JPH09242019A - 桁落下防止構造 - Google Patents
桁落下防止構造Info
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- JPH09242019A JPH09242019A JP8205196A JP8205196A JPH09242019A JP H09242019 A JPH09242019 A JP H09242019A JP 8205196 A JP8205196 A JP 8205196A JP 8205196 A JP8205196 A JP 8205196A JP H09242019 A JPH09242019 A JP H09242019A
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Abstract
能を十分確保し得る桁落下防止構造を提供する。 【解決手段】 複数のリング6の各々が接触しないよう
間隙を配して相互に嵌合させリング6全体を直線状に整
列させた状態でリング6を弾性体7内に埋設し間隙にも
弾性体7を充填することにより略棒状に形成した緩衝部
材5の一端部を連結部材11と定着部材10とにより桁
2の端部付近に定着させ、他端を連結部材9と定着部材
8とにより橋脚1又は隣接桁2Aの端部付近に定着させ
た。
Description
いる桁と、橋脚や橋台等の桁支持構造物との間、又は連
続する桁どうしの間に設ける桁落下防止構造に関するも
のである。
の要部説明図に示すように構成されていた。図7に示す
ように、この桁落下防止構造200は、橋脚1と桁2と
の間に設けられていた。桁2は、支承部材3を介して橋
脚1上に支持されていた。
1の上端部付近に側面等に固定された定着部材8Bと、
桁2の端部付近の下面等に固定された定着部材10B
と、これらの間を接続するチェーン4Bを備えて構成さ
れていた。このチェーン4Bの両端は、各定着部材8
B,10Bに直接、又は環やピン等を介して取り付けら
れていた。
により伸縮することに対応させるためと、チェーン4B
の長さがリング単位となり定着部材8B,10B間の距
離とまったく同一の長さにすることができないことか
ら、若干たるませた状態で設置されていた。
来の桁落下防止構造200においては、桁2が温度変化
により伸縮して定着部材8B,10B間の距離が増減し
た場合、特に2点間の距離が長くなった場合に追随でき
ず、桁2や橋脚1に不測の引抜力を作用させ、桁の変位
や橋脚の損傷等の悪影響を及ぼすおそれがあった。
0B間を接続するチェーン4Bは、通常たるんだ状態に
ある。したがって、地震時のように、水平方向あるいは
垂直方向に瞬間的に大きな振動が加わった場合、弛緩し
ていたチェーン4Bに急激な引張力が作用する。このた
めチェーン4Bが破断し、最悪の場合には桁2が落下す
る、というおそれもあった。
ェーン4B自体は破断しなくても、定着部材8B,10
Bのボルト等や、チェーン4Bと各定着部材8B,10
Bとを連結する部分等が破断し、桁2と橋脚1とが分離
してしまうので、桁の落下を防止する、という本来の機
能が果たせなくなる、という問題があった。
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、地
震力等の衝撃力が作用しても桁落下防止機能を十分確保
し得る桁落下防止構造を提供することにある。
め、本発明に係る桁落下防止構造は、複数の閉合体の各
々が接触しないように間隙を配して相互に嵌合させると
ともに前記閉合体の全体を直線状に整列させた状態で前
記各閉合体を弾性体内に埋設しかつ前記間隙にも前記弾
性体を充填することにより略棒状に形成した緩衝部材の
一端部を桁の端部付近に定着させ、前記桁を支持する桁
支持構造物の上部付近又は前記桁に隣接する他の桁であ
る隣接桁の端部付近に前記緩衝部材の他端部を定着させ
たことを特徴とする。
部付近又は前記隣接桁の端部付近には定着部材が固定具
により固定されるとともに、前記固定具は、軸部の周囲
に弾力材と布材とが交互に積層された衝撃緩和部を有す
る。
部の周囲に弾力材と布材とが交互に積層された衝撃緩和
部を有するボルトとする。
部の周囲に弾力材と布材とが交互に積層された衝撃緩和
部を有するピンとする。
回動可能に構成される。
前記桁の端部付近との間又は前記緩衝部材の端部と前記
桁支持構造物の上部付近との間にはチェーンが設けられ
る。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
防止構造の構成を示した要部説明図である。図1に示す
