JPH09245640A - カラー陰極線管の螢光面製造方法 - Google Patents

カラー陰極線管の螢光面製造方法

Info

Publication number
JPH09245640A
JPH09245640A JP5314196A JP5314196A JPH09245640A JP H09245640 A JPH09245640 A JP H09245640A JP 5314196 A JP5314196 A JP 5314196A JP 5314196 A JP5314196 A JP 5314196A JP H09245640 A JPH09245640 A JP H09245640A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
color
pigment
phosphor
blue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5314196A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Miura
清司 三浦
Osamu Sasaya
治 笹谷
Hajime Morishita
▼はじめ▲ 森下
Nobuaki Hayashi
伸明 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5314196A priority Critical patent/JPH09245640A/ja
Publication of JPH09245640A publication Critical patent/JPH09245640A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高コントラストと高色純度を現出できる、高
品質かつ安定な螢光面を、安価に製造することを可能に
したカラー陰極線管の螢光面製造方法を提供する。 【解決手段】 青色顔料を含み、光架橋剤とポリマーと
を結合した光硬化性感光材スラリーをフェイスプレート
1内面に塗布して青色顔料層3Bを形成し、青色顔料層
3B上に青色螢光体粒子を含んだ螢光体スラリーを塗布
して青色螢光体層4Bを形成し、青色顔料層3Bと青色
螢光体層4Bを同時に露光及び現像して青色顔料フィル
タ付螢光体層を形成する第1工程と、顔料粒子の色と螢
光体粒子の色を異にするだけで、第1工程と同じ工程を
経て緑色顔料フィルタ付螢光体層を形成する第2工程
と、同じく顔料粒子の色と螢光体粒子の色を異にするだ
けで、第1工程及び第2工程と同じ工程を経て赤色顔料
フィルタ付螢光体層を形成する第3工程とにより螢光面
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管の
螢光面製造方法に係わり、特に、高いコントラストと高
い発光色純度の表示画像を現出させ得る顔料フィルタ付
螢光面を製造するカラー陰極線管の螢光面製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管においては、表
示画像のコントラストや発光色純度を高めるために、フ
ェイスプレート内面と赤、青、緑の3色の螢光体層との
間に、螢光体層と同色の顔料フィルタ層をそれぞれ形成
する手段が知られており、かかる手段の一例を挙げれ
ば、特開昭64−7457号または特開平4−2667
9号に開示のものがある。
【0003】ここで、特開昭64−7457号に開示の
手段は、最初に、顔料層の形成を行っているもので、カ
ラー陰極線管のフェイスプレート内面に、第1色(例え
ば、青色)顔料を含んだ感光性スラリーを塗布して第1
色顔料層を形成し、この第1色顔料層を露光マスクを用
いて露光した後、現像により未露光部分を除去して第1
色の相当位置に第1色顔料層を形成する。次いで、第1
色顔料層の形成工程と同様の工程を経て第2色(例え
ば、緑色)顔料層を形成する。続いて、第1色顔料層や
第2色顔料層の形成工程と同様の工程を経て第3色(例
えば、赤色)顔料層を形成する。
【0004】顔料層の形成が行われた後は、螢光体層の
形成を行っているもので、カラー陰極線管のフェイスプ
レート内面に、第1色螢光体粒子を含有する感光性スラ
リーを塗布して第1色螢光体層を形成し、この第1色
(例えば、青色)螢光体層を露光マスクを用いて露光し
た後、現像により未露光部分を除去して第1色顔料層の
上に第1色螢光体層を形成する。次いで、第1色螢光体
