JPH09244442A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH09244442A
JPH09244442A JP7822996A JP7822996A JPH09244442A JP H09244442 A JPH09244442 A JP H09244442A JP 7822996 A JP7822996 A JP 7822996A JP 7822996 A JP7822996 A JP 7822996A JP H09244442 A JPH09244442 A JP H09244442A
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JP
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heating
heat
heating element
resistant film
layer
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JP7822996A
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Osamu Watanabe
督 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱体を金属層及び絶縁体層を少なくとも1
層ずつ以上は含む2層以上の層構造とし、絶縁体層上に
発熱体を形成し、金属層表面が耐熱性フィルムの摺動面
となる構成を有する加熱装置の適正な温度制御を行うこ
とである。 【解決手段】 加熱体20の基板22はアルミニウム基
板23にガラス質の被覆層24がグラスライニングされ
ている。基板22の被覆層24の表面には、長手方向
に、正特性の電気抵抗材料からなる抵抗発熱体29がス
クリーン印刷等により塗工され、この抵抗発熱体29の
両端部には給電用電極が形成され、電極間に通電するこ
とで抵抗発熱体が全長にわたって発熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱体に耐熱性フ
ィルムを加圧部材で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性
フィルムを介して加熱体と加圧部材とで形成される圧接
ニップ部の耐熱性フィルムと加圧部材との間に被加熱材
を導入して耐熱性フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持
搬送させることにより加熱体の熱を耐熱性フィルムを介
して被加熱材に付与するフィルム加熱方式の加熱装置に
関する。また、画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録紙上のトナー像を定着させる
手段として、特開昭63−313182号に、耐熱性フ
ィルムを用いた定着方式が提案されているが、この方式
(以下SURF方式と称す。)ではアルミナ等の高熱伝
導度の材料からなる基板の上に抵抗発熱層を設け、加圧
ローラにより加圧しながら、ポリイミド、ポリアミド等
の耐熱性樹脂よりなる薄いエンドレスフィルムを介して
未定着画像に熱を賦与し、トナーを転写材上に溶融定着
させる。このSURF方式は熱ローラ方式と異なり、系
全体でなく発熱体と加圧手段の圧接部のみ加熱されるの
で定着可能な温度に達するまでの時間が早く予熱を必要
としない。このため、熱ローラ方式と比べ消費電力が低
く、市場に広く受け入れられてきている。
【0003】図9にSURF方式を用いた加熱装置(画
像加熱定着装置)の一例の要部の拡大横断面図を示し
た。
【0004】20は加熱体(セラミックヒータ)であ
り、この加熱体20に耐熱性フィルム(定着フィルム)
25を加圧部材としての加圧ローラ28で密着させて摺
動搬送させ、該耐熱性フィルム25を挟んで加熱体20
と加圧ローラ28とで形成される圧接ニップ部Nの耐熱
性フィルム25と加圧ローラ28との間に被加熱材とし
ての画像定着すべき記録材Pを導入して耐熱性フィルム
25と一緒に圧接ニップ部Nを挟持搬送させることによ
り加熱体20の熱を耐熱性フィルムを介して記録材Pに
付与して記録材P上の未定着顕画像(トナー画像)Tを
記録材P面に加熱定着させるものである。圧接ニップ部
Nを通って記録材Pはフィルム25の面から分離されて
搬送される。
【0005】加熱体20は、耐熱性フィルム25もしく
は被加熱材としての記録材Pの搬送方向aに対して直角
方向を長手とする細長の耐熱性・絶縁性・良熱伝導性の
基板22、該基板の表面側の短手方向中央部に基板長手
に沿って形成具備させた抵抗発熱体23、この抵抗発熱
体を形成した加熱体表面を保護させた耐熱性オーバーコ
ート層24、抵抗発熱体23の長手両端部の給電用電極
(不図示)、基板裏面側に具備させた、加熱体温度を検
知するサーミスタ等の検温素子29等からなる全体に低
熱容量の線状加熱体である。
【0006】この加熱体20を、抵抗発熱体23を形成
具備させた表面側を下向きに露呈させて剛性・断熱性を
有するヒータ支持体21に保持させて固定配設してあ
る。
