JPH09245533A - 弱電用複合プレハブケーブル及びその配設方法 - Google Patents

弱電用複合プレハブケーブル及びその配設方法

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JPH09245533A
JPH09245533A JP8073149A JP7314996A JPH09245533A JP H09245533 A JPH09245533 A JP H09245533A JP 8073149 A JP8073149 A JP 8073149A JP 7314996 A JP7314996 A JP 7314996A JP H09245533 A JPH09245533 A JP H09245533A
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一 佐々木
Akihisa Sato
明久 佐藤
Akira Hatake
明 畠
Toshio Takada
敏夫 高田
Hideki Abe
英器 阿部
Akihiro Maemura
晃宏 前村
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NISHI NIPPON DENSEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱電用ケーブルやTVアンテナ用同軸ケーブ
ルの各分岐接続部10Cを確実に接続して性能を向上さ
せると共に、現場作業の工数を軽減する。 【解決手段】 幹線複合ケーブルユニット10には建築
物の各階層に対応する分岐接続部10Cが設けられ、こ
の分岐接続部10Cを介して、弱電用幹線ケーブルユニ
ット10Aから弱電用分岐ケーブルユニット11が分岐
し、幹線同軸ケーブル10Bから分岐同軸ケーブル12
が分岐している。弱電用幹線ケーブルユニット10A
は、電話回線ケーブル102、水道検針用回線ケーブル
103、インターホン回線ケーブル104が束ねられた
ものである。分岐接続部10Cの内部機構は、その全体
がビニル樹脂成形体109のモールド成形によって一体
にモールドされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の多重階層等
に設置されるTV受像機、電話機、その他の弱電機器の
電気信号を伝送する弱電ケーブルに関し、特に、用途別
に集合されたケーブルを更に結束して各階層に配線され
る弱電用複合プレハブケーブルと、このケーブルを使用
した配線方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の室内では、電気設備によって種
々の電気機器が稼働し、各種の制御が行われている。し
たがって例えば高層の集合住宅の場合、動力や照明灯の
ための電力供給用の配線のほか、弱電機器関係として電
話回線、防犯用通報システムに係る出入り口のインター
ホーン回線(以下、セキュリティ回線という)、各戸に
配置された水道メータの検針のための水道検針用回線、
TV共同受信アンテナ同軸ケーブル回線等が配線されて
いる。
【0003】従来、オフィスビルや、高層の集合住宅に
おける各階又は各住戸でのTVアンテナ用同軸ケーブ
ル、電話回線、セキュリティ回線等の配電工事において
は、建物の躯体工事の際に予め用途別に電線を挿通する
送電管を配設し、各階又は各住戸に配電盤を配設して、
躯体工事完了後に、前記送電管に幹線ケーブルを通線し
て配電盤と接続し、更に各階又は各住戸の室内ケーブル
との接続工事を行っている。また、TV受像機におい
て、VHF,UHF,BS,CS等の放送を受信する場
合は、共同受信アンテナを設け、この共同受信アンテナ
からケーブルを各階又は各住戸に分岐配線してその端末
にアンテナ端子を設けている。
【0004】その他の通信ケーブル等の配線方法として
は、電話回線や水道検針用回線、セキュリティ回線等の
配線図によって、予め工場において用途別の幹線長さを
計尺し、各階で取り出す分岐位置においてそれぞれの電
線を所定の分岐方法(圧縮スリーブ、圧着スリーブ、半
田付け等)により分岐し、その分岐部をモールド成形に
よって接続保護されたケーブルを用途別に巻枠に巻装し
