JPH09245340A - 磁気メディア用バーニッシュテープ - Google Patents

磁気メディア用バーニッシュテープ

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JPH09245340A
JPH09245340A JP4856496A JP4856496A JPH09245340A JP H09245340 A JPH09245340 A JP H09245340A JP 4856496 A JP4856496 A JP 4856496A JP 4856496 A JP4856496 A JP 4856496A JP H09245340 A JPH09245340 A JP H09245340A
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JP
Japan
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magnetic
tape
abrasive
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abrasive layer
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JP4856496A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Katashima
充弘 片嶋
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープバーニッシュ処理において、磁性体塵
埃の飛散や磁気メディアへの再付着を防止し得る磁気メ
ディア用バーニッシュテープの提供。 【解決手段】 支持体2上に研磨剤層3を形成してなる
本発明の磁気メディア用バーニッシュテープ1は、上記
研磨剤層3が磁性体成分を含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気メディア用バ
ーニッシュテープに関するものであり、更に詳しくは研
磨作用と磁性体塵埃の捕集・保持作用とを併せ持つこと
を特徴とする磁気メディア用バーニッシュテープに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】磁気テ
ープや磁気ディスク等の磁気メディアの製造において
は、支持体上に磁性層を形成した後、仕上げ工程として
該磁性層側の面をバーニッシュ処理し、その表面に付着
した微小な塵埃を除去し且つその表面を平滑化すること
が通常行われている。かかるバーニッシュ処理には研磨
剤層を有するバーニッシュテープを用いることが一般的
である。
【0003】磁気メディア用のバーニッシュテープとし
ては、通常ポリエステル製のベースフィルム上に研磨剤
層を形成してなるバーニッシュテープを使用する。そし
て、この研磨剤層が磁気メディアの磁性層側の面と接触
して摺動することによって、磁気メディアの表面に付着
した微小な塵埃が除去されると共に、その表面に存在す
る異常突起等が研磨・除去されて、その表面が平滑化さ
れる。
【0004】バーニッシュ処理の結果、多量の微小な研
磨屑が発生するが、かかる研磨屑は、空気中に飛散する
ため作業環境に影響を及ぼすおそれがあった。また、か
かる研磨屑は磁性を帯びたものであるため、一旦飛散し
た研磨屑(以下、これを磁性体塵埃という)が再び磁気
メディアの表面に付着してしまうおそれもあった。
【0005】従って、本発明の目的は、テープバーニッ
シュ処理において、磁性体塵埃の飛散や磁気メディアへ
の再付着を防止し得る磁気メディア用バーニッシュテー
プを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本研究者は鋭意研究した
結果、バーニッシュテープの研磨剤層に磁性体成分を含
ませることによって、研磨作用と磁性体塵埃の捕集・保
持作用とを併せ持つバーニッシュテープが得られ、上記
目的が達成され得ることを知見した。
【0007】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、支持体上に研磨剤層を形成してなる磁気メディア用
バーニッシュテープにおいて、上記研磨剤層が磁性体成
分を含むことを特徴とする磁気メディア用バーニッシュ
テープを提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の磁気メディア用バーニッ
シュテープの好ましい実施形態を図面を参照して説明す
る。ここで、図1は、本発明の磁気メディア用バーニッ
