JPH09247496A - クランプ回路 - Google Patents

クランプ回路

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JPH09247496A
JPH09247496A JP8073039A JP7303996A JPH09247496A JP H09247496 A JPH09247496 A JP H09247496A JP 8073039 A JP8073039 A JP 8073039A JP 7303996 A JP7303996 A JP 7303996A JP H09247496 A JPH09247496 A JP H09247496A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A/Dコンバータから出力されるデジタル信
号を常に一定のクランプレベルでクランプする。 【解決手段】 デジタル演算処理回路(10)のラッチ
回路(11)は、A/Dコンバータ(1)から出力され
るデジタル信号(D1 )を所定のタイミング周期でラッ
チする。そして、演算回路(13)で、ラッチ回路(1
1)でラッチされたデジタルデータと基準クランプデー
タの差分を演算し、その演算結果である差分データ(D
2 )に基づいて、電流出力型D/Aコンバータ(20)
によってアナログ信号(S2 )のクランプレベルを制御
すると共に、加算器(15)でデジタル信号(D1 )に
差分データ(D2 )を加算して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランプ回路に関わ
り、特にアナログ/デジタルコンバータに適用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来からテレビジョン受像機等におい
て、例えばアナログ映像信号をデジタル映像信号に変換
する場合、安定したデジタル映像信号を取り出すため、
アナログ/デジタルコンバータ(以下、「A/Dコンバ
ータ」という)に入力するアナログ映像信号をクランプ
するクランプ回路が設けられている。
【0003】ここで、図5にテレビジョン受像機等にお
いてアナログ映像信号をクランプする従来のクランプ回
路のブロック図の一例を示す。この図において、一点鎖
線で示すアナログクランプ回路100は、コンデンサー
1 ,C2 、コンパレータ101、スイッチ回路10
2、電流制御回路103で構成されている。
【0004】コンデンサーC1 は入力されるアナログの
入力信号S1 から直流成分を除去するカップリングコン
デンサー、コンパレータ101はコンデンサーC1 で直
流成分がカットされたアナログ信号S2 と基準電圧V
ref が入力されており、この基準電圧Vref とアナログ
信号S2 を比較して比較信号A1 を出力する。なお、基
準電圧Vref はアナログ信号S2 を所定のレベルでクラ
ンプするための電圧が設定されている。
【0005】破線で囲ったスイッチ回路102はクラン
プパルス信号が入力され、このクランプパルス信号のタ
イミング周期でスイッチSWのオン/オフが制御されて
おり、このスイッチSWがオンとなる期間にコンパレー
タ101の比較信号A1 がコンデンサーC2 に出力され
る。なお、このクランプパルス信号の周期はアナログ信
号S2 のレベルが一定とされる、例えばペデスタルレベ
ルを示す所定のタイミングに合わせて設定されている。
コンデンサーC2 は、スイッチ回路102を介して入力
される比較信号A1 のレベルを保持して電圧V1 を出力
するホールドコンデンサーである。
【0006】破線で示した電流制御回路103は、例え
ばCMOS形のP型トランジスタTP と、N型トランジスタ
N によって構成されており、P型トランジスタTP
ドレイン端子には電源電圧が接続され、N型トランジス
タTN のドレイン端子はアース端子と接続されている。
また、それぞれのゲート端子にはコンデンサーC2 に保
持された電圧V1 が入力されており、P型トランジスタ
P は電圧V1 に応じた電流でコンデンサーC1 を充電
すると共に、N型トランジスタTN は電圧V1に応じた
電流でコンデンサーC1 の電荷を放出するようになされ
ている。A/Dコンバータ1は、アナログクランプ回路
100から出力されるアナログ信号S2 をA/D変換し
て所定のデジタル出力信号Dを出力するようになされて
いる。
【0007】すなわち、このように構成されるアナログ
クランプ回路100においては、例えばアナログ信号S
2 のクランプ点の電圧が基準電圧Vref より低い場合
は、ホールドコンデンサーC2 の電位が低下し、P型ト
ランジスタTP を介して供給される電流によりコンデン
サーC1 の端子電圧が上昇すると共に、アナログ信号S
2 のクランプ点の電圧が基準電圧Vref より高い場合
は、ホールドコンデンサーC2 の電位が上昇し、N型ト
ランジスタTN を介して放出される電流によりコンデン
サーC1 の端子電圧が降下して、アナログ信号S2 に所
