JPH09245978A - 蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器 - Google Patents

蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器

Info

Publication number
JPH09245978A
JPH09245978A JP5604996A JP5604996A JPH09245978A JP H09245978 A JPH09245978 A JP H09245978A JP 5604996 A JP5604996 A JP 5604996A JP 5604996 A JP5604996 A JP 5604996A JP H09245978 A JPH09245978 A JP H09245978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
fluorescent lamp
current
lighting
rated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5604996A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Watanabe
昭男 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP5604996A priority Critical patent/JPH09245978A/ja
Publication of JPH09245978A publication Critical patent/JPH09245978A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】一般照明用熱陰極蛍光ランプを定格ランプ電流
を超える大きなランプ電流で点灯し、この場合スポット
温度の上昇を抑え、エミッタの蒸発を抑止してランプ寿
命を長くした蛍光ランプ点灯装置を提供する。 【解決手段】熱陰極蛍光ランプ10と;点灯中に上記蛍
光ランプ10に定格ランプ電流以下の予熱電流を流す予
熱回路22を備えるとともに、点灯中に定格ランプ電流
を超えるランプ電流を流す点灯回路21を備えて上記蛍
光ランプ10を点灯させる動作回路20とを具備したこ
とを特徴とする。定格ランプ電流を超えるランプ電流を
流して蛍光ランプ10を点灯させるから光量が増大し、
このときランプに定格ランプ電流以下の予熱電流を流す
ようにしたから、電極のスポット温度の上昇を抑えるこ
とができ、よってエミッタの蒸発を抑止することがで
き、ランプ寿命を長くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般照明用スター
タ形熱陰極蛍光ランプを光源として用いた蛍光ランプ点
灯装置およびこれを用いたOA機器に関する。
【0002】
【従来の技術】各種OA機器の露光用光源や除電用光
源、および読取り用光源として蛍光ランプが用いられて
いるが、従来の場合、この種の光源用蛍光ランプは、そ
れぞれのOA機器の要求に応じてランプ特性の異なる専
用の蛍光ランプ、すなわち特別仕様の蛍光ランプが使用
されている。このような特別仕様の蛍光ランプは、一般
照明用蛍光ランプ(JIS規格に規定された蛍光ラン
プ)に比べて生産数量が極端に少なく、量産による製造
コストの引き下げができないためにコスト高になってし
まうという問題がある。
【0003】これを回避するため、JIS規格に規定さ
れた一般照明用蛍光ランプ、例えばJIS規格でFL形
と規定されている一般照明用直管形スタータ形熱陰極蛍
光ランプをOA機器の光源に使用する研究が進められて
いる。
【0004】しかし、一般照明用のFL形蛍光ランプを
OA機器の光源として用いる場合、以下の問題がある。
すなわち、OA機器の光源は使用に際して光束の素早い
立上がりが要求されることがあり、また任意に光量を設
定できることが要求されることもある。さらに、OA機
器用光源は大きな光量を必要とする場合が多く、一般照
明用の蛍光ランプでは光量が不足するという不具合があ
る。
【0005】蛍光ランプの光束立上がりを促す手段とし
て、ランプの始動時に定格ランプ電流を超える大きな電
流を流す方法が知られており、これにより立上がり特性
を改善することができる。また、光量を任意に選定する
には、インバータ回路を用いて調光装置を付加するよう
にすれば実現可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光量を増大さ
せるには、点灯中に定格ランプ電流より大きなランプ電
流を流す必要がある。ところが、一般照明用の蛍光ラン
プに定格ランプ電流を超える大きなランプ電流を流す
と、ランプが短寿命になるという問題がある。すなわ
ち、一般照明用の蛍光ランプに定格ランプ電流を超える
