JPH09246253A - 半導体製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及び半導体装置の製造方法

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JPH09246253A
JPH09246253A JP8080721A JP8072196A JPH09246253A JP H09246253 A JPH09246253 A JP H09246253A JP 8080721 A JP8080721 A JP 8080721A JP 8072196 A JP8072196 A JP 8072196A JP H09246253 A JPH09246253 A JP H09246253A
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JP
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electrode
etching
frequency
oscillator
polycrystalline silicon
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JP8080721A
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Keisuke Akashi
圭介 赤司
Toshihide Miyazaki
敏英 宮崎
Atsushi Takubi
篤 田首
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 臭素等を含むガスを用いて大きな段差上の多
結晶シリコンをドライエッチングする半導体装置の製造
方法において、柱状残渣を生じることなく、かつ同一装
置で連続してエッチングを行える半導体製造装置を提供
する。 【解決手段】 筺体6内でプラズマを発生させ、下部電
極14と上部電極16との間に電界を発生させて、下部
電極14上に載置された半導体ウエハ15をエッチング
する。スイッチ7と8とを適宜切り換えることにより高
周波RF発振器9と低周波RF発振器10とを適宜選択
して使用することで、半導体ウエハ15上に堆積された
多結晶シリコン膜のエッチング処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置及
びこれを用いた半導体装置の製造方法に関わり、特に多
結晶シリコン膜を加工するためのエッチングに用いて好
適である。
【0002】
【従来の技術】従来の多結晶シリコン膜のエッチング
は、多結晶シリコン膜上の自然酸化膜除去を行う第1エ
ッチングステップと、酸化膜に対して選択的に多結晶シ
リコンをエッチングする第2エッチングステップよりな
る。これは、多結晶シリコン膜表面上に存在する自然酸
化膜を除去することにより、その後酸化膜に対して選択
的に多結晶シリコン膜をエッチングする際に、自然酸化
膜がマスクとなりそれによって多結晶シリコン膜のエッ
チング残りが生じないようにするためである。
【0003】しかし、図10(a)に示すように、シリ
コン基板106上に形成した多結晶シリコン膜101の
下地に配線102やこれを覆う絶縁膜103などによっ
て形成された段差部110がある場合、多結晶シリコン
膜101上に形成された薄い自然酸化膜104といえど
も段差部110における実効的な膜厚は段差部110の
高さと同程度である。従って、パターニングしたフォト
レジスト105をマスクとしてまず自然酸化膜104の
エッチングを行っても、図10(b)に示すように、除
去しきれなかった自然酸化膜104が多結晶シリコンエ
ッチングステップにおいてマスクとなる。その結果、図
10(c)に示すように、段差部110の近傍に自然酸
化膜104と多結晶シリコン膜101とのエッチ残りを
引き起こしてしまう。
【0004】そのため、特開平6−291091号公報
には、自然酸化膜除去ステップに、SF6 (六弗化硫
黄)及びCF4 (四弗化メタン)を用いてエッチングす
る方法が開示されている。この方法は、フォトレジスト
をマスクとして多結晶シリコンをエッチングする場合に
用いることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に段
