JPH07334021A - 加熱装置、画像形成装置、及び加熱体 - Google Patents

加熱装置、画像形成装置、及び加熱体

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JPH07334021A
JPH07334021A JP6152756A JP15275694A JPH07334021A JP H07334021 A JPH07334021 A JP H07334021A JP 6152756 A JP6152756 A JP 6152756A JP 15275694 A JP15275694 A JP 15275694A JP H07334021 A JPH07334021 A JP H07334021A
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heating
heat
heated
resistant film
nip portion
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JP6152756A
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English (en)
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Akira Yamamoto
山本  明
Yoshinori Shimizu
良憲 清水
Atsushi Hosoi
細井  敦
Shigeo Kimura
木村  茂雄
Osamu Watanabe
督 渡辺
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム加熱方式加熱装置について、プロセ
ススピードを高速化した場合でも低い加熱体温度の設定
で良好な加熱処理性、記録材にあっては良好な定着性を
確保できるようにして、高温化によるフィルムの劣化や
摩耗を軽減化すること、被加熱材の急激な加熱に伴う含
有水蒸気の圧接ニップ部からの爆発的な多量の吹き出
し、それによるトナー画像の飛び散り現象を低減化する
こと。 【構成】 加熱体20の被加熱材対向面が被加熱材搬送
方向上流側において偏曲点Aをもち、該偏曲点Aから前
記対向面の反対面の方向に斜面22aを有し、圧接ニッ
プ部Nのニップ水平線Cと前記斜面22aのなす最小角
度をθ1 、耐熱性フィルムを被加熱材搬送方向上流側で
支持する支持体21とフィルムの接点Bと前記偏曲点A
を結ぶ直線Dとニップ水平線Cのなす最小角度をθ2
したとき、θ1 ≦θ2 の関係をなすこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱体に耐熱性フィル
ムを加圧部材で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィ
ルムを挟んで加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニッ
プ部の耐熱性フィルムと加圧部材との間に被加熱材を導
入して耐熱性フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送
させることにより加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して
被加熱材に付与するフィルム加熱方式の加熱装置に関す
る。また、画像形成装置、加熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフィルム加熱方式の加熱装
置は、例えば特開昭63−313182号公報・特開平
2−157878号公報・特開平4−44075号公報
・特開平4−204980号公報等に提案されており、
複写機・レーザービームプリンター・ファクシミリ・マ
イクロフィルムリーダプリンター・画像表示(ディスプ
レイ)装置・記録機等に画像形成装置において、電子写
真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像形成プロセス手
段により加熱溶融性の樹脂等より成るトナーを用いて画
像支持体としての記録材(エレクトロファックスシート
・静電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面に
直接方式もしくは間接(転写)方式で形成した目的の画
像情報に対応した未定着のトナー画像(被定着像)を該
画像を担持している記録材面に永久固着画像として加熱
定着処理する画像加熱定置装置として活用できる。
【0003】また、定着装置に限らず、例えば画像を担
持した記録材を加熱して表面性を改質する装置、仮定着
する装置等、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置と
して使用できる。
【0004】フィルム加熱方式の加熱装置は、他に知ら
れている熱ローラ方式・熱板方式・ベルト加熱方式・フ
ラッシュ加熱方式・オープン加熱方式等の加熱装置ない
しは画像加熱定着装置との対比において、.加熱体と
して低熱容量加熱体を、フィルムとして薄膜の低熱容量
のものを用いることができるため、省電力化・ウェイト
タイム短縮化(クイックスタート性)が可能になり、ま
た本機内昇温を抑えることができ、.画像加熱定着装
置にあっては定着点と分離点が別に設定できるためオフ
セットを防止できる、その他、他の方式装置の種々の欠
点を解決できるなどの利点を有し、効果的なものであ
る。
【0005】図16にフィルム加熱方式の加熱装置(画
像加熱定着装置)の一例の要部の拡大横断面模型図を示
した。
【0006】20は加熱体(セラミックヒータ)であ
り、この加熱体20に耐熱性フィルム(定着フィルム)
25を加圧部材としての加圧ローラ28で密着させて摺
動搬送させ、該耐熱性フィルム25を挟んで加熱体20