【0007】該ヒータ支持体21には、加熱体基板22
のエッジから耐熱性フィルムを保護し、摺動性の確保を
目的として、その両側に円弧形状の凸部21a,21a
が設けられている。
【0008】加熱体20は抵抗発熱体23の両端部電極
に対する給電により該抵抗発熱体23が長手全長にわた
って発熱することで昇温し、その昇温が検温素子29で
検知され、その検知温度が温度制御回路(不図示)へフ
ィードバックされて加熱体の温度が所定の温度に維持さ
れるように抵抗加熱体23への通電が制御される。
【0009】耐熱性フィルム25はエンドレスベルト状
のものにして回転駆動して搬送させる構成のものもある
し、ローラ巻の長尺フィルムにしてこれを繰り出し搬送
させる構成のものもある。
【0010】しかし、この方式では上述のように抵抗発
熱層基板材料としてアルミナ等のセラミクスを用いてい
るため、基層材料が金属である熱ローラ方式と比べ長手
方向の熱伝導率が低く、加熱装置において搬送可能な最
大幅よりも狭い幅の被加熱材が圧接ニップ部に搬送され
非通紙域が通紙域に比べ昇温した場合に、加熱体長手方
向に対して昇温が緩和されにくく、連続的に通紙搬送さ
れた場合は、耐熱フィルム及び加熱装置の構成要素の耐
熱温度を越えて昇温してしまうという問題があった。
【0011】また、加熱体には耐熱性のオーバーコート
層が設けられているが、例えばこれがガラスコートの場
合、焼成時の泡やゴミでコート層表面にはぶつがあり、
そのまま使用すると圧接ニップ部における耐熱性フィル
ムの磨耗が大きくなり、フィルムの寿命が短くなり、磨
耗で生じたフィルム磨耗粉が加熱体の表面に固着した定
着画像に悪影響を及ぼしてしまうため、ぶつを研磨する
必要があり、コストが上がってしまうという問題があっ
た。
【0012】そこで、加熱体を金属層と絶縁体層を少な
くとも1層ずつ以上は含む2層以上の層構造とし、この
絶縁体層上に発熱体を形成し、金属層表面が耐熱性フィ
ルムの摺動面となるような構成とすることを、本出願人
は出願している。金属層表面が加熱体の長手方向の熱伝
導率を上げることで、上述の非通紙部昇温は緩和され、
さらに金属層表面によりぶつを研磨する必要がなくなっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成をもった加熱体の製法としては金属基板上に、耐熱性
を有するガラスをコートした後、抵抗発熱体をプリント
印刷する方法などが用いられるが、従来の加熱体と異な
り基板表面がフィルムの摺動面となっているため、基板
上にサーミスタを接着・実装することは出来ない。ま
た、抵抗発熱体に直接サーミスタを接着・実装すること
ができないために、絶縁層としてガラス層を抵抗発熱体
とサーミスタの間にプリント印刷した場合、ガラス層を
数μm厚みで形成しても熱伝導性は悪く、サーミスタの
応答性が悪化する。また、他のアルミナ基板を抵抗発熱
体上に接着した場合、抵抗発熱体とアルミナ基板の間に
空気層が存在し、サーミスタの応答性が悪化する。この
ように、上述のような加熱体の場合、構成上あるいは製
法上の関係でサーミスタ制御を行うことが困難である。
本発明の目的は、加熱体を金属層および絶縁体層を少な
くとも1層ずつ以上は含む2層以上の層構造とし、この
絶縁体層上に発熱体を形成し、金属層表面が耐熱性フィ
ルムの摺動面となるような構成を有する加熱装置又はこ
の加熱装置を備えた画像形成装置の適正な温度制御を行
うことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、固定支持された加熱体と、該加熱体と
摺接する耐熱性フィルムと、該耐熱性フィルムを介して
前記加熱体を押圧する加圧部材とを有し、前記耐熱性フ
ィルムと前記加圧部材とで被加熱部材を挟持して搬送
し、該被加熱部材を加熱する加熱装置であって、前記加
熱体が、金属層と絶縁体層を少なくとも1層ずつ以上含
む2層以上の層構造をなし、該絶縁体層上に発熱体が形
成され、該金属層表面を前記耐熱性フィルムが摺動する
加熱装置において、前記発熱体がPTC特性を有するこ
とを特徴とする。
【0015】ここで、PTC特性とは、抵抗の温度係数
が正である性質、すなわち、温度の上昇に伴い抵抗値が
増大する性質をいう。
【0016】第2の発明は、固定支持された加熱体と、
該加熱体と摺接する耐熱性フィルムと、該耐熱性フィル
ムを介して前記加熱体を押圧する加圧部材とを有し、前
記耐熱性フィルムと前記加圧部材とで被加熱部材を挟持
して搬送し、該被加熱部材を加熱する加熱装置であっ
て、前記加熱体が、金属層と絶縁体層を少なくとも1層
ずつ以上含む2層以上の層構造をなし、該絶縁体層上に
発熱体が形成され、該金属層表面を前記耐熱性フィルム
が摺動する加熱装置において、前記発熱体にPTC特性
を有する抵抗体を電気的に直列に接続したことを特徴と
する。
【0017】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記耐熱性フィルムの摺動面である前記加熱体の金
属層表面の前記耐熱性フィルムの摺動方向断面が略円弧
形状をなすことを特徴とする。
【0018】第4の発明は、第1乃至第3の発明におい
て、前記加熱体の金属層及び絶縁体層が、金属上にグラ
