JPH09240437A - ヒーター付ミラー及びその製造方法 - Google Patents

ヒーター付ミラー及びその製造方法

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JPH09240437A
JPH09240437A JP8083124A JP8312496A JPH09240437A JP H09240437 A JPH09240437 A JP H09240437A JP 8083124 A JP8083124 A JP 8083124A JP 8312496 A JP8312496 A JP 8312496A JP H09240437 A JPH09240437 A JP H09240437A
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JP
Japan
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mirror
heating resistor
moisture
insulating
heater
Prior art date
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Pending
Application number
JP8083124A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hiroki
弘志 尋木
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温速度などの性能を下げることなく、安価
かつ容易に十分な絶縁性と耐食性を得ることができるヒ
ーター付ミラーを提供する。 【解決手段】 ミラー基板の裏面に面状発熱抵抗体を形
成し、この面状発熱抵抗体上に少なくとも一対の対向す
る電極と、温度制御素子と、温度ヒューズとを設け、前
記面状発熱抵抗体上に絶縁防湿層を形成してなるヒータ
ー付ミラーにおいて、前記絶縁防湿層は、前記温度ヒュ
ーズのリード線に対応する位置に、このリード線を包埋
する凸部を形成しているもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の鏡や、車両
用ドアミラー等に好適に用いられる防曇用のヒーター付
ミラー又はミラーの表面に付着した水滴、雨滴、露、
霜、氷といったものを除去するヒーター付ミラーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】降雨時や、寒冷地の降雪時の車両の走行
において、バックミラー等に水滴が付着したり氷結した
りすることにより、後方の視認が不十分となり走行安全
性が損なわれることを防ぐことを目的として、ミラー表
面に付着した水滴、氷などを加温して除去するために加
熱ができるミラーが種々提案されている。
【0003】例えば、実開昭61−192963号公報
には、バックミラーのガラス裏面の全面に面状発熱体を
形成し、両側端に設けた電極により通電させることによ
ってバックミラーのガラス裏面を均一な温度分布で温め
るヒーター付バックミラーが開示されている。また、実
開平5−13872号公報には、ミラー基板の表面に反
射膜兼発熱抵抗体を形成し、この反射膜兼発熱抵抗体の
表面に絶縁用オーバーコート層を設けたヒーター付ミラ
ーが提案されている。これらのヒーター付ミラーは、発
熱体に通電加熱しミラー面を加温することによって、ミ
ラー表面に付着した水滴、氷などを加温除去して良好な
視界を得るものである。このため、ミラー表面を所定の
温度とするために、ヒーター付ミラーは、温度制御素子
を取り付けている。更に、万が一、温度制御素子の故障
などが生じた場合に備えて、過加熱による事故を防ぐた
め、給電点近傍に温度ヒューズを設けている。
【0004】ところで、上記のヒーター付ミラーは、温
度ヒューズのリード線が面状発熱抵抗体上を通ってお
り、リード線と面状発熱抵抗体とが短絡すると、温度ヒ
ューズが動作しない場合もあり得る。このため、温度ヒ
ューズのリード線と面状発熱抵抗体との間を十分に絶縁
する必要がある。また、特に車両用として用いる場合、
腐食などの防止の為に面状発熱抵抗体表面に防湿層を形
成する必要がある。これらの理由からヒーター付ミラー
は、面状発熱抵抗体上に絶縁防湿層を形成することが必
