JPH11227298A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11227298A
JPH11227298A JP10032927A JP3292798A JPH11227298A JP H11227298 A JPH11227298 A JP H11227298A JP 10032927 A JP10032927 A JP 10032927A JP 3292798 A JP3292798 A JP 3292798A JP H11227298 A JPH11227298 A JP H11227298A
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JP
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data
encryption
image processing
output
print data
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JP10032927A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Eguchi
博行 江口
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ量の多いデータや出力優先度の高いデ
ータを出力する場合であっても、データの暗号化による
スループットの低下を招くことがなく、迅速なデータ出
力を可能とする。 【解決手段】 上位装置40,41…からのデータが暗
号化されている場合にはこれを解読した後に可視画像と
して出力する画像処理装置10において、出力すべきデ
ータを受け取るのに先立ちそのデータが所定条件に該当
するか否かを判断する判断手段13と、所定条件に該当
する場合にのみ前記出力すべきデータの送信元の上位装
置40,41…にそのデータに対する暗号化を要求する
要求手段14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばネットワー
クプリンタのように、ネットワーク上において用いら
れ、受信したデータを可視画像として出力する画像処理
装置に係わり、特にセキュリティ確保のために暗号化さ
れたデータについても対応可能である画像処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットと呼ばれる広域ネ
ットワークシステム等の急激な広がりにより、ネットワ
ーク内におけるデータ通信が頻繁に行われるようになっ
ている。これに伴い、ネットワーク内で通信されるデー
タへの不正アクセスの防止や、データの発信元と送信先
との間の認証等のために、データのセキュリティに関す
る様々な技術が提案されている。
【0003】例えば特開平6−44122号公報には、
ネットワーク内で通信されるデータを暗号化することに
より、不正アクセスや不正利用の防止を徹底したものが
開示されている。これによると、ネットワーク内で画像
出力を行う画像処理装置は、ホストコンピュータやプリ
ンタサーバ等の上位装置から送信されるデータを出力す
るのに際し、上位装置との間で暗号化情報の授受を行う
ようになっている。詳しくは、画像処理装置では、デー
タの送信元となる上位装置に対してそのデータのセキュ
リティ機能の使用許可を問い合わせた後に、上位装置か
ら暗号化キーが付加されたデータを暗号化情報として受
信する。そして、受信した暗号化情報を解読するための
演算を行って出力すべきデータを得た後に、その出力す
べきデータを可視画像として出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像処理装置では、上位装置が所定単位のデー
タ毎、例えば画像処理装置へ送信するメディア(文字、
図形、音声、静止画、動画像など)毎に、暗号化キーを
付加してこれを暗号化情報とするため、データを出力す
るのにあたって、暗号化情報を解読するための演算を頻
繁に行うこととなる。したがって、例えば、データ量の
多いデータ(ページ数の多い文書等)を出力する場合に
は、暗号化情報を解読するための演算に多くの時間を必
要とし、結果として迅速なデータ出力を行うことができ
なくなってしまう。また、例えば、ネットワーク内でデ
