信号、舵角速度信号、操舵トルク信号、ステアリング中
立位置スイッチ信号、ギヤポジションスイッチ信号等の
各種信号が採用可能である。また、これら信号の幾つか
を組合わせて採用することも可能である。
【0018】斯かる構成にあっては、油圧ポンプから吐
出される作動油が導入通路を介して第1圧力室内に導か
れる。前記第1圧力室内に導かれた作動油は、制御オリ
フィスを通過する制限流動と、この制御オリフィスの前
後差圧に基づくスプール弁の移動によるドレン通路の解
放の際にのみ生じるのであるが、第1圧力室内からドレ
ン通路を通ってポンプ吸入室及び貯油タンクに逃げる余
剰油流動とに分流される。これにより、前記制御オリフ
ィスによる制限の下に必要な流量の作動油が吐出通路か
らパワーステアリング装置のアクチュエータに導かれ、
適宜必要な操舵助勢力を得る。
【0019】ここで、本発明にあっては、前記第2圧力
室内と貯油タンクとを連通するバイパス通路を開閉可能
なバイパス弁を備えている。このバイパス弁は電磁ソレ
ノイドによって作動操作可能であり、この電磁ソレノイ
ドは転舵状態検出信号に基づいて制御される。即ち、パ
ワーステアリング装置が操舵操作されず、コントロール
ユニットに転舵状態検出信号が入力されない場合には、
このコントロールユニットは電磁ソレノイドを制御して
バイパス弁を開弁動作させ、バイパス通路を開状態にす
る。この状態では、第2圧力室内は貯油タンクと連通し
て大気圧に略等しくなっている。
【0020】したがって、前記スプール弁は、実質的の
第2圧力室内の圧力の影響を受けなり、制御スプリング
のばね力と制御オリフィスの前後差圧に基づいて、即ち
制御スプリングのばね力と第1圧力室内の圧力による力
との釣り合いによって移動し、流量制御を司ることにな
る。その結果、制御オリフィスを通過する流量は図2の
A−Bで示す流量に制御される。
【0021】この状態では、スプール弁は、制御オリフ
ィスの前後差圧を一定に保つために第2圧力室内の制御
スプリングのばね力に抗して第2圧力室側に移動し、ド
レン通路の開口面積を増大させており、このため、導入
通路から第1圧力室内に導入された作動油の多くがドレ
ン通路に流入することになり、ポンプ内圧力(吐出圧
力)が低下し、ポンプの仕事量が減じられる。
【0022】次に、パワーステアリング装置が操舵操作
されると、この操舵操作にともなって転舵状態検出信号
がコントロールユニットに入力される。これによって、
コントロールユニットは電磁ソレノイドを駆動制御し、
電磁ソレノイドはバイパス弁を閉弁動作させて、バイパ
ス通路を閉状態にする。このため、第2圧力室と貯油タ
ンクとの連通が遮断され、第2圧力室内の圧力は略大気
圧から昇圧して吐出通路の圧力、即ち負荷圧力と等しく
なる。
【0023】したがって、スプール弁は、制御スプリン
グのばね力と制御オリフィスの前後差圧に基づいて、即
ち制御スプリングのばね力に第2圧力室の圧力による力
を加えた力と、第1圧力室内の圧力による力との釣り合
いによって移動し、流量制御を司ることになる。この結
果、制御オリフィスを通過する流量は図2においてC−
Dで示す流量に制御される。この流量がアクチュエータ
に供給される最大流量となる。このアクチュエータに供
給される最大流量は、制御スプリングのばね力と第2圧
力室内の圧力とに関連して決定される。
【0024】これによって、操舵操作をした場合には直
ちにアクチュエータに導く流量を増加させ、操舵助勢力
を得るに十分な流量に制御することができるから、急激
な操舵操作をした場合にも作動油の流量不足を生じるこ
とがなく、アクチュエータが必要とする量の作動油を供
給できる。
【0025】また、アクチュエータが作動油を必要とし
ない非作動状態において、第1圧力室に供給された作動
油は、スプール弁に作用する第2圧力室内の圧力が小さ
い(略大気圧に等しい)ことによって開口面積が増大し
たドレン通路から、その多くがポンプ吸入側及び貯油タ
ンク側に還流されることにより、導入通路を介して第1
圧力室に作動油を吐出するポンプはその仕事量が減じら
れ、省エネルギが有利に達成される。
【0026】この場合に、前記バイパス弁を開閉動作す
るために、ポンプ吐出油の一部が制御オリフィスを通過
することがないから、ポンプの吐出圧力を所定圧力に維
持する必要がなく、ポンプの無駄なエネルギの消費を抑
制して、省エネルギを達成することができるのである。
【0027】また、アクチュエータに供給される最大流
量は第2圧力室内の圧力、即ちバイパス弁によるバイパ
ス通路の開閉度合に関連して決定されるところ、請求項
4乃至請求項6記載の発明によれば、コントロールユニ
ットに転舵状態検出信号及び車速信号を入力し、これら