と加圧ローラ28とで形成される圧接ニップ部(定着ニ
ップ部、加熱ニップ部)Nの耐熱性フィルム25と加圧
ローラ28との間に被加熱材としての画像定着すべき記
録材Pを導入して耐熱性フィルム25と一緒に圧接ニッ
プ部Nを挟持搬送させることにより加熱体20の熱を耐
熱性フィルムを介して記録材Pに付与して記録材P上の
未定着顕画像(トナー画像)Tを記録材P面に加熱定着
させるものである。圧接ニップ部Nを通った記録材Pは
フィルム25の面から分離されて搬送される。
【0007】加熱体20は、耐熱性フィルム25もしく
は被加熱材としての記録材Pの搬送方向aに対して直角
方向を長手とする細長の耐熱性・絶縁性・良熱伝導性の
基板22、該基板の表面側の短手方向中央部に基板長手
に沿って形成具備させた抵抗発熱体(通電発熱体)2
3、この抵抗発熱体を形成した加熱体表面を保護させた
耐熱性オーバーコート層24、抵抗発熱体23の長手両
端部の給電用電極(不図示)、基板裏面側に具備させ
た、加熱体温度を検知するサーミスタ等の検温素子29
等からなる全体に低熱容量の線状加熱体である。
【0008】この加熱体20を、抵抗発熱体23を形成
具備させた表面側を下向きに露呈させて剛性・断熱性を
有するヒータ支持体21に保持させて固定配設してあ
る。
【0009】該ヒータ支持体21には、加熱体基板22
のエッジから耐熱性フィルムを保護し、摺動性の確保を
目的として、その両側に円弧形状の凸部21a・21a
が設けられている。
【0010】加熱体20は抵抗発熱体23の両端部電極
に対する給電により該抵抗発熱体23が長手全長にわた
って発熱することで昇温し、その昇温が検温素子29で
検知され、その検知温度が温度制御回路(不図示)へフ
ィードバックされて加熱体の温度が所定の温度に維持さ
れるように抵抗発熱体23への通電が制御される。
【0011】耐熱性フィルム25はエンドレスベルト状
のものにして回転駆動して搬送させる構成のものもある
し、ロール巻の長尺フィルムにしてこれを繰り出し搬送
させる構成のものもある。
【0012】従来の装置は、加熱体基板22の短手方向
幅中心ならびに抵抗発熱体23の短手方向幅中心は圧接
ニップ部Nの略中心と略一致するように構成されてい
た。
【0013】また抵抗発熱体23の短手方向幅Wは圧接
ニップ部Nの幅とほぼ同等又は圧接ニップ部Nの幅以下
であり、圧接ニップ部N内を集中して加熱する構成とな
っていた。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】しかし上記のよう
に圧接ニップ部N内を主として集中加熱する構成、耐熱
性フィルム25を加熱体基板22のエッジから保護する
ために両端部に円弧形状の凸部21a・21aが設けら
れたヒータ支持体21を有するものは、圧接ニップ部N
以外での耐熱性フィルム25と加熱体基板22の密着性
が得られず熱効率が悪いので、画像加熱定着装置にあっ
ては定着処理時の記録材搬送スピードが比較的低速の場
合には問題ないが、プロセススピードが高速の場合には
以下のような問題が生じた。
【0015】a.圧接ニップ部Nにおける抵抗発熱体2
3の温度を高温にしなければ十分な定着性が得られな
い。しかし、圧接ニップ部N内における加熱体温度を高
温にすると、圧接ニップ部Nにおける耐熱性フィルム2
5の摩耗が大きくなり、フィルム25の寿命が短くな
り、摩耗で生じたフィルム摩耗粉が加熱体20の表面に
固着し定着画像に悪影響を与える。
【0016】b.未定着トナー画像Tを担持した記録材
Pが圧接ニップ部Nに突入すると同時に該圧接ニップ部
の高温で急激に加熱されると、記録材P中に含まれてい
た水分が爆発的に一度に多量の水蒸気となり、圧接ニッ
プ部Nから該ニップ部の記録材搬入口方向に矢印bのよ
うに吹き出るため未定着トナー画像Tが飛び散らされて
しまうという問題が生じる。
【0017】この現象は、特に、記録材搬送方向aと直
角方向のライン画像において上記圧接ニップ部Nで発生
した水蒸気bが吹き出る際、該ライン画像で水蒸気の抜
け道がふさがれる状態となるために発生しやすい。
【0018】そこで本発明は上記aやbの問題を解消す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、加熱装置、画像形成装置、及び加熱体であ
る。
【0020】(1)加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材
で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで
加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性
フィルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性
フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることに
より加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付
与する加熱装置において、加熱体の被加熱材対向面が被
加熱材搬送方向上流側において偏曲点をもち、その偏曲
点から前記対向面の反対面の方向に斜面を有し、前記圧
接ニップ部のニップ水平線と前記斜面のなす最小角度を
θ1 とし、耐熱性フィルムを被加熱材搬送方向上流側で
支持する支持体とフィルムの接点と前記偏曲点を結ぶ直
線とニップ水平線のなす最小角度をθ2 としたとき、θ
1 ≦θ2 の関係をなすことを特徴とする加熱装置。
【0021】(2)加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材
で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで
加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性
フィルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性
フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることに
より加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付
与する加熱装置において、耐熱性フィルムが、加熱体の
被加熱材対向面の被加熱材搬送方向上流側端部に接し、
次に該端部より被加熱材搬送方向上流側で耐熱性フィル
ムが接する物体が圧接ニップ部のニップ水平線より上側
にあることを特徴とする加熱装置。
【0022】(3)加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材
で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで
加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性
フィルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性
フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることに
より加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付
与する加熱装置において、加熱体の被加熱材対向面が被
加熱材搬送方向上流側において偏曲点をもち、その偏曲
点から下側に向う平面を有することを特徴とする加熱装
置。
【0023】(4)加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材
で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで
加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性
フィルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性
フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることに
より加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付
与する加熱装置において、加熱体を支持しかつ耐熱性フ
ィルムとの摺動面を確保する加熱体支持体を有し、前記
圧接ニップ部より被加熱材搬送方向上流側において耐熱
性フィルムが密着する加熱体支持体上に第2の加熱体を
設けたことを特徴とする加熱装置。
【0024】(5)前記(4)に記載の加熱装置におい
て、第2の加熱体が発熱する加熱体であることを特徴と
する加熱装置。
【0025】(6)前記(4)に記載の加熱装置におい
て、第2の加熱体が加熱体の熱を伝導させて加熱する加
熱体であることを特徴とする加熱装置。
【0026】(7)被加熱材が画像定着すべき記録材で
あり、該記録材に未定着画像を加熱定着させる画像加熱
定着装置であることを特徴とする(1)乃至(6)の何
れかに記載の加熱装置。
【0027】(8)前記(1)乃至(7)の何れかに記
載の加熱装置を、記録材に未定着画像を加熱定着させる
画像加熱定着装置として備えていることを特徴とする画
像形成装置。
【0028】(9)加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材
で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで
加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性
フィルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性
フィルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることに
より加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付
与する加熱装置の加熱体、もしくは該加熱体の支持体を
含む加熱体あって、前記圧接ニップ部を被加熱材の本加
熱領域としたとき、これよりも被加熱材搬送方向上流側
において被加熱材を前加熱する領域が存在することを特
徴とする加熱体。
【0029】
【作用】上記構成とすることで、圧接ニップ部よりも被
加熱材搬送方向上流側の加熱体面領域(加熱体前面領
域)においても耐熱性フィルムが加熱体と密着するた
め、加熱体で発熱した熱が空気中に放出されることなく
効率よく耐熱性フィルムに伝えられる。あるいは加熱体
支持体上の第2の加熱体によって耐熱性フィルムは上流
側でも加熱される。
【0030】そのため被加熱材は圧接ニップ部へ突入す
る前にこの加熱体前面領域を通過する過程で耐熱性フィ
ルムを介してこの加熱体前面領域の面に近接又は軽く接
触しつつ通過して前加熱(プレ加熱)される。そしてこ
の前加熱された被加熱材は引き続いて圧接ニップ部を通
過する過程で本加熱され、被加熱材が記録材であればト
ナー画像の加熱溶融定着が行われる。
【0031】従って、被加熱材は圧接ニップ部で加熱を
受ける前に加熱体前面領域で前加熱されることで、プロ
セススピードを高速化した場合でも、圧接ニップ部にお
ける加熱体温度を低く設定しても良好な加熱処理性、記
録材にあっては良好な定着性を確保することが可能であ
り、プロセススピードを高速化したときに圧接ニップ部
の加熱体温度を高温化することに伴うフィルムの劣化や
摩耗の問題を解消する或は軽減化できる。
【0032】また、被加熱材が圧接ニップ部に突入する
前の加熱体前面領域での被加熱材の前加熱により、被加
熱材中の水分の一部を蒸発させることができること、記
