JPH0924752A - 車両用駆動装置の制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の制御装置

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JPH0924752A
JPH0924752A JP19714295A JP19714295A JPH0924752A JP H0924752 A JPH0924752 A JP H0924752A JP 19714295 A JP19714295 A JP 19714295A JP 19714295 A JP19714295 A JP 19714295A JP H0924752 A JPH0924752 A JP H0924752A
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繁男 都築
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毅 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両停止時には、排ガスの低減、補機類の駆
動を可能とし、停止から発進への切り換え時のもたつき
を防止するとともに、制動エネルギーを回収、利用する
ことで燃費の向上を図る。 【解決手段】 車両用駆動装置は、エンジン10と、モ
ータジェネレータ40と、バッテリ60と、クラッチ2
1と、それらの制御手段(ECU)50と、車両の停止
状態検出手段とを備える。制御手段50は、停止状態検
出手段により停止状態が検出されると、クラッチ21を
解放し、エンジン10への燃料の供給を停止させ、モー
タジェネレータ40に電力を供給して駆動状態としてエ
ンジン10を略アイドリング回転数に維持する制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置に
関し、特に、車両用駆動装置を車両停止時に再始動に即
応可能な状態に維持する制御を行う制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用駆動装置の一形態として、米国特
許第4,533,011号明細書に開示されたような、
内燃機関(本明細書において、エンジンという)とモー
タジェネレータと変速機を組み合わせた駆動装置があ
る。この駆動装置は、モータジェネレータを発電機とし
て用いることで、車輪からの制動エネルギーを回収し
て、電力として蓄えておき、この電力をモータジェネレ
ータの駆動に用いて、エンジンの始動や車両の駆動を行
う構成とされている。そして、この装置では、車両が停
止状態のときには、エンジンへの燃料の供給を停止させ
ることによって、燃料消費量を削減し、排気ガスを低減
させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
駆動装置は、車両停止時には、エンジンへの燃料の供給
を停止し、エンジンの回転を停止させているために、エ
ンジンの駆動により作動するエアコンディショナやオル
タネータ等の補機類を作動させることができない。ま
た、車両を停止状態から再発進させる際には、エンジン
が始動されてから所定のアイドリング回転あるいはスロ
ットル開度に応じた回転に達するまでに一定の時間を要
するため、発進がもたついてしまう。
【0004】そこで、本発明は、車両停止時に、エンジ
ンへの燃料の供給を停止し、モータジェネレータにより
エンジンを駆動させてアイドリング回転状態に保つこと
で、排気ガスの低減を図りながら補機類の駆動を可能と
し、かつ発進への切り換えのもたつきを防止するととも
に、車両走行時に、制動エネルギーを回収し、それを利
用可能とすることで燃費の向上を図ることができる車両
用駆動装置の制御装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0005】次に、本発明は、上記制御装置における制
御のための車両の停止状態を的確に検出することを第2
の目的とする。
【0006】ところで、上記のようにモータジェネレー
タによりエンジンを駆動させてアイドリング回転状態に
保つ場合、車両の停止時間が長いときには、電力消費が
過剰となる可能性がある。そこで、本発明は、車両の停
止時間に合わせて制御形態を変更することで、電力の過
剰消費を防ぐことを第3の目的とする。
【0007】また、上記のようにモータジェネレータに
よりエンジンを駆動させてアイドリング回転状態に保つ
場合、バッテリの蓄電残存量が少ない状態でこうした制
御を行うと、エンジンの再始動が不可能なまでにバッテ
リの蓄電残存量が低下してしまう可能性がある。そこ
で、本発明は、バッテリの蓄電残存量に応じて上記制御
を解除することで、電力の過剰消費を防ぐことを第4の
目的とする。
【0008】また、車両によっては、パワーステアリン
グ装置を備えるものがあるが、一般に、パワーステアリ
ング装置は、電力消費量が大きい。しかも、パワーステ
アリング装置が作動するのは、車両停止状態において
は、発進準備のときと考えられる。そこで、本発明は、
パワーステアリング装置の作動時には、上記制御を解除
することで、電力の過剰消費を防ぎながら、発進をより
円滑に行うことができるようにすることを第5の目的と
する。
【0009】また、車両には、排気ガス浄化のために、
その排気系に触媒が配設されているのが通例であるが、
触媒は排気温が低い状態では触媒としての機能が低下す
る。したがって、排気温が低い状態で、上記の制御を行
うことは好ましくない。そこで、本発明は、排気温に応
