JPH0924611A - インクジェット式記録ヘッド、及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド、及びその製造方法

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JPH0924611A
JPH0924611A JP7180945A JP18094595A JPH0924611A JP H0924611 A JPH0924611 A JP H0924611A JP 7180945 A JP7180945 A JP 7180945A JP 18094595 A JP18094595 A JP 18094595A JP H0924611 A JPH0924611 A JP H0924611A
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Kazunaga Suzuki
一永 鈴木
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宣昭 岡沢
Hiromi Mimura
博美 三村
Manabu Nagato
学 永渡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境温度の変化に関りなく、高い印字品質を
維持すること。 【構成】 フレーム20の表面にアイランド部9近傍ま
で迫り出すオーバハング部22を形成し、固定基板14
を、その側面がフレーム20と間隙23を有するように
して先端17をオーバハング部22に固定する。フレー
ム20と圧電振動子8の材料の相違に起因して生じる熱
膨張差として、オーバハング部22の厚さL0に相当す
る部分だけが関与するため、フレーム20と圧電振動子
8との熱膨張差が極めて小さくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦振動モードの圧電振
動子の伸縮によりノズル開口からインク滴を吐出させて
画像や文字を記録用紙に記録するインクジェット式記録
ヘッド、より詳細には圧電振動子の取り付け構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ノズル開口、及びリザーバに連通する圧
力発生室の一部を弾性板で形成するとともに、軸長方向
に伸縮する圧電振動子により弾性板を弾性変形させて圧
力発生室を膨張、収縮させるインクジェット式記録ヘッ
ドは、面方向に変形するたわみ振動を用いた記録ヘッド
に比較して、小型化が可能で、しかも高速駆動が可能で
あるという特徴を備えている。
【0003】図8は、上述の縦振動モードの圧電振動子
を使用したインクジェット式記録ヘッドの一例を示すも
ので、図中符号50は、縦振動モードの圧電振動子で、
導電層51、52と、圧電材料層53とを交互に積層し
て構成されており、その後端の不活性領域を固定基板5
4を介してその側部をフレーム55に接着剤で固定し
て、先端が圧力発生室56を構成する弾性板57のアイ
ランド部58に固定されている。
【0004】そして弾性板57、流路形成板61、及び
ノズルプレート63をフレーム55の表面60に積層固
定してインクジェット式記録ヘッドに纏め上げられてい
る。なお、図中符号65、65は、アイランド部58の
周縁に形成された薄肉部を示す。
【0005】しかしながら、圧電振動子50を構成する
セラミックとフレーム55とを構成している材料、例え
ばプラスチックとの熱膨張率の相違による歪みがほぼ圧
電振動子50の長さLに比例して発生する。これに起因
してより強固な接着を得ようとして高温での接着を行う
と、40°Cの温度差が生じて、圧電振動子50の有効
長さLが5.5mmの場合には10μm程度の膨張差が
生じて弾性板57を破損するという問題がある。
【0006】このような問題を解消するために、フレー
ム55を圧電振動子50と同質のセラミックで構成する
ことも考えられるが、加工に手間がかかりコストの上昇
を招くという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは温度の変化に関りなく、圧電振動子とフレームとの
熱膨張差を小さくすることができる安価なインクジェッ
ト式記録ヘッドを提供することである。また本発明の他
の目的は、上記記録ヘッドの製造方法を提案することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、圧電材料と導電層が交互に
積層され、縦振動モードで作動する圧電振動子と、ノズ