大きなランプ電流を流した場合、熱陰極フィラメントに
発生するスポット温度が適正な値を上回り、このためフ
ィラメントに塗布されているエミッタの蒸発が早くな
り、早期にエミッタが枯渇することから電極寿命が短く
なり、ランプ寿命が短くなる。
【0007】したがって、本発明の目的とするところ
は、一般照明用熱陰極蛍光ランプを定格ランプ電流を超
える大きなランプ電流を流して点灯する場合、スポット
温度の上昇を抑え、エミッタの蒸発を抑止し、ランプ寿
命が長くなる蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたO
A機器を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内面
に蛍光体被膜が設けられたバルブ内にエミッタを保持し
た熱陰極を対向して設けるとともに水銀および希ガスを
封入してなる熱陰極蛍光ランプと;点灯中に上記蛍光ラ
ンプに定格ランプ電流以下の予熱電流を流す予熱回路を
備えるとともに、点灯中に定格ランプ電流を超えるラン
プ電流を流す点灯回路を備えて上記蛍光ランプを点灯さ
せる動作回路と;を具備していることを特徴とする蛍光
ランプ点灯装置である。
【0009】請求項1の発明によれば、点灯中に定格ラ
ンプ電流を超えるランプ電流を流して蛍光ランプを点灯
させるから、光量が増大する。この場合、ランプに定格
ランプ電流以下の予熱電流を流すようにしたから、電極
に発生するスポット温度の上昇を抑えることができる。
すなわち、点灯中に予熱電流を流すと、ランプ電流に予
熱電流が加えられ、この増加分でスポット幅が広がるよ
うになり、スポット温度の尖頭部の温度上昇を抑えるこ
とができる。この結果、エミッタの蒸発を抑止すること
ができ、ランプ寿命を長くすることができる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の蛍光ランプ
点灯装置において、点灯中に上記蛍光ランプに流す予熱
電流は、定格ランプ電流の0.7倍以上0.85倍以下
であることを特徴とする蛍光ランプ点灯装置である。
【0011】請求項2の発明によれば、点灯中に蛍光ラ
ンプに流す予熱電流は、定格ランプ電流の0.7倍以上
0.85倍以下としたから、スポット幅が良好に広が
り、エミッタの蒸発を抑止することができる。予熱電流
が定格ランプ電流の0.7倍未満であると、スポット幅
を広げる作用が低くなり、スポット温度が高くなり、逆
に予熱電流が定格ランプ電流の0.85倍を超えると電
極全体の温度が高くなり、電極材料の蒸発が早くなって
電極寿命が短くなる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の蛍光ランプ点灯装置において、点灯中に上記蛍光ラ
ンプに流すランプ電流は、定格ランプ電流を越え定格ラ
ンプ電流の2.5倍以下であることを特徴とする蛍光ラ
ンプ点灯装置である。
【0013】請求項3の発明によれば、点灯中に蛍光ラ
ンプに流すランプ電流は、定格ランプ電流を越え定格ラ
ンプ電流の2.5倍以下としたから、光量が増大する。
ランプ電流が定格ランプ電流以下であると一般照明用ラ
ンプと同等の光量となり一般照明用ランプと差異がなく
なり、またランプ電流が定格ランプ電流の2.5倍を超
えると、電極材料の蒸発が早くなって電極寿命が短くな
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれか一に記載の蛍光ランプ点灯装置において、
点灯回路はインバータ回路であることを特徴とする蛍光
ランプ点灯装置である。
【0015】点灯回路としてインバータ回路を用いる
と、発光効率が良好になり、また調光も容易になる。請
求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一
に記載の蛍光ランプ点灯装置において、上記熱陰極蛍光
ランプは一般照明用スタータ形の4W、6Wまたは8W
タイプであることを特徴とする蛍光ランプ点灯装置であ
る。
【0016】熱陰極蛍光ランプとして、一般照明用スタ
ータ形の4W、6Wまたは8Wタイプを用いると、小形
であることからOA機器などに組込み易い。請求項6の
発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一に記載の
蛍光ランプ点灯装置を用いたことを特徴とするOA機器
である。請求項6の発明によれば、請求項1ないし請求
項5のいずれか一に記載の蛍光ランプ点灯装置の利点を
生かしたOA機器を提供できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明について、図面に示す
一実施の形態にもとづき説明する。図1は一般照明用直
管形蛍光ランプ10の構成を示す図、図2は上記蛍光ラ
ンプ10とこれを高周波点灯させる高周波動作回路20
とからなる蛍光ランプの点灯装置を示す図、図3はラン
プ電流と全光束の関係を示す特性図、図4はランプ電流
