JPH09241678A - 非イオン性高密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

非イオン性高密度粒状洗剤組成物

Info

Publication number
JPH09241678A
JPH09241678A JP5611496A JP5611496A JPH09241678A JP H09241678 A JPH09241678 A JP H09241678A JP 5611496 A JP5611496 A JP 5611496A JP 5611496 A JP5611496 A JP 5611496A JP H09241678 A JPH09241678 A JP H09241678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
detergent composition
weight
granular detergent
density granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5611496A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Tagata
秀次 田方
Hirokazu Uenaka
博和 上中
Makoto Kubo
誠 久保
Takanari Sakai
隆也 坂井
Masaaki Yamamura
正明 山村
Noboru Moriyama
登 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP5611496A priority Critical patent/JPH09241678A/ja
Priority to PCT/JP1997/000666 priority patent/WO1997033960A1/ja
Publication of JPH09241678A publication Critical patent/JPH09241678A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/02Inorganic compounds ; Elemental compounds
    • C11D3/12Water-insoluble compounds
    • C11D3/124Silicon containing, e.g. silica, silex, quartz or glass beads
    • C11D3/1246Silicates, e.g. diatomaceous earth
    • C11D3/128Aluminium silicates, e.g. zeolites
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/66Non-ionic compounds
    • C11D1/75Amino oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/06Powder; Flakes; Free-flowing mixtures; Sheets
    • C11D17/065High-density particulate detergent compositions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生分解性と安全性に優れ、且つより洗浄力の
高い高密度の粒状洗剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a)アニオン界面活性剤と、(b)下記一般
式で表されるアミドアミンオキサイド型界面活性剤と
を、それぞれ特定の比率で含有する嵩密度が0.6〜1.2
g/mlの高密度粒状洗剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル
基、R2,R3はH 又は炭素数1〜3のアルキル基もしくは
アルケニル基、R4はH 又は炭素数1〜5のアルキル基も
しくはアルケニル基である。n は1〜5である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高密度の非イオン性
洗剤組成物に関する。更に詳しくは生分解性と安全性に
優れたアミドアミンオキサイド型界面活性剤を界面活性
剤の主成分とする洗浄力の高い非イオン性高密度粒状洗
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】衣料用洗剤は汚れを可溶化したり、繊維
から洗濯液中に溶解、分散させる界面活性剤、汚れの分
解や可溶化(乳化)を促進させるアルカリ剤、汚れを分
散させるための高分子化合物、界面活性剤の能力を低下
させるカルシウムやマグネシウム等を洗濯液中から除去
するための金属封鎖剤などにより基本的に構成されてい
る。これらの成分のうち、それ自体で洗浄性能を示すも
のではないが、界面活性剤と組合せることで洗浄力を向
上させる目的の物質を一般に洗剤ビルダーと呼んでい
る。これら洗剤ビルダーのうち、特に前述した金属イオ
ン封鎖剤は界面活性剤の性能をより効果的に発現させる
ための物質であり、極めて重要なビルダーである。
【0003】界面活性剤は前述のように汚れを繊維から
除く主要な働きをする。洗剤に用いられる界面活性剤は
アニオン性のものと非イオン性のものに大別される。ア
ニオン性界面活性剤の代表的なものは、炭素数8〜16の
アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数10〜18の高級ア
ルコールの硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルカンスルホン酸塩(SAS)、α−スルホ脂肪
酸エステル塩などであり、非イオン界面活性剤の代表的
なものはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテルなどである。こ
れらの例として、例えば、特公昭64−10039 号、特公平
4−43119 号、特公平5−66440 号、特開平4−339898
号、特開平5−5100号、特開平6−9999号、特開平6−
10000 号などがある。
【0004】洗剤の高密度化、コンパクト化、小型化
は、省資源化、省力化、輸送費の削減などの市場の要求
に従い進行している。しかしながら、界面活性剤は依然
として上記のものなどが用いられており、高密度洗剤に
適したより洗浄性能が高い界面活性剤が要望されてい
る。更に、今日では、高密度化に加えて、洗剤の環境へ
及ぼす影響が穏和であることも要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アミドアミンオキサイ
ド界面活性剤は生分解性が良く、水への溶解性や人体へ
の安全性も優れた界面活性剤であるが、これを主成分と
した高密度粒状洗剤の洗浄性については未だ十分に検討
されていない。このような状況から、本発明の目的はア
ミドアミンオキサイド界面活性剤を洗剤の主洗浄基剤に
用い、より洗浄性の優れた高密度粒状洗剤を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々検討し
た結果、下記の(I)式で表されるアミドアミンオキサ
イドを主洗浄成分とし、噴霧乾燥を含む製造工程により
