JPH09241693A - 高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法 - Google Patents

高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法

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JPH09241693A
JPH09241693A JP4765996A JP4765996A JPH09241693A JP H09241693 A JPH09241693 A JP H09241693A JP 4765996 A JP4765996 A JP 4765996A JP 4765996 A JP4765996 A JP 4765996A JP H09241693 A JPH09241693 A JP H09241693A
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JP
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fluorescent agent
detergent composition
bulk density
detergent
slurry
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JP4765996A
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Makoto Makino
誠 牧野
Shinobu Takahashi
忍 高橋
Masataka Shiobara
正隆 塩原
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Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤組成物自体の粉体白度を良好にし、購入
者の見た目にも良好な高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方
法の提供。 【解決手段】 蛍光剤の粒子が10〜 200μmの範囲の粒
子径を有し、蛍光剤を固形分として10〜45重量%含有し
てなる粘度が50ポイズ(P)以下の水性分散液を、アニ
オン界面活性剤を含有する洗剤水性スラリーに添加し、
混合して、得られたスラリーを高嵩密度粒状化すること
によって、蛍光剤を0.01〜1.0重量%及び界面活
性剤を10重量%以上含有する高嵩密度粒状洗剤組成物
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、黄ばみが少なく、
見た目にも白い高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の洗剤組成物は、洗浄性能にほとん
ど寄与しない増量剤(通常はぼう硝が用いられる)を組
成物中に添加し、かつこれを噴霧乾燥等することによっ
て嵩密度0.3g/cc程度のビーズ状中空粒子として製造
していた。しかし、このような洗剤は、界面活性剤濃度
が低く、かつ比重が軽く、かさばるため、輸送コストが
かさみ、保管及び陳列にもかなりのスペースが必要であ
った。また、一般家庭においても置き場所に困ったり、
嵩高いため計量しにくいなどの欠点があった。そこで、
洗剤の使用量を少なく(洗浄液30L当り25g)して
も洗浄能力が変わらない高嵩密度粒状洗剤が開発された
(特開昭60-96698号公報)。最近では、洗剤の使用量を
さらに少なくした高嵩密度粒状洗剤(洗浄液30L当り
20g)が開発され、粒状洗剤の市場において主流にな
ってきている。これらの高嵩密度粒状洗剤組成物は、洗
濯後の肌着及びシャツなどの白物衣料の洗い上がりの白
さを向上させるために、蛍光増白剤を配合している。ま
た、この蛍光増白剤は、洗剤自身の粉体白度を向上させ
る働きがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この高嵩密度
粒状洗剤組成物は、従来の洗剤に比べて、高嵩密度化す
るために洗剤組成物自身が黄ばみやすく、購入者の見た
目に悪く映り、一般家庭の使用者が、その黄ばみから洗
浄能力を疑うという問題点があった。そこで、本発明
は、得られた高嵩密度洗剤の粉体白度を良好とし、購入
者の見た目にも良好な洗剤を提供する高嵩密度洗剤の製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗濯後の肌着
及びシャツなどの白物衣料の洗い上がりの白さを向上さ
せるため、及び洗剤自身の粉体白度を向上させるため
