JPH0924822A - ブレーキ装置用液圧ポンプ - Google Patents

ブレーキ装置用液圧ポンプ

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JPH0924822A
JPH0924822A JP19795395A JP19795395A JPH0924822A JP H0924822 A JPH0924822 A JP H0924822A JP 19795395 A JP19795395 A JP 19795395A JP 19795395 A JP19795395 A JP 19795395A JP H0924822 A JPH0924822 A JP H0924822A
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JP
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hydraulic
plunger
hydraulic pump
stroke
pump
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JP19795395A
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English (en)
Inventor
Hajime Kosaka
元 小坂
Iwane Inokuchi
岩根 井之口
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータを大型化することなく所定の性能が得
られるブレーキ装置用液圧ポンプを提供することを目的
とする。 【構成】 プランジャ8,9を有する一対の液圧ポンプ
3,5を独立した2つのブレーキ液圧回路2,4のそれ
ぞれに接続する。これら液圧ポンプ3,5のプランジャ
8,9を、1つのモータで駆動される回転カム10の両
側に対峙配設して該回転カム10で駆動可能とする。前
記一対の液圧ポンプ3,5の固有吐出量を相互に異なら
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のアンチロックブ
レーキ装置などに施用して良好な液圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両の制動時の車輪のロック
を防止するために、車両のブレーキ液圧を制御するアン
チロックブレーキ装置が知られている。このアンチロッ
クブレーキ装置は、ブレーキペタルに加えられる踏力に
応じてブレーキ液圧を発生するマスタシリンダと、この
マスターシリンダの液圧をホイールシリンダに導く主通
路の途中に設けられた流量制御弁と、前記ホイールシリ
ンダとリザーバとを連通するリターン通路の途中に設け
られた常閉型の電磁弁と、リザーバ内の作動液をマスタ
ーシリンダ側に汲出す液圧ポンプを備えている。
【0003】そして、ブレーキペタルの踏み込みによる
制動動作時において、車輪がロックする虞がある場合
は、電磁弁を開いて、ホイールシリンダ内の液圧をリタ
ーン通路を介してリザーバに流入させるとともに、マス
ターシリンダ側の主通路とリターン通路との差圧によっ
て作動する流量制御弁でマスターシリンダからの供給を
閉じ、ホイールシリンダ内の液圧を減圧制御して車輪の
ロックを回避する。リザーバ内に流入した作動液は液圧
ポンプによって汲出され、マスターシリンダ側に還流さ
れる。
【0004】また、このアンチロックブレーキ装置にお
けるブレーキ液圧制御要素は、車両の左右前輪と左右後
輪とをそれぞれ制御可能に備えられており、液圧ポンプ
は、前輪側液圧回路用の液圧ポンプと後輪側液圧回路用
の液圧ポンプとからなり、この一対の液圧ポンプが1つ
のモータで駆動されるようになっている。なお、類似の
構成は特開平6−87432号公報に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例における一
対の液圧ポンプは、それぞれプランジャの直径及びスト
ロークが等しく構成され、各液体ポンプの固有吐出量が
等しく設定してある。ところで、一般に車両の制動時は
前輪荷重が後輪荷重より大きくなるため、前輪側のホイ
ールシリンダは後輪側のホイールシリンダよりも大きく
設定してある。一方、各液圧回路に付属する液圧ポンプ
の容量は減圧制御時におけるホイールシリンダからリザ
ーバへの単位時間当りの流入量で決定される。即ち、所
定の減圧速度でホイールシリンダからリザーバに流入す
る作動液を、その減圧速度に見合う所定時間内に汲出す
性能が要求される。
【0006】したがって、前記従来の固有吐出量が等し
い一対の液圧ポンプを、負荷が異なる液圧回路にそれぞ
れ適用する場合には、負荷の大きい液圧回路側、即ち前
輪側液圧回路で満足できる容量の大きいポンプが選択さ
れることになる。なお、この場合、負荷の小さい液圧回
路側、即ち後輪側液圧回路側ではそれ程大きな容量は必
要がないから、容量に余裕があることになる。
【0007】そうすると、その負荷の大きい液圧回路に
適用する液圧ポンプのポンプ容量に応じて、それぞれの
液圧回路に接続した一対の液圧ポンプを駆動するモータ
の容量も大きくする必要がある。したがって、大型のモ
ータを採用する結果、高価となると共に、アンチロック
ブレーキ装置全体が大型化する。