ル開口が穿設されたノズルプレートと、圧力発生室及び
リザーバを形成する流路形成板と、前記圧電振動子の先
端に当接するアイランド部を備えた弾性板と、前記ノズ
ルプレート、流路形成板、弾性板をそれぞれ積層して表
面で固定するとともに、前記圧電振動子を固定基板を介
して固定するフレームとからなるインクジェット式記録
ヘッドにおいて、前記フレームの表面に前記アイランド
部近傍まで迫り出すオーバハング部を形成し、前記固定
基板の先端を前記オーバハング部に接着剤で固定してす
るようにした。
【0009】
【作用】フレームと圧電振動子の材料の相違に起因して
生じる熱膨張差として、フレームのオーバハング部の厚
さに相当する部分だけが関与するため、たとえ接着剤の
固化を促進するために高温を作用させてもフレームと圧
電振動子との熱膨張差を極めて小さく抑制できる。
【0010】
【実施例】そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。図1、図2は本発明に使用するイ
ンクジェット式記録ヘッドの一実施例を示すものであっ
て、図中符号1はノズルプレートで、所定のピッチ、例
えば180DPIとなるようにノズル開口2.2、2‥
‥が穿設されている。
【0011】3は、後述する弾性板4とノズルプレート
1の間に挟まれて配置される流路形成板で、ノズル開口
2に対応するように圧力発生室5、リザーバ6、これら
を接続するインク供給口7を形成するための通孔を形成
して構成されている。
【0012】4は前述の弾性板で、流路形成板3を介し
てノズルプレート1と対向するように固定されて圧力発
生室5を形成するもので、導電層8−1、8−2と圧電
材料8−3を交互に積層して構成された圧電振動子8の
先端に当接してこれの変位を可及的に広い面積に伝達す
るように剛性を備えたアイランド部9と、これの周囲に
圧力発生室5にコンプライアンスを付与するための薄肉
部10を形成して構成されている。このような構成によ
り圧電振動子8‥‥の伸縮に応動して、圧力発生室5を
効率良く収縮、膨張させてインク滴を吐出させることが
できる。
【0013】図中符号20は、フレームで、高分子材料
の射出成形等により構成され、圧電振動子8、8、8‥
‥を、その先端が露出するように収容する収容穴11、
11、11‥‥が設けられており、表面21に弾性板
4、流路形成板3、及びノズルプレート1を積層して静
電シールドを兼ねる枠体12により固定して記録ヘッド
としてまとめ上げる機能を備えている。
【0014】ところで、この実施例においては、図3に
示したように振動子ユニット16は、圧電振動子8、
8、8‥‥の配列方向の両側端に圧電振動子8、8と同
一の材料で、これら圧電振動子8、8、8‥‥よりも若
干太めに切り出され、駆動信号を受けないダミー振動子
8a、8aを固定基板14に固定して構成されている。
【0015】これにより、振動子ユニット16をフレー
ム20に挿入すると、両側端のダミー振動子8a、8a
がフレーム20の開口の側部20aと接触して圧電振動
子8、8、8がアイランド部9に正確に当接することに
なる。
【0016】ところで、圧電振動子8は、通常、組み立
ての便を考慮して、その後端に補強の機能を備えた後端
プレート13を介して複数の圧電振動子8、8、8‥‥
を纏める固定基板14に固定されて振動子ユニット16
に構成されている。この固定基板14は、好ましくは圧
電振動子8と同程度の熱膨張率を備えた材料、例えば圧
電材料や他のセラミック材料により構成され、また圧電
振動子8の伸長、収縮時の応力によるクロストークを防
止することを主眼とする場合には金属材料により構成さ
れる。
【0017】一方、フレーム20は、弾性板4を支持す
る表面21に、弾性板4に形成されている薄肉部10の
近傍まで迫り出すようにオーバハング部22が形成され
ていて、圧電振動子8を固定している固定基板14がそ
の先端面17だけをこのオーバハング部22に温度60
°C程度の高温下で接着剤により、常温での接着固定に
比較してより強固に固定されている。
【0018】そして固定基板14の側面18とフレーム
20の収容穴11の壁面19との間には空隙23が確保
されていて、必要に応じて常温で固化する接着剤をこの
空隙23に流し込んで剛性を高める処理を採ることもで
きる。
【0019】なお、図中符号15は、圧電振動子8の先
端の両面に固定された先端プレートで、圧電振動子8の
たわみを防止するとともに、アイランド部9と接着剤で
固定することにより、より一層強固な接合と、剛性を得