じて上記制御を解除することで、触媒機能を維持させる
ことを第6の目的とする。
【0010】ところで、モータジェネレータの回転部
は、通常、かなりの慣性質量をもつものであるから、モ
ータジェネレータによる駆動状態から、直ちにエンジン
駆動状態に切り換える制御を行うと、モータジェネレー
タの慣性回転が停止状態にある駆動系に第1のクラッチ
の係合により伝わって、大きなショックが発生する。そ
こで、本発明は、こうしたショックの発生を防ぐ制御を
行うことを第7の目的とする。
【0011】また、変速機構を自動変速機構としたもの
では、発進と、燃費向上のためにロックアップクラッチ
付の流体伝動装置が設けられている。そこで、本発明
は、こうしたロックアップクラッチを備えるものにおい
て、該クラッチを制御することで、モータジェネレータ
によるエンジン駆動時のロスを防ぐことを第8の目的と
する。
【0012】最後に、本発明は、上記のロックアップク
ラッチ付の流体伝動装置が設けられたものにおいて、モ
ータジェネレータによる発電時のエンジン負荷を軽減す
ることを第9の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、エンジンと、前記エンジンの出力軸に連
結され、発電機として車輪からのエネルギーを回収する
とともに、モータとして前記エンジンの出力軸を駆動す
るモータジェネレータと、該モータジェネレータにより
回収されるエネルギーを電力として蓄えるとともに、前
記モータジェネレータを駆動するための電力を供給する
バッテリと、前記モータジェネレータと車輪とを連結す
る第1のクラッチと、車両の停止状態を検出する停止状
態検出手段と、前記エンジンと、モータジェネレータ
と、第1のクラッチとを制御する制御手段とを備える車
両用駆動装置において、前記制御手段は、前記停止状態
検出手段により停止状態が検出されたときに、第1のク
ラッチを解放し、エンジンへの燃料の供給を停止させ、
モータジェネレータに電力を供給して、該モータジェネ
レータによる駆動でエンジンの回転をほぼアイドリング
回転数に維持することを特徴とする。
【0014】また、上記第2の目的を達成するため、車
両用駆動装置は、車速を検出する車速センサと、ブレー
キの操作状態を検出するブレーキセンサと、スロットル
開度を検出するスロットルセンサとを有し、前記停止状
態検出手段は、前記車速センサの検出する車速がほぼ
0、前記ブレーキセンサの検出する操作状態がブレーキ
オン、かつスロットルセンサの検出するスロットル開度
が全閉状態のときに、車両の停止状態を検出する構成が
採られる。
【0015】更に、上記第3の目的を達成するため、前
記制御手段は、車両の停止時間を測定する停止時間測定
手段を有し、停止時間が所定値を上回るときには、前記
エンジンの回転をアイドリング回転数よりも小さい所定
回転数に維持する構成とされる。
【0016】そして、上記第4の目的を達成するため、
車両用駆動装置は、前記バッテリの蓄電残存量を検出す
る残存量検出手段を有し、前記制御手段は、前記停止状
態検出手段により車両の停止状態が検出され、かつ残存
量検出手段によりバッテリ蓄電残存量が所定値以上のと
きに、第1のクラッチを解放し、エンジンへの燃料の供
給を停止させ、モータジェネレータに電力を供給するこ
とにより該モータジェネレータを駆動状態としてエンジ
ンの回転をほぼアイドリング回転数に維持する構成とさ
れる。
【0017】更に、上記第5の目的を達成するため、車
両用駆動装置は、パワーステアリングの作動を検出する
パワーステアリングスイッチを有し、前記制御手段は、
前記停止状態検出手段により車両の停止状態が検出さ
れ、かつ前記パワーステアリングスイッチによりパワー
ステアリングが非作動であることが検出されたときに、
第1のクラッチを解放し、エンジンへの燃料の供給を停
止させ、モータジェネレータに電力を供給することによ
り該モータジェネレータを駆動状態としてエンジンの回
転をほぼアイドリング回転数に維持する構成とされる。
【0018】更に、上記第6の目的を達成するため、車
両用駆動装置は、前記エンジンからの排気ガスの温度を
検出する排気温センサを有し、前記制御手段は、前記停
止状態検出手段により車両の停止状態が検出され、かつ
前記排気温センサが検出する排気温が所定値以上のとき
に、第1のクラッチを解放し、エンジンへの燃料の供給
を停止させ、モータジェネレータに電力を供給すること
により該モータジェネレータを駆動状態としてエンジン
の回転をほぼアイドリング回転数に維持する構成とされ
る。
【0019】また、上記第7の目的を達成するため、車
両用駆動装置は、前記エンジンと、モータジェネレータ
とを連結する第2のクラッチを有し、前記モータジェネ
レータが駆動状態の場合に、前記ブレーキセンサが検出
する出力信号がオンからオフに切り換わったときに、前
記制御手段は、エンジンへの燃料の供給を再開し、モー
タジェネレータの駆動を停止させ、前記第2のクラッチ
を解放させ、モータジェネレータを発電状態とするとと
もに、第1のクラッチを係合させる構成とされる。
【0020】更に、上記第8の目的を達成するため、車
両用駆動装置は、前記エンジンと、モータジェネレータ
の間にロックアップクラッチを備える流体伝動装置を有
し、前記制御手段は、前記停止状態検出手段により停止
状態が検出されたときに、第1のクラッチを解放し、前
記ロックアップクラッチを係合し、エンジンへの燃料の
供給を停止させ、モータジェネレータに電力を供給して
該モータジェネレータを駆動状態としてエンジンの回転
をほぼアイドリング回転数に維持する構成とされる。