ータの出力優先度を設定可能となっている場合に、出力
優先度の高いデータ(緊急を要する文書等)であって
も、暗号化情報を解読するための演算によって、これを
出力するまでに多くの時間を費やしてしまう可能性があ
る。
【0005】つまり、上述した従来の画像処理装置で
は、出力すべきデータのすべてに暗号化が行われるの
で、例えばデータ量の多いデータや出力優先度の高いデ
ータを出力する場合に、暗号化解読のために多くの時間
を要してしまい、結果として装置としてのスループット
が低下してしまうこととなる。
【0006】そこで、本発明は、例えばデータ量の多い
データや出力優先度の高いデータを出力する場合であっ
ても、データの暗号化によるスループットの低下を招い
てしまうことがなく、迅速なデータ出力を行うことので
きる画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像処理装置で、上位装置に接
続され、その上位装置から送信されるデータを受け取る
とこのデータを可視画像として出力するとともに、前記
上位装置からのデータが暗号化されている場合にはこれ
を解読した後に出力を行う画像処理装置において、出力
すべきデータを受け取るのに先立ち、そのデータが所定
条件に該当するか否かを判断する判断手段と、前記判断
手段が所定条件に該当すると判断した場合にのみ、前記
出力すべきデータの送信元の上位装置にそのデータに対
する暗号化を要求する要求手段とを備えることを特徴と
するものである。
【0008】上記構成の画像処理装置によれば、出力す
べきデータを受け取るのに先立ち、判断手段が、そのデ
ータが所定条件に該当するか否かを判断する。ここで、
例えばそのデータのデータ量が所定量以下であったり出
力優先度が所定値より低い場合のように、そのデータが
所定条件に該当すると判断手段が判断すれば、要求手段
は、出力すべきデータの送信元の上位装置にそのデータ
に対する暗号化を要求する。つまり、出力すべきデータ
が所定条件に該当していなければ、そのデータに対する
暗号化を要求しない。したがって、この画像処理装置で
は、例えばデータ量が所定量より多いデータや出力優先
度が所定値より高いデータのように、所定条件に該当し
ないデータを出力する場合に、そのデータに対する暗号
化を解読する必要がなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る画像処理装置について説明する。
【0010】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明に係
わる画像処理装置の第1の実施の形態の概略構成を示す
ブロック図である。図例のように、本実施の形態の画像
処理装置10は、LAN(ローカルエリアネットワー
ク)等のネットワーク30を介して、複数のホスト装置
40,41…と接続されているものである。
【0011】ホスト装置40,41…は、それぞれがパ
ーソナルコンピュータやワークステーション等からなる
ものであり、画像処理装置10で出力すべき印刷データ
と、この印刷データの属性に関する情報(例えばデータ
名、データサイズ、ホスト装置名、ユーザ名等、以下こ
の情報を属性情報と称す)とを、画像処理装置10に対
して送信するものである。これら印刷データおよび属性
情報は、各ホスト装置40,41…にインストールされ
ているアプリケーションソフトウエア等により作成さ
れ、画像処理装置10へ送信される。なお、印刷データ
としては、例えばアスキー(ASCII)コード等によって記
述されたものがある。
【0012】また、各ホスト装置40,41…は、詳細
を後述するように、それぞれが印刷データの暗号化に必
要な暗号化キー情報(以下、暗号化キー#1と称す)
と、暗号化情報の生成および解読に必要なアルゴリズム
を予め備えているものとする。なお、暗号化キー#1
は、各ホスト装置40,41…毎に個別のものとなって
いる。
【0013】このようなホスト装置40,41…に接続
される画像処理装置10は、ネットワークプリンタ等か
らなるものであり、ホスト装置40,41…から送信さ
れる印刷データを受け取ると、その印刷データを可視画
像として記録用紙上に出力するものである。そのため
に、画像処理装置10は、外部インタフェース11と、
ハードディスク装置(Hard Disk Drive;以下、HDDと