差の激しいフィールドシールド構造デバイスでは、段差
部における自然酸化膜の実効的な膜厚はさらに非常に厚
いものとなる。そのため、従来の自然酸化膜除去ステッ
プ技術にてエッチング時間を更に伸ばすと、レジストに
対して低選択比である従来条件によりフォトレジストマ
スクが必要以上にエッチングされ、その結果希望の多結
晶シリコン配線寸法が得られない。そのため、自然酸化
膜除去のエッチング時間を伸ばすことができず、自然酸
化膜除去が不十分となり、多結晶シリコンのエッチング
残渣(例えばピラー残渣)が発生してしまう。
【0006】また、エッチング残渣を除去するために、
多結晶シリコンをエッチングする第2エッチングステッ
プでのオーバーエッチングの時間を従来条件より延ばし
た場合、今度は図11に示すようにシリコン基板106
がエッチングされてしまい、段差部110に凹凸107
が生じるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、フォトレジストをマス
クとした多結晶シリコンのエッチングにおいて、フォト
レジストマスクを削ることなく、選択的に多結晶シリコ
ン上の自然酸化膜を除去し、また下地ゲート酸化膜のオ
ーバーエッチングやシリコン基板のエッチングも無く、
多結晶シリコンのエッチング残渣を防ぐ技術を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体製造装置
は、上記課題を解決するために、被エッチング物となる
半導体ウエハが載置される第1の電極と、前記第1の電
極の上方に前記第1の電極と所定距離離間し対向して設
けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電
極とを収納するための筐体と、グラウンドに接続されて
おり、前記第2の電極に第1の所定周波数の周波を印加
するための第1の発振器と、前記第1の発振器と前記第
2の電極とを電気的に接続するための第1のスイッチ
と、グラウンドに接続されており、前記第2の電極に前
記第1の所定周波数と異なる第2の所定周波数の周波を
印加するための第2の発振器と、前記第2の発振器と前
記第2の電極とを電気的に接続するための第2スイッチ
とを有する。
【0009】また、本発明の半導体製造装置は、別の観
点では、被エッチング物となる半導体ウエハが載置され
る第1の電極と、前記第1の電極の上方に前記第1の電
極と所定距離離間し対向して設けられた第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極とを収納するための筐
体と、グラウンドに接続されており、前記第2の電極に
第1の所定周波数の周波を印加するための第1の発振器
と、前記第1の発振器と前記第2の電極とを電気的に接
続するための第1のスイッチと、グラウンドに接続され
ており、前記第1の電極に前記第1の所定周波数と異な
る第2の所定周波数の周波を印加するための第2の発振
器と、前記第2の発振器と前記第1の電極とを電気的に
接続するための第2のスイッチと、前記第2の電極をグ
ラウンドに短絡させるための第1の接続線と、前記第1
の接続線の途中に設けられ、前記第2の電極をグラウン
ドに接続するための第3のスイッチと、前記第1の電極
をグラウンドに短絡させるための第2の接続線と、前記
第2の接続線の途中に設けられ、前記第1の電極をグラ
ウンドに接続するための第4のスイッチとを有する。
【0010】本発明の一態様においては、前記第1の所
定周波数及び前記第2の所定周波数のどちらか一方が3
00kHzから500kHzまでの範囲にあり、他方が
13MHzから14MHzの範囲にある。
【0011】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に形成された、略直角の段差部を有する多
結晶シリコン層をドライエッチングする半導体装置の製
造方法において、第1の周波数にてエッチングを行う第
1の工程と、前記第1の工程後、前記第1の周波数より
も高い第2の周波数にてエッチングう行う第2の工程と
を含む。
【0012】本発明の一態様では、多結晶シリコン膜上
にフォトレジストマスク形成後、まず物理的スパッタ性
の高いRIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエ
