JPH09243233A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷却貯蔵庫

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JPH09243233A
JPH09243233A JP5120896A JP5120896A JPH09243233A JP H09243233 A JPH09243233 A JP H09243233A JP 5120896 A JP5120896 A JP 5120896A JP 5120896 A JP5120896 A JP 5120896A JP H09243233 A JPH09243233 A JP H09243233A
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cooling chamber
cover
plate
condenser
cooling
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寿伸 石原
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    • F25D2323/0027Details for cooling refrigerating machinery characterised by the out-flowing air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却ユニットの出し入れの操作がスムーズに
できるようにし、併せて凝縮器ユニットのカバーの増強
を図る。 【解決手段】 凝縮器27には、その上面ならびに凝縮
器ファン25の上面と側面とを覆うようにしてカバー3
0が取り付けられている。カバー30の上面板31の上
には、L型ブラケット47を介して冷却室蓋48が浮い
た状態で取り付けられ、その裏面側に冷却器51が片持
ち状に取り付けられている。カバー30の上面板31の
前縁には、起立方向に折曲されたフランジ37が形成さ
れている。冷却ユニット6を引き出す際には、基板15
の前縁に設けられた把手17に加えて、フランジ37に
手を掛けて引っ張る。冷却ユニット6をスムーズに引き
出すことができる。また上面板31にめくれるような負
荷が作用した場合に、フランジ37が補強部として機能
して、その変形が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却ユニットが引
き出し形式で収納される冷却貯蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷却ユニットの組み付けやメンテ
ナンスを容易にするために、ユニット全体をハウジング
の前面側から引き出すことができるようにした冷蔵庫が
提案されている。その一例として、本出願人の出願にな
る実開平7−35972号公報に記載のものが知られて
いる。これを図12によって簡単に説明する。冷蔵庫の
本体90内には冷蔵室が構成されて引き出し式の冷蔵ボ
ックス91が複数個収納されるとともに、本体90の一
側面の上部に冷却室92が張り出して形成されている。
冷却室92の前面壁には出入口93が形成され、下面側
に収納スペース94が設けられている。一方の冷却ユニ
ット95は、基板96上に凝縮器97、圧縮機98等
(凝縮ユニット99)が載置されるとともに、凝縮器9
7に被着されたカバー100の上面に、冷却室92の出
入口93を閉塞する冷却室蓋101がブラケット102
を介して立設され、その裏面側に冷却器103が取り付
けられている。そして冷却ユニット95全体は、凝縮ユ
ニット99側が収納スペース94に収納されつつ、冷却
器103が出入口93から冷却室92内に挿入され、冷
却室蓋101が出入口93を閉じたところでねじ104
で止めて固定するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メンテナン
ス等において冷却ユニット95を外部に引き出す場合
は、基板96の前縁に設けられた把手105に手を掛け
て引っ張るのであるが、凝縮器97の上面のカバー10
0の上に冷却室蓋101が取り付けられ、その冷却室蓋
101の裏面側に比較的重量のある冷却器103が片持