称す)12と、データ量認識手段13と、暗号化情報送
信要求手段14と、暗号化情報生成手段15と、送信要
求情報生成手段16と、送信要求情報通知手段17と、
データ認識手段18と、デコンポーザ19と、プリンタ
部20と、制御部21と、これらを互いに接続する内部
バス22と、を備えている。
【0014】ここで、これらの各部について詳しく説明
する。外部インタフェース11は、ネットワークと接続
し、このネットワーク30を介してホスト装置40,4
1…との間の通信を行うためのものである。HDD12
は、外部インタフェース11がホスト装置40,41…
からの印刷データを受信すると、その印刷データを記憶
蓄積するものである。
【0015】データ量認識手段13は、ホスト装置4
0,41…から送られてくる印刷データのデータ量を、
その印刷データに先立って送られてきた属性情報から抽
出し、抽出したデータ量と予め制御部21内のメモリ等
に設定されている所定量と比較して、印刷データのデー
タ量が所定量以下であるか否かを判断するものである。
なお、所定量は、この画像処理装置10を使用するユー
ザが任意に変更できるようにしてもよい。
【0016】暗号化情報送信要求手段14は、データ量
認識手段13による判断結果に応じて、印刷データの暗
号化を許可するか否かのメッセージを、印刷データの送
信元のホスト装置40,41…に通知するものである。
例えば、暗号化情報送信要求手段14では、データ量認
識手段13が印刷データのデータ量が所定量以下と判断
すると、送信元のホスト装置40,41…に印刷データ
の暗号化を許可し、その印刷データに対する暗号化情報
の付加を要求する。また、暗号化情報送信要求手段14
では、暗号化の要求の応答として、送信元のホスト装置
40,41…から暗号化情報を生成するための暗号化キ
ー#1を取得するようになっている。
【0017】暗号化情報生成手段15は、暗号化情報送
信要求手段14が取得した暗号化キー#1と、予め制御
部21内のメモリ等に保持されている暗号化キー情報
(以下、暗号化キー#2と称す)とを基に、所定の暗号
化情報生成アルゴリズムに従って演算を行い、その演算
によって暗号化情報を生成するものである。なお、暗号
化情報およびこれを生成するための暗号化情報生成アル
ゴリズムは、周知技術を利用したものであるため、ここ
ではその詳細な説明を省略する。
【0018】送信要求情報生成手段16は、HDD12
あるいは図示しないバッファメモリの空き容量を基にホ
スト装置40,41…から受信可能な印刷データのデー
タサイズを算出し、そのデータサイズに関する情報と暗
号化情報とから送信要求情報を生成するものである。送
信要求情報通知手段17は、送信要求情報生成手段16
が生成した送信要求情報をホスト装置40,41…に送
信するものである。
【0019】データ認識手段18は、ホスト装置40,
41…から暗号化された印刷データが送られてくると、
その印刷データから暗号化情報を抽出し、抽出した暗号
化情報に対して所定の暗号化情報照合アルゴリズムに従
って演算を行い、その演算結果から暗号化情報が正しい
か否かを照合し、送られてきた印刷データに対する認証
を行うものである。なお、暗号化情報照合アルゴリズム
も、暗号化情報生成アルゴリズムと同様に、周知技術を
利用したものであるため、ここではその詳細な説明を省
略する。
【0020】デコンポーザ19は、ホスト装置40,4
1…から受け取った印刷データに対して、可視画像とし
て出力するために必要な処理を行うものである。例え
ば、デコンポーザ19では、HDD12から順次取り出
したアスキーコード等の印刷データを、プリンタ部20
で出力可能なビットマップデータ等の画像データに変換
するようになっている。プリンタ部20は、デコンポー
ザ19が変換した画像データを、周知の電子写真技術を
利用して記録用紙上に可視画像として出力するものであ
る。
【0021】制御手段21は、上述した各部、すなわち
画像処理装置10全体の動作制御を行うものである。そ
のために、制御手段21では、CPU(Central Proces
singUnit)21a,RAM(Random Access Memory)2
1bおよびROM(Read Only Memory)21cを有して
いる。なお、上述した各手段13〜18は、この制御手