ッチング)装置にて高段差部の多結晶シリコン表面のエ
ッチングを行った後、多結晶シリコンの化学的選択性の
高い異方性エッチングを行う手段を設けたものである。
【0013】本発明によれば、高段差部の多結晶シリコ
ン表面がRIE装置によりエッチングされることによ
り、多結晶シリコン高段差部にテーパーがつき、その結
果自然酸化膜の実効膜厚を薄くすることができるので、
その後の多結晶シリコンの異方性エッチングによってエ
ッチング残渣のない良好なエッチング形状を得ることが
可能となる。
【0014】また、本発明の別態様では、第1のスイッ
チをオンにして第1の発振器を選択し印加周波数400
kHzでエッチングを行うと、エッチング中に基板へ入
射するイオンエネルギーが数kV程度と高いので物理的
スパッタエッチを行うことができ、第2のスイッチをオ
ンにして第2の発振器を選択し13.56MHzを用い
ると、イオンエネルギーが数V程度と低いので、化学的
選択性の高い異方性エッチングが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。
【0016】図1(a)〜(c)は本発明の第1の実施
形態を示す断面図である。まず、図1(a)のように、
あらかじめ素子または素子分離領域(例えばフィールド
シールド素子分離構造)などにより(ここでは、配線2
2やこれを覆う絶縁膜23などにより)形成された段差
部30の上部に、多結晶シリコン21をCVD(Chemic
al Vapor Deposition :気相成長)法などにより形成す
る。しかる後、フォトレジスト25を塗布し、このフォ
トレジスト25をフォトリソグラフィによりパターニン
グする。この際、ウェハが大気に晒されることにより、
多結晶シリコン2上に自然酸化膜24が成長する。特に
段差部30における自然酸化膜24の実効的な膜厚は大
きくなっている。
【0017】次に、例えば平行平板型反応性イオンエッ
チング(RIE)装置を用いて圧力1500mTor
r、RF周波数400kHz程度、RFパワー1000
W、CF4 40cc/min、CHF3 20cc/mi
n、Ar800cc/minの条件で例えば45秒間エ
ッチング処理を施す。本条件でのエッチングは、多結晶
シリコン膜24の段差部30における肩部21aをスパ
ッタする効果があるため、図1(b)に示すように、多
結晶シリコン膜21の肩部21aはなだらかなテーパー
形状になり、段差部30の多結晶シリコン膜21の表面
上の自然酸化膜24の実効的な膜厚は薄くなる。
【0018】その後、RIE装置により、例えば圧力7
00mTorr、RF周波数13.56MHz程度、R
Fパワー300W、CF4 100cc/minの条件で
自然酸化膜24を除去する。そして、メインエッチング
ステップでは、圧力400mTorr、RFパワー40
0W、HBr20cc/min、Cl2 200cc/m
inの条件で多結晶シリコン膜21をエッチングする。
さらに、圧力400mTorr、RFパワー200W、
HBr200cc/min、Cl2 100cc/min
の条件でオーバーエッチングステップを行う。この結
果、図1(c)に示したようなエッチング残渣のない良
好なエッチング形状を得ることが可能となる。
【0019】本実施形態では、高段差部30の多結晶シ
リコン膜21の肩部21aをなだらかなテーパー形状に
する処理と、多結晶シリコンの異方性エッチング処理を
別の装置で行うが、図2に示すように、本処理を同一装
置で行っても同様の効果が得られる。また同一装置で処
理するため、ウェハは真空雰囲気内であり、物理的スパ
ッタ性の高い条件にてエッチングを行った後の多結晶シ
リコン膜21の表面には自然酸化膜は成長せず(図2
(b))、その後の自然酸化膜除去の処理も行う必要が
無くなる。
【0020】本実施形態はノンドープの多結晶シリコ
ン、リンをドープした多結晶シリコンなど多結晶シリコ
ンの膜質に関わらず適用することができる。
【0021】以下、本発明の第2の実施形態につき説明
する。図3は本実施形態の平行平板型ドライエッチング
装置の概略図である。この平行平板型ドライエッチング
装置は、一端がグラウンド11に接続された高周波(1
3.56MHz程度)帯のRF電源9と、一端がグラウ
ンド11に接続された低周波帯(400kHz程度)の