定のクランプ電圧が印加されることになる。よって、こ
のクランプ回路でクランプされたアナログ信号S2 をA
/Dコンバータ1でA/D変換すれば、そのダイナミッ
クレンジを利用して安定したデジタル出力信号Dを得る
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うなアナログクランプ回路100においては、例えば入
力されるアナログ信号S1 を映像信号とすると、図6
(a)に示すようにコンデンサーC1 によって直流成分
が除去されたアナログ映像信号S2 のクランプレベルV
sが、所定のクランプレベルVcに収束するまでの時間
がt1 が長くなり、この間のクランプレベルが一定して
いないアナログ映像信号S2 が過渡的に出力されてデジ
タル信号に変換されることになる。
【0009】また、アナログ映像信号S2 が所定のクラ
ンプレベルVcに収束した場合でも、同図(b)に示す
ようにアナログ映像信号S2 のクランプレベルVsが、
所定のクランプレベルVcに対して常に±1LSB程度
の幅を持った状態で変動するため、出力されるデジタル
映像信号Dのクランプレベルが変動するという欠点があ
った。
【0010】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、出力されるデジタル信号を常に一定
のクランプレベルでクランプできるクランプ回路を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、入力されるアナログ入力信号の直流成分を除去する
コンデンサーと、コンデンサーを介して供給されたアナ
ログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル
コンバータと、デジタル信号を所定のタイミングの周期
でラッチしたデジタルデータと所定の基準クランプデー
タの差分を演算し、その演算結果である差分データに基
づいて、nビットコントロール信号を出力するデジタル
演算処理手段と、nビットコントロール信号に応じた電
流をアナログ信号に帰還する電流出力型デジタル/アナ
ログコンバータと、デジタル信号に差分データを加算す
る加算器とを備えて構成するようにした。
【0012】また、デジタル演算処理手段は、デジタル
信号からクランプパルス信号のタイミングの周期でデジ
タルデータをラッチするラッチ回路と、デジタルデータ
と基準クランプデータの差分を演算し、その演算結果で
ある差分データを出力する演算回路と、差分データを電
流出力型デジタル/アナログコンバータの入力形態に対
応したnビットコントロール信号に変換して出力する入
力エンコーダ回路とを備えて構成するようにした。
【0013】本発明によれば、デジタル演算処理手段で
デジタル信号が所定のタイミングの周期でラッチされた
デジタルデータと基準クランプデータのの差分を演算
し、その演算結果である差分データに基づいて、A/D
コンバータに入力されるアナログ信号のクランプレベル
を制御すると共に、加算器でA/Dコンバータから出力
されるデジタル信号に差分データを加算しているため、
出力されるデジタル信号を常に所望のクランプレベルで
クランプすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の実施の形態であるデジタル
クランプ回路のブロック図の一例を示したものである。
この図において、コンデンサーC1 は入力されるアナロ
グの入力信号S1 から直流成分を除去するコンデンサー
である。A/Dコンバータ1はコンデンサーC1 で直流
成分が除去されたアナログ信号S2 をA/D変換して所
定のデジタル出力信号Dを出力するようになされてい
る。
【0015】デジタル演算処理回路10は、ラッチ回路
11、ノイズシェイピング回路12、演算回路13、及
び入力エンコーダ回路14で構成されている。ラッチ回
路11は、所定のタイミング周期でクランプパルス信号
が入力されており、A/Dコンバータ1から出力される
デジタル信号D1 からクランプパルス信号のタイミング
周期でデジタルデータをラッチするようになされてい
る。
【0016】ノイズシェイピング回路12はノイズによ
る影響を除去するため、ラッチ回路11でラッチされた
デジタルデータのノイズシェイピング処理を行ってお
り、この部分に存在する色副搬送波信号の平均化を行う
と共に、量子化雑音を高域側に押しやってデジタルデー
タのノイズを低減している。演算回路13は所定の基準
クランプデータが入力されており、ノイズシェイピング
回路12でノイズが除去されたデジタルデータからこの
クランプデータの差分を演算し、その演算結果である差
分データ信号D2 を出力する。
【0017】入力エンコーダ回路14は、入力された差
分データ信号D2 を電流出力型デジタル/アナログコン
バータ(以下、「電流出力型D/Aコンバータ」とい
う)20の入力形態に対応したコントロール信号(P0
〜PN ,N0 〜NN )に変換して出力し、電流出力型D
/Aコンバータ20は、入力エンコーダ回路14からの