段21での所定プログラムの実行により、機能的に実現
されるものである。
【0022】次に、以上のように構成された画像処理装
置10において、ホスト装置40,41…からの印刷デ
ータを出力する場合の処理動作例について、図2および
図3のフローチャートを参照しながら説明する。ただ
し、ここでは、説明を簡単にするために、ネットワーク
30上におけるある1つのホスト装置40から印刷デー
タの出力依頼があった場合を例に挙げて説明する。
【0023】ホスト装置40は、印刷データの出力依頼
を行う場合に、先ず、印刷データの送信に先立ち、その
印刷データについての属性情報を画像処理装置10へ送
信する。ホスト装置40が属性情報を送信すると、画像
処理装置10では、図2に示すように、外部インタフェ
ース11がその属性情報を受信して(ステップ101、
以下ステップをSと略す)、その属性情報を制御部21
内のRAM21bに一時的に格納させる(S102)。
【0024】属性情報がRAM21bに格納されると、
続いて、画像処理装置10では、データ量認識手段13
がその属性情報を基に、ホスト装置40から送られてく
る印刷データのデータ量を抽出し(S103)、抽出し
たデータ量を予め設定されている所定量と比較する(S
104)。このとき、抽出したデータ量が所定量よりも
小さければ、暗号化情報送信要求手段14は、印刷デー
タの暗号化を許可する旨のメッセージをホスト装置40
に送信し、その印刷データに対する暗号化情報の付加を
要求する(S105)。
【0025】一方、ホスト装置40では、印刷データの
暗号化を許可する旨のメッセージを受け取ると、そのメ
ッセージに応じて、このホスト装置40が予め備えてい
る暗号化キー#1を、画像処理装置10に対して送信す
る。
【0026】ここで、ホスト装置40からの暗号化キー
#1を外部インタフェース11が受信すると(S10
6)、暗号化情報生成手段15は、その暗号化キー#1
と、予め画像処理装置10側で保持していた暗号化キー
#2とを基に、暗号化生成アルゴリズムに従って暗号化
情報(以下、この暗号化情報を第1の暗号化情報と称
す)を生成する(S107)。次いで、送信要求情報生
成手段16は、その時点において受信可能な印刷データ
のサイズを算出して、これをホスト装置40に送信を要
求する印刷データのサイズとする(S108)。そし
て、送信要求情報生成手段16は、その印刷データのサ
イズに関する情報と先に暗号化情報生成手段15が生成
した第1の暗号化情報とから送信要求情報を生成する
(S109)。その後、送信要求情報通知手段17は、
その送信要求情報をホスト装置40に送信して、その内
容をホスト装置40に通知する(S110)。
【0027】送信要求情報をホスト装置40に送信する
と、画像処理装置10では、ホスト装置40からの印刷
データの受信待ち状態となる(S111)。このとき、
ホスト装置40では、送信要求情報を受け取ると、この
ホスト装置40が備えるアルゴリズムに従って、送信要
求情報に含まれる第1の暗号化情報が正しいか否かの照
合、すなわち送信要求情報に対する認証を行う。そし
て、その照合結果が正しければ、このホスト装置40の
暗号化キー#1およびアルゴリズムにより、第1の暗号
化情報から新たな暗号化情報(以下、この暗号化情報を
第2の暗号化情報と称す)を生成するとともに、画像処
理装置10で出力すべき印刷データのうちの送信要求情
報で指定されたサイズ分に第2の暗号化情報を付加し、
これを画像処理装置10へ送信する。なお、第2の暗号
化情報は、第1の暗号化情報と出力すべき印刷データと
から生成するようにしてもよい。
【0028】その後、ホスト装置40からの印刷データ
(第2の暗号化情報を含む)を外部インタフェース11
が受信すると、制御部21は、これらをHDD12内に
記憶蓄積する(S112)。そして、データ認識手段1
8は、HDD12内の印刷データから第2の暗号化情報
を抽出するとともに(S113)、暗号化情報照合アル
ゴリズムに従って、その第2の暗号化情報が正しいか否
かの照合、すなわち印刷データに対する認証を行う(S
114)。
【0029】このとき、第2の暗号化情報が正しくなけ
れば、制御部21は、HDD12内の印刷データを破棄
する(S115)。また、第2の暗号化情報が正しけれ
ば、制御部21は、HDD12内から印刷データを読み
出して(S116)、その印刷データをデコンポーザ1