ち状に取り付けられているといった、高い位置に重心の
ある構造となっているため、最下部に配された把手10
5を引っ張るだけではスムーズに引き出せないきらいが
あった。
【0004】また、冷却室92と収納スペース94の回
りはパネルで覆われる構造となっており、冷却運転中に
は、凝縮器ファンが駆動されることによって、外気がフ
ロントパネルの下部側に設けられた吸気口から収納スペ
ース94内に吸引され、凝縮器97さらには圧縮機98
を冷却したのち、熱交換された後の暖排気が前方上部側
に回曲されてフロントパネルの上部側に開口された排気
口から排気されるようになっている。その場合、冷却室
蓋101が凝縮器97のカバー100上にべた当たりし
た状態で取り付けられていると暖排気の流通の妨げとな
るため、冷却室蓋101はブラケット102を介してカ
バー100から浮いた状態で取り付けられることが好ま
しい。そうすると、冷却ユニット95を挿入または引き
出す際に冷却器103と冷却室蓋101がぐらつくおそ
れがあるため、出し入れの操作をより慎重にしなければ
ならなくて面倒であり、また冷却器103側がぐらつく
ことに伴いカバー100にめくられるような負荷が加わ
って、その変形を招くおそれがあった。本発明は上記の
ような事情を背景として完成されたものであって、その
目的は、冷却ユニットの出し入れの操作がスムーズにで
きるようにし、併せて凝縮器ユニットのカバーの増強を
図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本発明は、貯蔵物が収納される本体の
側方には、冷却器が収納される冷却室と、凝縮ユニット
が収納される収納スペースとが上下に配設される一方、
前記凝縮ユニットにはカバーが被着されてそのカバーの
上面には前記冷却室に開口された出入口を閉塞する冷却
室蓋が取り付けられ、かつその冷却室蓋の裏側に前記冷
却器が取り付けられており、凝縮ユニットが収納スペー
スに収納されることに伴い、冷却器が出入口から冷却室
内に引き出し可能に収納され、冷却室蓋により出入口が
閉塞されるようにした冷却貯蔵庫において、前記凝縮ユ
ニットのカバーの上面における引き出し方向の前縁に
は、起立方向に折曲されたフランジが形成されている構
成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用および効果】凝縮ユニットならびに冷却器
を出し入れする場合に、高い位置に重心を持つ冷却器の
近傍に配されたフランジに補助的に手を添えることで、
出し入れの操作をスムーズに行うことができる。また、
例えば冷却室蓋がカバーから浮いた状態で設けられ、出
し入れの際にカバーに対して負荷が作用した場合、フラ
ンジが補強部としての機能を果して、カバーが変形する
ことを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1ないし図10は本発明の第1実施
形態を示す。図1ないし図3において、符号1は冷蔵庫
の本体であって、前面に開口した横長の箱形に形成さ
れ、その内部に食材を貯蔵する冷蔵室2が構成されてい
る(図9参照)。前面の開口には観音開き式の扉3が備
えられており、底面の四隅に設けられた脚4によって支
持されている。
【0008】本体1の正面から見て左側部には、冷却ユ
ニット6が取り出し可能に収納されるようになってい
る。詳細には、本体1における左側部の上部側には、前
面から奥方に引っ込んだ位置から張り出すようにして直
方体状の膨出部8が形成され、その内部が冷却室9とな
っている。この膨出部8を含む本体1を構成する壁面の
内部には断熱材7が充填されており(図9参照)、外部
に対する断熱性が確保されている。冷却室9の前面壁に
は出入口10が形成されているとともに、冷却室9の下
面側には収納スペース11が構成されており、この収納
スペース11と冷却室9とによって、凝縮器27、圧縮
機24、冷却器(蒸発器)51等からなる冷却ユニット
6が引き出し自在に収納されるようになっている。
【0009】収納スペース11において、本体1の側面
の下縁には浅皿状をなす受け板13の一側縁が固定され
ている。また、膨出部8の側面の下縁における前後両端
部からは、一対の支持フレーム14が垂下して取り付け
られ、各支持フレーム14の下端に受け板13のもう一
方の側縁が固定され、これにより受け板13の支持がな