得られた高密度粒状洗剤が、上記の従来の界面活性剤を
ベースにして製造した高密度粒状洗剤に比較して優れた
洗浄性を示すことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】即ち、本発明は (a) 下記一般式(I)で表されるアミドアミンオキサイ
ド型界面活性剤 15〜50重量%
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1は炭素数10〜20のアルキル基又
はアルキレン基、R2,R3は炭素数1〜3のアルキル基又
はアルキレン基またはH である。R4はH 、炭素数1〜5
のアルキル基又はアルキレン基、n は1〜5である。) (b) アルミノ珪酸塩 5〜60重量%(c) アルカリ剤 5
〜60重量% を含有し、嵩密度が 0.6〜1.2 g/mlの非イオン性高密
度粒状洗剤組成物を提供するものである。 以下、本発明の非イオン性高密度粒状洗剤組成物に関し
て説明する。
【0010】(a) アミドアミンオキサイド型界面活性剤 本発明に用いられるアミドアミンオキサイド型界面活性
剤は前記一般式(I)で表されるものである。R2,R3
メチルの場合、最も効果が高い。R1は炭素数12〜14の場
合、最も効果が高くなる。
【0011】(a) 成分のアミドアミンオキサイド型界面
活性剤は、シャンプーや液体洗浄剤としては古くからよ
く知られており、数多くの特許が出願されている。例え
ば、特開昭47−34604 号、特開昭61−283695号、特開昭
62−20596 号、特開平5−170628号などである。しかし
ながら、アミドアミンオキサイド型界面活性剤を高密度
の粒状洗剤組成物の界面活性剤の主成分として用いる
と、洗浄力に優れたものが得られるということについて
はこれまで全く知られていなかった。
【0012】本発明において、(a) 成分のアミドアミン
オキサイド型界面活性剤は組成物中に15〜50重量%、好
ましくは20〜40重量%配合される。(a) 成分の配合量が
15重量%未満であると洗浄力が低下し、また、50重量%
を超えると吸湿性が増加して粉末物性が低下すると共に
水中に存在するCaイオンやMgイオンなどの硬度の影響を
受けやすくなり、洗浄力が低下する。
【0013】(b) アルミノ珪酸塩 アルミノ珪酸塩としては非晶質、結晶質のいずれも用い
ることができる。非晶質アルミノ珪酸塩としては、珪素
をSiO2として、30重量%以上、好ましくは40重量%以上
含有するものが良く、また、5%分散液のpHが9以上で
あるものを用いると、高湿度貯蔵後の洗剤の溶解性の劣
化が更に改善される。
【0014】本発明に用いられる非晶質アルミノ珪酸塩
としては、下記一般式(i)で表されるものが例示され、
これらは高吸油性で且つ陽イオン交換能が高い。 a(M2O)・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (i) 〔式中、M はアルカリ金属原子、a, b, c は各成分のモ
ル数を表し、一般的には0.7 ≦a ≦2.0 、0.8 ≦b <
4、c は任意の正数である。〕 特に次の一般式(ii) Na2O・Al2O3・b(SiO2)・c(H2O) (ii) 〔ここで、b は 1.8〜3.2 、c は1〜6の数を表す。〕
で表されるものが好ましい。
【0015】かかる非結晶アルミノ珪酸塩の製造法を簡
単に説明する。まず、SiO2とM2O(Mはアルカリ金属を意
味する)のモル比がSiO2/M2O = 1.0〜4.0 であり、H2
O とM2O のモル比が H2O/M2O =12〜200 である珪酸ア
ルカリ金属塩水溶液に、M2OとAl2O3 のモル比が M2O/A
l2O3=1.0〜2.0 であり、H2O とM2O のモル比がH2O/M2
O = 6.0〜500 である低アルカリアルミン酸アルカリ金
属塩水溶液を15〜60℃、好ましくは30〜50℃の温度のも
とで強攪拌下に添加する。また、アルミン酸アルカリ金
属塩水溶液に珪酸アルカリ金属塩水溶液を添加してもよ
い。次いで生成した白色沈澱物スラリーを70〜100 ℃、
好ましくは90〜100 ℃の温度で10分以上10時間以下、好
ましくは5時間以下加熱処理し、その後濾過、洗浄、乾
燥することにより有利に得ることができる。この方法に
よりイオン交換能100 CaCO3 mg/g 以上、吸油能 200ml
/100g以上の非晶質アルミノ珪酸塩を容易に得ることが
できる。
【0016】また、非晶質アルミノ珪酸塩の5%分散液
のpHはJIS K 6220に基づいて測定される。即ち、試料約
5gを硬質三角フラスコに量り採り、炭酸を含まない水
100mlを加え、栓をして5分間振り混ぜる。振り混ぜた
後の液を被検液としてガラス電極方法(JIS Z 8802の7.
2.3)によりpHを測定する。5%分散液のpHが 9.0以上の
非晶質アルミノ珪酸塩を選択することにより、高湿度条
件下で貯蔵した場合において溶解性が劣化しない高密度
洗剤組成物を得ることができる。
【0017】また、洗剤のアルカリ度が非常に高い、或
いは貯蔵条件が非常に過酷な場合には更に厳しい2%Na
OH水溶液に対する溶解量が 0.5g以下であるという条件
を満たす非晶質アルミノ珪酸塩を選択するとよい。即
ち、非晶質アルミノ珪酸塩10gを2%NaOH水溶液 100ml
に分散し、25℃恒温条件で16時間攪拌し、濾液中のSiO2
を比色定量(比色定量は、油化学25巻、p156、1976年を
参照)する方法で、その溶解量が非晶質アルミノ珪酸塩
として 0.5g以下であるようなものである。
【0018】また、結晶質のアルミノ珪酸塩は、一般に
ゼオライトといわれているものであり、下記式 a'(M2O)・Al2O3・b'(SiO2)・w(H2O) (iii) 〔式中、M はアルカリ金属原子、a',b',w は各成分のモ
ル比を表し、一般的には0.7 ≦a'≦1.5 、0.8 ≦b'<
6、w は任意の正数である。〕で表されるものであり、
中でも次の一般式(iv) Na2O・Al2O3・n(SiO2)・w(H2O) (iv) 〔ここで、n は 1.8〜3.0 、w は1〜6の数を表す。〕
で表されるものが好ましい。結晶性アルミノ珪酸塩(ゼ
オライト)としては、A型、X型、P型ゼオライトに代
表される平均一次粒径 0.1〜10μm の合成ゼオライトが
好適に使用される。ゼオライトは粉末及び/又はゼオラ
イトスラリーを乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒
子として配合してもよい。
【0019】本発明において、アルミノ珪酸塩は、組成
物中に5〜60重量%、好ましくは8〜30重量%配合され
る。アルミノ珪酸塩の配合量がこの範囲をはずれると洗
浄力の低下をきたす。
【0020】(c) アルカリ剤 本発明に用いられるアルカリ剤としては、無機のアルカ
リ金属塩、ポリリン酸塩等が挙げられ、具体的には次の
(1)〜(2) を用いることが出来る。
【0021】(1) 無機のアルカリ金属塩 炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム〔(Na2
O)m(SiO2)n、ここで、m は1〜3、n は1〜5であ
る〕、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、セス
キ炭酸カリウム、結晶性珪酸塩などである。
【0022】本発明に用いられる結晶性珪酸塩は、珪酸
