JPH09248951A - プリンタ制御装置及び印刷システム - Google Patents

プリンタ制御装置及び印刷システム

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JPH09248951A
JPH09248951A JP8057548A JP5754896A JPH09248951A JP H09248951 A JPH09248951 A JP H09248951A JP 8057548 A JP8057548 A JP 8057548A JP 5754896 A JP5754896 A JP 5754896A JP H09248951 A JPH09248951 A JP H09248951A
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Katsuto Habaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷結果の機密性を確実に保持できるように
する。 【解決手段】 ユーザの指示に応じて印刷要求元装置か
ら送信された印刷データを受信した場合、該印刷データ
に対して暗証番号を自動的に設定し(152) 、既に他の印
刷データに対して設定している暗証番号と重複していな
いか否かを判定し(154) することにより、受信した印刷
データに対し一意の暗証番号を設定し、設定した暗証番
号をテーブルに登録すると共に印刷要求元装置に通知し
(156,158)、印刷要求元装置に通知された暗証番号はユ
ーザに通知される。送信した印刷データの印刷は、ユー
ザがプリンタ配設箇所に出向き、先の暗証番号を入力す
ることにより行われる。上記では各印刷データの暗証番
号が重複することがないので、入力された暗証番号に対
応する印刷データの印刷のみが行われ、印刷結果が無関
係な他のユーザの目に晒されることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ制御装置及
び印刷システムに係り、特に、クライアント装置やプリ
ンタ管理装置等の印刷要求元装置から受信した印刷デー
タをプリンタに出力することによりプリンタで印刷を行
わせるプリンタ制御装置、及び該プリンタ制御装置を含
んで構成された印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、情報処理システムでは情報や負荷
の分散化が進み、複数のワークステーションやパーソナ
ルコンピュータを、LANや公衆回線網を利用したネッ
トワークを介して互いに接続し、同一ネットワークに接
続されたプリンタ等の種々の資源を共有できるようにし
たシステムが広く浸透してきている。しかし、上記のよ
うなシステムでは、一般にプリンタが、様々なユーザか
ら印刷要求と共に送信された印刷データに従って順に印
刷処理を行い、印刷結果を単にトレイに排出する構成で
あるので、印刷結果が機密扱いであったとしても、機密
扱いの印刷結果が該印刷結果と無関係の他のユーザの目
に晒され、機密漏洩の恐れがあった。
【0003】このため、特開平6-156868号公報には、プ
リンタ制御装置を介してプリンタをネットワークに接続
すると共に、ワークステーションやパーソナルコンピュ
ータ等の情報処理装置からプリンタに印刷を要求する際
にユーザ(プリント要求者)に任意の暗証番号を設定さ
せ、情報処理装置からプリンタ制御装置に対して印刷を
要求する際に、印刷データと共に暗証番号等の要求元情
報を送信することが記載されている。上記技術では、プ
リンタ及びプリンタ制御装置が配設されている箇所まで
ユーザ(プリント要求者或いは代行者)が出向き、プリ
ンタ制御装置に対して先に設定した暗証番号を入力する
と、プリンタ制御装置では入力された暗証番号に対応す
る印刷データをプリンタに出力し、プリンタで実際に印
刷が行われるようになっている。
【0004】上記では、実際に印刷が行われるときには
ユーザがプリンタ配設位置付近に待機しており、印刷が
完了するとユーザにより印刷結果が直ちに取出されるの
で、印刷結果が機密扱いである場合にも、印刷結果が取
り出されずに長時間放置されることにより該印刷結果が
無関係な他のユーザの目に晒されることを防止すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の技術では、暗証番号としてユーザが任意に設
定した番号を用いているので、異なるユーザによって各
々異なる印刷データに対して設定された暗証番号が偶然
に一致している可能性がある。異なるユーザが異なる印
刷データに対して同一の暗証番号を設定していたとする
と、或るユーザがプリンタ及びプリンタ制御装置の配設
箇所まで出向いて先の暗証番号を入力した際に、同一の
暗証番号が設定された他のユーザの印刷要求に対応する
印刷も行われて印刷結果が排出されることになる。従っ
て、異なるユーザによって各々設定された暗証番号が偶
然に一致することも考慮すると、印刷結果の機密性が確
実に保持されることを保証することはできない、という
問題があった。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、印刷結果の機密性を確実に保持することができるプ
リンタ制御装置及び印刷システムを得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るプリンタ制御装置は、印刷
要求元装置から受信した印刷データに対して識別情報を
設定する設定手段と、前記受信した印刷データを前記設
定手段によって設定された識別情報と対応させて記憶す
る記憶手段と、前記設定手段によって設定された識別情
報を、該識別情報に対応する印刷データを送信した印刷
要求元装置に通知する第1の通知手段と、識別情報を入
力するための入力手段と、前記入力手段を介して識別情
報が入力された場合に、入力された識別情報に対応して
前記記憶手段に記憶されている印刷データをプリンタに
出力することにより、前記プリンタで印刷を行わせる出
力手段と、を含んで構成している。
【0008】なお、本発明ではプリンタの数は単数であ
っても複数であってもよい。また、本発明に係る印刷要
求元装置は、各種の処理を行うワークステーションやパ
ーソナルコンピュータ等の情報処理装置(例えばLAN
におけるクライアント装置)であっても、プリンタの状
態、印刷ジョブの管理、プリント資源の管理(管理対象
のプリンタは単数であっても複数であってもよい)等を
行うプリンタ管理装置であってもよく、印刷要求元装置
の数についても、単数であっても複数であってもよい。
【0009】請求項1記載の発明では、受信した印刷デ
ータに対して設定手段により識別情報が設定されるの
で、印刷要求元装置側で識別情報を設定する必要はな
い。また、設定手段によって設定された識別情報は印刷
データと対応されて記憶手段に記憶されるので、記憶手
段に既に他の印刷データが記憶されている場合にも、設
定手段では、記憶手段に前記他の印刷データに対応して
記憶されている識別情報に基づいて、前記他の印刷デー
タに対して既に設定した識別情報を重複しないように識
別情報を設定できる。また、設定手段によって設定され
た識別情報は、第1の通知手段により、該識別情報に対
応する印刷データを送信した印刷要求元装置に通知され
るので、印刷要求元装置側が、通知された識別情報を表
示する等により、印刷を要求しているユーザが設定され
た識別情報を認識することができる。
【0010】これにより、ユーザ(印刷要求者又は代行
者)が入力手段を介し、印刷を行わせたい印刷データに
対応する識別情報を入力すると、前述のように記憶手段
に記憶されている印刷データに対応する識別情報は重複
していないので、ユーザが印刷を行わせたい印刷データ
のみが出力手段によりプリンタに出力されることにな
り、ユーザが印刷を行わせたい印刷データと異なる印刷
データの印刷結果がプリンタから出力されることはな
い。従って、印刷要求元装置からプリンタ制御装置に送
信された各印刷データに対応する各印刷結果が、各印刷
結果と無関係な人間の目に晒されることを防止すること
ができるので、印刷結果が機密扱いである場合にも、印
刷結果の機密性を確実に保持することができる。
【0011】請求項2記載の発明に係る印刷システム
は、入力された印刷データに従って印刷を行うプリンタ