されている。この受け板13上には、冷却ユニット6の
基板15が載置可能とされている。
【0010】この基板15は左右両側縁が折曲げられた
伏コ字形に形成されているとともに、その手前側の端縁
には、図7に詳細に示すように、上面が開口した溝状を
なす把手17が形成されている。この把手17は、冷却
ユニット6を引き出し操作する場合に使用される。この
把手17の奥側の側板17aは、上記した収納スペース
11に設けられた受け板13の前縁から立ち上がって形
成されたねじ受け片18に当接可能である。ねじ受け片
18にはねじ孔19が形成されているとともに、把手1
7の奥側の側板17aには、ねじ20の挿通孔21が対
応して形成されており、また把手17の手前側の側板1
7bには、ねじ20の挿入を許容する逃がし用の切欠き
22が形成されている。すなわち冷却ユニット6の基板
15は、収納スペース11に配された受け板13上に前
方から押し込まれ、把手17の奥側の側板17aが受け
板13のねじ受け片18に突き当たることで押し込みが
停止され、ねじ20を切欠き22から挿通孔21を通し
てねじ受け片18のねじ孔19に螺合して締め付けるこ
とにより、基板15が所定位置で固定されるようになっ
ている。
【0011】冷却ユニット6は、収納スペース11に収
められる部分と、冷却室9内に収められる部分とに分か
れ、これらが上記の基板15上において上下に積み上げ
状に配置されている。収納スペース11に収められる部
分として、奥側に圧縮機24、その手前側にモータ26
で駆動される凝縮器ファン25、最も手前側に凝縮器2
7がそれぞれ配置されている。これらが、本発明の凝縮
ユニット28に相当する。
【0012】図7に示すように、上記の凝縮器27の前
面側にはエアフィルタ29が着脱可能に取り付けられる
とともに、凝縮器27から凝縮器ファン25にわたる上
面と、凝縮器ファン25の側方を覆うようにしてカバー
30が取り付けられるようになっている。このカバー3
0は、図8に示すように、凝縮器27の上面の全面と凝
縮器ファン25の前部側の上方を覆うべく上面板31を
有するとともに、その上面板31の後縁から直角に垂下
して後面板32が形成されている。後面板32には、凝
縮器ファン25の前部側を挿入可能とする円形の挿入孔
33が開口されているとともに、後面板32の下縁には
内側に直角曲げされた取付板34が形成されている。ま
た、後面板32の左右の側縁には、図6にも示すよう
に、凝縮器ファン25の前部側の側方を覆うようにして
直角曲げされた側板35が形成されている。両側板35
の前縁は内方に直角曲げされたのち、さらに前方に直角
曲げされて取付板36が形成されている。また、上面板
31の前縁には、起立するように直角曲げされたフラン
ジ37が全幅にわたって形成されている。
【0013】このカバー30は、図7に示すように、凝
縮器27の上方から被せられて、上面板31を凝縮器2
7の上面にねじ39で止め、また、側板35に設けられ
た取付板36を凝縮器27の後端側の左右の側縁にねじ
40で止めることで、凝縮器27に固定される。このよ
うにカバー30の被着された凝縮器27が、既述のよう
に基板15の手前側の所定位置に設置され、凝縮器27
の左右の側板の下端に外向きに形成された取付板42が
ねじ43で止められ、また、カバー30の後面板32の
下端の取付板34が同じくねじで止められることによっ
て、基板15上に固定されている。また、凝縮器ファン
25は、その前端部分をカバー30の後面板32の挿入
孔33を通して内部に挿入しつつ、モータ26ともども
ブラケット45を介して基板15上に取り付けられる。
【0014】このように取り付けられると、カバー30
の一方の側板35(図6の上方)は、基板15のほぼ側
縁にまで張り出し、収納スペース11に収納された場合
に、本体1の側壁1aに僅かな隙間のみを開けて近接し
た状態となる。もう一方の側板35(図6の下方)は、
基板15の対応する側縁側に張り出すが、後記するよう
に凝縮器27に出し入れされる配管56,57の通過を
許容する分、スペースが取られている。
【0015】上記したカバー30の上面板31の前端側
には、L型ブラケット47がねじ48で取り付けられて
いる。このL型ブラケット47は上面板31の全幅の略
半分の幅を持っており、その立上り部分47aには、上
記した冷却室9の出入口10を閉塞するための冷却室蓋
48の下端部がねじ49で固定されている。冷却室蓋4