9に転送する(S117)。そして、デコンポーザ19
がその印刷データを画像データに変換するとともに(S
118)、プリンタ部20がその画像データを記録用紙
上に出力する(S119)。制御部21は、HDD12
内の印刷データの全てについて終了するまで、これらの
ステップ(S116〜S120)を繰り返す。
【0030】これらのステップ(S116〜S120)
が終了すると、次に、制御部21は、先にデータ量認識
手段13が認識した印刷データのデータ量の全てについ
て、ホスト装置40からの受信が終了しているか否かを
判断し(S121)、終了していなければ、再び未受信
の印刷データを受信するステップ(S111)から上述
したステップを繰り返し、データ量の全てについて終了
するまでこれを続行する(S111〜S121)。
【0031】また、データ量認識手段13による判断の
結果(S104)、抽出したデータ量が所定量よりも大
きければ、図3に示すように、暗号化情報送信要求手段
14によるメッセージの送信や暗号化情報生成手段15
による第1の暗号化情報の生成を行わずに、送信要求情
報生成手段16が算出した受信可能な印刷データサイズ
を(S122)、そのままの状態で(第1の暗号化情報
を付加せずに)ホスト装置40へ送信する(S12
3)。ここで、画像処理装置10では、ホスト装置40
からの印刷データの受信待ち状態となる(S124)。
【0032】その後、ホスト装置40からの印刷データ
を外部インタフェース11が受信すると、制御部21
は、これをHDD12内に記憶蓄積する(S125)。
ただし、このとき、ホスト装置40からは、指定したサ
イズの印刷データのみが送信され、第2の暗号化情報に
ついては送信されない。これは、暗号化情報送信要求手
段14による暗号化情報の付加要求、具体的には送信要
求情報生成手段16からホスト装置40への第1の暗号
化情報の送信が行われていないからである。
【0033】そして、制御部21は、HDD12内から
印刷データを読み出して(S126)、デコンポーザ1
9による画像データへの変換を経て(S127,S12
8)、プリンタ部20での出力を行わせる(S12
9)。制御部21は、これをHDD12内の印刷データ
の全てについて終了するまで繰り返し(S124〜S1
30)、さらにはホスト装置40から受信すべき印刷デ
ータの全てについて終了するまで上述したステップを繰
り返す(S124〜S131)。
【0034】以上のように、本実施の形態の画像処理装
置10では、出力すべき印刷データのデータ量が所定量
以下である場合にのみ、その印刷データの送信元のホス
ト装置40,41…に暗号化を要求するようになってい
る。すなわち、出力すべき印刷データのデータ量が所定
量よりも多ければ、その印刷データに対する暗号化情報
の付加を要求しないので、その印刷データの出力に際
し、暗号化情報の照合、すなわち暗号化の解読を行う必
要がない。
【0035】したがって、この画像処理装置10を用い
れば、データ量の多い印刷データ(ページ数の多い文書
等)を出力する場合には、暗号化解読のための演算を頻
繁に行う必要がなくなり、そのために多くの時間を費や
してしまうこともないので、従来よりも迅速な印刷デー
タの出力を行うことができるようになる。これは、特
に、ホスト装置40,41…との間で所定単位の印刷デ
ータ毎、例えば画像処理装置へ送信するメディア(文
字、図形、音声、静止画、動画像など)毎に、暗号化を
行うように構成されている場合に有効である。
【0036】つまり、この画像処理装置10では、出力
すべき印刷データのデータ量が所定量よりも多い場合で
あっても、印刷データの暗号化によるスループットの低
下を防ぐことが可能となるので、従来よりも迅速な印刷
データの出力を実現することができるようになる。
【0037】なお、本実施の形態では、画像処理装置1
0がホスト装置40,41…からの印刷データを出力す
る場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、図4に示すように、LAN
30上にサーバ装置50が設けられているシステムにつ
いても、本発明は適用可能である。この場合、ホスト装
置40,41…からの印刷データは、サーバ装置50に
より識別番号が割り当てられた後に、サーバ装置50内
のプリントキューに蓄えられ、画像処理装置10での出