【0008】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、モータを大型化することなく所定の性能が
得られるブレーキ装置用液圧ポンプを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、プラ
ンジャを有する一対の液圧ポンプを独立した2つのブレ
ーキ液圧回路のそれぞれに接続し、これら一対の液圧ポ
ンプのプランジャを、1つのモータで駆動される回転カ
ムの両側に対峙配設して該回転カムで駆動可能とすると
共に、前記一対の液圧ポンプの固有吐出量を相互に異な
らせた構成にしてある。
【0010】また、従属請求項は本発明の有利な実施の
態様に関するものである。
【0011】
【作用】一対の液圧ポンプのうち、固有吐出量が大きい
液圧ポンプを負荷が大きい左右前輪側のブレーキ液圧回
路に接続し、固有吐出量が小さい液圧ポンプを負荷が小
さい左右後輪側のブレーキ液圧回路に接続する。
【0012】ブレーキペタルの踏み込みによる制動動作
時において、車輪がロックする虞がある場合は、減圧用
の電磁弁を開いて、ホイールシリンダ内の液圧をリター
ン通路を介してリザーバに流入させ、ホイールシリンダ
内の液圧を減圧制御して車輪のロックを回避すると共
に、リザーバ内に流入した作動液は液圧ポンプによって
汲出される。ここに、容積が大きい前輪側のホイールシ
リンダから流入したリザーバ内の作動液は固有吐出量が
大きい液圧ポンプで汲出され、容積が小さい後輪側のホ
イールシリンダから流入したリザーバ内の作動液は固有
吐出量の小さい液圧ポンプで汲出される。
【0013】ここで、前輪側のホイールシリンダは後輪
側のホイールシリンダに比較して大きく設定してあるか
ら、前輪側のホイールシリンダで必要とする液量は後輪
側のそれよりも大きい。したがって、ホイールシリンダ
圧を図12の曲線aのように制御すると、ホイールシリ
ンダに出入りするブレーキ液(作動液)の液量は、前輪
側は図12の曲線bで示すようになり、後輪側は曲線c
で示すようになる。この曲線b,cの液量の比率を一対
の液圧ポンプのポンプ容量の比率として決定してある。
【0014】図13はホイールシリンダ圧を減圧制御し
たときの各パラメータの挙動を説明する図面である。即
ち、従来の固有吐出量が同一の液圧ポンプを用いた場合
には図13(A)に示すように、両方の液圧ポンプが作
動している時間Taにおける一方の液圧ポンプの平均吐
出量は同一でQ1である。したがって、一対の液圧ポン
プを駆動するモータに要求される仕事量W1は次の式
(1)で示される。
【0015】 W1=2×Q1×負荷圧力/ポンプ効率 ……(1) これによって、各ブレーキ液圧回路のリザーバ内の液体
量は図13(A)の曲線A1,B1で示すように変化す
る。
【0016】この場合、負荷の大きい液圧回路側(大負
荷側)の液圧ポンプは時間Tbを要して、この負荷の大
きい液圧回路側に付属するリザーバから作動液を汲出
し、負荷の小さい液圧回路側(小負荷側)の液圧ポンプ
は時間Taでこの負荷の小さい液圧回路側に付属するリ
ザーバからの作動液の汲出しを完了する。したがって、
負荷の小さい液圧回路側の液体ポンプは作動液の汲出し
完了後、負荷の大きい液圧回路側の液圧ポンプが汲出し
を完了するまでの間、所謂空運転の状態となる。しか
し、これら一対の液圧ポンプを駆動するモータの容量
は、両方の液圧ポンプが同時に仕事をしている状態での
仕事量で決定されるから、前記仕事量W1を必要とする
ことになる。
【0017】一方、負荷に応じて固有吐出量の異なる液
圧ポンプを用いた本発明にあっては、図13(B)に示
すようになる。つまり、負荷の小さい液圧回路側のリザ
ーバからの作動液の汲出しが完了する時間が、負荷の大
きい液圧回路側のリザーバからの作動液の汲出しが完了
する時間Tbと一致するように負荷の小さい液圧回路側
に付属する液圧ポンプの固有吐出量を設定する。これに
より、負荷の大きい液圧回路側の液圧ポンプの平均吐出
量はQ1で、負荷の小さい液圧経路側の液圧ポンプの平
均吐出量はQ2となり、この吐出量Q2はQ1よりも小
さい。したがって、モータに要求される仕事量W2は次
の式(2)で示される。
【0018】 W2=(Q1+Q2)×負荷圧力×ポンプ効率 ……(2) これによって、各ブレーキ液圧回路のリザーバ内の液体
量は図13(B)の曲線A2,B2で示すように変化す
る。
【0019】ここに、固有吐出量の小さい液圧ポンプ
は、時間Tbを要して対応するリザーバから作動液を汲
出すことになり、その分、モータの仕事量W2は従来の
仕事量W1に対して小さいものとなる。なお、固有吐出
量の小さいポンプが作動液の汲出しに要する時間Tb
は、吐出量の大きい液圧ポンプが対応するリザーバから
作動液を汲出す時間に等しいから、モータのエネルギを
平準化して利用することになる。
【0020】したがって、全体として液圧ポンプ1の容
量を小さくすることができ、前記従来の固有吐出量が等
しい一対の液圧ポンプを負荷が異なる液圧回路にそれぞ
れ適用する場合に比較して、この液圧ポンプを駆動する
モータを小形化することができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
述する。
【0022】図1は本発明の第1実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。図において、液圧ポンプ1は、前輪