シュテープの一実施形態の構造を示す概略断面図であ
る。
【0009】図1に示す実施形態の磁気メディア用バー
ニッシュテープ1(以下、単にバーニッシュテープとい
う)は、支持体2と該支持体2上に設けられた研磨剤層
3とから構成されている。
【0010】上記支持体2は所定幅を有する長尺状のも
のであり、その材料としては、非磁性材料及び磁性材料
の何れをも用いることができる。非磁性材料からなる支
持体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート及
びポリエチレンビスフェノキシカルボキシレート等のポ
リエステル類;ポリエチレン及びポリプロピレン等のポ
リオレフィン類;セルロースアセテートブチレート及び
セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘
導体;ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニリデン等のビニ
ル系樹脂;ポリアミド;ポリイミド;ポリカーボネー
ト;ポリスルフォン;ポリエーテル・エーテルケトン;
並びにポリウレタン等の高分子樹脂からなる支持体を用
いることができる。一方、磁性材料からなる支持体とし
ては、例えば、上記非磁性材料からなる支持体を構成す
る高分子樹脂に、磁性粉を練り込んだものからなる支持
体を用いることができる。該磁性粉としては軟磁性粉末
や硬磁性粉末等の強磁性粉末が挙げられる。上記支持体
1の厚さに特に制限はないが、バーニッシュテープとし
ての可撓性や耐久性の点から6〜100μmであること
が好ましい。
【0011】上記支持体2上に設けられる上記研磨剤層
3は、研磨剤及びバインダを含むと共に、磁性体成分を
含むものであり、磁性体成分、研磨剤、バインダ及び溶
剤からなる研磨剤塗料を上記支持体2上に塗布すること
によって形成される。以下、かかる研磨剤塗料の配合に
ついて説明する。
【0012】上記磁性体成分としては、磁性体塵埃の捕
集・保持作用を発揮し得るものであれば特に制限無く用
いることができ、その具体例としては、硬磁性粉末等が
挙げられる。
【0013】上記硬磁性粉末としては、硬磁性金属粉
末、硬磁性酸化物粉末及び六方晶系フェライト粉末等が
挙げられる。上記硬磁性金属粉末としては、金属分が7
0重量%以上であり、該金属分の80重量%以上がFe
である鉄を主体とした硬磁性金属粉末が挙げられ、該硬
磁性金属粉末の具体例としては、例えば、Fe−Co、
Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe−C
o−Ni、Fe−Ni−Al−Zn、Fe−Al−Si
等が挙げられる。上記硬磁性酸化物粉末としては、Fe
x (4/3≦x≦3/2)で表わされる酸化鉄系粉
末、該FeOx にCr、Mn、Co又はNi等の二価の
金属が添加された酸化鉄系粉末、該FeOx にCo被着
させてなるCo被着FeOx 、二酸化クロム又は二酸化
クロムにNa、K、Fe若しくはMn等の金属元素、P
等の半導体又は該金属元素の酸化物が添加されてなる酸
化物系粉末などが挙げられる。上記六方晶系フェライト
粉末としては、微小平板状のバリウムフェライト及びス
トロンチウムフェライト並びにそれらのFe原子の一部
がTi、Co、Ni、Zn又はV等の原子で置換された
もの等が挙げられる。
【0014】上記硬磁性粉末として上記硬磁性金属粉末
又は上記硬磁性酸化物粉末を用いる場合には、その保磁
力が150〜2000Oeであることが好ましく、その
飽和磁化が100〜180emu/gであることが好ま
しい。一方、上記硬磁性粉末として上記六方晶系フェラ
イト粉末を用いる場合には、その保磁力が150〜20
00Oeであることが好ましく、その飽和磁化が30〜
70emu/gであることが好ましい。
【0015】上記硬磁性金属粉末及び上記硬磁性酸化物
粉末は、その形状が針状又は紡錘状であることが好まし
い。この場合、その平均長軸長は0.05〜0.25μ
mであることが好ましく、その軸比は3〜20であるこ
とが好ましく、そのX線粒径は100〜250Åである
ことが好ましい。一方、上記六方晶系フェライト粉末
は、その形状は上述の通り微小平板状であることが好ま
しい。この場合、その板径は0.02〜0.09μmで
あることが好ましく、その板状比は2〜7であることが
好ましい。
【0016】上記各種硬磁性粉末には、必要に応じて、
稀土類元素や遷移金属元素を含有させることもできる。
また、上記各種硬磁性粉末には、その分散性等を向上さ
せるために表面処理を施してもよい。上記表面処理は、
「Characterization of Powder Surfaces 」;Academic
