JPH09247792A - スピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、各種音響機器に使用されるスピー
カに関するものであり、高音質な小型のスピーカを提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 フレーム５ａの周縁部に外周部を結合す
ると共に内周部をボイスコイル７ａに結合したエッジ９
ａと、外周部を結合することなく、内周を上記ボイスコ
イル７ａの上部に結合した振動板１０ａからなる構成と
することにより、エッジ９ａの幅を確保して柔軟度を大
きくして再生帯域を拡大し、また、振動板１０ａの面積
を大きくして音圧レベルを高くすることができ、高音質
なスピーカを提供することができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は各種音響機器に使用
されるスピーカに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】音響機器の小型化に伴い、スピーカを取
り付けるスペースも狭くなり、スピーカの小型化が必要
とされている。また、高品位ソースの普及により高音質
なスピーカであることも必要不可欠となってきている。

【０００３】従来のスピーカの構成について、図３によ
り説明する。同図によると、１はボトムプレートであ
り、上部にマグネット２を結合し、このマグネット２の
上部にトッププレート３を結合し、磁気ギャップ８を形
成した磁気回路４を形成している。５は上記磁気回路４
の上部に結合されたフレームであり、６はこのフレーム
５に外周部を結合するとともに、内周部がボイスコイル
７の中間部に結合されたダンパーであり、上記ボイスコ
イル７は上記磁気回路４の磁気ギャップ８にはめ込まれ
ている。９は上記フレーム５の周縁部に外周部を結合し
たエッジであり、１０は外周部にこのエッジ９の内周部
を結合すると共に中心部をボイスコイル７に結合した振
動板である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、小型化のためフレーム５の外形を小さく
し、かつ耐入力向上のためボイスコイル７の径を大きく
した場合、エッジ９の幅が小さくなり、柔軟度が小さ
く、振幅が大きくとれないようになり、この結果、再生
帯域が狭くなるという問題点を有していた。

【０００５】本発明は以上のような従来の課題を解決
し、再生帯域が広い、高音質なスピーカを提供すること
を目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスピーカは、磁気ギャップを有する磁気回路
と、この磁気回路の上部に結合されるフレームと、この
フレームに外周部を結合すると共に内周部を上記磁気ギ
ャップにはまり込むボイスコイルの中間部に結合したダ
ンパーと、上記フレームの周縁部に外周部を結合すると
共に内周部を上記ボイスコイルに結合したエッジと、内
周を上記ボイスコイルの上部に結合した振動板からなる
構成としたものである。

【０００７】上記構成とすることにより、小型化のため
フレームの外形を小さくし、かつ耐入力向上のためボイ
スコイルの径を大きくした場合においても、エッジの幅
を大きくして柔軟度を大きくでき、また振幅も大きくと
れる構造のエッジとなるため、その結果、再生帯域が広
く、高音質なスピーカを提供することができるものであ
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
磁気ギャップを有する磁気回路と、この磁気回路の上部
に結合されるフレームと、このフレームに外周部を結合
すると共に内周部を上記磁気ギャップにはまり込むボイ
スコイルの中間部に結合したダンパーと、上記フレーム
の周縁部に外周部を結合すると共に内周部を上記ボイス
コイルに結合したエッジと、内周を上記ボイスコイルの
上部に結合した振動板とで構成するものであり、エッジ
を直接ボイスコイルと結合することによって、エッジの
幅を確保して柔軟度を大きくし、再生帯域を拡大すると
ともに振動板の面積を大きくして音圧レベルを高くでき
るものである。

【０００９】本発明の請求項２記載の発明は、請求項１
記載の構成に加えて振動板の外径をエッジの径以上に大
きくしたものであり、振動板の面積を大きくして音圧レ
ベルを高くできるものである。

【００１０】以下本発明の一実施の形態について図１、
図２より説明する。図１は本発明の一実施の形態のスピ
ーカの側断面図であり、図２は同音圧周波数特性図であ
る。

【００１１】同図によると、１ａはボトムプレートであ
り、マグネット２ａとトッププレート３ａを結合して磁
気ギャップ８ａを設けた磁気回路４ａを形成している。

【００１２】この磁気回路４ａの上部にフレーム５ａを
結合し、このフレーム５ａにダンパー６ａの外周部を結
合すると共に内周部を上記磁気ギャップ８ａにはめ込ま
れたボイスコイル７ａの中間部に結合している。

【００１３】９ａは、上記フレーム５ａの周縁部に外周
部を結合すると共に内周部を上記ボイスコイル７ａに結
合したエッジであり、１０ａは外周部がどこにも結合さ
れておらず、内周のみを上記ボイスコイル７ａの上部に
結合した振動板であり、外径は、エッジ９ａの外径より
大きい構造となっている。

【００１４】図２は本発明の一実施の形態によるスピー
カの音圧周波数特性と従来のスピーカの同特性を比較し
た特性図であり、Ａが本実施の形態のスピーカのもの、
Ｂが従来のスピーカのものを示したものである。

【００１５】この図２から明らかなように本実施の形態
によるスピーカは、再生帯域及び音圧ともに従来のもの
より優れている。

【００１６】以上のように、エッジ９ａの幅を大きく
し、柔軟度を大きくして振幅も大きくとった構造のエッ
ジとして再生帯域を広くするとともに振動板１０ａの面
積を大きくして、音圧レベルを高くすることが可能とな
り、高音質なスピーカを提供することができるものであ
る。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカは構
成されるため、エッジの柔軟度を大きくして再生帯域を
拡大したスピーカを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のスピーカの一実施の形態の構成を示す
側断面図

【図２】同音圧周波数特性図

【図３】従来のスピーカの構成を示す側断面図

【符号の説明】

１ａ ボトムプレート ２ａ マグネット ３ａ トッププレート ４ａ 磁気回路 ５ａ フレーム ６ａ ダンパー ７ａ ボイスコイル ８ａ 磁気ギャップ ９ａ エッジ １０ａ 振動板

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気ギャップを有する磁気回路と、この
   磁気回路の上部に結合されるフレームと、このフレーム
   に外周部を結合すると共に内周部を上記磁気ギャップに
   はまり込むボイスコイルの中間部に結合したダンパー
   と、上記フレームの周縁部に外周部を結合すると共に内
   周部を上記ボイスコイルに結合したエッジと、内周を上
   記ボイスコイルの上部に結合した振動板からなるスピー
   カ。
2. 【請求項２】 振動板の外径をエッジの径以上に大きく
   した請求項１記載のスピーカ。