側の第1のブレーキ液圧回路2に接続される第1の液圧
ポンプ3と、後輪側の第2のブレーキ液圧回路4に接続
される第2の液圧ポンプ5とから構成してある。これら
液圧ポンプ3,5は各シリンダ6,7内を往復動可能な
プランジャ8,9を備えたプランジャ型ポンプで、これ
ら液圧ポンプ3,5のプランジャ8,9を図外のモータ
で駆動される回転カム10の両側に対峙配設してある。
また、これら液体ポンプ3,5において、第1の液圧ポ
ンプ3のプランジャ8の直径は第2の液圧ポンプ5のプ
ランジャ9の直径よりも大きく形成してある。
【0023】11は前記第1ポンプ3のポンプ室、12
は前記第2ポンプ5のポンプ室である。13,14は前
記各ポンプ室11,12内にそれぞれ収容され、各プラ
ンジャ8,9を前記回転カム10側に付勢するばねであ
る。15,16は各ポンプ室11,12内に作動液を導
く吸入弁、17,18は各ポンプ室11,12から作動
液を吐出する吐出弁である。
【0024】図2は図1に示す液圧ポンプ1を施用した
ブレーキシステムの構成図である。図において50はブ
レーキペタル、51は前記ブレーキペタル50に加えら
れる踏力に応じてブレーキ液圧を発生するマスターシリ
ンダである。
【0025】前記第1のブレーキ液圧回路2は、前記マ
スターシリンダ51の液圧を左右それぞれの前輪側ホイ
ールシリンダ52に導く分岐した主通路53と、左右そ
れぞれの前輪側ホイールシリンダ52とリザーバ54と
を連通するリターン通路55とを備えている。左前輪側
と右前輪側とに分岐形成した前記主通路53の途中には
それぞれ流量制御弁56が設けてある。また、前記リタ
ーン通路55の途中にはそれぞれ常閉型の電磁弁57が
設けてある。
【0026】前記第2のブレーキ液圧回路4は、前記マ
スターシリンダ51の液圧を左右後輪側ホイールシリン
ダ58に導く主通路59と、左右後輪側ホイールシリン
ダ58とリザーバ54とを連通するリターン通路60と
を備えている。前記主通路59の途中には流量制御弁5
6が設けてある。また、前記リターン通路55の途中に
は常閉型の電磁弁57が設けてある。
【0027】前記流量制御弁56はハウジング内61に
摺動自在に収容されたスプール62を備えており、この
スプール62はばね63によって軸方向に付勢され、常
態にあって図示の非作動位置にある。前記ハウジング6
1には3個のポート64,65,66が設けてあり、ポ
ート64はマスターシリンダ51側の主通路53(5
9)に連通し、ポート65及びポート66はホイールシ
リンダ52(58)側の主通路53(59)に連通して
いる。前記スプール62には軸方向の貫通液路67と、
この貫通液路67を横切って3個の弁孔68,69,7
0が形成してあり、弁孔68はポート64を開閉制御
し、弁孔69はポート65を開閉制御し、弁孔70はポ
ート66を開閉制御する。また、貫通液路67内にはポ
ート65とポート66との間に位置してオリフィス71
が形成してある。
【0028】72はABSコンピュータで、このABS
コンピュータ72はスピードセンサ73からの出力信号
に基づいて前記電磁弁57及び液圧ポンプ1のモータ7
4を駆動制御して、アンチロック動作を制御する。
【0029】斯かる構成において、前記流量制御弁56
のスプール62は、図示の常態にあって、ばね63によ
って付勢されて非作動状態にあり、ポート64とポート
65を開状態とし、ポート66を閉じている。この状態
においてブレーキペタル50が踏込まれると、マスター
シリンダ51内の作動液はポート64、貫通液路67、
ポート65を介して各ホイールシリンダ52,58に導
かれ、図外の車輪の制動動作が実行される。
【0030】一方、ブレーキペタル50の踏み込みによ
る制動動作時において、車輪がロックする虞がある場合
は、ABSコンピュータ72がアンチロック制御の開始
を判断し、各ホイールシリンダ52,58を減圧すべく
電磁弁57を開く(減圧モード)。これによって、ホイ
ールシリンダ52,58内の作動液が流量制御弁56の
ポート65、貫通液路67、オリフィス71、電磁弁5
7を介してリザーバ54に流入し、ホイールシリンダ5
2,58内の圧力が減じられる。
【0031】このとき、流量制御弁56のオリフィス7
1を通過する流体の前後差圧により、スプール62がば
ね63のばね力に抗して図において下側に移動して、ポ
ート64及びポート65を閉じ、ポート66を開く。こ
れによって、ホイールシリンダ52,58内の作動液が
ポート66、貫通液路67、電磁弁57を介してリザー
バ54に流入し、ホイールシリンダ52,58内の圧力
が減じられる。
【0032】同時にABSコンピュータ72はモータ7
4を作動させて、液圧ポンプ1を駆動し、リザーバ54
内に流入した作動液を汲出してマスターシリンダ51側
に戻す。このとき、第1の液圧回路2に接続されて多量
の作動液が流入したリザーバ54内の作動液は、固有吐
出量の大きい第1の液圧ポンプ3で汲出され、第2の液
圧回路4に接続されたリザーバ54内の作動液は固有吐
出量の小さい第2の液圧ポンプ5で汲出される。
【0033】即ち、第1の液圧ポンプ3は、プランジャ
8がばね13のばね力によって左行して吸入行程を実行
し、吸入弁15を介して作動液をポンプ室11内に吸入
し、その後、回転カム10の回転によりプランジャ8が
