JP3124500B2 - 落橋防止装置 - Google Patents
落橋防止装置Info
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Description
に橋桁が橋脚や橋台等の下部構造物から落下するのを防
止する落橋防止装置に関する。
すると、橋脚や橋台の損壊のみならず、それらが振動し
て橋桁が落下すなわち落橋するという被害をもたらす。
従来、落橋防止装置として、橋脚上の桁間や橋台と桁と
をPCケーブルにより連結するもの、あるいはリンクに
より連結するものが知られている。しかし、これらの装
置は特に巨大地震の場合、PCケーブルあるいはリンク
と桁との連結部に大きな衝撃力が加わり、連結部で破壊
してしまうという現象を生じている。
橋防止装置において、PCケーブルと橋桁とを連結する
ブラケットに、スプリングとゴムとを組合わせた緩衝機
構を取付けたものが種々開発されている。しかし、緩衝
ゴムは単にプレート状のものであるため、衝撃時につぶ
れる率が少ない。すなわち、図7に示すように、衝撃力
とゴムの変位との関係を表すグラフは、立ち上がりの大
きな曲線となる。このため、落橋防止装置のブラケット
やケーブルに大きな衝撃力が加わり、破壊や破断の危険
があった。このような危険を避けるためには、緩衝ゴム
の設計支圧応力を小さくし(120Kgf/cm2)、設計荷
重に対するゴムの面積を大きくしなければならない。
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。
高めることにより、安全性の向上を図った落橋防止装置
を提供することにある。
圧応力として大きな値を採用することを可能にし、装置
をコンパクト化して施工性の向上を図った落橋防止装置
を提供することにある。
成するために、次のような手段を採用している。
に、一方の端部が取付けられた連結部材により前記橋桁
が橋脚、橋台等の下部構造物から落下するのを防止する
ための落橋防止装置であって、前記橋桁の端部に固定さ
れた筒状部材と、前記筒状部材の内部に収容され、前記
連結部材が挿通される筒状の緩衝部材とを備え、前記緩
衝部材は内外周に内周テーパ面及び外周テーパ面を有
し、前記内周テーパ面と前記連結部材との間に内側環状
空隙が形成され、前記外周テーパ面と前記筒状部材の内
周との間に外側環状空隙が形成され、前記連結部材に作
用する衝撃力により、前記緩衝部材が半径方向に膨出可
能となっていることを特徴とする落橋防止装置にある。
材には水平方向の衝撃力が作用する。この衝撃力により
緩衝部材が半径方向に膨出しながら圧縮変形する。この
ように、緩衝部材は膨出しながら圧縮変形するため、変
形量が大きく、したがって衝撃力の吸収率が高く、ブラ
ケットや連結部材に加わる衝撃力が緩和される。
いて以下に説明する。図1は、この発明の実施の形態を
示す全体正面図である。この実施の形態は、2径間以上
の単純桁橋の桁間に、この発明を適用した例である。こ
の単純桁橋においては、下部構造物である橋脚1の上部
に橋桁2、2の橋軸方向各端部が間隔を置いて対向して
載置される。温度変化等による橋桁2の伸縮は、橋桁
2、2間の間隔によって吸収される。
に取付けられ、これらの端部を連結する部材である連結
ケーブル4を有している。図2は落橋防止装置の水平断
面図、図3は図2のA−A線断面図である。落橋防止装
置3はブラケット5を有し、このブラケット5は橋桁2
のウェブ(鋼桁の場合)にライナープレート6を介して
多数の取付ボルト7により固定される取付プレート8
と、取付プレート8に設けられた上下一対の水平プレー
ト9、9と、これらの水平プレート9、9の中間部を横
切る橋軸方向に直角な鉛直プレート10と、水平プレー
ト9、9間に設けられた一対の仕切プレート11、11
とからなっている。
水平方向に固定されている。筒状部材12は、一端が開
放するともに他端が端板13によって閉鎖された、橋軸
方向とほぼ平行な軸線を持つ円筒形の部材であり、端板
13がボルト14により鉛直プレート10に固定されて
いる。この筒状部材12の内部には環状の支圧板15が
軸線方向に摺動自在に配置されている。さらに、この支
圧板15によって区画される筒状部材12の内部には、
緩衝部材である筒状の緩衝ゴム16が収容されている。
ーンゴム等を成形したものである。緩衝ゴム16の内径
は連結ケーブル4の径よりも大きく、したがって緩衝ゴ
ム16と連結ケーブル4との間には内側環状空隙17が
形成されている。また、緩衝ゴム16の両端部は外径が
筒状部材12の内径にほぼ等しく、筒状部材12の内周
に接している。すなわち、緩衝ゴム16の外周には環状
凹部が形成され、これにより緩衝ゴム16と筒状部材1
2の内周との間に外側環状空隙18が形成されている。
1、11により区画された空間19の入口部には偏向ブ
ロック20が固定されている。この偏向ブロック20は
ポリエチレン等の合成樹脂を成形した2つの分割ブロッ
クからなり、入口側が漸次広がる連結ケーブル4の挿通
孔21を有している。
直板10、緩衝ゴム16及び支圧板15に挿通され、端
部22が支圧板15から突出している。なお、この連結
ケーブル4はPC鋼より線4aを芯材とし(図3参
照)、ブラケット3に定着される端部側を鋼製のマンシ
ョン4bの内部に挿入固定し、それ以外の部分を合成樹
脂製の被覆材4cで被覆したものである。
ョン4bの端部22には、雄ねじ部23が形成されてい
る。この雄ねじ部23には、それぞれストッパを構成す
るワッシャ24とナット25が装着されている。そし
て、ワッシャ24と支圧板15との間には、スプリング
具体的にはマンション4bを包囲する截頭円錐形のコイ
ルスプリング26が配置されている。連結ケーブル4の
移動量は、ナット25の装着位置を変えることにより調