と電極のスポット温度を示す特性図、図5は上記蛍光ラ
ンプ点灯装置を用いた複写機の原稿読取り装置を示す図
である。
【0018】蛍光ランプ10は、例えばFL8D形蛍光
ランプであり、図1に示される通り、直管形のソーダラ
イムガラスからなる透明なバルブ1を有し、このバルブ
1は規格上の外径が約15.5mm、管長287mm、全長
302.5mm以上であり、定格ランプ電流は170mA、
初期全光束は350lmとなっている。
【0019】バルブ1の内面には蛍光体層2が形成され
ており、この蛍光体層2は例えばアンチモン・マンガン
付活ハロりん酸塩蛍光体(Ca5 (PO43 (F,C
l):Sb,Mn)、または3波長発光形蛍光体により
形成されている。
【0020】バルブ1の端部はステム3、3によって閉
塞されており、これらステム3、3にはウエルズ4…が
気密に貫通されている。各ウエルズ4…には電極5、5
が取着されている。これら電極5、5はタングステンフ
ィラメントからなる2重コイルまたは3重コイルにより
形成された熱陰極であり、これら電極5、5には図示し
ないBaO、SrO、CaOのうちの少なくとも1種か
らなるエミッタ(電子放射物質)が塗布等の手段で付着
されている。
【0021】上記バルブ1の端部には口金6、6が被着
され、これら口金6、6には口金ピン7…が突設されて
おり、これら口金ピン7…は上記ウエルズ4…と電気的
に接続されている。なお、口金6はG5タイプである。
そして、発光管1内には所定量の水銀と所定圧の希ガス
が封入されている。
【0022】このような構成の蛍光ランプ10は、図2
に示す通り、動作回路20に接続されて点灯されるよう
になっている。動作回路20は、それぞれトランジスタ
インバータ回路を含む点灯回路21と予熱回路22,2
2を備えている。
【0023】点灯回路21は、トランジスタQ1 とQ2
が交互に導電・遮断を繰り返すことにより直流電源Eか
ら高周波電力を得て、これをトランスT1 で昇圧し、こ
の高周波電力を蛍光ランプ10の電極4に与えてランプ
を20〜50kHz程度の高周波電力で点灯させるよう
になっている。このとき、外部からの信号にてMOSE
FT1を作動させるとパルス幅が変更され、ランプ電流
が変わることにより発光量が変わり、すなわち調光する
ことができるようになっている。上記蛍光ランプ10は
定点灯時のランプ電流が、上記点灯回路21により調整
されて定格ランプ電流170mAよりも大きく、しかしこ
の定格ランプ電流の2.5倍以下の範囲で点灯されるよ
うになっており、例えば400mAにて点灯される。
【0024】予熱回路22,22も上記点灯回路21と
同様な原理により、蛍光ランプ10の電極4に予熱電流
を与え、これによりランプの始動を促すとともに、ラン
プが点灯中であっても上記予熱電流を流すようになって
いる。予熱電流は定格ランプ電流より小さく、定格ラン
プ電流の0.7倍以上0.85倍以下である。上記蛍光
ランプ10の場合は予熱電流を125mAとしてある。
【0025】このような構成の蛍光ランプ点灯装置によ
れば、点灯中に定格ランプ電流を超えるランプ電流を流
して蛍光ランプ10を点灯させるから、蛍光ランプの光
量が増大する。すなわち、図3はFL8D形蛍光ランプ
におけるランプ電流と全光束との関係を測定した特性図
である。この種の蛍光ランプは定格ランプ電流170mA
のとき全光束が350lmであるが、ランプ電流を大きく
するに応じて全光束が増大し、例えばランプ電流が40
0mAのとき全光束は500lmに達する。したがって、一
般照明用蛍光ランプをOA機器の光源などに適用した場
合、OA機器の要求に応じて光量を増大させることがで
きる。
【0026】そして、図2に示すMOSEFT1〜3を
用いているから外部からの信号操作で調光することもで
きる。また、定格ランプ電流170mAを超えるランプ電
流を流すことにより、ランプの最冷部温度が急速に加熱
され、水銀蒸気圧の増加が速やかに促されるから始動の
立上がり特性が良くなる。よってOA機器などに用いて
瞬時に所定の明るさを得ることができる。
【0027】そして、上記過電流にて点灯中に予熱電流
を流すようになっているから、電極5,5には定格ラン
プ電流を越えたランプ電流に加えてさらに予熱電流が与
えられる。これにより電極5,5に発生するスポットの
幅が広がるようになり、よってスポット温度の尖頭部の
温度上昇を抑えることができる。この結果、電極5,5
に保持されているエミッタの蒸発を抑止することがで
き、エミッタの早期枯渇を抑制することができる。した
がってランプ寿命を長くすることができる。
【0028】図4はランプ電流と電極のスポット温度と
の関係を測定した特性図である。同図において破線A
は、予熱電流を与えずにランプ電流を大きくした場合の
電極スポットの温度上昇具合を示し、この特性Aから、
予熱電流を与えない場合はランプ電流を大きくすると電
極スポットの温度が急激に上昇することが判る。
【0029】これに対し、実線Aは予熱電流を流しつつ