ばね13のばね力に抗して右行して吐出行程を実行し、
ポンプ室11内から吐出弁17を介して吐出する。一
方、第2の液圧ポンプ5は、プランジャ9がばね14の
ばね力によって右行して吸入行程を実行し、吸入弁16
を介して作動液をポンプ室12内に吸入し、その後、回
転カム10の回転によりプランジャ9がばね14のばね
力に抗して左行して吐出行程を実行し、ポンプ室12内
から吐出弁18を介して吐出する。ここで、第2の液圧
ポンプ5の固有吐出量は、プランジャ9の直径がプラン
ジャ8の直径よりも小さくなった分、第1の液圧ポンプ
3の固有吐出量よりも小さくなる。
【0034】その後、減圧モードの実行により、車輪の
ロックが回避できた場合には、ABSコンピュータ72
は電磁弁57を閉じ、増圧モードを実行する。即ち、マ
スターシリンダ51の圧液が流量制御弁56のポート6
4、貫通液路67、オリフィス71、ポート66を介し
てホイールシリンダ52,58内に導かれ、ホイールシ
リンダ52,58内を増圧する。このとき、オリフィス
71の前後差圧に基づくスプール62のばね63のばね
力との釣合いの下で、各ポート64,65,66の開閉
状態が制御される。
【0035】これによって、液圧ポンプ1は、第1の液
体ポンプ3が負荷の大きい第1の油圧回路2に接続さ
れ、第2の液体ポンプ5が負荷の小さい第2の液圧回路
4に接続されてそれぞれ負荷に応じた仕事をすることが
可能となる。したがって、全体として液圧ポンプ1の容
量を小さくすることができ、前記従来の固有吐出量が等
しい一対の液圧ポンプを負荷が異なる液圧回路にそれぞ
れ適用する場合に比較して、この液圧ポンプを駆動する
モータを小形化することができる。
【0036】図3は本発明の第2実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ3
のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプランジ
ャ9の直径とを等しく形成し、第1の液圧ポンプ3のプ
ランジャ8の軸心Y1を回転カム10の回転中心10a
に合致させ、第2の液圧ポンプ5のプランジャ9の軸心
Y2を、回転カム10の回転平面上でこの回転カム10
の回転中心10aからcだけ偏倚して配置してある。
【0037】これによって、第1の液圧ポンプ3のプラ
ンジャ8のストロークS1は、回転カム10の偏心量を
eとしたときに、S1=2eとなるが、第2の液圧ポン
プ5のプランジャ9のストロークS2は、回転カム10
の半径をR、回転カム10の偏心量をe、プランジャ9
の偏心量をc、プランジャ9の半径をrとしたとき、次
の式(3)で表され、このプランジャ9のストロークS
2はプランジャ8のストロークS1よりも小さい値とな
る。
【0038】
【数1】なお、他の構成については前記実施例と略同様
であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その重
複する説明を省略する。
【0039】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって左行
して吸入行程を実行し、その後、回転カム10によって
ばね13のばね力に抗して右行して吐出行程を実行し
て、吸入弁15を介してポンプ室11内に吸入した作動
液を吐出弁17を介して吐出する。ここに、プランジャ
8は回転カム10のリフト量に応じたストロークS1で
作動し、ポンプ室11にはプランジャ8のストロークに
見合った分の作動液が吸入され、この作動液が吐出され
る。
【0040】一方、第2の液圧ポンプ5は、プランジャ
9がばね14のばね力によって右行して吸入行程を実行
し、その後、回転カム10によってばね14のばね力に
抗して左行して吐出行程を実行して、吸入弁16を介し
てポンプ室11内に吸入した作動液を吐出弁18を介し
て吐出する。ここに、プランジャ9の最大ストロークは
S2であり、これは第1の液圧ポンプ3のプランジャ8
のストロークS1よりも小さい。これにより、第2の液
圧ポンプ5の固有吐出量は、ストロークが小さくなった
分、第1の液圧ポンプ3の固有吐出量よりも小さくな
る。
【0041】したがって、この実施例の場合も、全体と
して液圧ポンプ1の容量を小さくすることができ、前記
第1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0042】図4は本発明の第3実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ3
のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプランジ
ャ9の直径とを等しく形成すると共に、回転カム10を
リフト量の大きい回転カム10Aとリフト量の小さい回
転カム10Bとから構成し、これら回転カム10Aと回
転カム10Bとを回転軸の軸方向に配置して、第1の液
圧ポンプ3のプランジャ8をリフト量の大きい回転カム
10Aで駆動し、第2の液圧ポンプ5のプランジャ9を
リフト量の小さい回転カム10Bで駆動するようにして
ある。なお、他の構成については前記実施例と略同様で
あるから、同一構成部分には同一符号を付し、その重複
する説明を省略する。
【0043】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって右行