力が可能であるとサーバ装置50が判断すると、プリン
トキュー内から順次画像処理装置10へ送信される。よ
って、このようなシステムにおいても、画像処理装置1
0がサーバ装置50からの印刷データのデータ量に応じ
て、そのデータ量が所定量以下である場合にのみ、サー
バ装置50における暗号化キー#1(パブリックキー)
と画像処理装置10における暗号化キー#2(プライベ
ートキー)とに基づく暗号化を行うようにすれば、上述
した場合と同様の効果を得ることができる。
【0038】また、本実施の形態では、印刷データのデ
ータ量に応じて暗号化を要求するか否かを判断する場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、ホスト装置40,41…において
印刷データの出力の緊急度を表す出力優先度が設定され
るとともに、その出力優先度に応じて画像処理装置10
(またはサーバ装置50)が印刷データの処理順序を決
定するように構成された場合に、画像処理装置10は、
属性情報から出力優先度に関する情報を抽出して、これ
が所定値より低いか否かを判断し、所定値より低ければ
暗号化を要求するようにすることも考えられる。このよ
うにすれば、出力優先度の高い印刷データ、すなわち緊
急を要する印刷データについては、暗号化解読の演算の
ために多くの時間を費やしてしまうことがなくなるの
で、迅速な出力が可能となる。つまり、ユーザの所望す
る出力(緊急出力等)を実現できるので、ユーザにとっ
ては便利なものとなる。
【0039】〔第2の実施の形態〕次に、本発明に係わ
る画像処理装置の第2の実施の形態について説明する。
ただし、ここでは、上述した第1の実施の形態と同一の
構成要素については、同一の符号を与えてその説明を省
略し、第1の実施の形態の場合との相違点についてのみ
説明する。
【0040】図5は、本発明に係わる画像処理装置の第
2の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。図
例のように、本実施の形態の画像処理装置10aは、第
1の実施の形態で説明したものに加えて、液晶タッチパ
ネル23と、暗号化情報付加手段24と、が設けられて
いるものである。
【0041】液晶タッチパネル23は、画像処理装置1
0aを使用するユーザが操作するためのもので、この画
像処理装置10aにおけるコンフィグレーション情報の
設定やその変更を行うためのものである。この操作手段
23で行う設定の一例としては、ホスト装置40,41
…からの印刷データについて暗号化を要求するか否かを
選択するための設定がある。
【0042】暗号化情報付加手段24は、制御手段21
での所定プログラムの実行により、機能的に実現される
ものであり、液晶タッチパネル23での設定結果に応じ
て、印刷データに対する暗号化を要求するか否かを選択
するものである。ただし、暗号化情報付加手段24で
は、不揮発性のメモリであるNVRAM(nonvolatileR
andom Access Memory)を有しており、このNVRAM
内に暗号化を要求するか否かを判断するための暗号化フ
ラグを保持するようになっている。つまり、暗号化情報
付加手段24では、液晶タッチパネル23での設定結果
に応じて変更される暗号化フラグに基づいて、ホスト装
置40,41…が印刷データを送信する際のセキュリテ
ィ機能として暗号化情報を付加するか否かを選択するよ
うになっている。
【0043】ここで、液晶タッチパネル23での暗号化
を要求するか否かの設定について、図6および図7を参
照しながら説明する。図5は、暗号化を要求するか否か
を設定する際の液晶タッチパネル23における表示内容
の具体例を示す説明図であり、図6は、暗号化を要求す
るか否かを設定する際の手順を示すフローチャートであ
る。
【0044】この画像処理装置10aでは、図6(a)
に示すように、ユーザにより液晶タッチパネル23上の
「メニュー」(アイコン)が押下されると(図7におけ
るS201)、液晶タッチパネル23がメニュー一覧を
表示する(図7におけるS202)。このとき、ユーザ
により「メンテナンス」が選択されると(図7における
S203)、液晶タッチパネル23は、図6(b)に示
すように、メンテナンスする項目を表示する(図7にお
けるS204)。次いで、ユーザによりメンテナンスす