(SiO2)のアルカリ金属塩が好ましく、中でも、アルカ
リ金属珪酸塩のSiO2/M2O (但し、M はアルカリ金属を
表す)が 0.5〜2.6 であるものが好適に用いられる。従
来知られている結晶性珪酸塩はSiO2/M2O が 1.9〜4.0
であるが、この比率が 2.6を超えるものは本発明の対象
となる高密度洗剤の配合に向かない場合がある。
【0023】本発明に用いられる結晶性珪酸塩として好
適なものは、次の組成を有するものである。 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (II) 〔式中、M は周期律表のIa族元素を表し、Meは周期律表
のIIa 族元素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又
はVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わ
せを示し、 y/x = 0.5〜2.6 、 z/x =0.01〜1.0 、
w =0〜20、 n/m =0.5 〜2.0 である。〕 M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (III) 〔式中、M はアルカリ金属を表し、x'=1.5 〜2.6 、y'
=0〜20である。〕。
【0024】まず、前記の一般式(II)で表される結
晶性珪酸塩について説明する。
【0025】一般式(II)において、M は周期律表のIa
族元素から選ばれ、Ia族元素としては、Na、K 等が挙げ
られる。これらは単独で或いは例えばNa2OとK2O とが混
合してM2O 成分を構成してもよい。
【0026】Meは周期律表のIIa 族元素、IIb 族元素、
IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選ばれ、例
えばMg、Ca、Zn、Y 、Ti、Zr、Fe等が挙げられる。これ
らは特に限定されるものではないが、資源及び安全上の
点から好ましくはMg、Caである。また、これらは単独で
或いは2種以上混合していてもよく、例えばMgO 、CaO
等が混合してMemOn成分を構成していてもよい。
【0027】また、一般式(II)において、 y/x は
0.5〜2.6 であり、好ましくは 1.5〜2.2 である。 y/x
が 0.5未満では耐水溶性が不十分であり、ケーキング
性、溶解性、洗剤組成物の粉末物性に著しく悪影響を及
ぼす。また、 y/x が 2.6を超えると、アルカリ能が低
くなり、アルカリ剤として不十分となり、且つイオン交
換能も低くなり、イオン交換体としても不十分である。
また、一般式(II)において、 z/x は0.01〜1.0 であ
り、好ましくは0.02〜0.9 である。 z/x が0.01未満で
は耐水溶性が不十分であり、 z/x が 1.0を超えるとイ
オン交換能も低くなり、イオン交換体として不十分であ
る。x, y, z は前記の y/x 比、 z/x 比に示されるよ
うな関係であれば特に限定されるものではない。なお、
前記のようにx(M2O)が例えばx'(Na2O)・x''(K2O)・とな
る場合は、x はx'+x'' となる。このような関係は、z
(MemOn)成分が2種以上のものからなる場合におけるz
においても同様である。また、 n/m は、当該元素に配
位する酸素イオン数を示し、実質的には 0.5、1.0 、1.
5 、2.0 の値から選ばれる。
【0028】一般式(II)で表される結晶性珪酸塩は、
M2O、SiO2、MemOnの三成分よりなっている。従って、一
般式(II)で表される結晶性珪酸塩を製造するには、そ
の原料として各成分が必要になるが、本発明においては
特に限定されることなく公知の化合物が適宜用いられ
る。例えば、M2O 成分、MemOn 成分としては、各々の当
該元素の単独或いは複合の酸化物、水酸化物、塩類、当
該元素含有鉱物が用いられる。具体的には、例えばM2O
成分の原料としては、NaOH、KOH 、Na2CO3、K2CO3 、Na
2SO4等が、MemOn 成分の原料としては、CaCO3 、MgC
O3 、Ca(OH)2 、Mg(OH)2 、MgO 、ZrO2、ドロマイト等
が挙げられる。SiO2成分としてはケイ石、カオリン、タ
ルク、溶融シリカ、珪酸ソーダ等が用いられる。
【0029】一般式(II)で表される結晶性珪酸塩の調
製方法は、目的とする結晶性珪酸塩のx,y,z の値となる
ように所定の量比で上記原料成分を混合し、通常 300〜
1500℃、好ましくは 500〜1000℃、更に好ましくは 600
〜900 ℃の範囲で焼成して結晶化させる方法が例示され
る。この場合、加熱温度が 300℃未満では結晶化が不十
分で耐水溶性に劣り、また1500℃を超えると粗大粒子化
しイオン交換能が低下する。加熱時間は通常 0.1〜24時
間である。このような焼成は通常、電気炉、ガス炉等の
加熱炉で行なうことができる。
【0030】このようにして得られた一般式(II)で表
される結晶性珪酸塩は、 0.1重量%水分散液において11
以上のpHを示し、優れたアルカリ能を示す。また、アル
カリ緩衝効果についても特に優れており、炭酸ソーダや
炭酸カリウムと比較してもアルカリ緩衝効果が優れるも
のである。
【0031】一般式(II)で表される結晶性珪酸塩は、
イオン交換容量として、少なくとも100CaCO3mg/g 以
上、好ましくは 200〜600CaCO3mg/g を有するものであ
り、本発明におけるイオン捕捉能を有する物質の一つで
ある。
【0032】一般式(II)で表される結晶性珪酸塩は、
前記のようにアルカリ能とアルカリ緩衝効果を有し、更
にイオン交換能を有するため、その配合量を適宜調整す
ることにより、前述の洗浄条件を好適に調整することが
できる。
【0033】一般式(II)で表される結晶性珪酸塩は、
その平均粒径が 0.1〜100 μm であることが好ましく、
より好ましくは1〜60μm である。平均粒径が100 μm
を超えると、イオン交換の発現速度が遅くなる傾向があ
り、洗浄性の低下を招く。また、0.1 μm 未満であると
比表面積の増大により吸湿性並びに吸CO2 性が増大し、
品質の劣化が著しくなる傾向がある。なお、ここでいう
平均粒径とは、粒度分布のメジアン径である。
【0034】このような平均粒径及び粒度分布を有する
結晶性珪酸塩は、振動ミル、ハンマーミル、ボールミ
ル、ローラーミル等の粉砕機を用い、粉砕することによ
って調製することができる。例えば、HB−O 型振動ミル
(中央化工機(株)製)にて粉砕することにより、容易
に得ることができる。
【0035】次に前記の一般式(III) で表される結晶
性珪酸塩について説明する。この結晶性珪酸塩は、一般
式(III) M2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (III) 〔式中、M はアルカリ金属を表し、x'= 1.5〜2.6 、y'
=0〜20である。〕で表されるものであるが、一般式(I
II)中のx'、y'が 1.7≦x'≦2.2 且つy'=0のものが好
ましく、陽イオン交換能が 100〜400 CaCO3 mg/g のも
のが使用でき、本発明におけるイオン捕捉能を有する物
質の一つである。一般式(III)で表される結晶性珪酸塩
は、このようにアルカリ能とアルカリ緩衝効果を有し、
更にイオン交換能を有するため、その配合量を適宜調整