信号に基づいて電磁ソレノイドを駆動制御して、バイパ
ス弁を車速に応じて開閉制御することができるから、最
大流量を車速に応じて制御可能となる。
【0028】したがって、低車速で車輪の接地抵抗が大
きい場合には大流量を供給して十分な操舵助勢力を得る
ようになす一方、高車速で車輪の接地抵抗が小さい場合
には供給油量を減じて操舵安定性を確保することが容易
に可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
パワーステアリング装置の流量制御装置に適用した態様
として、図面に基づいて詳述する。
【0030】図1はこの発明の実施の形態を示す流量制
御装置の説明図である。図において1はスプール弁収容
穴、2は前記スプール弁収容穴1内に摺動自在に収容さ
れたスプール弁で、このスプール弁2は前記スプール弁
収容穴1内を第1圧力室3と第2圧力室4とに隔成して
いる。
【0031】前記第1圧力室3には、ポンプ5からの吐
出油を導く導入通路6が開口し、この導入通路6から導
かれた作動油をアクチュエータ7に導く吐出通路8が開
口していると共に、余剰油を貯油タンク9に導くドレン
通路10が開口している。また、前記吐出通路8の途中
には、流量制御を司る制御オリフィス11が設けてあ
る。
【0032】前記第2圧力室4には、制御オリフィス1
1よりも下流側の吐出通路8の圧力を導く導圧通路12
が開口すると共に、貯油タンク9に連通するバイパス通
路13が開口している。また、前記第2圧力室4内には
制御スプリング14が収装してあり、これによって、ス
プール弁2は常時第1圧力室3側に偏倚され、常態にあ
ってそのランド部2aでドレン通路10を閉止してい
る。なお、15は前記導圧通路12の途中に設けた感圧
オリフィスである。
【0033】16は前記バイパス通路13を開閉するバ
イパス弁で、このバイパス弁16は、前記バイパス通路
13がその胴部を貫通するスプール弁収容穴17内に摺
動自在に収容されたバイパススプール弁18を備えてい
る。
【0034】19は前記バイパス弁16を作動操作する
電磁ソレノイドで、この電磁ソレノイド19の可動鉄心
20が前記バイパススプール弁18の一端に連結してあ
る。したがって、前記電磁ソレノイド19はバイパス弁
16を作動操作することが可能であり、詳しくはバイパ
ス弁16のバイパススプール弁18を操作することによ
り、スプール弁収容穴17に開口するバイパス通路13
を開閉可能である。なお、21は前記電磁ソレノイド1
9に対峙してバイパススプール弁18の他端側に配設さ
れた反力スプリングである。
【0035】22は前記電磁ソレノイド19を駆動制御
するコントロールユニットで、このコントロールユニッ
ト22は、転舵状態検出信号として、この実施の形態に
おいて舵角信号が入力され、この舵角信号に基づいて電
磁ソレノイド19を駆動制御する。なお、前記コントロ
ールユニット22で駆動制御される電磁ソレノイド19
は、この実施の形態において2位置制御ソレノイドが施
用されている。
【0036】斯かる構成によれば、導入通路6から第1
圧力室3内に導かれたポンプ吐出油が、制御オリフィス
11を介して吐出通路8に導かれる。
【0037】このとき、常態にあっては、前記スプール
弁2は、制御スプリング14によって第1圧力室3側に
付勢され、そのランド部2aでドレン通路10を閉塞し
ており、第1圧力室3内に導入されたポンプ吐出油は、
その全量が制御オリフィス11を介してアクチュエータ
7に導かれる。一方、ポンプ5の回転速度が増加してポ
ンプ吐出油量が増加し、第1圧力室3内に導入されるポ
ンプ吐出油量が増加すると、制御オリフィス11による
制限流動の下に第1圧力室3内の作動油が吐出通路8に
導かれる一方で、制御オリフィス11を通過後の作動油
圧が導圧通路12及び感圧オリフィス15を介して第2
圧力室4内に導かれているから、この制御オリフィス1
1の前後差圧に基づいてスプール弁2が図示の如く右方
向に移動してドレン通路10を開き、このドレン通路1
0から余剰油を貯油タンク9に還流させる。
【0038】ここで、この実施の形態にあっては、前記
第2圧力室4内と貯油タンク9とを連通するバイパス通
路13を開閉可能なバイパス弁16を備えている。この
バイパス弁16は電磁ソレノイド19によって作動操作
可能であり、この電磁ソレノイド19は舵角信号に基づ
いて制御される。即ち、パワーステアリング装置が操舵
操作されず、コントロールユニット22に舵角信号が入
力されない場合には、このコントロールユニット22は
電磁ソレノイド19を制御してバイパス弁16を開弁動
作させ、バイパス通路13を開状態にする。即ち、具体