に、高嵩密度粒状洗剤組成物に含有される蛍光剤を用い
て、上記課題を解決するものである。すなわち、本発明
は、蛍光剤の粒子が10μm〜200μmの範囲の粒子
径を有し、蛍光剤を固形分として10〜45重量%含有
してなる粘度が50ポイズ(P)以下の水性分散液を、
アニオン界面活性剤を含有する洗剤水性スラリーに添加
して混合し、得られたスラリーを高嵩密度粒状化するこ
とを特徴とする蛍光剤を0.01〜1.0重量%及び界
面活性剤を10重量%以上含有する高嵩密度粒状洗剤組
成物の製造方法によって、上記課題を解決する。以下、
本発明について、さらに詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる蛍光剤は、洗
剤組成物の粉体白度を向上させるものであって、さら
に、洗濯後の白物衣料の白さを向上させるものであれば
よい。このような蛍光剤の代表例として、1)式(I)で
表されるビフェニル型蛍光剤(例えば、4,4'−ビス−2-
スルホスチリル・ビフェニル・ジナトリウム塩(4,4'-Bi
s-2-sulfostyryl biphenyl disodium salts)(チバガイ
ギ社製の商品名チノパールCBSスラリー33など))、及
び2)式(II)で表されるスチルベン型蛍光剤(4,4'−ビ
ス−4-アニリノ−6-モルホリノ−1,3,5-トリアジン−2-
イル・アミノ・スチルベン-2,2'-ジスルホン酸ジナトリ
ウム塩(4,4'-bis 4-anilino-6-morpholino-1,3,5-triaz
in-2-yl aminostilbene-2,2'-disulfonic acid disodiu
m salts)(住友染料テック社製の商品名ホワイテックス
SAなど))が挙げられる。
【0006】
【化1】
【0007】(式中、R1 及びR2 は、水素、並びにメ
チル基及びアミノ基等の置換基であり、Xは、ナトリウ
ム及びカリウム等のアルカリ金属である。)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R3 、R4 、R5 、及びR6 は、
水素、並びにメチル基及びアミノ基等の置換基であり、
Xは、ナトリウム及びカリウム等のアルカリ金属であ
る。) 蛍光剤を含有する水性分散液の調製は、蛍光剤の固形分
が10〜45重量%になるように、蛍光剤に水を加え
て、攪拌バネで十分に分散させる工程からなる。この
際、粘度を50ポイズ(P)以下、分散する粒子径を1
0μm〜200μmの範囲内とする。固形分の範囲を上
記範囲とするのは、45重量%を越えると分散液がスラ
リー増粘しゲル化するからである。また、10重量%未
満では、洗剤水性スラリー中への蛍光剤含有水性分散液
の添加量が増えるため、洗剤水性スラリーの固形分が低
下し、その後に行う乾燥等の効率が悪くなるからであ
る。好ましくは、固形分の範囲を15〜35重量%とす
るのがよい。また、粘度を50ポイズ(P)以下とする
のは、その値を越えると、その後に添加する洗剤水性ス
ラリーに分散しにくくなり、洗剤水性スラリーの製造性
が低下するからである。好ましくは、粘度は、10ポイ
ズ(P)〜40ポイズ(P)とするのがよい。さらに、
粒子径を上記範囲内とするのは、範囲外では、洗濯時に
蛍光剤が洗浄布に吸着する率が低くなり、洗浄布の蛍光
増白性が低下するからである。好ましくは、粒子径を1
0μm〜100μmの範囲内とするのがよい。
【0010】また、蛍光剤を含有する水性分散液を、カ
リウムイオンを含有する水溶液で調製するのが好まし
い。すなわち、カリウムイオンを0.05〜3重量%含
有する水溶液に、上記の蛍光剤を加えて、攪拌バネで十
分に分散させて水性分散液を調製する。この際、カリウ
ムイオン供給源として、水溶性のカリウム含有無機塩
で、かつその水溶液がアルカリ性を示すものが好まし
く、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、
及び炭酸水素カリウム等が挙げられる。このうち、最終
洗剤組成物でビルダーとしても作用する炭酸カリウムが
最も好ましい。カリウムイオン濃度を上記の0.05〜
3重量%とするのは、0.05重量%未満では最終洗剤
組成物の粉体白度の十分な向上の効果が得られないから
である。また、3重量%以上加えても粉体白度の向上の
度合いが変化しないからである。好ましくは、0.3〜
3.0重量%とするのがよい。
【0011】さらに、蛍光剤を含有する水性分散液の蛍
光剤の濃度を、次の混合溶媒で測定したとき、一定の吸
光度範囲内となる濃度と同じ濃度であるのが好ましい。
上述で、水性分散液内の蛍光剤濃度は、蛍光剤の固形分
が10〜45重量%となる濃度と定めたが、この濃度範
