JPH09242866A - 車輌用無段変速機 - Google Patents

車輌用無段変速機

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JPH09242866A
JPH09242866A JP4650196A JP4650196A JPH09242866A JP H09242866 A JPH09242866 A JP H09242866A JP 4650196 A JP4650196 A JP 4650196A JP 4650196 A JP4650196 A JP 4650196A JP H09242866 A JPH09242866 A JP H09242866A
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JP
Japan
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torque
clutch
input
continuously variable
lockup
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Application number
JP4650196A
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English (en)
Inventor
Shuzo Moroto
脩三 諸戸
Shinichi Takagi
真一 高木
Shiro Sakakibara
史郎 榊原
Haruki Takemoto
春樹 竹本
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Aisin AW Co Ltd
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Equos Research Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09242866A publication Critical patent/JPH09242866A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6608Control of clutches, or brakes for forward-reverse shift
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H2061/6604Special control features generally applicable to continuously variable gearings
    • F16H2061/6618Protecting CVTs against overload by limiting clutch capacity, e.g. torque fuse

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータのトルク比の増幅を制限し
て、CVTのトルク容量を越える入力を規制する。 【解決手段】 エンジン回転数Ne 、入力軸回転数Ni
及びスロットル開度θによりエンジントルクTe を推定
し、更にトルクコンバータのトルク比tを推定する。該
トルク比tから、CVTの入力トルクTi を算出し、該
トルクTi と、CVTのトルク容量に基づき設定されて
いる上限トルクTlim とを比較し、Ti ≧Tlim の場
合、ロックアップクラッチをスリップ制御して、トルク
コンバータのトルク比増加を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る無段変速機に係り、詳しくはベルト式無段変速装置
(以下CVTという)及び発進装置としてトルクコンバ
ータを用いた車輌用無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、燃料消費率及び運転性能の向上等
の要求により、自動車のトランスミッションとしてCV
Tを組込んだ自動無段変速機が注目されている。
【0003】従来、この種の無段変速機として、発進装
置にロックアップクラッチを有するトルクコンバータを
用いたものがある。該トルクコンバータを用いることに
より、通常の発進時にあっては、滑らかで加速の良い発
進が可能であるが、例えば左足でブレーキを踏んだ状態
で右速でアクセルを踏み、エンジンの回転数を高めてか
ら一気に発進する等のストール発進を行うと、高いトル
ク比(ストールトルク比)がCVTに作用し、ベルト容
量が不足する場合があり、またベルト押圧力が不足して
ベルトスリップを生ずる虞れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ストール発進時の