することにより、前述の洗浄条件を好適に調整すること
ができる。
【0036】一般式(III)で表される結晶性珪酸塩は、
特開昭60−227895号公報にその製法が記載されており、
一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを 200〜1000℃
で焼成して結晶性とすることによって得られる。合成方
法の詳細は例えばPhys,Chem.Glasses,7, 127-138(196
6)、Z.Kristallogr., 129, 396-404(1969)等に記載され
ている。また、一般式(III)で表される結晶性珪酸塩
は、例えば、ヘキスト社より商品名「Na-SKS-6」(δ−
Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状のものが入手でき
る。本発明において、一般式(III)で表される結晶性珪
酸塩は、一般式(II) で表される結晶性珪酸塩と同様
に、平均粒径が 0.1〜100 μm であることが好ましく、
より好ましくは1〜60μm である。
【0037】本発明において、前記一般式(II)で表さ
れる結晶性珪酸塩、前記一般式(III)で表される結晶性
珪酸塩は、それぞれ単独あるいは2種以上を用いること
ができる。
【0038】(2) ポリリン酸塩 本発明には、オルトリン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン
酸塩、トリポリリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩などのポ
リリン酸塩を用いることが出来る。塩としては、H 、N
a、K が一般的である。
【0039】(c) 成分のアルカリ剤は組成物中に5〜60
重量%、好ましくは10〜40重量%配合される。組成物中
に含まれるアルカリ剤のうち、好ましくは10〜100 重量
%、より好ましくは50〜80重量%を結晶性珪酸塩が占め
ることが望ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明においては、(a) の界面活
性剤の他に、下記のアニオン界面活性剤及び/又はノニ
オン界面活性剤(a')を配合することができる。ただし、
(a')/(a) 重量比は1/100 〜 100/100 、好ましくは
50/100 以下である。この範囲を外れると洗浄力が低下
する。
【0041】(a')のアニオン界面活性剤、ノニオン界面
活性剤としては以下のものを用いることができる。 ・アニオン界面活性剤 炭素数10〜18の高級脂肪酸塩、炭素数10〜18の直鎖又は
分岐鎖の1級または2級アルコールの硫酸エステル塩、
炭素数8〜20のアルコールのエトキシレート化物の硫酸
エステル塩、アルキル (C8〜C16)ベンゼンスルホン酸
塩、アルカンスルホン酸塩(SAS)、α−オレフィン
スルホン酸塩及びα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩
から選ばれる1種または2種以上のアニオン界面活性
剤。 ・ノニオン界面活性剤 ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシア
ルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックポリマー及びアルカノイルN−メチルグル
カミンから選ばれる1種又は2種以上のノニオン界面活
性剤。
【0042】アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤
は、それぞれ単独で配合してもいいし、両者の混合物を
配合しても良い。
【0043】また、本発明においては、アルミノ珪酸塩
などの無機のビルダー以外に、以下の有機のビルダーを
用いることができる。
【0044】<有機ビルダー> 1)エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,2 −トリホ
スホンなどのホスホン酸の塩 2)ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、カルボキシメチルセルローズ、ポ
リアスパラギン酸などの高分子電解質 3)ジグリコール酸、オキシジコハク酸などの有機酸塩 4)分子量が数百〜10万の下記の(IV)式で表されるコポ
リマー又は/及び(V)式で表されるホモポリマーなど
のポリカルボキシレート
【0045】
【化3】
【0046】(式中、Z は1〜8のオレフィン、アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メタリルスルホン酸
などの(無水)マレイン酸又はマレイン酸塩と共重合可
能なモノマーと(無水)マレイン酸又はマレイン酸塩の
コポリマーの塩、m はコポリマーの分子量が数百〜10万
を示すような値である。M はNa、K 、NH3 である。)
【0047】
【化4】
【0048】(式中、P は単独重合可能なモノマーであ
り、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などがその
例である。m'はホモポリマーの分子量が数百〜10万を示
すような値である。ホモポリマーの塩はNa、K 、NH4
どである。) 上記の1)〜4)の中では、4)が最も好ましい。4)の(IV)
式のコポリマー又は/及び(V)式のホモポリマーの配
合量は、洗剤組成物 100重量部に対し、1〜8重量部好
ましくは2〜6重量部である。これらのポリカルボキシ
レートの中でアクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩と
ポリアクリル酸の塩 (それぞれ、Na、K、NH4)が特に優
れている。分子量は1000〜80000 が適している。
【0049】なお、生分解性の良好な有機ビルダーとし
て、下記のビルダーを配合すると、一層優れた洗浄性能
を示す洗剤組成物が得られる。
【0050】
【化5】
【0051】1)〜2)のビルダーは、組成物中に 0.5〜20
重量%、好ましくは、 1.0〜10重量%配合される。これ
らの中で特に、1)が優れた効果を示す。更に、1)を 1.0
〜5重量%配合された系で優れた洗浄性能を示す。
【0052】更に上記以外の成分として下記のような成
分を配合することができる。
【0053】漂白剤としては、過炭酸ナトリウム、過ホ
ウ酸ナトリウム(1水塩が好ましい)、又は硫酸ナトリ
ウム過酸化水素付加体等が挙げられ、特に過炭酸ナトリ
ウムが好ましい。
【0054】漂白活性化剤としては、テトラアセチルエ
チレンジアミン、アセトキシベンゼンスルホン酸塩、特
開昭59−22999 号公報、特開昭63−258447号公報、特開
平6−316700号公報記載の有機過酸前駆体、又は遷移金
属を金属イオン封鎖剤で安定化させた金属触媒等が挙げ
られる。
【0055】酵素(本来的に酵素作用を洗浄工程中にな
す酵素である。)としては、酵素の反応性から分類する
と、ヒドロラーゼ類、ヒドラーゼ類、オキシドレダクタ
ーゼ類、テスモラーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイ
ソメラーゼ類が挙げられるが、本発明にはいずれも適用
できる。特に好ましいのはヒドロラーゼ類であり、プロ
テアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、カルボヒドラー