ように、この桁落下防止構造101は、橋脚1と桁2と
の間をつなぐように設けられる。桁2は、支承部材3を
介して橋脚1上に支持されている。また、桁2には、桁
2Aが隣接・連続しており、桁2Aは、支承部材3Aを
介して橋脚1上に支持されている。
1の上端部付近に側面等に固定された定着部材8と、桁
2の端部付近の下面等に固定された定着部材10と、こ
れらの間に配置された緩衝部材5と、緩衝部材5の一端
と定着部材8とを連結する連結部材9と、緩衝部材5の
他端と定着部材10とを連結する連結部材11を備えて
構成されている。
に詳細な構成について、図2を参照しつつ説明する。図
2に示すように、この緩衝部材5は、略丸棒状に形成さ
れており、複数のリング6,6,…の周囲に、ゴムや合
成樹脂等の弾性体7を略円柱状に充填して形成されてい
る。各リング6,6,…の各々は、互いに接触しないよ
うに所定の間隙を配して配列され、相互に嵌合し、チェ
ーンを形成している。また、これら複数のリング6,
6,…の全体は、直線状に整列されている。
長円状の環が図示されているが、円状や楕円状、略
「ロ」字状でもよく、略「θ」字状や略「日」字状の部
材のように中間に結合部材が取り付けられてもよく、一
般に線の両端が閉じた閉合体であればよい。
6,…を上記の状態で金型(図示せず)等の中に配置
し、各リング6,6,…の周囲に弾性体となるべき未固
化の原料を流し込み、固化させることにより形成され
る。弾性体7がゴムの場合には、さらに金型(図示せ
ず)内において加熱する加硫工程等を施す。
6,…が弾性体7内に埋設されるとともに、各リング間
の間隙にも弾性体7が充填される。また、緩衝部材5の
両端には、端部のリング60,60の一部が弾性体7の
外部に露出しており、この部分が略環状をなし、他の部
材と連結可能になっている。あるいは、緩衝部材5の両
端のリングに別の取付金具(図示せず)を嵌合させてお
き、この取付金具(図示せず)の一部が弾性体7の外部
に露出させるようにしてもよい。
材5の端リング60,60間に軸方向の引張力が作用す
ると、この引張力により緩衝部材5内に発生する引張応
力は、緩衝部材5の内部の弾性体7を介して各リング6
に伝達される。したがって、地震力のような衝撃的応力
が加わっても、弾性体7により緩和・減衰された後に各
リング6に伝達されるので、従来の裸の状態のチェーン
4(図7)の場合とは異なり、破断することがない。
に詳細な構成について、図3を参照しつつ説明する。図
3は、例として、連結部材9と定着部材8の構成を示し
ているが、桁2と連結する側の連結部材11と定着部材
10の構成も同様である。図3に示すように、連結部材
9は、例えば鋼鉄等の金属からなる金具であり、その一
端(図上の左端)には、接続具である緩衝ピン12Aが
装着可能な円形孔21が設けられ、この円形孔21に緩
衝ピン12Aが挿入され装着されている。
後述する衝撃緩和部14Aが設けられており、この衝撃
緩和部14Aの周囲は空間22となっており、この空間
22内で緩衝部材5の端部の端リング60が緩衝ピン1
2Aの衝撃緩和部14Aに嵌合し装着されるようになっ
ている。このため、緩衝部材5は、軸部13Aのまわり
に回動可能となっている。
は円盤の一部をなす形状に形成された第1ヒンジ片23
が設けられており、この第1ヒンジ片23にヒンジピン
17が挿入可能な円形孔が設けられている。一方、定着
部材8は、例えば鋼鉄等の金属からなる金具であり、平
板状部材31の略中央に、円盤の一部をなす形状に形成
された2つの第2ヒンジ片32,32(一方のみ図示)
が平板状部材31の面上で互いに離間されて垂直に立設
されている。また、2つ第2ヒンジ片32,32にはヒ
ンジピン17が挿入可能な円形孔が設けられている。
間のスリット空間(図示せず)内に、第1ヒンジ片23
が挿入されて各円形孔が連通するように整合され、円形
孔内に丸棒状のヒンジピン17が挿入された後、ヒンジ
ピン17の両端が円形孔から抜け出さないように拡径処
理されている。このため、連結部材9は、ヒンジピン1
7のまわりに回動可能となっている。
第2ヒンジ片32をはさんで両側には、それぞれ固定具
である緩衝ボルト12が挿入可能な円形孔33が設けら
れている。また、これらの円形孔33,33に連通する
ようにして、橋脚1にボルト孔34,34が設けられて
いる。ボルト孔34の内周面には、雌ネジが形成されて
いる。この円形孔33には、それぞれ緩衝ボルト12が
挿入され、緩衝ボルト12の軸部13の根元側に設けら
れた後述する衝撃緩和部14が円形孔33の内壁と対向