的には、コントロールユニット22が電磁ソレノイド1
9に駆動電流を印加せず、バイパス弁16を開弁状態と
し、バイパス通路13を開状態に保つ。この状態では、
第2圧力室4内は貯油タンク9と連通して大気圧に略等
しくなっている。
【0039】したがって、前記スプール弁2は、実質的
に第2圧力室4内の圧力の影響を受けないことになり、
制御スプリング14のばね力と第1圧力室3内の圧力に
よる力との釣り合いによって移動し、流量制御を司るこ
とになる。この場合には、制御オリフィス11を通過す
る流量は図2のA−B(図3のQmin)で示す流量に
制御される。
【0040】この状態では、スプール弁2は、制御オリ
フィス11の前後差圧を一定に保つために第2圧力室4
内の制御スプリング14のばね力に抗して第2圧力室4
側に移動し、ドレン通路10の開口面積を増大させてお
り、このため、導入通路6から第1圧力室3内に導入さ
れた作動油の多くがドレン通路10に流入することにな
り、ポンプ内圧力(吐出圧力)が低下し、ポンプ5の仕
事量が減じられる。
【0041】次に、パワーステアリング装置が操舵操作
されると、この操舵操作にともなって舵角信号がコント
ロールユニット22に入力される。これによって、コン
トロールユニット22は電磁ソレノイド19を駆動制御
してバイパス弁16を閉弁動作させて、バイパス弁16
を閉状態にする。即ち、具体的にはコントロールユニッ
ト22が電磁ソレノイド19に駆動電流を印加してバイ
パス弁16を閉弁動作させ、バイパス通路13を閉状態
にする。このため、第2圧力室4と貯油タンク9との連
通が遮断され、第2圧力室4内の圧力は略大気圧から昇
圧して吐出通路8の圧力、即ちアクチュエータ7の負荷
圧力と等しくなる。
【0042】したがって、前記スプール弁2は、第2圧
力室4内の圧力の影響を受けることになり、制御スプリ
ング14のばね力に第2圧力室4の圧力による力を加え
た力と、第1圧力室3内の圧力による力との釣り合いに
よって移動し、流量制御を司ることになる。この結果、
制御オリフィス9を通過する流量は図2においてC−D
(図3のQmax)で示す流量に制御される。この流量
がアクチュエータ7に供給される最大流量となる。この
アクチュエータ7に供給される最大流量は、制御スプリ
ング14のばね力と第2圧力室4内の圧力に関連して決
定される。
【0043】なお、ステアリングの中立位置から舵角信
号が入力されて最大流量を得るまでの間には、図3に示
したように所定幅(舵角θ)の不感帯を設け、操舵安定
性を確保するようにしてある。
【0044】これによって、操舵操作をした場合には直
ちに操舵助勢力を得るに十分な流量に制御することがで
きるから、急激な操舵操作をした場合にも作動油の流量
不足を生じることがなく、アクチュエータ7が必要とす
る量の作動油を直ちに供給できる。
【0045】また、アクチュエータ7が作動油を必要と
しない非作動状態において、第1圧力室3に供給された
作動油は、スプール弁2に作用する第2圧力室4内の圧
力が小さいことによって開口面積が増大したドレン通路
10から、その多くがポンプ5の吸入側及び貯油タンク
9に還流されることにより、導入通路6を介して第1圧
力室3に作動油を吐出するポンプ5はその仕事量が減じ
られ、省エネルギが有利に達成される。
【0046】この場合に、前記第2圧力室4内の圧力を
減じるために、ポンプ5の吐出油の一部が制御オリフィ
ス11を通過することがないから、ポンプ5の吐出圧力
を所定圧力に維持する必要がなく、ポンプ5の無駄なエ
ネルギの消費を抑制して、省エネルギを達成することが
できるのである。
【0047】図4は本発明の別の実施の形態を示す図面
で、この実施の形態が前記実施の形態と変わるところ
は、前記バイパス弁16を作動操作する電磁ソレノイド
19を比例ソレノイドとすると共に、この電磁ソレノイ
ド19を駆動制御するコントロールユニット22に転舵
状態検出信号としての舵角信号と共に、車速信号を入力
して、電磁ソレノイド19がこれら舵角信号と車速信号
に基づいて駆動制御され、バイパス弁16を車速に応じ
て作動制御するようにした点である。なお、前記実施の
形態と同一構成部分には同一符号を付し、その重複する
説明を省略する。
【0048】斯く構成することにより、前記実施の形態
で述べたと同様の作用・効果が得られるのに加え、車速
に応じた流量制御が可能となる(図5参照)。即ち、バ
イパス弁16の作動制御位置が2位置のみならず車速に
応じて選択可能となることにより、操舵操作をした場合
にアクチュエータに供給する最大流量を車速に応じて変
化させることができる(図5参照)。したがって、低車
速で車輪の接地抵抗が大きい場合には大流量を供給して