囲内であって、さらに次のような吸光度特性を有する濃
度とするのが好ましい。吸光度特性を測定する溶媒は、
体積比が1/1の水/エタノール混合溶媒である。この
溶媒に蛍光剤を溶解し、420nmにおける吸光度を測
定する。好ましい蛍光剤濃度範囲は、この混合溶媒で、
420nmにおける吸光度が0.4以下となるものであ
る。例えば、蛍光剤Xgを含有する水/エタノール混合
溶液Ymlが、420nmで吸光度0.4以下であれ
ば、これと同濃度(Xg/Yml)の蛍光剤を含有する
水性分散液を用いるのがよい。
【0012】420nmにおける吸光度が0.4以下と
なる場合は、蛍光剤濃度が高くても蛍光剤自体の特性に
より420nmでの吸光度が0.4以下となる場合、蛍
光剤の量を調節して濃度を低くして420nmでの吸光
度が0.4以下となる場合、及び上記の双方が絡み合っ
て420nmでの吸光度が0.4以下となる場合が挙げ
られる。このような吸光度特性とするのは、蛍光剤含量
を最終洗剤組成物の0.01〜1.0重量%とする範囲
内で、吸光度が低ければ低いほど、最終洗剤組成物の粉
体白度が良好となるからである。逆に、吸光度が0.4
を越えると、最終洗剤組成物が黄色くなり、購入者に洗
剤組成物の洗浄能力を疑わせるため、商品価値上望まし
くない。したがって、この吸光度は、好ましくは0.0
5〜0.4であり、より好ましくは0.05〜0.3で
ある。
【0013】蛍光剤を含有する水性分散液は、中長期間
(約2週間〜1ヶ月)保存することも可能であるが、そ
の際は、ポリスチレンスルホン酸塩などの分散安定剤を
添加して、粘度等を維持する必要がある。蛍光剤を含有
する水性分散液として、2種類以上の蛍光剤を特定比率
で混合したものを使用してもよい。この際、2種以上の
蛍光剤を加えた水性分散液の蛍光剤濃度は、上記の吸光
度特性を有するようにするのがよい。また、蛍光剤を含
有する水性分散液として市販されているもの、例えばチ
バガイギ社製のCBSスラリー33等を使用してもよ
い。最終洗剤組成物中の蛍光剤の配合量は、0.01〜
1重量%の範囲であり、望ましくは0.1〜0.5重量
%であるのがよい。0.01〜1重量%の範囲外では、
洗剤の外観が黄色くなってしまい、購入者の見た目に良
好ではなく、商品価値上望ましくないからである。
【0014】上記で調製した水性分散液を、アニオン界
面活性剤を含有する洗剤水性スラリーに添加する。本発
明の洗剤水性スラリーに含有されるアニオン界面活性剤
として、脂肪酸メチルエステルスルホン酸塩(平均炭素
鎖長8〜18)、直鎖または分岐アルキル(平均炭素鎖
長8〜18)ベンゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル(平
均炭素鎖長10〜20)スルホン酸塩、長鎖オレフィン
(平均炭素鎖長10〜20)スルホン酸塩、長鎖モノア
ルキル(平均炭素鎖長10〜20)硫酸エステル塩、ポ
リオキシエチレン(平均重合度1〜10)長鎖アルキル
(平均炭素鎖長10〜20)エーテル硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレン(平均重合度3〜30)アルキル
(平均炭素鎖長6〜12)フェニルエーテル硫酸エステ
ル塩、長鎖モノアルキル、ジアルキルまたはセスキアル
キルリン酸塩、ポリオキシエチレンモノアルキル、ジア
ルキルまたはセスキアルキルリン酸塩等が挙げられる。
これらのアニオン界面活性剤は、対イオンとしてナトリ
ウムイオン及びカリウムイオン等のアルカリ金属イオン
を用いたアルカリ金属塩、並びにアミン塩及びアンモニ
ウム塩等の形態で用いることができる。また、塩ではな
く、酸の状態で添加して、使用してもよい。アニオン界
面活性剤の配合量は、最終洗剤組成物の10重量%以上
が必要であり、望ましくは20〜50重量%がよい。1
0重量%以下では十分な洗浄性能を得ることができない
からである。
【0015】洗剤水性スラリーの調製は、上記のアニオ
ン界面活性剤、並びにA型ゼオライト、炭酸ナトリウ
ム、及び炭酸カリウムなどのアルカリキレートビルダー
などからなる固形分に、水を加えて攪拌することからな
る。この際、固形分が50〜70重量%となるようにす
る。上記で調製した蛍光剤スラリーを、この洗剤水性ス
ラリーに添加し、攪拌、混合して、均一なスラリーを形
成する。得られたスラリーを用いて、次の方法により高
嵩密度粒状化して最終洗剤組成物とする。すなわち、前
述の特開昭60-96698号公報等に記載されるように、混合
スラリーをニーダー等で混練し、混練物をカッターミル
タイプ等の粉砕機で粉砕、造粒し、さらに水不溶性微粉
体と混合することにより、最終洗剤組成物を得る。ま
た、混合スラリーを噴霧乾燥し、この噴霧乾燥品をノニ