ることができて、圧電振動子8の変位を弾性板4に伝達
することができる。
【0020】また、固定基板14の圧電振動子8が設け
られていない両側部は、図1の収容穴11の両側部11
aにおいて、フレーム20に挟持され、圧電振動子8の
先端とアイランド部9との接合時の位置決めに利用され
ている。
【0021】このような構造を採ることにより、圧電振
動子8の先端面と固定基板14との先端面17に接着剤
を塗布して収容穴11に落し込み、温度約60°Cの高
温下におくことにより、常温での接着時間に比較して3
時間という短時間で硬化させることにより固定できて、
図3に示したような従来の固定基板の側面とフレームと
を固定する方法に比較して接着作業の簡素化と、作業時
間の短縮を図ることができる。
【0022】この実施例において、圧電振動子8に駆動
信号を印加すると、これが伸長してアイランド部9を介
して弾性板4が圧力発生室側に押圧され、圧力発生室5
が収縮して圧力発生室内のインクがノズル開口2からイ
ンク滴として吐出する。
【0023】ところで、環境温度が変化すると、各部材
は、それぞれを構成している材料の熱膨張率に基づいて
膨張、収縮を起こし、特に、膨張収縮の影響を受けやす
い圧力発生室5、より詳細には弾性板4は、圧電振動子
8とフレーム20とに固定されているため、これら両者
の熱膨張差の影響を受けることになるが、圧電振動子8
を固定している固定基板14は、その先端だけがフレー
ム20に固定されていて、実質的にはフレーム20のオ
ーバハング部22の厚みL0に相当する高分子材料と、
セラミックスの熱膨張差となる。また、固定基板14を
圧電振動子8と実質的に同一の熱膨張率を有するセラミ
ックで構成した場合には、上記熱膨張差を一層小さくす
ることができる。
【0024】このオーバハング部22の厚みL0がこの
実施例では1mm程度であるため、圧電振動子8の有効
長さL1が5.5mm程度であっても、温度10°Cあ
たりの歪み量が1乃至2μmと小さくなり、圧力発生室
5の厚みL2=200μmに対して無視できることにな
る。
【0025】一方、従来のインクジェット式記録ヘッド
(図8)にあっては、圧電振動子50の端部がフレーム
55に工程されているので、圧電振動子50の有効長さ
L=5.5mm分の熱膨張差が生じ、その大きさが5乃
至10μm程度と本発明の場合より5倍程度大きくな
り、これが弾性板57を変形させることになる。
【0026】図4は、本発明の第2実施例を示すもの
で、図中符号31は、フレーム30の壁面32に設けら
れた接着剤層を形成する溝で、上述したように振動子ユ
ニット16の固定基板14の先端17をフレーム30の
オーバハング部33に接着剤で固定した後に、この溝3
1に接着剤を流し込んで、オーバハング部33の接着剤
層よりも若干厚めの接着剤層35を形成するためのもの
である。
【0027】この実施例によれば、溝31に流れ込んだ
接着剤が未硬化の状態でも、振動子ユニット16は、既
に前の工程でオーバハング部33に固定されているた
め、次の工程に進めることができ、以後の工程で徐々に
固化させることが可能となる。
【0028】これにより、溝31に注入した接着剤を常
温で固化させて、振動子ユニット16の固定基板14と
フレーム30との材質の相違による熱膨張差による歪み
を可及的に抑制し、またインク滴吐出時に生じる圧電振
動子8の反力に抗することができる。
【0029】また、記録ヘッドの温度が接着剤の固化温
度から大きく変化した場合には、フレーム30と固定基
板14との材質の違いによる熱膨張差が生じるものの、
この接着剤層35は、溝31に接着剤を流し込んで形成
されているため、その厚みが比較的大きくなっていて、
温度変化のような極めて緩やかな相対変位に対しては弾
性を発現して熱膨張差を吸収する。
【0030】図5、図6、及び図7は、それぞれ上述し
た記録ヘッドに適したフレームの一実施例を示すもので
あって、フレーム40は、中心線Cに対して対称となる
ように複数、この実施例では2つの振動子ユニット収容
室41、41と、ここに収容された振動子ユニット16
の圧電振動子8の先端が当接する流路ユニットを固定す
る開口42、42を形成し、さらにこの開口42、42
の近傍に振動子ユニット16の固定基板14の先端17
が当接するオーバハング部44、44を形成して構成さ
れている。
【0031】一方、振動子ユニット16の固定基板14
の側面18が固定される側壁45、45には、圧電振動
子の挿入方向に延びた接着剤を収容する幅広の溝46、
46が形成されていて、底面となる側(図中、上側)の