【0021】更に、上記第9の目的を達成するため、車
両用駆動装置は、前記モータジェネレータが駆動状態
で、前記ブレーキセンサが検出する出力信号がオンから
オフに切り換わったときに、前記制御手段は、エンジン
への燃料の供給を再開し、モータジェネレータの駆動を
停止させ、前記ロックアップクラッチを解放させ、モー
タジェネレータを発電状態とし、第1のクラッチを係合
させる構成とされる。
【0022】
【発明の作用及び効果】本発明では、車両停止時には、
エンジンの燃料の供給を停止させるので、燃費を向上さ
せ、排気ガスを削減することができる。また、車両停止
時のエンジンは、モータジェネレータにより駆動される
ので、エンジンの駆動により作動する補機類も作動させ
ることができる。そして、モータジェネレータの駆動に
必要とされる電力は、制動エネルギーを回収することで
得られた電力を用いるので、バッテリは必要最低限の容
量で済ませることができる。また、エンジンは燃料供給
停止時にもほぼアイドリング回転数に維持されているの
で、発進時の車両のもたつきをなくすことができる。
【0023】更に、請求項2に記載の構成では、車両の
停止状態が、車速センサの検出する車速がほぼ0、ブレ
ーキセンサの検出する操作状態がブレーキオン、かつス
ロットルセンサの検出するスロットル開度が全閉状態の
ときに検出されるので、これらの条件により確実に車両
の停止状態を検出することができる。
【0024】そして、請求項3に記載の構成では、車両
の停止時間が長いときには、エンジンの回転がアイドル
回転数よりも低い回転数に維持されるので、モータジェ
ネレータを駆動するための電力消費量を低く抑えること
ができる。
【0025】また、請求項4に記載の構成では、バッテ
リの蓄電残存量に余裕があるときだけ、モータジェネレ
ータ駆動によりエンジンを駆動する制御がなされるた
め、バッテリの蓄電残存量が低いときに、モータジェネ
レータを駆動させることで、更に蓄電残存量を低下さ
せ、バッテリが上がってしまうような状態の発生を防ぐ
ことができる。
【0026】また、請求項5に記載の構成では、ハンド
ル操作により車両発進準備と判断されるときまで不要な
本制御を行うことを避けることができ、電力消費量が大
きいパワーステアリング装置の作動と、本制御との競合
を防ぎながら、発進をスムーズにすることができる。
【0027】そして、請求項6に記載の構成では、排気
温が低いときには、エンジンを燃料供給により暖めて、
触媒機能の定常状態とさせ、好ましくない排気ガスの排
出を防ぐことができる。
【0028】更に、請求項7に記載の構成では、制御中
に、ブレーキがオフになると、エンジンをモータジェネ
レータによる駆動から燃料供給に切り換えることで、ス
ムーズに再発進に備えることができる。また、モータジ
ェネレータのロータは、かなりの質量であるので、モー
タジェネレータの駆動を停止した後でも慣性力によって
回り続ける。その状態のまま第1のクラッチを係合する
と、変速装置側は停止しているので、係合ショックが出
てしまう。そのため、モータジェネレータを発電させ
て、その慣性力を吸収し、モータジェネレータ側も停止
させることで、第1のクラッチの係合時のショックをな
くすことができる。また、慣性力を吸収して、エネルギ
ーを蓄えることができる。
【0029】また、請求項8に記載の構成では、エンジ
ンとモータジェネレータの間に流体伝動装置がある場合
には、ロックアップクラッチを係合することで、エンジ
ンとモータジェネレータとを直結状態にすることができ
るので、モータジェネレータでエンジンを駆動するとき
のロスをなくすことができる。そのため、モータジェネ
レータを駆動する電力も最小限に抑えることができる。
【0030】更に、請求項9に記載の構成では、流体伝
動装置を備えるものにおいて、ロックアップクラッチを
係合させたままで、モータジェネレータを発電させるこ
とによるエンジンにかかる負荷を低減して、燃料の消費
量を抑えることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1に概念的に全体構成を示すよう
に、この車両用駆動装置は、エンジン(E/G)10
と、エンジン10の出力軸12に連結され、発電機とし
て図示しない車輪からのエネルギーを回収するととも
に、モータとしてエンジン10の出力軸12を駆動する
モータジェネレータ40と、モータジェネレータ40に
より回収されるエネルギーを電力として蓄えるととも
に、モータジェネレータ40を駆動するための電力を供
給するバッテリ(BATT)44と、モータジェネレー
タ40と車輪とを連結する第1のクラッチ21と、車両
の停止状態を検出する停止状態検出手段と、エンジン1
0と、モータジェネレータ40と、第1のクラッチ21
とを制御する制御手段(ECU)50とを備える。
【0032】制御手段50は、停止状態検出手段により
停止状態が検出されたときに、第1のクラッチ21を解
放し、エンジン10への燃料の供給を停止させ、モータ
ジェネレータ40に電力を供給して駆動状態として、エ
ンジン10をほぼアイドリング回転数に維持する制御を
行う。以下、この制御をモータリング制御という。
【0033】車両用駆動装置は、車速(V)を検出する
車速センサ25と、ブレーキの操作状態(FB)を検出
するブレーキセンサ70と、スロットル開度(θ)を検
出するスロットルセンサ14とを有し、これらが停止状
態検出手段の検出部とされ、停止状態検出手段は、車速
センサ25の検出する車速(V)がほぼ0、ブレーキセ
ンサ70の検出する操作状態すなわち踏込み量(FB)
がブレーキオン、かつスロットルセンサ14の検出する