して吸入行程を実行し、その後、リフト量の大きい回転
カム10Aによってばね13のばね力に抗して左行して
吐出行程を実行して、吸入弁15を介してポンプ室11
内に吸入した作動液を吐出弁17を介して吐出する。こ
こに、プランジャ8はリフト量の大きい回転カム10A
で駆動されるから各行程のストロークが大きく、ポンプ
室11内にはプランジャ8のストロークに見合った分の
作動液が吸入され、この作動液が吐出される。
【0044】一方、第2の液圧ポンプ5は、プランジャ
9がばね14のばね力によって左行して吸入行程を実行
し、その後、リフト量の小さい回転カム10Bによって
ばね14のばね力に抗して右行して吐出行程を実行し
て、吸入弁16を介してポンプ室12内に吸入した作動
液を吐出弁18を介して吐出する。これによって、第2
の液圧ポンプ5は、プランジャ9のストローク量が小さ
く、ポンプ室12内にはプランジャ9のストロークに見
合った分の作動液が吸入されてその作動液が吐出される
ことになるから、その分、第1の液圧ポンプ3に比較し
て固有吐出量が減少することになる。
【0045】したがって、この実施例の場合も、全体と
して液圧ポンプ1の容量を小さくすることができ、前記
第1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0046】図5は本発明の第4実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ3
のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプランジ
ャ9の直径とを等しく形成すると共に、回転カム10を
リフト量の大きい回転カム10Aとリフト量の小さい回
転カム10Bとから構成し、リフト量の大きい回転カム
10Aの両側にリフト量の小さい回転カム10Bを配置
して、第1の液圧ポンプ3のプランジャ8をリフト量の
大きい回転カム10Aで駆動し、第2の液圧ポンプ5の
プランジャ9をリフト量の小さい回転カム10Bで駆動
するようにしてある。このために、プランジャ9には回
転カム10Aとの摺接を回避する溝9aを形成する共
に、プランジャ9とシリンダ7との間にプランジャ9の
自転を防止するスプライン等の回転防止手段を設けてあ
る。なお、他の構成については前記実施例と略同様であ
るから、同一構成部分には同一符号を付し、その重複す
る説明を省略する。
【0047】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって左行
して吸入行程を実行し、その後、リフト量の大きい回転
カム10Aによってばね13のばね力に抗して右行して
吐出行程を実行して、吸入弁15を介してポンプ室11
内に吸入した作動液を吐出弁17を介して吐出する。こ
こに、プランジャ8はリフト量の大きい回転カム10A
で駆動されるから、各行程のストロークが大きく、ポン
プ室11内にはプランジャ8のストロークに見合った分
の作動液が吸入され、この作動液が吐出される。
【0048】一方、第2の液圧ポンプ5は、プランジャ
9がばね14のばね力によって右行して吸入行程を実行
し、その後、リフト量の小さい回転カム10Bによって
ばね14のばね力に抗して左行して吐出行程を実行し
て、吸入弁16を介してポンプ室12内に吸入した作動
液を吐出弁18を介して吐出する。ここに、第2の液圧
ポンプ5は、プランジャ9のストローク量が小さく、ポ
ンプ室12内にはプランジャ9のストロークに見合った
分の作動液が吸入されてその作動液が吐出されることに
なるから、その分、第1の液圧ポンプ3に比較して固有
吐出量が減少することになる。
【0049】したがって、この実施例の場合も、全体と
して液圧ポンプ1の容量を小さくすることができ、前記
第1実施例と同様の作用効果が得られる。また、図4に
示す第3実施例に比較して、プランジャ8,9を同一軸
線上に配置することができるから、加工が容易になると
いう効果が得られる。
【0050】図6は本発明の第5実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ3
のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプランジ
ャ9の直径とを等しく形成すると共に、回転カム10を
リフト量の大きい回転カム10Aとリフト量の小さい回
転カム10Bとから構成し、リフト量の大きい回転カム
10Aの両側にリフト量の小さい回転カム10Bを配置
して、第1の液圧ポンプ3のプランジャ8をリフト量の
大きい回転カム10Aで駆動し、第2の液圧ポンプ5の
プランジャ9をリフト量の小さい回転カム10Bで駆動
するようにしてある。このために、プランジャ8に回転
カム10Aのみと接触する凸部8aを形成する共に、プ
ランジャ8とシリンダ6との間にプランジャ8の自転を
防止するスプライン等の回転防止手段を設けてある。な
お、他の構成については前記実施例と略同様であるか
ら、同一構成部分には同一符号を付し、その重複する説
明を省略する。
【0051】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって左行
して吸入行程を実行し、その後、リフト量の大きい回転
カム10Aによってばね13のばね力に抗して右行して
吐出行程を実行して、吸入弁15を介してポンプ室11