Pressに記載されている方法と同様の方法により行うこ
とができ、例えば上記硬磁性粉末の表面を無機質酸化物
で被覆する方法が挙げられる。この際、用いることがで
きる上記無機質酸化物としては、Al2 3 、Si
2 、TiO2 、ZrO2、SnO2 、Sb2 3 、Z
nO等が挙げられ、使用に際しては、これらを単独で又
は二種以上組み合わせて用いることができる。上記表面
処理は、上記の方法以外に、シランカップリング処理、
チタンカップリング処理及びアルミニウムカップリング
処理等の有機処理により行うこともできる。
【0017】上述の各種硬磁性粉末のうち、特に好まし
く用いられるものは、高保磁力等の点から、針状金属強
磁性粉末(いわゆるメタル磁性粉末)である。
【0018】上記研磨剤塗料中における上記磁性体成分
の配合量は、上記研磨剤100重量部に対して10〜1
000重量部であることが好ましく、100〜1000
重量部であることが更に好ましい。上記配合量が10重
量部に満たないと磁気エネルギー不足により磁性体塵埃
の捕集・保持効果が得られないおそれがあり、1000
重量部を超えると上記研磨剤の相対的な減少により研磨
効果が損なわれるおそれがあるので、上記範囲内とする
ことが好ましい。
【0019】次に、上記研磨剤について説明すると、該
研磨剤としては、バーニッシュテープとしての研磨効果
を発揮し得る硬度を有するものであれば特に制限無く用
いることができ、その具体的な材質としては、例えば、
アルミナ、酸化クロム、酸化鉄等が挙げられる。上記研
磨剤の粒子径は、テープバーニッシュ処理の程度に応じ
て適宜選択できるが、一般的な範囲として、一次平均粒
子径が0.1〜10μmであることが好ましく、0.1
〜2μmであることが更に好ましい。上記研磨剤は、上
記研磨剤塗料全量に対して、5〜70重量%配合される
ことが好ましく、10〜50重量%配合されることが更
に好ましい。
【0020】次に、上記バインダについて説明すると、
該バインダとしては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂及び反応型樹脂等が挙げられる。使用に際してはこ
れらを単独で又は混合物として用いることができる。上
記バインダの具体例としては、塩化ビニル系樹脂、ポリ
エステル、ポリウレタン、ニトロセルロース及びエポキ
シ樹脂等が挙げられる。これらの他に、特開昭57−1
62128号公報の第2頁右上欄19行〜第2頁右下欄
19行に記載されている樹脂が挙げられる。上記バイン
ダは、上記塗料中における上記磁性体成分の分散性を向
上させるために極性基を含有してもよい。上記研磨剤塗
料中における上記バインダの配合量は、上記磁性体成分
100重量部に対して10〜30重量部であることが好
ましく、15〜25重量部であることが更に好ましい。
【0021】次に、上記溶剤について説明すると、該溶
剤としては、例えば、ケトン系の溶剤、エステル系の溶
剤、エーテル系の溶剤、芳香族炭化水素系の溶剤及び塩
素化炭化水素系の溶剤等が挙げられる。使用に際しては
これらを単独で又は混合物として用いることができる。
上記溶剤の具体例としては、特開昭57−162128
号公報の第3頁右下欄17行〜第4頁左下欄10行等に
記載されている溶剤が挙げられる。上記研磨剤塗料中に
おける上記溶剤の配合量は、上記磁性体成分100重量
部に対して200〜400重量部であることが好まし
く、250〜350重量部であることが更に好ましい。
【0022】上記研磨剤塗料には、上述の各成分に加え
て、分散剤、潤滑剤、帯電防止剤、防錆剤、防黴剤及び
硬化剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することがで
きる。該添加剤としては、具体的には、特開昭57−1
62128号公報の第2頁左上欄6行〜第2頁右上欄1
0行及び第3頁左上欄6行〜第3頁右上欄18行に記載
されている種々の添加剤を挙げることができる。上記研
磨剤塗料中におけるこれら添加剤の配合量は、上記磁性
体成分100重量部に対して1〜20重量部であること
が好ましく、2〜10重量部であることが更に好まし
い。
【0023】上記各成分を配合してなる研磨剤塗料を上
記支持体2上に塗布して形成される上記研磨剤層3にお
いては、その保磁力が150〜2000Oeであること
が好ましく、1000〜2000Oeであることが更に
好ましい。上記保磁力が150Oeに満たないと磁性体
塵埃の捕集・保持効果が得られないおそれがあり、20
00Oeを超えると上記磁性体成分がかなりの微粒子で
あるために、上記研磨剤や、上記磁性体成分の凝集を引
き起こしたり、適度な表面粗さが得られず、研磨効果が
