JPH1155790A - スピーカ - Google Patents

スピーカ

Info

Publication number
JPH1155790A
JPH1155790A JP20637697A JP20637697A JPH1155790A JP H1155790 A JPH1155790 A JP H1155790A JP 20637697 A JP20637697 A JP 20637697A JP 20637697 A JP20637697 A JP 20637697A JP H1155790 A JPH1155790 A JP H1155790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
voice coil
speaker
hole
coil bobbin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20637697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Akihiro Akiyama
明広 秋山
Naoki Watanabe
直樹 渡辺
Kenji Tokushige
賢二 徳重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP20637697A priority Critical patent/JPH1155790A/ja
Publication of JPH1155790A publication Critical patent/JPH1155790A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型スピーカでエッジを薄くすることなく最
低共振周波数を低域側に下げて低音の再生帯域を拡大さ
せる。 【解決手段】 小型のスピーカ20のダンパを少くとも
二重構造として気密に構成し、第1のダンパ9と第2の
ダンパ9a間で形成される第1の空間部(キャビディ)
18a内の空気の圧力変化を第1又は/及び第2のダン
パ9又は/及び9aに穿った透孔2e〜2gを通じてボ
イスコイルボビン8の内径内に流出させ、コーン10に
等価質量を付加し、スピーカ20の最低共振周波数f0
を感度を下げずに低域側に遷移させて、再生帯域を拡大
こさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気密性のダンパを有
する小型スピーカに係わり、特に低域共振周波数を低域
側に下げることが可能なスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型スピーカとしては種々の構造
のものが提案されているが、図9は一般的な小型スピー
カの側断面図を示すもので、図9のスピーカ20は円盤
状の板材から成り、中心部に植立された円柱状のセンタ
ポール4aとセンタポール4aを囲繞する様に同心円状
に段部が形成されたマグネットガイド4bを一体化した
断面逆T字状と成したヨーク4と、このヨーク4のマグ
ネットガイド部4bに内径を嵌合させ、且つ接合したリ
ング状で厚み方向にN,Sと着磁されたマグネット3
と、このマグネット3の上面に接着剤等で接合したリン
グ状のプレート1と、このプレート1上に固着した鋼製
等の漏斗状のフレーム7とで金物部分の磁気回路が構成
される。
【0003】センタポール4aとプレート1との間の同
心円状の磁気空隙部17にはボイスコイルボビン8に巻
回したボイスコイル8aを挿入するためにボイスコイル
ボビン8の内周にクラフト紙等のスペーサを巻いた状態
で、ボイスコイルボビン8をセンタポール4aに上側か
ら挿入し、ボイスコイル8aの位置が磁気空隙部17内
に配設される様にセッティングする。
【0004】ボイスコイルボビン8の上端部の外径部と
フレーム7の底面の外周近傍間に波型の同心円状のダン
パ9を接着剤等で接合し、更に漏斗状のフィックスエッ
ジ13付のコーン10の内径部をボイスコイルボビン8
の上端部の外径に嵌合させて接合し、コーン10の最大
直径部をフレーム7の最大直径開口部にガスケット12
を介して接合する。
【0005】更にダンパ9の外径部をフレーム7の底面
部の外周に接合させ、接着剤の乾燥後にボイスコイルボ
ビン8の内径に挿入したスペーサを抜いて、ダスト防止
用のキャップ14をボイスコイルボビン8の上面又はコ
ーン10の傾斜部に接合させる。
【0006】ボイスコイル8aからの引き出し線を錦糸
線16を介して入力端子15に接続し、入力端子15を
介してボイスコイル8aに音響信号を供給する。尚、上
述では予め着磁したマグネット3を組立た場合を説明し
たが、無着磁のマグネット3を最終組立段階で着磁する
様に成す場合もある。
【0007】更に、特開昭57−3500号公報ではボ
イスコイルボビン等の駆動系と、コーンとの間にメカニ
カルフィルタや空気ダンパを設けて振動系の振動振幅を
へらして、ボイスコイルボビンの底当り等を抑制すると
共にゴムやバネ等で構成したメカニカルフィルタのへた
り等を少なくする様に構成させたスピーカが開示されて
いる。
【0008】即ち、図9の構成で第1のダンパ9に破線