RF電源10と、上部電極16と、下部電極14と、上
部電極16と下部電極14を収容する筺体6と、筺体6
内にエッチングガスを導入するためのガス導入口18
と、筺体6内のガスを排気するための排気口17と、R
F電源10と上部電極16とを電気的に接続するための
スイッチ8と、RF電源9と上部電極16とを電気的に
接続するためのスイッチ7と、下部電極14とグラウン
ド12とに接続されこれらの間に介在するコンデンサ1
3とを有する。
【0022】そしてこの平行平板型ドライエッチング装
置においては、スイッチ7及び8のどちらか一方をオ
ン、もう一方をオフにすることにより、RF電源9とR
F電源10のどちらか一方を自由に選択して使用するこ
とが可能であり、このスイッチ7及び8の切り換えは、
あらかじめレシピを設定しておくことでエッチング処理
中に自動的に行える。
【0023】また、図4は本発明にかかる第3の実施形
態の平行平板型ドライエッチング装置の概略図である。
この平行平板型ドライエッチング装置は、一端がグラウ
ンド11に接続された高周波(13.56MHz程度)
帯のRF電源9と、一端がグラウンド12に接続された
低周波帯(400kHz程度)のRF電源10と、上部
電極16と、下部電極14と、筺体6と、ガス導入口1
8と、排気口17と、RF電源10と下部電極14とを
電気的に接続するためのスイッチ8と、RF電源9と上
部電極16とを電気的に接続するためのスイッチ7と、
上部電極16とグラウンド12とを短絡させるためのス
イッチ71と、下部電極14とグラウンド12とを短絡
させるためのスイッチ81と、コンデンサ13とを有す
る。
【0024】そして、図4の平行平板型ドライエッチン
グ装置においては、下部電極14上に半導体ウエハ15
を載置し、スイッチ7とスイッチ81とをオンにし、か
つ、スイッチ71とスイッチ8とをオフにすることによ
り、高周波帯のRF電源9を用いた半導体ウエハ15の
エッチングが行われ、逆にスイッチ71とスイッチ8と
をオンにし、かつ、スイッチ7とスイッチ81とをオフ
にすることにより、低周波帯の電源10を用いたエッチ
ングが行われる。スイッチ7、8、71、81の切り換
えは、あらかじめレシピを設定しておくことでエッチン
グ処理中に自動的に行える。
【0025】次に、図5を用いて、本発明にかかる平行
平板型ドライエッチング装置を使用して、シリコン基板
あるいはシリコン酸化膜上に形成された段差の大きい下
地膜上に多結晶シリコン膜の配線を形成する方法につい
ての実施形態(第4の実施形態)を工程順に説明する。
なお、図3、図4に示すエッチング装置ともに、以下に
説明する形成方法を実現できる。
【0026】図5においては、フィールドシールド素子
分離領域のシールドゲート電極(図示せず)のマスクで
ある2000Å程度の膜厚のシリコン酸化膜31上に形
成された、ゲート電極32を覆うシリコン酸化膜33上
にDRAMの下部電極38を形成する場合について示し
ている。
【0027】まず、図5(a)に示すように、シリコン
酸化膜31上にゲート電極となる多結晶シリコン層32
を被覆するシリコン酸化膜33を形成する。この結果、
シリコン酸化膜31の表面にはシリコン酸化膜33に起
因して高さ数千Å程度の段差42が形成される。
【0028】次に、図5(b)に示すように、公知のC
VD法により、CVD装置(図示せず)にて膜厚300
nm程度の多結晶シリコン膜34を全面に形成する。な
お、多結晶シリコン膜34はリン等のイオンを注入した
ものでも注入していないものでもよい。この後、この製
造中の半導体ウエハ15をCVD装置から一旦大気中に
取り出して図3もしくは図4のエッチング装置に移し替
える際、多結晶シリコン膜34上には膜厚2nm程度の
シリコン酸化膜である自然酸化膜35が形成される。こ
の自然酸化膜35の縦方向の実効膜厚は、シリコン酸化
膜33に起因する段差近傍41に於いて非常に大きい。
【0029】次に、図5(c)に示すように、全面にレ
ジスト36を塗布した後、公知のリソグラフィ技術を用
いてこのフォトレジスト36を配線パターンに加工す
る。
【0030】次に、図3あるいは図4のドライエッチン
グ装置を用いエッチングを行う。レシピの設定でスイッ
チ8をオンにして低周波のRF電源10を選択し、図5
(d)に示すように、スパッタエッチを行い、段差42
の肩の部分をテーパ形状にする。この時のエッチング条