トルクコンバータによる高トルク比に備えて、一般に、
ベルト容量を高めると共に、ベルト押圧力を高めること
により対応している。
【0005】しかし、ベルト容量を高めるためには、一
般に金属からなるベルトを太くする必要があり、またベ
ルト押圧力を高めるためには、油圧の高圧化やピストン
の大型化が必要であり、これらは、トランスミッション
の大型化及び重量化を招いて、小型化による車輌搭載性
能の向上及び軽量化による燃費及び運転性能の向上等の
要求に逆行してしまう。
【0006】そこで、本発明は、トルクコンバータ内の
ロックアップクラッチをスリップ制御することにより、
トルクコンバータのトルク比の増幅を制限し、もって上
述課題を解決した車輌用無段変速機を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、エンジンからのトルクを、ロ
ックアップクラッチ(5)を有するトルクコンバータ
(6)を介してベルト式無段変速装置(CVT)(2)
に伝達し、更に該ベルト式無段変速装置で変速したトル
クを車軸(60,61)に伝達してなる、車輌用無段変
速機(1)において、前記ロックアップクラッチの係
合、解放及びその間のスリップ作動量を制御するロック
アップクラッチ作動手段(95,96,97)と、車輌
の走行状況に基づき、前記ベルト式無段変速装置の入力
トルクを算出する入力トルク算出手段(106a)と、
該入力トルク算出手段にて算出された入力トルク(Ti
)が、前記CVTのトルク容量に基づき設定された上
限トルク(Tlim )を越えないように、前記ロックアッ
プクラッチ(6)のスリップ量を制御すべく前記ロック
アップクラッチ作動手段(97)に信号を出力するロッ
クアップクラッチ制御手段(106b)と、を備えてな
ることを特徴としている。
【0008】望ましくは、前記ロックアップクラッチ制
御手段(106b)は、前記ロックアップクラッチ
(5)のスリップ作動中において、前記入力トルク(T
i )が、前記上限トルク(Tlim )を越えず、かつ所定
許容トルク(Tα)以上になるように、前記ロックアッ
プクラッチ作動手段(97)に信号を出力する。
【0009】[作用]以上構成に基づき、発進時、車輌
の走行負荷が大きく、トルクコンバータ(6)のトルク
比が無段変速機のトルク容量を越える程大きくなり、入
力トルク(Ti )が予め設定された上限トルク(Tlim
)を越える場合、ロックアップクラッチ制御手段(1
06b)は、ロックアップクラッチ作動手段(97)に
ロックアップクラッチ(5)がスリップ作動する信号を
発進する。これにより、トルクコンバータ(6)は、ト
ルク比が増加することが制限される。
【0010】上記ロックアップ制御手段(106b)
は、ロックアップクラッチのスリップ作動中の入力トル
ク(Ti )が上限トルク(Tlim )内で所定許容トルク
(Tα)以上になるように、ロックアップクラッチ
(5)のスリップ量を制御して、CVT(2)のトルク
容量を越えない範囲内にてトルクコンバータ(6)を大
きなトルクに保持して、車輌を発進する。
【0011】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0012】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、通常の
発進時、トルクコンバータによる滑らかな発進を行うこ
とができるものでありながら、CVTのトルク容量を越
える程にトルクコンバータのトルク比が高くなる場合、
ロックアップクラッチがスリップ作動することにより、
トルクコンバータのトルク比が制限されるので、CVT
を大型化及び重量化することを防止できる。
【0013】また、ロックアップクラッチ制御手段から
の信号を選択することにより、雪路発進等、目的や状況
に応じた発進を選択することができる。
【0014】請求項2に係る本発明によると、CVTの
トルク容量を越えない範囲内にて、トルクコンバータを
大きなトルク比に保持して、発進時に大きな走行負荷の
ある場合でも、高い加速性能にて発進することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用し得る車輌
用無段変速機1を示す図であり、該無段変速機は、CV
T2、前後進・モード切換え装置3、ロックアップクラ
ッチ5を内蔵したトルクコンバータ6、カウンタシャフ
ト7及びディファレンシャル装置9を備えており、これ
ら装置が分割ケースにて覆われている。
【0016】トルクコンバータ6は、エンジン出力軸1
0にフロントカバー17を介して連結されているポンプ
インペラ11、入力軸12に連結されているタービンラ
ンナ13及びワンウェイクラッチ15を介して支持され
ているステータ16を有しており、更に入力軸12とフ
ロントカバー17との間にロックアップクラッチ5が介