る項目のうちの「オプションセッテイ」が選択されると
(図7におけるS205)、液晶タッチパネル23は、
図6(c)に示すように、オプション一覧を表示する
(図7におけるS206)。その後、ユーザによりオプ
ション一覧のうちの「アンゴウカ」が選択されると(図
7におけるS207)、液晶タッチパネル23は、図6
(d)に示すように、ユーザに「オン」か「オフ」を選
択させる。ここで「オン」が選択され(図7におけるS
208)、その後「スタート」(アイコン)が押下され
ると(図7におけるS209)、液晶タッチパネル23
は、「オン」が選択された旨を暗号化情報付加手段24
に通知する。そして、暗号化情報付加手段24は、液晶
タッチパネル23からの通知に従って、NVRAM内の
暗号化フラグを、「オン」が選択された旨に対応する
「1」(TRUE)に書き換える。このようにして、暗号化
を要求するか否かの設定が行われる。
【0045】次に、以上のような画像処理装置10aに
おいて、ホスト装置40,41…からの印刷データを出
力する場合の処理動作例について、図8および図9のフ
ローチャートを参照しながら説明する。ただし、ここで
も、ある1つのホスト装置40から印刷データの出力依
頼があった場合を例に挙げて説明する。
【0046】この画像処理装置10aでは、上述したよ
うに、液晶タッチパネル23で暗号化を要求するか否か
の設定が行われると、図8に示すように、暗号化情報付
加手段24がNVRAM内の暗号化フラグを書き換えて
変更することにより、その設定内容を保持しておく(S
301)。なお、この暗号化フラグは、次の印刷データ
を処理するときから反映され、画像処理装置10aの電
源がオフされても保持される。
【0047】ここで、ホスト装置40から属性情報の送
信があると、この画像処理装置10aでは、第1の実施
の形態の場合と同様に、外部インタフェース11がその
属性情報を受信し、RAM21bに一時的に格納させる
(S302〜S303)。
【0048】ただし、この画像処理装置10aでは、ホ
スト装置40からの属性情報がRAM21bに格納され
ると、第1の実施の形態の場合とは異なり、暗号化情報
付加手段24が暗号化フラグのチェックを行う。詳しく
は、暗号化情報付加手段24は、NVRAM内の暗号化
フラグが「1」(TRUE)であるか否かを判断する(S3
04)。
【0049】そして、暗号化フラグが「1」(TRUE)で
あれば、この画像処理装置10aでは、暗号化情報送信
要求手段14が印刷データの暗号化を許可する旨のメッ
セージをホスト装置40に送信し(S305)、以下、
第1の実施の形態の場合(図2におけるS106〜S1
21参照)と同様の処理を行う(S306〜S32
1)。また、暗号化フラグが「1」(TRUE)でなけれ
ば、この画像処理装置10aでは、図9に示すように、
暗号化情報送信要求手段14によるメッセージの送信を
行わずに、以下、第1の実施の形態の場合(図3におけ
るS122〜S131参照)と同様の処理を行う(S3
22〜S331)。
【0050】以上のように、本実施の形態の画像処理装
置10aでは、液晶タッチパネル23での暗号化を要求
するか否かの設定に応じて、暗号化情報付加手段24が
暗号化フラグを変更するとともに、この暗号化フラグに
基づいて暗号化情報送信要求手段14が印刷データの暗
号化を要求するようになっている。すなわち、暗号化を
要求するか否かを、液晶タッチパネル23から選択し得
るようになっている。したがって、この画像処理装置1
0aを用いれば、ユーザは、スループットの低下を防い
で迅速な出力を実現するか、あるいは印刷データのセキ
ュリティを確保するか、を任意に選択できる。これによ
り、この画像処理装置10aは、ユーザにとっては非常
に便利なものになるとともに、システムとしての汎用性
を高めることも可能となる。
【0051】なお、本実施の形態では、液晶タッチパネ
ル23での設定結果のみに応じて、印刷データに対する
暗号化を要求するか否かを選択する場合を例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第
1の実施の形態で説明した場合との組み合わせを実現し
てもよい。この場合には、例えば、暗号化情報送信要求
手段14が、印刷データのデータ量が所定量以下であ
り、かつ、暗号化フラグが「1」(TRUE)である場合