要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記面
状発熱抵抗体上に形成した絶縁防湿層を厚くすると、熱
容量の増加により昇温速度が遅くなり、所望の性能を発
揮できなくなるなどの悪影響が生じる。そこで、通常、
絶縁防湿材を有機溶剤などに溶かして液状となし、これ
を面状発熱抵抗体上に塗布し、乾燥して絶縁防湿層を形
成する。ところで、上記のように温度ヒューズのリード
線と面状発熱抵抗体との間は、リード線と面状発熱抵抗
体とが短絡しないよう十分に絶縁する必要があるが、リ
ード線と面状発熱抵抗体との間は、絶縁防湿材の塗布の
際、影になるため、十分な塗装が行いにくく、十分な絶
縁防湿層を形成するためには、別工程の塗布作業が必要
となりコストアップするなどといった問題があった。リ
ード線と面状発熱抵抗体とが短絡しないよう十分に絶縁
するためには、予め被覆したリード線を使用することも
考えられるが、その場合でも、コストアップやリード線
の接続部の耐食性が低下するなどの問題を有しており、
有効な解決策とはなり難い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の課題を解決するためになしたもので、ミラー基板の裏
面に面状発熱抵抗体を形成し、この面状発熱抵抗体上に
少なくとも一対の対向する電極と、温度制御素子と、温
度ヒューズとを設け、前記面状発熱抵抗体上に絶縁防湿
層を形成してなるヒーター付ミラーにおいて、前記絶縁
防湿層は、前記温度ヒューズのリード線に対応する位置
に、このリード線を包埋する凸部を形成していることを
特徴とするヒーター付ミラーを第1の要旨とし、ミラー
基板の裏面に面状発熱抵抗体を形成し、この面状発熱抵
抗体上に少なくとも一対の対向する電極と、温度制御素
子と、温度ヒューズとを設け、前記面状発熱抵抗体上に
液状となした絶縁防湿材を塗布して絶縁防湿層を形成し
てなるヒーター付ミラーの製造方法において、前記温度
ヒューズのリード線と前記面状発熱抵抗体との間隔を、
前記液状となした絶縁防湿材が毛細管現象によって流入
する範囲となしたことを特徴とするヒーター付ミラーの
製造方法を第2の要旨とする。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例である車両用ドアミラーに
用いるヒーター付ミラーの裏面模式図であり、図2はそ
の縦断面模式図である。参照符号1は、ミラー基板であ
り、ガラスなどの透明材料よりなっている。このミラー
基板1の裏面には、面状発熱抵抗体2が形成されてい
る。この面状発熱抵抗体2は、クロム、ニッケル、ニク
ロム、チタンなどの抵抗体材料の単層又はこれらの複層
よりなり、スパッタリング法や真空蒸着法により形成さ
れる。このようにして形成された面状発熱抵抗体2は、
反射膜兼発熱抵抗体膜として作用する。
【0008】更に、この面状発熱抵抗体2上には、これ
に通電するための、対向する電極3a、3bを少なくと
も一対設けている。この電極3a、3bは種々の方法で
形成することができる。例えば、銅や銀ペーストを用い
て銅や銀の薄層を形成したり、更にその上にハンダを施
したり、ニッケルめっきによりニッケルの薄層を形成し
たりなどである。尚、電極は、二対以上設けても良い。
また、上記面状発熱抵抗体2上には、ヒーター付ミラー
の温度制御のためのサーモスタットなどよりなる温度制
御素子4と、万が一温度制御素子4が故障した場合にも
発火などすることのないよう温度ヒューズ5とが設けら
れており、この温度ヒューズ5は、リード線6によって
電極3a及び温度制御素子4と接続している。
【0009】そして、上記面状発熱抵抗体2の上には、
この面状発熱抵抗体2とリード線6との短絡防止、及
び、面状発熱抵抗体2や電極3a、3bなどの腐食防止
のためアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、シリコン系樹
脂、フッソ系樹脂などの絶縁防湿材よりなる絶縁防湿層
7を形成している。この絶縁防湿層7は、上記絶縁防湿
材をアルコール、エステル、芳香族系溶剤といった有機
溶剤に溶かし、液状となした絶縁防湿材塗料を用いて、
刷毛、スプレーなど適宜方法によって上記面状発熱抵抗
体2の上に塗布し、乾燥させて形成する。尚、この絶縁
防湿層7形成するに当たって、上記電極3a、3bの場
所では、その上に形成する。この絶縁防湿層7は、前記
リード線6に対応する位置に、このリード線6を包埋す
