JPH056323A - 資源管理方法および情報処理システム - Google Patents

資源管理方法および情報処理システム

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JPH056323A
JPH056323A JP3157173A JP15717391A JPH056323A JP H056323 A JPH056323 A JP H056323A JP 3157173 A JP3157173 A JP 3157173A JP 15717391 A JP15717391 A JP 15717391A JP H056323 A JPH056323 A JP H056323A
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JP3157173A
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Takao Iwatani
隆雄 岩谷
Hideki Kuwamoto
英樹 桑本
Teiji Kuwabara
禎司 桑原
Tsukasa Hasegawa
司 長谷川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クライアントからサーバに文書ファイルの印刷
を依頼した場合、該文書ファイルで使用している外字の
フォントがクライアントにあり、該サーバになかったと
きでも、該サーバの該文書ファイルの印刷における該外
字の文字化けを防止する。 【構成】サーバはクライアントから文書ファイルを受信
すると(101)、文書ファイルから順次文字列を読み
出し(104)、文字列中に外字コードがある場合(1
06)、該文書ファイルを作成したクライアントから該
外字コードに対応する外字フォントを受信し(12
4)、該外字フォントをプリンタに転送し(118)、
該文書ファイルを印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クライアントとサーバ
となり、通信回線等のデータ伝送手段で接続された2以
上の情報処理装置を有する情報処理システムに係り、特
に、クライアントからサーバに依頼された文書データ等
の第1の資源の処理に、外字フォント等の第2の資源が
必要な場合における資源の管理方法およびこれを実現す
る情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】2以上の情報処理装置を有する情報処理
システムとして、例えば、印刷を行うサーバとして機能
する情報処理装置と、印刷を依頼するクライアントとし
て機能する一つ以上の情報処理装置とを備え、これらが
通信回線等のデータ伝送手段で接続されたシステムがあ
る。
【0003】このようなシステムにおいて、クライアン
トが作成した文書をサーバに送って印刷を行う場合、文
書中に外字が含まれていることがあり得る。この場合、
印刷する文書中の外字コードに対応する外字フォントが
クライアントにあり、サーバになかった場合に、その外
字が印刷されなかったり、文字化けを起こすおそれがあ
る。従って、クライアントから、例えば、文書データの
印刷を依頼されると、サーバでは、依頼された印刷すべ
き文書データと、この文書データの印刷に必要な外字フ
ォント等のデータとを必要とする。これらのデータは、
例えば、特開昭63-28818号公報に示されるように、クラ
イアントから送られる。
【0004】ところで、複数のクライアントが1のサー
バを利用するシステムの場合には、クライアントが変わ
るごとに、それまでの外字フォントを消去して、新たな
クライアントが用いる外字フォント等をダウンロードす
る必要が生じる。
【0005】そこで、例えば、サーバに、クライアント
ごとの記憶領域を設け、それぞれの記憶領域に必要な外
字フォント等を格納すれば、クライアントが交代するた
びに外字フォントをダウンロードすることを回避するこ
とができる。これについては、特開平2-113326号公報に
示される。
【0006】しかし、この技術では、クライアントごと
に外字フォントを用意する必要があり、サーバに負担が
かかるという問題があり、現実的でない。しかも、同一
クライアントであっても、文書によって異なる外字をし
ようしている場合には、書替えを行う必要が生じる。
【0007】これに対して、サーバ側で、外字フォント
等を共通に保持し、サーバ側に存在しないフォント等を
クライアントから送ることが考えられる。すなわち、情
報処理装置間で外字を含む文書を転送する場合に、情報
処理装置間の通信可否を判定し、通信可能ならば、文字
コードを転送し、該文字コードが外字を示すものなら
ば、該文字コードとともに外字フォントを転送する。こ
れについて関連するものとしては、特開昭58-141058号
公報に示される技術がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、送信
側の情報処理装置から受信側の情報処理装置に文字コー
ドおよび外字フォントを転送するときに、該送信側の情
報処理装置で該文字コードが外字か否かの判定処理をし
ているので、該処理に時間がかかる。例えば、受信側の
情報処理装置において、該文書を印刷する場合には、該
文書中の文字コードが外字か否かを再度判定することに
なり、該判定処理は二重に行われることになるという問
題がある。
【0009】ところで、クライアントからサーバに対し
て、印刷等の処理が依頼される文書データ等の第1の資
源の処理に必要となる外字等の第2の資源は、その依頼
元のクライアントに存在しているとは限らず、他の情報
処理装置に存在することがあり得る。しかし、従来の情
報処理システムでは、例えば、印刷すべき文書データ
と、その印刷に必要な外字フォントとが同じクライアン
トに存在することが当然の前提となっているので、該文
書中の外字コードに対応する外字フォントが該文書を送
信する情報処理装置に存在しない場合、サーバは、その
依頼を処理することができないという問題が生じる。こ
のため、従来のシステムでは、文書等の作成が同一クラ
イアントにおいて行われていることが必要とされ、シス
テムの運用に制約を受け、使用者が用いる装置を意識せ
ずに自由に文書等の作成を行うことが困難になってい
る。
【0010】本発明の第1の目的は、クライアントとな
る情報処理装置がサーバとなる情報処理装置に対して第
1の資源の処理(例えば、文書の印刷等)を依頼した場
合、該第1の資源の処理に必要な第2の資源(例えば、
外字、差し込みデータ、定型フォーム等)がサーバの情
報処理装置になかったときでも、その所在を示す情報に
従って、クライアントの情報処理装置またはその他の情
