JPH09240163A - 平版印刷版用版面処理液 - Google Patents
平版印刷版用版面処理液Info
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- JPH09240163A JPH09240163A JP5030196A JP5030196A JPH09240163A JP H09240163 A JPH09240163 A JP H09240163A JP 5030196 A JP5030196 A JP 5030196A JP 5030196 A JP5030196 A JP 5030196A JP H09240163 A JPH09240163 A JP H09240163A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷
版の版面処理液である中和液(安定液)や感脂化液(エ
ッチ液)に於いて、実質的に有機溶剤を使用せずに、メ
ルカプト基またはチオン基を有する化合物を含有させた
場合に生じる該化合物の経時による親油化能力を低下さ
せずに安定に維持させることである。 【解決手段】画像銀をインキ受理性として利用する平版
印刷版の版面処理液である中和液(安定液)やエッチ液
に於いて、メルカプト基又はチオン基を有する水不溶性
の化合物の少なくとも一種と重亜硫酸塩を含有すること
により達成された。
版の版面処理液である中和液(安定液)や感脂化液(エ
ッチ液)に於いて、実質的に有機溶剤を使用せずに、メ
ルカプト基またはチオン基を有する化合物を含有させた
場合に生じる該化合物の経時による親油化能力を低下さ
せずに安定に維持させることである。 【解決手段】画像銀をインキ受理性として利用する平版
印刷版の版面処理液である中和液(安定液)やエッチ液
に於いて、メルカプト基又はチオン基を有する水不溶性
の化合物の少なくとも一種と重亜硫酸塩を含有すること
により達成された。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像銀をインキ受理性
として利用する平版印刷版の版面処理液である中和液
(安定液)や感脂化液(エッチ)液に関するものであ
る。
として利用する平版印刷版の版面処理液である中和液
(安定液)や感脂化液(エッチ)液に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高い感度を有し、かつスペクトル増感で
きるハロゲン化銀乳剤を用いた印刷版は、既にいくつか
の形で実用化されている。そのうち銀画像をインキ受理
性にして利用するオフセット印刷版としては、米国特許
第3721559号、同第3490905号、特公昭4
8−30562号、米国特許第3385701号、同第
3814603号、特公昭44−27242号、特開昭
53−21602号、米国特許第3454398号、同
第3764323号、同第3099209号、特開昭5
3−9603号などがある。
きるハロゲン化銀乳剤を用いた印刷版は、既にいくつか
の形で実用化されている。そのうち銀画像をインキ受理
性にして利用するオフセット印刷版としては、米国特許
第3721559号、同第3490905号、特公昭4
8−30562号、米国特許第3385701号、同第
3814603号、特公昭44−27242号、特開昭
53−21602号、米国特許第3454398号、同
第3764323号、同第3099209号、特開昭5
3−9603号などがある。
【0003】これらは印刷版の製造方法としては、いく
つかのタイプに大別されるけれども、画像銀をインキ受
理性にする点に於いては共通するものである。平版印刷
版は、親油性のインキを受理する画線部分と親水性で水
を受理する非画線部分とから構成される。従って、通常
の平版印刷は水とインキの両方を版面に供給し、画線部
分は着色性のインキを、非画線部分は水を選択的に受け
入れ、該画線上のインキを例えば紙などの基質に転写さ
せることによってなされる。
つかのタイプに大別されるけれども、画像銀をインキ受
理性にする点に於いては共通するものである。平版印刷
版は、親油性のインキを受理する画線部分と親水性で水
を受理する非画線部分とから構成される。従って、通常
の平版印刷は水とインキの両方を版面に供給し、画線部
分は着色性のインキを、非画線部分は水を選択的に受け
入れ、該画線上のインキを例えば紙などの基質に転写さ
せることによってなされる。
【0004】良好な印刷物を得るためには、画線部分と
非画線部分の表面の親油性及び親水性の差が十分に大き
いことが要求される。
非画線部分の表面の親油性及び親水性の差が十分に大き
いことが要求される。
【0005】前述のハロゲン化銀乳剤を用いた印刷版の
製版法は、簡便、確実及び迅速であり、自動化すること
が出来、高い感度、高い解像力、高い画像再現性という
特徴を有しているが、ジアゾ感光材料等の有機コロイド
から現実化されている印刷版(PS版)等に比べて、画
像部分と非画像部分との親油性及び親水性の差が十分に
大きいものではなかった。
製版法は、簡便、確実及び迅速であり、自動化すること
が出来、高い感度、高い解像力、高い画像再現性という
特徴を有しているが、ジアゾ感光材料等の有機コロイド
から現実化されている印刷版(PS版)等に比べて、画
像部分と非画像部分との親油性及び親水性の差が十分に
大きいものではなかった。
【0006】かかる欠点を克服するために、特公昭48
−29723号、特開昭58−127928号等に、メ
ルカプト基またはチオン基を有する水不溶性の化合物を
印刷する前に銀画像に作用しインキ受理性を良くするこ
とが示されている。すなわち、該化合物のメルカプト基
またはチオン基が画像銀に吸着し同化合物の疎水性部分
が画像銀を覆い画線部分と非画線部分との親油性及び親
水性の差が相対的に大きくなるものと考えられている。
−29723号、特開昭58−127928号等に、メ
ルカプト基またはチオン基を有する水不溶性の化合物を
印刷する前に銀画像に作用しインキ受理性を良くするこ
とが示されている。すなわち、該化合物のメルカプト基
またはチオン基が画像銀に吸着し同化合物の疎水性部分
が画像銀を覆い画線部分と非画線部分との親油性及び親
水性の差が相対的に大きくなるものと考えられている。
【0007】一般に、画像銀をインキ受理性とするDT
R平版印刷材料は、印刷版を作成するに際し、画像露光
後、高pH(pH13以上)で現像するため、現像後、
平版印刷版の版面を中和、安定化させる必要があり、弱
酸性から中性(pH5から7)の中和液が用いられてい
る。
R平版印刷材料は、印刷版を作成するに際し、画像露光
後、高pH(pH13以上)で現像するため、現像後、
平版印刷版の版面を中和、安定化させる必要があり、弱