オン界面活性剤等と混練し、粉砕、造粒することによっ
ても最終洗剤組成物を得ることができる。
【0016】ここでノニオン界面活性剤として、種々の
ものが使用でき、例えば、炭素数8〜18の1級また
は2級アルコールにエチレンオキサイドを平均4〜50
モル付加させたEO付加型ノニオン界面活性剤、炭素
数8〜18の1級または2級アルコールにエチレンオキ
サイドを平均4〜50モル、プロピレンオキサイドを平
均3〜15モル付加させたEO−PO付加型ノニオン界
面活性剤、炭素数6〜16の脂肪酸とグルコースなど
の糖類とから得られる糖−脂肪酸エステル型ノニオン界
面活性剤、炭素数6〜16のアルコールとグルコース
などの糖類とから得られる糖−アルコールエーテル型ノ
ニオン界面活性剤などの一種又は二種以上の混合物を使
用するのがよい。
【0017】本発明の洗剤組成物には、上記で説明した
蛍光剤及びアニオン界面活性剤の他に、例えば、上記で
説明したノニオン界面活性剤のような種々の成分を添加
することができる。例えば、無機塩及び層状シリケート
のようなアルカリキレートビルダー、酵素、再汚染防止
剤、並びに着色剤等である。これらの成分は、洗剤水性
スラリーを調製する工程、その後にこの洗剤スラリーを
乾燥したものを混練する工程、造粒する工程などのさま
ざまな工程で添加することができる。例えば、酵素など
の成分は、造粒して得られた粒状化物に粉体ブレンドす
ることによって添加することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の方法を用いることにより、黄ば
みが少なく、見た目にも白い高嵩密度粒状洗剤組成物を
製造することができた。以下の実施例により、本発明を
さらに具体的に説明する。
【0019】
【実施例】
実施例1〜12蛍光剤を含有する水性分散液の調製 表−3〜表−5記載のビフェニル型及び/又はスチルベ
ン型蛍光剤20gに水100mlを注ぎ、攪拌バネで2
0分間攪拌混合して、蛍光剤を含有する水性分散液を得
た。この水性分散液の粘度及び粒子径分布を次のように
測定した。水性分散液の粘度測定 蛍光剤を含有する水性分散液100mlを容量約150
mlのガラス瓶に加え、B型粘度計で、液温25℃、回
転数20rpm、10回転後の粘度を測定した。水性分散液中の粒子径の測定 オリンパス光学社製の顕微鏡BH2型により、水性分散
液を直接顕微鏡観察(接眼レンズ×10倍、対物レンズ
×40倍)して、粒子径の範囲を求めた。
【0020】洗剤水性スラリーの調製 後述の表−1に示した組成から、蛍光剤、ノニオン界面
活性剤であるC12131級アルコールのEOp=25付
加物、及び層状シリケートを除いた各成分を用いて、固
形分60%の洗剤水性スラリーを調製した。上記で調製
し、表−3乃至表−5の特性を有する水性分散液60m
l(12g)を、洗剤水性スラリー5.0l(3000
g)に加えて、攪拌バネで20分間攪拌、混合して、均
一なスラリーを得た。このスラリーを向流式噴霧乾燥塔
を用いて、熱風温度250℃で水分5%になるように乾
燥して噴霧乾燥品を得た。この噴霧乾燥品は、平均粒径
350μm、嵩密度0.35g/ccであった。次に、
上記乾燥品、ノニオン界面活性剤及び水を、連続ニーダ
ー(栗本鉄工所製、KRCニーダー#2型)に導入し、
ち密で均一な混練物を得た。このニーダーの排出口に径
5mmの孔80個を有した多孔板(厚さ10mm)を設
置し、混練物を約5mmφ×10mmの円筒状ペレット
とした。このペレットを、2倍量(流量比)の15℃の
冷却空気とともに粉砕機(スピードミル、ND−10
型、岡田精工)へと導入した。このとき、同時に粉砕助
剤として微粉砕炭酸ナトリウムをペレット100重量部
に対して2重量部添加した。
【0021】粉砕機は、長さ10cmのカッターをクロ
ス4段で有しており、3000rpmで回転し、スクリ
ーンは360度パンチングメタルからなっている。この
粉砕機を連続で3段接続し、各段スクリーンの孔径を1
段目:3.5mm,2段目:2mm、3段目:1.5m
mとした。粉砕機を3段通過した粒子を冷却空気から分
離した。これに、層状シリケートを粉体ブレンドするこ
とによって、表−1に示した組成を有し、平均粒径50
0μm、嵩密度0.8g/ccの高嵩密度粒状洗剤組成
物を得た。この組成物の粉体白度を測定した。次に、そ
の測定方法及び測定基準を示す。
【0022】粉体白度の測定 上記で各種蛍光剤を添加して得られた洗剤組成物を、#
24メッシュ、#32メッシュのふるいを用いて500
〜700ミクロンに粒度調製し、これを評価試料とし
た。日本電色製色差計Σ90により粉体の反射率をXY
Z表色系で測定し、黄色みを表すb値に換算した(b
値:彩度(+黄色味,−青味):b=7.0(Y−0.