ゼ、ヌクレアーゼ、セルラーゼ及びアミラーゼが含まれ
る。
【0056】プロテアーゼの具体例は、ペプシン、トリ
プシン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、エラスターゼ、スプチリシン、BPN 、パパイン、プ
ロメリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノペ
プチターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBであ
り、市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボイ
ンダストリー社)、API 21(昭和電工(株))、マクサ
カル(ギストプロケイデス社)、特開平5−43892 号公
報記載のプロテアーゼK-14もしくはK-16がある。
【0057】エステラーゼの具体例は、ガストリックリ
パーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植物リパーゼ類、
ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類及びホスホタ
ーゼ類がある。
【0058】リパーゼの具体例としては、リボラーゼ
(ノボインダストリー社)等の市販のリパーゼを用いる
ことができる。
【0059】カルボヒドラーゼの具体例としては、セル
ラーゼ、マルターゼ、サッカラーゼ、アミラーゼ、ペク
チナーゼ、リゾチーム、α−グリコシダーゼ及びβ−グ
リコシダーゼが挙げられる。
【0060】また、セルラーゼとしては市販品のセルザ
イム(ノボインダストリー社)、特開昭63−264699号公
報の請求項4記載のセルラーゼが使用でき、アミラーゼ
としては市販のターマミル(ノボインダストリー社)等
が使用できる。
【0061】酵素安定剤として還元剤(亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩、ポリオール、ホウ素化合物等)を用いることがで
きる。
【0062】各種の青味付剤も必要に応じて配合でき
る。例えば次の式(i) 及び式(ii)の構造のものが奨用さ
れる。
【0063】
【化6】
【0064】(式中、D1は青色乃至紫色のモノアゾ、ジ
スアゾ又はアントラキノン系色素残基を表わし、X1及び
Y1は水酸基;アミノ基、水酸基、スルホン酸基、カルボ
ン酸基又はアルコキシ基で置換されていることもある脂
肪族アミノ基;ハロゲン原子、水酸基、スルホン酸基、
カルボン酸基、低級アルキル基又は低級アルコキシ基で
置換されていることもある芳香族アミノ基又は環状脂肪
族アミノ基を表わし、Rは水素原子又は低級アルキル基
を表わす。ただし、R が水素原子を表わす場合であっ
て、X1及びY1が同時に水酸基又はアルカノールアミノ
基を表わす場合、並びにX1及びY1のいずれか一方が水
酸基であり、他方がアルカノールアミノ基である場合を
除く。n は2以上の整数を表わす。)
【0065】
【化7】
【0066】(式中、D2は青色乃至紫色のアゾ又はアン
トラキノン系色素残基を表わし、R は水素原子又は低級
アルキル基を表わし、X2及びY2は同一又は相異なるアル
カノールアミノ基又は水酸基を表わす。) ケーキング防止剤としては、パラトルエンスルホン酸
塩、キシレンスルホン酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸
塩、タルク、微粉末シリカ、粘土、酸化マグネシウム等
が挙げられる。なお、微粉末シリカ等で多孔質のもの
は、非イオン性界面活性剤の担体として使用できる。ま
た、粘土(スメクタイト状粘土)は、柔軟化剤としても
効果的である。
【0067】酸化防止剤としては、第3ブチルヒドロキ
シトルエン、4,4'−ブチリデンビス−(6−第3ブチル
−3−メチルフェノール)、2,2'−ブチリデンビス−
(6−第3ブチル−4−メチルフェノール)、モノスチ
レン化クレゾール、ジスチレン化クレゾール、モノスチ
レン化フェノール、ジスチレン化フェノール、1,1'−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が挙
げられる。
【0068】蛍光染料として、4,4'−ビス−(2−スル
ホスチリル)−ビフェニル塩、4,4'−ビス−(4−クロ
ロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル塩、2−(スチ
リルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4'−ビス
(トリアゾール−2−イル)スチルベン誘導体、ビス
(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体
の1種又は2種以上を、組成物中に0〜1重量%含有す
ることができる。
【0069】香料としては、従来洗剤に配合される香
料、例えば特開昭63−101496号公報記載の香料を使用す
ることができる。
【0070】本発明の高密度洗剤組成物は粉末又は粒状
の組成物であるが、その製造方法は特に限定されること
はなく、従来より公知の方法を用いることができる。高
嵩密度化は、例えば、噴霧乾燥粒子に非イオン界面活性
剤を噴霧して高密度化する方法や、また吸油担体を含む
粉体成分に直接非イオンを吸蔵させながら高密度化する
方法が挙げられるが、特開昭61−69897 号公報、特開昭
61−69899 号公報、特開昭61−69900 号公報、特開平2
−222498号公報、特開平2−222499号公報、特開平3−
33199 号公報、特開平5−86400 号公報、特開平5−20
9200号公報に記載の方法を参考にすることができる。ま
た、アルミノ珪酸塩として結晶性アルミノ珪酸塩を配合
する場合は、造粒物の表面改質剤として使用するため
に、少量を造粒中又は造粒終了直前に添加してもよい。
また、結晶性珪酸塩を配合する場合、結晶性珪酸塩は高
嵩密度化時に添加するか、ドライブレンドにて添加した
方が好ましい。またアルカリ金属炭酸塩を配合する場合
はスラリー中、造粒中又はドライブレンドの何れに添加
してもよい。
【0071】なお(B) 成分のアミドアミンオキサイド
は、噴霧乾燥工程の前に加えてもよいし、その工程の後
で加えてもよい。
【0072】本発明の非イオン性高密度粒状洗剤組成物
の平均粒径は、好ましい粉末物性を得るために 200〜10
00μm、特に 200〜600 μmであることが望ましい。ま
た、本発明の洗剤組成物の嵩密度は 0.5〜1.2 g/c
m3 、好ましくは 0.6〜1.0 g/cm3 程度である。
【0073】本発明の洗剤組成物は洗濯機洗浄、漬け置
き洗浄などの洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚れの度
合い、機械の使用方法などにより、それぞれの洗浄に適
した濃度にして使用することができる。例えば、洗濯機
洗浄の場合、0.03〜0.3 重量%の洗浄濃度で使用するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、生分解性に優れ、安全
性にも優れたアミドアミンオキシド型界面活性剤を界面
活性剤の主成分とすることによって、洗浄力の優れた非
イオン性の高密度粒状洗剤組成物が得られる。