スライニングを行うことによって形成されていることを
特徴とする。
【0019】第5の発明は、未定着画像が形成された記
録材を加熱し該画像を定着させるための加熱定着装置と
して、第1乃至第4のいずれかの発明に係る加熱装置を
備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は本実施形態に
係る加熱装置としてのフィルム加熱方式の画像加熱定着
装置の概略構成図、図2は要部の拡大横断面模式図であ
り、前述図の装置と共通する構成部材・部品には同一の
符号を付して再度の説明を省略する。
【0022】図1において、耐熱性フィルム25はエン
ドレスベルト状フィルムであり、互いに平行な、駆動ロ
ーラ26と、従動ローラ27と、この両ローラ26,2
7間の下方にヒータ支持体21に固定支持させて配設し
た加熱体20との間に懸回張設してある。
【0023】従動ローラ27はフィルム25のテンショ
ンローラを兼ねさせてあり、フィルム25は駆動ローラ
26の時計方向回転駆動に伴い時計方向に所定の速度、
すなわち不図示の画像形成部側から搬送されてくる未定
着トナー画像Tを上面に担持した被加熱部材としての記
録材Pの搬送速度と同じ周速度をもってシワや蛇行、速
度遅れなく回転駆動される。
【0024】加圧部材としての加圧ローラ28はシリコ
ンゴム等の離型性のよいゴム弾性層を有するローラであ
り、前記フィルム25の下行側フィルム部分を挟ませて
加熱体20の下面に対して付勢手段により例えば総圧4
〜10kgの当接圧をもって対向圧接させてあり、記録
材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。
【0025】回転駆動されるエンドレスベルト状フィル
ム25は、繰り返してトナー画像の加熱定着に供される
から、耐熱性・離型性・耐久性に優れ、一般的には総厚
100μm以下、好ましくは40μm以下の薄肉のもの
を使用する。
【0026】例えばポリイミド,ポリエーテルイミド,
PES(ポリエーテルサルファイド),PFA(4フッ
化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体)などの耐熱樹脂の単層フィルム、或いは複合層フ
ィルム例えば20μm厚フィルムの少なくとも画像当接
面側にPTFE(4フッ化エチレン樹脂),PFA等の
フッ素樹脂に導電材を添加した離型性コート層を10μ
m厚に施したものなどである。
【0027】加熱体20の基板22は例えばアルミニウ
ム琺瑯であり、厚み1mm・幅7mm・長さ240mm
でアルミニウム基板23にシリカ(SiO2 )からなる
ガラス質の被覆層24がグラスライニングされている。
また基板22の被覆層24の表面には長手方向に抵抗発
熱体(通電発熱体)29を具備させてあり、それは例え
ばチタン酸バリウム(BaTiO3 )等の正特性の電気
抵抗材料をスクリーン印刷等により線状もしくは帯状に
塗工したものである。また上記抵抗発熱体29の両端部
には不図示の給電用電極が形成され、電極間に通電する
ことで抵抗発熱体が全長にわたって発熱する。
【0028】ヒータ支持体21は例えばPPS(ポロフ
ェニレンサルファイド),PAI(ポリアミドイミ
ド),PI(ポリイミド),PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン),液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、こ
れらの樹脂とセラミクス,金属,ガラス等の複合材料な
どで構成できる。
【0029】正特性の抵抗発熱体29の抵抗−温度特性
は図3のようになっており、190℃付近では約10Ω
となるように製造されている。抵抗発熱体29は室温状
態では抵抗値が低く、そのため定電圧印加を行うと所定
のワッテージがかかり、加熱体は急速に昇温する。しか
し、200℃を越えると急速に抵抗値が上がるため、昇
温は抑えられ設定温度(約215℃)で一定となる。こ
のようにして、加熱装置を簡易に応答性よく温度制御す
ることができる。
【0030】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る加熱装置について説明する。
【0031】図4は本実施形態に係る加熱体要部の拡大
長手方向模式図であり、前述図の装置と共通する構成部
材・部品には同一の符号を付して再度の説明を省略す
る。
【0032】図4において図面下側は加圧ローラ28の
ある方向であり、60は電極、61は電源、62は、発
熱体29と接触し、金属層の幅の範囲に配置された正特
性の抵抗体であり、図3と同様な抵抗−温度特性を示
す。29の抵抗発熱体は、特にPTC特性は必要とせ
ず、Ag/Pd,TaO2 等の抵抗材料でよい。
【0033】本実施形態に係る加熱装置に定電圧を印加
を行うと加熱体は急速に昇温するが、設定温度近辺では
発熱体29や金属層23の温度上昇とともに抵抗体62
の抵抗値は上昇し、発熱体に流入する電力は減少し一定
となる。このように抵抗体62は温度サーミスタの作用
をしている。通紙幅が加熱体20の幅よりも狭い場合で
も金属層23の作用で長手方向の温度は均一に上昇する