在している。なお、図中20は、ロックアップクラッチ
プレートと入力軸との間に介在するダンパスプリング、
21は、ポンプインペラ11に連結して駆動されるオイ
ルポンプである。
【0017】CVT(ベルト式無段変速装置)2は、プ
ライマリシャフト22に固定された固定シーブ23及び
シャフトに摺動のみ自在に支持されている可動シーブ2
5からなるプライマリプーリ26と、セカンダリシャフ
ト27に固定されている固定シーブ29及び該シャフト
に摺動のみ自在に支持されている可動シーブ30からな
るセカンダリプーリ31と、これら両プーリに巻掛けら
れた金属製のベルト32と、を備えている。
【0018】更に、プライマリ側可動シーブ25の背面
にはダブルピストンからなる油圧アクチュエータ33が
配置されており、またセカンダリ側可動シーブ30の背
面にはシングルピストンからなる油圧アクチュエータ3
5が配置されている。上記プライマリ側油圧アクチュエ
ータ33は、プライマリシャフト22に固定されたシリ
ンダ部材36及び反力支持部材37と、可動シーブ25
に固定された筒状部材39及びピストン部材40を有し
ており、筒状部材39、反力支持部材37及び可動シー
ブ25の背面にて第1の油圧室41を構成すると共に、
シリンダ部材36及びピストン部材40にて第2の油圧
室42を構成する。そして、これら第1の油圧室41及
び第2の油圧室42は、連通孔37aにて互いに連通し
ており、同一油圧によりセカンダリ側油圧アクチュエー
タ35に比して略々倍する軸方向力を発生する。一方、
セカンダリ側油圧アクチュエータ35は、セカンダリシ
ャフト27に固定されている反力支持部材43及び可動
シーブ30の背面に固定されている筒状部材45を有し
ており、これら両部材により1個の油圧室46を構成す
ると共に、可動シーブ30と反力支持部材43との間に
プリロード用のスプリング47が縮設されている。
【0019】前後進・モード切換え装置3は、前後進切
換え用のダブルピニオンプラネタリギヤ50、リバース
ブレーキB1 、第1の(Dレンジ)クラッチC1 、第2
の(Lレンジ)クラッチC2 及びワンウェイクラッチF
を有しており、入力軸12とプライマリプーリ26の固
定シーブ23との間に、前記第2のクラッチC2 と、第
1のクラッチC1 及びワンウェイクラッチFとが並列に
配置されている。また、前記プラネタリギヤ50は、そ
のサンギヤSが入力軸12に連結されており、第1及び
第2のピニオンP1 ,P2 を支持するキャリヤCRがプ
ライマリ側固定シーブ23に連結されており、そしてリ
ングギヤRが前記リバースブレーキB1に連結されてい
る。
【0020】カウンタシャフト7には、大ギヤ51及び
小ギヤ52が固定されており、大ギヤ51はセカンダリ
シャフト27に固定されたギヤ53に噛合し、かつ小ギ
ヤ52はディファレンシャル装置9のギヤ55に噛合し
ている。ディファレンシャル装置9は、前記ギヤ55を
有するデフケース66に支持されたデフギヤ56の回転
が左右サイドギヤ57,59を介して左右車軸60,6
1に伝達される。
【0021】ついで、図2に沿って、本無段変速機の油
圧回路について説明する。図において、21は前記オイ
ルポンプ、70はオイルポンプコントロールバルブ、7
1は該コントロールバルブ用ソレノイドバルブである。
また、72はプライマリレギュレータバルブ、73はセ
カンダリレギュレータバルブ、75はライン圧制御用リ
ニアソレノイドバルブ、76はソレノイドバルブ用モジ
ュレータバルブである。
【0022】77はマニュアルバルブであって、マニュ
アル操作により表に示すように、ライン圧ポート1の油
圧がポート2又は3に切換えられる。79はモジュレー
タバルブ、80はC2コントロールバルブ、81はデュ
ーティ制御用ソレノイドバルブ、C2,C1はそれぞれ
前記クラッチC1 ,C2 用の油圧サーボ、B1は前記ブ
レーキB1 用油圧サーボ、90,91はそれぞれB1用
及びC1用アキュムレータである。92はレシオコント
ロールバルブ、93はCVT制御(レシオコントロー
ル)用のリニアソレノイドバルブ、33及び35は前記
プライマリ側及びセカンダリ側油圧アクチュエータであ
る。
【0023】そして、95はロックアップコントロール
バルブ、96はロックアップリレーバルブ、97はロッ
クアップ制御用のリニアソレノイドバルブである。6は
前記ロックアップクラッチ5を有するトルクコンバータ
であって、6aはロックアップオフ側油室5aに連通す
る油路、6bはロックアップオン側油室5bに連通する
油路である。なお、図中、xはドレーンポートである。
【0024】図3、図1及び図2に示すように、エンジ
ン回転数を検出するセンサ100、入力軸12の回転数
を検出するセンサ101、セカンダリプーリ29即ち車
速を検出するセンサ102、アクセル踏込量即ちスロッ
トル開度を検出するセンサ103及びマニュアルバルブ