919Z)/Y1/2 (Y:色度、Z:明度))。表−2
に示されるように、b値が高くなるほど粉体が黄色くな
る。
【0023】得られた洗剤組成物は、黄ばみが少なく、
見た目にも白かった。また、表−3〜表−5の実施例と
比較例の粉体白度を比較しても、洗剤組成物自体の白さ
が向上したことがわかる。
【0024】
【表1】 表−1:高嵩密度粒状洗剤組成物の組成 成 分 配合量(wt%) 蛍光剤*1 α−スルホ脂肪酸塩(C1416)メチルエステルナトリウム 10 C1418α−オレフィンスルホン酸カリウム 5 直鎖C1113アルキルベンゼンスルホン酸カリウム 20 C12131級アルコールのEOp=25付加物 4 石鹸(C1218脂肪酸ナトリウム塩) 5 A型ゼオライト 25 炭酸ナトリウム バランス 炭酸カリウム 10 水分 6 層状シリケート(SKS−6) 5 微量成分 バランス *1:表−3〜表−5に示す蛍光剤を、表−3〜表−5に示す配合量で用いた。
【0025】
【表2】 表−2 粉体白度判定基準 目視評価 はっきり白い 白い やや黄色い はっきり黄色い b値 3.5以下 3.5〜5.5 5.5 〜7.5 7.5以上
【0026】
【表3】 表−3 実施例 比較例 1 2 3 4 1 2 蛍光剤水性分散液*1水性分散液粘度(P) 20 20 20 40 40 40 濃度(重量%) 15 15 15 35 35 35 粒子径(μm) 20〜 20〜 20〜 20〜 20〜 20〜 120 120 120 120 120 120 洗剤組成物内の蛍光剤配合量(重量%) 0.05 0.1 0.3 0.3 0 2 粉体白度 5.4 4.8 3.4 3.4 7.6 8.0 *1:用いた蛍光剤は、式(I)で示したビフェニル型蛍光剤(チバガイギ社 製の商品名チパノールCBS)であった。
【表4】 表−4 実施例 比較例 5 6 7 8 3 *1 蛍光剤水性分散液 *2 水性分散液粘度(P) 25 5 50 40 200 濃度(重量%) 15 15 15 35 40 分散粒子径(μm) 20〜 20〜 20〜 20〜 250 120 120 120 120 洗剤組成物内の蛍光剤 配合量(重量%) 0.3 0.3 0.3 0.3 製造 粉体白度 3.5 3.5 3.8 3.6 困難 *1:蛍光剤を含有する水性分散液を50℃加温により増粘させ、2次粒子を 調整したものを用いた。 *2:用いた蛍光剤は、式(I)で示したビフェニル型蛍光剤(チバガイギ社 製の商品名チパノールCBS)であった。
【表5】 表−5 実施例 比較例 9 10 11 12 4 5 蛍光剤水性分散液 水性分散液粘度(P) 45 45 40 40 45 濃度(重量%) 30 30 25 25 25 粉末 分散粒子径(μm) 20〜 20〜 20〜 20〜 20〜 添加 100 100 120 100 160 洗剤組成物中配合量(%) ビフェニル型 *1 0.1 0.15 0.2 0.2 0.5 0.1 スチルベン型 *2 0.4 0.3 0.2 0.2 1.0 0.4 粉体白度 4.4 3.8 3.5 3.6 8.0 8.5 *1:式(I)で表されるチバガイギ社製の商品名チノパールCBSを用いた。 *2:式(II)で表される住友染料テック社製のホワイッテックスSA−Hを用 いた。
【0027】実施例13〜18水/エタノール=1/1混合溶液における蛍光剤の吸光
度測定方法 本実施例に用いる蛍光剤の混合溶液における吸光度特性
を、次のように調製した溶液を用いて測定した。エタノ
ール90ml中に蛍光剤(Xg)を添加し、10分間超
音波分散を行った。次に、この分散液に80℃以上の熱
水90ml及び20%炭酸ナトリウム2ml(pH調整
用)を添加し、さらに10分間超音波分散を行った。得
られた分散液を200mlメスフラスコに移し、水/エ
タノール=1/1(体積比)溶媒でメスアップした(蛍
光剤濃度Xg/200ml溶液)。0.45μmの液体
クロマトグラフィー用ディスクでろ過した後、日立製U
−3000型分光光度計を用いて420nmの吸光度を
測定した。なお、構造式(I)で表されるビフェニル型
蛍光剤を用いた場合、Xが2.5g以下で、420nm
の吸光度が0.4以下であり、420nmの吸光度が
0.05〜0.3の場合、Xは0.3g〜2.0gであ
った。カリウムイオン含有及び蛍光剤含有水性分散液の調製 炭酸カリウム0.4gを水79.6mlに溶解し、炭酸