に、印刷データの暗号化を許可する旨のメッセージをホ
スト装置40,41…に送信することが考えられる。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像処
理装置は、出力すべき印刷データが所定条件に該当する
場合にのみ、その印刷データの送信元の上位装置に暗号
化を要求するようになっている。すなわち、印刷データ
が所定条件に該当しなければ、その印刷データに対する
暗号化を要求しない。したがって、所定条件に該当しな
い印刷データについては、その出力に際し暗号化の解読
を行う必要がないので、そのために多くの時間を費やし
てしまうことがなく、従来よりも迅速な出力を実現し、
スループットが低下してしまうことを防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像処理装置の第1の実施の
形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施の形態の画像処理装置において印
刷データを出力する場合の処理動作例を示すフローチャ
ート(その1)である。
【図3】 第1の実施の形態の画像処理装置において印
刷データを出力する場合の処理動作例を示すフローチャ
ート(その2)である。
【図4】 第1の実施の形態の画像処理装置の応用例を
示すブロック図である。
【図5】 本発明に係わる画像処理装置の第2の実施の
形態の概略構成を示すブロック図である。
【図6】 暗号化を要求するか否かを設定する際の液晶
タッチパネルにおける表示内容の具体例を示す説明図で
あり、(a)はメニュー一覧の具体例の図、(b)はメ
ンテナンスする項目の具体例の図、(c)はオプション
一覧の具体例の図、(d)は暗号化を要求するか否かの
設定画面の具体例の図である。
【図7】 暗号化を要求するか否かを設定する際の手順
を示すフローチャートである。
【図8】 第2の実施の形態の画像処理装置において印
刷データを出力する場合の処理動作例を示すフローチャ
ート(その1)である。
【図9】 第2の実施の形態の画像処理装置において印
刷データを出力する場合の処理動作例を示すフローチャ
ート(その2)である。
【符号の説明】
10…画像処理装置、13…データ量認識手段、14…
暗号化情報送信要求手段、15…暗号化情報生成手段、
16…送信要求情報生成手段、17…送信要求情報通知
手段、18…データ認識手段、23…液晶タッチパネ
ル、24…暗号化情報付加手段、40,41…ホスト装
置、50…サーバ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置に接続され、該上位装置から送
    信されるデータを受け取ると該データを可視画像として
    出力するとともに、前記上位装置からのデータが暗号化
    されている場合にはこれを解読した後に出力を行う画像
    処理装置において、 出力すべきデータを受け取るのに先立ち、該データが所
    定条件に該当するか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段が所定条件に該当すると判断した場合にの
    み、前記出力すべきデータの送信元の上位装置に該デー
    タに対する暗号化を要求する要求手段とを備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記出力すべきデータ
    のデータ量を認識し、その認識結果が所定量以下である
    場合に該データが所定条件に該当すると判断するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記判断手段は、前記出力すべきデータ
    の出力優先度を認識し、その認識結果が所定値より低い
    場合に該データが所定条件に該当すると判断するもので
    あることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記出力すべきデータの送信元の上位装
    置に該データに対する暗号化を要求するか否かを選択す
    るための選択設定手段が設けられたことを特徴とする請
    求項1,2または3記載の画像処理装置。
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