ため、サーミスタとして用いられている抵抗体62の対
温度応答性はよい。
【0034】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る加熱装置について説明する。
【0035】本実施形態は図5のようにアルミニウム琺
瑯22のアルミニウム基板23のフィルム25摺動面の
フィルム摺動方向断面を略円弧形状としたもので、この
加熱体20に対してフィルム25を挟ませて加圧ローラ
28を圧接させた状態において、図2のように加熱体2
0と加圧ローラ28とがフィルム25を挟んで圧接して
形成する圧接ニップ部Nの幅領域より被加熱材搬送方向
上流側の加熱体面(加熱体前面領域)Hにおいても耐熱
性フィルム25は加熱体20に密着している。
【0036】上記のような構成にすることで、未定着ト
ナー画像Tを担持した記録材Pは圧接ニップ部Nに突入
する前に加熱体前面領域Hを、フィルム25を介して加
熱体20の該前面領域Lの面に近接又は軽く接触しつつ
通過する。この加熱体前面領域Hにおいてもフィルム2
5は加熱体20に密着しており充分に温められているの
で、記録材Pは圧接ニップ部Nに入る前にこの加熱体前
面領域Hを通過する過程で記録材及び未定着トナー画像
が前加熱(プレ加熱)される。
【0037】そしてこの前加熱された記録材Pは引き続
いて圧接ニップ部Nを通過する過程で抵抗発熱体29の
発熱により本加熱されてトナー画像Tの加熱溶融定着が
行われる。
【0038】上記構成とすることで、ヒータ基板22の
エッジによりフィルム25を摩耗することなく、圧接ニ
ップ部Nよりも被加熱材搬送方向上流側の加熱体前面領
域Hにおいて加熱体20とフィルム25の密着性を得る
ことができ、フィルム25が効率よく加熱されてフィル
ム表面の温度が上昇し、記録材P及び未定着トナー画像
Tは加熱体前面領域Hで前加熱されることで、プロセス
スピードを高速化した場合でも、圧接ニップ部Nにおけ
る加熱体の温度を低く設定しても良好な定着性を確保す
ることが可能であり、プロセススピードを高速化したと
きに圧接ニップ部Nの温度を高温化することに伴うフィ
ルム25の劣化や摩耗の問題を解消する或いは軽減化で
きる。
【0039】記録材Pが圧接ニップ部Nに突入する前の
加熱体前面領域Hでの記録材の前加熱により、記録材中
の水分の一部を蒸発させることができること、未定着ト
ナーTがこの前加熱で「ねばりけ」をもたせられること
から、記録材Pがフィルム25と押圧密着状態となる圧
接ニップ部Nに記録材Pが前加熱なしに突入したときの
急激な加熱に伴う記録材含有水蒸気の圧接ニップ部Nか
ら記録材搬入側への爆発的な一度の多量の吹き出し、そ
の吹き出しによる横ライントナー画像の飛び散り現象を
低減化できる。
【0040】本実施形態においてはアルミニウム基板2
3のフィルム摺動方向断面を略円弧形状としたが、所望
の形状をとりうることは言うに及ばない。
【0041】(第4の実施形態)図6〜7は本発明に係
る加熱装置の他の実施形態の要部拡大断面図である。
【0042】ヒータ20は3つの金属層23,80,8
1と絶縁体層24、PTC抵抗体からなる発熱層29か
らなり、金属層80から81へ不図示の電源より電力が
供給される。このとき発熱層29には図面上鉛直方向に
電圧が印加されることになる。
【0043】図7は図6のJ矢視模式図であり加熱体2
0の長手方向図であるが加熱体20の長手方向幅よりも
狭い領域に通紙した場合、非通紙部昇温が発生するが発
熱層29がPTC抵抗体であるため、非通紙部の抵抗値
が大きくなる。(R′>R)このため、非通紙部におけ
る熱の発生が抑えられ非通紙部昇温の発生がより一層抑
制されるようになった。
【0044】また本実施形態4に係る加熱体20は、 アルミ等からなる金属基板にグラスライニングを行
う。
【0045】 その上にAg/Pd、銀ペーストなど
をスクリーン印刷する。
【0046】 PTC抵抗体を印刷する。
【0047】 さらにAg/Pd、銀ペーストなどを
印刷する。といった積層プロセスによって得られる。
【0048】(第5の実施形態)図8は、前述した実施
形態1〜同4に示したような本発明に従うフィルム加熱
方式の加熱装置を画像加熱定着装置11として組み込ん
だ画像形成装置の一例の概略構成を示している。本実施
形態に係る画像形成装置は原稿台往復動型・回転ドラム
型・転写式・プロセスカートリッジ着脱方式の電子写真
複写装置である。
【0049】100は装置機筐、1はその装置機筐の上
面板100a上に配設したガラス板等の透明板部材より
なる往復動型の原稿載置台であり、機筐上面板100a
上を図面上右方a、左方a′に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
【0050】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台1の上面に所定の載置基準に従っ
て載置し、その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込む
ことによりセットされる。
【0051】100bは機筐上面板100a面に原稿載