し、緩衝ボルト12の軸部の先端側外周面に形成された
雄ネジがボルト孔34の内周面の雌ネジと螺合すること
により、定着部材8が橋脚1に固定されるようになって
いる。
12Aのさらに詳細な構成について、図5を参照しつつ
説明する。図5(A)に示すように、緩衝ボルト12
は、軸部13と、衝撃緩和部14と、押え板15を有し
て構成されている。衝撃緩和部14は、六角形状の頭部
から延びる軸部13の根元側(六角形状頭部側)の周囲
に設けられており、弾力材と布材とが交互に積層された
形成されている。弾力材としては、ゴムや合成樹脂等か
らなる帯状材が用いられ、布材としては天然繊維又は合
成繊維等からなる織布又は不織布等が用いられる。押え
板15は、ボルトの六角形状の頭部と衝撃緩和部14と
の間に配置されている。また、軸部13の先端部(六角
形状頭部の反対側の端部)の外周面には、上述したよう
に雄ネジが形成されている。
帯状材の裏面又は表面に同一形状の布材を当接し、弾力
材と布材の2層からなる帯状材とし、軸部13の周囲に
巻回し、接着又は加熱溶着等により略円筒状に成形す
る。弾力材がゴムの場合には、さらに金型(図示せず)
内において加熱する加硫工程等を施す。
12Aは、円盤状のフランジ部から延びる軸部13A
と、衝撃緩和部14Aと、キャップ16を有して構成さ
れている。衝撃緩和部14Aは、軸部13Aの根元側
(円盤状フランジ側)の周囲に設けられており、その構
成は、上記した緩衝ボルト12の衝撃緩和部14とまっ
たく同様である。
ジ部の反対側の端部)には雌ネジ孔25が形成されてい
る。また、キャップ16は、円盤状のフランジ部から延
びる軸部を有しており、このキャップ16の軸部の外周
面には、雌ネジ孔25と螺合可能な雄ネジが形成されて
いる。
孔21に緩衝ピン12Aを装着する場合には、例えば、
図3において円形孔21の右上方から緩衝ピン12Aの
衝撃緩和部13Aの部分を挿入し、図3において円形孔
21の左下方にのぞく雌ネジ孔25にキャップ16を螺
着させることにより、緩衝ピン12Aが円形孔21から
抜け出さないように装着することができる。
る連結部材と定着部材の他の構成例を示す図である。図
4は、例として、他の連結部材9Aと定着部材8Aの構
成を示しているが、桁2と連結する側の連結部材と定着
部材の構成も同様である。図4に示すように、連結部材
9Aは、例えば鋼鉄等の金属からなる金具であり、平板
状部材の一側に抜出防止部35が垂直に(図の下方に)
立設され、平板状部材には、上記した緩衝ボルト12の
衝撃緩和部14が挿入可能な円形孔36が設けられてい
る。また、抜出防止部35を設けるかわりに、平板状部
材を、緩衝部材5の端リング60又は取付金具(図示せ
ず)の平面投影面(定着部材方向への投影面)よりも大
きな形状としてもよい。
属からなる金具であり、ブロック状部材に、上記した緩
衝ボルト12の軸部13の先端付近が挿入可能な円形孔
37が設けられている。また、円形孔37に連通するよ
うにして、橋脚1にボルト孔38が設けられている。ボ
ルト孔38の内周面には、雌ネジが形成されている。上
記の円形孔により緩衝ボルト12が挿入可能となってお
り、緩衝ボルト12の軸部13の衝撃緩和部14に、緩
衝部材5の端リング60が嵌合し装着されるようになっ
ている。また、緩衝ボルト12の軸部の先端側外周面に
形成された雄ネジがボルト孔38の内周面の雌ネジと螺
合することにより、定着部材8Aが橋脚1に固定される
ようになっている。このように構成しても、緩衝部材5
を桁2や橋脚1に定着することができる。
の軸部13のまわりに回動可能となっている。また、連
結部材9Aには、抜出防止部35が設けられたり、連結
部材9Aの平板状部材の投影面が、緩衝部材5の端リン
グ60又は取付金具(図示せず)よりも大きく設定され
ているので、緩衝部材5の端リング60又は取付金具
(図示せず)と緩衝ボルト12との嵌合が外れることは
ない。
ト12を、緩衝部材5と連結部材9Aとを接続する接続
具と、連結部材9Aを定着部材8Aに固定する固定具と
を兼用させるようにして用いることができる。あるい
は、図4に示した定着部材8Aを他の別のアンカーボル
ト等により橋脚1や桁2に固定しておき、緩衝ボルト1
2を接続具としてのみ使用してもよい。あるいはまた、
定着部材8Aを橋脚1や桁2と別体の部材とせず、橋脚
1や桁2の一部、例えば突起部として形成してもよい。
下方向又は左右方向に振動し、定着部材8又は8Aと緩
衝ボルト12との間のせん断力や、緩衝ボルト12の引
抜力等が作用しても、これらの力は、緩衝ボルト12の