録材にあっては未定着トナーがこの前加熱で「ねばり
け」をもたせられることから、記録材がフィルムと押圧
密着状態となる圧接ニップ部に記録材が前加熱なしに突
入したときの急激な加熱に伴う記録材含有水蒸気の圧接
ニップ部から記録材搬入側への爆発的な一度の多量の吹
き出し、その吹き出しによる横ライントナー画像の飛び
散り現象を低減化できる。
【0033】更に、加熱体基板表面の、フィルムが接触
・摺動する部分には耐熱性オーバーコート層を設けるこ
とにより、耐熱性フィルムの摩耗を軽減化できる。
【0034】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図4) 本実施例は請求項1に記載の構成の加熱装置の実施例で
ある。
【0035】図1は本実施例の加熱装置としてのフィル
ム加熱方式の画像加熱定着装置の概略構成図、図2は要
部の拡大横断面模型図、図3は加熱体の途中部省略・一
部切欠きの斜視模型図である。前述図16の装置と共通
する構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明
を省略する。
【0036】図1において、耐熱性フィルム25はエン
ドレスベルト状フィルムであり、駆動ローラ26と、従
動ローラ27と、この両ローラ26・27間の下方にヒ
ータ支持体21に保持させて固定支持させて配設した加
熱体20との互いに並行な該3部材26・27・20間
に懸回張設してある。
【0037】従動ローラ27はフィルム25のテンショ
ンローラを兼ねさせてあり、フィルム25は駆動ローラ
26の時計方向回転駆動に伴い時計方向に所定の周速
度、即ち不図示の画像形成部側から搬送されてくる未定
着トナー画像Tを上面に担持した被加熱材としての記録
材Pの搬送速度と同じ周速度をもってシワや蛇行、速度
遅れなく回動駆動される。
【0038】加圧ローラ28はシリコンゴム等の離型性
の良いゴム弾性層を有するローラであり、前記フィルム
25の下行側フィルム部分を挟ませて加熱体20の下面
に対して付勢手段により例えば総圧4〜10kgの当接
圧をもって対向圧接させてあり、記録材Pの搬送方向に
順方向の反時計方向に回転する。
【0039】回転駆動されるエンドレスベルト状のフィ
ルム25は繰り返してトナー画像の加熱定着に供される
から、耐熱性・離型性・耐久性等に優れ、一般的には総
厚100μm以下、好ましくは40μm以下の薄肉のも
のを使用する。
【0040】例えばポリイミド・ポリエーテルイミド・
PES・PFA(4フッ化エチレンーバーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体樹脂)などの耐熱樹脂の単
層フィルム、或は複合層フィルム例えば20μm厚フィ
ルムの少なくとも画像当接面側にPTFE(4フッ化エ
チレン樹脂)・PAF等のフッ素樹脂に導電材を添加し
た離型性コート層を10μm厚に施したものなどであ
る。
【0041】加熱体20の基板22は例えばアルミナや
窒化アルミニウムであり、厚み1mm・幅7mm・長さ
240mmで、被加熱材搬送方向上流側に幅2mmに対
して厚さ0.5mmの面取り22aが行われた形状の良
熱伝導体である。また基板22の表面には長手方向に抵
抗発熱体(通電発熱体)23を具備させてあり、それは
例えばAg/Pd,PuO2 ,Ta2 N等の電気抵抗材
料をスクリーン印刷等により線状もしくは帯状に塗工し
たものである。
【0042】31(図3)は上記抵抗発熱体23の両端
部に導通させて基板表面の両端部面に形成具備させた給
電用電極であり、Ag等をスクリーン印刷等で塗工して
形成してある。該電極31・31間に不図示の通電回路
より通電することで抵抗発熱体23が全長にわたって発
熱する。
【0043】ヒータ支持体21は例えばPPS(ポリフ
ェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエ
ーテルケトン)、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂や、こ
れらの樹脂とセラミツクス・金属・ガラス等との複合材
料などで構成できる。被加熱材搬送方向上流側において
耐熱性フィルム25が基板22に密着するのを妨げない
ような形状にヒータ支持体21を構成している。
【0044】加熱体20の表面保護のための耐熱性オー
バーコート層24は例えば耐熱性ガラス層である。
【0045】検温素子(サーミスタ等)29は抵抗発熱
体23の位置に対応する基板裏面側の位置に接触させて
配設してある。
【0046】この加熱体20は前記のように加熱体基板
22が面取り22aされていることで、加熱体20の、
被加熱材としての記録材Pの対向面が被加熱材搬送方向
上流側において偏曲点Aをもち、この偏曲点Aから前記
対向面の反対面方向に斜面22aを有する。そして図4
の摸式図のように、フィルム25を挟んで加熱体20と
加圧リーラ28とで形成される圧接ニップ部Nのニップ
水平線Cと前記斜面22aのなす角度をθ1 とし、フィ
ルム25を被加熱材搬送方向上流側で支持する支持体2
1とフィルム25の接点Bと前記偏曲点Aを結ぶ直線D
とニップ水平線Cのなす最小角度をθ2 としたとき、θ
1 ≦θ2 の関係となるようにしてある。
【0047】そしてこの加熱体20に対してフィルム2
5を挟ませて加圧ローラ28を圧接させた状態におい
て、図2のように加熱体20と加圧ローラ28とがフィ
ルム25を挟んで圧接して形成する圧接ニップ部Nの幅
領域より被加熱材搬送方向上流側の加熱体面(加熱体前
面領域)Lにおいても耐熱性フィルム25は加熱体20
に密着している。
【0048】抵抗発熱体23は基板裏面に設けられた前
記検温素子29の出力に応じて所定の温度、例えば19
0℃に温調される。
【0049】上記のような構成にすることで、未定着ト
ナー画像Tを担持した記録材Pは圧接ニップ部Nに突入
する前に加熱体前面領域Lを、フィルム25を介して加