て建設現場に搬送し、配設場所においてそれぞれ個別に
パイプスペース等を利用して吊り上げて固定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、次のような問題が指摘される。 (1) 各階、各住戸への配線は、その殆どが現場作業とな
り、その作業に要する工数が多く、しかも狭小な場所で
の作業は作業効率が悪く、分岐箇所の接続性能にもバラ
付きを生じ、ケーブルの断線、接触不良等を起す要因に
もなり、電気信号が正常に伝送されなくなるといった問
題を生じることがあり、建築工事における配線工程の合
理化が要望されている。 (2) 予め工場において、電話回線、水道検針用回線、セ
キュリティ回線等の用途別に、配線図から求められる所
定の分岐位置で分岐されたケーブルを使用するので、各
階の分岐配線作業は軽減されるが、パイプスペース等に
よる同一経路に個別に配設するのでその作業が煩雑であ
り、作業効率が悪かった。また、現場でケーブル巻枠に
よる多数の残材が発生し、その廃棄処理に要する費用が
嵩むといった問題もある。
【0006】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、各種弱電
機器に正常な信号を伝送可能とするためにケーブルの各
接続部を確実に接続して性能を向上させると共に、現場
作業の工数を軽減することのできる弱電用複合プレハブ
ケーブルを提供し、併せて、このケーブルを用いて狭小
な作業場所でも作業効率を向上し、維持管理の容易なケ
ーブル配設方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る弱電用複合プレハブケーブルは、複数のケ
ーブルを外皮で被覆するシースにより結束した弱電用幹
線ケーブルユニットと、この弱電用幹線ケーブルユニッ
トに平行に添設した幹線同軸ケーブルとを、樹脂被覆材
を介して互いに所定の間隔で橋絡せしめてなる幹線複合
ケーブルユニットを有するもので、これによって、弱電
用幹線ケーブルユニット及び幹線同軸ケーブルからの弱
電用分岐ケーブルユニット及び分岐同軸ケーブルの分岐
接続を容易にすることができる。
【0008】上記弱電用複合プレハブケーブルにおい
て、一層好ましくは、幹線複合ケーブルユニットには建
築物の各階層に対応する位置で弱電用幹線ケーブルユニ
ットから弱電用分岐ケーブルユニットを分岐接続し、こ
の分岐接続部を樹脂材により一体にモールド成形する。
これによって、弱電用幹線ケーブルユニットと弱電用分
岐ケーブルユニットの分岐接続部を外部から完全に保護
し、接続不良等の発生を防止することができ、しかも現
場での配線作業における接続作業を軽減することができ
る。同様に、幹線複合ケーブルユニットには建築物の各
階層に対応する位置で弱電用幹線ケーブルユニット及び
幹線同軸ケーブルから弱電用分岐ケーブルユニット及び
分岐同軸ケーブルを分岐接続し、双方の分岐接続部を樹
脂材により一体にモールド成形することもできる。
【0009】また、幹線複合ケーブルユニットの各階の
分岐位置で幹線同軸ケーブルを分離し、この分離した幹
線同軸ケーブルに分岐器を介して分岐同軸ケーブルを接
続しても良く、あるいは幹線複合ケーブルユニットより
分離した幹線同軸ケーブルには増幅器を接続することも
好ましい。
【0010】上記弱電用複合プレハブケーブルを建築物
に配設するには、弱電用幹線ケーブルユニットと幹線同
軸ケーブルからなる幹線複合ケーブルユニットから、建
築物の多層階の階層と対応する位置で、弱電用分岐ケー
ブルユニット及び分岐同軸ケーブルとが分岐された弱電
用複合プレハブケーブルを、前記建築物の各階層を貫通
して配置されたメーターボックスあるいはパイプシャフ
トに前記建築物の最上階の上部係止部に吊支して挿通
し、前記弱電用幹線ケーブルユニットの末端を中央制御
装置に接続し、前記幹線同軸ケーブルを共同受信アンテ
ナに接続し、前記弱電用分岐ケーブルユニット及び分岐
同軸ケーブルを各階、各住戸に配した室内ケーブルと接
続する。すなわち、弱電用複合プレハブケーブルは、予
め建築物の多層階の各階層と対応する位置で、弱電用分
岐ケーブルユニット及び分岐同軸ケーブルとが分岐され
たものであるため、各階層での分岐配線作業が軽減さ