スロットル開度(θ)が全閉状態のときに、車両の停止
状態を検出する。
【0034】制御手段50は、車両の停止時間を測定す
る停止時間測定手段を有し、停止時間が所定値を上回る
ときには、エンジン10の回転をアイドリング回転数よ
りも小さい所定回転数に維持する制御を行う。以下、こ
の制御をドルーピング制御という。
【0035】更に、この装置は、バッテリ44の蓄電残
存量(以下、実施形態の説明において残存量という)を
検出する残存量検出手段45を有し、制御手段50は、
停止状態検出手段により車両の停止状態が検出され、か
つ残存量検出手段45によりバッテリ蓄電残存量が所定
値以上のときに、第1のクラッチ21を解放し、エンジ
ン10への燃料の供給を停止させ、モータジェネレータ
40に電力を供給することによりモータジェネレータ4
0を駆動状態としてエンジン10の回転をほぼアイドリ
ング回転数に維持するモータリング制御を行う。
【0036】また、この装置は、図示しないパワーステ
アリングの作動を検出するパワーステアリングスイッチ
18を有し、制御手段50は、停止状態検出手段により
車両の停止状態が検出され、かつパワーステアリングス
イッチ18によりパワーステアリングが非作動であるこ
とが検出されたときに、第1のクラッチ21を解放し、
エンジン10への燃料の供給を停止させ、モータジェネ
レータ40に電力を供給することによりモータジェネレ
ータ40を駆動状態としてエンジン10の回転をほぼア
イドリング回転数に維持するモータリング制御を行う。
【0037】更に、この装置は、エンジン10からの排
気ガスの温度を検出する排気温センサ17を有し、制御
手段50は、停止状態検出手段により車両の停止状態が
検出され、かつ排気温センサ17が検出する排気温(T
EMP)が所定値以上のときに、第1のクラッチ21を
解放し、エンジン10への燃料の供給を停止させ、モー
タジェネレータ40に電力を供給することによりモータ
ジェネレータ40を駆動状態としてエンジン10の回転
をほぼアイドリング回転数に維持するモータリング制御
を行う。
【0038】この例において、車両用駆動装置は、更
に、エンジン10とモータジェネレータ40とを連結す
る第2のクラッチ28を有し、モータジェネレータ40
が駆動状態の場合に、ブレーキセンサ70が検出する出
力信号がオンからオフに切り換わったときに、制御手段
50は、エンジン10への燃料の供給を再開し、モータ
ジェネレータ40の駆動を停止させ、第2のクラッチ2
8を解放させ、モータジェネレータ40を発電状態とす
るとともに、第1のクラッチ21を係合させる制御を行
う。
【0039】更に、各部の詳細な構成について説明す
る。エンジン10は、燃料供給装置11と、排気マニホ
ールド15と、それに続く排気系中の触媒16を備えて
おり、燃料供給装置11は、燃料タンク80に接続さ
れ、制御コンピュータで構成される制御手段50からの
信号で燃料タンク80から供給される燃料のエンジン1
0への供給を制御される。エンジン10には、前記スロ
ットル開度センサ14が配設され、その信号が出力可能
に制御手段50に接続されている。排気温センサ17
は、触媒16に連係して配設されており、その信号が出
力可能に制御手段50に接続されている。パワーステア
リングのポンプ19がエンジン10に伝動機構を介して
連結されており、ポンプ19に連係して圧力スイッチか
らなるパワーステアリングスイッチ18が配設され、同
じくその信号が出力可能に制御手段50に接続されてい
る。エンジン10の出力軸12には、エンジン回転数セ
ンサ13が連係して配設され、同様に、その信号が出力
可能に制御手段50に接続されている。
【0040】変速装置20の油圧源を構成するオイルポ
ンプ23がエンジン10の出力軸12に連結して配設さ
れ、油圧制御装置26に油路接続されている。変速装置
20の変速機構27は、第1のクラッチ21を介して変
速装置20の入力軸に連結され、該入力軸は、本例にお
いて、第2のクラッチ28を介してエンジン10の出力
軸12に連結されている。第1のクラッチ21には、そ
れに連係させて、その係合・解放操作のための油圧サー
ボ22が配設され、油圧の供給が可能なように油圧制御
装置26に油路接続されている。第2のクラッチ28に
ついては、本例では、第1のクラッチ21と同様のもの
として図示され、その油圧サーボは、錯綜をさけるため
に図示を省略されているが、このクラッチについては、
トルクコンバータからなる流体伝動装置内に配設された
ロックアップクラッチとする変形も可能である。
【0041】モータジェネレータ40は、変速機ケース
29に固定されたステータ42と、ステータ42内で回
転可能なロータ41とから構成されており、ロータ41
は、変速装置20の前記入力軸に連結されている。モー
タジェネレータ40の動力源を構成するバッテリ44
は、制御手段50の電源を構成する12V系のバッテリ
60とは別個に設けられており、例えば、モータジェネ
レータ40による車両の発進をも可能とすべく、高電圧
系、例えば電圧240Vのバッテリとされている。バッ
テリ44とモータジェネレータ40とは、制御手段50
との信号の授受で制御される電力制御装置43を介して
接続されている。残存量検出手段45は、バッテリ44
に連係して配設され、その信号が出力可能に制御手段5
0に接続されている。
【0042】なお、図において、符号24は、変速装置
20のセレクト位置を検出するニュートラルスタートス
イッチ等からなるシフトポジションセンサ、25は変速
装置20の出力軸の回転を検出する車速センサを示す。
これらも、信号が出力可能に制御手段50に接続されて