層の形成工程と同様の工程を経て第2色顔料層の上に第
2色(例えば、緑色)螢光体層を形成する。続いて、第
1色螢光体層や第2色螢光体層の形成工程と同様の工程
を経て第3色顔料層の上に第3色(例えば、赤色)螢光
体層を形成する。
【0005】このように、特開昭64−7457号に開
示の手段においては、青色、緑色、赤色の各顔料層を形
成した後、それらの顔料層の上に同色の螢光体層を形成
し、フェイスプレート内面に青色、緑色、赤色の顔料付
き螢光面を形成している。
【0006】また、特開平4−26679号に開示の手
段は、顔料層の形成及び螢光体層の形成をほぼ同時に行
っているもので、カラー陰極線管のフェイスプレート内
面に、第1色(例えば、青色)顔料を含んだ感光性スラ
リーを塗布して第1色顔料層を形成し、続いて、この第
1色顔料層の上に第1色(例えば、青色)螢光体粒子を
含有する感光性スラリーを塗布して第1色螢光体層を形
成した後、第1色顔料層と第1色螢光体層を露光マスク
を用いて露光し、現像により未露光部分を除去して第1
色に対応した位置に第1色顔料付螢光体層を形成する。
次いで、第1色顔料付螢光体層の形成工程と同様の工程
を経て第2色(例えば、緑色)顔料付螢光体層を形成す
る。続いて第1色顔料付螢光体層や第2色顔料付螢光体
層の形成工程と同様の工程を経て第3色(例えば、赤
色)顔料付螢光体層を形成する。
【0007】このように、特開平4−26679号に開
示の手段においては、フェイスプレート内面に青色、緑
色、赤色の顔料付螢光体層を形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開昭
64−7457号に開示の手段は、カラー陰極線管のフ
ェイスプレート内面に、青色、緑色、赤色の顔料付螢光
体層からなる螢光体パターンを形成する場合、青色、緑
色、赤色の顔料層の形成時に、感光性スラリーの塗布工
程、顔料層の露光工程及び現像工程を、また、青色、緑
色、赤色の螢光体層の形成時に、同じく、感光性スラリ
ーの塗布工程、螢光体層の露光工程及び現像工程という
ように多くの工程を必要としているので、顔料が付着さ
れない螢光体層からなる螢光体パターンを形成する場合
に比べて2倍の工程が必要になり、工程数が増えた分、
螢光面の製造コストが増大してしまうという問題があ
る。
【0009】これに対し、特開平4−26679号に開
示の手段は、青色、緑色、赤色の顔料層のそれぞれに対
する露光工程及び現像工程を省略しているので、前記特
開昭64−7457号に開示の手段に比べると、工程の
数が低減し、工程数が減った分、螢光面の製造コストが
安価になるという利点を有する反面で、顔料層の露光工
程及び現像工程を省略しているために、以下に述べるよ
うに、高品質の螢光面を得ることが難しいという問題を
有している。
【0010】即ち、顔料層を形成する際の感光性スラリ
ーは、一般に、感光材としてのポリビニルアルコール
と、光架橋剤としての重クロム酸アルカリ塩との混合液
が用いられるが、この中にある重クロム酸アルカリ塩は
良好な水溶性を示す物質であるため、特開平4−266
79号に開示の手段のように、未露光かつ未現像の顔料
層の上に螢光体スラリーを塗布すると、顔料層に含有さ
れている感光材の成分、特に、光架橋剤としての重クロ
ム酸アルカリ塩が、螢光体スラリー中に含まれている水
に簡単に溶け出すようになる。この結果、顔料層と螢光
体層とを露光する際に、顔料層中の光架橋剤の欠如によ
って露光部分の硬化が充分に行われない、換言すれば、
顔料層の充分な硬化が行われないので、露光に続いて、
顔料層と螢光体層とを現像する際に、顔料層と螢光体層
とが剥離し易くなり、高品質の螢光面を形成することが
難しくなるものである。
【0011】本発明は、かかる問題点を解決するもの
で、その目的は、高いコントラストと高い色純度の表示
画面を現出できる、高品質かつ安定な螢光面を、安価に
製造することを可能にしたカラー陰極線管の螢光面製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1色顔料を含み、光架橋剤とポリマー
とを結合した光硬化性感光材スラリーを、フェイスプレ
ート内面に塗布して第1色顔料層を形成し、前記第1色
顔料層上に第1色螢光体粒子を含んだ螢光体スラリーを
塗布して第1色螢光体層を形成し、前記第1色顔料層と
第1色螢光体層とを同時に露光及び現像して第1色顔料
フィルタ付螢光体層を形成する第1工程と、第2色顔料