報処理装置から読み出すことができて、第1の資源の処
理を誤りなく行うことができる資源管理方法および情報
処理システムを提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、クライアン
トの情報処理装置からサーバの情報処理装置に第1の資
源を、その第1の資源の処理に必要な第2の資源がサー
バ側に存在するか否かの判定を行わずに、転送すること
ができ、判定のための時間を省略することができる資源
管理方法および情報処理システムを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一態様によれば、2以上の情報処理装置
と、これらの情報処理装置を接続するデータ伝送手段と
を備える情報処理システムにおいて、クライアントとな
る情報処理装置がサーバとなる情報処理装置に対して処
理を依頼する場合に、処理の対象となる第1の資源を、
その第1の資源の処理に必要な1または2以上の第2の
資源の所在を示す情報を付加して、クライアントからサ
ーバに送り、サーバにおいて、送られた第1の資源の処
理に際し、必要な第2の資源のそれぞれについて自装置
において保有しているか否かを調べ、保有していない第
2の資源については、その第2の資源の所在を示す情報
に基づいて、所在する情報処理装置からその第2の資源
の転送を受けて、上記第1の資源の処理を行うことを特
徴とする資源管理方法が提供される。
【0013】第1の資源は、例えば、文書データが挙げ
られる。第2の資源は、例えば、外字フォント、差し込
みデータおよび定型フォームのいずれかが挙げられる。
差し込みデータとしては、例えば、図形、表、ケイ線、
数式、数値等のデータが挙げられる。
【0014】第2の資源の所在を示す情報としては、例
えば、その第2の資源が存在する情報処理装置を示す識
別子と、当該第2の資源が格納されているファイルの名
称とを用いることができる。
【0015】第2の資源は、例えば、外字フォントであ
る場合、文書データ中に、外字コードと、その外字コー
ドに対応する外字フォントが格納されている外字ファイ
ル所在情報のポインタとを保持することにより、第2の
資源の所在を示すことができる。
【0016】外字ファイル中に、同一外字コードについ
てのフォントが新たに作成されてその外字ファイルに登
録される際に、フォントの更新回数を記録すると共に、
最新の更新回数値を、バージョンを示す情報として当該
フォントデータに付与することができる。この場合、文
書データ中に、外字フォントのバージョンを示す情報
を、外字コードと対応させて保持させることができる。
【0017】また、上記目的を達成するため、本発明の
他の態様によれば、2以上の情報処理装置と、これらの
情報処理装置を接続するデータ伝送手段とを備える情報
処理システムにおいて、2以上の情報処理装置のうちク
ライアントとなる情報処理装置は、その第1の資源の処
理に必要な1または2以上の第2の資源の所在を示す情
報を付加する手段と、第1の資源をサーバとなる他の情
報処理装置に送信する手段とを備え、サーバとなる情報
処理装置は、送られた第1の資源の処理に際し、必要な
第2の資源のそれぞれを自装置において保有しているか
否かを判定する手段と、保有していない第2の資源につ
いて、その第2の資源の所在を示す情報に基づいて、所
在する情報処理装置に対してその第2の資源の送信を要
求する手段と、当該情報処理装置から送信される第2の
資源を受信する手段と、自装置に保有している第2の資
源および/または受信した第2の資源とを用いて、上記
第1の資源の処理を行う処理手段とを備える情報処理シ
ステムが提供される。
【0018】
【作用】クライアントとなる情報処理装置がサーバとな
る情報処理装置に対して処理を依頼する場合に、クライ
アントは、処理の対象となる第1の資源に、その第1の
資源の処理に必要な1または2以上の第2の資源の所在
を示す情報を付加する。この情報としては、例えば、第
2の資源が存在する情報処理装置(自装置、サーバ、他
の情報処理装置)を示す識別子と、その第2の資源が格
納されているファイル名称とが付加される。クライアン
トは、第2の資源の所在情報が付加された第1の資源を
サーバに送って、その処理を依頼する。
【0019】サーバは、送られた第1の資源の処理に際
し、必要な第2の資源のそれぞれについて自装置におい
て保有しているか否かを調べる。これは、第2の資源の
所在を示す情報により知ることができる。保有していな
い第2の資源については、その第2の資源の所在を示す
情報に基づいて、所在する情報処理装置に対して、その
第2の資源の転送を要求する。サーバは、自装置にある
第2の資源およびクライアントを含む他の情報処理装置
にある第2の資源を一時保存し、これを用いて、上記第
1の資源の処理を行う。
【0020】このように、前記クライアントから前記サ
ーバに第1の資源の処理を依頼した場合、該第1の資源
を処理するときに必要な第2の資源がクライアントにあ
り、該サーバになかったときでも、該第1の資源の処理
を誤りなく行うことができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。
【0022】本発明の第1の実施例は、印刷を行うサー
バ1と、印刷の依頼を行う1以上のクライアント2から
なる情報処理システムに本発明を適用したものである。
【0023】まず、本実施例および以下の他の実施例に
適用されるサーバとクライアントとの関係について、図
3に示す接続関係を参照して説明する。サーバ1とクラ
イアント2a〜2bとは、LAN(Local Area Net-wor
k)3を介して文書ファイル、外字コード、外字フォン
ト等を送受信する。サーバ1は、クライアント2(2
a、2b)から文書ファイルを受信し、該文書ファイル
に外字コードがあれば、必要に応じて、該外字コードに
対応する外字フォントが格納されているクライアントま
たはサーバから該外字フォントを読み出し、印刷を行
う。ここで、外字とは、ユーザが独自に作成した記号・
ロゴ等からなるものである。また、外字コードは、すべ
ての文書ファイルに共通なものである。しかし、該外字
コードに対応する外字フォントは、文書ファイルごとに
独自に作成されるため、外字コードが同一であってもフ
ォントの同一性は保証されない。
【0024】なお、クライアント2a,2bは、サーバ
1に処理を依頼した仕事についてのクライアントとなる
ので、その仕事を依頼していない情報処理装置は、その
仕事から見ると、単に、他の情報処理装置となる。
【0025】次に、図4に、図3に示したサーバ1とク
ライアント2のハードウェア構成を示す。
【0026】まず、サーバ1のハードウェア構成につい
て図4(a)を用いて説明する。サーバ1は、文書等の