で示す様に第2のダンパ9aを設けてダブルダンパ構成
とし、更にボイスコイルボビン8の頂部とコーン10の
中心透孔間に破線で示す様にゴム、バネ等のメカニカル
フィルタ5を介在させる様に構成させたスピーカと成さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な小型のスピ
ーカでは、通常コーン10を抄造するとき、エッジ13
のパルプ水の流量を減らし、コーン10部分に比べてエ
ッジ13を薄くして、フィックスエッジ型と言われるス
ピーカコーンを用いている。この様なフィックスエッジ
13を持つ小型のスピーカ20ではコーン10を軽く
し、フィックスエッジ13を薄くすることで最低共振周
波数f0 を低域側に下げる様にしている。
【0010】然し、フィックスエッジ13の様にエッジ
を薄くするとコーン10の前面から放射される音と、コ
ーン10の裏側から放射される音が薄いフィックスエッ
ジ13部分を通して打ち消されてしまい最低共振周波数
は低域側に下げることが出来るが音圧が下がってしまい
感度が劣化すると言う問題が生ずる。
【0011】図10は上述の様なフィックスエッジを持
つ小型スピーカの利得−周波数特性曲線21A、歪−周
波数特性曲線22A、インピーダンス−周波数特性曲線
23Aでこれら特性曲線に示されている様にフィックス
エッジ13を有するコーン10を持つ小型のスピーカ2
0では最低共振周波数f0 は略々400Hz程度である
が共振峰は86dBと大きな値を示している。
【0012】上述の様なフィックスエッジ13による弊
害を除去するにはフィックスエッジ13で生ずる音の打
消量を減少させる様に、フィックスエッジ13部分を厚
くすればよいが、この様に構成すると、最低共振周波数
0 が高域側に遷移し、最低共振周波数f0 が上がって
しまい、低音再生帯域を拡大して再生することが難しく
なり、更に、小型である為に磁気回路を構成するマグネ
ット3も極めて小さいので、スピーカの感度も小さくな
る問題があった。
【0013】本発明は叙上の問題点を解消した小型のス
ピーカを提供しようとするもので、発明が解決しようと
する課題はエッジをあまり薄くせずダブルダンパを布に
合成樹脂を塗布した気密な構成とし、最低共振周波数f
0 を上げることなしに、音響的な共振系の付加質量をコ
ーンに加えて、気密に構成したダンパの低域共振周波数
近傍で低域を下げて比較的広い帯域に亘って、感度を上
げることの出来る小型のスピーカを得ようとするもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は少くとも二重構
造としたダンパを気密構成と成すと共に透孔を穿って空
気のスティフネス及び実効質量をスピーカの振動系に付
加して低域での最低共振周波数を下げる様に成したもの
である。
【0015】本発明のスピーカによればダンパを1枚追
加するだけで低域まで再生帯域が拡大出来、スピーカの
最低共振周波数f0 も下げられ全体の再生帯域は拡大
し、感度が上げられ、音質が改善されたスピーカを提供
可能と成る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の小型のスピーカを
図1乃至図8によって詳記する。尚図9で示したスピー
カとの対応部分には同一符号を付して示している。
【0017】図1で20は全体として本例の小型スピー
カを示し、ヨーク4は純鉄等の板材から成る円盤状部
と、この円盤状部の中心位置に立設された円柱状のセン
タポール4aと、このセンタポール4aと同心円状に円
盤状部に形成された段部から成るマグネットガイド部4
bが一体に形成されている。
【0018】上述のヨーク4の円盤状部上にフェライト
等で厚み方向に着磁されたリング状の駆動用のマグネッ
ト3を接着剤を介して接合させる。リング状の駆動用の
マグネット3の内径はヨーク4の円盤状部に形成された
マグネットガイド部4bの段部に嵌合されて、位置決め
される。
【0019】この駆動用のマグネット3上にプレート1
を接合する。この場合はギャップガイドをセンタポール
4aに差し込んだままにして置き、駆動用のマグネット
3の上面に接着剤を塗布し、プレート1の内径をギャッ
プガイドの外径に挿入して接着固定する。プレート1は
純鉄等を円盤状となし、中心部に透孔が穿たれた打抜板
材で透孔の内径周縁とセンタポール4aの外径間に形成
される磁気空隙部17内にボイスコイル8aが配設され
る。
【0020】プレート1には鋼材等で漏斗状に形成され
たフレーム7を固定することで磁気回路の金物部分が構
成され、磁気空隙部17の下方にはセンタポール4aの
外周とマグネット3の内径で囲まれた第3の空間部18
cが形成される。
【0021】上述の磁気回路の磁気空隙部17内には円
筒状のボイスコイルボビン8に巻回したボイスコイル8
aを挿入し、上下方向に揺動可能に波形のコルゲーショ
ンを有し布等に合成樹脂を塗布した気密性の高い第1の
ダンパ9及び第2のダンパ9aから成るダブルダンパを
介してボイスコイルボビン8を保持する。
【0022】ダブルダンパ9及び9aの内径部はボイス
コイルボビン8の上端に接着剤を介して接合され、外径