と、印刷すべき印刷データを送信する印刷要求元装置
と、前記印刷要求元装置から受信した印刷データを前記
プリンタに出力することによりプリンタで印刷を行わせ
るプリンタ制御部と、を備えた印刷システムであって、
前記プリンタ制御部が、前記受信した印刷データに対し
て識別情報を設定する設定手段と、前記受信した印刷デ
ータを前記設定手段によって設定された識別情報と対応
させて記憶する記憶手段と、前記設定手段によって設定
された識別情報を、該識別情報に対応する印刷データを
送信した印刷要求元装置に通知する第1の通知手段と、
識別情報を入力するための入力手段と、前記入力手段を
介して識別情報が入力された場合に、入力された識別情
報に対応して前記記憶手段に記憶されている印刷データ
をプリンタに出力する出力手段と、を備えていることを
特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明においても、請求項1
と同様に、設定手段では他の印刷データに対して既に設
定した識別情報を重複しないように識別情報を設定でき
る。また、設定手段によって設定された識別情報は、第
1の通知手段により、該識別情報に対応する印刷データ
を送信した印刷要求元装置に通知されるので、印刷要求
元装置側が、通知された識別情報を表示する等により、
印刷を要求しているユーザが設定された識別情報を認識
することができる。
【0013】これにより、ユーザ(印刷要求者又は代行
者)が入力手段を介し、印刷を行わせたい印刷データに
対応する識別情報を入力すると、ユーザが印刷を行わせ
たい印刷データのみが出力手段によりプリンタに出力さ
れることになり、ユーザが印刷を行わせたい印刷データ
と異なる印刷データの印刷結果がプリンタから出力され
ることはない。従って、印刷要求元装置からプリンタ制
御部に送信された各印刷データに対応する各印刷結果
が、各印刷結果と無関係な人間の目に晒されることを防
止することができるので、印刷結果が機密扱いである場
合にも、該印刷結果の機密性を確実に保持することがで
きる。
【0014】なお、請求項2の発明におけるユーザに対
する識別情報の通知は、例えば印刷要求元装置側におい
て、プリンタ制御部の第1の通知手段により識別情報が
通知される毎に、通知された識別情報をディスプレイ等
の表示手段に単に表示させることにより通知するように
してもよいが、以下のようにして識別情報を通知するこ
とが好ましい。
【0015】すなわち請求項3記載の発明は、請求項2
の発明において、前記プリンタ制御部は、前記プリンタ
で或る印刷データについての印刷が完了する毎に、前記
印刷データを送信した印刷要求元装置に対して印刷の完
了を通知する第2の通知手段を更に備え、前記印刷要求
元装置は、送信した印刷データと、プリンタ制御部の前
記第1の通知手段から通知された識別情報と、の対応を
表す対応情報を保持すると共に、第1の通知手段及び第
2の通知手段からの通知に応じて前記対応情報を更新す
る管理手段と、前記管理手段に保持されている対応情報
の内容を表示する表示手段と、を備えていることを特徴
としている。
【0016】請求項3記載の発明では、印刷要求元装置
が、送信した印刷データと、プリンタ制御部の第1の通
知手段から通知された識別情報と、の対応を表す対応情
報を保持すると共に、第1の通知手段及び印刷の完了を
通知する第2の通知手段からの通知に応じて前記対応情
報を更新する管理手段を備えており、対応情報の内容が
表示手段に表示されることにより、ユーザに対して識別
情報が通知される。
【0017】これにより、例えばユーザが、印刷要求元
装置を介してプリンタ制御部側へ複数の印刷データを一
度に送信しておき、前記送信した複数の印刷データの中
から任意の印刷データを所定のタイミングで選択的に印
刷させたい等の場合にも、表示手段に表示された対応情
報の内容を参照することにより、印刷させたい印刷デー
タに対応する識別情報をユーザが容易に認識することが
できる。従って、ユーザに対し、所望の印刷データに対
応する識別情報を容易に認識させることができるので、
前述したように、既に送信した印刷データの中から任意
の印刷データを選択的に印刷させる等の操作をユーザが
容易に行うことができる。
【0018】なお管理手段は、保持している対応情報を
第1の通知手段及び第2の通知手段からの通知に応じて
更新するので、第2の通知手段により印刷の完了が通知
された場合にも、管理手段に保持されている対応情報の
うち印刷が完了した印刷データに対応する対応情報につ
いて、ユーザが削除等の操作を行う必要もない。
【0019】請求項4記載の発明に係るプリンタ制御装
置は、印刷要求元装置から、任意に設定可能な第1の識
別情報及びユーザ毎に異なる第2の識別情報が付加され
た印刷データを受信するプリンタ制御装置であって、前
記受信した印刷データを、該印刷データに付加された第
1の識別情報及び第2の識別情報と対応させて記憶する
記憶手段と、第1の識別情報又は第2の識別情報を入力
するための入力手段と、前記入力手段を介して第1の識
別情報が入力された場合に、前記入力された第1の識別
情報に対応して前記記憶手段に複数の印刷データが記憶
されており、かつ該複数の印刷データの中に第2の識別
情報が異なる印刷データが存在しているか否か判定し、
判定が肯定されたときには入力手段を介して更に第2の
識別情報を入力させ、入力手段を介して入力された識別
情報に対応する印刷データをプリンタに出力することに
より、前記プリンタで印刷を行わせる出力手段と、を備
えていることを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明では、印刷要求元装置
から、任意に設定可能な第1の識別情報及びユーザ毎に
異なる第2の識別情報が付加された印刷データを受信
し、記憶手段では受信した印刷データを第1の識別情報
及び第2の識別情報と対応させて記憶する。ここで、請
求項4の発明では、第1の識別情報を任意に設定可能で
あるので、記憶手段に記憶されている印刷データのう
ち、対応している第1の識別情報の内容が同一でかつ印
刷を要求しているユーザの異なる印刷データが複数生ず
る可能性がある。
【0021】これに対し出力手段では、入力手段を介し
て第1の識別情報が入力された場合に、入力された第1
の識別情報に対応して記憶手段に複数の印刷データが記
憶されており、かつ該複数の印刷データの中に第2の識
別情報が異なる印刷データが存在しているか否か判定
し、判定が肯定されたときには入力手段を介して更に第
2の識別情報を入力させ、入力された識別情報に対応す
る印刷データをプリンタに出力する。
【0022】これにより、付加された第1の識別情報の
内容が同一でかつ印刷を要求しているユーザの異なる印
刷データが複数存在していた場合には、ユーザにより更
に入力された第2の識別情報に基づいて、第1の識別情
報及び第2の識別情報を入力したユーザが印刷を要求し
ている印刷データのみがプリンタに出力されて印刷が行
われることになり、前記ユーザと異なるユーザが印刷を
要求している印刷データの印刷結果がプリンタから出力
されることはない。従って、印刷要求元装置からプリン
タ制御装置に送信された各印刷データに対応する各印刷
結果が、各印刷結果と無関係な人間の目に晒されること
を防止することができ、印刷結果が機密扱いである場合
にも、印刷結果の機密性を確実に保持することができ
る。
【0023】請求項5記載の発明に係る印刷システム
は、入力された印刷データに従って印刷を行うプリンタ
と、印刷すべき印刷データを送信する印刷要求元装置
と、前記印刷要求元装置から受信した印刷データを前記
プリンタに出力することによりプリンタで印刷を行わせ
るプリンタ制御部と、を備えた印刷システムであって、
前記印刷要求元装置は、印刷データに対し、任意に設定
可能な第1の識別情報及びユーザ毎に異なる第2の識別
情報を設定する設定手段を備え、前記設定手段によって
設定された第1の識別情報及び第2の識別情報を付加し
て印刷データを送信し、前記プリンタ制御部は、前記受
信した印刷データを、該印刷データに付加された第1の
識別情報及び第2の識別情報と対応させて記憶する記憶
手段と、第1の識別情報又は第2の識別情報を入力する
ための入力手段と、前記入力手段を介して第1の識別情
報が入力された場合に、前記入力された第1の識別情報