整することができる。
部22を覆うためのものであって、筒状部材12にねじ
28により着脱自在に取付けられている。連結ケーブル
4の端部22と対向するカバー27の端壁内面には、プ
レート状の緩衝ゴム29が設けられている。この緩衝ゴ
ム29は、大地震により桁間隔が極端に狭まったとき、
スプリング26の伸び以上にマンション4bが移動する
のを制限するとともに、制限時の衝撃を緩和するための
ものである。
4を参照して説明する。大地震力により橋桁2が大移動
をすると、連結ケーブル4には水平方向の衝撃力Pが作
用する。この衝撃力Pによりコイルスプリング26が圧
縮変形するとともに、支圧板15が筒状部材12内を摺
動する。この支圧板15の摺動に伴って、緩衝ゴム16
が半径方向に膨出しながら圧縮変形する。
圧縮変形するため、変形量が大きく、したがって衝撃力
の吸収率が高く、ブラケット3や連結ケーブル4に加わ
る衝撃力が緩和される。図5は、この発明による落橋防
止装置における緩衝ゴムの変位と衝撃力との関係を表す
グラフである。図5において、矢印で示す範囲が膨出を
含む変形であって、その後は緩衝ゴム16が筒状部材1
2に密着して変形することになるが、立ち上がりの緩や
かな曲線となる。この結果、緩衝ゴムの設計支圧応力を
大きくとることが可能となり(250Kgf/cm2)、装置の
コンパクト化を図ることができる。
り、要部を拡大して示す水平断面図である。この実施の
形態は、筒状の緩衝部材16の形状が前記実施の形態の
それと異なっている。すなわち、緩衝部材16は、その
内周面及び外周面がそれぞれテーパ面17a、18aと
なっていて、内周テーパ面17aと連結ケーブル4との
間に内側環状空隙17が、外周テーパ面18aと筒状部
材12との間に外側環状空隙18がそれぞれ形成されて
いる。
を衝撃力Pの作用方向に漸減させることにより、外周テ
ーパ面18aは緩衝部材16の外径を同方向に漸増させ
ることにより、それぞれ形成されているが、これとは逆
に内径を漸増及び外径を漸減させることにより各テーパ
面を形成するようにしてもよい。
加硫成形する際の型抜きを容易に行うことができる。こ
の実施の形態のものの作用は、前記実施の形態とほぼ同
様であり、緩衝部材16の変形特性は図5のようにな
る。
は種々の形態を採ることができる。例えば、上記実施の
形態では橋脚上の桁間を連結する場合を示したが、橋台
と橋桁を連結する場合にも、この発明を適用できる。ま
た、緩衝ゴムと筒状部材との間に形成する空隙は、緩衝
ゴムが膨出可能なものであればよく、種々の形状を採用
することができる。
部材の緩衝効果が高まり、安全性の向上を図ることがで
きる。また、緩衝部材の設計支圧応力として大きな値を
採用することが可能となり、装置をコンパクト化して施
工性の向上を図ることができる。
図である。
衝撃力と緩衝ゴムの変位との関係を表すグラフである。
水平断面図である。
位との関係を表すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】橋桁の橋軸方向端部に、一方の端部が取付
けられた連結部材により前記橋桁が橋脚、橋台等の下部
構造物から落下するのを防止するための落橋防止装置で
あって、 前記橋桁の端部に固定された筒状部材と、 前記筒状部材の内部に収容され、前記連結部材が挿通さ
れる筒状の緩衝部材とを備え、前記緩衝部材は内外周に内周テーパ面及び外周テーパ面
を有し、前記内周テーパ面と前記連結部材との間に内側
環状空隙が形成され、前記外周テーパ面と前記筒状部材
の内周との間に外側環状空隙が形成され、 前記連結部材に作用する衝撃力により、前記緩衝部材が
半径方向に膨出可能となっていることを特徴とする落橋
防止装置。
Priority Applications (1)
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JP30379996A JP3124500B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-10-28 | 落橋防止装置 |
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JPH10131123A JPH10131123A (ja) | 1998-05-19 |
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Family Applications (1)
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JP30379996A Expired - Fee Related JP3124500B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-10-28 | 落橋防止装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012122288A (ja) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Ihi Corp | 落下防止装置 |
CN105735115A (zh) * | 2016-03-01 | 2016-07-06 | 石家庄铁道大学 | 一种连续梁桥分区控制连接减震装置 |
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-
1996
- 1996-10-28 JP JP30379996A patent/JP3124500B2/ja not_active Expired - Fee Related
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