酸性から中性(pH5から7)の中和液が用いられてい
る。
【0008】この中和安定後、前記したように銀画像部
を感脂化させるためにメルカプト基またはチオン基を有
する化合物を含有する感脂化液(エッチ液)で処理して
いた。
を感脂化させるためにメルカプト基またはチオン基を有
する化合物を含有する感脂化液(エッチ液)で処理して
いた。
【0009】メルカプト基またはチオン基を有する化合
物は、一般に、アルカリ溶液または有機溶剤で溶解する
が、中性、弱酸性水溶液には溶解しないため、エッチ液
には有機溶剤で溶解し添加していた。
物は、一般に、アルカリ溶液または有機溶剤で溶解する
が、中性、弱酸性水溶液には溶解しないため、エッチ液
には有機溶剤で溶解し添加していた。
【0010】近年、画像銀をインキ受理性として利用す
る平版印刷版の大版化にともない、印刷機に版を掛け印
刷前に感脂化液(エッチ液)でエッチングすることが作
業的にやりにくい状態にあり、現像処理後の中和液にも
感脂化機能を持たせ、上記感脂化液(エッチ液)の省
略、または、エッチ液との併用による感脂化力アップと
いう試みがなされている。
る平版印刷版の大版化にともない、印刷機に版を掛け印
刷前に感脂化液(エッチ液)でエッチングすることが作
業的にやりにくい状態にあり、現像処理後の中和液にも
感脂化機能を持たせ、上記感脂化液(エッチ液)の省
略、または、エッチ液との併用による感脂化力アップと
いう試みがなされている。
【0011】しかしながら、メルカプト基またはチオン
基を有する化合物をpH5〜7程度の中和液やエッチ液
に溶解させるために、従来から用いられているエチルア
ルコールやイソプロピルアルコール等の有機溶剤の使用
は環境上、安全衛生上の問題があり好ましくない。特に
中和液においては有機溶剤は、処理装置内で蒸発しメル
カプト基またはチオン基を有する化合物が析出しやすく
なるという問題がある。
基を有する化合物をpH5〜7程度の中和液やエッチ液
に溶解させるために、従来から用いられているエチルア
ルコールやイソプロピルアルコール等の有機溶剤の使用
は環境上、安全衛生上の問題があり好ましくない。特に
中和液においては有機溶剤は、処理装置内で蒸発しメル
カプト基またはチオン基を有する化合物が析出しやすく
なるという問題がある。
【0012】上記問題を解決するために、特開平6−7
9982、同平7−248630にアミン化合物を用い
て、版面処理液中にメルカプト基またはチオン基を有す
る化合物を溶解し含有させる方法が開示されている。
9982、同平7−248630にアミン化合物を用い
て、版面処理液中にメルカプト基またはチオン基を有す
る化合物を溶解し含有させる方法が開示されている。
【0013】このように、メルカプト基またはチオン基
を有する化合物を有機溶剤を実質的に用いないで、版面
処理液中に溶解させた場合、該版面処理液中のメルカプ
ト基またはチオン基を有する化合物の親油化能力が経時
によって著しく低下するという問題が生じた。及び、ラ
ンニング処理による、インキ受理性の低下という問題が
生じた。
を有する化合物を有機溶剤を実質的に用いないで、版面
処理液中に溶解させた場合、該版面処理液中のメルカプ
ト基またはチオン基を有する化合物の親油化能力が経時
によって著しく低下するという問題が生じた。及び、ラ
ンニング処理による、インキ受理性の低下という問題が
生じた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の版面処理
液である中和液(安定液)や感脂化液(エッチ液)に於
いて、実質的に有機溶剤を使用せずに、メルカプト基ま
たはチオン基を有する化合物を含有させた場合に生じる
該化合物の経時による親油化能力を低下させずに安定に
維持させることであり、また、ランニング処理によるイ
ンキ受理性の低下を改良することである。
銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の版面処理
液である中和液(安定液)や感脂化液(エッチ液)に於
いて、実質的に有機溶剤を使用せずに、メルカプト基ま
たはチオン基を有する化合物を含有させた場合に生じる
該化合物の経時による親油化能力を低下させずに安定に
維持させることであり、また、ランニング処理によるイ
ンキ受理性の低下を改良することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の版面
処理液において、メルカプト基又はチオン基を有する水
不溶性の化合物の少なくとも一種と重亜硫酸塩を含有す
ることにより達成された。
画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の版面
処理液において、メルカプト基又はチオン基を有する水
不溶性の化合物の少なくとも一種と重亜硫酸塩を含有す
ることにより達成された。
【0016】重亜硫酸塩を含有することにより、メルカ
プト基またはチオン基を有する化合物の経時での親油化
能力の低下を防止し、版面処理液の安定性を高め、平版
印刷版に安定したインキ受理性をもたせることができ
た。
プト基またはチオン基を有する化合物の経時での親油化
能力の低下を防止し、版面処理液の安定性を高め、平版
印刷版に安定したインキ受理性をもたせることができ
た。
【0017】本発明に用いられる重亜硫酸塩は、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属塩、または、アンモニ
ウム塩ちして用いることができるが、これらに限定され
るものではない。重亜硫酸塩の含有量は、1〜100g
/Lであり、好ましくは、2〜30g/Lである。
ウム、カリウム等のアルカリ金属塩、または、アンモニ
ウム塩ちして用いることができるが、これらに限定され
るものではない。重亜硫酸塩の含有量は、1〜100g
/Lであり、好ましくは、2〜30g/Lである。
【0018】本発明に用いられるメルカプト基またはチ
オン基を有する化合物は、例えば、特公昭48−297
23号、特開昭58−127928号等に記載されてい
る。特に、アルキル基、アリール基、アルケニル基等の
親油性基を有するものが好ましい。
オン基を有する化合物は、例えば、特公昭48−297
23号、特開昭58−127928号等に記載されてい
る。特に、アルキル基、アリール基、アルケニル基等の
親油性基を有するものが好ましい。
【0019】本発明のメルカプト基またはチオン基を有
する化合物の代表例として、次の化2に示される一般式
を有するものが挙げられる。
する化合物の代表例として、次の化2に示される一般式
を有するものが挙げられる。
【0020】
【化2】
【0021】(式中のRは水素原子、炭素数12以下、
好ましくは3〜12のアルキル基、アリール基、アルケ