いる。また、油圧制御装置26は、それに配設されたソ
レノイドへの制御信号を入力されるように制御手段50
に接続されている。
【0043】次に、上記のように構成された装置の制御
について、図2〜図5のフローチャートを参照しながら
説明する。図2は制御のメインルーチンを示すもので、
まず、ステップS1のスロットル開度(θ)の読み込み
から開始される。次にステップS2で、スロットル開度
(θ)が0か否かの判定がなされ、これが否の場合に
は、ステップS3によるエンジン(E/G)駆動制御の
サブルーチンによる制御が行われる。ステップS2で、
スロットル開度(θ)が0と判定された場合は、ステッ
プS4による車速(V)の読み込みが行われる。この結
果が次のステップS5で判定され、車速(V)が所定値
(Vs)以上の場合には、車両惰行中として、エンジン
ブレーキ効果を得るステップS6の回生制御のサブルー
チンに入る。他方、ステップS5の判定が、車速(V)
が所定値(Vs)未満となった場合には、車両停止中と
して、ステップS7のモータリング制御のサブルーチン
に入る。
【0044】ステップS3のエンジン(E/G)駆動制
御については、特に一般の自動変速機の制御と異なると
ころがないので、内容の説明は省略し、以下、モータリ
ング制御と回生制御について説明する。
【0045】図3はモータリング制御サブルーチンを示
しており、まずステップS1で、エンジン回転数(N
E)が規定値以上か否かをみる。以下、ステップS2で
は、バッテリの残存量(SOC)が規定値以上か否か、
ステップS3では、排気温が下限値以上か否か、ステッ
プS4では、車速(V)が0か否か、ステップS5で
は、スロットル開度(θ)が0(全閉状態)か否か、ス
テップS6では、ブレーキセンサにより、ブレーキペダ
ルが踏まれている(踏んでいるときはオン)か否か、ス
テップS7では、パワーステアリングスイッチ(P/
S)がオン(ハンドル操作中)か否かをみる。
【0046】ステップS8では、本モータリング制御実
行中を示すフラグFをみる(F=1で実行中)。当初
は、フラグF=0であるので、ステップS9でフラグF
=1に設定し、モータリング制御を開始する。ステップ
S10では、第1のクラッチ(C1)21を解放(OF
F)する。ステップS11では、第2のクラッチ(C
0)を係合(ON)する。ステップS12では、モータ
ジェネレータ40にバッテリ44からの電力を供給し、
駆動状態とし、エンジン(E/G)10を駆動させ、ほ
ぼアイドリング回転数に維持する(モータリング)。ス
テップS13では、エンジンの燃料の供給を停止させ
る。ステップS14では、バッテリ44の残存量(SO
C)の下限値を規定値1に設定する。ステップS15で
は、排気温の下限値を規定値3に設定する。このように
して、モータリング制御に入り、以後のルーチンで、ス
テップS8でF=1のときには、ステップS16で後記
ドルーピング制御のサブルーチンに入る。
【0047】ステップS2〜ステップS7の内どれかが
ノーのときには、ステップS17でフラグF=1か否か
をみる。ステップS18では、フラグF=0に設定する
(モータリング制御禁止)。ステップS19では、エン
ジン10への燃料の供給を再開する。ステップS20で
は、モータジェネレータ40への電力の供給を停止し、
駆動を停止する。ステップS21では、第2のクラッチ
(C0)28を解放(OFF)する。ステップS22で
は、モータジェネレータ40を発電状態にして、ロータ
41の慣性力を吸収する。ステップS23では、ロータ
41を停止した後、第1のクラッチ(C1)21を係合
(ON)する。ステップS24では、バッテリ44の残
存量(SOC)の下限値を規定値2に設定する。ステッ
プS25では、排気温(TEMP)の下限値を設定値4
に設定する。
【0048】一方、図4に示すドルーピング制御のサブ
ルーチンでは、ステップS1で、ドルーピング制御実施
中を示すフラグFMが0か否かをみる(ただし、FM=
1が制御実施中)。次に、ステップS2で、車両の停車
時間を測定するタイマをリセットし、カウントを開始す
る。ステップS3では、タイマのカウントを読み込む。
ステップS4では、Tに読み込んだタイマのカウント値
を入力する。ステップS5では、TT=T−T0を計算
する(ただし、T0は設定値であり、停止時間が長いか
否かを判定する値である。)。ステップS6では、ステ
ップS5によりTTが正か否かをみる。正の場合、停車
時間が長いと判断する。負の場合は、停止時間が短いた
めドルーピング制御はせず、エンジン10をほぼアイド
リング回転数に維持する。ステップS7では、エンジン
10をドルーピング制御により回転数を落とすために、
モータジェネレータ40の目標スピード(Net)を計
算する。計算式は、Net=Nei−T×Neo(ただ
しNei、Neoは定数)となる。そして、ステップS
8でフラグFMが0又は1か否かをみる。
【0049】ステップS8の判断がノーのとき、ステッ
プS9では、モータジェネレータ40の目標スピード
(Net)を下限値(Nes)に設定する(下限値Ne
sは、500rpm程度で、制御コンピュータ(EC
U)50がエンジンストールと判断しない回転数であ
る。)。ステップS10では、モータジェネレータ40
のスピードを目標スピード(Net)になるように制御
する。ステップS11では、目標スピード(Net)が
下限値(Nes)以下か否かをみる。そして、ステップ
S11の判断がノーのときには、ステップS12で、フ
ラグFMを1に設定する(FM=1は、エンジンの回転
数がまだ下限値以上であり、更に、ドルーピング制御が