に対応して前記記憶手段に複数の印刷データが記憶され
ており、かつ該複数の印刷データの中に第2の識別情報
が異なる印刷データが存在しているか否か判定し、判定
が肯定されたときには入力手段を介して更に第2の識別
情報を入力させ、入力手段を介して入力された識別情報
に対応する印刷データをプリンタに出力する出力手段
と、を備えていることを特徴としている。
【0024】請求項5記載の発明では、印刷要求元装置
が、印刷データに対し、任意に設定可能な第1の識別情
報及びユーザ毎に異なる第2の識別情報を設定する設定
手段を備えており、印刷要求元装置は、設定された第1
の識別情報及び第2の識別情報を付加して印刷データを
送信し、プリンタ制御部の記憶手段では、受信した印刷
データを第1の識別情報及び第2の識別情報と対応させ
て記憶する。また出力手段では、入力手段を介して第1
の識別情報が入力された場合に、入力された第1の識別
情報に対応して記憶手段に複数の印刷データが記憶され
ており、かつ該複数の印刷データの中に第2の識別情報
が異なる印刷データが存在しているか否か判定し、判定
が肯定されたときには入力手段を介して更に第2の識別
情報を入力させ、入力された識別情報に対応する印刷デ
ータをプリンタに出力する。
【0025】これにより、請求項4の発明と同様に、第
1の識別情報及び第2の識別情報を入力したユーザと異
なるユーザが印刷を要求している印刷データの印刷結果
がプリンタから出力されることはないので、印刷要求元
装置からプリンタ制御部に送信された各印刷データに対
応する各印刷結果が、各印刷結果と無関係な人間の目に
晒されることを防止することができ、印刷結果が機密扱
いである場合にも、該印刷結果の機密性を確実に保持す
ることができる。
【0026】また、請求項5(及び請求項4)の発明で
は、印刷要求装置側で識別情報を設定するので、識別情
報をユーザに認識させるためにプリンタ制御部から印刷
要求装置に識別情報を通知したり、識別情報の管理のた
めに印刷の完了を通知したりする必要はなく、プリンタ
制御部の構成が簡単になる。また、入力された第1の識
別情報に対応して記憶手段に複数の印刷データが記憶さ
れており、かつ該複数の印刷データの中に第2の識別情
報が異なる印刷データが存在している場合にのみ、ユー
ザに第2の識別情報を入力させるので、第2の識別情報
を常に入力させる場合と比較して操作が簡単になる。
【0027】なお、請求項4及び請求項5の発明におい
て、付加された第1の識別情報及び第2の識別情報が同
一の印刷データが複数存在しており、該複数の印刷デー
タの識別情報が入力された場合には、該複数の印刷デー
タを全てプリンタに出力するようにしてもよいし、該複
数の印刷データのうち印刷すべき印刷データをユーザに
選択させるようにしてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0029】〔第1実施形態〕図1には、本実施形態に
係る印刷システム10が示されている。プリントシステ
ム10は伝送媒体12に、各々ワークステーション或い
はパーソナルコンピュータから成る複数台の情報処理装
置(クライアント装置)14A、14B、14C、14
D…と、プリンタ24とが接続されて構成されている。
情報処理装置14A、14B…は本発明の印刷要求元装
置に対応している。情報処理装置14A、14B…は各
々類似の構成であるので、以下では「印刷要求元装置1
4」と総称し、印刷要求元装置14の概略構成について
図2を参照して説明する。
【0030】印刷要求元装置14は、CPU28、RO
M30、RAM32、入出力ポート34を備えており、
これらはバス36を介して互いに接続されている。入出
力ポート34は通信制御部38を介して伝送媒体12に
接続されている。また入出力ポート34には、各種の情
報を表示するためのディスプレイ40、ユーザが各種の
指示や情報を入力するためのキーボード42やマウス
(図示省略)、各種の情報を記憶する磁気ディスク装置
44が各々接続されている。ROM30には、本発明に
係る印刷要求元装置としての機能を実現するためのプロ
グラムが記憶されている。このプログラムは印刷要求元
装置14の電源が投入されるとROM30から読み出さ
れて実行される。
【0031】またプリンタ24は、実際の印刷処理を行
うプリンタ部48(本発明のプリンタに相当)と、プリ
ンタ部48の動作の制御等を行うプリンタ制御部50
(請求項1、4に記載のプリンタ制御装置、請求項2、
3、5に記載のプリンタ制御部に相当)と、を含んで構
成されている。プリンタ制御部50は、前述の印刷要求
元装置14と同様に、CPU52、ROM54、RAM
56、入出力ポート58を備えており、これらはバス6
0を介して互いに接続されている。入出力ポート58は
通信制御部62を介して伝送媒体12に接続されてい
る。
【0032】また入出力ポート58には、各種の情報を
表示するためのディスプレイ64、ユーザが各種の指示
や情報を入力するためのキーボード66やマウス(本発
明の入力手段に相当、マウスは図示省略)、各種の情報
を記憶する磁気ディスク装置68が各々接続されてい
る。ROM54にはプリンタ制御部としての機能を実現
するためのプログラムが記憶されている。このプログラ
ムはプリンタ24の本体の電源が投入されるとROM5
4から読み出されて実行される。
【0033】次に本第1実施形態の作用を説明する。図
3には、本第1実施形態に係るプリンタ制御部50のC
PU52で実現される各種機能のうち本発明に関連する
機能が、複数のブロックに分けて示されている。以下、
各機能ブロックの内容について、図3を参照して簡単に
説明する。印刷要求元装置14はユーザの指示に応じて
プリンタ24へ印刷データを送信する。印刷要求元装置
14からの印刷データは、通信制御部62により各種の
通信プロトコル(例えばTCP/IP等)に従って受信
され、所定のフォーマットに変換されて印刷データ制御
部72に受け渡される。
【0034】印刷データ制御部72では、受け渡された
印刷データに対する識別情報(例えば5桁程度の長さの
暗証番号)の設定を識別情報設定部74(請求項1及び
請求項2に記載の設定手段に対応)に指示すると共に、
印刷データのビットマップデータへの展開をイメージ生
成部76に指示する。イメージ生成部76で生成された
ビットマップデータは磁気ディスク装置68に記憶され
る。また、識別情報設定部74で設定された識別情報
は、RAM56の所定の記憶域56Aに、磁気ディスク
装置68に記憶されたビットマップデータのサイズ及び
アドレスを表す情報と対応されて記憶されると共に印刷
データ制御部72に通知され、印刷データ制御部72で
は設定された識別情報を印刷要求元装置14に通知す
る。
【0035】このように、磁気ディスク装置68及びR
AM56の記憶域は請求項1及び請求項2に記載の記憶
手段に対応しており、印刷データ制御部72は請求項1
及び請求項2に記載の第1の通知手段としての機能を備
えている。
【0036】また、入力制御部78は識別情報が入力さ
れたか否かを常に監視しており、キーボード66を介し
て識別情報が入力されると、入力された識別情報を識別
情報取得部80へ受け渡す。識別情報取得部80では、
受け渡された識別情報が記憶域56Aに記憶されている
か検索し、入力された識別情報に対応する印刷データの
サイズ及びアドレスを印刷制御部82へ通知する。印刷
制御部82では、通知された印刷データのサイズ及びア
ドレスに基づいて、磁気ディスク装置68から対応する
印刷データを取り込んでプリンタ部48に転送する。
【0037】また、プリンタ部48から印刷の完了が通
知されると、識別情報取得部80に対し、記憶域56A
からの前記完了した印刷に対応する情報の削除を指示す
る。上記の入力制御部78、識別情報取得部80及び印
刷制御部82は、請求項1及び請求項2に記載の出力手
段に対応している。
【0038】次に、プリンタ制御部50のCPU52で
実行される処理として、まず図4のフローチャートを参
照し、CPU52で繰り返し実行される印刷データ受信
処理について具体的に説明する。なお、以下では識別情
報として5桁の暗証番号を用いた場合を例に説明する。
【0039】ステップ150では印刷要求元装置14か
ら印刷データを受信したか否か判定する。判定が否定さ
れた場合には一旦処理を終了し、印刷データを受信する