コントロール信号(P0 〜PN ,N0 〜NN )に応じた
電流IOUT でコンデンサーC1 に充放電電流を供給し
て、所望のクランプ電圧が印加されるように構成されて
いる。
【0018】加算器15は、A/Dコンバータ1から出
力されるデジタル信号D1 と演算回路13から出力され
る差分データ信号D2 を加算する。ラッチ回路16は加
算器15からのデジタル信号をラッチしてデジタル信号
Dを出力するようになされている。
【0019】以下、アナログ入力信号S1 として、例え
ばアナログ映像信号が入力された場合の動作を図2〜図
3を参照して説明する。先ず、図2(a)に示すような
アナログ映像信号が入力信号S1 として入力されると、
コンデンサーC1 で直流成分が除去される。この直流成
分が除去されたアナログ映像信号S2 はA/Dコンバー
タ1に入力され、ここでA/D変換されてデジタル映像
信号D1 として出力される。
【0020】このデジタル映像信号D1 は、加算器15
に出力されると共に、デジタル演算処理回路10のラッ
チ回路11に出力され、ラッチ回路11ではこのデジタ
ル映像信号D1 からクランプパルス信号がオンとなる期
間のデジタルデータをラッチするようになされている。
この時、ラッチ回路11に入力されているクランプパル
ス信号は、図2(b)に示すような映像信号のペデスタ
ルレベルに対応した周期tCLとされており、例えば4f
SCの周期でデジタル信号をラッチすると共に、ラッチ回
路11でラッチされた例えば8サンプル分のデータがペ
デスタルレベルとなるようにしている。なお、クランプ
パルス信号がオンとなる期間にデジタル映像信号D1
らペデスタルレベルに対応したデジタルデータを数回、
取り込んでラッチするようにしてもよい。
【0021】ラッチ回路11でラッチされたデジタルデ
ータは、ノイズシェイピング回路12に入力され、例え
ばラッチ回路11でデジタルデータが数回ラッチされて
いれば、そのデジタルデータが平均化された後、ノイズ
成分を除去するためのノイズシェイピング処理が行われ
て、演算回路13に出力される。
【0022】演算回路13には基準クランプデータとし
て、アナログ映像信号S2 を所定のペデスタルレベルで
クランプするためのペデスタルクランプデータが入力さ
れており、ノイズシェイピング回路12から出力される
デジタルデータと、ペデスタルクランプデータの差分が
演算されて、その差分データD2 が入力エンコーダ回路
14及び加算器15に出力される。
【0023】そして、この差分データD2 は入力エンコ
ーダ回路14において、電流出力型デジアナコンバータ
回路20の入力形態に対応した所定のコントロール信号
(P0 〜Pn ,N0 〜Nn )に変換される。例えば演算
回路13から出力される差分データD2 が正の値となる
時は、アナログ映像信号S2 のペデスタルレベルを差分
データD2 だけ下げるためのコントロール信号(P0
n ,N0 〜Nn )を電流出力型D/Aコンバータ20
に出力するようになされている。
【0024】また逆に、差分データD2 が負の値となる
時は、アナログ映像信号S2 のペデスタルレベルを差分
データD2 だけ上げるためのコントロール信号(P0
n,N0 〜Nn )を電流出力型D/Aコンバータ20
に出力する。
【0025】このコントロール信号(P0 〜Pn ,N0
〜Nn )に基づいて、電流出力型D/Aコンバータ20
からアナログ映像信号S2 のラインに供給する電流IOU
T が制御されると共に、この電流IOUT がコンデンサー
1 で電流・電圧変換されることで、アナログ映像信号
2 はクランプデータに対応した所望のクランプレベル
でクランプされることになる。
【0026】さらに、本発明の実施の形態においては加
算器15において、A/Dコンバータ1から出力される
デジタル映像信号D1 と、演算回路13から出力され差
分データD2 とを加算し、その加算したデジタル映像信
号をラッチ回路16でラッチしてデジタル出力信号Dと
して出力するようにしている。
【0027】つまり、本実施の形態であるデジタルクラ
ンプ回路においては、デジタル演算処理回路10でA/
Dコンバータ1から出力されるデジタル映像信号D1
デジタルデータから基準クランプデータを演算した演算
結果である差分データD2 に基づいて、アナログ映像信
号S2 をクランプするクランプレベルを制御すると共
に、A/Dコンバータ1から出力されるデジタル映像信
号D1 に差分データD2を加算して出力されるデジタル
映像信号Dのクランプレベルが制御されている。
【0028】このようにA/Dコンバータ1から出力さ
れるデジタル映像信号D1 に差分データD2 を加算すれ
ば、従来、図6(a)に示したようにアナログ映像信号
2のクランプレベルVsが所定のクランプレベルVc
に達するt1 まで過渡状態で出力されていたデジタルデ
ータが、加算回路15において直ちに修正されるため、
図3に示すようにアナログ映像信号S2 のクランプレベ
ルVsが直ちに所定のクランプレベルVcに修正され、