のポジション位置を検出するセンサ105が設けられて
おり、これら各センサからの信号は、車載コンピュータ
からなる制御部(ECU)106に送られる。そして、
該ECU106にて各種演算され、前記オイルポンプ用
ソレノイドバルブ71、ライン圧リニアソレノイドバル
ブ75、C2 制御用デューティソレノイドバルブ81、
レシオコントロール(変速)用リニアソレノイドバルブ
93、ロックアップ制御用リニアソレノイドバルブ97
に所定信号が出力する。
【0025】また、制御部106には、車輌走行状況具
体的にはエンジン回転数センサ100、入力軸回転数セ
ンサ101及びアクセルセンサ103から信号に基づき
CVTの入力トルク(入力軸12のトルク)を算出する
入力トルク算出手段106aと、該入力トルクが、CV
Tのトルク容量に基づき設定される上限トルクを越えな
いように、ロックアップクラッチのスリップ量を制御す
る信号を前記ロックアップ制御用リニアソレノイドバル
ブ97に出力するロックアップクラッチ制御手段106
bが設けられている。
【0026】ついで、上記構成に基づく作用について説
明する。エンジン回転に基づくオイルポンプ21の回転
により、所定油圧が発生し、該油圧は、負荷トルク等に
基づき演算される制御部106からの信号により制御さ
れるリニアソレノイドバルブ75に基づきプレッシャコ
ントロールバルブ72が制御されることにより、ライン
圧に調圧される。また、停止状態等、ライン圧を必要と
しない場合、制御部からの信号に基づきソレノイドバル
ブ71が制御され、オイルポンプコントロールバルブ7
0を右半位置に操作して、ポンプ21からの油圧を直接
循環する。
【0027】マニュアルバルブ77のDレンジ及びLレ
ンジにあっては、ポート1からの油圧がポート2を介し
て第1のクラッチ用油圧サーボC1に供給され、第1の
クラッチC1 が接続する。この状態では、エンジン出力
軸10の回転は、トルクコンバータ6、入力軸12、ワ
ンウェイクラッチF及び第1のクラッチC1 を介してプ
ライマリプーリ26に伝達され、更に適宜変速されるC
VT2を介してセカンダリシャフト27に伝達され、そ
してカウンタギヤ、ディファレンシャル装置9を介して
左右車軸60,61に伝達される。
【0028】マニュアルバルブ77がDレンジの場合
は、ワンウェイクラッチFを介在する上記第1のクラッ
チC1 のみが接続しているので、コースト時はエンジン
ブレーキが作動しない。マニュアルバルブ77をLレン
ジにシフトした場合、該シフト位置の検出に基づき、制
御部106からソレノイドバルブ81にデューティ信号
が出力して、C2 コントロールバルブ80を制御して、
所定調圧が油圧サーボC2に作用し、第2のクラッチC
2 も接続する。これにより、コースト時エンジンブレー
キが作動する。なお、上記DレンジとLレンジとで、車
輌走行状況(例えばスロットル開度及び車速)に対する
CVT2の変速比を異ならせることが望ましい。
【0029】また、マニュアルバルブ77をリバースレ
ンジに操作すると、ポート1からの油圧はポート3を介
してブレーキ用油圧サーボB1に供給される。この状態
では、プラネタリギヤ50のリングギヤRが係止され、
入力軸12からのサンギヤSの回転は、キャリヤCRに
逆回転として取出され、該逆回転がプライマリプーリ2
6に伝達される。
【0030】前記CVT2は、セカンダリプーリ31の
油圧アクチュエータ35にプライマリレギュレータバル
ブ72からのライン圧が供給されており、負荷トルクに
応じたベルト挟持力を作用する。一方、制御部106か
らの変速信号に基づきリニアソレノイドバルブ93が制
御され、該ソレノイドバルブからの出力圧によりレシオ
コントロールバルブ92が制御されて、その出力ポート
からの調圧がプライマリプーリのダブルピストンからな
る油圧アクチュエータ33に供給され、これによりCV
T2の変速比が適宜制御される。
【0031】そして、エンジン出力軸10のトルクは、
トルクコンバータ6を介して入力軸12に伝達され、特
に発進時にあっては、該トルクコンバータ6によりトル
ク比が高くなるように変速されて入力軸12に伝達さ
れ、滑らかに発進する。また、該トルクコンバータ6
は、ロックアップクラッチ5を有しており、高速安定走
行時にあっては、該ロックアップクラッチが接続して、
エンジン出力軸10と入力軸12とが直結状態となっ
て、トルクコンバータの油流による損失を減少してい
る。更に、該クラッチが完全に係合するまでの低・中速
領域にあって、ロックアップクラッチの入力側と出力側
の回転差が所定値になるようにスリップ制御される。
【0032】即ち、制御部106からの信号に基づき、
リニアソレノイドバルブ97の出力ポート97aがロッ
クアップOFF信号(0圧)を出力している場合、ロッ
クアップリレーバルブ96は左半位置にあると共に、ロ
ックアップコントロールバルブ95も左半位置にある。