内に吸入した作動液を吐出弁17を介して吐出する。こ
こに、プランジャ8はリフト量の大きい回転カム10A
によって駆動されるから、各行程のストロークが大き
く、ポンプ室11内にはプランジャ8のストロークに見
合った分の作動液が吸入され、この作動液が吐出され
る。
【0052】一方、第2の液圧ポンプ5は、プランジャ
9がばね14のばね力によって右行して吸入行程を実行
し、その後、リフト量の小さい回転カム10Bによって
ばね14のばね力に抗して左行して吐出行程を実行し
て、吸入弁16を介してポンプ室12内に吸入した作動
液を吐出弁18を介して吐出する。ここに、第2の液圧
ポンプ5は、プランジャ9のストローク量が小さく、ポ
ンプ室12内にはプランジャ9のストロークに見合った
分の作動液が吸入されてその作動液が吐出されることに
なるから、その分、第1の液圧ポンプ3に比較して固有
吐出量が減少することになる。
【0053】したがって、この実施例の場合も、全体と
して液圧ポンプ1の容量を小さくすることができ、前記
第1実施例と同様の作用効果が得られる。また、図4に
示す第3実施例に比較して、プランジャ8,9を同一軸
線上に配置することができるから、加工が容易になると
いう効果が得られる。
【0054】図7は本発明の第6実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ3
のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプランジ
ャ9の直径とを等しく形成すると共に、各プランジャ
8,9の胴部で閉塞される吸入ポート19,20の、回
転カム10の回転中心10aからの偏倚量を異ならせる
ことにより、各プランジャ8,9の有効ストロークを異
ならせるようにしてある。即ち、第1の液圧ポンプ3の
ポンプ室11に開口する吸入ポート19の回転カム10
の回転中心10aからの距離Lfは、第2の液圧ポンプ
5のポンプ室12に開口する吸入ポート20の回転カム
10の回転中心10aからの距離Lrよりも大きく形成
してある。なお、他の構成については前記実施例と略同
様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その
重複する説明を省略する。
【0055】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって左行
して吸入行程を実行し、その後、回転カム10によって
ばね13のばね力に抗して右行して吐出行程を実行し
て、吸入弁15、吸入ポート19を介してポンプ室11
内に吸入した作動液を吐出弁17を介して吐出する。こ
こに、吸入ポート19はプランジャ8の吸入行程のスト
ローク中、常時ポンプ室11に開口しているから、ポン
プ室11にはプランジャ8のストロークに見合った分の
作動液が吸入され、この作動液が吐出される。
【0056】一方、第2の液圧ポンプ5のプランジャ9
は図8(A)に示す上死点位置からばね14のばね力に
よって図において右行して吸入行程を実行し、吸入弁1
6及び吸入ポート20を介して作動液を吸入しようとす
るが、図8(B)示す位置では吸入ポート20がプラン
ジャ9の胴部によって閉塞されてポンプ室12に開口せ
ず、図8(C)に示す位置から吸入を開始する。つま
り、第1の液圧ポンプ3に比較して吸入開始時間が遅れ
ることになり、その分、プランジャ9が下死点位置に至
っても作動液はポンプ室12の容積を充足するに十分な
量は流入しない。その後、プランジャ9は回転カム10
によってばね14のばね力に抗して図8(E)、(F)
に示すように左行して吐出行程を実行し、ポンプ室12
内に吸入した作動液を吐出弁18を介して吐出する。こ
れによって、第2の液圧ポンプ5は、プランジャ9の有
効ストロークが減じられることになるから、その分、第
1の液圧ポンプ3に比較して固有吐出量が減少すること
になる。
【0057】したがって、この実施例によっても、全体
として液圧ポンプ1の容量を小さくすることができ、前
記第1実施例で述べたと同様の効果が得られる。
【0058】図9は本発明の第7実施例を示す液圧ポン
プの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ3
のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプランジ
ャ9の直径とを等しく形成すると共に、第2の液圧ポン
プ5のプランジャ9の胴部に、ストロークの途中でのみ
吸入ポート20とポンプ室12と連通する連通孔21を
形成してある。なお、他の構成については前記実施例と
略同様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、
その重複する説明を省略する。
【0059】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって左行
して吸入行程を実行し、その後、回転カム10によって
ばね13のばね力に抗して右行して吐出行程を実行し
て、吸入弁15、吸入ポート19を介してポンプ室11
内に吸入した作動液を吐出弁17を介して吐出する。こ
こに、吸入ポート19はプランジャ8の吸入行程のスト
ローク中、常時ポンプ室11に開口しているから、ポン
プ室11にはプランジャ8のストロークに見合った分の