過渡期のデジタル映像信号Dが出力されることを防止す
ることができる。
【0029】また、A/Dコンバータ1から出力される
デジタル映像信号D1 に差分データD2 を加算すれば、
アナログ映像信号S2 のクランプレベルが図6(b)に
示したように微小レベルで変 動しても、出力されるデ
ジタル映像信号Dのクランプレベルを一定に保つことが
できる。
【0030】次に、図4に電流出力型D/Aコンバータ
20の一例として4ビットの電流出力型D/Aコンバー
タ回路の一例を示す。この図に示す4ビット電流出力型
D/Aコンバータ20は、破線で囲った第1の電流発生
回路21、第2の電流発生回路22、第3の電流発生回
路23、第4の電流発生回路24、及びバイアス制御回
路25から構成されている。この場合、図1に示したデ
ジタル演算処理回路10の入力エンコーダ回路14から
のコントロール信号は、この4ビット電流出力型D/A
コンバータ20に対応したコントロール信号(P0 〜P
3 ,N0 〜N3 )が入力されることになる。
【0031】第1の電流発生回路21は、P型トランジ
スタTP1,TP2、N型トランジスタTN1,TN2によって
構成されており、P型トランジスタTP1のドレイン端子
には電源電圧(VDD)、ゲート端子はバイアス電圧がそ
れぞれ印加されていると共に、ソース端子はP型トラン
ジスタTP2のドレイン端子と接続されている。P型トラ
ンジスタTP2のゲート端子には、入力エンコーダ回路1
4から差分データの第1ビットに対応したコントロール
信号P0 が入力されている。
【0032】一方、N型トランジスタTN1のドレイン端
子はアース(VSS)に接続されていると共に、ゲート端
子にはバイアス電圧が印加されている。また、ソース端
子はN型トランジスタTN2のドレイン端子と接続されて
いる。また、N型トランジスタTN2のゲート端子には、
入力エンコーダ回路14から差分データの第1ビットに
対応したコントロール信号N0 が入力されている。
【0033】第2の電流発生回路22は、上記した第1
の電流発生回路21が2個、並列に接続された構成とさ
れており、各P型トランジスタTP2のゲート端子には、
入力エンコーダ回路14から差分データの第2ビットに
対応したコントロール信号P1 が入力されていると共
に、各N型トランジスタTN2のゲート端子には、差分デ
ータの第2ビットに対応したコントロール信号N1 が入
力されている。
【0034】第3の電流発生回路23は、上記した第1
の電流発生回路21が4個、並列に接続された構成とさ
れており、各P型トランジスタTP2のゲート端子には差
分データの第3ビットに対応したコントロール信号P2
が、各N型トランジスタTN2のゲート端子には差分デー
タの第3ビットに対応したコントロール信号N2 がそれ
ぞれ入力されている。
【0035】第4の電流発生回路24は、上記した第1
の電流発生回路21が8個、並列に接続された構成であ
り、上記同様、各P型トランジスタTP2のゲート端子に
は差分データの第4ビットに対応したコントロール信号
3 が、N型トランジスタTN2のゲート端子には差分デ
ータの第4ビットに対応したコントロール信号N3 がそ
れぞれ入力されている。
【0036】バイアス制御部25は、各P型トランジス
タTP1のゲート、及び各N型トランジスタTN1のゲート
端子にバイアス電圧を印加するようになされており、1
個のP型トランジスタTP1を流れる電流IP と、1個の
N型トランジスタTN1に流れる電流IN の電流量が等し
くなるようにバイアス電圧が設定されている。つまり、
各電流発生回路21〜24は4ビットバイナリコードに
よって重み付けされて正負の電流を出力するように構成
されている。
【0037】このように構成されている電流出力型D/
Aコンバータ20においては、例えばP型トランジスタ
P2のゲートに『Low 』レベルのコントロール信号P0
〜P3 が入力されると、P型トランジスタTP2がオンに
なり、トランジスタTP1によって電流IOUT が供給され
ることになる。なお、この時、N型トランジスタTN2
ゲートに入力されるコントロール信号N0 〜N3 は、
『Low 』レベルとなり、N型トランジスタTN2はオフと
なる。
【0038】また、N型トランジスタTN2のゲートに
『High』レベルのコントロール信号N0 〜N4 が入力さ
れると、N型トランジスタTN2がオンになり、トランジ
スタTN1によって電流IOUT が抽出されることになる。
なお、この時、P型トランジスタTP2のゲートに入力さ
れるコントロール信号P0 〜P4 は『High』レベルとな
り、P型トランジスタTP2はオフとなる。
【0039】すなわち、P型トランジスタTP2がコント
ロール信号P0 〜P3 、N型トランジスタTN2がコント
ロール信号N0 〜N3 によって制御されるスイッチとし
て機能すると共に、各P型トランジスタTP1及びN型ト
ランジスタTN1によって出力する電流量の重み付けを行
って、コントロール信号に応じた電流IOUT を出力する