部はフレーム7の底面部の外周に接合されている。更
に、紙等から成るフリー或いは極端にエッジを薄くしな
いフィックスエッジ13の付いた漏斗状のコーン10の
内径をボイスコイルボビン8の上部外径部に接合し、コ
ーン10の最大直径部をフレーム7の上部開口周縁部に
ガスケット12を介して固定する。
【0023】ボイスコイルボビン8の上端、或いはコー
ン10の傾斜部にはドーム状にアルミニウム等の気密性
の高い材料で貼り合せ部21と共に形成された、キャッ
プ14がボイスコイルボビン8の上端を気密に覆う様に
接着剤を介して接合される。このキャップ14の所定位
置に通気孔となる透孔2aを穿つ様に成される。
【0024】更に錦糸線16はボイスコイル8aに接続
され、フレーム7に取り付けられた入力端子15を介し
て音声信号がボイスコイル8aに供給される。
【0025】上述の様に小型のスピーカを組立てること
で、第1のダンパ9と第2のダンパ9a間で形成される
第1のチューブ状の第1の空間部(第1のキャビティ)
18aと第1のダンパ9とプレート1間に形成される第
2の空間部(第2のキャビティ)18b並びに磁気空隙
部17を介してマグネット3の内径部とセンタポール4
aの外径部間に形成される第3の空間部(第3のキャビ
ティ)18cが形成される。
【0026】本発明では第1の空間部18a内の空気1
1を図1及び図2の様に第2の空間部18bを通してボ
イスコイルボビン8に穿った透孔2cと第1及び第2の
ダンパ9及び9bに穿った透孔2f及び2eを介してボ
イスコイルボビン8の内径内に供給し、このボイスコイ
ルボビン8の上部を塞ぐ様に成されたダスト侵入防止用
のキャップ14に穿った透孔2aを介してコーン10の
開口部側に空気11を放出させる様に成されている。
【0027】上述の空気11は第2のダンパ9aに穿っ
た透孔2eから第1の空間部18a内に入り込み、第1
のダンパ9に穿った透孔2fから第2の空間部18bに
排出され、更に第2の空間部18bからボイスコイルボ
ビン8に穿った透孔2cを介してボイスコイルボビン8
の内径内に流入し、キャップ14に穿った透孔2aから
コーン10の外側に放出される。
【0028】勿論、上述の場合、ボイスコイルボビン8
に透孔2cを穿たない場合は空気11は第2の空間部1
8bから図1の破線に示す様に磁気空隙部17を抜け
て、第3の空間部18cを介して、再び磁気空隙部17
からボイスコイルボビン8内に流入する様に成り、この
ボイスコイルボビン8の内径内の空気はキャップ14の
透孔2aから排出させる様に成る。
【0029】図3Aに示す構成では第1及び第2のダン
パ間9及び9aで形成される第2のダンパ9a上の空気
11は、第2のダンパ9aの外周部近傍に好ましくは1
個程度穿った空気流通用の透孔2eを介して第1の空間
部18a内に流入し、第1及び第2のダンパ9及び9a
の内径部が接合され、第1及び第2のダンパ9及び9a
間にボイスコイルボビン8に穿った1つの透孔2bを介
して、ボイスコイルボビン8の内径に流入した空気11
はキャップ14に穿った透孔2aからコーン10外に排
出される。
【0030】即ち上側の第2のダンパ9aだけに空気流
入用の透孔2eを穿ち、第1のダンパ9には透孔が穿た
れていない。そして第1の空間部18a内の音響コンプ
ライアンスを振動系に付加している。
【0031】図3Bの場合は第1のダンパ9の外周部に
空気流入用の透孔2fを穿ちボイスコイルボビン8に穿
った透孔2bを介して、空気11を排出させる様に成
し、第2の空間部18bから取り込んだ空気をコーン1
0外に排出する様に成されている為、第2のダンパ9a
には透孔は穿たれていない。
【0032】図3Cに示すダブルダンパ9及び9aの平
面図では第2のダンパ9aの外周部に穿った透孔2eか
ら第1の空間部18a内に矢印Aの様に紙面の上から下
方に向って流入した空気11はダブルダンパ9及び9a
内の第1の空間部18内を略180度旋回して、ボイス
コイルボビン8の透孔2bを介して、ボイスコイルボビ
ン8の長手方向に矢印Bの様に紙面の下から上方に向っ
て排出される。
【0033】図4に示すダンパ構成ではダンパを2枚以
上と成した場合で図4例では3枚のダンパを用いた場合
であり、第1のダンパ9では透孔2fをダンパの外周
(又は内周)に、第2のダンパ9aでは透孔2eをダン
パの内周(又は外周)に、更に第3のダンパ9bでは透
孔2gをダンパの外周(又は内周)に穿設する様に成
し、第1の空間部18aの空気の通路をジグザグにして
通路長を長くした場合である。
【0034】図1の第3のダンパ9bの上側から透孔2
gを介して第1の空間に取り入れられた空気11は第2
のダンパ2aに穿った透孔2e及び第1のダンパ9に穿
った透孔2fを介して排出され、第2の空間部18bを
経てボイスコイルボビン8に穿った透孔2cからボイス
コイルボビン8内に空気を流入させる様に成される。或
は第1のダンパ9には透孔2fを穿たずボイスコイルボ
ビン8に穿った透孔2bを介して第1及び第2のダンパ
9及び9a間並びに第2及び第3のダンパ9a及び9b
間の空気11をボイスコイルボビン8の内径内に排出さ
せる様にすることも出来る。