作動液が吸入され、この作動液が吐出される。
【0060】一方、第2の液圧ポンプ5のプランジャ9
は図10(A)に示す上死点位置からばね14のばね力
によって図において右行して作動液を吸入しようとする
が、吸入ポート20がプランジャ9の胴部で閉塞されて
いる間は吸入できず、図10(B)に示すように連通孔
21が吸入ポート20とポンプ室12とを連通した時に
吸入を開始する。更にプランジャ9が吸入行程を続行す
べく右行し、図10(C)に示す位置に至ると、吸入ポ
ート20は再びプランジャ9の胴部で閉じられ、その
後、プランジャ9が図10(D)に示す下死点位置に至
るまで作動液は吸入されない。つまり、第2の液圧ポン
プ5のポンプ室12内にはプランジャ9のストロークに
見合った分の作動液は吸入されない。その後、プランジ
ャ9は回転カム10によってばね14のばね力に抗して
図10(E)、(F)に示すように左行して吐出行程を
実行し、ポンプ室12内に吸入した作動液を吐出弁18
を介して吐出する。これによって、第2の液圧ポンプ5
のポンプ室12内にはプランジャ9のストロークに見合
った分の作動液は吸入されず、実質的にプランジャ9の
有効ストロークが減じられたことになるから、その分、
第1の液圧ポンプ3に比較して固有吐出量が減少するこ
とになる。
【0061】したがって、この実施例によっても、全体
として液圧ポンプ1の容量を小さくすることができ、前
記第1実施例で述べたと同様の効果が得られる。
【0062】図11は本発明の第8実施例を示す液圧ポ
ンプの説明図である。この実施例は、第1の液圧ポンプ
3のプランジャ8の直径と第2の液圧ポンプ5のプラン
ジャ9の直径とを等しく形成すると共に、第2の液圧ポ
ンプ5のプランジャ9の吸入行程のストロークを制限す
る制限機構22を設けた構成にしてある。即ち、プラン
ジャ9の胴部に所定の幅寸法(軸方向寸法)を有する環
状溝23を形成し、シリンダ7の内周に、前記環状溝2
3に係合してプランジャ9の吸入行程のストロークを制
限する停止部材24を設け、これら環状溝23と停止部
材24とで制限機構22を構成している。なお、他の構
成については前記実施例と略同様であるから、同一構成
部分には同一符号を付し、その重複する説明を省略す
る。
【0063】斯く構成することにより、第1の液圧ポン
プ3は、プランジャ8がばね13のばね力によって左行
して吸入行程を実行し、その後、回転カム10によって
ばね13のばね力に抗して右行して吐出行程を実行し
て、吸入弁15、吸入ポート19を介してポンプ室11
内に吸入した作動液を吐出弁17を介して吐出する。こ
こに、プランジャ8は回転カム10のリフト量にしたが
って吸入行程の全域に亘ってストロークするから、ポン
プ室11にはプランジャ8のストロークに見合った分の
作動液が吸入され、この作動液が吐出される。
【0064】一方、第2の液圧ポンプ5のプランジャ9
は、回転カム10の最大リフト位置がこのプランジャ9
に作用する点で上死点位置とされ、この上死点位置から
回転カム10のリフト量が減じられるにしたがってばね
14のばね力により右行して吸入行程を実行する。そし
て、停止部材24がプランジャ9に設けた環状溝23の
側面に当接して、プランジャ9のさらなる右行を停止さ
せる。したがって、プランジャ9が停止した時点でプラ
ンジャ9の吸入行程は終了することになり、第2の液圧
ポンプ5のポンプ室12内にはプランジャ9の短縮され
たストロークに見合った分の作動液しか吸入されない。
その後、プランジャ9は回転カム10によってばね14
のばね力に抗して左行して吐出行程を実行し、ポンプ室
12内に吸入した作動液を吐出弁18を介して吐出す
る。これによって、プランジャ9の有効ストロークが減
じられ、第2の液圧ポンプ5のポンプ室12内にはプラ
ンジャ9の短縮したストロークに見合った分の作動液し
か吸入されず、その分、第1の液圧ポンプ3に比較して
固有吐出量が減少することになる。
【0065】したがって、この実施例によっても、全体
としての液圧ポンプの容量を小さくすることができ、前
記第1実施例で述べたと同様の効果が得られる。
【0066】以上、実施例を図面に基づいて説明した
が、具体的構成はこの実施例に限られるものではなく、
発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例え
ば、図1に示す第1実施例において、第2の液圧ポンプ
5のプランジャ9の軸心線を回転カム10の回転中心か
ら偏倚させることが可能である。斯く構成することによ
り、第2の液圧ポンプ5の固有吐出量をさらに減じるこ
とができる。
【0067】また、第2実施例乃至第8実施例におい
て、第2の液圧ポンプ5のプランジャ9の直径を第1の
液圧ポンプ3のプランジャ8の直径よりも小さくするこ
とが可能である。斯く構成しても第2液圧ポンプ5の吐
出量をさらに減じることができる。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プランジャを有する一対の液圧ポンプを独立した
2つのブレーキ液圧回路のそれぞれに接続し、これら液
圧ポンプのプランジャを、1つのモータで駆動される回
転カムの両側に対峙配設して該回転カムで駆動可能とす
ると共に、前記一対の液圧ポンプの固有吐出量を相互に
異ならせたことにより、負荷の大きい液圧回路に固有吐
出量の大きい液圧ポンプを接続し、負荷の小さい液圧回