ニル基で、Zは、式中のN、Cと共に5ないし6員環を
形成するのに必要な結合の残りの原子団を示す。)
好ましくは3〜12のアルキル基、アリール基、アルケ
ニル基で、Zは、式中のN、Cと共に5ないし6員環を
形成するのに必要な結合の残りの原子団を示す。)
【0022】5ないし6員環の具体的な例としては、イ
ミダゾール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、
オキサゾール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ト
リアジン等であり、又これらの環は2個以上の縮合生成
した環であってもよく、ベンゼン環やナフタリン環と縮
合したものであってもよい。
ミダゾール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、
オキサゾール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ト
リアジン等であり、又これらの環は2個以上の縮合生成
した環であってもよく、ベンゼン環やナフタリン環と縮
合したものであってもよい。
【0023】係る化合物の具体例としては、2−メルカ
プト−4−フェニルイミダゾ−ル、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾ−ル、2−メルカプト−ベンズイミ
ダゾール、1−エチル−2−メルカプト−ベンズイミダ
ゾール、2−メルカプト−1−ブチル−ベンズイミダゾ
ール、1,3−ジエチル−ベンゾイミダゾリン−2−チ
オン、1,3−ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオ
ン、2,2´−ジメルカプト−1,1´−デカメチレン
−ジイミダゾリン、2−メルカプト−4−フェニルチア
ゾール、2−メルカプト−ベンゾチアゾール、2−メル
カプトナフトチアゾ−ル、3−エチル−ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2
−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−ペン
チル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル
−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカプト
−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリア
ゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−ト
リアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5−ヘ
プチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−
4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリアゾ
ール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,
3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘ
プチル−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−フェ
ニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシ
ル−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5
−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、2−メル
カプト−5−ニトロピリジン、1−メチル−キノリン−
2(1H)−チオン、3−メルカプト−4−メチル−6
−フェニル−ピリダジン、2−メルカプト−5,6−ジ
フェニル−ピラジン、2−メルカプト−4,6−ジフェ
ニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−メル
カプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン、1,
5−ジメルカプト−3,7−ジフェニル−S−トリアゾ
リノ〔1,2−a〕−S−トリアゾリン等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
プト−4−フェニルイミダゾ−ル、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾ−ル、2−メルカプト−ベンズイミ
ダゾール、1−エチル−2−メルカプト−ベンズイミダ
ゾール、2−メルカプト−1−ブチル−ベンズイミダゾ
ール、1,3−ジエチル−ベンゾイミダゾリン−2−チ
オン、1,3−ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオ
ン、2,2´−ジメルカプト−1,1´−デカメチレン
−ジイミダゾリン、2−メルカプト−4−フェニルチア
ゾール、2−メルカプト−ベンゾチアゾール、2−メル
カプトナフトチアゾ−ル、3−エチル−ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2
−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−ペン
チル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル
−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカプト
−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリア
ゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−ト
リアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5−ヘ
プチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−
4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリアゾ
ール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,