8の底面は、カバー30の上面板31との間に隙間を設
けるために、上面板31から浮いた状態で取り付けられ
ている。
【0016】冷却室蓋48の裏面側には、冷却室9に対
して出し入れ可能な冷却器51がブラケット52を介し
て取り付けられている。この冷却器51はケーシング5
1a内に収容されて設けられ、図9にも示すように、ケ
ーシング51aの底面と、冷蔵室2側の面における上部
が開放されていて、それぞれ空気の取入口53aと、空
気の吹出口53bとされており、その空気の吹出口53
bの前面には庫内ファン54が取り付けられている。
【0017】図3に示すように、圧縮機24の出口と凝
縮器27の入り口とが配管56で接続され、凝縮器27
の出口と冷却器51の入り口とが配管57で接続され、
また冷却器51の出口と圧縮機24の入り口とが配管5
8で接続され、これにより冷却サイクルが構成されてい
る。上記の配管のうち、冷却器51に出し入れされる配
管57,58は途中で一緒になって断熱材チューブで被
包されており、冷却室蓋48の左側の端縁部分から側方
に引き出されている。両配管57,58の冷却室蓋48
から引き出される部分は、半円形をなす押さえ具59で
固定される一方、冷却室9の出入口10の側縁には、上
記の押さえ具59が嵌合される凹部60が形成されてい
る。冷却室9の前面壁における出入口10の周縁には、
上記の凹部60を含めて断熱パッキン61が貼着されて
いる。また前面壁の上下両縁からは一対の取付ボルト6
2が突設される一方、冷却室蓋48には取付ボルト62
の挿通孔63が設けられている。下側の挿通孔63は、
上記のL型ブラケット47に形成された挿通孔64に連
通されている。また冷却室蓋48の前面側には、電装箱
65が取り付けられている。
【0018】そして冷却ユニット6は、既述のように基
板15が受け板13の上に押し込まれるとともに、冷却
器51が出入口10を通して冷却室9内に挿入される。
押し込みの途中で、取付ボルト62が冷却室蓋48の挿
通孔63に挿通され、所定位置まで押し込まれると、配
管57,58の押さえ具59が凹部60に嵌まりつつ、
冷却室蓋48が断熱パッキン61を介して冷却室9の前
面壁に当接し、冷却室蓋48を貫通した取付ボルト62
の突出端にナット66(図4参照)を螺合して締め付け
ると、冷却室蓋48が冷却室9の出入口10を気密に閉
鎖する。また、基板15は既述した要領で受け板13に
固定され、これにより冷却器51が冷却室9内に収容さ
れ、一方凝縮ユニット28が収納スペース11に収納さ
れることとなる。
【0019】一方庫内では、図9に示すように、冷却室
9と冷蔵室2の間において冷気の案内板68が設けられ
ている。この案内板68は、庫内ファン54の下方位置
から冷蔵室2の天井面の少し下方位置に向けて斜め前方
に延出されて設けられている。その案内板68の下面か
らは、冷蔵室2の底面の少し上方位置まで垂下された帰
還用板69が設けられ、この帰還用板69と、冷蔵室2
と収納スペース11とを仕切る本体1の側壁1aの間に
は所定のスペースが設けられ、その間に冷却器51の取
入口53aに達する帰還路70が構成されている。した
がって、冷却ユニット6が駆動されると、図9の矢線に
示すように、冷蔵室2内の空気が帰還路70を通って冷
却器51の下面側の取入口53aから吸引され、冷気に
変換されたのち、庫内ファン54から案内板68の上面
を通って冷蔵室2の天井面側に吹き出され、すなわち冷
蔵室2に冷気が循環供給されるようになっている。
【0020】図10に示すように、膨出部8を含む本体
1の上面には天板72が張られている。また支持フレー
ム14の外側において、冷却室9ならびに収納スペース
11の側方を覆うようにしてサイドパネル73が張られ
るとともに、後面側にリヤパネル74が張られている。
さらに、冷却室9ならびに収納スペース11の前面側に
は、フロントパネル75がヒンジ76を介して揺動開閉
可能に装着されている。フロントパネル75の下部側に
は、複数の外気の吸気口78が全面にわたって開口され
ているとともに、上部側における冷却室9の側壁とサイ
ドパネル73の間の空間と対応する部分には、排気口7
9が形成されている。なお、サイドパネル73とリヤパ
ネル74にも排気口79が形成されている。また、フロ
ントパネル75の裏面における吸気口78と排気口79
とをそれぞれ設けた領域の間の位置には、図4に示すよ