衝撃緩和部14により緩和され、緩衝部材5に軸方向の
減衰した引張力として伝達される。逆に、緩衝部材5側
から橋脚1側へ向う引張力は、緩衝ボルト12の衝撃緩
和部14により緩和され、減衰したせん断力やボルトの
引抜力等として橋脚1側へ伝達される。
下方向又は左右方向に振動し、定着部材10とその固定
用の緩衝ボルト12との間のせん断力や、緩衝ボルト1
2の引抜力等が作用しても、これらの力は、固定用の緩
衝ボルト12の衝撃緩和部14により緩和され、緩衝部
材5に減衰した引張力として伝達される。逆に、緩衝部
材5側から桁2側へ向う引張力は、緩衝ボルト12の衝
撃緩和部14により緩和され、減衰したせん断力やボル
トの引抜力等として桁2側へ伝達される。
部材5との間には、緩衝ピン12Aの衝撃緩和部14A
又は緩衝ボルト12の衝撃緩和部14が介在するため、
この部分により、緩衝部材5へ向う力、あるいは緩衝部
材5からの力は、緩和・減衰されて伝達される。また、
上記したように、緩衝部材5に伝達された力は、弾性体
7により緩和・減衰される。
地震力のような衝撃的応力が加わっても、衝撃緩和部1
4Aあるいは14の弾力材により、さらには緩衝部材5
内の弾性体7により緩和・減衰されるので、従来の裸の
状態のチェーン4(図7)の場合とは異なり、緩衝部材
5の端リング60,緩衝ピン12A,連結部材9又は1
1,ヒンジピン17,定着部材8又は10,緩衝ボルト
12などが損傷又は破断することはない。また、緩衝部
材5が弾性を有するため、桁落下防止構造の設置時の公
差に追随可能である、という利点もある。
である。例えば、図6に示すように構成してもよい。図
6に示すように、この桁落下防止構造102は、図1に
示す桁落下防止構造101の橋脚側の連結部材9と定着
部材8との間に、複数のリング6Aからなるチェーン4
を介在させたものである。
防止構造の設置長さが緩衝部材5の長さよりもかなり長
い場合などに、チェーン4によって長さ調整を行うこと
が可能となる。介在部材としては、他の構成のものも使
用可能であり、鋼棒や細長い鋼材等であってもよい。ま
た、上記の鋼棒等の両端にネジを形成して両端を螺合に
より連結部材と定着部材に取り付けることもできる。
バックル」状の部材を介在部材としてもよい。ターンバ
ックルのような部材を用いれば、回動することにより介
在部材の部材長を増減調整することが可能となる。
落下防止構造の橋脚側の連結部材と定着部材との間に設
けるだけでなく、桁落下防止構造の桁側の連結部材と定
着部材との間に設けてもよく、また、橋脚側及び桁側の
双方に設けてもよい。
が、隣接する桁2Aと桁2との間に上記と同様の構成の
桁落下防止構造を配置してもよい。また、桁2と橋脚1
との間と、隣接する桁2Aと桁2との間の双方に、上記
と同様の構成の桁落下防止構造を配置してもよい。
を発揮し得る応力の上限値は、実験によれば、緩衝部材
5内に埋設されるチェーンの材質には関係がなく、概ね
緩衝部材5内に埋設されるチェーンの断面応力値でσc
=250kg/cm2となっている。また、実験結果より、こ
の緩衝部材5の引張耐力は、埋設されるチェーンの断面
積の2倍にチェーンの断面応力値を乗じた値に等しくな
っている。このため、緩衝部材5内に埋設されるチェー
ンの直径をdとすると、緩衝部材5の引張耐力Pは、下
式 P=π・d2 ・σc /2 で与えられる。
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
部材として、図3に示すような緩衝ピン12A、あるい
は図4に示すような緩衝ボルトを使用する例について説
明したが、本発明はこれには限定されず、他の構造であ
ってもよく、例えば、環状部材の組み合わせ、環状部材
とピンとの組み合わせ、環状部材とフックとの組み合わ
せ、あるいは螺合による連結等であってもよく、機械的
な連結であればどのようなものであってもよい。また、
各嵌合部分に、上記した衝撃緩和部14又は14Aと同
様の衝撃緩和部を設けるようにしてもよい。
示すように、緩衝ピン12Aの軸回りに回動可能でかつ
ヒンジピン17の軸回りに回動可能な例、あるいは図4
に示すように、緩衝ボルト12の軸回りに回動可能な例
などについて説明したが、本発明はこれには限定され
ず、図3において、さらに緩衝部材5の軸回りに回動可
能に構成してもよい。このように構成すると、3次元の
いずれの方向の回動も可能となり、地震力等により桁落
下防止構造にねじれ力が作用した場合でも、各部に悪影
響や損傷等を与えることがない。
複数の閉合体の各々が接触しないように間隙を配して相