【0075】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0076】実施例1 <高密度粒状洗剤組成物の調製>表1の本発明品1は次
の方法で調製した。ゼオライト 1.0kg、LAS 0.5kg、
AM 0.5kg、ソーダ灰0.750g、PEG 0.1kg、蛍光染料
(4,4'−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル
塩)0.05kgから含水量50重量%のスラリーを調製し、そ
れを噴霧乾燥して得られた粉末をハイスピードミキサー
(攪拌転動造粒機、深江工業株式会社)中に投入し、ゼ
オライト 1.0kg、アミドアミンオキサイド(AO−1)
3.0kg 、珪酸塩(II)2.0kg を加えて造粒し、更にゼオ
ライト 0.5kgを加えて造粒し、得られた粒子に残りのゼ
オライト 0.5kgと酵素 0.1kgを乾式混合することによ
り、高密度粒状洗剤組成物を得た(平均粒径 420μm 、
嵩密度800g/リットル)。
【0077】その他の本発明品、比較品についても上記
スキームに従い各配合割合をもって高密度粒状洗剤組成
物を調製した。ただし、本発明品18、19、20、26に配合
した界面活性剤は噴霧乾燥の前のスラリーに加えた。本
発明品12の多孔性シリカ化合物はハイスピードミキサー
に加え、その分ハイスピードミキサーに加えるゼオライ
トの量を低減した。本発明品11、16、17や比較品1、9
のようにゼオライトの配合が少ない場合は、噴霧乾燥の
前には添加せず、その後の工程に適切に分割して用い
た。比較品9では多孔性シリカ化合物をハイスピードミ
キサーに、珪酸塩やAO−1などと同様に加えて造粒
し、さらに70℃に加熱した所定量のAE−1を加え造粒
し、更にゼオライトを加えて造粒し、残りのゼオライト
を更に加えて造粒し、高密度の粒状洗剤組成物を得た。
【0078】得られた高密度粒状洗剤組成物について下
記の方法で洗浄力試験を行った。その結果を表1〜4に
示した。 <洗浄力試験> (人工汚染布の調製)下記組成の人工汚染液を布に付着
して人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付着
は、グラビアロールコーターを用いて行った。人工汚染
液を布に付着させ人工汚染布を作製する工程は、グラビ
アロールのセル容量 58cm3/m2、塗布速度1.0m/min 、
乾燥速度 100℃、乾燥時間1分間で行った。布は木綿金
巾2003布(谷頭商店製)を使用した。 〔人工汚染液の組成〕 ラウリン酸 0.44重量% ミリスチン酸 3.09重量% ペンタデカン酸 2.31重量% パルミチン酸 6.18重量% ヘプタデカン酸 0.44重量% ステアリン酸 1.57重量% オレイン酸 7.75重量% トリオレイン酸 13.06重量% パルミチン酸n−ヘキサデシル 2.18重量% スクアレン 6.53重量% 卵白レシチン液晶物 1.94重量% 鹿沼赤土 8.11重量% カーボンブラック 0.01重量% 水道水 バランス。
【0079】(洗浄条件及び評価方法)評価用洗浄剤水
溶液1リットルに、上記で作成した10cm×10cmの人工汚
染布を5枚入れ、ターゴトメーターにて100rpmで洗浄し
た。洗浄条件は次の通りである。 ・洗浄条件 洗浄時間 10分 洗浄剤濃度 0.067 % 水の硬度 4°DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間 洗浄力は汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の 550nmに
おける反射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定
し、次式によって洗浄率(%)を求め、5枚の測定平均
値を洗浄力として示した。
【0080】
【数1】
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】
【表4】
【0085】・AO−1:ラウロイルアミドプロピルジ
メチルアミンオキサイド ・AO−2:ミリスチロイルアミドジメチルアミンオキ
サイド ・AO−3:セチロイルアミドジメチルアミンオキサイ
ド ・ゼオライト(結晶性アルミノ珪酸塩:組成 M2O・Al2O
3・2SiO2・2H2O、平均粒子径2μm 、イオン交換容量 2
90CaCO3 mg/g 、M はNa、K ) ・多孔性シリカ化合物:チキソレックス25(コフランケ
ミカル社製) ・ポリリン酸ソーダ:トリポリリン酸ソーダ(TP)、
ヘキサメタリン酸ソーダ(HP) ・珪酸塩(II):組成 M2O・1.8 SiO2・0.02M'O (ここ
で、M :Na,K 、K /Na=0.03、M'=Ca,Mg、Mg/Ca=
0.01)、イオン交換容量290 CaCO3 mg/g 、平均粒子径
30μm (一般式(II)で表わされる結晶性珪酸塩) ・珪酸塩(III):組成 M2O・2SiO2 、イオン交換容量22
4 CaCO3 mg/g 、平均粒子径30μm (一般式(III)で表
わされる結晶性珪酸塩) ・アニオン界面活性剤: ・LAS:直鎖アルキル(C12)ベンゼンスルホン酸Na塩 ・AS :アルキル(C12)硫酸エステルNa塩 ・FA :パルミチン酸Na塩 ・AE−1:ノニオン界面活性剤、ポリオキシエチレン
ドデシルエーテル(HLB,13.1) ・AM :アクリル酸/マレイン酸(モル比7/3)
コポリマーのNa塩、平均分子量7万 ・PA :ポリアクリル酸Na塩、平均分子量8000 ・HIDS:ヒドロキシイミノジコハク酸誘導体 ・ASDA:アスパラギン酸ジ酢酸誘導体 ・PEG :平均分子量7千のポリエチレングリコール ・共通成分:PEG1%、酵素〔 API-21H(昭和電工
(株)製)、リポラーゼ100T(ノボノルディスク社製)、
セルザイム0.1T(ノボノルディスク社製)、ターマミル
60T (ノボノルディスク社製)を2:1:1:1で混合
したもの〕1%、蛍光染料 0.5%と、芒硝であり、芒硝
で全体の量が100 %になるように調整した。
【0086】実施例2 <高密度粒状洗剤組成物の調製>表5の本発明品29は次
の方法で調製した。ゼオライト 1.0kg、LAS 0.5kg、
AM 0.5kg、ソーダ灰0.75kg、PEG 0.1kg、蛍光染料
(4,4'−ビス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル
塩)0.05kg、アミドアミンオキサイド(AO−1)の水
溶液3.0 kg(AO−1として)から含水量50重量%のス
ラリーを調製し、それを噴霧乾燥して得られた粉末をハ
イスピードミキサー(攪拌転動造粒機、深江工業株式会
社)中に投入し、ゼオライト 1.0kg、珪酸塩(II) 2.0
kgを加えて造粒し、更にゼオライト 0.5kgを加えて造粒
し、得られた粒子に残りのゼオライト 0.5kgと酵素0.1k
g を乾式混合することにより高密度粒状洗剤組成物を得
た(平均粒径 430μm、嵩密度 780g/リットル)。
【0087】その他の本発明品、比較品についても上記
スキームに従い、各配合割合をもって高密度粒状洗剤組
成物を調製した。ただし、本発明品33に配合したASD
Aは噴霧乾燥の前のスラリーに加えた。比較品13では多
孔性シリカ化合物をハイスピードミキサーに、珪酸塩な
どと同様に加えて造粒し、70℃に加熱した所定量のAE
−1を加え造粒し、ゼオライトを加えて造粒し、残りの