ランプ電流を大きくした場合の電極スポットの温度上昇
具合を示す。この場合、予熱電流は125mAとした。特
性Aから、予熱電流を与えた場合はランプ電流を大きく
しても電極スポットの温度上昇は緩やかになり、急激な
温度上昇を抑制できることが判る。これはスポットの幅
が広がることからスポット温度の尖頭部の温度上昇が抑
えられるためである。
【0030】したがって、電極に塗布したエミッタの蒸
発が抑えられ、ランプ寿命が長くなる。下記表1は、F
L8ワット形蛍光ランプにおいてランプ電流および予熱
電流を変えてランプ寿命を測定した結果を示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1から、FL8ワット形蛍光ランプの場
合、定格ランプ電流170mAに対し400mAのランプ電
流とし、予熱電流を120mA〜125mAに設定すれば、
ランプ寿命が定格の3000時間以上になることが判
る。すなわち、ランプ電流は定格ランプ電流の2.35
倍であり、予熱電流は定格ランプ電流の0.7倍以上で
0.73倍以下であれば、定格寿命を維持することがで
きる。同様に、下記表2は、FL6ワット形の蛍光ラン
プについて実験した結果を示す。
【0033】
【表2】
【0034】表2から、FL6ワット形蛍光ランプの場
合、定格ランプ電流145mAに対し290mAのランプ電
流とし、予熱電流を100mA〜120mAに設定すれば、
ランプ寿命が定格の3000時間以上になることが判
る。この場合、ランプ電流は定格ランプ電流の2.0倍
であり、予熱電流は定格ランプ電流の0.68倍以上で
0.82倍以下であれば、定格寿命を維持することがで
きる。
【0035】上記のような蛍光ランプの点灯装置は、O
A機器、例えば電子複写機の原稿読取り用光源として用
いることができる、図5は、上記の蛍光ランプの点灯装
置を複写機の原稿読取り装置における露光用光源として
用いた例を示す。これについて説明すると、この原稿読
取り装置は、露光用光源として前記蛍光ランプ10を備
えており、かつこの蛍光ランプ10から出た光を反射す
る反射体30と、この反射体30から出た光が照射され
る複写原稿31を載置するためのガラス等からなる透光
性載置板32と、原稿31により反射された反射光を制
御して感光ドラム33に結像させるためのレンズやプリ
ズムなどからなる光学系34を備えている。
【0036】反射体30は、略樋形に形成された主反射
鏡部35と、スリット36を備えた平板形状の補助反射
鏡部37とを有し、これら主反射鏡部35と補助反射鏡
部37は、例えばアルミニウム板を曲げプレス成形する
ことにより一体に形成されており、これら主反射鏡部3
5および補助反射鏡部37は全面に亘り反射面38が形
成されている。これら主反射鏡部35および補助反射鏡
部37は別体に構成されていてもよい。
【0037】主反射鏡部35は断面が2次曲線をなして
いるとともに一側が開口された長尺形状をなし、したが
ってあたかも樋形状に似ている。この主反射鏡部35に
は、図1に示す蛍光ランプ10が、管軸を主反射鏡部3
5の焦点に位置して収容されている。
【0038】上記蛍光ランプ10から放射された光は上
記反射体30で反射されて透光性載置板32に向かわさ
れ、複写原稿31の下面に集光される。よって原稿31
の下面が照射され、この光は複写原稿31の下面で反射
される。この反射光は上記スリット36を透過してレン
ズやプリズムなどからなる光学系34を介して感光ドラ
ム33に結像されるようになっている。したがって、複
写原稿31の下面に描かれた画像は感光ドラム33に結
像され、この感光ドラム33を通じて図示しない複写用
紙に転写される。
【0039】上記のような構成の原稿読取り装置におい
ては、露光用光源として用いた蛍光ランプ10が、一般
照明用蛍光ランプを使用しているからランプのコストが
安価になり、交換などの場合にも容易に入手可能であ
る。しかもこのランプは予熱形であるから始動特性に優
れ、複写機を使用するときの立上がり特性がよくなる。
【0040】また、点灯時のランプ電流が定格ランプ電
流を越え、定格ランプ電流の2.5倍以下としたから、
光量が増大する。よって、一般照明用蛍光ランプである
にも拘らず露光用光源として要求される光量が得られ
る。このため、原稿の読取り精度が向上する。
【0041】さらに、このランプは20〜50kHz程
度の高周波電力で点灯されるから、陽極降下電圧および
陰極降下電圧が下がり、ランプ電圧を下げることがで
き、よって発光効率がよい。
【0042】そして、ランプ点灯中、上記ランプ電流に
加えて予熱電流を流すようにしたから、過電流で点灯す
るにも拘らず電極に発生するスポットの温度上昇を抑え
ることができ、電極に塗布したエミッタの蒸発を抑制す
るようになり、ランプ寿命を定格寿命以上にすることが
できる。
【0043】蛍光ランプは、一般照明用スタータ形の4
Wないし8Wタイプを用いるのがよい。これら4Wない
し8Wタイプ蛍光ランプは、小形であるからOA機器な