互に嵌合させるとともに閉合体の全体を直線状に整列さ
せた状態で各閉合体を弾性体内に埋設しかつ間隙にも弾
性体を充填することにより略棒状に形成した緩衝部材の
一端部を桁の端部付近に定着させ、桁を支持する桁支持
構造物の上部付近又は桁に隣接する桁の端部付近に緩衝
部材の他端部を定着させるようにしたので、地震力のよ
うな衝撃的外力が加わっても、緩衝部材により緩和・減
衰され、つねに良好な桁落下防止機能を果たすことがで
きる。また、緩衝部材が弾性を有するため、桁落下防止
構造の設置時の公差に対応可能である、という利点もあ
る。
成を示す要部説明図である。
構成を示す一部欠截斜視図である。
定着部材の一構成例を示す図である。
定着部材の他の構成例を示す図である。
定具又は接続具の構成例を示す図であり、図5(A)は
ボルトとして構成した例を、図5(B)はピンとして構
成した例を、それぞれ示している。
構成を示す要部説明図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の閉合体の各々が接触しないように
間隙を配して相互に嵌合させるとともに前記閉合体の全
体を直線状に整列させた状態で前記各閉合体を弾性体内
に埋設しかつ前記間隙にも前記弾性体を充填することに
より略棒状に形成した緩衝部材の一端部を桁の端部付近
に定着させ、前記桁を支持する桁支持構造物の上部付近
又は前記桁に隣接する他の桁である隣接桁の端部付近に
前記緩衝部材の他端部を定着させたことを特徴とする桁
落下防止構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の桁落下防止構造におい
て、前記桁支持構造物の上部付近又は前記隣接桁の端部
付近には定着部材が固定具により固定されるとともに、
前記固定具は、軸部の周囲に弾力材と布材とが交互に積
層された衝撃緩和部を有することを特徴とする桁落下防
止構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の桁落下防止構造におい
て、前記固定具は、前記軸部の周囲に弾力材と布材とが
交互に積層された衝撃緩和部を有するボルトであること
を特徴とする桁落下防止構造。 - 【請求項4】 請求項2記載の桁落下防止構造におい
て、前記固定具は、前記軸部の周囲に弾力材と布材とが
交互に積層された衝撃緩和部を有するピンであることを
特徴とする桁落下防止構造。 - 【請求項5】 請求項1記載の桁落下防止構造におい
て、前記緩衝部材の端部を回動可能にして接続したこと
を特徴とする桁落下防止構造。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のうちのいずれ
か1項に記載の桁落下防止構造において、前記緩衝部材
の端部と前記桁の端部付近との間又は前記緩衝部材の端
部と前記桁支持構造物の上部付近との間にチェーンを設
けたことを特徴とする桁落下防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08205196A JP3756979B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 桁落下防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08205196A JP3756979B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 桁落下防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09242019A true JPH09242019A (ja) | 1997-09-16 |
JP3756979B2 JP3756979B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=13763722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08205196A Expired - Lifetime JP3756979B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 桁落下防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3756979B2 (ja) |
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