カリウムの0.5重量%水溶液を調製した。この水溶液
に表−7記載のビフェニル型及び/又はスチルベン型蛍
光剤を、固形分20%となるように、かつ蛍光剤濃度が
上記で測定した420nmでの吸光度が0.4以下とな
るような濃度で添加し、その後、撹拌バネで十分に分散
を行い、水性分散液を得た。この粘度及び粒子径を、実
施例1〜12と同様に測定し、粘度が50ポイズ以下で、
かつ粒子径が10μm〜200μmの範囲であった。
【0028】洗剤水性スラリーの調製 後述の表−6に示した組成から、蛍光剤及びノニオン界
面活性剤を除いた各成分を用いて、固形分60%の洗剤
水性スラリーを調製した。このスラリー5000ml
(3000g)に、上記で調製し、かつ表−7の特性を
有する水性分散液60ml(12g)を添加して混合
し、均一なスラリーとした。得られたスラリーを実施例
1〜12と同様な方法で噴霧乾燥、混練、及び造粒するこ
とにより、表−6に示した組成を有し、平均粒径500
μm、嵩密度0.8g/ccの高嵩密度粒状洗剤組成物
を得た。得られた洗剤組成物の粉体白度を前述と同じ方
法により測定した。得られた洗剤組成物は、黄ばみが少
なく、見た目に白かった。また、表−7の実施例13〜18
と比較例6〜7の粉体白度を比較しても、洗剤組成物自
体の白さが向上したことがわかる。
【0029】
【表6】 表−6 高嵩密度粒状洗剤組成物の組成 成 分 配合量(wt%) 蛍光剤*1 α−スルホ脂肪酸塩(C1416)メチルエステルナトリウム 10 C1418α−オレフィンスルホン酸カリウム 2 直鎖C1113アルキルベンゼンスルホン酸カリウム 20 C12131級アルコールのEOp=25付加物 3 石鹸(C1218脂肪酸ナトリウム塩) 5 A型ゼオライト 25 炭酸ナトリウム バランス 炭酸カリウム 12 水分 7 ───────────────────────────────── *1:表−7に示した種類及び量の蛍光剤を用いた。
【0030】
【表7】 表−7 実施例 比較例 13 14 15 16 17 18 6 7 カリウムイオン 濃度(%) 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 − 蛍光剤*1(%) − 0.10 0.20 0.30 0.40 0.30 0.60 0.40 蛍光剤*2(%) 0.30 0.25 0.20 0.15 0.10 0.15 0.45 0.10 合計 (%) 0.3 0.35 0.40 0.45 0.50 0.45 1.05 0.50 420nmの吸光度 0.10 0.20 0.24 0.25 0.30 0.26 0.55 0.30 粉体白度(b値) 3.4 4.0 4.5 5.0 5.5 5.2 8.5 7.3 *1:構造式(II)で表されるスチルベン型蛍光剤。 *2:構造式(I)で表されるビフェニル型蛍光剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 1/34 C11D 1/34 3/42 3/42 11/02 11/02 17/06 17/06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光剤の粒子が10μm〜200μmの
    範囲の粒子径を有し、蛍光剤を固形分として10〜45
    重量%含有してなる粘度が50ポイズ(P)以下の水性
    分散液を、アニオン界面活性剤を含有する洗剤水性スラ
    リーに添加して混合し、得られたスラリーを高嵩密度粒
    状化することを特徴とする蛍光剤を0.01〜1.0重
    量%及び界面活性剤を10重量%以上含有する高嵩密度
    粒状洗剤組成物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002180093A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Lion Corp 洗浄剤及び漂白剤組成物
JP2005517800A (ja) * 2002-02-25 2005-06-16 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 繊維材料の処理の方法

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