迄ステップ150の判定を繰り返す。印刷要求元装置1
4から印刷データを受信すると、前記判定が肯定されて
ステップ152へ移行し、ステップ152以降の処理が
行われるが、このステップ152以降の処理と並行し
て、受信した印刷データをビットマップデータとしてR
AM56等に展開する処理も行われる。この処理は先の
イメージ生成部76に対応している。
【0040】一方、印刷要求元装置14は、印刷データ
の送信に際し、一例として図6(A)に示すようなフォ
ーマットを用い、このフォーマットの各フィールドにデ
ータを各々設定して送信することにより印刷データの送
信を行う。なお、このフォーマットでは、各フィールド
のうち「転送先アドレス」にはプリンタ24(プリンタ
制御部50)のアドレスが、「転送元アドレス」には印
刷要求元装置14のアドレスが、「印刷データ名」には
送信する印刷データの名称が、「印刷データ」には印刷
データそのものが各々設定される。
【0041】ステップ152では、図6(A)に示すよ
うなフォーマットに従って受信した印刷データに対し識
別情報として5桁の暗証番号を、例えば乱数を利用して
自動的に設定する。次のステップ154ではRAM56
の記憶域56Aに記憶されている識別情報テーブルを取
込み、ステップ152で設定した暗証番号が既に識別情
報テーブルに登録されているか否か判定する。識別情報
テーブルは例として次の表1に示すように構成されてい
る。
【0042】
【表1】
【0043】ステップ154の判定が肯定された場合
は、先のステップ152で設定した暗証番号を採用した
とすると、異なる印刷データの暗証番号が重複すること
になるので、ステップ152に戻って暗証番号を再度設
定する。また、ステップ154の判定が否定された場合
にはステップ156へ移行し、ステップ152で設定し
た暗証番号を、先に受信した印刷データの暗証番号及び
印刷データ名を、RAM56の記憶域56Aに記憶され
ている識別情報テーブルに登録する。なお、上記のステ
ップ152〜156の処理は識別情報設定部74に対応
している。
【0044】次のステップ158では、先に受信した印
刷データに設定されている転送元アドレスより判断でき
る、前記印刷データを送信した印刷要求元装置14に対
し、設定した暗証番号を通知する。この暗証番号の通知
に際しては、一例として図6(B)に示すようなフォー
マットを用い、このフォーマットの各フィールドに各々
データを設定して送信することにより前記通知を行う。
なお、このフォーマットでは、各フィールドのうち「転
送元アドレス」には、印刷データの転送元であり、かつ
送信先のアドレスでもある印刷要求装置14のアドレス
が、「制御フラグ」にはこの通知が暗証番号の通知であ
ることを表すフラグが、「印刷データ名」にはこの通知
に対応する印刷データの名称が、「暗証番号」にはこの
通知に対応する印刷データの暗証番号が各々設定され
る。
【0045】このステップ158は請求項1、請求項2
に記載の第1の通知手段に対応している。この暗証番号
の通知に伴い、印刷要求元装置14では通知された暗証
番号及び印刷データ名をディスプレイ40に表示し、プ
リンタ制御部50で設定した暗証番号が印刷データの送
信を指示したユーザに認識されることになる。なお、ユ
ーザが複数の印刷データの送信を指示した場合であって
も、ディスプレイ40に表示された印刷データ名に基づ
いて、表示された暗証番号が何れの印刷データの暗証番
号かはユーザが容易に認識することができる。
【0046】次のステップ160では受信した印刷デー
タのビットマップデータへの展開が完了したか否か判定
し、判定が肯定される迄待機する。判定が肯定されると
ステップ162へ移行し、展開されたビットマップデー
タを磁気ディスク装置68に書込む。このステップ16
2もイメージ生成部76に対応している。次のステップ
164では、ステップ162で書込んだビットマップデ
ータの磁気ディスク装置68への書込みアドレス、サイ
ズを識別情報テーブルに登録し、処理を終了する。な
お、ステップ164の処理は識別情報設定部74に対応
している。
【0047】上記により、印刷要求元装置14から印刷
データを受信する毎に、受信した印刷データがビットマ
ップデータに展開されて磁気ディスク装置68に記憶さ
れると共に、受信した印刷データに対し、既に設定して
いる暗証番号と重複しないように暗証番号が設定され、
設定された暗証番号が識別情報テーブルに登録されるこ
とになる。
【0048】次に、プリンタ制御部50のCPU52に
おいて、上述した印刷データ受信処理と並行して行われ
る印刷処理について、図5のフローチャートを参照して
説明する。
【0049】ステップ170では、ユーザに対して識別
情報の入力を要請するメッセージをディスプレイ64に
表示し、プリンタ24の配設箇所に出向いたユーザに対
し、印刷すべき印刷データに対して設定された識別情報
の入力を要請する。次のステップ172ではキーボード
66等を介して識別情報が入力されたか否か判定する。
このステップ172は入力制御部78に対応する処理で
ある。判定が否定された場合にはステップ170に戻
り、判定が肯定される迄ステップ170、172を繰り
返す。
【0050】一方、ユーザは、印刷要求元装置14を介
しプリンタ24に対して送信した印刷データの印刷結果
が必要となった場合、前記ユーザ又はその代行者がプリ
ンタ24の配設箇所まで出向き、先にディスプレイ40
に表示されることにより認識した暗証番号をキーボード
66等を介して入力する。
【0051】これにより、前述のステップ172の判定
が肯定され、ステップ174へ移行する。ステップ17
4ではキーボード66等を介して入力された暗証番号を
キーとして、RAM56の記憶域56Aに記憶されてい
る識別情報テーブルを検索し、入力された暗証番号が識
別情報テーブルに登録されているか否か判定する。この
ステップ174の処理は識別情報取得部80に対応して
いる。判定が否定された場合にはステップ170に戻
り、ユーザに対し暗証番号の再入力を要請する。
【0052】また、判定が肯定された場合にはステップ
176へ移行し、登録されている暗証番号が入力された
暗証番号に一致しているエントリの印刷データサイズ及
び印刷データアドレスを取込み、取込んだサイズ及びア
ドレスに基づいて、前記暗証番号に対応して磁気ディス
ク装置68に記憶されているビットマップデータを読出
してプリンタ部48へ転送する。このステップ176の
処理は識別情報取得部80及び印刷制御部82に対応し
ている。これにより、プリンタ部48では、プリンタ制
御部50から転送されたビットマップデータに従って印
刷処理が行われることになる。
【0053】次のステップ178では、プリンタ部48
における印刷が完了したか否か判定し、判定が肯定され
る迄待機する。なお、この判定は、プリンタ部48から
印刷の完了が通知されたか否かに基づいて判断すること
ができる。前記判定が肯定された場合にはステップ18
0へ移行し、印刷の完了を印刷要求元装置14に通知す
る。この印刷の完了の通知は、一例として先に説明した
図6(B)に示すフォーマットを用い、「制御フラグ」
のフィールドに、この通知が印刷の完了であることを表
すフラグを設定して送信することにより行われる。ま
た、次のステップ182では識別情報テーブルから、プ
リンタ部48で完了した印刷に対応するエントリを削除
する。上記のステップ180、182の処理は印刷制御
部82に対応している。
【0054】上記では、プリンタ24の配設箇所に出向
いたユーザがキーボード66等を介して暗証番号を入力
すると、入力された暗証番号に対応する印刷データのビ
ットマップデータがプリンタ部48に転送されて印刷さ
れるので、プリンタ部48から排出された印刷結果は暗
証番号を入力したユーザにより直ちに取り出されること
になる。従って、印刷結果が長時間取り出されないこと
により、印刷結果が無関係な他のユーザの目に晒される
ことを防止できる。また、前述したように、各印刷デー
タに対応する暗証番号は互いに重複しないように設定さ
れているので、或るユーザがキーボード66等を介して
入力された識別情報に対し、他のユーザが印刷要求元装
置14を介して送信した印刷データのビットマップデー
タがプリンタ部48に転送されて印刷されることもな
い。従って、印刷結果が機密扱いであったとしても、印