を含み、光架橋剤とポリマーとを結合した光硬化性感光
材スラリーを、フェイスプレート内面に塗布して第2色
顔料層を形成し、前記第2色顔料層上に第2色螢光体粒
子を含んだ螢光体スラリーを塗布して第2色螢光体層を
形成し、前記第2色顔料層と第2色螢光体層とを同時に
露光及び現像して第2色顔料フィルタ付螢光体層を形成
する第2工程と、第3色顔料を含み、光架橋剤とポリマ
ーとを結合した光硬化性感光材スラリーを、フェイスプ
レート内面に塗布して第3色顔料層を形成し、前記第3
色顔料層上に第3色螢光体粒子を含んだ螢光体スラリー
を塗布して第3色螢光体層を形成し、前記第3色顔料層
と第3色螢光体層とを同時に露光及び現像して第3色顔
料フィルタ付螢光体層を形成する第3工程とにより螢光
面が製造される手段を備える。
【0013】前記手段における光架橋剤とポリマーとを
結合した光硬化性感光材としては、例えば、スチルバゾ
リウム基をポリマに結合させたスチルバゾリウム化ポリ
ビニルアルコール、または、アジド基をポリマに結合さ
せたアジド化ポリビニルアルコールや、アジド化ポリア
クリルアモドジアセトンアルコール等が好適である。
【0014】前記手段を採用すれば、顔料層に用いられ
る光硬化性感光材は、光架橋剤とポリマーとを結合させ
たものであるため、光架橋剤の水溶性が大幅に低下する
ようになり、顔料層を形成した後で、その顔料層を露光
することなしに、その上に螢光体スラリーを塗布して
も、顔料層中の光架橋剤が螢光体スラリーに含有中の水
に溶出し難くなる。このため、顔料層と螢光体層との2
重層を形成した後、この2重層を露光した際に、顔料層
中に多量の光架橋剤が残留することによって、顔料層を
充分に硬化させることでき、この2重層を現像した際
に、顔料層と螢光体層とが剥離することはない。
【0015】このように、前記手段によれば、顔料フィ
ルタ付螢光体層において、顔料の剥離が起こらないの
で、高品質かつ安定な螢光面を形成することができ、し
かも、少なくとも青色、緑色、赤色のいずれかの色につ
いて、実質的に顔料層の露光工程及び現像工程を省略し
ているので、螢光面製造の際の工程数が削減され、製造
コストを安価にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によるカラー陰極線管の螢
光面製造方法の実施の形態は、次の各工程を経るもので
ある。
【0017】始めの第1工程は、第1色顔料、例えば、
青色顔料を含み、光架橋剤とポリマーとを結合した光硬
化性感光材スラリーをフェイスプレート内面に塗布して
青色顔料層を形成し、続いて、青色顔料層上に青色螢光
体粒子を含んだ螢光体スラリーを塗布して青色螢光体層
を形成する。その後、青色顔料層と青色螢光体層とから
なる2重層を同時に露光及び現像し、青色顔料フィルタ
付螢光体層を形成するものである。
【0018】次の第2工程は、第2色顔料、例えば、緑
色顔料を含み、光架橋剤とポリマーとを結合した光硬化
性感光材スラリーをフェイスプレート内面に塗布して緑
色顔料層を形成し、続いて、緑色顔料層上に緑色螢光体
粒子を含んだ螢光体スラリーを塗布して緑色螢光体層を
形成する。その後、緑色顔料層と緑色螢光体層とからな
う2重層を同時に露光及び現像し、緑色顔料フィルタ付
螢光体層を形成するものである。
【0019】続く第3工程は、第3色顔料、例えば、赤
色顔料を含み、光架橋剤とポリマーとを結合した光硬化
性感光材スラリーをフェイスプレート内面に塗布して赤
色顔料層を形成し、続いて、赤色顔料層上に赤色螢光体
粒子を含んだ螢光体スラリーを塗布して赤色螢光体層を
形成する。その後、赤色顔料層と赤色螢光体層とからな
る2重層を同時に露光及び現像し、赤色顔料フィルタ付
螢光体層を形成するもので、第1工程、第2工程、第3
工程を経て螢光面が製造される。
【0020】前記第1工程乃至第3工程において、光架
橋剤をポリマーに結合した光硬化性感光材としては、ス
チルバゾリウム化ポリビニルアルコール、アジド化ポリ
ビニルアルコール、アジド化ポリアクリルアモドジアセ
トンアルコールの中のいずれか1つを用いることが好ま
しい。
【0021】本発明の実施の形態においては、青色、緑
色、赤色の各顔料層に用いられる光硬化性感光材に、光
架橋剤とポリマーとを結合させたものを用いているの
で、光架橋剤の水溶性が大幅に低下し、青色、緑色、赤
色の各顔料層を形成した後で、それらの顔料層を露光す
ることなしに、その上に同色の螢光体スラリーを塗布し
ても、それらの顔料層中の光架橋剤が同色の螢光体スラ