どに組込み易いばかりでなく、発光長さ(管長)が21
0.5mm〜287mmであるから、A4サイズおよびB4
サイズ以下の原稿用紙を走査するのに満足できる長さを
有しており、OA機器の光源として有利である。
【0044】なお、本発明の蛍光ランプ点灯装置は、複
写機などのOA機器の原稿読取り用光源に使用されるこ
とに限定されるものではなく、一般照明用の光源として
も使用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、点灯中に定格ランプ電流を超えるランプ電流を流
して蛍光ランプを点灯させるから、光量が増大する。し
かもこの場合、ランプに定格ランプ電流以下の予熱電流
を流すようにしたから、電極に発生するスポット温度の
上昇を抑えることができる。このためエミッタの蒸発を
抑止することができ、ランプ寿命を長くすることができ
る。
【0046】請求項2の発明によれば、点灯中に蛍光ラ
ンプに流す予熱電流を定格ランプ電流の0.7倍以上
0.85倍以下としたから、スポット幅が良好に広が
り、エミッタの蒸発を抑止することができる。
【0047】請求項3の発明によれば、点灯中に蛍光ラ
ンプに流すランプ電流は、定格ランプ電流を越え定格ラ
ンプ電流の2.5倍以下としたから、光量が増大する。
請求項4の発明によれば、点灯回路としてインバータ回
路を用いたから、発光効率が良好になり、また調光も容
易になる。
【0048】請求項5の発明によれば、蛍光ランプとし
て、一般照明用スタータ形の4Wないし8Wタイプのラ
ンプを用いると、小形であるからOA機器などに組込み
易い。請求項6の発明によれば、請求項1ないし請求項
5のいずれか一に記載の蛍光ランプ点灯装置の利点を生
かしたOA機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す一般照明用直管形
蛍光ランプの構成を示す図。
【図2】蛍光ランプとこれを高周波点灯させる高周波動
作回路とからなる蛍光ランプの点灯装置を示す図。
【図3】ランプ電流と全光束の関係を示す特性図。
【図4】ランプ電流と電極のスポット温度を示す特性
図。
【図5】本発明の蛍光ランプ点灯装置を用いた複写機の
原稿読取り装置を示す図。
【符号の説明】
1…バルブ 2…蛍光体層 3…ステム 4…ウエルズ 5…電極 10…蛍光ランプ 20…高周波動作回路 21…点灯回路 22…予熱回路 30…反射体 31…複写原稿 32…原稿載置板 34…光学系 35…感光ドラム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光体被膜が設けられたバルブ内
    にエミッタを保持した熱陰極を対向して設けるとともに
    水銀および希ガスを封入してなる熱陰極蛍光ランプと;
    点灯中に上記蛍光ランプに定格ランプ電流以下の予熱電
    流を流す予熱回路を備えるとともに、点灯中に定格ラン
    プ電流を超えるランプ電流を流す点灯回路を備えて上記
    蛍光ランプを点灯させる動作回路と;を具備しているこ
    とを特徴とする蛍光ランプ点灯装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の蛍光ランプ点灯装置におい
    て、点灯中に上記蛍光ランプに流す予熱電流は、定格ラ
    ンプ電流の0.7倍以上0.85倍以下であることを特
    徴とする蛍光ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2の蛍光ランプ点
    灯装置において、点灯中に上記蛍光ランプに流すランプ
    電流は、定格ランプ電流を超え定格ランプ電流の2.5
    倍以下であることを特徴とする蛍光ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか一に
    記載の蛍光ランプ点灯装置において、上記点灯回路はイ
    ンバータ回路であることを特徴とする蛍光ランプ点灯装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一に
    記載の蛍光ランプ点灯装置において、上記熱陰極蛍光ラ
    ンプは、一般照明用スタータ形の4W、6Wまたは8W
    タイプであることを特徴とする蛍光ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一に
    記載の蛍光ランプ点灯装置を用いたことを特徴とするO
    A機器。
JP5604996A 1996-03-13 1996-03-13 蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器 Withdrawn JPH09245978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5604996A JPH09245978A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5604996A JPH09245978A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09245978A true JPH09245978A (ja) 1997-09-19