熱体20の該前面領域Lの面に近接又は軽く接触しつつ
通過する。この加熱体前面領域Lにおいてもフィルム2
5は加熱体20に密着しており充分に温められているの
で、記録材Pは圧接ニップ部Nに入る前にこの加熱体前
面領域Lを通過する過程で記録材及び未定着トナー画像
が前加熱(プレ加熱)される。
【0050】そしてこの前加熱された記録材Pは引き続
いて圧接ニップ部Nを通過する過程で抵抗発熱体23の
発熱により本加熱されてトナー画像Tの加熱溶融定着が
行われる。
【0051】上記構成とすることで、加熱体基板22の
エッジによりフィルム25を摩耗することなく、圧接ニ
ップ部Nよりも被加熱材搬送方向上流側の加熱体前面領
域Lにおいて加熱体20とフィルム25の密着性を得る
ことができ、フィルム25が効率よく加熱されてフィル
ム表面の温度が上昇し、記録材P及び未定着トナー画像
Tは加熱体前面領域Lで前加熱されることで、プロセス
スピードを高速化した場合でも、圧接ニップ部Nにおけ
る加熱体温度を低く設定しても良好な定着性を確保する
ことが可能であり、プロセススピードを高速化したとき
に圧接ニップ部Nの加熱体温度を高温化することに伴う
フィルム25の劣化や摩耗の問題を解消する或は軽減化
できる。
【0052】記録材Pが圧接ニップ部Nに突入する前の
加熱体前面領域Lでの記録材の前加熱により、記録材中
の水分の一部を蒸発させることができること、未定着ト
ナーTがこの前加熱で「ねばりけ」をもたせられること
から、記録材Pがフィルム25と押圧密着状態となる圧
接ニップ部Nに記録材Pが前加熱なしに突入したときの
急激な加熱に伴う記録材含有水蒸気の圧接ニップ部Nか
ら記録材搬入側への爆発的な一度の多量の吹き出し、そ
の吹き出しによる横ライントナー画像の飛び散り現象を
低減化できる。
【0053】〈実施例2〉(図5・図6) 本実施例は請求項2に記載の構成の加熱装置の実施例で
ある。
【0054】前記実施例1においては、加熱体基板22
に面取り22aを行い、更にヒータ支持体21は被加熱
材搬送方向上流側で耐熱性フィルム25が加熱体20に
密着するのを妨げないような形状としたが、本実施例は
図5のように、加熱体基板22の面取りをせずに、被加
熱材搬送方向上流側で耐熱性フィルム25が加熱体20
に密着するようにヒータ支持体21を形成した。加熱体
基板22のエッジによるフィルム25の摩耗を防ぐため
に耐熱性オーバーコート層24を該基板22とフィルム
25の接触、摺動する基板22のエッジ部まで24aの
ように設けた構成としている。
【0055】〈実施例3〉(図7〜図9) 本実施例も請求項2に記載の構成の加熱装置の実施例で
ある。
【0056】実施例2においては、耐熱性フィルム25
が加熱体20に密着するようにヒータ支持体21を形成
したが、被加熱材搬送方向上流側で耐熱性フィルム25
と加熱体20の密着性をあげるためにヒータ支持体21
の被加熱材搬送方向上流側の凸部を減らすことが望まれ
るがそれによりフィルム25への負荷は増える。そこで
図7・図8のように加熱体の被加熱材搬送方向上流側に
段部22bを付けることによりフィルム25への負荷を
増やすことなくフィルム25と加熱体20の密着性をあ
げることができる。ここで加熱体20のフィルム25が
接する部分にはガラスコート24がなされている。
【0057】このような段部22b付の加熱体20の製
造方法として、図9のように1枚の大きな基板材料22
Aに段を付けるために溝eを設け、その後、抵抗発熱層
23をスクリーン印刷などした後、オーバーコート層2
4を設け、最後に切断面dで切断するという工程で製造
することにより工程を減らし、コストを下げることが可
能になる。
【0058】本実施例の場合も、圧接ニップ部Nよりも
被加熱材搬送方向上流側の加熱体面(加熱体前面領域)
Lにおいて耐熱性フィルム25は加熱体20に密着す
る。従って前記実施例1・同2のものと同様の記録材前
加熱効果を得ることができる。
【0059】〈実施例4〉(図10・図11) 本実施例は請求項3に記載の構成の加熱装置の実施例で
ある。
【0060】加熱体基板22の圧接ニップ部Nより被加
熱材搬送方向上流側に段を付け保護層を設けたような形
状でもよい。本実施例はその例を示すものである。
【0061】図10の加熱体20の基板22は厚み1m
m・幅9mm・長さ240mmで、被加熱材搬送方向上
流側端部から1mmの位置から、巾2mm・厚み0.2
mm・長さ240mmのセラミック等の熱伝導性の良好
な段34が取付けられている。ここで段34は基板22
と一体でもよい。また被加熱材搬送方向上流側端部から
6mmの所を中心に幅2mmの抵抗発熱体23を設け耐
熱性フィルム25が基板22と接触・摺動する部分に3
0μmの耐熱ガラス層をオーバーコート層24として設
けたものを用いた。
【0062】即ち図11の摸式図のように、加熱体20
は、被加熱材対向面が被加熱材搬送方向上流側において
偏曲点Fをもち、その偏曲点Fから下側に向う平面部G
を有することで、圧接ニップ部Nよりも被加熱材搬送方
向上流側の加熱体面(加熱体前面領域)Lにおいても耐
熱性フィルム25は加熱体20に密着する。従って実施
例1〜同3のものと同様の記録材前加熱効果を得ること
ができる。
【0063】〈実施例5〉(図12) 本実施例は請求項4に記載の構成の加熱装置の実施例で
ある。
【0064】実施例4までは、圧接ニップ部Nより被加
熱材搬送方向上流側においても耐熱性フィルム25が加
熱体20と密着する構成のものであったが、本実施例は
圧接ニップ部Nより被加熱材搬送方向上流側において、
耐熱性フィルム25が密着する加熱体支持体21上に第
2の加熱体35を設けた構成のものである。
【0065】図12の加熱体20の基板22は厚み1m
m、幅7mm、長さ240mmで面取りなどは施されて
いない。加熱体支持体21は耐熱性フィルム25との摺
動性を得るために、加熱体20の被加熱材搬送方向上流
側と下流側に凸部21a・21aが設けられていて耐熱