れ、また、弱電用複合プレハブケーブルの配線作業は、
弱電用幹線ケーブルユニットを建築物に設けた上部係止
部に吊支した状態で行うため、狭小な場所での作業によ
る労力も軽減される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る弱電用複合
プレハブケーブル1を集合住宅のような高層建築物に配
設した場合の実施形態を概略的に示すものであり、図2
はこの弱電用複合プレハブケーブル1を部分的に示すも
のである。図1に示す建築物Tは、1階からn階までの
多層階から構成されている。
【0012】参照符号10は、建築物T内に配設された
幹線複合ケーブルユニットである。この幹線複合ケーブ
ルユニット10は、2階からn−1階までの各階の床ス
ラブF2 〜Fn-1 を鉛直方向に貫通して配設されてお
り、弱電用幹線ケーブルユニット10Aと、これに添設
されたTVアンテナ用幹線同軸ケーブル10Bとを備え
ている。幹線複合ケーブルユニット10には、建築物T
の1階から最上階(n階)までの各階層に位置して分岐
接続部10Cが設けられ、これら各分岐接続部10Cに
おいて、前記弱電用幹線ケーブルユニット10Aから分
岐した弱電用分岐ケーブルユニット11及び前記幹線同
軸ケーブル10Bから分岐した分岐同軸ケーブル12が
樹枝状に延在されている。この弱電用分岐ケーブルユニ
ット11及び分岐同軸ケーブル12の末端部にはそれぞ
れコネクタ13及びコネクタ14が設けられており、コ
ネクタ13には各住戸別の電話回線2、水道検針用回線
3及びインターホン回線4が接続され、コネクタ14に
は室内用同軸ケーブル5が接続される。また、1階にお
ける幹線複合ケーブルユニット1の端部には中央制御装
置6が接続される。
【0013】図3は幹線複合ケーブルユニット10を切
断して内部構造を示すものである。この図に示すよう
に、幹線複合ケーブルユニット10は全体がビニル樹脂
被覆材101によって被覆されている。ビニル樹脂被覆
材101は、弱電ケーブル用シース101aと、同軸ケ
ーブル用シース101bと、これら両シース101a,
101bを橋絡する扁平な橋絡部101cからなり、こ
れによって、弱電用幹線ケーブルユニット10Aと幹線
同軸ケーブル10Bを、互いに一定の間隔をもって並ん
だ状態に一体化している。
【0014】弱電用幹線ケーブルユニット10Aは、電
話回線ケーブル102と、水道検針用回線ケーブル10
3と、インターホン回線ケーブル104等の複数のケー
ブルが、ビニル樹脂被覆材101における弱電ケーブル
用シース101a内のシールド被覆105の内周にまと
めて束ねられたものである。また、電話回線ケーブル1
02は図4(A)に示すように、まとめて束ねられた複
数のケーブル芯102aからなり、更にこれら各ケーブ
ル芯102aは、各住戸別の複数の色分けされた芯線1
02bが、それぞれ数本ずつ束ねられたものである。水
道検針用回線ケーブル103も同様であって、すなわち
図4(B)に示すように、まとめて束ねられた複数のケ
ーブル芯103aからなり、更にこれら各ケーブル芯1
03aは、各住戸別の複数の色分けされた芯線103b
が、それぞれ数本ずつ束ねられたものである。更にイン
ターホン回線ケーブル104も同様であって、すなわち
図4(C)に示すように、まとめて束ねられた複数のケ
ーブル芯104aからなり、更にこれら各ケーブル芯1
04aは、各住戸別の複数の色分けされた芯線104b
が、それぞれ数本ずつ束ねられたものである。
【0015】上記構成を有する幹線複合ケーブルユニッ
ト10によれば、弱電用幹線ケーブルユニット10Aと
幹線同軸ケーブル10Bが、ビニル樹脂被覆材101の
橋絡部101cを介して、互いに一定の間隔をもって並
んだ状態に一体化されているため、弱電用幹線ケーブル
ユニット10Aを伝送される電気信号と、幹線同軸ケー
ブル10Bを伝送されるTV信号が互いに干渉するのを
有効に防止することができる。また、弱電用幹線ケーブ
ルユニット10A及び幹線同軸ケーブル10Bからの弱
電用分岐ケーブルユニット11及び分岐同軸ケーブル1
2の分岐接続がしやすくなる。
【0016】図5は、幹線複合ケーブルユニット10に
おける分岐接続部10Cの内部構造を示すものである。
すなわちこの実施形態によれば、弱電用幹線ケーブルユ