刷結果の機密性を確実に保持することができる。
【0055】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、本第2実施形態は第1実施
形態と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、第2実施形態の作用に
ついて説明する。
【0056】図7には、本第2実施形態に係る印刷要求
元装置14のCPU28で実現される各種機能のうち本
発明に関連する機能が、複数のブロックに分けて示され
ている。以下、各機能ブロックの内容について、図7を
参照して簡単に説明する。本第2実施形態においても、
プリンタ制御部50は印刷要求元装置14に対し、設定
した暗証番号や印刷完了を通知する。プリンタ制御部5
0からの通知は、通信制御部38により各種の通信プロ
トコルに従って受信され、所定のフォーマットのデータ
に変換されて対応制御部86に受け渡される。
【0057】磁気ディスク装置44の記憶域には、プリ
ンタ制御装置50から通知された暗証番号を、送信した
印刷データと対応させて登録するための印刷データ/暗
証番号対応テーブル(詳細は後述)が記憶されている。
対応制御部86は、通信制御部38から受け渡されたデ
ータに基づき、前記テーブルの内容を更新する。この対
応制御部86は請求項3に記載の管理手段に対応してい
る。また、表示制御部88は前記テーブルの内容の表示
が指示されたかを常に監視しており、前記テーブルの内
容の表示が指示されると、磁気ディスク装置44に記憶
されている前記テーブルに登録されている情報を取込
み、前記テーブルの内容をディスプレイ40に表示す
る。この表示制御部88は請求項3に記載の表示手段に
対応している。
【0058】次に図8のフローチャートを参照し、本第
2実施形態に係る印刷要求元装置14のCPU28で繰
り返し実行される印刷データ/暗証番号対応テーブル更
新処理について説明する。ステップ200では、プリン
タ制御部50から情報を受信したか否か判定する。判定
が否定された場合には一旦処理を終了し、情報を受信す
る迄ステップ200の判定を繰り返す。プリンタ制御部
50から情報を受信すると、前記判定が肯定されてステ
ップ202へ移行する。
【0059】ステップ202では、受信した情報の「制
御フラグ」のフィールド(図6(B)参照)に設定され
ているフラグの内容に基づいて、プリンタ制御部50か
ら受信した情報の内容が暗証番号の「登録」(暗証番号
の通知)であるか否か判定する。前記フィールドに暗証
番号の通知を表すフラグが設定されていた場合には、受
信情報の内容が登録であると判断し、ステップ204へ
移行する。ステップ204では、磁気ディスク装置44
の記憶域に記憶されている印刷データ/暗証番号対応テ
ーブルの最終エントリポインタを取得する。なお、印刷
データ/暗証番号対応テーブルは、例として次の表2に
示すような構成とされており、プリンタ制御部50に送
信した印刷データの名称と、プリンタ制御部50から通
知された暗証番号とが対応されて登録されている。
【0060】
【表2】
【0061】最終エントリポインタは印刷データ/暗証
番号対応テーブルに登録されている最終エントリを指し
示している。ステップ206では、プリンタ制御部50
から受信した情報の中から印刷データ名及び暗証番号を
取り出し、次のステップ208では、取得した印刷デー
タ名及び暗証番号を、ステップ204で取得した最終エ
ントリポインタに基づいて前記対応テーブルに新エント
リとして追加すると共に最終エントリポインタを更新
し、処理を終了する。
【0062】一方、ステップ202の判定において、受
信した情報の「制御フラグ」のフィールドに、印刷完了
通知であることを表すフラグが設定されていた場合に
は、ステップ202からステップ210へ移行し、プリ
ンタ制御部50から受信した情報の中から印刷データ名
を取り出す。また、ステップ212では前記対応テーブ
ルに登録されている全ての印刷データ名を取得する。
【0063】次のステップ214では、前記対応テーブ
ルから取得した全ての印刷データ名を、ステップ210
で受信情報から取り出した印刷データ名と各々比較する
ことにより、印刷データ名が受信情報から取り出した印
刷データ名と一致するエントリが前記テーブルに有るか
否か判定する。判定が否定された場合には処理を終了す
るが、判定が肯定された場合にはステップ216におい
て、印刷データ名が一致しているエントリを前記対応テ
ーブルから削除して処理を終了する。
【0064】上述したテーブル更新処理により、印刷デ
ータ/暗証番号対応テーブルには、プリンタ制御部50
に送信したものの印刷が完了していない印刷データにつ
いてのみ、名称及び暗証番号が登録されることになる。
上記処理は対応制御部86に相当する処理であり、請求
項3に記載の管理手段に対応している。
【0065】次に図9のフローチャートを参照し、印刷
要求元装置14のCPU28で、先に説明した印刷デー
タ/暗証番号対応テーブル更新処理と並行して繰り返し
実行されるテーブル内容表示処理について説明する。ス
テップ220では印刷データ/暗証番号対応テーブルの
内容の表示が指示されたか否か判定する。判定が否定さ
れた場合には処理を一旦を終了し、前記テーブルの内容
の表示が指示される迄ステップ220の判定を繰り返
す。
【0066】一方、ユーザがキーボード42等を介し、
例えばディスプレイ40に表示されているメニューバー
やアイコンをダブルクリックしたり、コマンドを入力す
る等により前記対応テーブルの内容の表示を指示する
と、ステップ220の判定が肯定されてステップ222
へ移行する。ステップ222では、前記対応テーブルに
登録されている情報を磁気ディスク装置44から取り込
む。次のステップ224では取込んだ前記対応テーブル
の内容をディスプレイ40に表示する(例として図10
参照)。この表示を参照することにより、ユーザは所望
の印刷データに設定された暗証番号を容易に認識するこ
とができる。
【0067】ステップ226では表示の終了が指示され
たか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。ユーザ
が所望の印刷データの暗証番号を認識し、キーボード4
2等を介して表示の終了を指示すると前記判定が肯定さ
れ、処理を終了する。
【0068】なお、上記のテーブル内容表示処理により
ディスプレイ40に表示される対応テーブルは、先の印
刷データ/暗証番号対応テーブル更新処理により、プリ
ンタ制御部50に送信したものの印刷が完了していない
印刷データについてのみ名称及び暗証番号が登録されて
いるので、ディスプレイ40に表示される対応テーブル
の内容は、プリンタ制御部50からの通知に応じて随時
変化する。
【0069】一例として、「FUJI」という名称が付
与された印刷データと「YAMATO」という名称が付
与された印刷データをプリンタ制御部50に送信した場
合、所定時間(プリンタ制御部50から上記2個の印刷
データに対する暗証番号が通知される迄の時間)が経過
した以降にユーザが対応テーブルの内容の表示を指示す
ると、ディスプレイ40には例として図10(A)に示
すような情報が表示され、各印刷データに各々「31259
」「00112 」の暗証番号が設定されたことがユーザに
容易に認識される。また、その後「JAPAN」という
名称が付与された印刷データを送信し、前記所定時間が
経過した以降にユーザが対応テーブルの内容の表示を指
示すると、ディスプレイ40には例として図10(B)
に示すような情報が表示され、前記印刷データに「1988
3 」の暗証番号が設定されたことがユーザに容易に認識
される。
【0070】また、名称が「YAMATO」の印刷デー
タを印刷させるために、プリンタ24の配設箇所にユー
ザが出向き、図10(A)又は(B)に示した表示等に
基づいて認識した前記印刷データの暗証番号「00112 」
をキーボード66等を介して入力すると、名称が「YA
MATO」の印刷データがプリンタ部48に転送されて
印刷が行われる。この印刷が完了しプリンタ制御部50
から印刷の完了が通知された後に、ユーザが対応テーブ
ルの内容の表示を指示すると、ディスプレイ40には例
として図10(C)に示すような情報が表示され、名称
が「YAMATO」の印刷データの印刷が完了したこと