可能。)。他方、ステップS11の判断がイエスのとき
には、ステップS13でフラグFMを2に設定する(F
M=2は、エンジンの回転数が下限値であり、これ以上
下げることができない。この後は、下限値のまま一
定。)。ただし、ここでの所定回転数は、制御コンピュ
ータ(ECU)50がエンジン10をストールと判断す
る回転数に余裕を加えた値である。
【0050】図5に示すように、回生制御サブルーチン
では、ステップS1でブレーキセンサ70により、ブレ
ーキが踏み込まれたか否かをみる。ブレーキが踏まれて
いないときには、エンジンブレーキ相当のエネルギを回
生する。また、ブレーキが踏まれたときには、ブレーキ
の踏込み量に応じたエネルギを回生する。ステップS2
では、変速機構27のギヤ比(i)を読み込む。ステッ
プS3では、ギヤ比係数(Ki)を読み込む。ギヤ比係
数(Ki)は、ギヤ比(i)によって決まる定数であ
る。ステップS4では、回生トルク(Tri)を計算す
る。この計算式は、Tri=Ki×Tro(Troは定
数)となる。ステップS5では、車速(V)を読み込
む。ステップS6では、回生トルク(Tri)、車速
(V)より回生電流(Ir1)を計算する。ステップS
7では、回生電流(Ir1)を充電するために、モータ
ジェネレータ(M/G)40を発電させる。
【0051】これに対して、ステップS1でブレーキが
踏まれているときには、ステップS8で、変速機のギヤ
比(i)を読み込む。ステップS9では、車速(V)を
読み込む。ステップS10では、モータジェネレータ4
0の速度(Nm)を計算する。ステップS11では、ブ
レーキセンサ70により、ブレーキの踏込み量(FB)
を読み込む。ステップS12では、ギヤ比(i)、モー
タジェネレータ40の速度(Nm)、ブレーキの踏込み
量(FB)により回生電流(Ir2)を計算する。そし
て、ステップS13で第2のクラッチ(C0)28を解
放(OFF)する。最後に、ステップS14で、回生電
流(Ir2)を充電するために、モータジェネレータ
(M/G)40を発電させる。
【0052】ここで、上記制御中のバッテリの残存量
(SOC)の下限値に関する2つの規定値(SOC1、
SOC2)の設定方法について説明する。これらの値
は、完全充電量に対するパーセントとして規定されてお
り(本実施形態では、流れる電流の時間積で計測され
る)、図6に示すように、ヒステリシス効果をもたせて
いる。すなわち、モータリングによる放電の場合は、残
存量(SOC)が低下していき、規定値(SOC)1に
達したときを下限値として放電を停止(制御解除)させ
る。これによりエンジン稼働状態に切り換わり、アイド
リングによる充電が開始される。そして、所定時間の充
電で残存量が規定値(SOC)2に達したとき、再度モ
ータリングによる放電を開始させる。このように規定値
にヒステリシスを設定することで、モータリング制御の
ハンチングを防いでいる。
【0053】同様の理由で排気温の下限値についても2
つの規定値(規定値3、規定値4)が設定されている。
この場合も、図7に示すように、ヒステリシス効果をも
たせている。すなわち、モータリング中は、排気温が低
下していき、規定値3に達したときを下限値としてモー
タリングを停止(制御解除)させる。これによりエンジ
ン稼働状態に切り換わり、アイドリングが開始される。
そして、時間の経過とともに排気温が上昇していき、や
がて規定値4に達したとき、再度モータリングを開始さ
せる。このように規定値にヒステリシスを設定すること
で、モータリング制御のハンチングを防いでいる。
【0054】次に、上記制御中のドルーピング制御につ
いて説明する。図8は、横軸に停車時間、縦軸にエンジ
ン(E/G)回転数を取ったもので、アイドリング回転
数を車両停車中のモータリング制御期間について監視
し、積算される停車時間が長くなるに従い、アイドリン
グ回転数を下げて、最終的にエンジンストール回転数
(制御コンピュータ50によりストールと判断される回
転数)に対して若干の余裕を持たせた所定の回転数ま
で、低下させる制御を行う。これにより、停車時間が長
いときは、電力消費を抑えたモータリングを行い、停車
時間が短いときは、エンジンの再始動を円滑に行える状
態としておくことができる。
【0055】図9は本発明を適用した車両用駆動装置の
他の実施形態の構成を前記第1実施形態との対比で概念
的に示すブロック図である。図の(A)は、上記第1実
施形態の配置を示し、モータジェネレータ(M/G)4
0と変速機構(T/M)27との間に、第1のクラッチ
(C1)21が介装され、モータジェネレータ(M/
G)40とエンジン(E/G)10の間に第2のクラッ
チ(C0)28が介装されている。
【0056】これに対して、図9の(B)に示す第2実
施形態では、モータジェネレータ(M/G)40と変速
機構(T/M)27との間に、第1のクラッチ(C1)
21が介装されている点は、第1実施形態のものと同様
であるが、エンジン(E/G)10とモータジェネレー
タ(M/G)40の間にロックアップクラッチ(LC)
31を備える流体伝動装置(T/C)30、すなわちこ
の例においてトルクコンバータ30が第2のクラッチ
(C0)28と直列に配設されている点が異なる。こう
した配置の場合、モータリング制御時には、制御手段
は、停止状態検出手段により停止状態が検出されたとき
に、第1のクラッチ21を解放し、ロックアップクラッ
チ31を係合し、エンジン10への燃料の供給を停止さ
せ、モータジェネレータ40に電力を供給して該モータ
ジェネレータ40を駆動状態としてエンジン10の回転
をほぼアイドリング回転数に維持するモータリング制御