ニット10Aは、分岐接続部10Cの位置においてビニ
ル樹脂被覆材101の弱電ケーブル用シース101a及
びシールド被覆105が切除され、電話回線ケーブル1
02からは選択された所定の芯線がC型コネクション1
06を介して電話回線分岐ケーブル11aに接続され、
水道検針用回線ケーブル103及びインターホン回線ケ
ーブル104からは、選択された所定の芯線が多端子コ
ネクタ107を介して水道検針用回線分岐ケーブル11
b及びインターホン回線分岐ケーブル11cに接続され
ており、これら分岐ケーブル11a,11b,11cは
分岐ケーブル用シース11dによって、弱電用分岐ケー
ブルユニット11として束ねられている。弱電用分岐ケ
ーブルユニット11の末端部に取り付けられたコネクタ
13には、図2に示す各住戸別の電話回線2、水道検針
用回線3及びインターホン回線4と接続するための複数
の端子ta 〜tc が、それぞれ前記分岐ケーブル11
a,11b,11cと対応して設けられている。
【0017】一方、幹線同軸ケーブル10Bは、分岐接
続部10Cにおいていったん切断され、その切断部は、
同軸ケーブル分岐器108を介して再接続されると共
に、この同軸ケーブル分岐器108を介して分岐同軸ケ
ーブル12が前記切断部に接続されている。
【0018】上記分岐接続部10Cは、その全体がビニ
ル樹脂成形体109のモールド成形によって一体にモー
ルドされている。すなわち、分岐接続部10Cにおける
弱電用幹線ケーブルユニット10Aの弱電ケーブル用シ
ース101a及びシールド被覆105の切除部、C型コ
ネクション106、多端子コネクタ107及び同軸ケー
ブル分岐器108による分岐ケーブル11a,11b,
11c及び分岐同軸ケーブル12の接続部は、前記ビニ
ル樹脂成形体109内に埋設されている。
【0019】ビニル樹脂成形体109は、幹線複合ケー
ブルユニット10の弱電用幹線ケーブルユニット10A
及び幹線同軸ケーブル10Bに対する弱電用分岐ケーブ
ルユニット11及び分岐同軸ケーブル12の分岐接続部
10Cを外部から完全にシールすると共に一体的にモー
ルドしているため、C型コネクション106、多端子コ
ネクタ107及び同軸ケーブル分岐器108における端
子の接続が緩んだり、接続不良を起こすことがなく、電
気信号を正常に伝送することができる。また、張力に対
する強度も大きいため、引っ張り強度向上のためのメッ
センジャワイヤ等を添設する必要がなく、塵埃や水等の
侵入を確実に遮断して信号の伝送を良好に行うことがで
きる。
【0020】図1に示す多層階構造の建築物Tの建築に
際して、この建築物Tに、上述の構成を有する弱電用複
合プレハブケーブル1を配設する場合は、予め工場にお
いて、幹線複合ケーブルユニット10に、前記建築物T
の1階から最上階(n階)までの各階層に対応する位置
で、弱電用幹線ケーブルユニット10A及び幹線同軸ケ
ーブル10Bから、分岐接続部10Cを介して弱電用分
岐ケーブルユニット11(電話回線分岐ケーブル11
a,水道検針用回線分岐ケーブル11b,インターホン
回線分岐ケーブル11c)及び分岐同軸ケーブル12を
分岐させるといった加工を行うことによって、弱電用複
合プレハブケーブル1を製作する。この弱電用複合プレ
ハブケーブル1は、現場に搬入後、幹線複合ケーブルユ
ニット10を、建築物Tの最上階に設けた係止部7に吊
支して垂設すると共に、2階からn−1階までの各階の
床スラブF2 〜Fn-1 を鉛直方向に貫通して設けられた
メータボックスあるいはパイプシャフト(図示省略)に
挿通し、これによって、幹線複合ケーブルユニット10
にその長さ方向所定間隔で設けられた複数の分岐接続部
10Cを、建築物Tの各階に位置させる。
【0021】幹線複合ケーブルユニット10における弱
電用幹線ケーブルユニット10Aの末端(下端)は中央
制御装置6に接続することによって、弱電設備の集中管
理や維持管理の容易化を図る。幹線同軸ケーブル10B
は共同受信アンテナ(図示省略)に接続する。また、建
築物Tの各階層に位置する分岐接続部10Cから分岐さ
れた弱電用分岐ケーブルユニット11(電話回線分岐ケ
ーブル11a,水道検針用回線分岐ケーブル11b,イ
ンターホン回線分岐ケーブル11c)の末端のコネクタ