3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘ
プチル−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−フェ
ニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシ
ル−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5
−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、2−メル
カプト−5−ニトロピリジン、1−メチル−キノリン−
2(1H)−チオン、3−メルカプト−4−メチル−6
−フェニル−ピリダジン、2−メルカプト−5,6−ジ
フェニル−ピラジン、2−メルカプト−4,6−ジフェ
ニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−メル
カプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン、1,
5−ジメルカプト−3,7−ジフェニル−S−トリアゾ
リノ〔1,2−a〕−S−トリアゾリン等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0024】本発明に用いられるメルカプト基またはチ
オン基を有する化合物の使用量は、版面処理液1l当り
0.01〜10gであるが、好ましくは0.02〜5g
の範囲で添加する。
オン基を有する化合物の使用量は、版面処理液1l当り
0.01〜10gであるが、好ましくは0.02〜5g
の範囲で添加する。
【0025】本発明に用いられるメルカプト基またはチ
オン基を有する化合物を水を主体とする弱酸性から中性
(pH5〜7)の版面処理液に溶解する方法は、例え
ば、アルカリ溶液で溶解しpHを調節する方法、アミン
化合物による方法、第4級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤による方法等、種々考えられるが、好ましくは
アミン化合物による方法であるが、これらに限定される
ものではない。前記したごとく、本発明において、有機
溶剤、特に低沸点(100℃以下)の有機溶剤、例えば
エチルアルコール、イソプロピルアルコール等は実質的
に用いないか、安全上問題のない程度(危険物に該当し
ない程度)、例えば処理液に対して20%以下、特に1
0%以下を用いた場合でも本発明は効果的に働く。
オン基を有する化合物を水を主体とする弱酸性から中性
(pH5〜7)の版面処理液に溶解する方法は、例え
ば、アルカリ溶液で溶解しpHを調節する方法、アミン
化合物による方法、第4級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤による方法等、種々考えられるが、好ましくは
アミン化合物による方法であるが、これらに限定される
ものではない。前記したごとく、本発明において、有機
溶剤、特に低沸点(100℃以下)の有機溶剤、例えば
エチルアルコール、イソプロピルアルコール等は実質的
に用いないか、安全上問題のない程度(危険物に該当し
ない程度)、例えば処理液に対して20%以下、特に1
0%以下を用いた場合でも本発明は効果的に働く。
【0026】上記アミン化合物は、例えばモノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、アミノエチルエタノールアミン等のアミノアルコー
ル類、プロピルアミン、ブチルアミン等のモノアミン
類、ジメチルアミノエチルアミン等のジアミン類、N−
アミノプロピルプロパンジアミン等のポリアミン類及び
ピリジンやピペリジン等の環状アミン等である。好まし
くはアミノアルコール類である。これらのアミン化合物
は日本乳化剤(株)、広栄化学工業(株)等から入手す
ることが出来る。
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、アミノエチルエタノールアミン等のアミノアルコー
ル類、プロピルアミン、ブチルアミン等のモノアミン
類、ジメチルアミノエチルアミン等のジアミン類、N−
アミノプロピルプロパンジアミン等のポリアミン類及び
ピリジンやピペリジン等の環状アミン等である。好まし
くはアミノアルコール類である。これらのアミン化合物
は日本乳化剤(株)、広栄化学工業(株)等から入手す
ることが出来る。
【0027】本発明に用いられるアミン化合物は、前記
のメルカプト化合物に対して重量比で1:1〜100:
1、好ましくは1:1〜50:1の範囲の割合で添加す
る。
のメルカプト化合物に対して重量比で1:1〜100:
1、好ましくは1:1〜50:1の範囲の割合で添加す
る。
【0028】本発明において、更に、該版面処理液に
は、ランニング処理液によっても安定した処理性をもた
せるために、りん酸またはりん酸塩を含有することが好
ましい。重亜硫酸塩とりん酸またはりん酸塩との組み合
わせにより、より安定した処理性を持つことができ、安
定したインキ受理性をもたせることができる。
は、ランニング処理液によっても安定した処理性をもた
せるために、りん酸またはりん酸塩を含有することが好
ましい。重亜硫酸塩とりん酸またはりん酸塩との組み合
わせにより、より安定した処理性を持つことができ、安
定したインキ受理性をもたせることができる。
【0029】本発明に用いるりん酸またはりん酸塩は、
正りん酸、メタりん酸、ポリりん酸、ピロりん酸または
それらの塩になっていてもよいが、これらに限定される
ものではない。りん酸またはりん酸塩の含有量は0.0
5モル/L以上、好ましくは0.1〜1.0モル/Lの
範囲で添加する。
正りん酸、メタりん酸、ポリりん酸、ピロりん酸または
それらの塩になっていてもよいが、これらに限定される
ものではない。りん酸またはりん酸塩の含有量は0.0
5モル/L以上、好ましくは0.1〜1.0モル/Lの
範囲で添加する。
【0030】本発明において下記化3の化合物を含有さ
せることにより、メルカプト基またはチオン基を有する
化合物を含有した時に生じる保管中の析出を防止するこ
とができる。
せることにより、メルカプト基またはチオン基を有する
化合物を含有した時に生じる保管中の析出を防止するこ
とができる。
【0031】
【化3】
【0032】Aはカルボキシ基を有するビニルモノマ
ー、Bは共重合可能なエチレン性不飽和モノマー、Mは
水素、アルカリ金属、アンモニウムイオン等のカチオン
を表す。lは30〜90モル%、mは10〜50モル
%、nは0〜50モル%である。
ー、Bは共重合可能なエチレン性不飽和モノマー、Mは
水素、アルカリ金属、アンモニウムイオン等のカチオン
を表す。lは30〜90モル%、mは10〜50モル