ゼオライトを更に加えて造粒し、高密度の粒状洗剤組成
物を得た。
【0088】得られた高密度粒状洗剤組成物について下
記の方法で洗浄力試験を行った。その結果を表5に示し
た。 <洗浄力試験> (人工汚染布の調製)実施例1と同じ人工汚染液を布に
付着して人工汚染布を調製した。人工汚染液の布への付
着は、グラビアロールコーターを用いて行った。人工汚
染液を布に付着させ人工汚染布を作製する工程は、グラ
ビアロールのセル容量 58cm3/m2、塗布速度1.0m/min
、乾燥速度 100℃、乾燥時間1分間で行った。布は木
綿金巾2003布(谷頭商店製)を使用した。
【0089】
【数2】
【0090】
【表5】
【0091】なお、表5中の記号は、表1〜4と同じで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂井 隆也 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 山村 正明 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 森山 登 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 下記一般式(I)で表されるアミドア
    ミンオキサイド型界面活性剤 15〜50重量% 【化1】 (式中、R1は炭素数10〜20のアルキル基又はアルキレン
    基、R2,R3は炭素数1〜3のアルキル基又はアルキレン
    基またはH である。R4はH 、炭素数1〜5のアルキル基
    又はアルキレン基、n は1〜5である。) (b) アルミノ珪酸塩 5〜60重量% (c) アルカリ剤 5〜60重量% を含有し、嵩密度が 0.6〜1.2 g/mlの非イオン性高密
    度粒状洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 アニオン界面活性剤及び/又はノニオン
    界面活性剤(a')を、前記(a) との重量比で、(a')/(a)
    =1/100 〜 100/100 の割合で含有する請求項1記載
    の非イオン性高密度粒状洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 アルカリ剤(c) が次の(II)式又は/及
    び (III)式の結晶性珪酸塩である請求項1又は2記載の
    非イオン性高密度粒状洗剤組成物。 x(M2O)・y(SiO2)・z(MemOn)・w(H2O) (II) (式中、M は周期律表のIa族元素を表し、MeはIIa 族元
    素、IIb 族元素、IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元
    素から選ばれる1種又は2種以上の組み合わせを示し、
    y/x = 0.5〜2.6 、 z/x =0.01〜1.0 、w =0〜2
    0、 n/m = 0.5〜2.0 である。) M2O・x'(SiO2)・y'H2O (III) (式中、M はアルカリ金属を表し、x'= 1.5〜2.6 、
    y'=0〜20である。)
  4. 【請求項4】 アニオン界面活性剤が、炭素数10〜18の
    高級脂肪酸塩、炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又
    は2級アルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のア
    ルコールのエトキシレート化物の硫酸エステル塩、アル
    キル基の炭素数が8〜16のアルキルベンゼンスルホン酸
    塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
    塩及びα−スルホ脂肪酸塩及びα−スルホ脂肪酸アルキ
    ルエステル塩から選ばれる1種又は2種以上である請求
    項2又は3記載の非イオン性高密度粒状洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 ノニオン界面活性剤が、ポリオキシアル
    キレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキ
    ルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン
    脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコールエー
    テル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステ
    ル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシ
    エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー及びア
    ルカノイルN−メチルグルカミンから選ばれる1種又は
    2種以上である請求項2〜4の何れか1項記載の非イオ
    ン性高密度粒状洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 平均分子量1000〜100000のポリカルボキ
    シレートを含有する請求項1〜5の何れか1項記載の非
    イオン性高密度粒状洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 有機ビルダーとしてアスパラギン酸ジ酢
    酸塩及び/又はヒドロキシイミノジコハク酸塩を 0.5〜
    20重量%含有する請求項1〜6の何れか1項記載の非イ
    オン性高密度粒状洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 有機ビルダーとしてアスパラギン酸ジ酢
    酸塩を 1.0〜5重量%含有する請求項1〜7の何れか1
    項記載の非イオン性高密度粒状洗剤組成物。
JP5611496A 1996-03-13 1996-03-13 非イオン性高密度粒状洗剤組成物 Pending JPH09241678A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5611496A JPH09241678A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 非イオン性高密度粒状洗剤組成物
PCT/JP1997/000666 WO1997033960A1 (fr) 1996-03-13 1997-03-05 Composition detergente granulee et d'une densite elevee

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5611496A JPH09241678A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 非イオン性高密度粒状洗剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09241678A true JPH09241678A (ja) 1997-09-16

Family