リーに含有中の水に溶出し難くなる。このため、青色、
緑色、赤色の各顔料層と同色の螢光体層との2重層を形
成した後、これらの2重層を露光した際に、青色、緑
色、赤色の各顔料層中に多くの光架橋剤が残留している
ことによって、青色、緑色、赤色の各顔料層を充分に硬
化させることができ、これらの2重層を現像した際に、
青色、緑色、赤色の各顔料層と同色の螢光体層とが剥離
を起こすことはない。
【0022】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、青色、緑色、赤色の顔料フィルタ付螢光体層のそれ
ぞれにおいて、顔料の剥離が生じないので、高品質かつ
安定な螢光面を形成することができる。
【0023】また、本発明の実施の形態によれば、第1
工程、第2工程、第3工程のそれぞれにおいて、実質的
に顔料層の露光工程及び現像工程を省略しているので、
螢光面製造の際の工程数を削減することができ、製造コ
ストを安価にすることができる。
【0024】
【実施例】ここで、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0025】図1(a)乃至(e)は、本発明によるカ
ラー陰極線管の螢光面製造方法の一実施例の前半部を示
す製造工程図であり、図2(a)乃至(d)は、本発明
によるカラー陰極線管の螢光面製造方法の一実施例の後
半部を示す製造工程図であって、いずれも、螢光面の一
部の断面を示すものである。
【0026】図1(a)乃至(e)及び図2(a)乃至
(d)において、1はカラー陰極線管のフェースプレー
ト、2はブラックマトリクス(BM)膜、3Bは青色顔
料層(顔料フィルタ)、3Gは緑色顔料層(顔料フィル
タ)、3Rは赤色顔料層(顔料フィルタ)、4Bは青色
螢光体層、4Gは緑色螢光体層、4Rは赤色螢光体層、
5は露光マスクである。
【0027】図1(a)乃至(e)及び図2(a)乃至
(d)を用い、本実施例のカラー陰極線管の製造方法に
ついて説明する。
【0028】始めに、青色顔料スラリー、緑色顔料スラ
リー、赤色顔料スラリーをそれぞれ用意準備する。この
場合、青色顔料スラリーの一例としては、アルミン酸コ
バルト(青色顔料)4重量%、スチルバゾリウム化ポリ
ビニルアルコール2重量%、界面活性剤0.1重量%を
それぞれ含有し、残部が純水からなる組成の顔料スラリ
ーである。また、緑色顔料スラリーの一例としては、T
iO2 ・ZnO・CoO・NiO(緑色顔料)3重量
%、スチルバゾリウム化ポリビニルアルコール1重量
%、界面活性剤0.05重量%をそれぞれ含有し、残部
が純水からなる組成の顔料スラリーである。さらに、赤
色顔料スラリーの一例としては、酸化第二鉄(赤色顔
料)1.5重量%、スチルバゾリウム化ポリビニルアル
コール1.5重量%、界面活性剤0.02重量%をそれ
ぞれ含有し、残部が純水からなる組成の顔料スラリーで
ある。
【0029】この他に、青色螢光体スラリー、緑色螢光
体スラリー、赤色螢光体スラリーをそれぞれ用意準備す
る。この場合、各色の螢光体スラリーとしては、例え
ば、従来汎用的に用いられているポリビニルアルコール
−重クロム酸ナトリウム系感光液に、それぞれ、青色螢
光体、緑色螢光体、赤色螢光体を分散させた組成の螢光
体スラリーである。
【0030】次に、図1(a)に示されるように、カラ
ー陰極線管のフェースプレート1の内面に、既知の形成
手段を用いてブラックマトリクス膜2を形成する。
【0031】続いて、図1(b)に示されるように、フ
ェースプレート1の内面のブラックマトリクス膜2上
に、既に準備してある青色顔料スラリーを回転塗布法に
よって塗布し、塗布後に乾燥して青色顔料層3Bを形成
する。
【0032】次いで、図1(c)に示されるように、形
成した青色顔料層3B上に、既に準備してある青色螢光
体スラリーを回転塗布法によって塗布し、塗布後に乾燥
して青色螢光体層4Bを形成する。これにより、青色顔
料層3Bと青色螢光体層4Bとによって、青色2重層が
形成される。
【0033】続いて、図1(d)に示されるように、形
成した青色2重層上に、露光マスク5を配置した後、こ
の青色2重層の所定の個所を外部光によって露光し、青
色2重層の所定の個所を硬化させる。
【0034】次いで、図1(e)に示されるように、露
光した青色2重層に温い純水をスプレーして現像し、青
色2重層における未露光個所を洗浄除去して、フェース
プレート1の内面の所定の個所に、青色顔料フィルタ3