%、nは0〜50モル%である。
【0033】上記化3の化合物を版面処理液に添加する
とメルカプト基またはチオン基を有する化合物の安定な
溶解状態を保つことができ、特に低温経時でメルカプト
基またはチオン基を有する化合物の析出を効果的に防止
することができる。
とメルカプト基またはチオン基を有する化合物の安定な
溶解状態を保つことができ、特に低温経時でメルカプト
基またはチオン基を有する化合物の析出を効果的に防止
することができる。
【0034】本発明に用いられる化3の化合物を以下に
述べるがこれらに限定されるものではない。
述べるがこれらに限定されるものではない。
【0035】上記化3中のモノマーAの例としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、ソルビン酸、マレイン酸、フ
マール酸、イタコン酸、シトラコン酸(無水マレイン
酸、イタコン酸無水物等の酸無水物、または、それらの
置換体でもよい)等が挙げられる。それらは、アルカリ
金属原子等と塩の形をとってもよい。好ましくは、無水
マレイン酸である。
クリル酸、メタクリル酸、ソルビン酸、マレイン酸、フ
マール酸、イタコン酸、シトラコン酸(無水マレイン
酸、イタコン酸無水物等の酸無水物、または、それらの
置換体でもよい)等が挙げられる。それらは、アルカリ
金属原子等と塩の形をとってもよい。好ましくは、無水
マレイン酸である。
【0036】上記化3中のモノマーBの例としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
2−エチルヘキシル等のアクリル酸またはメタクリル酸
のアルキルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸またはメタ
クリル酸の誘導体、N−ビニルピロール、N−ビニルカ
ルバゾール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化
合物等があげられるが、本発明に用いられる化2の共重
合体としては、好ましくは、モノマーBは含まない方が
よい。
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
2−エチルヘキシル等のアクリル酸またはメタクリル酸
のアルキルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸またはメタ
クリル酸の誘導体、N−ビニルピロール、N−ビニルカ
ルバゾール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化
合物等があげられるが、本発明に用いられる化2の共重
合体としては、好ましくは、モノマーBは含まない方が
よい。
【0037】化3に示される化合物の好ましい例として
は、スチレンスルホン酸と無水マレイン酸の共重合体
で、スチレンスルホン酸/無水マレイン酸の比が1/1
〜3/1で、分子量は20000以下のものであり、好
ましくは1000〜5000のものである。この化合物
は、公知であり、市販品として入手することができる。
は、スチレンスルホン酸と無水マレイン酸の共重合体
で、スチレンスルホン酸/無水マレイン酸の比が1/1
〜3/1で、分子量は20000以下のものであり、好
ましくは1000〜5000のものである。この化合物
は、公知であり、市販品として入手することができる。
【0038】これらの化合物の含有量は、約0.1%か
ら20%(重量)の濃度範囲が適当である。後述するメ
ルカプト基またはチオン基を含有する化合物に対して約
1から100倍(重量比)の組み合せが好ましい。本発
明に用いられる、スチレンスルホン酸と無水マレイン酸
の共重合体は、スチレンスルホン酸/無水マレイン酸の
比が1/1〜3/1で、分子量は20000以下のもの
であり、好ましくは1000〜5000のものである。
この化合物は、公知であり、市販品として入手すること
ができる。この化合物の含有量は、約0.1%〜20%
(重量)の濃度範囲が適当である。前記のメルカプト基
またはチオン基を含有する化合物に対して約1〜100
倍(重量比)の組み合せが好ましい。
ら20%(重量)の濃度範囲が適当である。後述するメ
ルカプト基またはチオン基を含有する化合物に対して約
1から100倍(重量比)の組み合せが好ましい。本発
明に用いられる、スチレンスルホン酸と無水マレイン酸
の共重合体は、スチレンスルホン酸/無水マレイン酸の
比が1/1〜3/1で、分子量は20000以下のもの
であり、好ましくは1000〜5000のものである。
この化合物は、公知であり、市販品として入手すること
ができる。この化合物の含有量は、約0.1%〜20%
(重量)の濃度範囲が適当である。前記のメルカプト基
またはチオン基を含有する化合物に対して約1〜100
倍(重量比)の組み合せが好ましい。
【0039】更に、該版面処理液にメルカプト基または
チオン基を有する化合物をより安定した溶解状態に保つ
たせるために、a.カルボキシル基を有する数平均分子
量約2万以下の水溶性重合体、b.芳香族スルホン酸ホ
ルマリン縮合物、c.ポリオキシエチレン基を有するア
ニオン界面活性剤または、d.有機のジスルフィド化合
物を含有することができる。
チオン基を有する化合物をより安定した溶解状態に保つ
たせるために、a.カルボキシル基を有する数平均分子
量約2万以下の水溶性重合体、b.芳香族スルホン酸ホ
ルマリン縮合物、c.ポリオキシエチレン基を有するア
ニオン界面活性剤または、d.有機のジスルフィド化合
物を含有することができる。
【0040】上記、aからdの化合物を版面処理液に添
加するとメルカプト基またはチオン基を有する化合物の
より安定な溶解状態を保つことができ、経時でメルカプ
ト基またはチオン基を有する化合物の析出をより効果的
に防止することができる。
加するとメルカプト基またはチオン基を有する化合物の
より安定な溶解状態を保つことができ、経時でメルカプ
ト基またはチオン基を有する化合物の析出をより効果的
に防止することができる。
【0041】上記aに用いられる化合物は、カルボキシ
ル基(その塩あるいは酸無水物を含む)を有する数平均
分子量約2万以下の水溶性ポリマーである。
ル基(その塩あるいは酸無水物を含む)を有する数平均
分子量約2万以下の水溶性ポリマーである。
【0042】このような水溶性ポリマーは、モノマー単
位としてのカルボキシル基を含むオレフィン系不飽和化
合物、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
ソルビン酸、イタコン酸などの単独重合体あるいはモノ
マー単位としてのカルボキシル基を含むオレフィン系不
飽和化合物及びそれと共重合可能なビニル系モノマーと