端部には外側に拡開した接着剤受け入れ口46a、46
aが、また開口42、42側にはオーバハング部44、
44に向かって狭くなる斜面46b、46bが形成され
ている。また、接着剤受け入れ口46a、46aには接
着剤注入器の注射針の位置を規定するための凹部46
c、46cが形成されている。なお、図中符号48は、
圧電振動子収容室41を区画する仕切り板を示す。
【0032】この実施例において、図5に示したように
フレーム40を、その底面が上部となるようにセットし
て、オーバハング部44、44に接着剤を塗布してから
振動子ユニット16を挿入すると、固定基板14の先端
17がオーバハング部44、44に当接し、また一方の
側面18が側壁45、45に当接して収容室41内で所
定位置に位置決めされる。
【0033】この状態でオーバハング部44と固定基板
14との間に介在している接着剤の固化を促進するのに
適した温度、例えば60°Cに加熱する。
【0034】この硬化過程で各部材20、14は、それ
ぞれを構成している材料の熱膨張率に基づいて膨張、収
縮を起こし、特に、膨張収縮の影響を受けやすい圧力発
生室5、より詳細には弾性板4は、圧電振動子8とフレ
ーム40とに固定されているため、これら両者の熱膨張
差の影響を受けることになる。
【0035】しかしながら、振動子ユニット16の固定
基板14は、その先端だけがフレーム40に固定されて
いて、実質的にはフレーム20のオーバハング部44の
厚みL0に相当する高分子材料と、セラミックスの熱膨
張差となる。
【0036】そしてオーバハング部44は、その厚みL
0が1mm程度であるため、温度10°Cあたりの歪み
量が1乃至2μmに抑えられており、硬化を促進するた
めの加熱に起因する熱膨張差は極めて小さい。
【0037】このようにして振動子ユニット16の固定
基板14とオーバハング部44との固着が終了した段階
で、接着剤注入器の注射針を、その先端を凹部46cに
より位置合わせして、オーバハング部44と固定基板1
4との接着に使用した接着剤よりも流動性が大きな接着
剤を受け口46aに注入すると、接着剤は固定基板14
と溝46とで形成されている間隙を毛細管力で侵入し、
下部の斜面46b部まで流れ込む。
【0038】この状態では溝46に流れ込んだ接着剤は
未だ硬化していないものの、振動子ユニット16は既に
前の接着工程でオーバハング部44に固定されているた
め、未硬化の状態でも次の工程に進んでも支障がなく、
以後の工程で徐々に固化させることが可能となり、振動
ユニット16の固定基板14とフレーム40との材質の
相違による熱膨張差による歪みを発生させることなく補
強のための接着剤を常温で固化させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、圧電材料と導電層が交互に積層され、縦振動モード
で作動する圧電振動子と、ノズル開口が穿設されたノズ
ルプレートと、圧力発生室及びリザーバを形成する流路
形成板と、圧電振動子の先端に当接するアイランド部を
備えた弾性板と、ノズルプレート、流路形成板、弾性板
をそれぞれ積層して表面で固定するとともに、圧電振動
子を固定基板を介して固定するフレームとからなるイン
クジェット式記録ヘッドにおいて、フレームの表面にア
イランド部近傍まで迫り出すオーバハング部を形成し、
固定基板の先端をオーバハング部に接着剤で固定したの
で、フレームのオーバハング部の厚さに相当する極めて
薄い部分だけが熱膨張差に関与するため、接着剤固化の
ための加熱によるフレームと圧電振動子との熱膨張差を
極めて小さく抑制することができる。
【0040】また、圧電振動子の先端と固定基板の先端
とだけが固定箇所となるため、接着作業を簡素化するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施
例を示す組み立て斜視図である。
【図2】同上装置の断面構造を示す図である。
【図3】圧電振動子先端とフレームとの接合状態を示す
図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】同上装置に適したフレームの一実施例を示す斜
視図である。
【図6】同上フレームの一実施例を示す上面図である。
【図7】同図(イ)、(ロ)は、それぞれ図5における
A−A線、及びB−B線における断面構造を示す図であ
る。
【図8】縦振動モードの圧電振動子を使用た従来のイン