る凸部7aを形成している。この凸部7aによって、リ
ード線6と面状発熱抵抗体2とが短絡しないよう十分に
絶縁することができ、しかも、他の位置の絶縁防湿層7
の厚みを相対的に薄くできるので、熱容量の増加による
昇温速度の低下や、所望の性能を発揮できなくなるなど
といった悪影響が生じない。
【0010】上記絶縁防湿層7の前記リード線6に対応
する位置に、このリード線6を包埋する凸部7aを形成
するには、面状発熱抵抗体2とリード線6との間隔を、
前記液状となした絶縁防湿材が毛細管現象によって流入
する範囲となすことで容易に達成できる。毛細管現象に
よって流入する範囲とは、上記液状となした絶縁防湿材
を塗布したとき、この塗布した絶縁防湿材が、面状発熱
抵抗体2とリード線5との間に働く毛細管現象によっ
て、面状発熱抵抗体2とリード線5との間に流れ込み、
膜状に拡がることができる状態をいい、この状態で乾燥
することによってリード線6を埋設した凸部7aが形成
される。尚、面状発熱抵抗体2とリード線5との間隔
は、液状となした絶縁防湿材が毛細管現象によって流入
する範囲に設定することが必要であるが、その値は、使
用する液状となした絶縁防湿材の粘度などに応じて適宜
設定する。
【0011】尚、絶縁防湿層は、ミラー中央部では薄
く、電極を設けた外周部ではその1.5倍以上厚くする
ことが好ましい。これは、銅や銀ペーストを用いた電極
は、クロム、ニッケル、ニクロム、チタンなどよりなる
面状発熱抵抗体より著しく腐食しやすく、腐食防止のた
めには、絶縁防湿層の膜厚を電気的絶縁に必要な膜厚よ
り厚くする必要があるためである。絶縁防湿層を厚くす
ると、上述のようにミラーの昇温速度が遅くなって水滴
の除去に時間がかかるなどの悪影響が生じるが、電極を
形成している外周部は視認に影響しないので、電極を設
けた外周部のみの膜厚を厚くすることにより、昇温速度
などの性能を下げることなく、十分な耐食性を得ること
ができる。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るヒーター付きミラーは、昇
温速度などの性能を下げることなく、安価かつ容易に十
分な絶縁性と耐食性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の裏面斜視模式図。
【図2】図1の縦断模式図。
【符号の説明】
1 ミラー基板 2 面状発熱抵抗体 3a 電極 3b 電極 4 温度制御素子 5 温度ヒューズ 6 リード線 7 絶縁防湿層 7a 凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラー基板の裏面に面状発熱抵抗体を形
    成し、この面状発熱抵抗体上に少なくとも一対の対向す
    る電極と、温度制御素子と、温度ヒューズとを設け、前
    記面状発熱抵抗体上に絶縁防湿層を形成してなるヒータ
    ー付ミラーにおいて、前記絶縁防湿層は、前記温度ヒュ
    ーズのリード線に対応する位置に、このリード線を包埋
    する凸部を形成していることを特徴とするヒーター付ミ
    ラー。
  2. 【請求項2】 ミラー基板の裏面に面状発熱抵抗体を形
    成し、この面状発熱抵抗体上に少なくとも一対の対向す
    る電極と、温度制御素子と、温度ヒューズとを設け、前
    記面状発熱抵抗体上に液状となした絶縁防湿材を塗布し
    て絶縁防湿層を形成してなるヒーター付ミラーの製造方
    法において、前記温度ヒューズのリード線と前記面状発
    熱抵抗体との間隔を、前記液状となした絶縁防湿材が毛
    細管現象によって流入する範囲となしたことを特徴とす
    るヒーター付ミラーの製造方法。
JP8083124A 1996-03-12 1996-03-12 ヒーター付ミラー及びその製造方法 Pending JPH09240437A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1059139A (ja) * 1996-06-14 1998-03-03 Pentel Kk ヒーター付ミラー及びその製造方法
CN110386084A (zh) * 2018-04-23 2019-10-29 安电株式会社 负载驱动装置

Cited By (4)

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