件は例えば、CF4 /CHF3 /Ar=60/60/8
00ccm、圧力1700mTorr、RFパワー70
0Wである。このスパッタエッチにおいては、400k
Hz程度という低周波RF源を用いかつArの様な分子
量の大きいガスを用いることで、ガス中のイオンが交流
波の振動に追従するので物理的スパッタ性が大きくな
り、シリコン酸化膜と多結晶シリコン膜の膜質に関わら
ず均等なエッチング効果を得ていることが特徴であり、
本工程で垂直な多結晶シリコン表面は緩やかなテーパを
持つようになるため、自然酸化膜35の段差近傍41で
の縦方向の実効膜厚は非常に小さくなり、また自然酸化
膜35はエッチング除去される。
【0031】次に、この自然酸化膜35のエッチング除
去に引き続いて、スイッチ8をオフ、スイッチ7をオン
にして高周波RF電源9を用いて、図5(e)に示すよ
うに、HBrガスのプラズマを用いたドライエッチング
により、フォトレジストマスク36をマスクとして残り
の部分の多結晶シリコン膜34を除去する。この時のエ
ッチング条件は、HBr流量20ccm、Cl2 流量1
80ccm、He流量350ccm、処理圧力425m
Torr、RFパワー220Wである。
【0032】さらに、多結晶シリコン膜34のエッチン
グ残りの発生を確実に防止するために、多結晶シリコン
膜34の表面が露出してからオーバーエッチングを行
う。この時のエッチング条件はRF電源、HBr流量2
00ccm、Cl2 流量100ccm、He流量300
ccm、処理圧力400mTorr、RFパワー200
Wである。
【0033】このように図5(e)に示す多結晶シリコ
ン膜34のエッチングを高周波RF電源9を用いて行う
ことにより、ガス中のClやBrのような原子量の大き
いイオンは、交流波の振動に追従しないので、物理的ス
パッタ性が低く化学的にエッチングが進行する。そのた
め、多結晶シリコン膜34とシリコン酸化膜33とのエ
ッチング選択比は15:1程度であり、多結晶シリコン
膜103が選択的にエッチングされる。
【0034】また、本発明にかかるエッチング装置によ
れば、低周波RF電源10でのスパッタエッチング終了
後、スイッチ8からスイッチ7に切り換えて高周波RF
電源9でエッチングするので、図5(d)に示す多結晶
シリコン膜34のテーパ形状形成後、製造中の半導体ウ
エハ15を高周波RF電源のエッチング装置に移し替え
ることなく、同一のエッチング装置内で連続してその後
のエッチング処理ができるため、2台のエッチング装置
を用いる場合に比べスループットを向上できる。
【0035】以上のような工程を行った結果、図5
(e)に示すように、シリコン酸化膜33上には多結晶
シリコン膜34の下部電極38及び自然酸化膜35から
なる配線パターンが形成される。また、上述したよう
に、シリコン酸化膜33に起因する段差近傍41には自
然酸化膜35が残存しないので、この段差近傍41に多
結晶シリコン膜33のエッチング残りが生ずることもな
い。そして、このようなエッチング残りが生じないの
で、配線間のショートなどが生じたりすることが無くな
る。
【0036】以上のような図5に示す一連の製造工程
は、シリコン基板上に形成されたフィールドシールド素
子分離領域上にゲート電極を形成する場合についても適
用可能である。
【0037】また上記の形成方法の例では、多結晶シリ
コン膜34をエッチングする工程に於いて、エッチング
ガスとしてHBrガスとCl2 ガスを用いたが、多結晶
シリコン膜34をエッチングできるガスであればどのよ
うなガスを用いることもできる。例えば、Brを含むガ
スとしてBr2 、他にCl2 とO2 の混合ガスを用いる
こともできる。
【0038】以上は、本発明にかかるエッチング装置を
用いて多結晶シリコンの加工を行った例であるが、本発
明にかかるエッチング装置を用いて、シリコン酸化膜の
加工を行った第5の実施形態を、図6及び図7を参照し
て説明する。
【0039】図6(a)はシリコン基板(または金属配
線)51上に形成されたシリコン酸化膜52にフォトレ
ジスト53が塗布され、このフォトレジスト53が所望
パターンにパターニングされた状態を表わしている。図
6(a)に示した状態からコンタクトホールまたはビア
ホール54をエッチング形成するに於いて、図3あるい
は図4に示すエッチング装置を用い、まず、図6(b)