がユーザに容易に認識される。
【0071】このように、本第2実施形態によれば、単
一のユーザが多数の印刷データを送信した場合であって
も、各印刷データに設定された暗証番号を容易に認識す
ることができる。また、暗証番号又は印刷の完了が通知
されると、印刷データ/暗証番号対応テーブルが自動的
に更新されるので、ユーザが前記対応テーブルの更新を
行う必要もない。
【0072】なお、上記ではユーザの指示に応じて単に
印刷データ/暗証番号対応テーブルの内容を表示するよ
うにしていたが、印刷要求元装置14が不特定多数のユ
ーザに利用される等の場合には、例えば印刷要求装置1
4を利用する際にユーザ固有の識別情報(ユーザID
等)を入力させ、該識別情報を印刷データ名等と対応さ
せて前記対応テーブルに登録しておくと共に、対応テー
ブルの内容の表示が指示された場合に、ユーザ固有の識
別情報が一致しているエントリの内容のみを表示するよ
うに構成すればよい。これにより、無関係な他のユーザ
に暗証番号が知られてしまうことを防止できる。
【0073】〔第3実施形態〕次に本発明の第3実施形
態について説明する。なお、本第3実施形態の構成も第
1実施形態と同一であるので、各部分に同一の符号を付
して構成の説明を省略し、以下、第3実施形態の作用に
ついて説明する。
【0074】本第3実施形態では、ユーザから印刷デー
タの送信が指示されると、印刷要求元装置14は任意に
設定可能な第1の識別情報(例えば5桁の暗証番号)の
入力をユーザに要請する。そして印刷要求元装置14
は、印刷データに、ユーザによって入力された暗証番号
及びユーザ毎に異なる第2の識別情報(例えばユーザI
D)を付加して印刷データを送信する。なお、第2の識
別情報はユーザに入力させるようにしてもよいし、単一
の印刷要求元装置14が単一のユーザにのみ利用される
場合には、該ユーザのユーザID等を固定的に付加する
ようにしてもよい。印刷要求元装置14における第1の
識別情報及び第2の識別情報の設定は、請求項5に記載
の設定手段に対応する処理である。
【0075】一方、図11には、本第3実施形態に係る
プリンタ制御部50のCPU52で実現される各種機能
のうち本発明に関連する機能が、複数のブロックに分け
て示されている。以下、各機能ブロックの内容につい
て、図11を参照して簡単に説明する。印刷要求元装置
14から送信された、第1の識別情報及び第2の識別情
報が付加された印刷データは通信制御部62により受信
され、所定のフォーマットに変換されて印刷データ制御
部72に受け渡される。
【0076】印刷データ制御部72では、受け渡された
印刷データのビットマップデータへの展開をイメージ生
成部76に指示する。イメージ生成部76で生成された
ビットマップデータは磁気ディスク装置68に記憶され
る。また印刷データ制御部72では、通信制御部62か
ら受け渡された第1の識別情報及び第2の識別情報を、
磁気ディスク装置68に記憶されたビットマップデータ
のサイズ及びアドレスを表す情報と対応させて磁気ディ
スク装置68に記憶させる。
【0077】また、入力制御部78は第1の識別情報が
入力されたかを常に監視しており、キーボード66等を
介して第1の識別情報が入力されると、入力された第1
の識別情報を識別情報取得部80へ受け渡す。識別情報
取得部80では、受け渡された第1の識別情報に対応す
る印刷データが複数存在するかを判定し、複数存在して
いた場合には、各々の印刷データの第2の識別情報が異
なっているか否かを更に判定する。そして、第1の識別
情報が同一で第2の識別情報が異なる複数の印刷データ
が存在していた場合には、入力制御部78に対して第2
の識別情報の入力をユーザに要請するよう指示し、第1
の識別情報及び第2の識別情報が同一の複数の印刷デー
タが存在していた場合には、入力制御部78に対して印
刷すべき印刷データを特定する情報の入力をユーザに要
請するよう指示する。
【0078】ユーザによって入力された識別情報等の情
報により印刷すべき印刷データが特定されると、磁気デ
ィスク装置68に前記印刷データに対応して記憶されて
いる印刷データのサイズ及びアドレスを印刷制御部82
へ通知する。印刷制御部82では、通知された印刷デー
タのサイズ及びアドレスに基づいて、磁気ディスク装置
68から対応する印刷データを取り込んでプリンタ部4
8に転送する。上記の入力制御部78、識別情報取得部
80及び印刷制御部82は、請求項4及び請求項5に記
載の出力手段に対応している。
【0079】次に図12のフローチャートを参照し、本
第3実施形態に係るプリンタ制御部50のCPU52で
繰り返し実行される印刷データ受信処理について説明す
る。なお、以下では第1の識別情報として5桁の暗証番
号を、第2の識別情報としてユーザID(ここではユー
ザの名称とする)を用いた場合を例に説明する。
【0080】ステップ250では印刷要求元装置14か
ら印刷データを受信したか否か判定する。判定が否定さ
れた場合には一旦処理を終了し、印刷データを受信する
迄ステップ250の判定を繰り返す。印刷データを受信
すると、受信した印刷データをビットマップデータとし
てRAM56等に展開する処理が開始される。次のステ
ップ252では受信した印刷データのビットマップデー
タへの展開が完了したか否か判定し、判定が肯定される
迄待機する。前記判定が肯定されるとステップ254へ
移行し、展開されたビットマップデータを磁気ディスク
装置68に書込む。
【0081】ところで、本第3実施形態では識別情報テ
ーブルが例として次の表3に示すように構成されてい
る。
【0082】
【表3】
【0083】次のステップ256では、受信した印刷デ
ータに付加されていた暗証番号、ユーザID、印刷デー
タ名、ステップ254で磁気ディスク装置68に書込ん
だビットマップデータの書込みアドレス、サイズを表3
のような識別情報テーブルに登録し、処理を終了する。
【0084】次に図13のフローチャートを参照し、プ
リンタ制御部50のCPU52において、先に説明した
印刷データ受信処理と並行して実行される印刷処理につ
いて説明する。ステップ270では、例として図14
(A)及び図15(A)に示すように、暗証番号を入力
するための識別情報入力画面をディスプレイ64に表示
し、プリンタ24の配設箇所に出向いたユーザに対し、
印刷すべき印刷データに対して設定された暗証番号の入
力を要請する。次のステップ272ではキーボード66
等を介して暗証番号が入力されたか否か判定する。判定
が否定された場合にはステップ270に戻り、判定が肯
定される迄、ステップ270、272を繰り返す。上記
処理は入力制御部78に対応する処理である。
【0085】一方、ユーザは、印刷要求元装置14に対
して印刷データの送信を指示し、続いて暗証番号を設定
した後に、前記送信した印刷データの印刷結果が必要に
なった場合には、プリンタ24の配設箇所まで出向き、
キーボード66等を介して前記設定した暗証番号を入力
する(例として図14(B)及び図15(B)を参
照)。これにより、前述のステップ272の判定が肯定
され、ステップ274へ移行する。ステップ274では
キーボード66等を介して入力された暗証番号をキーと
して、磁気ディスク装置68に記憶されている識別情報
テーブルを検索し、登録されている暗証番号が入力され
た暗証番号と一致しているエントリが有るか否か判定す
る。判定が否定された場合にはステップ270に戻り、
ユーザに対し暗証番号の再入力を要請する。
【0086】一方、上記判定が肯定された場合にはステ
ップ278へ移行し、登録されている暗証番号が入力さ
れた暗証番号と一致している全てのエントリの情報をR
AM56のワーク領域等に取込む。次のステップ280
では、ステップ278で情報を取込んだエントリの数が
単数か複数か判定する。前記エントリの数(登録されて
いる暗証番号が入力された暗証番号と一致していたエン
トリの数)が単数(1個)である場合にはステップ29
4へ移行し、前記エントリの印刷データサイズ及び印刷
データアドレスに基づいて、前記入力された暗証番号に
対応して磁気ディスク装置68に記憶されているビット
マップデータを読出してプリンタ部48へ転送し、プリ
ンタ部48で印刷処理を行わせる。
【0087】また、ステップ280において、登録され
ている暗証番号が入力された暗証番号と一致していたエ
ントリの数が複数であった場合には、ステップ282で