印刷処理を行うことができる情報処理装置であって、中
央処理装置(CPU)10と、主メモリ(MM)11
と、ビデオメモリ(VRAM)12と、キーボード(K
B)13と、ディスプレイ装置(CRT)14と、固定
ディスク装置(HDD)15と、プリンタ(PRT)1
6と、通信制御ユニット(CDRV)17と、これらの
機器を接続するバス18とを備える。
【0027】中央処理装置(CPU)10は、主メモリ
(MM)11上の文書ファイルの印刷、文書ファイルお
よび外字フォントの送受信に関する各種プログラムの実
行と、周辺機器の制御とを行う。CPU10がビデオメ
モリ(VRAM)12に格納した表示データの内容は、
ディスプレイ装置(CRT)14に表示される。印刷の
指示入力等は、キーボード(KB)13から行われる。
固定ディスク装置(HDD)15は、文書ファイルの印
刷、文書ファイルおよび外字フォントの送受信に関する
各種プログラム、文書ファイル、および、外字フォント
を格納する外字ファイルの保存を行う。プリンタ(PR
T)16は、CPU10から外字登録コマンドが転送さ
れると、転送された外字コードに対応する外字フォント
をプリンタ16内のフォント用ROMに登録し、CPU
10から文字列描画コマンドが転送されると、転送され
た文字および外字を該プリンタ16内の頁メモリに展開
し、CPU10から印刷開始コマンドが転送されると、
該頁メモリのデータを印刷出力する。通信制御ユニット
(CDRV)17は、LAN3を介してクライアント2
との通信を行う。これらの周辺機器11〜16とCPU
10との間のデータ転送は、バス18を介して行われ
る。
【0028】サーバ1は、このようなハードウェアシス
テムにより、次のような機能を実現することができる。
【0029】(1)クライアントからの処理依頼の対象
となる第1の資源(文書データ)を格納する第1の資源
格納ファイルを記憶する機能。 (2)サーバにおいて、第1の資源を処理するために使
用する第2の資源(外字フォントデータ)を格納する第
2の資源格納ファイルを記憶する機能。 (3)クライアントから第1の資源を受信する第1の資
源受信手段。 (4)第2の資源を送信せよという旨を第2の資源格納
ファイルが格納されているクライアントに送信する第2
の資源送信命令送信手段。 (5)クライアントから第2の資源を受信する第2の資
源受信手段。 (6)受信した第1の資源を第1の資源格納ファイルに
格納する第1の資源格納手段。 (7)受信した第2の資源を第2の資源格納ファイルに
格納する第2の資源格納手段。
【0030】次に、クライアント2のハードウェア構成
について、図4(b)を用いて説明する。
【0031】クライアント2は、印刷すべき文書等の作
成、編集等を行うことができる情報処理装置であって、
中央処理装置(CPU)20と、主メモリ(MM)21
と、ビデオメモリ(VRAM)22と、キーボード(K
B)23と、ディスプレイ装置(CRT)24と、固定
ディスク装置(HDD)25と、通信制御ユニット(C
DRV)26と、これらの機器を接続するバス27とを
備える。
【0032】中央処理装置(CPU)20は、主メモリ
(MM)21上の文書ファイルの印刷、文書ファイルお
よび外字フォントの送受信に関する各種プログラムの実
行と、周辺機器の制御とを行う。CPU20がビデオメ
モリ(VRAM)22に格納した表示データの内容が、
ディスプレイ装置(CRT)24に表示される。印刷の
指示入力等は、キーボード(KB)23から行われる。
固定ディスク装置(HDD)25は、文書ファイルの印
刷、文書ファイルおよび外字フォントの送受信に関する
各種プログラムと、文書ファイルおよび外字ファイルの
保存を行う。通信制御ユニット(CDRV)26は、L
AN3を介してサーバ1との通信を行う。これらの周辺
機器21〜25とCPU20と間のデータ転送は、バス
27を介して行われる。
【0033】クライアントは、このようなハードウェア
システムにより、次のような機能を実現することができ
る。
【0034】(1)前記第1の資源(文書データ)を格
納する第1の資源格納ファイルを記憶する機能。 (2)前記第2の資源(外字フォントデータ)を格納す
る第2の資源格納ファイルを記憶する機能。 (3)第1の資源をサーバに送信する第1の資源送信手
段。 (4)第2の資源送信命令を受信する第2の資源送信命
令受信手段。 (5)第2の資源をサーバに送信する第2の資源送信手
段。
【0035】次に、文書ファイルおよび外字ファイルの
構成について、図5を用いて説明する。
【0036】まず、文書ファイル40について説明す
る。文書ファイル40は、文字コード、外字コード等を
記述した文書データ42と、該文書ファイル40に格納
される文書データで使用している各外字のフォントを格
納する外字ファイル80の所在を示す外字ファイル所在
データ41とからなる。外字ファイル所在データ41
は、文書データ42中の各外字コードの外字フォントを
格納する外字ファイル80があるクライアント2または
サーバ1を示す識別子43、および、外字ファイル名称
44を含む。ある外字ファイルが文書ファイル中で初め
て使用されるとき、該外字ファイルを格納するクライア
ントの識別子43および該外字ファイルの名称44の組
が、外字ファイル所在データ41として追加される。
【0037】文書データ42は、文書の構成を規定する
パラメタ45〜55と、文字コード56と、外字コード
57と、該外字コードに対応する外字フォントの所在を
示すパラメタである外字ファイル所在データ番号58お
よび外字フォントバージョン番号59とを含む。外字フ
ァイル所在データ番号58は、該外字コード57に対応
する外字フォントの所在を示す一組のクライアント識別
子43および外字ファイル名称44へのポインタであ
る。該外字ファイル所在データ番号58の値が1のとき
は、クライアント識別子43および外字ファイル名称4
4の組の先頭を指し示す。外字フォントバージョン番号
59は、後述する外字ファイル80中の該外字コード5
7の外字フォントを構成する外字データのバージョン番
号に対応する。
【0038】文書の構成を規定するパラメタ45〜55
の一部の内容について、図11に示す文字展開例をも参
照して説明する。50と51は、文字列70の頁先頭行
の基点座標cを与える基点X座標および基点Y座標であ
る。49は、文字列70の行ピッチを定めるbの値を示
す。48と52は、それぞれ文字幅aと文字基点dの値
を示す。45は、文字列方向に対して、文字を横書きに
並べるのか、縦書きに並べるのかを指定する縦/横書き
指定であり、46は、基点座標cに対して文字列70を
上下左右のどちらに展開するのかを指定する文字列方向
指定である。47は、24ドット、32ドット等のフォ