【0035】上述の図2乃至図4に示した少くとも2枚
以上のダンパ構成と成したスピーカの振動系の例えば図
2の等価回路は図5の様に表すことが出来る。
【0036】図5でFはボイスコイル8aの駆動力、M
1 はスピーカの振動系の実効質量、C1 はスピーカの支
持系のスティフネス、R1 はスピーカの支持系等の機械
抵抗であり、これら、M1 ,C1 ,R1 の直列回路はス
ピーカの駆動系の質量及び機械抵抗並びに音響コンプラ
イアンス(スティフネス)を示すものである。
【0037】本例では気密な少くともダブルダンパ以上
の構成のダンパと成すと共にダンパに適宜数の透孔を穿
った為にスピーカの実効質量R1 にM2 で示される第1
のダンパ9の透孔2fの等価質量と、M3 で示される第
1及び第2のダンパ9及び9a間及び第2のダンパ9a
の透孔2eの質量がM1 ,C1 ,R1 に直列に加わり、
更に、C1 及びC3 で示す第2及び第3の空間部(キャ
ビティ)18b及び18c内の空気のスティフネス及び
第1の空間部18aのスティフネスがスピーカのキャビ
ネットの容積によるスティフネスC4 に並列に接続され
る様に成る。勿論、図4の様にダンパを3重構造とすれ
ば第2及び第3間のダンパ9a及び9bの透孔の質量M
4 が直列に付加され、これらダンパ間のスティフネスも
及びCに並列的に付加される。
【0038】特にスピーカの実効抵抗R1 に第1及び第
2のダンパ9及び9aの実効質量が加算されて、スピー
カの低域での最低共振周波数f0 を下げることが出来
る。
【0039】尚、M2 ,M3 ,C2 ,C3 の共振周波数
では最低共振周波数f0 近傍では、ほとんど変化がない
ので極端にエッジを薄くしないフィックスエッジ型のス
ピーカを用いても最低共振周波数f0 を下げることの出
来るスピーカが得られる。
【0040】図6は本発明の図10と同様の周波数特性
曲線を示すものであるが最低共振周波数f0 も従来の利
得−周波数特性曲線21Aでは400Hzであったもの
が図6の利得−周波数特性曲線21Bでは350Hzと
低域側に遷移している。又、キャップ14に穿った透孔
2aによって気密なダブルダンパ9及び9aの低域イン
ピーダンスが小さくなり、質量付加によって感度が下が
る様に考えられるが、図6の周波数特性曲線の様にピー
ク値も86dBから83dBに下がっている。又、高域
の感度も82dB程度のものが87dBと上昇してい
る。
【0041】上述のスピーカではキャップ14には気密
性の高いキャップを用い透孔2aを穿って空気11をこ
の透孔2aを介して排気したが図1のキャップ14部分
の拡大図である図7に示す様に、キャップ14としては
気密性の高いキャップ14に透孔2aを穿つのではな
く、布等の通気性のより材質をキャップ14として選択
することで、A部拡大図に示す様に織目間に形成され通
気孔14aを介してボイスコイルボビン8の内径内の空
気11を排気する様に成すことも出来る。
【0042】又、上述のボイスコイルボビン8では第1
及び第2の空間部18a及び18b内の空気が流通する
様な小さな透孔2b又は2cを穿つたが、図8に示す様
に透孔2b又は2cを穿つことなく、ボイスコイルボビ
ン8の摺合部溝19を利用する様にしてもよい。この場
合、ボイスコイル8aとボイスコイルボビン8間に巻回
されるボビン補強紙6の長さLを調整して摺合部溝19
の開口度合を調整すればよい。又、このボイスコイルボ
ビン8の摺合部溝19は第1のダンパ9とフレーム7の
底面の上部内に形成される第2の空間部18b内或は第
1及び第2のダンパ9及び9b間の第1の空間部18a
内に設ける様に成すを可とする。
【0043】
【発明の効果】本発明のスピーカによれば従来の小型ス
ピーカと同一構造で1枚のダンパを付加するのみで第1
のキャビティ(空間部)内のステフネスの圧力変化をコ
ーンに付加することで付加質量が与えられ、最低共振周
波数f0 下げることが出来て、低音の再生帯域を拡大す
ることが出来、感度も上昇し、大幅に音質を向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピーカの側断面図である。
【図2】本発明に用いるダンパ構成を示す略線図であ
る。
【図3】本発明に用いるダンパの他の構成を示す断面及
び平面図である。
【図4】本発明に用いるダンパの他の構成を示す略線図
である。
【図5】本発明のスピーカの等価回路図である。
【図6】本発明のスピーカ周波数特性曲線図である。
【図7】本発明に用いる他のキャップ部分の拡大側断面
図である。
【図8】本発明に用いる他のボイスコイルの斜視図であ
る。
【図9】従来のスピーカの側断面図である。
【図10】従来のスピーカの周波数特性曲線図である。
【符号の説明】
1…プレート、2a,2b,2c,2d,2f,2g…
透孔、3…マグネット、8…ボイスコイルボビン、8a
…ボイスコイル、9,9a,9b…ダンパ、10…コー
ン、14…キャップ、20…スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 明広 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 渡辺 直樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コーンを含む振動系を揺動自在に支持す