B付青色螢光体層4Bのパターンを形成する。
【0035】次に、図2(a)に示されるように、フェ
ースプレート1の内面に形成された青色顔料フィルタ3
B付青色螢光体層4Bのパターン上に、既に準備してあ
る緑色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布し、塗布
後に乾燥して緑色顔料層3Gを形成する。その後、形成
した緑色顔料層3G上に、既に準備してある緑色螢光体
スラリーを回転塗布法によって塗布し、塗布後に乾燥し
て緑色螢光体層4Gを形成する。これにより、緑色顔料
層3Gと緑色螢光体層4Gとによって、緑色2重層が形
成される。
【0036】次いで、図2(b)に示されるように、形
成した緑色2重層上に、露光マスク5を配置した後、こ
の緑色2重層の所定の個所を外部光によって露光し、緑
色2重層の所定の個所を硬化させる。その後、露光した
緑色2重層に温い純水をスプレーして現像し、緑色2重
層における未露光個所を洗浄除去して、フェースプレー
ト1の内面の所定の個所に、前述の青色顔料フィルタ3
B付青色螢光体層4Bのパターンに加えて、緑色顔料フ
ィルタ3G付緑色螢光体層4Gのパターンを形成する。
【0037】さらに、図2(c)に示されるように、フ
ェースプレート1の内面に形成された青色顔料フィルタ
3B付青色螢光体層4Bのパターン及び緑色顔料フィル
タ3G付青色螢光体層4Gのパターン上に、既に準備し
てある赤色顔料スラリーを回転塗布法によって塗布し、
塗布後に乾燥して赤色顔料層3Rを形成する。その後、
形成した赤色顔料層3R上に、既に準備してある赤色螢
光体スラリーを回転塗布法によって塗布し、塗布後に乾
燥して赤色螢光体層4Rを形成する。これにより、赤色
顔料層3Rと赤色螢光体層4Rとによって、赤色2重層
が形成される。
【0038】続いて、図2(d)に示されるように、形
成した赤色2重層上に、露光マスク5を配置した後、こ
の赤色2重層の所定の個所を外部光によって露光し、赤
色2重層の所定の個所を硬化させる。さらに、露光した
赤色2重層に温い純水をスプレーして現像し、赤色2重
層における未露光個所を洗浄除去して、フェースプレー
ト1の内面の所定の個所に、前述の青色顔料フィルタ3
B付青色螢光体層4Bのパターン及び緑色顔料フィルタ
3G付緑色螢光体層4Gのパターンに加えて、赤色顔料
フィルタ3R付赤色螢光体層4Rのパターンを形成し
て、フェースプレート1の内面に螢光面が形成される。
【0039】その後、フェースプレート1の内面に螢光
面が形成されたカラー陰極線管は、通常の製造工程と同
じ製造工程を経て、カラー陰極線管が完成する。
【0040】かかる工程によって製造された本実施例の
カラー陰極線管の螢光面は、青色2重層、緑色2重層、
赤色2重層の各現像時に、青色螢光体層4Bから青色顔
料フィルタ3Bが剥がれたり、緑色螢光体層4Gから緑
色顔料フィルタ3Gが剥がれたり、または、赤色螢光体
層4Rから赤色顔料フィルタ3Rが剥がれたりすること
がなく、高品質かつ安定な螢光面を得ることができる。
【0041】また、本実施例のカラー陰極線管の螢光面
製造方法は、青色、緑色、赤色のいずれの色も、実質的
に顔料層の露光工程及び現像工程を省略しているので、
螢光面製造の際の工程数が削減され、製造コストを安価
にすることができる。
【0042】なお、前述の実施例においては、各色の顔
料スラリーを用意準備する際に、スチルバゾリウム化ポ
リビニルアルコールを使用した例を挙げて説明したが、
スチルバゾリウム化ポリビニルアルコールの代わりに、
アジド化ポリビニルアルコールまたはアジド化ポリアク
リルアモドジアセトンアルコールを使用しても同様の機
能を達成させることができる。
【0043】また、前述の実施例においては、青色、緑
色、赤色のいずれの色も、実質的に顔料層の露光工程及
び現像工程を省略した例を挙げて説明したが、本発明は
これに限られるものではなく、前記3色のうち、少なく
ともいずれか1色について前記露光及び現像工程を省略
しても、螢光面製造の際の工程数が削減され、コスト低
減効果が得られる。
【0044】さらに、前述の実施例においては、顔料フ
ィルタ付螢光体層のパターンを形成する際に、青色、緑
色、赤色の順に形成した例を挙げて説明したが、本発明
はかかる色順序に限られるものではなく、任意の色順序
で顔料フィルタ付螢光体層のパターンを形成してもよい
ことは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明においては、顔料層に使用される