ントの大きさを示す文字サイズである。53は文書ファ
イルの頁数、54は頁ごとの行数、55は行ごとの文字
数をそれぞれ示す。
【0039】次に、外字ファイル80について説明す
る。外字ファイル80は、外字コードの外字フォントを
構成する最新の外字データの所在を示す外字データへの
ポインタ81と、該外字コードの外字フォントの更新回
数を示す外字データ更新カウンタ82と、次の外字デー
タの所在を示す次の外字データへのポインタ83と、該
外字データのバージョンを示す外字データバージョン番
号84と、作成および更新された外字フォントを構成す
る外字データ85とを含む。外字データ更新カウンタ8
2は、外字フォント作成前には、0に初期化されてお
り、外字フォントが作成、更新されるごとに1ずつカウ
ントアップされる。更新後の外字データの外字データバ
ージョン番号84には、カウントアップ後の外字データ
更新カウンタ82の値が与えられる。更新後の外字デー
タ85は、該外字データのリストの先頭に追加される。
なお、外字データのリストの最後における次の外字デー
タへのポインタ83には、終端記号として0が与えられ
る。
【0040】次に、プリンタ16に該プリンタ16内の
フォント用ROMに外字フォントの登録の指示を与える
外字登録コマンド600について、図6を用いて説明す
る。
【0041】601はコマンド種別を表す。コマンド
は、外字登録のほかには、印刷開始および文字列描画コ
マンドがある。602はフォント用ROMに登録する外
字フォントを示す外字コード、603は外字フォントを
構成する外字データ603である。
【0042】次に、プリンタ16に該プリンタ16内の
頁メモリへの文字および外字の展開の指示を与える文字
列描画コマンドについて、図7を用いて説明する。
【0043】701はコマンド種別を表す。702〜7
10はコマンドのパラメタを示しており、パラメタの後
には文字コード711および外字コード712が続く。
702〜706および710は、図5に示した縦/横書
き指定45〜行ピッチ49および行の文字数55の各値
をセットしたものである。707〜709は、行ピッチ
49〜文字基点位置52および頁メモリに展開した行数
から求められる値である。
【0044】次に、以上で説明した構成のサーバ1とク
ライアント2からなるシステムにおける文書ファイル4
0および外字フォントの転送処理、印刷処理について、
図1、図2を用いて説明する。
【0045】図1に示す100は、サーバ1における印
刷処理を示す。図2において、(a)の200はクライ
アント2における文書ファイル送信処理、(b)の22
0はサーバ1に外字フォントを送信する外字フォント送
信処理、(c)の240はサーバ1における印刷処理終
了に応じた印刷終了処理、および、(d)の260はエ
ラー表示処理を示す。
【0046】まず、クライアント2の文書ファイル送信
処理200について説明する。クライアント2におい
て、文書ファイル40が指定され、その印刷が指示され
ると(201)、該文書ファイル40をサーバ1に送信
する(202)。
【0047】次に、外字フォント送信処理220につい
て説明する。サーバ1から外字フォントを送信せよとい
う命令を受信(221)したとき、該外字フォントが格
納されている外字ファイル80が存在するか否かをチェ
ックする(222)。該外字ファイル80が存在する場
合、該外字ファイル80が使用中か否かをチェックする
(223)。該外字ファイル80が使用中でないとき、
前記文書ファイル40に書かれている外字フォントバー
ジョン番号59に対応する外字データ85が外字ファイ
ル80中にあるか否かをチェックする(224)。該外
字データがあれば、該外字ファイル80の読出しだけを
許可するフラグを立て(225)、該外字ファイル80
から外字コード57の外字フォントを構成する外字デー
タ85をサーバ1に送信する(226)。ここで、該ク
ライアントの電源を切断してはならない旨のメッセージ
を表示することもでき、また、クライアントの電源切断
を物理的に禁止する機構があれば、それ起動して、電源
切断禁止処理を行うこともできる。該外字ファイル80
が存在しない、該外字ファイル80が使用中、または該
外字ファイル80中に指定の外字フォントがないとき、
各旨をサーバ1に通知する(227〜229)。また、
該クライアントが印刷依頼したクライアントであると
き、そのエラーの旨を該クライアントに表示することも
できる。
【0048】次に、印刷終了処理240について説明す
る。サーバ1から印刷終了通知を受信(241)したと
きは、前記外字ファイルの読出しだけを許可するフラグ
をクリアする(242)。
【0049】次に、エラー表示処理260について説明
する。サーバ1から前記外字ファイルを格納したクライ
アントの電源が切断されている旨を受信したときは(2
61)、その旨を表示する(262)。
【0050】次に、サーバ1の印刷処理100について
説明する。クライアント2から文書ファイル40を受信
すると(101)、頁カウンタをリセットし(10
2)、行カウンタをリセットする(103)。該文書フ
ァイル40の先頭から順に1行分の文字列を読み出す
(104)。行カウンタを1だけカウントアップする
(105)。該文字列の先頭から順にコードをチェック
する(106)。該コードが文字コード56である場
合、130以下の処理を行う。該コードが外字コード5
7である場合、該外字コードと同じ値であり、該外字コ
ードのものと異なるフォントをもち、コードチェック済
みであり、プリンタ16にフォントを展開する前の外字
コードが同じ行にあるか否かをチェックする(10
7)。このチェックは、後述するステップ116におい
て保存された外字コード57、外字ファイル所在データ
番号58および外字フォントバージョン番号59、なら
びに、頁カウンタおよび行カウンタを参照することによ
り行う。そのような外字コードが無いときは、110下
の処理を行う。有るときは、図5に示す45〜57を基
に、文字列描画コマンド700を生成し(108)、該
文字列描画コマンド700をプリンタ16に転送する
(109)。ここでは、その行において、今チェックし
た外字コードより前にある文字コードについて、文字列
描画を行う。
【0051】次に、該外字コード57がチェック済みの
外字コードの中にあるか否かをチェックする(11
0)。該外字コードが有るとき、117以下の処理を行
い、無いとき、外字ファイル所在データ番号58が指し
示すクライアント識別子43をチェックして、外字ファ
イルの所在を調べる(111)。該クライアント識別子
43がサーバ1を示すとき、該外字ファイル80の有無
をチェックする(112)。該外字ファイルがあれば、
該外字ファイルが使用中か否かをチェックする(11
3)。未使用ならば、該文書ファイル40に書かれてい