13には、各住戸別の電話回線2、水道検針用回線3及
びインターホン回線4を接続し、前記分岐接続部10C
から分岐された分岐同軸ケーブル12の末端のコネクタ
14には、各住戸別のTVアンテナ同軸ケーブル5をそ
れぞれ接続する。
【0022】上述の実施形態によれば、幹線複合ケーブ
ルユニット10の各分岐接続部10Cにおける弱電用分
岐ケーブルユニット11及び分岐同軸ケーブル12の分
岐接続部が、ビニル樹脂成形体109に埋設状態となっ
ているが、他の実施形態としては以下のようなものが考
えられる。
【0023】例えば図6に示す実施形態によれば、幹線
複合ケーブルユニット10の弱電用幹線ケーブルユニッ
ト10Aと幹線同軸ケーブル10Bが、分岐接続部10
Cの位置でビニル樹脂被覆材101の橋絡部101cを
切断することによって互いに分離されている。弱電用幹
線ケーブルユニット10Aに対する弱電用分岐ケーブル
ユニット11の分岐接続部は、図5と同様に、ビニル樹
脂成形体109のモールド成形によってこのビニル樹脂
成形体109に埋設固定される一方、幹線同軸ケーブル
10Bに対する分岐同軸ケーブル12の分岐接続は、前
記ビニル樹脂成形体109の外部で同軸ケーブル分岐器
108を介して行われている。
【0024】また、図7に示す実施形態は、分岐接続部
10Cの位置でビニル樹脂被覆材101の橋絡部101
cを切断することによって弱電用幹線ケーブルユニット
10Aから分離させた幹線同軸ケーブル10Bを切断し
て、その切断部にキャップ15を被せたものである。す
なわち、同軸ケーブル分岐器108による分岐同軸ケー
ブル12の分岐接続を建築現場で行う場合は、この状態
で現場に搬入する。
【0025】また、図8に示す実施形態は、幹線複合ケ
ーブルユニット10の所要の位置でビニル樹脂被覆材の
橋絡部101cを切断することによって、弱電用幹線ケ
ーブルユニット10Aから幹線同軸ケーブル10Bを分
離すると共にこの幹線同軸ケーブル10Bを切断し、そ
の切断部に増幅器16を接続したものである。これによ
って、共同受信アンテナから幹線同軸ケーブル10Bを
伝送されるTV電波の減衰を有効に防止することができ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 建築現場での配線作業、ひいては弱電用幹線ケーブ
ルユニット及び幹線同軸ケーブルからの弱電用分岐ケー
ブルユニット及び分岐同軸ケーブルの分岐接続作業が容
易になる。 (2) モールド成形した樹脂材によって、ケーブルの分岐
接続部が外部から完全に保護されるので、接続不良等の
発生が防止され、分岐接続部の内部機構が安定して、配
線の性能を向上させることができる。 (3) 予め幹線複合ケーブルユニットには建築物の各階層
に対応する位置で弱電用幹線ケーブルユニット及び幹線
同軸ケーブルから弱電用分岐ケーブルユニット及び分岐
同軸ケーブルが分岐接続されているので、現場での配線
作業に及び接続作業が大幅に軽減される。 (4) 幹線同軸ケーブルに設けた増幅器によって、TV信
号の減衰を防止することができる。 (5) 弱電用複合プレハブケーブルの配線作業は、弱電用
幹線ケーブルユニットを建築物に設けた上部係止部に吊
支して行うため、作業の労力が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弱電用幹線複合ケーブルユニット
を集合住宅のような高層建築物に配設した場合の実施形
態を概略的に示す説明図である。
【図2】上記弱電用複合プレハブケーブルの概略構成を
部分的に示す説明図である。
【図3】上記弱電用複合プレハブケーブルの幹線複合ケ
ーブルユニットを切断して内部構造を示す説明図であ
る。
【図4】上記弱電用複合プレハブケーブルの幹線複合ケ
ーブルユニット内における各ケーブルの断面図である。
【図5】上記弱電用複合プレハブケーブルの幹線複合ケ
ーブルユニットにおける分岐接続部の内部構造を示す説
明図である。
【図6】本発明に係る弱電用幹線複合ケーブルユニット
の他の実施形態を概略的に示す説明図である。
【図7】本発明に係る弱電用幹線複合ケーブルユニット
の他の実施形態を概略的に示す説明図である。
【図8】本発明に係る弱電用幹線複合ケーブルユニット