うに、仕切板81が全幅にわたって突設されている。こ
の仕切板81は、フロントパネル75が閉じられた場合
に、その突出端がエアフイルタ29の上端に当接し、フ
ロントパネル75の裏面部分を吸気領域と排気領域とに
仕切るように機能するものである。
【0021】本実施形態は上記のような構造であって、
続いてその作用を説明する。この実施形態の冷蔵庫は、
図4に示すようにその背面を壁82に付けた状態で設置
されている。冷却ユニット6を収納する場合は、フロン
トパネル75を開放しておいて基板15を受け板13の
上に載せて押し込むことで行われ、冷却器51と凝縮ユ
ニット28とが冷却室9と収納スペース11とに分かれ
て収納される。正規位置まで押し込まれたところで、冷
却室蓋48を冷却室9の出入口10に固定するととも
に、把手17の奥側の側板17aを受け板13のねじ受
け片18にねじ止めして固定する。続いて、フロントパ
ネル75を閉じると、裏面の仕切板81がエアフイルタ
29の上端に当接して、吸気領域と排気領域とに仕切ら
れる。これにより冷却ユニット6の収納が完了する。
【0022】続いて冷却運転を行うと、既述のように冷
却室9内で生成された冷気が冷蔵室2内に循環供給され
る。またその間、凝縮器ファン25が駆動されること
で、図4および図10の矢線に示すように、外気がフロ
ントパネル75の吸気口78から収納スペース11内に
吸引され、凝縮器27さらにはその奥側の圧縮機24を
冷却する。熱交換された後の暖排気は、前方に回曲され
つつ、冷却室9の側面とサイドパネル73の間、あるい
は冷却室9の下面を通り、フロントパネル75の上部側
に開口された排気口79を通って外部に排出される。冷
却室蓋48が浮いた状態で取り付けられ、またL型ブラ
ケット47も幅狭に形成されているので、冷却室9の下
面側に回った暖排気もスムーズに流通して排気口79か
ら排気される。
【0023】ここで、凝縮器27ならびに凝縮器ファン
25を通過した暖排気は、その一部が凝縮器27の左右
の側面側を通って前面に回り込もうとするが、カバー3
0には側板35が張り出して形成されているので、暖排
気が前面に回り込もうとすることが規制される。また、
暖排気が凝縮器27の上面側を通ってその前面に回り込
もうとすることは、フロントパネル75の裏面に設けら
れた仕切板81によって阻止される。すなわち、ショー
トサイクルを起こすことが有効に防止されて、凝縮器2
7等の冷却が効率良く行われる。
【0024】メンテナンス等において冷却ユニット6を
取り出す場合は、フロントパネル75を開いたのち、冷
却室蓋48を固定しているナット66を外す。続いて、
冷却ユニット6を引き出すのであるが、図5に示すよう
に、基板15の前縁の下端に設けられた把手17に一方
の手を掛けるとともに、カバー30の上面板31の前縁
に形成されたフランジ37にもう一方の手を添えて引き
出す。すなわち、冷却室蓋48はカバー30から浮いた
状態で取り付けられ、さらに冷却室蓋48の裏面に片持
ち状に冷却器51が取り付けられていて、冷却器51の
取付構造が必ずしも安定していないところを、その冷却
器51の近傍の高い位置でも手が添えられることで、冷
却ユニット6をスムーズに引き出すことができる。もち
ろん、冷却ユニット6を挿入する際にも、同様にカバー
30のフランジ37に手を添えることで、スムーズな収
納を期することができる。
【0025】また、上記のように冷却室蓋48がカバー
30の上面板31から浮いた状態で取り付けられている
ので、冷却ユニット6を出し入れする際に冷却器51側
がぐらつき、特にカバー30の上面板31の前縁側にめ
くられるような負荷が加わり、変形するおそれがある。
その点本実施形態では、カバー30の上面板31の前縁
に形成されたフランジ37が負荷に対する補強部として
機能し、上面板31の変形が防止される。
【0026】すなわち本実施形態では、カバー30の上
面板31の前縁に起立状にフランジ37を形成したか
ら、把手17に加えてフランジ37に手を添えることに
よって、冷却ユニット6の出し入れをスムーズに行うこ
とができる。また、フランジ37が補強部となって上面
板31の変形を防止することができる。
【0027】<第2実施形態>上記の第1実施形態で
は、凝縮器27のカバー30に設けられた側板35のう
ちのサイドパネル73と対応する側の側板35は、凝縮