置台1の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0052】原稿載置台1上に載置セットした原稿Gの
下向き画像面は原稿載置台1の右方aへの往復移動過程
で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開口部10
0bの位置を通過していき、その通過過程でランプ3の
光Lをスリット開口部100b、透明な原稿載置台1を
通して受けて照明走査され、その照明走査光の原稿面反
射光が像素子アレイ2によって感光ドラム4面に結像露
光される。
【0053】感光ドラム4は例えば酸化亜鉛感光層・有
機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支軸4
aを中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回転駆動
され、その回転過程で帯電器5により正極性又は負極性
の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に前記の原稿
画像の結像露光(スリット露光)を受けることにより感
光ドラム4面には結像露光した原稿画像に対応した静電
潜像が順次に形成されていく。
【0054】この静電潜像は現像器6により加熱で軟化
溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化され、
該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器9の
配設部位へ移行していく。
【0055】Sは記録材としての転写材シートPを積載
収納したカセットであり、該カセット内のシートが給送
ローラ7の回転により1枚宛繰出し給送され、次いでレ
ジストローラ8により、ドラム4上のトナー画像形成部
の先端が転写放電器9の部位に到達したとき転写材シー
トPの先端も転写放電器9と感光ドラム4との間位置に
丁度到達して両者一致するようにタイミングどりされて
同期給送される。
【0056】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器9により感光ドラム4側のトナー画像が順次に転写
されていく。
【0057】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム4面から順次に分離され
て搬送装置10によって前述の定着装置11に導かれて
担持している未定着トナー画像Tの加熱定着を受け、画
像形成物(コピー)としてガイド43,排出ローラ44
を通って機外の排紙トレイ12上に排出される。
【0058】画像転写後の感光ドラム4の面はクリーニ
ング装置13により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0059】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部50に着脱されるプロセスカートリッジであり、本
例の場合は、像担持体としての感光ドラム4、帯電器
5、現像器6、クリーニング装置13の4つのプロセス
機器を包含させて一括して装置本体100に対して着脱
交換自在としてある。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発熱体がPTC特性を有するので、加熱体が、金属層と
絶縁体層を少なくとも1層ずつ以上含む2層以上の層構
造をなし、該絶縁体層上に発熱体が形成され、該金属層
表面を耐熱性フィルムが摺動する加熱装置においても、
適正な温度制御を行うことができる。さらに、サーミス
タを用いることなく温度制御を行うことができるので、
部品点数の削減を図ることができる。
【0061】また、発熱体にPTC特性を有する抵抗体
を電気的に直列に接続したので、加熱体が、金属層と絶
縁体層を少なくとも1層ずつ以上含む2層以上の層構造
をなし、該絶縁体層上に発熱体が形成され、該金属層表
面を耐熱性フィルムが摺動する加熱装置において、発熱
体としてどのような材料を用いても、適正な温度制御を
行うことができる。
【0062】また、耐熱性フィルムの摺動面である加熱
体の金属層表面の耐熱性フィルムの摺動方向断面が略円
弧形状をなすため、加熱体の金属層表面を円弧の曲率を
制御することによって容易に製造することができる。さ
らに、耐熱性フィルムとして金属製の環状フィルムを用
いる場合に、その曲率に合わせて金属層表面の曲率を設
計することによって、金属製環状フィルムの回転が円滑
に行え、高寿命化が実現する。加えて、加圧部材が、耐
熱性フィルムを介して加熱体を押圧する圧接ニップ部よ
りも被加熱材搬送方向上流側の加熱体表面においても耐
熱性フィルムが加熱体と密着するため、加熱体で発生し
た熱が空気中に放出されることなく効率よく耐熱性フィ
ルムに伝えられる。
【0063】また、加熱体の金属層及び絶縁体層が、金
属上にグラスライニングを行うグラスライニング法によ
って形成されているので、容易に量産でき、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0064】また、未定着画像が形成された記録材を加