光硬化性感光材として、光架橋剤とポリマーとを結合さ
せたものを用いたので、光架橋剤の水溶性が大幅に低下
するようになり、顔料層を形成した後で、その顔料層を
露光することなしに、その上に螢光体スラリーを塗布し
ても、顔料層中の光架橋剤が螢光体スラリーに含有中の
水に溶出し難くなる。このため、顔料層と螢光体層との
2重層を形成した後、この2重層を露光した際に、顔料
層中に多量の光架橋剤が残留していることによって、顔
料層を充分に硬化させることができ、この2重層を現像
した際に、顔料層と螢光体層とが剥離を生じることはな
い。
【0046】このように、本発明によれば、顔料フィル
タ付螢光体層を用いているため、高いコントラストと高
い発光色純度を有する螢光面を得ることができるととも
に、顔料フィルタ付螢光体層における顔料の剥離が生じ
ないので、高品質かつ安定な螢光面を形成できるという
効果がある。
【0047】また、本発明によれば、青色、緑色、赤色
のいずれかの色について、実質的に顔料層の露光工程及
び現像工程が省略されているので、その分、螢光面製造
の際の工程数が削減され、製造コストを安価にできると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管の螢光面製造方法
の一実施例を示す前半部の製造工程図である。
【図2】本発明によるカラー陰極線管の螢光面製造方法
の一実施例を示す後半部の製造工程図である。
【符号の説明】
1 フェースプレート 2 ブラックマトリクス(BM)膜 3B 青色顔料層(顔料フィルタ) 3G 緑色顔料層(顔料フィルタ) 3R 赤色顔料層(顔料フィルタ) 4B 青色螢光体層 4G 緑色螢光体層 4R 赤色螢光体層 5 露光マスク
フロントページの続き (72)発明者 林 伸明 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェイスプレート内面に赤色、緑色、及
    び青色の3色螢光体層を形成してなるカラー陰極線管の
    螢光面製造方法において、前記3色螢光体層のうち少な
    くとも1色螢光体層は、顔料を含み、光架橋剤とポリマ
    ーとを結合した光硬化性感光材スラリーをフェイスプレ
    ート内面に塗布して顔料層を形成し、前記顔料層上に螢
    光体粒子を含んだ螢光体スラリーを塗布して螢光体層を
    形成し、前記顔料層と螢光体層とを同時に露光及び現像
    して顔料フィルタ付螢光体層を形成する工程により螢光
    面が製造されることを特徴とするカラー陰極線管の螢光
    面製造方法。
  2. 【請求項2】 第1色顔料を含み、光架橋剤とポリマー
    とを結合した光硬化性感光材スラリーをフェイスプレー
    ト内面に塗布して第1色顔料層を形成し、前記第1色顔
    料層上に第1色螢光体粒子を含んだ螢光体スラリーを塗
    布して第1色螢光体層を形成し、前記第1色顔料層と第
    1色螢光体層とを同時に露光及び現像して第1色顔料フ
    ィルタ付螢光体層を形成する第1工程と、第2色顔料を
    含み、光架橋剤とポリマーとを結合した光硬化性感光材
    スラリーをフェイスプレート内面に塗布して第2色顔料
    層を形成し、前記第2色顔料層上に第2色螢光体粒子を
    含んだ螢光体スラリーを塗布して第2色螢光体層を形成
    し、前記第2色顔料層と第2色螢光体層とを同時に露光
    及び現像して第2色顔料フィルタ付螢光体層を形成する
    第2工程と、第3色顔料を含み、光架橋剤とポリマーと
    を結合した光硬化性感光材スラリーをフェイスプレート
    内面に塗布して第3色顔料層を形成し、前記第3色顔料
    層上に第3色螢光体粒子を含んだ螢光体スラリーを塗布
    して第3色螢光体層を形成し、前記第3色顔料層と第3
    色螢光体層とを同時に露光及び現像して第3色顔料フィ
    ルタ付螢光体層を形成する第3工程とにより螢光面が製
    造されることを特徴とするカラー陰極線管の螢光面製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記光架橋剤をポリマーに結合した光硬
    化性感光材は、スチルバゾリウム化ポリビニルアルコー
    ル、アジド化ポリビニルアルコール、アジド化ポリアク
    リルアモドジアセトンアルコールの中のいずれか1つで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のカラー