ようになされている。
【0040】なお、本発明の実施の形態においては、電
流出力型D/Aコンバータ20の一例として4ビットの
電流出力型D/Aコンバータを適用した場合について説
明したが、これに限定されることなく、例えば8ビット
の電流出力型D/Aコンバータ等を用いることも当然可
能である。また、各電流発生回路を構成するトランジス
タは異なる電流量となるトランジスタで構成することも
できる。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のクランプ
回路によれば、加算器でA/Dコンバータから出力され
るデジタル信号に差分データを加算しているため、常に
出力されるデジタル信号を所定のクランプレベルでクラ
ンプすることができる。また、A/Dコンバータに入力
されるアナログ信号のクランプレベルが微小レベルで変
動しても、出力されるデジタル信号のクランプレベルを
一定に保つことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるクランプ回路のブロ
ック図を示した図である。
【図2】本実施の形態であるクランプ回路に入力される
信号の波形を示した図である。
【図3】本実施の形態であるアナログ信号のクランプ波
形を示した図である。
【図4】電流出力型D/Aコンバータの一例を示した図
である。
【図5】従来のアナログクランプ回路の一例を示した図
である。
【図6】従来のアナログクランプ回路のクランプ波形を
示した図である。
【符号の説明】
1 A/Dコンバータ、10 デジタル演算処理回路、
11 ラッチ回路、12 ノイズシェイピング回路、1
3 演算回路、14 入力エンコーダ回路、20 電流
出力型D/Aコンバータ、21〜24 電流発生回路、
25 バイアス制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるアナログ入力信号の直流成分
    を除去するコンデンサーと、 該コンデンサーを介して供給されたアナログ信号をデジ
    タル信号に変換するアナログ/デジタルコンバータと、 前記デジタル信号を所定のタイミングの周期でラッチし
    たデジタルデータと所定の基準クランプデータの差分を
    演算し、その演算結果である差分データに基づいて、n
    ビットコントロール信号を出力するデジタル演算処理手
    段と、 前記nビットコントロール信号に応じた電流をアナログ
    信号に帰還する電流出力型デジタル/アナログコンバー
    タと、 前記アナログ/デジタルコンバータから出力されるデジ
    タル信号に、前記差分データを加算する加算器と、 を備えて構成されることを特徴とするクランプ回路。
  2. 【請求項2】 前記デジタル演算処理手段は、デジタル
    信号からクランプパルス信号のタイミングの周期でデジ
    タルデータをラッチするラッチ回路と、 前記デジタルデータと基準クランプデータの差分を演算
    し、その演算結果である差分データを出力する演算回路
    と、 前記差分データを前記電流出力型デジタル/アナログコ
    ンバータの入力形態に対応したnビットコントロール信
    号に変換して出力する入力エンコーダー回路と、 を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のクランプ回路。
  3. 【請求項3】 前記デジタル演算処理手段は、前記デジ
    タルデータのノイズ成分を除去するノイズシェイピング
    回路を備えていることを特徴とする請求項2に記載のク
    ランプ回路。
  4. 【請求項4】 前記電流出力型デジタル/アナログコン
    バータは、n個の電流発生手段を有し、 各電流発生手段から入力される前記nビットのコントロ
    ール信号の各ビットにそれぞれ対応した異なる電流を発
    生するように構成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のクランプ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007055053A1 (ja) * 2005-11-14 2007-05-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. オフセット調整回路
JP2007194899A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号クランプ回路

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WO2007055053A1 (ja) * 2005-11-14 2007-05-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. オフセット調整回路
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