に示した様に終点すなわちシリコン基板51が露出する
までシリコン酸化膜52のエッチングを行う。この時の
エッチング条件は例えばCF4 /CHF3 /Ar=60
/60/800ccm、圧力1700mTorr、RF
パワー750Wであり、レシピの設定により低周波RF
電源10が選択されている。
【0040】この時のプラズマポテンシャルは数kVと
非常に大きいため、このまま十分なエッチングを行う
と、エッチングレートは速いがその分シリコン基板やメ
タル材料を介して素子に及ぼすプラズマダメージも大き
なものとなってしまう(図7参照)。そこで、終点検出
後は例えば、CF4 /CHF3 /Ar=60/60/8
00ccm、圧力1000mTorr、RFパワー50
0Wなる条件でエッチングを行い、レシピの設定により
高周波RF電源9を選択しオーバーエッチングを行う
(図6(c))。この様なエッチングを行えば、Ar等
の原子量の大きいイオンは高周波の振動に追従しないた
め、イオンエネルギーを十分抑制することが可能となり
基板へ与えるダメージを極力抑制したホールエッチング
を行うことが可能となる。
【0041】また、本実施形態ではエッチング装置とし
てアノード結合平行平板型エッチング装置に適用した例
を説明したが、他にカソード結合平行平板型エッチング
装置、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマエッ
チング装置、誘導結合型(ICP)プラズマエッチング
装置においても同様の効果を得ることができる。
【0042】次に、本発明の第6の実施形態について図
8を参照して説明する。まず、図8(a)に示すよう
に、半導体基板61上にシリコン酸化膜63をパターン
形成して多結晶シリコン64を全面に形成し、多結晶シ
リコン膜64上にできた自然酸化膜65の全面にレジス
ト66を塗布した後、公知のリソグラフィ技術を用いて
このフォトレジスト66を配線パターンに加工する。シ
リコン酸化膜63の端部には段差92ができている。
【0043】次に、図9に示すような印加周波数400
kHzのドライエッチング装置(図9において、図3、
図4と対応する部材には同じ符号を付けており、その説
明を省略する)でスパッタエッチを行い、段差近傍91
の角の部分をテーパ形状にするとともに自然酸化膜65
を除去する(図8(b))。
【0044】次にドライエッチング装置から半導体ウエ
ハを取りだし、図9に示すようなドラチイエッチング装
置で印加周波数13.56MHzの装置の筺体6に移し
入れるが、この移送の際、半導体ウエハ表面に形成され
た多結晶シリコン膜64表面が酸化して自然酸化膜67
が形成されるため(図8(c))、ドライエッチング装
置にてフォトレジスト66をマスクとしてドライエッチ
ングにより自然酸化膜67を除去し(図8(d))、次
にHBrガスのプラズマを用いたドライエッチングによ
りフォトレジストマスク66をマスクとして多結晶シリ
コン膜64を除去する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
地に高段差がある場合の多結晶シリコンのエッチングに
おいても、エッチング残渣のない良好なエッチング形状
を得ることが可能となる。
【0046】また、本発明の半導体製造装置によれば、
高周波RF電源と低周波RF電源の両方を用いるエッチ
ング処理を、多結晶シリコンの柱状残渣を生じさせず
に、同一のエッチング装置で行うことができるので、配
線間ショート等がなく高スループットの半導体装置の製
造が実現できる。
【0047】更に、本発明の半導体製造装置によれば、
コンタクトホール、ビアホールエッチングに於いて基板
へのダメージを抑制できるので、信頼性の高い半導体装
置の製造を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の変形例の半導体装置
の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のプラズマエッチング
装置の概略図である。
【図4】本発明の第3の実施形態のプラズマエッチング
装置の概略図である。
【図5】本発明の第4の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図7】本発明の第5の実施形態の半導体装置の製造方