    陰極線管の螢光面製造方法。
JP5314196A 1996-03-11 1996-03-11 カラー陰極線管の螢光面製造方法 Pending JPH09245640A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5314196A JPH09245640A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 カラー陰極線管の螢光面製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5314196A JPH09245640A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 カラー陰極線管の螢光面製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09245640A true JPH09245640A (ja) 1997-09-19

Family

ID=12934558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5314196A Pending JPH09245640A (ja) 1996-03-11 1996-03-11 カラー陰極線管の螢光面製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09245640A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300022B2 (en) * 1999-12-30 2001-10-09 Lg Electronics Inc. Method for fabricating screen in color CRT

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300022B2 (en) * 1999-12-30 2001-10-09 Lg Electronics Inc. Method for fabricating screen in color CRT

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05275006A (ja) 陰極線管及びその蛍光面の形成方法
JP2001043796A (ja) 感熱性転写フィルム及びその使用方法
JPH09245640A (ja) カラー陰極線管の螢光面製造方法
JP2009053483A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルタ及び液晶表示装置
JPH08236019A (ja) カラー陰極線管の製造方法
JPH05275008A (ja) 赤色フィルタの形成方法、並びに陰極線管の蛍光面用の赤色フィルタの形成方法、並びに陰極線管の蛍光面用の3色フィルタの形成方法
JP2793168B2 (ja) カラー陰極線管の蛍光膜の製造方法
JPH0622096B2 (ja) カラ−陰極線管の製法
JP3445576B2 (ja) カラー陰極線管の蛍光膜形成方法。
JPH09288972A (ja) カラー陰極線管螢光面の製造方法
JPH01307703A (ja) カラーフィルタの製造法
JP2753909B2 (ja) 遮光パターンの形成方法
JPH07226155A (ja) カラー受像管における螢光面形成方法
JPS63207888A (ja) カラ−陰極線管用螢光体
KR0151291B1 (ko) 칼라브라운관의 형광면 형성방법
JP4345159B2 (ja) カラー液晶ディスプレー
JPH1048414A (ja) カラーフィルター用着色パターンの形成方法
JPH0553008A (ja) カラーフイルタ
JPH09236704A (ja) カラーフィルタとその製造方法
JPH0527110A (ja) カラーフイルターの製造方法
JPH1140053A (ja) カラー陰極線管とその製造方法
JP2732251B2 (ja) 多色螢光面形成方法
JPH0618103B2 (ja) 陰極線管の螢光面の作製方法
JPH03250530A (ja) カラーブラウン管の蛍光面製造方法
JPH08138550A (ja) 高コントラスト型カラー陰極線管の製造方法