損なわれるおそれがあるので、上記範囲内とすることが
好ましい。また、上記研磨剤層3においては、その飽和
磁束密度が500〜4000ガウスであることが好まし
く、1000〜3000ガウスであることが更に好まし
い。上記飽和磁束密度が500ガウスに満たないと磁気
エネルギーの減少により、磁性体塵埃の捕集・保持効果
が得られないおそれがあり、4000ガウスを超えると
上記磁性体成分が多くなるために、上記研磨剤が相対的
に減少し研磨効果が損なわれるおそれがあるので、上記
範囲内とすることが好ましい。
【0024】上記研磨剤層3の乾燥厚さは、磁性体塵埃
保持のために必要な磁気エネルギー、研磨剤層の強度、
バーニッシュテープ全体としての剛性の最適化の点から
0.5〜20μmであることが好ましく、1.0〜10
μmであることが更に好ましい。
【0025】上記バーニッシュテープ1の中心線平均粗
さ(Ra)、即ち、上記研磨剤層3の表面における中心
線平均粗さは、10〜500nmであることが好まし
く、10〜100nmであることが更に好ましい。上記
中心線平均粗さが10nmに満たないと表面が平滑なた
めに、磁性体塵埃の捕集・保持効果が得られないおそれ
があり、500nmを超えると磁気メディアの磁性層面
に傷を発生させてしまうおそれがあるので、上記範囲内
とすることが好ましい。
【0026】本発明のバーニッシュテープは、図1に示
す実施形態に制限されず、他の変更形態も可能である。
例えば、上記研磨剤層3と反対側の面に耐久性や走行性
を向上させるためのバックコート層を設けたり、本発明
のバーニッシュテープに他の機能を付与するために、上
記研磨剤層3と上記支持体2との間に一又は二以上の層
を更に設けてもよい。
【0027】次に、上記研磨剤塗料の調製方法について
その概略を説明すると、該研磨剤塗料は、例えば、上記
研磨剤、上記磁性体成分及び上記バインダを上記溶剤の
一部と共にナウターミキサー等に投入し予備混合して混
合物を得、得られた混合物を連続式加圧ニーダー等によ
り混練し、次いで、上記溶剤の一部で希釈し、サンドミ
ル等を用いて分散処理した後、潤滑剤等の添加剤を混合
して濾過し、更にポリイソシアネート等の硬化剤や残り
の溶剤を混合することによって調製される。
【0028】次に、図1に示す実施形態のバーニッシュ
テープを製造する好ましい方法の概略を説明する。ま
ず、上記研磨剤層の乾燥厚みが所定の厚みとなるよう
に、上記支持体2上に上記研磨剤塗料を塗布して塗膜を
形成する。塗布方法としては、例えば、グラビア塗布、
ロール塗布、ブレード塗布又はエクストルージョン塗布
を用いることができる。次いで、上記塗膜に対して磁場
配向処理を行う。これにより、上記磁性体成分が特定の
方向に配向するので、上記磁性体塵埃の捕集・保持を一
層効果的に行うことができる。上記磁場配向処理は、上
記塗膜が乾燥する前に行われ、具体的には、上記塗膜に
対して平行方向に好ましくは約500Oe以上、更に好
ましくは約1000〜10000Oeの磁界を印加する
か、又は好ましくは1000〜10000Oeのソレノ
イド磁石中を通過させる。上記磁場配向処理後、加熱さ
れた気体を供給して上記塗膜を乾燥させる。この後、カ
レンダー処理を行い上記研磨剤層の中心線平均粗さを所
定の値とした後、、40〜70℃下にて6〜72時間エ
ージング処理し、所望の幅にスリットする。
【0029】本発明のバーニッシュテープは、塗布型や
金属蒸着型の磁気テープや磁気ディスク等の磁気メディ
アの表面研磨に好適に用いられる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明のバーニッシュテ
ープを更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はか
かる実施例に限定されないことはいうまでもない。
【0031】〔実施例1〕下記配合の研磨剤塗料を用
い、下記〔バーニッシュテープの製造方法〕に従ってバ
ーニッシュテープを製造した。 <研磨剤塗料> ・鉄を主体とする針状金属強磁性粉末 100重量部 保磁力;1575Oe 飽和磁化;125emu/g 平均長軸長;0.18μm 軸比;10 X線粒径;200Å ・アルミナ(平均一次粒子径0.3μm) 7重量部 ・カーボンブラック(平均一次粒子径20nm) 2重量部 ・バインダ 18重量部 〔日本ゼオン(株)製の「MR−110」(商品名)、スルホン酸基含有塩化 ビニル系重合体〕 ・2−エチルヘキシルステアレート 2重量部 ・パルミチン酸 2重量部 ・硬化剤 4重量部 〔日本ポリウレタン工業(株)製の「コロネートL」(商品名)、ポリイソシ アネート化合物〕 ・メチルエチルケトン 120重量部 ・トルエン 80重量部 ・シクロヘキサノン 40重量部