熱し該画像を定着させるための加熱定着装置として、第
1乃至第4のいずれかの発明に係る加熱装置を備えるこ
とにより、良好な温度制御を行える高信頼な画像形成装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る加熱装
置を説明する図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態に係る加熱装
置の要部拡大図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施形態に係る発熱抵
抗体の温度−抵抗特性を示す図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態に係る加熱装
置の模式図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施形態に係る加熱装
置の要部拡大図である。
【図6】図6は、本発明の第4の実施形態に係る加熱装
置の要部拡大図である。
【図7】図7は、本発明の第4の実施形態に係る加熱装
置の長手方向模式図である。
【図8】図8は、本発明の第5の実施形態に係る画像形
成装置を説明する図である。
【図9】図9は、従来例を説明する図である。
【符号の説明】
20 加熱体 23 金属層 24 絶縁体層 25 定着フィルム 29 抵抗発熱体 80,81 金属層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定支持された加熱体と、該加熱体と摺
    接する耐熱性フィルムと、該耐熱性フィルムを介して前
    記加熱体を押圧する加圧部材とを有し、前記耐熱性フィ
    ルムと前記加圧部材とで被加熱部材を挟持して搬送し、
    該被加熱部材を加熱する加熱装置であって、 前記加熱体が、金属層と絶縁体層を少なくとも1層ずつ
    以上含む2層以上の層構造をなし、該絶縁体層上に発熱
    体が形成され、該金属層表面を前記耐熱性フィルムが摺
    動する加熱装置において、 前記発熱体がPTC特性を有することを特徴とする加熱
    装置。
  2. 【請求項2】 固定支持された加熱体と、該加熱体と摺
    接する耐熱性フィルムと、該耐熱性フィルムを介して前
    記加熱体を押圧する加圧部材とを有し、前記耐熱性フィ
    ルムと前記加圧部材とで被加熱部材を挟持して搬送し、
    該被加熱部材を加熱する加熱装置であって、 前記加熱体が、金属層と絶縁体層を少なくとも1層ずつ
    以上含む2層以上の層構造をなし、該絶縁体層上に発熱
    体が形成され、該金属層表面を前記耐熱性フィルムが摺
    動する加熱装置において、 前記発熱体にPTC特性を有する抵抗体を電気的に直列
    に接続したことを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性フィルムの摺動面である前記
    加熱体の金属層表面の前記耐熱性フィルムの摺動方向断
    面が略円弧形状をなすことを特徴とする請求項1又は2
    記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱体の金属層及び絶縁体層が、金
    属上にグラスライニングを行うことによって形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 未定着画像が形成された記録材を加熱し
    該画像を定着させるための加熱定着装置として、請求項
    1乃至4のいずれかに記載の加熱装置を備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1174775A1 (en) * 2000-06-29 2002-01-23 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus having positioned a heater on a plate-like substrate made of metal
US6518546B2 (en) 2000-07-10 2003-02-11 Canon Kabushiki Kaisha Heater having electronically conductive board and image heating apparatus using heater
JP2003186321A (ja) * 2001-10-09 2003-07-04 Canon Inc 像加熱装置
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US6865362B2 (en) 2001-03-12 2005-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Heater having metallic substrate and image heating apparatus using heater

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