が行われる。この制御について、更に詳しくいえば、第
1実施形態のモータリング制御サブルーチン(図3参
照)におけるステップS11において、第2のクラッチ
(C0)と共にロックアップクラッチ31も係合させ
て、トルクコンバータ30内での流体の滑りによる駆動
ロスを防ぐようにし、ステップS21において、同様の
理由で、第2のクラッチ(C0)28の解放と共にロッ
クアップクラッチ31の解放を行わせる点のみが、具体
的に第1実施形態と異なる。したがって、本例による各
制御の詳細については、前例の説明中の上記ステップの
読替えをもって、説明に代える。なお、この例におい
て、第2のクラッチ28とロックアップクラッチ31付
のトルクコンバータ30の位置関係は、図示の配置と逆
でもよい。
【0057】このような構成により、上記の制御を行う
と、モータジェネレータ40が駆動状態で、前記ブレー
キセンサ70が検出する出力信号がオンからオフに切り
換わったときに、制御手段50は、エンジン10への燃
料の供給を再開し、モータジェネレータ40の駆動を停
止させ、ロックアップクラッチ(LC)31を解放さ
せ、モータジェネレータ40を発電状態とし、第1のク
ラッチ(C1)21を係合させる制御が行われる(図3
に示すモータリング制御サブルーチンのステップS19
〜S23を参照)。
【0058】最後に、図9の(C)に示す第3実施形態
では、エンジン(E/G)10とモータジェネレータ
(M/G)40は直結され、モータジェネレータ40と
変速機構(MT)27との間に、ロックアップクラッチ
(LC)31を備えるトルクコンバータ(T/C)30
と、第1のクラッチ(C1)21が直列に配設されてい
る。こうした配置を採っても、前記第1の実施形態と同
様の制御を行うことができる。ただし、モータリング制
御サブルーチン中のステップS11はなくなり、ステッ
プS21では、第2のクラッチ(C0)28に代えてロ
ックアップクラッチ(LC)31が解放され、ステップ
S23において、前のステップS22により減速された
ロータ41の回転状態で第1のクラッチ(C1)21の
係合が行われる。その余の点については、第1実施形態
の説明をもって、本例の制御説明に代える。
【0059】以上、本発明を3つの実施形態について説
明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載の事項の範
囲内で種々に細部の具体的な構成を変更して実施するこ
とができる。例えば、モータリング制御中に、ブレーキ
がオンからオフに切り換わったときのエンジンの燃料の
供給再開の条件に、自動変速機のシフトポジションが
“P”、“N”以外のレンジ(つまり、“R”、
“D”、“2”、“L”レンジのとき)という条件を設
けてもよい。これは、ブレーキがオフになっても、
“P”、“N”レンジのときには、車両は停止状態が続
くため、モータリング制御を続行させるほうが妥当であ
ることによる。
【0060】更に、モータリング制御中に、ブレーキが
オンからオフに切り換わったときの車両の再発進準備と
して、自動変速機の変速段を第2速にする制御をモータ
リング制御のサブルーチン中のステップS22より後の
ステップとして設けることもできる。このようにする
と、車両の急発進を防止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用駆動装置の第1実施形
態の構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】上記実施形態の制御装置の制御プロセスを示す
メインルーチンのフローチャートである。
【図3】上記メインルーチン中のモータリング制御サブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】上記サブルーチン中のドルーピング制御サブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図5】上記メインルーチン中の回生制御サブルーチン
を示すフローチャートである。
【図6】上記実施形態におけるバッテリ残存量の下限値
の設定方法の一例を示す説明図である。
【図7】上記実施形態における排気温度の下限値の設定
方法の一例を示す説明図である。
【図8】上記実施形態におけるドルーピング制御の詳細
を示す説明図である。
【図9】本発明を適用した車両用駆動装置の他の実施形
態の構成を前記第1実施形態との対比で概念的に示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10 エンジン(E/G) 12 出力軸 14 スロットルセンサ 17 排気温センサ 18 パワーステアリングスイッチ 20 変速装置(T/M) 21 第1のクラッチ(C1) 25 車速センサ 28 第2のクラッチ(C0) 30 流体伝動装置(T/C) 31 ロックアップクラッチ(LC) 40 モータジェネレータ(M/G) 45 残存量検出手段 50 制御コンピュータ(制御手段)(ECU) 60 バッテリ(BATT) 70 ブレーキセンサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、 前記エンジンの出力軸に連結され、発電機として車輪か
    らのエネルギーを回収するとともに、モータとして前記
    エンジンの出力軸を駆動するモータジェネレータと、 該モータジェネレータにより回収されるエネルギーを電
    力として蓄えるとともに、前記モータジェネレータを駆
    動するための電力を供給するバッテリと、 前記モータジェネレータと車輪とを連結する第1のクラ