性フィルム25の摩耗を防いでいるが、加熱体支持体の
上流側の凸部21a上に第2の加熱体35を設けてい
る。
【0066】第2の加熱体35は加熱体20と同様に基
板、オーバーコート層、湿度検知素子から成り一定温調
されてもよいし、定電力印加でもよい。更に第2の加熱
体35にPTC(Posltiue Temparature Control)のよ
うな自己温調型のものを設けてもよい。
【0067】上記のような構成にすることで、未定着ト
ナー画像Tを担持した記録材Pは圧接ニップ部Nに突入
する前に加熱体上流側領域Hをフィルム25を介して加
熱体20の該上流側領域Hに近接又は軽く接触しつつ通
過する。この加熱体上流側領域Hは第2の加熱体35に
より充分温められているので記録材Pは圧接ニップ部N
に入る前にこの加熱体上流領域Hを通過する過程で記録
材P及び未定着トナー画像Tが前加熱される。
【0068】そしてこの前加熱された記録材Pは引き続
いて圧接ニップ部Nを通過する過程で加熱体20により
本加熱され、トナー画像Tの加熱溶融定着が行なわれ
る。従って記録材P及び未定着トナー画像Tは加熱体上
流側領域Hで前加熱されることでプロセススピードを高
速化した場合でも圧接ニップ部Nにおける加熱体温度を
低く設定しても良好な定着性を確保することが可能であ
り、プロセススピードを高速化したときに圧接ニップ部
Nの加熱体温度を高温化することに伴うフィルム25の
劣化や摩耗の問題を解消する或は軽減化できる。
【0069】記録材Pが圧接ニップ部Nに突入する前の
加熱体上流側領域Hでの記録材Pの前加熱により、記録
材P中の水分の一部を蒸発させることができること、未
定着トナーTがこの前加熱で「ねばりけ」をもたせられ
ることから記録材Pがフィルム25と押圧密着状態とな
る圧接ニップ部Nに記録材Pが前加熱なしに突入したと
きの急激な加熱に伴う記録材含有水蒸気の圧接ニップ部
Nから記録材搬入側への爆発的な一度の多量の吹き出
し、その吹き出しによる横ライントナー画像の飛び散り
現象を低減化できる。
【0070】加熱体上流側領域Hに第2の加熱体35を
設けることにより該領域Hの温度を積極的に素早く所定
の温度とすることが可能であり、ウェイトイムの更なる
短縮化が図れる。
【0071】〈実施例6〉(図13) 前記実施例5では第2の加熱体35として発熱体を用い
ているが、加熱体20自体の熱を伝導して加熱体支持部
とフィルムの圧接部を温めても良い。そのような実施例
を図13に示す。図13において図12と同等なところ
は同一の符号をつけて表わし詳しい説明は省略する。
【0072】図13において21−1はAl、Cu、ア
ルミナ等伝導性の良い材質からなる熱伝導性の加熱体支
持体である。
【0073】加熱体20の抵抗発熱体23で発生した熱
は加熱体20、加熱体支持体21−1を伝導して耐熱性
フィルム25と加熱体支持体21−1の圧接部Iを温め
るので、フィルム25は圧接ニップ部Nに至る前に充分
に温められ記録材P上のトナーTのプレ加熱が行なわれ
る。
【0074】このような構成にすることにより、前記実
施例5のような特別な発熱体35を設けることなく充分
な加熱が行なえるので好ましい。
【0075】〈実施例7〉(図14) 図14は前述した実施例1〜同6に示したような本発明
に従うフィルム加熱方式の加熱装置を画像加熱定着装置
11として組み込んだ画像形成装置の一例の概略構成を
示している。本例の画像形成装置は原稿台往復動型・回
転ドラム型・転写式・プロセスカートリッジ着脱方式の
電子写真複写装置である。
【0076】100は装置機筺、1はその装置機筺の上
面板100a上に配設したガラス板等の透明板部材より
なる往復動型の原稿載置台であり、機筺上面板100a
上を図面上右方a、左方a´に夫々所定の速度で往復移
動駆動される。
【0077】Gは原稿であり、複写すべき画像面側を下
向きにして原稿載置台1の上面に所定の載置基準に従っ
て載置し、その上に原稿圧着板1aをかぶせて押え込む
ことによりセットされる。
【0078】100bは機筺上面板100a面に原稿載
置台1の往復移動方向とは直角の方向(紙面に垂直の方
向)を長手として開口された原稿照明部としてのスリッ
ト開口部である。
【0079】原稿載置台1上に載置セットした原稿Gの
下向き画像面は原稿載置台1の右方aへの往動移動過程
で右辺側から左辺側にかけて順次にスリット開口部10
0bの位置を通過していき、その通過過程でランプ3の
光Lをスリット開口部100b、透明な原稿載置台1を
通して受けて照明走査され、その照明走査光の原稿面反
射光が像素子アレイ2によって感光ドラム4面に結像露
光される。
【0080】感光ドラム4は例えば酸化亜鉛感光層・有
機半導体感光層等の感光層が被覆処理され、中心支軸4
aを中心に所定の周速度で矢示bの時計方向に回転駆動
され、その回転過程で帯電器5により正極性又は負極性
の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に前記の原稿
画像の結像露光(スリット露光)を受けることにより感
光ドラム4面には結像露光した原稿画像に対応した静電
潜像が順次に形成されていく。
【0081】この静電潜像は現像器6により加熱で軟化
溶融する樹脂等より成るトナーにて順次に顕像化され、
該顕像たるトナー画像が転写部としての転写放電器9の
配設部位へ移行していく。
【0082】Sは記録材としての転写材シートPを積載
収納したカセットであり、該カセット内のシートが給送
ローラ7の回転により1枚宛繰出し給送され、次いでレ
ジストローラ8により、ドラム4上のトナー画像形成部
の先端が転写放電器9の部位に到達したとき転写材シー
トPの先端も転写放電器9と感光ドラム4との間位置に
丁度到達して両者一致するようにタイミングどりされて
同期給送される。
【0083】そしてその給送シートの面に対して転写放
電器9により感光ドラム4側のトナー画像が順次に転写
されていく。
【0084】転写部でトナー画像転写を受けたシートは