る外字フォントバージョン番号59に対応する外字デー
タ85が外字ファイル80中にあるか否かをチェックす
る(114)。該外字データが有れば、該外字ファイル
80の読出しだけを許可するフラグを立てる(11
5)。
【0052】ここで、サーバ1の電源を切断してはなら
ない旨のメッセージを表示することができる。また、サ
ーバ1の電源切断を物理的に禁止する機構を有する情報
処理装置に対しては、電源切断抑止指令を出力して、電
源の切断を抑止することができる。
【0053】また、外字ファイル80中にある未保存の
外字フォントについての保存を行う(116)。この保
存は、外字コード57と、外字ファイル所在データ番号
58と、外字フォントバージョン番号59と、外字デー
タ85と、頁カウンタおよび行カウンタのカウント値と
を、主メモリ11の外字フォント保存領域に格納するこ
とにより行われる。外字コード57が同一であっても、
いずれかのパラメータ、例えば、外字フォントバージョ
ン番号59が異なる場合には、異なるフォントであると
して、別個に保存する。なお、ここでの保存は、その文
書データの処理に必要な期間存在すればよい。
【0054】次に、外字ファイル80から読み出した外
字データ82から外字登録コマンド600を生成し(1
17)、該外字登録コマンド600をプリンタ16に転
送する(118)。1行の文字列のすべてのコードのチ
ェックが完了したか否か調べ(130)、それが完了す
るまで、上記ステップ106〜ステップ130の処理を
繰り返す。ここで、外字登録コマンドの生成は、外字フ
ォント保存(116)で保存した外字コード57および
外字データ85を参照することにより行われる。
【0055】次に、文字列描画コマンド700を生成し
(131)、該文字列描画コマンド700をプリンタ1
6に転送する(132)。ここで、既に、ステップ10
8,109で1行の一部について文字列の描画が行われ
ている場合には、その行については、未だ描画されてい
ない部分についてのみ描画を行う。
【0056】次に、文書ファイル40をすべて読み出し
たか否かをチェックする(136)。読み出していない
とき、1頁分読み出したか否かをチェックする(13
3)。1頁分読みだしていない場合、(ステップ)10
4に戻り、次の1行を読みだす。そして、1頁分の読み
出しが終了するまで、ステップ104〜133の処理を
繰り返す。1頁分の読み出しが終了すると、プリンタ1
6に印刷開始の指示を与える印刷開始コマンドをプリン
タ16に転送し(134)、頁カウンタを1だけカウン
トアップする(135)。そして、文書ファイル40の
印刷が完了するまで、ステップ103〜136の処理を
繰り返す。文書ファイル読み出しが完了したとき、印刷
開始指示をプリンタに転送する(137)。
【0057】上記ステップ112、113および114
において、該外字ファイル80が存在しない、該外字フ
ァイル80が使用中または該外字ファイル80中に指定
の外字フォントが無いとき、その旨のエラーフラグを立
て(126,127,128)、該外字コードにエラー
があることを示す特定のフォントから外字登録コマンド
600を生成し(129)、118以下の処理を行う。
ここで、そのエラーの旨を印刷依頼したクライアント2
に通知し、該クライアント2で表示することもできる。
【0058】上記ステップ111において、外字ファイ
ル80がクライアント2にある場合、まず、該クライア
ント2の電源の状態をチェックする(119)。電源が
投入されているとき、該クライアント2に文書ファイル
40中の外字コード57に対応する外字フォントを送信
せよという命令とともに、外字ファイル所在データ番号
58が指し示す外字ファイル名称44、該外字コード5
7および外字フォントバージョン番号59を送信し(1
23)、該外字フォントを構成する外字データ85を受
信するまで待つ。電源が切断されているとき、サーバ1
に該クライアント2の電源が切断されている旨のメッセ
ージを表示し(120)、その旨を前記文書ファイル4
0の印刷を依頼したクライアント2に送信し(12
1)、電源が投入されるまで待つ。電源が投入されたこ
とを検出したとき(122)、123以下の処理を行
う。
【0059】次に、クライアント2からデータを受信し
たとき(124)、該データの内容をチェックする(1
25)。該データが前記外字フォントならば、116以
下の処理を行う。該データが前記外字ファイル80が存
在しない旨、該外字ファイル80が使用中である旨、ま
たは該外字ファイル80中に指定の外字フォントが無い
旨を示すものならば、各旨のエラーフラグを立て(12
6〜128)、129以下の処理を行う。
【0060】文書ファイル40の印刷終了後、エラーフ
ラグが立っていれば、その旨を印刷する(138)。最
後に、外字ファイル所在データ41をチェックし(13
9)、前記外字ファイル80がサーバ1にあるときは、
該外字ファイル80の読出しだけの許可を解除するため
フラグをクリアし(140)、クライアント2にあると
きは、該クライアント2に印刷終了した旨を通知する
(141)。未判定の外字ファイル所在データがあるか
否か調べ(142)、外字ファイル所在データ41をす
べてチェックするまで139〜142の処理を繰り返
す。
【0061】以上の実施例では、クライアントからサー
バに文書ファイルの印刷を依頼するときに、クライアン
トからはサーバに文書ファイルだけを送信する。該文書
ファイルで使用している外字ファイルがクライアントに
あることが該文書ファイルに書かれている場合、サーバ
は、該文書ファイルの印刷直前に該クライアントから必
要な外字フォントを読み出してくる。このようにするこ
とにより、該クライアントから該サーバに印刷依頼した
文書ファイルの転送前に係る文字コードの判別処理の時
間なくすことができる。また、クライアントからサーバ
に印刷依頼した文書ファイルで使用している外字ファイ
ルが何れのクライアントまたはサーバにある場合でも、
外字が文字化けすることなく該文書ファイルを印刷する
ことができる。
【0062】以上の実施例では、文書ファイルを印刷す
るために必要な外字の管理方式を示した。次に、本発明
の第2実施例として、差込みデータの管理方式の実施例
を示す。なお、サーバ1およびクライアント2のハード
ウェア構成は、前記実施例と同じとする。
【0063】まず、文書ファイル40および差込みデー
タファイル90の構成について図8を用いて説明する。
【0064】まず、文書ファイル40について説明す
る。文書ファイル40は、ユーザが指定した差込みデー
タファイル90の所在を示す差込みデータファイル所在
データ60と、文字コード56等を含む文書データ42
とを有する。差込みデータファイル所在データ60は、