【0032】〔バーニッシュテープの製造〕厚さ10μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体)の
表面に、乾燥厚みが2.5μmとなるように上記研磨剤
塗料をライン速度100m/分で塗布し、研磨剤層の塗
膜を形成した。次いで、該塗膜が湿潤状態のうちに50
00Oeのソレノイド磁石中を通過させて磁場配向処理
を行い、引き続き温度90℃の熱風が風速15m/se
cで供給される乾燥炉中にて30秒間乾燥した。次い
で、90℃、300kg/cmの条件でカレンダー処理
を行い研磨剤層形成した。この後、直ちに12.5mm
幅に裁断し、バーニッシュテープを得た。
【0033】得られたバーニッシュテープについて、そ
の保磁力、飽和磁束密度、中心線平均粗さ(Ra)、及
び磁性体塵埃の捕集・保持能を下記の方法により測定し
た。その結果を表1に示す。
【0034】<保磁力及び飽和磁束密度>得られたバー
ニッシュテープを所定寸法形状に打抜き、振動式磁力計
(VSM)を使用し、印加磁場10kOeにて測定し
た。 <中心線平均粗さ(Ra)>株式会社東京精密製の表面
粗さ形状測定器「サーフコム553A」(商品名)を使
用し、針の半径2μm、荷重30mgで拡大倍率20万
倍、カットオフ0.08mmの条件測定した。 <磁性体塵埃の捕集・保持能>DDS(ディジタル・デ
ータ・ストレージ)テープに所定の数のミッシングパル
スを発生させ、記録容量を減少させた。このDDSテー
プを上記バーニッシュテープにより研磨した。研磨後の
DDSテープにおけるミッシングパルス値を測定する事
により、磁性体塵埃の捕集・保持能を測定した。なお、
表1におけるミッシングパルスの数は、16000トラ
ック測定を行ったときの数であり、この数が少ないほど
磁性体塵埃の捕集・保持能が大きいことを示す。ミッシ
ングパルスの測定は、DDSテープ電磁変換測定装置
「ML4500B」(メディアロジック社製)を使用
し、ECMAのDDS1規格に準じ行なった。
【0035】〔実施例2〕実施例1におけるポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(支持体)の厚さを6μmと
する以外は実施例1と同様の操作によりバーニッシュテ
ープを得た。得られたバーニッシュテープについて実施
例1と同様の測定をした。その結果を表1に示す。
【0036】〔比較例1〕実施例1における研磨剤塗料
に針状金属強磁性粉末を配合しなかった以外は実施例1
と同様の操作によりバーニッシュテープを得た。得られ
たバーニッシュテープについて実施例1と同様の測定を
した。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示す結果から明らかなように、研磨
剤層に磁性体成分を含ませた本発明のバーニッシュテー
プ(実施例1及び2)においては、磁性体成分を含まな
い研磨剤層を有する比較例1のバーニッシュテープに比
して、磁性体塵埃の捕集・保持能が優れていることが分
かる。
【0039】
【発明の効果】本発明のバーニッシュテープによれば、
研磨作用と磁性体塵埃の捕集・保持作用とを併せ持つの
で、テープバーニッシュ処理における磁性体塵埃の飛散
や磁気メディアへの再付着が効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気メディア用バーニッシュテープの
一実施形態の構造を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 磁気メディア用バーニッシュテープ 2 支持体 3 研磨剤層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に研磨剤層を形成してなる磁気
    メディア用バーニッシュテープにおいて、上記研磨剤層
    が磁性体成分を含むことを特徴とする磁気メディア用バ
    ーニッシュテープ。
  2. 【請求項2】 上記磁性体成分が針状金属強磁性粉末で
    ある、請求項1記載の磁気メディア用バーニッシュテー
    プ。
  3. 【請求項3】 保磁力が150〜2000Oeであり、
    飽和磁束密度が500〜4000ガウスである、請求項
    1又は2記載の磁気メディア用バーニッシュテープ。
  4. 【請求項4】 中心線平均粗さ(Ra)が10〜500
    nmである、請求項1〜3の何れかに記載の磁気メディ
    ア用バーニッシュテープ。
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