の他の実施形態を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 弱電用複合プレハブケーブル 10 幹線複合ケーブルユニット 10A 弱電用幹線ケーブルユニット 10B 幹線同軸ケーブル 10C 分岐接続部 101 ビニル樹脂被覆材 102 電話回線ケーブル 103 水道検針用回線ケーブル 104 インターホン回線ケーブル 108 同軸ケーブル分岐器 109 ビニル樹脂成形体(樹脂材) 11 弱電用分岐ケーブルユニット 12 分岐同軸ケーブル 16 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠 明 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 高田 敏夫 大分県大分市大字駄原2899番地 西日本電 線株式会社内 (72)発明者 阿部 英器 大分県大分市大字駄原2899番地 西日本電 線株式会社内 (72)発明者 前村 晃宏 大分県大分市大字駄原2899番地 西日本電 線株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーブルを外皮で被覆するシース
    により結束した弱電用幹線ケーブルユニットと、 前記弱電用幹線ケーブルユニットと平行に添設した幹線
    同軸ケーブルとを、 樹脂被覆材を介して互いに所定の間隔で橋絡せしめた幹
    線複合ケーブルユニットを有することを特徴とする弱電
    用複合プレハブケーブル。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 幹線複合ケーブルユニットには建築物の各階層に対応す
    る位置で弱電用幹線ケーブルユニットから弱電用分岐ケ
    ーブルユニットを分岐接続し、 この分岐接続部を樹脂材により一体にモールド成形した
    ことを特徴とする弱電用複合プレハブケーブル。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 幹線複合ケーブルユニットには建築物の各階層に対応す
    る位置で弱電用幹線ケーブルユニット及び幹線同軸ケー
    ブルから弱電用分岐ケーブルユニット及び分岐同軸ケー
    ブルを分岐接続し、 この分岐接続部を樹脂材により一体にモールド成形した
    ことを特徴とする弱電用複合プレハブケーブル。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、 幹線複合ケーブルユニットの各階の分岐位置で幹線同軸
    ケーブルを分離し、この分離した幹線同軸ケーブルに分
    岐器を介して分岐同軸ケーブルを接続したことを特徴と
    する弱電用複合プレハブケーブル。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、 幹線複合ケーブルユニットの所要の位置で幹線同軸ケー
    ブルを分離し、この分離した幹線同軸ケーブルに増幅器
    を接続したことを特徴とする弱電用複合プレハブケーブ
    ル。
  6. 【請求項6】 弱電用幹線ケーブルユニットと幹線同軸
    ケーブルからなる幹線複合ケーブルユニットから、建築
    物の多層階の階層と対応する位置で、弱電用分岐ケーブ
    ルユニット及び分岐同軸ケーブルとが分岐された弱電用
    複合プレハブケーブルを、前記建築物の各階層を貫通し
    て配置されたメーターボックスあるいはパイプシャフト
    に前記建築物の最上階の上部係止部に吊支して挿通し、 前記弱電用幹線ケーブルユニットの末端を中央制御装置
    に接続し、 前記幹線同軸ケーブルを共同受信アンテナに接続し、 前記弱電用分岐ケーブルユニット及び分岐同軸ケーブル
    を各階、各住戸に配した室内ケーブルと接続することを
    特徴とする弱電用複合プレハブケーブルの配設方法。
JP07314996A 1996-03-05 1996-03-05 弱電用複合プレハブケーブル Expired - Lifetime JP3819961B2 (ja)

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