不図示の分離手段で感光ドラム4面から順次に分離され
て搬送装置10によって前述の定着装置11に導かれて
担持している未定着トナー画像Tの加熱定着を受け、画
像形成物(コピー)としてガイド43・排出ローラ44
を通って機外の排紙トレイ12上に排出される。
【0085】画像転写後の感光ドラム4の面はクリーニ
ング装置13により転写残りトナー等の付着汚染物の除
去を受けて繰り返して画像形成に使用される。
【0086】PCは装置本体100内のカートリッジ着
脱部50に着脱されるプロセスカートリッジであり、本
例の場合は、像担持体としての感光ドラム4、帯電器
5、現像器6、クリーニング装置13の4つのプロセス
機器を包含させて一括して装置本体100に対して着脱
交換自在としてある。
【0087】〈実施例8〉(図15) 図15の(a)・(b)・(c)はそれぞれフィルム加
熱方式の加熱装置の他の構成形態例を示したものであ
る。
【0088】(a)のものは、加熱体20と駆動ローラ
26の2部材間にエンドレスベルト状の耐熱性フィルム
25を懸回張設して駆動ローラ26により回転駆動する
構成のものである。
【0089】(b)のものは、加熱体20と、該加熱体
20を保持させたフィルムガイド部材51の外側に円筒
状の耐熱性フィルム25をルーズに外嵌し、加熱体20
に対してフィルム25を加圧ローラ28で圧接させ、該
加圧ローラ28を回転駆動させることによりフィルム2
5の内面を加熱体20面に密着摺動させながら回転駆動
する構成(加圧ローラ駆動式)のものである。
【0090】(c)のものは、耐熱性フィルム25とし
て、エンドレスベルト状のものではなく、ロール巻きに
した長尺の有端フィルムを用い、これを繰り出し軸52
側から加熱体20を経由させて巻き取り軸53側へ所定
の速度で走行させるように構成したものである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、フィルム加熱方式
の加熱装置について、圧接ニップ部より被加熱材搬送方
向上流側においても耐熱性フィルムが加熱体と密着する
か、もしくは上流側で耐熱性フィルムが密着する部分に
加熱体を設けた構成とすることにより、上記領域におい
てもフィルムの温度は上昇し、被加熱材は圧接ニップ部
で加熱を受ける前に加熱体前面領域で前加熱され、プロ
セススピードを高速化した場合でも圧接ニップ部におけ
る加熱体温度を低く設定しても良好な加熱処理性、記録
材にあっては良好な定着性を確保でき、プロセススピー
ドを高速化したときに圧接ニップ部の加熱体温度を高温
化することに伴うフィルムの劣化や摩耗の問題を軽減化
できる。
【0092】また被加熱材が圧接ニップ部に突入する前
の加熱体前面領域での被加熱材の前加熱により、被加熱
材中の水分の一部を蒸発させることができること、記録
材にあっては未定着トナーがこの前加熱で「ねばりけ」
をもたせられることから、記録材がフィルムと押圧密着
状態となる圧接ニップ部に記録材が前加熱なしに突入し
たときの急激な加熱に伴う記録材含有水蒸気の圧接ニッ
プ部から記録材搬入側への爆発的な一度の多量の吹き出
し、その吹き出しによる横ライントナー画像の飛び散り
現象を低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の加熱装置としてのフィルム加熱方
式の画像加熱定着装置の概略構成図
【図2】 要部の拡大横断面模型図
【図3】 加熱体の途中部省略・一部切欠きの斜視模型
【図4】 要部の摸式図
【図5】 実施例2の装置の要部の拡大横断面模型図
【図6】 要部の摸式図
【図7】 実施例3の装置の要部の拡大横断面模型図
【図8】 加熱体の途中部省略・一部切欠きの斜視模型
【図9】 加熱体の一製造方法の要領説明図
【図10】 実施例4の装置の要部の拡大横断面模型図
【図11】 要部の摸式図
【図12】 実施例5の装置の要部の拡大横断面模型図
【図13】 実施例6の装置の要部の拡大横断面模型図
【図14】 画像形成装置の一例の構成略図
【図15】 (a)・(b)・(c)はそれぞれフィル
ム加熱方式の加熱装置の他の構成形態例の略図
【図16】 フィルム加熱方式の加熱装置(画像加熱定
着装置)の従来例の要部の拡大横断面模型図
【符号の説明】
11 定着装置(フィルム加熱方式の加熱装置) 20 ヒータ支持体 22 基板 23 抵抗発熱体 24 オーバーコート層 25 耐熱性フィルム 26 駆動ローラ 27 従動ローラ 28 加圧ローラ 29 検温素子 31 給電用電極 N 圧接ニップ部 L 加熱体前面領域(プレ加熱部) H 加熱体上流側領域(プレ加熱部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 茂雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡辺 督 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材で密
    着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで加熱
    体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性フィ
    ルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性フィ
    ルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることにより
    加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付与す
    る加熱装置において、 加熱体の被加熱材対向面が被加熱材搬送方向上流側にお
    いて偏曲点をもち、その偏曲点から前記対向面の反対面
    の方向に斜面を有し、前記圧接ニップ部のニップ水平線