該差込みデータファイル90が格納されているクライア
ント2またはサーバ1を示す識別子61、差込みデータ
ファイル名称62、および、該差込みデータファイルバ
ージョン番号63を含む。文書データ42は、前述の文
書データの構成を規定するパラメタ45〜55、および
文字コード56と、差込みデータ93の差込み位置を示
す差込みマーク64および差込みデータキー65とを含
む。
【0065】次に、差込みデータファイルについて説明
する。差込みデータファイル90は、該差込みデータフ
ァイル90の更新回数を示す差込みデータバージョン番
号91、差込みデータの始まりを示す差込みマーク9
2、文書ファイル40中の差込みデータキーに対応し、
差込みデータの差込み位置を示す差込みデータキー9
3、差込みデータ94、および、一組の差込みデータ
(92a〜94aおよび92b〜94b)の終端を示す
差込み終端マーク95を含む。差込みデータファイル9
0の更新回数は、上記図5に示す実施例と同様に、ソフ
トウェア等でカウンタを設定することにより計数するこ
とができる。
【0066】次に、差込みを受ける文書ファイル40の
印刷処理について、説明する。基本的な処理の流れは、
前述の外字を含む文書ファイル40の印刷処理と同様で
ある。従って、上述した第1の実施例において用いた図
面をも参照する。
【0067】クライアント2から文書ファイル40を受
信したサーバ1は、まず、該文書ファイル40に記述さ
れたクライアント識別子61が示すクライアントまたは
サーバから差込みデータファイル名称62が示す差込み
データファイル90を読み出す。サーバ1は、該文書フ
ァイル40を1行ずつ読み出す。その中に差込みマーク
64および差込みデータキー65が含まれている場合、
該差込みマーク64および差込みデータキー65を、該
差込みデータキー65に対応する該差込みデータファイ
ル90中の差込みデータキー93に続く差込みデータ9
4に置換する。次に、文字列描画コマンド700を生成
し、プリンタ16に該文字列描画コマンド700を転送
する。文書ファイル40の読出しが完了するまで、前記
処理を繰り返す。次に、差込みデータファイル90の差
込みデータのすべての組の読出しが完了するまで前記処
理を繰り返す。
【0068】このようにすることにより、クライアント
からサーバに印刷依頼した文書ファイルに差し込む差込
みデータを格納した差込みデータファイルが何れのクラ
イアントまたはサーバにある場合でも、別の差込みデー
タを差込みすることなく該文書ファイルを印刷すること
ができる。従って、本実施例によれば、クライアントか
らサーバに文書ファイルの印刷を依頼した場合、該文書
ファイルを印刷するために必要な差込みデータ、定型フ
ォーム等の資源がクライアントにあり、該サーバになか
ったときでも、該サーバでの該文書ファイルの印刷を誤
りなく行うことができる。
【0069】上述した各実施例では、1行の文字列単位
で印刷処理を行っている例を示したが、本発明は、これ
に限定されるものではない。例えば、1文字単位で印刷
処理を行うことができる。以下、本発明の第3実施例と
して、後者の方式の実施例について、図9および図10
を参照して説明する。なお、本実施例の実行に必要なハ
ードウエアシステムは、上記各実施例と同様に、図3お
よび図4に示すものが用いられる。また、図5に示す、
文書ファイルおよび外字ファイルを有するものとする。
【0070】図9において、クライアント2から文書フ
ァイル40を受信すると(101)、該文書ファイル4
0の先頭から順に1文字を読み出す(901)。読み出
された文字が、文字コードか外字コードかを判定する
(902)。該コードが文字コード56である場合、9
03以下の処理を行う。該コードが外字コード57であ
る場合、該外字コード57がチェック済みの外字コード
の中にあるか否かをチェックする(110)。該外字コ
ードが有るとき、117以下の処理を行い、無いとき、
外字ファイル所在データ番号58が指し示すクライアン
ト識別子43をチェックして、外字ファイルの所在を調
べる(111)。該クライアント識別子43がサーバ1
を示すとき、該外字ファイル80の有無をチェックする
(112)。該外字ファイルがあれば、該外字ファイル
が使用中か否かをチェックする(113)。未使用なら
ば、該文書ファイル40に書かれている外字フォントバ
ージョン番号59に対応する外字データ85が外字ファ
イル80中にあるか否かをチェックする(114)。該
外字データが有れば、該外字ファイル80の読出しだけ
を許可するフラグを立てる(115)。ここで、サーバ
1の電源を切断してはならない旨のメッセージを表示す
ることもでき、またサーバ1の電源切断を物理的に禁止
する機構があれば、それを行うこともできる。
【0071】また、外字ファイル80中にある未保存の
外字フォントについての保存を行う(116)。この保
存は、外字コード57と、外字ファイル所在データ番号
58と、外字フォントバージョン番号59と、外字デー
タ85とを、主メモリ11の外字フォント保存領域に格
納することにより行われる。
【0072】次に、外字ファイル80から読み出した外
字データ82から外字登録コマンド600を生成し(1
17)、該外字登録コマンド600をプリンタ16に転
送する(118)。ここで、外字登録コマンドの生成
は、外字フォント保存(116)で保存した外字コード
57および外字データ85を参照することにより行われ
る。
【0073】次に、文字描画コマンド1000を生成し
(903)、該文字描画コマンド1000をプリンタ1
6に転送する(904)。
【0074】次に、文書ファイル40をすべて読み出し
たか否かをチェックし(136)、読み出していないと
き、1頁分読み出したか否かをチェックし(133)、
読み出していれば、プリンタ16に印刷開始の指示を与
える印刷開始コマンドをプリンタ16に転送する(13
4)。文書ファイル40の印刷が完了するまで、ステッ
プ901〜136の処理を繰り返す。文書ファイル読み
出しが完了したとき、印刷開始指示をプリンタに転送す
る(137)。
【0075】上記ステップ112、113および114
において、該外字ファイル80が存在しない、該外字フ
ァイル80が使用中または該外字ファイル80中に指定
の外字フォントが無いときは、上述した図1に示す実施
例と同様に処理される。
【0076】また、文書ファイル40の印刷終了後、エ
ラーフラグが立っている場合の処理についても、上述し
た図1に示す実施例と同様に処理される。
【0077】この第3実施例では、クライアントからサ
ーバに文書ファイルの印刷を依頼するときに、クライア
ントからはサーバに文書ファイルだけを送信する。該文
書ファイルで使用している外字ファイルがクライアント