の共重合体であることができる。
位としてのカルボキシル基を含むオレフィン系不飽和化
合物、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
ソルビン酸、イタコン酸などの単独重合体あるいはモノ
マー単位としてのカルボキシル基を含むオレフィン系不
飽和化合物及びそれと共重合可能なビニル系モノマーと
の共重合体であることができる。
【0043】上記水溶性共重合体を得るためのビニル系
モノマーとしては、スチレン、あるいはメチル、エチル
等のアルキル置換スチレン、ブトキシ等のアルコキシ置
換スチレン等親油性のスチレン、エチレン、ブチレンな
どのエチレン不飽和モノオレフィン類、塩化ビニルなど
のハロゲン化ビニル類、酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル類、メチル、イソブチル等のアクリル酸またはメタク
リル酸のアルキルエステル類、ビニルエーテル、ビニル
ナフタレン類などを挙げることができ、カルボキシル基
を含むオレフィン系不飽和物の異種のものを共重合体成
分とするものであってもよい。特にスチレンのような親
油性のビニルモノマーを共重合体成分とするものが特に
好ましい。
モノマーとしては、スチレン、あるいはメチル、エチル
等のアルキル置換スチレン、ブトキシ等のアルコキシ置
換スチレン等親油性のスチレン、エチレン、ブチレンな
どのエチレン不飽和モノオレフィン類、塩化ビニルなど
のハロゲン化ビニル類、酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル類、メチル、イソブチル等のアクリル酸またはメタク
リル酸のアルキルエステル類、ビニルエーテル、ビニル
ナフタレン類などを挙げることができ、カルボキシル基
を含むオレフィン系不飽和物の異種のものを共重合体成
分とするものであってもよい。特にスチレンのような親
油性のビニルモノマーを共重合体成分とするものが特に
好ましい。
【0044】共重合体に占めるカルボキシル基を含むオ
レフィン系不飽和物は、約10重量%以上、好ましく
は、20重量%以下である。このカルボキシル基はナト
リウム、カリウム等の塩に成っていても良く、酸無水物
になっていてもよい。
レフィン系不飽和物は、約10重量%以上、好ましく
は、20重量%以下である。このカルボキシル基はナト
リウム、カリウム等の塩に成っていても良く、酸無水物
になっていてもよい。
【0045】本発明に用いられる水溶性ポリマーは、数
平均分子量が約20000以下のものであり、とくに約
1000〜15000の範囲のものが好ましい。
平均分子量が約20000以下のものであり、とくに約
1000〜15000の範囲のものが好ましい。
【0046】本発明に用いられる水溶性ポリマーは、溶
液重合などの公知の製造法によって容易に作ることがで
き、また市販品としても入手することが出来る。この水
溶性ポリマーの中和液中の含有量は、約0.1%から2
0%(重量)の濃度範囲が適当である。メルカプト基ま
たはチオン基を含有する化合物に対して約1から100
倍(重量比)の組み合せが好ましい。
液重合などの公知の製造法によって容易に作ることがで
き、また市販品としても入手することが出来る。この水
溶性ポリマーの中和液中の含有量は、約0.1%から2
0%(重量)の濃度範囲が適当である。メルカプト基ま
たはチオン基を含有する化合物に対して約1から100
倍(重量比)の組み合せが好ましい。
【0047】以下に具体例を示す。なお、重合比率は重
量%で示している。
量%で示している。
【0048】
【化4】
【0049】
【化5】
【0050】
【化6】
【0051】
【化7】
【0052】上記bの芳香族スルホン酸ホルマリン縮合
物は、次の化8に含まれるβ−ナフタレンスルホン酸ソ
ーダホルマリン縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ソ
ーダホルマリン縮合物などが代表例として挙げられる。
これらの化合物は、各メーカーより市販されており、容
易に入手することができる。
物は、次の化8に含まれるβ−ナフタレンスルホン酸ソ
ーダホルマリン縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ソ
ーダホルマリン縮合物などが代表例として挙げられる。
これらの化合物は、各メーカーより市販されており、容
易に入手することができる。
【0053】
【化8】 (nは1以上の整数であり、好ましくは2〜5である。
Mは水素原子、アルカリ金属原子等のカチオンを表す) これらの活性剤は、2種以上組合わせて使用してもよ
い。
Mは水素原子、アルカリ金属原子等のカチオンを表す) これらの活性剤は、2種以上組合わせて使用してもよ
い。
【0054】この活性剤の含有量は、約0.1%から2
0%(重量)の濃度範囲が適当である。メルカプト基ま
たはチオン基を含有する化合物に対して約1から100
倍(重量比)の組み合せが好ましい。
0%(重量)の濃度範囲が適当である。メルカプト基ま
たはチオン基を含有する化合物に対して約1から100
倍(重量比)の組み合せが好ましい。
【0055】上記cのポリオキシエチレン基を有するア
ニオン界面活性剤は、次の化9により表される。
ニオン界面活性剤は、次の化9により表される。
【0056】
【化9】 Rは炭素数1〜30の置換または未置換のアルキル基、
アルケニル基、アリール基を表す。QはO、S、CO
O、−N(R1)−、−N(R1)CO−、−N(R1)
SO2−(R1は、水素原子、置換または未置換のアルキ
ル基を示す。) Bはアルキレン基、アリーレン基、オキシプロピレン基
などの2価基を表す。mは0または1以上の整数であ
る。nは酸化エチレンの平均重合度であり、1〜50、
好ましくは2〜10である。Aは化10である。
アルケニル基、アリール基を表す。QはO、S、CO
O、−N(R1)−、−N(R1)CO−、−N(R1)
SO2−(R1は、水素原子、置換または未置換のアルキ
ル基を示す。) Bはアルキレン基、アリーレン基、オキシプロピレン基
などの2価基を表す。mは0または1以上の整数であ
る。nは酸化エチレンの平均重合度であり、1〜50、
好ましくは2〜10である。Aは化10である。
【0057】
【化10】 Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニウム、低級アルキルアミンなどのカチオンを示す。
B、Q、R、m、nの説明は、化9と同義である。
モニウム、低級アルキルアミンなどのカチオンを示す。
B、Q、R、m、nの説明は、化9と同義である。
【0058】これらの化合物は、米国特許302620
2号、同2600831号、特開昭54−98235