クジェット式記録ヘッドの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ノズルプレート 2 ノズル開口 3 流路形成板 4 弾性板 5 圧力発生室 8 圧電振動子 9 アイランド部 10 薄肉部 11 圧電振動子収容室 14 固定基板 16 振動子ユニット 17 固定基板の先端 20 フレーム 21 フレームの表面 22 オーバハング部 23 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡沢 宣昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 三村 博美 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 永渡 学 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料と導電層が交互に積層され、縦
    振動モードで作動する圧電振動子と、ノズル開口が穿設
    されたノズルプレートと、圧力発生室及びリザーバを形
    成する流路形成板と、前記圧電振動子の先端に当接する
    アイランド部を備えた弾性板と、前記ノズルプレート、
    流路形成板、弾性板をそれぞれ積層して表面で固定する
    とともに、前記圧電振動子を固定基板を介して固定する
    フレームとからなるインクジェット式記録ヘッドにおい
    て、 前記フレームの表面に前記アイランド部近傍まで迫り出
    すオーバハング部を形成し、前記固定基板の先端を前記
    オーバハング部に接着剤で固定してなるインクジェット
    式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記固定基板がセラミックにより構成さ
    れている請求項1のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記圧電振動子の先端の少なくとも一方
    の面に先端プレートが固定されている請求項1のインク
    ジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記固定基板がフレームの側壁に接着剤
    により固定されている請求項1のインクジェット式記録
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記フレームの前記固定基板に対向する
    側壁に接着剤注入用の溝が形成され、前記固定基板の側
    面が、前記オーバハング部と固定基板との接着剤層より
    も厚い接着剤層を介して前記側壁に固定されている請求
    項4のインクジェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 ノズル開口が穿設されたノズルプレート
    と、圧力発生室及びリザーバを形成する流路形成板と、
    前記圧電振動子の先端に当接するアイランド部を備えた
    弾性板とからなる流路ユニットを、前記アイランド部近
    傍まで迫り出すオーバハング部を備えたフレームの開口
    に固定する工程と、 前記オーバハング部に接着剤を塗布して、縦振動モード
    で作動する圧電振動子を複数、固定基板に固定した振動
    子ユニットを前記フレームに挿入して前記固定基板の先
    端を前記オーバハング部に当接させる工程と、 前記接着剤の硬化を促進するために加熱する工程とから
    なるインクジェット式記録ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 ノズル開口が穿設されたノズルプレート
    と、圧力発生室及びリザーバを形成する流路形成板と、
    前記圧電振動子の先端に当接するアイランド部を備えた
    弾性板とからなる流路ユニットを、前記アイランド部近
    傍まで迫り出すオーバハング部を備えたフレームの開口
    に固定する工程と、 前記オーバハング部に接着剤を塗布して、縦振動モード
    で作動する圧電振動子を複数、固定基板に固定した振動
    子ユニットを前記フレームに挿入して前記固定基板の先
    端を前記オーバハング部に当接させる工程と、 前記接着剤の硬化を促進するために加熱する工程と、 前記接着剤が固化した後、固定基板の側面に対向する面
    に形成された前記フレームの壁面の凹部に接着剤を注入
    して自然固化させる工程からなるインクジェット式記録
    ヘッドの製造方法。
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