この状態では、ライン圧油路Pl のライン圧は、リレー
バルブ96の入力ポートa、出力ポートbを介してロッ
クアップOFFポート6aに供給され、そしてロックア
ップONポート6bからリレーバルブ96のポートc,
dを介してクラー100に導かれ、これによりロックア
ップクラッチ5は切断状態に保持される。この際、ライ
ン圧油路Pl のライン圧は、コントロールバルブ95の
入力ポートe、出力ポートfを介してリレーバルブ96
に導かれるが、ポートgにて遮断されている。
【0033】一方、リニアソレノイドバルブ97がロッ
クアップON信号を入力すると、出力ポート97aから
ON圧が出力され、ロックアップリレーバルブ96及び
コントロールバルブ95が右半位置に切換えられる。こ
の状態では、油路Pl のライン圧は、リレーバルブ96
のポートhからポートcを介してロックアップONポー
ト6bに供給され、そしてロックアップOFFポート6
bからリレーバルブ96のポートb及びgを介してコン
トロールバルブ95のポートfに導かれてドレーンポー
トから排出され、これによりロックアップクラッチ5は
接続状態に保持される。
【0034】そして、ロックアップクラッチをスリップ
作動する場合、制御部106にロックアップクラッチの
入力側及び出力側の回転が入力され、その差が所定値に
なるような信号を出力する。該信号に基づきリニアソレ
ノイドバルブ97は、前記ON圧より低い所定油圧を出
力する。該所定油圧によっては、リレーバルブ96は左
半位置即ちロックアップON位置に保持されており、前
記ロックアップONポート6bに連通する油圧がポート
iを介してコントロールバルブ95のフィードバック油
室jに供給されている。また、該コントロールバルブ9
5の制御油室kには前記リニアソレノイドバルブ97か
らの所定制御圧が作用しており、該バルブ95は、前記
フィードバック油室jの油圧と制御油室kの制御油室と
によりバランスして、ポートfが、ライン圧入力ポート
e及びドレーンポートxに所定割合にて連通する。これ
により、ロックアップOFF側ポート6aからの油圧が
所定圧となり、トルクコンバータ6のON側油室5bと
OFF側油室5aがバランスして、ロックアップクラッ
チ5は所定スリップ状態となる。
【0035】本発明にあっては、該ロックアップクラッ
チのスリップ制御を、発進時においても利用する。以
下、図4ないし図7に沿って説明する。
【0036】図4において、まず、エンジン回転数セン
サ100、入力軸回転数センサ101及びアクセルセン
サ103をモニターすることにより、エンジン回転数N
e 、インプット回転数Ni 、スロットル開度θを読込む
(S1)。ついで、上記エンジン回転数Ne とスロット
ル開度θに基づき、図5に示すようにマップより読取る
ことによりエンジントルクTe を推定する(S2)。更
に、前記インプット回転数Ni 及びエンジン回転数Ne
の比に基づき、図6に示すようにマップより読取ること
によりトルクコンバータのトルク比tを推定し(S
3)、該トルク比に基づき、入力トルクTi (Ti =T
e ×t)を計算する(S4)。
【0037】一方、ベルト32の容量及びセカンダリ側
油圧アクチュエータ35による軸力等により制限される
無段変速機1のトルク容量に基づく上限トルクTlim が
設定されている。そして、上記算出された入力トルクT
i と、該設定された上限トルクTlim とが比較され(S
5)、Ti ≧Tlim の場合、ロックアップクラッチ5の
スリップ作動が行なわれる。これにより、例えばストー
ル発進等によりトルクコンバータ6のトルク比が大きく
なり、無段変速機1の容量を越えようとする場合、ロッ
クアップクラッチ5がスリップ作動して(該ロックアッ
プクラッチが完全係合した状態でトルク比が1にな
る)、トルクコンバータ6のトルク比が増大することが
制限され、入力軸12のトルクが、無段変速機のトルク
容量内に抑えられる。
【0038】ついで、図7に沿って、ロックアップクラ
ッチのスリップ中の制御について説明する。ステップS
1〜S3に関しては図4に示すものと同じである。そし
て、ロックアップクラッチ5のピストン面積をAp 、リ
ニアソレノイドバルブ97に基づくクラッチON圧をP
on、クラッチOFF圧をPoff 、ロックアップクラッチ
フェーシング内径をr、その外径をR、クラッチの摩擦
係数をμとすると、ロックアップクラッチの伝達トルク
Tc は、 Tc =(4/3)×μAp (Pon−Poff )×(R3
3 )/(R2 −r2 ) となる(S7)。更に、該計算されたクラッチの伝達ト
ルクTc 及びトルクコンバータのトルク比tに基づき、
スリップ作動中の入力軸トルクTi [Ti =(Te −T
c )×t+Tc ]が計算される。
【0039】また、油圧センサを有さない場合(即ちO
N圧、OFF圧を検知し得ない場合)、トルクコンバー
タの速度比e=Ni/Neと、トルクコンバータトルク