法について説明するための断面図である。
【図8】本発明の第6の実施形態の半導体装置の製造方
法を工程順に示す断面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態で用いる半導体製造装
置の概略図である。
【図10】従来の半導体装置の製造方法を工程順に示す
概略図である。
【図11】従来の半導体装置の製造方法の問題点を説明
するための図である。
【符号の説明】
6 筺体 7 スイッチ 8 スイッチ 9 高周波RF電源 10 低周波RF電源 13 コンデンサー 14 下部電極 15 半導体ウエハ 16 上部電極 71 スイッチ 81 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被エッチング物となる半導体ウエハが載
    置される第1の電極と、 前記第1の電極の上方に前記第1の電極と所定距離離間
    し対向して設けられた第2の電極と、 前記第1の電極と前記第2の電極とを収納するための筐
    体と、 グラウンドに接続されており、前記第2の電極に第1の
    所定周波数の周波を印加するための第1の発振器と、 前記第1の発振器と前記第2の電極とを電気的に接続す
    るための第1のスイッチと、 グラウンドに接続されており、前記第2の電極に前記第
    1の所定周波数と異なる第2の所定周波数の周波を印加
    するための第2の発振器と、 前記第2の発振器と前記第2の電極とを電気的に接続す
    るための第2スイッチとを有することを特徴とする半導
    体製造装置。
  2. 【請求項2】 被エッチング物となる半導体ウエハが載
    置される第1の電極と、 前記第1の電極の上方に前記第1の電極と所定距離離間
    し対向して設けられた第2の電極と、 前記第1の電極と前記第2の電極とを収納するための筐
    体と、 グラウンドに接続されており、前記第2の電極に第1の
    所定周波数の周波を印加するための第1の発振器と、 前記第1の発振器と前記第2の電極とを電気的に接続す
    るための第1のスイッチと、 グラウンドに接続されており、前記第1の電極に前記第
    1の所定周波数と異なる第2の所定周波数の周波を印加
    するための第2の発振器と、 前記第2の発振器と前記第1の電極とを電気的に接続す
    るための第2のスイッチと、 前記第2の電極をグラウンドに短絡させるための第1の
    接続線と、 前記第1の接続線の途中に設けられ、前記第2の電極を
    グラウンドに接続するための第3のスイッチと、 前記第1の電極をグラウンドに短絡させるための第2の
    接続線と、 前記第2の接続線の途中に設けられ、前記第1の電極を
    グラウンドに接続するための第4のスイッチとを有する
    ことを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の所定周波数及び前記第2の所
    定周波数のどちらか一方が300kHzから500kH
    zまでの範囲にあり、他方が13MHzから14MHz
    の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載
    の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に形成された、略直角の段
    差部を有する多結晶シリコン層をドライエッチングする
    半導体装置の製造方法において、 第1の周波数にてエッチングを行う第1の工程と、 前記第1の工程後、前記第1の周波数よりも高い第2の
    周波数にてエッチングう行う第2の工程とを含むことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002045809A (ja) * 2000-08-01 2002-02-12 Sanyo Electric Co Ltd プラズマ洗浄装置
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KR20080044657A (ko) * 2006-11-17 2008-05-21 삼성전자주식회사 플라즈마 식각장치

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