    るダンパを少くとも二重構造と成したスピーカであっ
    て、 上記少くとも二重構造としたダンパを気密構成と成すと
    共に透孔を穿って空気のスティフネス及び実効質量をス
    ピーカの振動系に付加して最低共振周波数を下げる様に
    成したことを特徴とするスピーカ。
  2. 【請求項2】 前記少くとも二重構造と成したダンパに
    穿った透孔から放出される空気をボイスコイルボビンに
    穿った透孔或は摺合せ溝を介してキャップに穿って透孔
    或は通気孔を介して放出する様に成したことを特徴とす
    る請求項1記載のスピーカ。
JP20637697A 1997-07-31 1997-07-31 スピーカ Pending JPH1155790A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20637697A JPH1155790A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 スピーカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20637697A JPH1155790A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 スピーカ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1155790A true JPH1155790A (ja) 1999-02-26

Family

ID=16522317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20637697A Pending JPH1155790A (ja) 1997-07-31 1997-07-31 スピーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1155790A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080221A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. スピーカ
JP2009194583A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Onkyo Corp 動電型スピーカー、および、その製造方法
US10244312B2 (en) 2013-10-25 2019-03-26 EVA Automation, Inc. Loudspeakers

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080221A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. スピーカ
US8098876B2 (en) 2005-01-31 2012-01-17 Panasonic Corporation Speaker
JP2009194583A (ja) * 2008-02-14 2009-08-27 Onkyo Corp 動電型スピーカー、および、その製造方法
US10244312B2 (en) 2013-10-25 2019-03-26 EVA Automation, Inc. Loudspeakers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100537249B1 (ko) 스피커
JP3948510B2 (ja) スピーカ
JP3930126B2 (ja) スピーカ
JPH1155790A (ja) スピーカ
JPH10336790A (ja) スピーカ
JP3271075B2 (ja) スピーカユニット
JPH03220897A (ja) スピーカ
JPS5912699A (ja) 複合型スピ−カ
JPH0974599A (ja) スピーカ装置
JP2013526176A (ja) スピーカ
JPS646636Y2 (ja)
JPH10294986A (ja) スピーカ
JP2008118331A (ja) スピーカ
JP2000138996A (ja) スピーカ装置
JPH11262085A (ja) スピーカ装置
JPH10322795A (ja) スピーカ装置
JPH118898A (ja) スピーカ装置
JP3064695B2 (ja) スピーカ
KR930001940Y1 (ko) 고저음용 복합 스피커
JPH11346398A (ja) スピーカ
JPS6117662Y2 (ja)
KR100383182B1 (ko) 비대칭형 대역통과필터에 의한 콘스피커의 음질보정 방법.
JPH11262092A (ja) スピーカ装置
JPH11243593A (ja) スピーカ及びスピーカ装置
JPH09271091A (ja) スピーカ装置