十分な操舵助勢力を得るようになす一方、高車速で車輪
の接地抵抗が小さい場合には供給油量を減じて操舵安定
性を確保することが容易に可能となる。
【0049】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、バイパス弁16のバイパススプール弁18を電
磁ソレノイド19の可動鉄心20と一体に形成するよう
にしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1乃
至請求項3記載の発明によれば、急激な操舵操作をした
場合にも作動油の流量不足を生じることがなく、安定し
た操舵助勢力のために適量の作動油流量に制御すると共
に、操舵助勢力が不要な操舵操作の中立時に、油圧ポン
プの仕事量を可及的に減じることができ、省エネルギを
十分に達成することができる流量制御装置が得られる。
【0051】また、請求項4乃至請求項6記載の発明に
よれば、前記効果に加えて、最大流量を車速に応じて制
御可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す流量制御装置の説明
図である。
【図2】流量制御特性を示す線図である。
【図3】舵角と制御流量との関係を示す線図である。
【図4】本発明の別の実施の形態を示す図面である。
【図5】舵角と制御流量との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 スプール弁収容穴 2 スプール弁 3 第1圧力室 4 第2圧力室 6 導入通路 8 吐出通路 9 貯油タンク 10 ドレン通路 13 バイパス通路 14 制御スプリング 16 バイパス弁 19 電磁ソレノイド 22 コントロールユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 119:00 137:00 (72)発明者 相原 俊徳 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動
    自在に収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と
    第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィ
    スを介して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路
    を開口し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと
    共に前記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプ
    リングを収装して、前記導入通路から制御オリフィスを
    介して吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要
    流量に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開
    閉制御されるドレン通路に還流させる流量制御装置にお
    いて、前記第2圧力室内と貯油タンクとを連通するバイ
    パス通路と、該バイパス通路を開閉可能なバイパス弁
    と、該バイパス弁を作動操作する電磁ソレノイドと、転
    舵状態検出信号が入力され、該信号に基づいて前記電磁
    ソレノイドを駆動制御するコントロールユニットと、を
    備えたことを特徴とする流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁ソレノイドは2位置制御ソレノ
    イドである、請求項1記載の流量制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電磁ソレノイドを駆動制御するコン
    トロールユニットに入力される操舵状態検出信号が、舵
    角信号、舵角速度信号、操舵トルク信号、ステアリング
    中立位置スイッチ信号、ギヤポジションスイッチ信号の
    うち少なくとも1つまたは選択された複数の信号からな
    る、請求項2記載の流量制御装置。
  4. 【請求項4】 スプール弁収容穴内にスプール弁を摺動
    自在に収容して、該スプール弁収容穴内を第1圧力室と
    第2圧力室に画成し、第1圧力室内には、制御オリフィ
    スを介して吐出通路と連通する導入通路及びドレン通路
    を開口し、第2圧力室内には、吐出通路の圧力を導くと
    共に前記スプール弁を第1圧力室側に偏倚する制御スプ