号、特公昭40−23747号等に記載されている。
2号、同2600831号、特開昭54−98235
号、特公昭40−23747号等に記載されている。
【0059】本発明のポリオキシエチレンを有するアニ
オン界面活性剤の具体例を以下に示す。但し、CH2C
H2OはEOと略記する。
オン界面活性剤の具体例を以下に示す。但し、CH2C
H2OはEOと略記する。
【0060】
【化11】
【0061】
【化12】
【0062】
【化13】
【0063】
【化14】
【0064】
【化15】
【0065】これらのポリオキシエチレンを有するアニ
オン界面活性剤は、アニオン活性剤として各メーカーよ
り、容易に入手することができる。この活性剤の含有量
は、約0.1%から20%(重量%)が適当であり、メ
ルカプト基またはチオン基を含有する化合物に対して約
1から100倍(重量比)の組み合せが好ましい。
オン界面活性剤は、アニオン活性剤として各メーカーよ
り、容易に入手することができる。この活性剤の含有量
は、約0.1%から20%(重量%)が適当であり、メ
ルカプト基またはチオン基を含有する化合物に対して約
1から100倍(重量比)の組み合せが好ましい。
【0066】上記dの、有機のジスルフィド化合物の代
表例を以下に示す。
表例を以下に示す。
【0067】
【化16】
【0068】
【化17】
【0069】
【化18】
【0070】この化合物の含有量は、約0.1%から2
0%(重量)の範囲が適当であり、メルカプト基または
チオン基を含有する化合物に対して約1/10から10
倍(重量比)の組み合せ比率が好ましい。
0%(重量)の範囲が適当であり、メルカプト基または
チオン基を含有する化合物に対して約1/10から10
倍(重量比)の組み合せ比率が好ましい。
【0071】版面処理液には、上記の化合物以外にも一
般に使われている保恒剤、保存剤、湿潤剤及び界面活性
剤等を混合することができる。例えば、イミノ二酢酸、
エチレンジアミン四酢酸等の錯化剤も混合することがで
きる。又、コロイダルシリカ等の無機の微粒子もメルカ
プト基等を有する化合物の作用を阻害しない範囲で混合
することが出来る。
般に使われている保恒剤、保存剤、湿潤剤及び界面活性
剤等を混合することができる。例えば、イミノ二酢酸、
エチレンジアミン四酢酸等の錯化剤も混合することがで
きる。又、コロイダルシリカ等の無機の微粒子もメルカ
プト基等を有する化合物の作用を阻害しない範囲で混合
することが出来る。
【0072】画像銀をインキ受理性として利用する平版
印刷版について、ハロゲン化銀乳剤は印刷原版そのもの
に有しても、あるいは銀拡散転写法によって受像層を有
する印刷原版シートに対する銀供給源として、別のネガ
シート上に有していてもよい。
印刷版について、ハロゲン化銀乳剤は印刷原版そのもの
に有しても、あるいは銀拡散転写法によって受像層を有
する印刷原版シートに対する銀供給源として、別のネガ
シート上に有していてもよい。
【0073】該ハロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、
塩臭化銀及びこれらにヨウ化物を含んだもののいずれで
もよく、このバインダーはゼラチンが好ましいが、ゼラ
チンの一部又は全部を他のコロイド物質、例えばカゼイ
ン、アルブミン、セルロース誘導体等で置換されてもよ
い。ハロゲン化銀は硝酸銀に換算して0.5−7g/m
2、バインダーは0.5−10g/m2の範囲で通常使用
することが出来る。
塩臭化銀及びこれらにヨウ化物を含んだもののいずれで
もよく、このバインダーはゼラチンが好ましいが、ゼラ
チンの一部又は全部を他のコロイド物質、例えばカゼイ
ン、アルブミン、セルロース誘導体等で置換されてもよ
い。ハロゲン化銀は硝酸銀に換算して0.5−7g/m
2、バインダーは0.5−10g/m2の範囲で通常使用
することが出来る。
【0074】ハロゲン化銀乳剤の製造法は、通常の写真
業界で公知の方法で製造することが出来、特に印刷版に
使用する為の製法も既述の公知特許文献中に開示されて
いるので参考にすることが出来る。
業界で公知の方法で製造することが出来、特に印刷版に
使用する為の製法も既述の公知特許文献中に開示されて
いるので参考にすることが出来る。
【0075】本発明に用いる平版印刷版は、一般に画像
露光後アルカリ現像液で処理される。係る現像液は、ハ
イドロキノンのごとき現像主薬を含む通常の写真現像
液、ハイポ等を含む銀拡散転写法の現像液あるいはそれ
らをアクチベーター化した高アルカリ現像液等いかなる
ものでも使用することが出来る。
露光後アルカリ現像液で処理される。係る現像液は、ハ
イドロキノンのごとき現像主薬を含む通常の写真現像
液、ハイポ等を含む銀拡散転写法の現像液あるいはそれ
らをアクチベーター化した高アルカリ現像液等いかなる
ものでも使用することが出来る。
【0076】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、勿
論これだけに限定されるものではない。
論これだけに限定されるものではない。
【0077】実施例1 下引き処理したポリエステルフィルム支持体の片面に平
均粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を
設け、反対側の面に光反射率が3%になる量のカーボン
ブラックを含み、写真用ゼラチンに対して20重量%の
平均粒径7μのシリカ粉末を含むハレーション防止用下
塗り層(pH4に調整)と、化学増感された後に平均粒
径7μのシリカ粉末を写真用ゼラチンに対して5重量%
の割合で含む緑感域にスペクトル増感された高感度塩化
銀乳剤(pH4に調整)とを設けた。
均粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を
設け、反対側の面に光反射率が3%になる量のカーボン
ブラックを含み、写真用ゼラチンに対して20重量%の
平均粒径7μのシリカ粉末を含むハレーション防止用下
塗り層(pH4に調整)と、化学増感された後に平均粒
径7μのシリカ粉末を写真用ゼラチンに対して5重量%
の割合で含む緑感域にスペクトル増感された高感度塩化
銀乳剤(pH4に調整)とを設けた。
【0078】下塗り層のゼラチンは3.5g/m2、乳
剤層のゼラチンは0.8g/m2、硝酸銀に換算したハ
ロゲン化銀1.0g/m2の割合で塗布された。この下
塗り層と乳剤層は硬膜剤としてホルマリンをゼラチンに
対して5.0mg/gゼラチン量で含んでいる。乾燥後
40℃で14日間加熱した後、この乳剤層の上に、特開
昭54−103104実施例2のプレートNo.31記
載の核塗液を塗布、乾燥し、平版印刷版を製造する。ハ
ロゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲン化銀1モル当