取込んだ全エントリのユーザIDを比較し、次のステッ
プ284で全エントリのユーザIDが全て同一か否か判
定する。判定が否定された場合には、複数のユーザによ
って各々異なる印刷データに対して設定された暗証番号
が偶然に一致した場合である。例として、先の表3に記
載したデータが識別情報テーブルに登録されており、図
14(B)に示すように暗証番号として「11111 」が入
力されたとすると、暗証番号として「11111 」が登録さ
れているエントリは3個存在し、そのうちの2個のユー
ザIDは「yamada taro 」、残りの1個のユーザIDは
「suzukitoshio 」である。
【0088】このような場合にはステップ286へ移行
し、例として図14(C)に示すように、ユーザIDを
入力するための識別情報入力画面をディスプレイ64に
表示し、ユーザに対してユーザIDの入力を要請する。
そして、次のステップ288ではユーザIDが入力され
る迄待機する。これにより、ユーザは自身のユーザID
をキーボード66等を介して入力する(例として図14
(D)参照)。
【0089】ユーザIDが入力されるとステップ290
へ移行し、先のステップ278で取込んだエントリのう
ち、登録されているユーザIDが入力されたユーザID
と一致していないエントリをRAM56から消去するこ
とにより、登録されているユーザIDが入力されたユー
ザIDと一致しているエントリのみを保持する。そして
次のステップ292では、残ったエントリの数が単数か
複数か判定する。残ったエントリの数が単数であった場
合にはステップ294へ移行し、前記と同様にして残っ
たエントリに対応するビットマップデータを磁気ディス
ク装置68から読出してプリンタ部48へ転送し、プリ
ンタ部48で印刷を行わせる。
【0090】これにより、付加された暗証番号の内容が
同一でかつ印刷データの送信を指示したユーザの異なる
印刷データが複数存在していた場合には、ユーザにより
更に入力されたユーザIDに基づいて、暗証番号及びユ
ーザIDを入力したユーザが印刷を要求している印刷デ
ータのみがプリンタに出力されて印刷が行われることに
なるので、印刷要求元装置14からプリンタ制御部50
に送信された各印刷データに対応する各印刷結果が、各
印刷結果と無関係な人間の目に晒されることを防止する
ことができ、印刷結果が機密扱いである場合にも、印刷
結果の機密性を確実に保持することができる。
【0091】また、例として先の表3に記載したデータ
が識別情報テーブルに登録されており、図14(B)に
示すように暗証番号として「11111 」が入力され、更に
図14(D)に示すようにユーザIDとして「yamada t
aro 」が入力されたとすると、該当するエントリは2個
存在している。
【0092】このような場合には、ステップ292にお
いて残ったエントリの数が複数であると判定され、ステ
ップ296へ移行する。ステップ296では、例として
図14(E)に示すように、残ったエントリの内容(印
刷データ名)を表示し、印刷すべき印刷データを選択さ
せるための印刷データ選択画面をディスプレイ64に表
示し、ユーザに対し、印刷すべき印刷データを、印刷デ
ータ名と共に表示している印刷番号により選択するよう
要請する。そして次のステップ298では印刷番号が入
力される迄待機する。
【0093】これにより、ユーザは印刷したい印刷デー
タに対応する印刷番号を入力するが、印刷データ名が表
示されている全ての印刷データの印刷を行わせたい場合
には、例えば「ALL」等の文字列を入力する。印刷番
号が入力されるとステップ300へ移行し、入力された
印刷番号に該当するエントリ(「ALL」の文字列が入
力された場合には表示している全エントリ)のビットマ
ップデータを磁気ディスク装置68から読出してプリン
タ部48へ転送し、プリンタ部48で印刷を行わせる。
【0094】一方、例として先の表3に記載したデータ
が識別情報テーブルに登録されており、図15(B)に
示すように暗証番号として「22222 」が入力されたとす
ると、該当するエントリは3個存在しているが、各エン
トリのユーザIDは同一(「suzuki toshio 」)であ
り、各エントリは同一のユーザから各々送信された印刷
データに対応するエントリであると判断できる。
【0095】このような場合には、ステップ284の判
定が肯定されてステップ294へ移行し、例として図1
5(C)に示すように、前記各エントリの内容を表示
し、印刷すべき印刷データを選択させるための印刷デー
タ選択画面をディスプレイ64に表示し、ユーザに対
し、印刷すべき印刷データを、印刷データ名と共に表示
している印刷番号により選択するよう要請する。
【0096】ユーザが印刷したい印刷データに対応する
印刷番号、或いは「ALL」の文字列を入力した後の処
理は前述した通りであるが、登録されている暗証番号が
入力された暗証番号と一致しているエントリが複数存在
している場合であっても、各エントリのユーザIDが同
一であった場合にはユーザがユーザIDを入力すること
なく、印刷したい印刷データを選択することができるの
で、常にユーザIDを入力させる場合と比較して操作性
が向上する。
【0097】なお、第3実施形態では、設定されている
暗証番号及びユーザIDが同一の複数の印刷データが存
在していた場合に、印刷すべき印刷データをユーザに選
択させるようにしていたが、暗証番号及びユーザIDが
同一の複数の印刷データを自動的に全て印刷させるよう
にしてもよい。これにより、同時に印刷させたい複数の
印刷データが有る場合に、ユーザが各印刷データに対し
て同一の暗証番号を設定すれば、暗証番号を入力するの
みで前記複数の印刷データによる印刷が行われることに
なり、操作が簡単になる。
【0098】また、第3実施形態では第1の識別情報と
して暗証番号のみを、第2の識別情報としてユーザID
のみを用いていたが、これに限定されるものではなく、
第1の識別情報又は第2の識別情報として複数種の情報
を設けてもよい。
【0099】また、上記では請求項1、2に記載の識別
情報、請求項4、5に記載の第1の識別情報として、5
桁の数列から成る暗証番号を適用した例を説明したが、
暗証番号の桁数は上記に限定されるものではなく、ま
た、数列に代えて文字のみから成る文字列、或いは数字
やその他の記号の混在も許容した文字列等を用いてもよ
い。
【0100】更に、上記では請求項1、4に記載のプリ
ンタ制御装置、請求項2、3、5に記載のプリンタ制御
部がプリンタ24と一体的に設けられている場合を例に
説明したが、これに限定されるものではなく、本発明に
係るプリンタ制御装置(プリンタ制御部)を、所謂スタ
ンドアロン型のプリンタ制御装置としても良いし、本発
明に係る印刷要求元装置がクライアント装置である場合
には、本発明のプリンタ制御部に相当する機能をプリン
タ管理装置に設けてもよいことは言うまでもない。
【0101】また、上記では記憶手段として磁気ディス
ク装置(及びRAM)を用いていたが、これに限定され
るものではなく、例えば光磁気ディスク、や記憶してい
る情報を書換え可能なROM(例えばEEPROM等)を適用
しても良い。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
2の発明は、受信した印刷データに対して識別情報を設
定し、受信した印刷データを設定した識別情報と対応さ
せて記憶し、設定した識別情報を印刷要求元装置に通知
すると共に、入力手段を介して識別情報が入力された場
合に、入力された識別情報に対応して記憶手段に記憶さ
れている印刷データをプリンタに出力するようにしたの
で、印刷結果の機密性を確実に保持することができる、
という優れた効果を有する。
【0103】請求項3記載の発明は、印刷要求元装置
が、送信した印刷データとプリンタ制御部から通知され
た識別情報との対応を表す対応情報を保持すると共に、
識別情報の通知及び印刷完了の通知に応じて対応情報を
更新すると共に、対応情報の内容を表示するようにした
ので、上記効果に加え、所望の印刷データに対応する識
別情報をユーザに容易に認識させることができる、とい
う効果を有する。
【0104】請求項4及び請求項5記載の発明は、印刷
要求元装置から、任意に設定可能な第1の識別情報及び
ユーザ毎に異なる第2の識別情報が付加された印刷デー
タを受信し、受信した印刷データを第1の識別情報及び