路に固有吐出量の小さい液圧ポンプを接続して、全体と
しての液圧ポンプの容量を小さくすることができ、した
がって、この液圧ポンプを駆動するモータを小形化して
所定の性能を得ることができるブレーキ装置用液圧ポン
プが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブレーキ用液圧ポン
プの要部を断面して示す図面である。
【図2】図1に示す液圧ポンプを施用したブレーキシス
テムの構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図面である。
【図4】本発明の第3実施例を示す図面である。
【図5】本発明の第4実施例を示す図面である。
【図6】本発明の第5実施例を示す図面である。
【図7】本発明の第6実施例を示す図面である。
【図8】図7に示す実施例の第2の液圧ポンプの作動状
態を、プランジャの上死点位置(A)から吐出終了位置
(F)に至るまでを順次説明する図面である。
【図9】本発明の第7実施例を示す図面である。
【図10】図9に示す実施例の第2の液圧ポンプの作動
状態を、プランジャの上死点位置(A)から吐出終了位
置(F)に至るまでを順次説明する図面である。
【図11】本発明の第8実施例を示す図面である。
【図12】ホイールシリンダの圧力の変化に対する液量
の変化を示す線図である。
【図13】ホイールシリンダの圧力を減圧制御したとき
の各パラメータの挙動を、従来の液圧ポンプの吐出流量
とリザーバ内の液体量の変化(A)、本発明の液圧ポン
プの吐出流量とリザーバ内の液体量の変化(B)、各弁
の状態、モータの駆動及びホイールシリンダ内圧の変化
(C)で示す線図である。
【符号の説明】
2,4 液圧回路 3,5 液圧ポンプ 8,9 プランジャ 10 回転カム 化学式等を記載した書面
(1) 明細書
【数1】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャを有する一対の液圧ポンプを
    独立した2つのブレーキ液圧回路のそれぞれに接続し、
    これら一対の液圧ポンプのプランジャを、1つのモータ
    で駆動される回転カムの両側に対峙配設して該回転カム
    で駆動可能とすると共に、前記一対の液圧ポンプの固有
    吐出量を相互に異ならせたことを特徴とするブレーキ装
    置用液圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記一対の液圧ポンプの各プランジャの
    直径を相互に異ならせたことを特徴とする、請求項1記
    載のブレーキ装置用液圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記一対の液圧ポンプの各プランジャの
    軸心位置を、回転カムの回転平面上で偏倚させることに
    より、プランジャのストローク量を相互に異ならせたこ
    とを特徴とする、請求項1記載のブレーキ装置用液圧ポ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 前記一対の液圧ポンプのプランジャは、
    相互に異なるリフト量を有する回転カムでそれぞれ駆動
    されることを特徴とする、請求項1記載のブレーキ装置
    用液圧ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記一対の液圧ポンプの各プランジャの
    胴部で開閉される各吸入ポートの、回転カムの回転中心
    からの偏倚量を異ならせることにより、プランジャの有
    効ストローク量を相互に異ならせたことを特徴とする、
    請求項1記載のブレーキ装置用液圧ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記一対の液圧ポンプのうち、一方の液
    圧ポンプのプランジャの胴部に、ストロークの途中で吸
    入ポートとポンプ室とを連通する連通孔を形成すること
    により、プランジャの有効ストローク量を相互に異なら
    せたことを特徴とする、請求項1記載のブレーキ装置用
    液圧ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記一対の液圧ポンプのうち、一方の液
    圧ポンプにプランジャの吸入行程のストロークを制限す
    る制限機構を設け、プランジャのストローク量を相互に
    異ならせたことを特徴とする、請求項1記載のブレーキ
    装置用液圧ポンプ。
JP19795395A 1995-07-12 1995-07-12 ブレーキ装置用液圧ポンプ Pending JPH0924822A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049743A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Advics:Kk ブレーキ液圧制御用アクチュエータ
JP2017025873A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社アドヴィックス ポンプ装置およびこれを備えた車両用ブレーキ装置

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