    リングを収装して、前記導入通路から制御オリフィスを
    介して吐出通路に作動油の必要流量を導く一方、該必要
    流量に対する余剰油を前記スプール弁の移動によって開
    閉制御されるドレン通路に還流させる流量制御装置にお
    いて、前記第2圧力室内と貯油タンクとを連通するバイ
    パス通路と、該バイパス通路を開閉可能なバイパス弁
    と、該バイパス弁を作動操作する電磁ソレノイドと、転
    舵状態検出信号及び車速信号が入力され、これら信号に
    基づいて前記電磁ソレノイドを駆動制御するコントロー
    ルユニットと、を備えたことを特徴とする流量制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電磁ソレノイドは比例ソレノイドで
    ある、請求項4記載の流量制御装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁ソレノイドを駆動制御するコン
    トロールユニットに入力される操舵状態検出信号が、舵
    角信号、舵角速度信号、操舵トルク信号、ステアリング
    中立位置スイッチ信号、ギヤポジションスイッチ信号の
    うち少なくとも1つまたは選択された複数の信号とから
    なる、請求項5記載の流量制御装置。
JP8084539A 1996-03-14 1996-03-14 流量制御装置 Pending JPH09249137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8084539A JPH09249137A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 流量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8084539A JPH09249137A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 流量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249137A true JPH09249137A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13833462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8084539A Pending JPH09249137A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 流量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249137A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09249136A (ja) 流量制御装置
JP3196415B2 (ja) 動力舵取装置用流量制御装置
JPH0616145A (ja) ハイドロスタティック・パワーステアリング装置
JPH0316305B2 (ja)
JP3524463B2 (ja) パワーステアリング装置
JPH09249137A (ja) 流量制御装置
JPS6020590B2 (ja) 圧力流体供給装置
JPH06329041A (ja) 車速感応式パワーステアリング
JP3218788B2 (ja) パワーステアリング装置
JPS5822759A (ja) 動力舵取装置
JP3188043B2 (ja) 油圧式動力舵取装置
JPH06107212A (ja) 油圧式動力舵取装置
JP3086729B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ装置
JP3548076B2 (ja) パワーステアリング装置
JPS5932561A (ja) パワ−ステアリング装置
JPH0316306B2 (ja)
JP2608423B2 (ja) 速度感応型パワーステアリング装置
JPH05231342A (ja) 可変容量型ベーンポンプ装置
JP3253239B2 (ja) 流量制御装置
JPH02175467A (ja) 車速感応型パワーステアリング装置
JP3737715B2 (ja) パワーステアリング装置
JPS58139868A (ja) 動力舵取装置
JPH03109172A (ja) 動力舵取装置の反力制御装置
JPS61201902A (ja) 容積式ポンプの制御装置
JPH08225011A (ja) 可変流量制御装置