    と前記斜面のなす最小角度をθ1 とし、耐熱性フィルム
    を被加熱材搬送方向上流側で支持する支持体とフィルム
    の接点と前記偏曲点を結ぶ直線とニップ水平線のなす最
    小角度をθ2 としたとき、θ1 ≦θ2 の関係をなすこと
    を特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材で密
    着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで加熱
    体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性フィ
    ルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性フィ
    ルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることにより
    加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付与す
    る加熱装置において、 耐熱性フィルムが、加熱体の被加熱材対向面の被加熱材
    搬送方向上流側端部に接し、次に該端部より被加熱材搬
    送方向上流側で耐熱性フィルムが接する物体が圧接ニッ
    プ部のニップ水平線より上側にあることを特徴とする加
    熱装置。
  3. 【請求項3】 加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材で密
    着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで加熱
    体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性フィ
    ルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性フィ
    ルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることにより
    加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付与す
    る加熱装置において、 加熱体の被加熱材対向面が被加熱材搬送方向上流側にお
    いて偏曲点をもち、その偏曲点から下側に向う平面を有
    することを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材で密
    着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで加熱
    体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性フィ
    ルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性フィ
    ルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることにより
    加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付与す
    る加熱装置において、 加熱体を支持しかつ耐熱性フィルムとの摺動面を確保す
    る加熱体支持体を有し、前記圧接ニップ部より被加熱材
    搬送方向上流側において耐熱性フィルムが密着する加熱
    体支持体上に第2の加熱体を設けたことを特徴とする加
    熱装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の加熱装置におい
    て、第2の加熱体が発熱する加熱体であることを特徴と
    する加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項4に記載の加熱装置におい
    て、第2の加熱体が加熱体の熱を伝導させて加熱する加
    熱体であることを特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】 被加熱材が画像定着すべき記録材であ
    り、該記録材に未定着画像を加熱定着させる画像加熱定
    着装置であることを特徴とする前記請求項1乃至同6の
    何れかに記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至同7の何れかに記載の
    加熱装置を、記録材に未定着画像を加熱定着させる画像
    加熱定着装置として備えていることを特徴とする画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 加熱体に耐熱性フィルムを加圧部材で密
    着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで加熱
    体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱性フィ
    ルムと加圧部材との間に被加熱材を導入して耐熱性フィ
    ルムと一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させることにより
    加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材に付与す
    る加熱装置の加熱体、もしくは該加熱体の支持体を含む
    加熱体あって、前記圧接ニップ部を被加熱材の本加熱領
    域としたとき、これよりも被加熱材搬送方向上流側にお
    いて被加熱材を前加熱する領域が存在することを特徴と
    する加熱体。
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