第2の識別情報と対応させて記憶し、入力手段を介して
第1の識別情報が入力された場合に、入力された第1の
識別情報に対応する複数の印刷データが記憶されてお
り、かつ該複数の印刷データの中に第2の識別情報が異
なる印刷データが存在しているか否か判定し、判定が肯
定されたときには更に第2の識別情報を入力させ、入力
された識別情報に対応する印刷データをプリンタに出力
するようにしたので、印刷結果の機密性を確実に保持す
ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る印刷システムの概略図であ
る。
【図2】印刷システムの印刷要求元装置及びプリンタの
概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係るプリンタ制御部の機能を複
数のブロックに分けて示す機能ブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る印刷データ受信処理を示す
フローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る印刷処理を示すフローチャ
ートである。
【図6】(A)は印刷要求元装置からプリンタ制御部へ
印刷データを送信する際のデータフォーマットの一例、
(B)はプリンタ制御部から印刷要求元装置へ各種通知
を行う際のデータフォーマットの一例を各々示す概念図
である。
【図7】第2実施形態に係る印刷要求元装置の機能を複
数のブロックに分けて示す機能ブロック図である。
【図8】第2実施形態に係る印刷データ/暗証番号対応
テーブル更新処理を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態に係るテーブル内容表示処理を示
すフローチャートである。
【図10】(A)乃至(C)は、印刷データ名/暗証番
号対応テーブルの内容を表示する場合の画面表示の一例
を示すイメージ図である。
【図11】第3実施形態に係るプリンタ制御部の機能を
複数のブロックに分けて示す機能ブロック図である。
【図12】第3実施形態に係る印刷データ受信処理を示
すフローチャートである。
【図13】第3実施形態に係る印刷処理を示すフローチ
ャートである。
【図14】(A)乃至(E)は、ユーザに暗証番号及び
ユーザIDを入力させて印刷したい印刷データを選択さ
せる場合の画面表示の一例を示すイメージ図である。
【図15】(A)乃至(C)は、ユーザに暗証番号を入
力させて印刷したい印刷データを選択させる場合の画面
表示の一例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
10 印刷システム 14 印刷要求元装置 24 プリンタ 28 CPU 40 ディスプレイ 50 プリンタ制御部 52 CPU 64 ディスプレイ 66 キーボード 68 磁気ディスク装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷要求元装置から受信した印刷データ
    に対して識別情報を設定する設定手段と、 前記受信した印刷データを前記設定手段によって設定さ
    れた識別情報と対応させて記憶する記憶手段と、 前記設定手段によって設定された識別情報を、該識別情
    報に対応する印刷データを送信した印刷要求元装置に通
    知する第1の通知手段と、 識別情報を入力するための入力手段と、 前記入力手段を介して識別情報が入力された場合に、入
    力された識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されて
    いる印刷データをプリンタに出力することにより、前記
    プリンタで印刷を行わせる出力手段と、 を含むプリンタ制御装置。
  2. 【請求項2】 入力された印刷データに従って印刷を行
    うプリンタと、 印刷すべき印刷データを送信する印刷要求元装置と、 前記印刷要求元装置から受信した印刷データを前記プリ
    ンタに出力することによりプリンタで印刷を行わせるプ
    リンタ制御部と、 を備えた印刷システムであって、 前記プリンタ制御部が、 前記受信した印刷データに対して識別情報を設定する設
    定手段と、 前記受信した印刷データを前記設定手段によって設定さ
    れた識別情報と対応させて記憶する記憶手段と、 前記設定手段によって設定された識別情報を、該識別情
    報に対応する印刷データを送信した印刷要求元装置に通
    知する第1の通知手段と、 識別情報を入力するための入力手段と、 前記入力手段を介して識別情報が入力された場合に、入
    力された識別情報に対応して前記記憶手段に記憶されて
    いる印刷データをプリンタに出力する出力手段と、 を備えていることを特徴とする印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記プリンタ制御部は、前記プリンタで
    或る印刷データについての印刷が完了する毎に、前記印
    刷データを送信した印刷要求元装置に対して印刷の完了
    を通知する第2の通知手段を更に備え、 前記印刷要求元装置は、 送信した印刷データと、プリンタ制御部の前記第1の通
    知手段から通知された識別情報と、の対応を表す対応情
    報を保持すると共に、第1の通知手段及び第2の通知手
    段からの通知に応じて前記対応情報を更新する管理手段
    と、 前記管理手段に保持されている対応情報の内容を表示す
    る表示手段と、 を備えていることを特徴とする請求項2記載の印刷シス
    テム。
  4. 【請求項4】 印刷要求元装置から、任意に設定可能な
    第1の識別情報及びユーザ毎に異なる第2の識別情報が
    付加された印刷データを受信するプリンタ制御装置であ
    って、 前記受信した印刷データを、該印刷データに付加された
    第1の識別情報及び第2の識別情報と対応させて記憶す
    る記憶手段と、 第1の識別情報又は第2の識別情報を入力するための入
    力手段と、 前記入力手段を介して第1の識別情報が入力された場合
    に、前記入力された第1の識別情報に対応して前記記憶
    手段に複数の印刷データが記憶されており、かつ該複数
    の印刷データの中に第2の識別情報が異なる印刷データ
    が存在しているか否か判定し、判定が肯定されたときに
    は入力手段を介して更に第2の識別情報を入力させ、入
    力手段を介して入力された識別情報に対応する印刷デー
    タをプリンタに出力することにより、前記プリンタで印
    刷を行わせる出力手段と、 を備えていることを特徴とするプリンタ制御装置。
  5. 【請求項5】 入力された印刷データに従って印刷を行
    うプリンタと、 印刷すべき印刷データを送信する印刷要求元装置と、 前記印刷要求元装置から受信した印刷データを前記プリ
    ンタに出力することによりプリンタで印刷を行わせるプ
    リンタ制御部と、 を備えた印刷システムであって、 前記印刷要求元装置は、印刷データに対し、任意に設定
    可能な第1の識別情報及びユーザ毎に異なる第2の識別
    情報を設定する設定手段を備え、前記設定手段によって
    設定された第1の識別情報及び第2の識別情報を付加し
    て印刷データを送信し、 前記プリンタ制御部は、 前記受信した印刷データを、該印刷データに付加された
    第1の識別情報及び第2の識別情報と対応させて記憶す
    る記憶手段と、 第1の識別情報又は第2の識別情報を入力するための入
    力手段と、 前記入力手段を介して第1の識別情報が入力された場合
    に、前記入力された第1の識別情報に対応して前記記憶
    手段に複数の印刷データが記憶されており、かつ該複数
    の印刷データの中に第2の識別情報が異なる印刷データ
    が存在しているか否か判定し、判定が肯定されたときに
    は入力手段を介して更に第2の識別情報を入力させ、入
    力手段を介して入力された識別情報に対応する印刷デー
    タをプリンタに出力する出力手段と、 を備えていることを特徴とする印刷システム。
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