器27に出し入れされる配管56,57を通すスペース
を確保する必要があることからその張り出し量が制限さ
れ、その分暖排気が凝縮器27の前面側に回ることを規
制する機能に限界が出る。この第2実施形態は、暖排気
の回り込みを規制する機能をさらに高めたものである。
【0028】そのため第2実施形態では、図11に示す
ように、カバー30におけるサイドパネル73と対応す
る側の側板35に、遮蔽板83が設けられている。この
遮蔽板83はゴム等の軟質材により形成されており、基
板84を貼り付けることにより、側板35の全高さにわ
たってサイドパネル73側に突出するように設けられ
る。なお、遮蔽板83の上下両端部には、凝縮器27に
出し入れされる配管56,57を挿通するための逃がし
溝85が切られている。その他の構造は、上記第1実施
形態と同様であって、同一部位については同一符号を付
すことで重複した説明は省略する。
【0029】すなわち第2実施形態によれば、カバー3
0の側板35から遮蔽板83を突設したことによって、
暖排気が凝縮器27のサイドパネル73と対応する側の
側面を通って回り込むことがさらに規制され、ショート
サイクルを起こすことがより確実に防止される。なお、
遮蔽板83の突出長さをサイドパネル73側に向けて延
ばすほどより有効であり、その場合、冷却ユニット6を
出し入れする際に、遮蔽板83の突出端がサイドパネル
73の前縁に設けられたフランジ87(図6参照)に当
たることになるが、遮蔽板83は上記のように軟質材で
形成されているので、撓み変形しつつその通過が許容さ
れる。
【0030】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る冷蔵庫の正面図
である。
【図2】 その側面図である。
【図3】 冷却ユニットを収納する前の状態の斜視図で
ある。
【図4】 機械室のパネルを取り外した状態の側面図で
ある。
【図5】 冷却ユニットの引き出し動作を示す側面図で
ある。
【図6】 凝縮ユニットの設置部分を示す平面図であ
る。
【図7】 凝縮器の近傍の一部切欠斜視図である。
【図8】 カバーの斜視図である。
【図9】 冷蔵庫の内部の構造を示す断面図である。
【図10】 暖排気の流れを示すための一部切欠斜視図
である。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る凝縮器近傍の
斜視図である。
【図12】 従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1…本体 6…冷却ユニット 9…冷却室 11…収納
スペース 15…基板 17…把手 25…凝縮器ファン 27…凝縮器 28
…凝縮ユニット 30…カバー 31…(カバー30
の)上面板 37…フランジ 47…L型ブラケット
48…冷却室蓋 51…冷却器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵物が収納される本体の側方には、冷
    却器が収納される冷却室と、凝縮ユニットが収納される
    収納スペースとが上下に配設される一方、前記凝縮ユニ
    ットにはカバーが被着されてそのカバーの上面には前記
    冷却室に開口された出入口を閉塞する冷却室蓋が取り付
    けられ、かつその冷却室蓋の裏側に前記冷却器が取り付
    けられており、凝縮ユニットが収納スペースに収納され
    ることに伴い、冷却器が出入口から冷却室内に引き出し
    可能に収納され、冷却室蓋により出入口が閉塞されるよ
    うにした冷却貯蔵庫において、 前記凝縮ユニットのカバーの上面における引き出し方向
    の前縁には、起立方向に折曲されたフランジが形成され
    ていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002364969A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Hoshizaki Electric Co Ltd 貯蔵庫
JP2013050293A (ja) * 2011-08-01 2013-03-14 Hoshizaki Electric Co Ltd シンク付き冷却貯蔵庫

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