ID=13018060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5611496A Pending JPH09241678A (ja) 1996-03-13 1996-03-13 非イオン性高密度粒状洗剤組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH09241678A (ja)
WO (1) WO1997033960A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114400A (ja) * 1997-10-20 1999-04-27 Kao Corp アスファルト乳剤用カチオン性乳化剤
JP2000080397A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Kao Corp 洗浄剤組成物
US6602846B1 (en) * 1999-06-14 2003-08-05 Kao Corporation Method for producing single nucleus detergent particles
JP2015042707A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 花王株式会社 衣料用洗浄剤組成物
JP2022536628A (ja) * 2019-06-21 2022-08-18 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 固体非イオン性界面活性剤組成物

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6506710B1 (en) 1997-12-19 2003-01-14 Akzo Nobel N.V. Viscoelastic surfactants and compositions containing same
US6239183B1 (en) * 1997-12-19 2001-05-29 Akzo Nobel Nv Method for controlling the rheology of an aqueous fluid and gelling agent therefor
AU5793600A (en) 1999-09-22 2001-03-29 Baker Hughes Incorporated Hydraulic fracturing using non-ionic surfactant gelling agent

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5133224B2 (ja) * 1973-09-29 1976-09-18
US4370273A (en) * 1981-02-06 1983-01-25 Emery Industries, Inc. Amidoamine oxides of polymeric fatty acids
US4375421A (en) * 1981-10-19 1983-03-01 Lever Brothers Company Viscous compositions containing amido betaines and salts
JPS61283695A (ja) * 1985-06-11 1986-12-13 川研ファインケミカル株式会社 洗浄剤組成物
JP3378329B2 (ja) * 1993-02-10 2003-02-17 株式会社デンソー 金属材料のろう付前処理剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114400A (ja) * 1997-10-20 1999-04-27 Kao Corp アスファルト乳剤用カチオン性乳化剤
JP2000080397A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Kao Corp 洗浄剤組成物
US6602846B1 (en) * 1999-06-14 2003-08-05 Kao Corporation Method for producing single nucleus detergent particles
JP2015042707A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 花王株式会社 衣料用洗浄剤組成物
JP2022536628A (ja) * 2019-06-21 2022-08-18 エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド 固体非イオン性界面活性剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO1997033960A1 (fr) 1997-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3810854B2 (ja) 高密度粉末洗剤組成物
JPH09263788A (ja) 高密度粉末洗剤組成物
JP3513313B2 (ja) 衣料用高密度粒状洗剤組成物
JPH09241678A (ja) 非イオン性高密度粒状洗剤組成物
JPH09241697A (ja) 非イオン性高密度粒状洗剤組成物
JPH09279183A (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JP3221830B2 (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JP3290373B2 (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JP3221831B2 (ja) 非イオン性高密度粒状洗剤組成物
JPH09279182A (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JP3676028B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH10102087A (ja) 洗浄剤組成物
JPH09279198A (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JP3522893B2 (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JPH1135978A (ja) 漂白剤含有洗剤組成物
JPH09279199A (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JPH09279197A (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JPH10110189A (ja) 洗浄剤組成物
JPH1135986A (ja) 漂白剤含有洗剤組成物
JP3877808B2 (ja) 高密度粒状洗剤組成物
JP3332788B2 (ja) 漂白剤含有洗浄剤組成物
JP3522894B2 (ja) 非イオン性高密度粒状洗剤組成物
JP3198035B2 (ja) 高密度洗浄剤粒子
JPH10316999A (ja) 洗浄剤組成物
JP3485400B2 (ja) 洗浄剤組成物