    ッチと、 車両の停止状態を検出する停止状態検出手段と、 前記エンジンと、モータジェネレータと、第1のクラッ
    チとを制御する制御手段とを備える車両用駆動装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記停止状態検出手段により停止状態
    が検出されたときに、第1のクラッチを解放し、エンジ
    ンへの燃料の供給を停止させ、モータジェネレータに電
    力を供給して、該モータジェネレータによる駆動でエン
    ジンの回転をほぼアイドリング回転数に維持することを
    特徴とする車両用駆動装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 車速を検出する車速センサと、ブレーキ
    の操作状態を検出するブレーキセンサと、スロットル開
    度を検出するスロットルセンサとを有し、 前記停止状態検出手段は、前記車速センサの検出する車
    速がほぼ0、前記ブレーキセンサの検出する操作状態が
    ブレーキオン、かつスロットルセンサの検出するスロッ
    トル開度が全閉状態のときに、車両の停止状態を検出す
    る、請求項1記載の車両用駆動装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、車両の停止時間を測定
    する停止時間測定手段を有し、停止時間が所定値を上回
    るときには、前記エンジンの回転をアイドリング回転数
    よりも小さい所定回転数に維持する、請求項1記載の車
    両用駆動装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記バッテリの蓄電残存量を検出する残
    存量検出手段を有し、 前記制御手段は、前記停止状態検出手段により車両の停
    止状態が検出され、かつ残存量検出手段によりバッテリ
    蓄電残存量が所定値以上のときに、第1のクラッチを解
    放し、エンジンへの燃料の供給を停止させ、モータジェ
    ネレータに電力を供給することにより該モータジェネレ
    ータを駆動状態としてエンジンの回転をほぼアイドリン
    グ回転数に維持する、請求項1記載の車両用駆動装置の
    制御装置。
  5. 【請求項5】 パワーステアリングの作動を検出するパ
    ワーステアリングスイッチを有し、 前記制御手段は、前記停止状態検出手段により車両の停
    止状態が検出され、かつ前記パワーステアリングスイッ
    チによりパワーステアリングが非作動であることが検出
    されたときに、第1のクラッチを解放し、エンジンへの
    燃料の供給を停止させ、モータジェネレータに電力を供
    給することにより該モータジェネレータを駆動状態とし
    てエンジンの回転をほぼアイドリング回転数に維持す
    る、請求項1記載の車両用駆動装置の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジンからの排気ガスの温度を検
    出する排気温センサを有し、 前記制御手段は、前記停止状態検出手段により車両の停
    止状態が検出され、かつ前記排気温センサが検出する排
    気温が所定値以上のときに、第1のクラッチを解放し、
    エンジンへの燃料の供給を停止させ、モータジェネレー
    タに電力を供給することにより該モータジェネレータを
    駆動状態としてエンジンの回転をほぼアイドリング回転
    数に維持する、請求項1記載の車両用駆動装置の制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記エンジンと、モータジェネレータと
    を連結する第2のクラッチを有し、 前記モータジェネレータが駆動状態の場合に、前記ブレ
    ーキセンサが検出する出力信号がオンからオフに切り換
    わったときに、 前記制御手段は、エンジンへの燃料の供給を再開し、モ
    ータジェネレータの駆動を停止させ、前記第2のクラッ
    チを解放させ、モータジェネレータを発電状態とすると
    ともに、第1のクラッチを係合させる、請求項2記載の
    車両用駆動装置の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記エンジンと、モータジェネレータの
    間にロックアップクラッチを備える流体伝動装置を有
    し、 前記制御手段は、前記停止状態検出手段により停止状態
    が検出されたときに、第1のクラッチを解放し、前記ロ
    ックアップクラッチを係合し、エンジンへの燃料の供給
    を停止させ、モータジェネレータに電力を供給して該モ
    ータジェネレータを駆動状態としてエンジンの回転をほ
    ぼアイドリング回転数に維持する、請求項1又は2記載
    の車両用駆動装置の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記モータジェネレータが駆動状態で、
    前記ブレーキセンサが検出する出力信号がオンからオフ
    に切り換わったときに、 前記制御手段は、エンジンへの燃料の供給を再開し、モ
    ータジェネレータの駆動を停止させ、前記ロックアップ
    クラッチを解放させ、モータジェネレータを発電状態と
    し、第1のクラッチを係合させる、請求項8記載の車両
    用駆動装置の制御装置。
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