にあることが該文書ファイルに書かれている場合、サー
バは、該文書ファイルの印刷直前に該クライアントから
必要な外字フォントを読み出してくる。このようにする
ことにより、該クライアントから該サーバに印刷依頼し
た文書ファイルの転送前に係る文字コードの判別処理の
時間なくすことができる。また、クライアントからサー
バに印刷依頼した文書ファイルで使用している外字ファ
イルが何れのクライアントまたはサーバにある場合で
も、外字が文字化けすることなく該文書ファイルを印刷
することができる。
【0078】上記第1および第3の実施例によれば、ク
ライアントからサーバに文書ファイルの印刷を依頼した
場合、該文書ファイルで使用している外字のフォントが
クライアントにあり、該サーバになかったときでも、該
サーバの該文書ファイルの印刷における該外字の文字化
けを防止することができる。
【0079】なお、上記各実施例においては、文書ファ
イルを印刷するために必要な外字および差込みデータの
管理方式を示したが、定型フォーム等も同様な方式で管
理することができる。
【0080】また、上記各実施例においては、第1の資
源として文書ファイルを、第2の資源として外字または
差し込みデータを用いて、文書ファイルを印刷する場合
の資源管理方式を示したが、印刷に限らず、一般的な処
理の場合にも、同様な方式で資源を管理することができ
る。
【0081】さらに、上記各実施例では、2台の情報処
理装置がデータ転送手段を介して接続されている例を示
したが、3台以上の情報処理装置が接続されている場合
にも、本発明は適用することができる。この場合、例え
ば、外字ファイルは、クライアントおよびサーバ以外の
第3の情報処理装置に存在していてもよいことはいうま
でもない。従って、上記各実施例において、クライアン
トからの外字フォント(差し込みデータ、定型フォーム
等であってもよい)転送処理は、第3の情報処理装置か
らの外字フォント転送処理に適用することができる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、クライアントとなる情
報処理装置がサーバとなる情報処理装置に対して第1の
資源の処理(例えば、文書の印刷等)を依頼した場合、
該第1の資源の処理に必要な第2の資源(例えば、外
字、差し込みデータ、定型フォーム等)がサーバの情報
処理装置になかったときでも、その所在を示す情報に従
って、クライアントの情報処理装置またはその他の情報
処理装置から読み出すことができるので、第1の資源の
処理を誤りなく行うことができる。
【0083】また、本発明によれば、クライアントの情
報処理装置からサーバの情報処理装置に第1の資源を、
その第1の資源の処理に必要な第2の資源がサーバ側に
存在するか否かの判定を行わずに、転送することがで
き、判定のための時間を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例においてサーバが実行す
る印刷処理のフローチャート。
【図2】クライアントが実行する文書ファイル送信処
理、外字フォント送信処理および印刷終了に伴う処理の
フローチャート。
【図3】サーバとクライアントの接続関係を示すブロッ
ク図。
【図4】サーバとクライアントのハードウェア構成図。
【図5】本発明の第1実施例において用いられる文書フ
ァイルおよび外字ファイルの構成の一例を示す説明図。
【図6】外字登録コマンドを示す説明図。
【図7】文字列描画コマンドを示す説明図。
【図8】本発明の第2実施例において用いられる文書フ
ァイルおよび差込みデータファイルの構成を示す説明
図。
【図9】本発明の第3の実施例においてサーバが実行す
る印刷処理のフローチャート。
【図10】文字描画コマンドを示す説明図。
【図11】文字展開例を示す説明図。
【符号の説明】
1…サーバ、2…クライアント、3…LAN、40…文
書ファイル、80…外字ファイル、90…差込みデータ
ファイル、100…印刷処理、200…文書ファイル送
信処理、220…外字フォント送信処理、240…印刷
終了処理、260…エラー表示処理、600…外字登録
コマンド、700…文字列描画コマンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 禎司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 長谷川 司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2以上の情報処理装置と、これらの情報処
    理装置を接続するデータ伝送手段とを備える情報処理シ
    ステムにおいて、クライアントとなる情報処理装置がサ
    ーバとなる情報処理装置に対して処理を依頼する場合
    に、処理の対象となる第1の資源を、その第1の資源の
    処理に必要な1または2以上の第2の資源の所在を示す
    情報を付加して、クライアントからサーバに送り、サー
    バにおいて、送られた第1の資源の処理に際し、必要な
    第2の資源のそれぞれについて自装置において保有して
    いるか否かを調べ、保有していない第2の資源について
    は、その第2の資源の所在を示す情報に基づいて、所在
    する情報処理装置からその第2の資源の転送を受けて、
    上記第1の資源の処理を行うことを特徴とする資源管理
    方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、第2の資源の所在を示
    す情報として、その第2の資源が存在する情報処理装置
    を示す識別子と、当該第2の資源が格納されているファ
    イルの名称とが含まれる資源管理方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、第1の資源中に、第2
    の資源を示すコードと、このコードに対応する第2の資
    源が格納されている第2の資源格納ファイルの所在情報
    へのポインタとを保持させる、資源管理方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、第2の資源格納ファイ
    ル中に、同一のコードについての第2の資源が新たに作
    成されてその第2の資源格納ファイルに登録される際
    に、当該第2の資源の更新回数を記録すると共に、最新
    の更新回数値を、バージョンを示す情報として当該第2
    の資源のデータに付与する、資源管理方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、第1の資源が文書デー
    タであり、第2の資源が外字フォントデータであり、サ