Family

ID=13016237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5604996A Withdrawn JPH09245978A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09245978A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010238378A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置及びそれを用いた照明装置
JP2014525660A (ja) * 2011-09-02 2014-09-29 エヌヴイ ネーデルランセ アパラーテンファブリーク エヌイーディーエイピー ガス放電ランプのための電源回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010238378A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Panasonic Electric Works Co Ltd 放電灯点灯装置及びそれを用いた照明装置
JP2014525660A (ja) * 2011-09-02 2014-09-29 エヌヴイ ネーデルランセ アパラーテンファブリーク エヌイーディーエイピー ガス放電ランプのための電源回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0040547B1 (en) Illumination system including a low pressure arc discharge lamp
US5583396A (en) Optical device with metal halide discharge lamp having enhanced starting property
JPH09245978A (ja) 蛍光ランプ点灯装置およびこれを用いたoa機器
KR100943873B1 (ko) 열음극 형광 램프
US4797598A (en) Illumination apparatus
JP2001268321A (ja) ライン光源およびそれを用いたイメージセンサ
US5001394A (en) Glow discharge lamp containing thermal switch for producing double hot spots on cathode
JP4048376B2 (ja) 放電ランプ及びプロジェクター
JPH07111146A (ja) 低圧水銀蒸気放電灯およびこれを用いた照明装置
JPH0935683A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプとこの点灯装置およびこのランプを用いた照明装置ならびに原稿読取り装置
Kawai et al. Short-arc metal halide lamp suitable for projector application
JP2001217091A (ja) 蛍光ランプ装置
JPH0620285Y2 (ja) 光放射電子管
JPH10188907A (ja) 熱陰極低圧放電灯および熱陰極低圧放電灯装置
JP2005322540A (ja) 車両用灯具、冷陰極蛍光灯点灯装置、および冷陰極蛍光灯点灯方法
JPH0589982A (ja) 低圧放電灯装置
KR200216978Y1 (ko) 예열 구조를 지니는 수은램프
WO2008059639A1 (fr) Partie d'électrode, source de lumière, dispositif d'éclairage et dispositif d'affichage à cristaux liquides
JPH0697604B2 (ja) 無電極放電灯装置
JP2002373797A (ja) 蛍光ランプ点灯装置および照明装置
KR19990041021A (ko) 전자식 안정기의 작동유무 표시장치
JPS63215159A (ja) 照明装置
JPS63215158A (ja) 照明装置
JPH05144417A (ja) 蛍光灯
JPH08102392A (ja) 放電灯点灯装置および照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20031128

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761