容量τとの関係がプロットされたマップ(データテーブ
ル)を予め持つことにより、前記入力軸トルクTiが求
められる。即ち、 Ti=Te−(τ×Ne2 )+(τ×Ne)2 ×t を計算することにより求められる。なおここで、Te−
(τ×Ne2 )はロックアップクラッチの伝達トルク、
(τ×Ne)2 ×tはトルクコンバータの伝達トルクを
示す。
【0040】そして、該スリップ作動中の入力トルクT
i と前記予め設定されている上限トルクTlim とが比較
され(S9)。Ti ≧Tlim の場合、ロックアップ制御
用リニアソレノイドバルブ97の出力圧を高くして、ロ
ックアップクラッチ5のスリップ量を減少(即ちクラッ
チの係合力を大きくして担持トルクを増大)するように
制御し、トルクコンバータ6のトルク比の増加を抑える
(S10)。一方、Ti <Tlim の場合、上記スリップ
作動中の入力トルクTi が上限トルクTlim と、予め設
定されている許容トルクTαと比較され(S11)、該
入力トルクTiが許容トルクTαより小さい場合、リニ
アソレノイドバルブ97の出力圧を低くして、ロックア
ップクラッチ5のスリップ量を増大(即ちクラッチの係
合力を小さくして担持トルクを減少)するように制御
し、トルクコンバータのトルク比増加を許容する(S1
2)。また、上記入力トルクTi が、上限トルクTlim
と許容トルクTαの間にある場合、リニアソレノイドバ
ルブ97の出力圧はそのままに保たれ、スリップ量が保
持される(S13)。
【0041】即ち、エンジン回転数Ne 、入力軸回転数
Ni 及びスロットル開度θに基づき、制御部106にて
演算されたスリップ作動中の入力軸のトルクTi が、無
段変速機の上限トルクを越えない範囲の所定値になるよ
うに、フィードバック制御によりリニアソレノイドバル
ブ97を制御して、ロックアップクラッチ5をスリップ
作動する。
【0042】なお、エンジン出力から予測される加速度
と実際の加速度の差から坂路角度を計算して、上記入力
軸の入力トルクTi を予測してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機を示す概略図。
【図2】その油圧回路を示す図。
【図3】その電気制御部分を示す図。
【図4】発進時のロックアップクラッチのスリップ制御
を示すフロー図。
【図5】エンジントルクTe 推定用マップを示す概略
図。
【図6】トルクコンバータのトルク比t推定用マップを
示す概略図。
【図7】ロックアップクラッチのスリップ中における制
御を示すフロー図。
【符号の説明】
1 無段変速機 2 ベルト式無段変速装置(CVT) 5 ロックアップクラッチ 6 トルクコンバータ 10 エンジン出力軸 12 入力軸 60,61 車軸 95,96,97 ロックアップクラッチ作動手段
(ロックアップコントロールバルブ、ロックアップリレ
ーバルブ、ロックアップ制御用リニアソレノイドバル
ブ) 106 制御部 106a 入力トルク算出手段 106b ロックアップ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:46 (72)発明者 榊原 史郎 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 竹本 春樹 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからのトルクを、ロックアップ
    クラッチを有するトルクコンバータを介してベルト式無
    段変速装置に伝達し、更に該ベルト式無段変速装置で変
    速したトルクを車軸に伝達してなる、車輌用無段変速機
    において、 前記ロックアップクラッチの係合、解放及びその間のス
    リップ作動量を制御するロックアップクラッチ作動手段
    と、 車輌の走行状況に基づき、前記ベルト式無段変速装置の
    入力トルクを算出する入力トルク算出手段と、 該入力トルク算出手段にて算出された入力トルクが、前
    記ベルト式無段変速装置のトルク容量に基づき設定され
    た上限トルクを越えないように、前記ロックアップクラ
    ッチのスリップ量を制御すべく前記ロックアップクラッ
    チ作動手段に信号を出力するロックアップクラッチ制御
    手段と、 を備えてなる車輌用無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記ロックアップクラッチ制御手段は、
    前記ロックアップクラッチのスリップ作動中において、
    前記入力トルクが、前記上限トルクを越えず、かつ所定
    許容トルク以上になるように、前記ロックアップクラッ
    チ作動手段に信号を出力する、 請求項1記載の車輌用無段変速機。
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