    ーバでの処理が印刷出力である資源管理方法。
  6. 【請求項6】請求項4において、第1の資源が文書デー
    タであり、第2の資源が差し込みデータであり、サーバ
    での処理が印刷出力である資源管理方法。
  7. 【請求項7】請求項5において、文書データ中に、外字
    フォントのバージョンを示す情報を、外字コードと対応
    させて保持する資源管理方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、文書データ中に外字が
    含まれる場合、その外字コードに対応するフォントデー
    タを、それが格納される第2の資源格納ファイルから読
    みだして、外字コードおよびバージョンを示す情報と共
    に、サーバに一時的に保存する、資源管理方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、印刷処理する場合に、
    文書データ中に含まれる外字コードは、その外字コード
    に付されているフォントのバージョンを示す情報を参照
    して、対応するバージョンのフォントデータを用いて文
    字を描画して印刷を行う、資源管理方法。
  10. 【請求項10】請求項1において、第2の資源が他の情
    報処理装置にある場合、その情報処理装置が起動されて
    いるか否か調べ、起動されている場合には、当該情報処
    理装置に対して第2の資源の送信を指令する、資源管理
    方法。
  11. 【請求項11】請求項1において、必要な第2の資源が
    利用できない場合、その旨を示す情報をサーバから出力
    する資源管理方法。
  12. 【請求項12】請求項11において、第2の資源が存在
    しない場合、および、第2の資源が他の処理で利用中で
    ある場合、エラーであるとして、その旨を出力する、資
    源管理方法。
  13. 【請求項13】請求項10において、第2の資源の存在
    する情報処理装置が起動されていない場合、その旨を示
    す情報を出力すると共に、当該情報処理装置の起動を監
    視する、資源管理方法。
  14. 【請求項14】請求項1において、第2の資源が他の情
    報処理装置に存在する場合、情報処理装置の電源の切断
    を抑止するための当該情報処理装置に電源切断抑止指令
    を送信する、資源管理方法。
  15. 【請求項15】2以上の情報処理装置と、これらの情報
    処理装置を接続するデータ伝送手段とを備える情報処理
    システムにおいて、2以上の情報処理装置のうちクライ
    アントとなる情報処理装置は、その第1の資源の処理に
    必要な1または2以上の第2の資源の所在を示す情報を
    付加する手段と、第1の資源をサーバとなる他の情報処
    理装置に送信する手段とを備え、サーバとなる情報処理
    装置は、送られた第1の資源の処理に際し、必要な第2
    の資源のそれぞれを自装置において保有しているか否か
    を判定する手段と、保有していない第2の資源につい
    て、その第2の資源の所在を示す情報に基づいて、所在
    する情報処理装置に対してその第2の資源の送信を要求
    する手段と、当該情報処理装置から送信される第2の資
    源を受信する手段と、自装置に保有している第2の資源
    および/または受信した第2の資源とを用いて、上記第
    1の資源の処理を行う処理手段とを備えることを特徴と
    する情報処理システム。
  16. 【請求項16】請求項15において、第2の資源の所在
    を示す情報を付加する手段は、第2の資源の所在を示す
    情報として、その第2の資源が存在する情報処理装置を
    示す識別子と、当該第2の資源が格納されているファイ
    ルの名称とを、第1の資源に付加するものである、情報
    処理システム。
  17. 【請求項17】請求項16において、第1の資源が文書
    データであり、第2の資源として、外字フォント、差し
    込みデータおよび定型フォームのうち少なくとも1種を
    含み、サーバでの処理が印刷出力である情報処理システ
    ム。
  18. 【請求項18】請求項17において、第2の資源が外字
    フォントであり、第2の資源の所在を示す情報を付加す
    る手段は、文書データ中に、外字コードと、その外字コ
    ードに対応する外字フォントが格納されている外字ファ
    イル所在情報のポインタとを格納する、情報処理システ
    ム。
  19. 【請求項19】請求項18において、クライアントとな
    る情報処理装置は、外字コードに対応して作成された外
    字フォントのデータを外字ファイルに登録する手段をさ
    らに備え、該手段は、外字ファイル中にフォントデータ
    を登録する場合に、そのコードについてのフォントデー
    タの更新回数を計数する機能と、計数された更新回数値
    をバージョンを示す情報として、当該フォントデータに
    付与する機能とを備えるものである、情報処理システ
    ム。
  20. 【請求項20】請求項19において、第2の資源の所在
    を示す情報を付加する手段は、文書データ中に、外字フ
    ォントのバージョンを示す情報を、外字コードと対応さ
    せて保持させるものである、情報処理システム。
  21. 【請求項21】請求項20において、第1の資源の処理
    を行う処理手段は、クライアントの情報処理装置から送
    られた文書データ中に含まれる外字の外字コードに対応
    するフォントデータを、外字コードおよびバージョンを
    示す情報と共に、一時的に保存する機能を有する、情報
    処理システム。
  22. 【請求項22】請求項20または21において、情報処
    理装置は、中央処理装置、記憶装置、入出力装置、ディ
    スプレイ装置を有する、情報処理システム。
  23. 【請求項23】請求項22において、サーバとなる情報
    処理装置は、プリンタをさらに有する、情報処理システ
    ム。
  24. 【請求項24】請求項23において、第1の資源の処理
    を行う処理手段は、印刷処理する場合に、文書データ中
    に含まれる外字フォントについて、これに付されている
    バージョンを示す情報を参照して、対応するバージョン
    のフォントデータをプリンタに送る機能をさらに備え、
    かつ、プリンタは、送られたフォントデータを用いて当
    該外字を描画して印刷を行うものである、情報処理シス
    テム。
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