たり4×10-6モルの塩化ロジウムを添加したものであ
り、平均粒径0.4ミクロンであった。
剤層のゼラチンは0.8g/m2、硝酸銀に換算したハ
ロゲン化銀1.0g/m2の割合で塗布された。この下
塗り層と乳剤層は硬膜剤としてホルマリンをゼラチンに
対して5.0mg/gゼラチン量で含んでいる。乾燥後
40℃で14日間加熱した後、この乳剤層の上に、特開
昭54−103104実施例2のプレートNo.31記
載の核塗液を塗布、乾燥し、平版印刷版を製造する。ハ
ロゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲン化銀1モル当
たり4×10-6モルの塩化ロジウムを添加したものであ
り、平均粒径0.4ミクロンであった。
【0079】この様にして得られた平版印刷版の原版に
像反転機構を有する製版カメラで像露光し、下記の現像
液(使用液)により30℃で30秒間現像処理した。 <現像液> 水酸化ナトリウム 24g 水酸化カリウム 8g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2-メチル-2-アミノ-1-フ゜ロハ゜ノール 30g 2-メルカフ゜ト-5-n-ヘフ゜チル-オキサシ゛アソ゛ール 0.2g 水で1lとする。
像反転機構を有する製版カメラで像露光し、下記の現像
液(使用液)により30℃で30秒間現像処理した。 <現像液> 水酸化ナトリウム 24g 水酸化カリウム 8g 無水亜硫酸ナトリウム 50g 2-メチル-2-アミノ-1-フ゜ロハ゜ノール 30g 2-メルカフ゜ト-5-n-ヘフ゜チル-オキサシ゛アソ゛ール 0.2g 水で1lとする。
【0080】上記の現像処理後、下記に示すような中和
液(安定液)のフレッシュ液で常温で20秒間処理をお
こなった。その後中和液をポリ容器に入れ、50℃1カ
月の経時試験を行い、同様の処理を行った。 <中和液> 第一リン酸カリウム 25g 2-メルカフ゜ト-5-n-ヘフ゜チル-オキサシ゛アソ゛ール 0.2g ジエタノールアミン 5g 亜硫酸塩ナトリウム 2.5g 水で1lとする。 (pH6に調整)
液(安定液)のフレッシュ液で常温で20秒間処理をお
こなった。その後中和液をポリ容器に入れ、50℃1カ
月の経時試験を行い、同様の処理を行った。 <中和液> 第一リン酸カリウム 25g 2-メルカフ゜ト-5-n-ヘフ゜チル-オキサシ゛アソ゛ール 0.2g ジエタノールアミン 5g 亜硫酸塩ナトリウム 2.5g 水で1lとする。 (pH6に調整)
【0081】上記中和液を比較1とする。この比較1の
亜硫酸ナトリウムを重亜硫酸ナトリウムに変えたものを
本発明1とする。
亜硫酸ナトリウムを重亜硫酸ナトリウムに変えたものを
本発明1とする。
【0082】以上の操作により作成した印刷版をオフセ
ット印刷機にセットし、印刷機にエービーデイック12
50(AB−Dick社製オフセット印刷機の商標)、
インキは、AB−Dick3−1012墨インキ、給湿
液に以下に示す給湿液を使用し、水道水でエッチングを
行い、フレッシュ液処理と経時後処理した印刷版の印刷
を行った。
ット印刷機にセットし、印刷機にエービーデイック12
50(AB−Dick社製オフセット印刷機の商標)、
インキは、AB−Dick3−1012墨インキ、給湿
液に以下に示す給湿液を使用し、水道水でエッチングを
行い、フレッシュ液処理と経時後処理した印刷版の印刷
を行った。
【0083】〈給湿液〉 りん酸 10g 亜硝酸ナトリウム 5g コロイダルシリカ(20%水溶液) 5g 水を加えて20lとする。
【0084】インキ受理性の評価は、版面にインキを接
触させると同時に紙を送り始め、良好な画像濃度で濃度
ムラのない印刷物が得られるまでの印刷枚数として評価
した。印刷結果と経時試験の結果を表1に示した。
触させると同時に紙を送り始め、良好な画像濃度で濃度
ムラのない印刷物が得られるまでの印刷枚数として評価
した。印刷結果と経時試験の結果を表1に示した。
【0085】
【表1】
【0086】本発明の実施形態によれば、フレッシュ処
理、経時後処理ともインキ受理性を損なわずに、経時性
の優れた中和液が得られた。
理、経時後処理ともインキ受理性を損なわずに、経時性
の優れた中和液が得られた。
【0087】実施例2 実施例1のメルカプト化合物を以下の化合物に代えて同
様の試験を行った。 3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン 3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4,−トリアゾ
ールである。 2−メルカプト−ベンゾチアゾール 2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1、3、5−ト
リアジン
様の試験を行った。 3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン 3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4,−トリアゾ
ールである。 2−メルカプト−ベンゾチアゾール 2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1、3、5−ト
リアジン
【0088】結果は、実施例1と同様のものであった。
【0089】実施例3 実施例1の中和液において、クエン酸、第1りん酸ナト
リウムの酸と亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウムの
組み合せを以下の表2に示すように代えて中和液1L当
り8m2 処理するランニング試験を行い、インキ受理性
試験を行った。結果を表3に示す。
リウムの酸と亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウムの
組み合せを以下の表2に示すように代えて中和液1L当
り8m2 処理するランニング試験を行い、インキ受理性
試験を行った。結果を表3に示す。
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】結果より、本発明の実施態様によれば、重
亜硫酸塩と第1りん酸塩を用いたものは、ランニング後
でもインキ受理性が安定していた。
亜硫酸塩と第1りん酸塩を用いたものは、ランニング後
でもインキ受理性が安定していた。
【0093】実施例4 実施例1の本発明1の中和液にスチレンと無水マレイン
酸のスルホン化物(重合比3/1(スチレン/無水マレ
イン酸)、分子量3000)を添加した中和液を作成
し、その中和液をポリ容器に入れ、5℃で1カ月の経時
試験をおこない、1カ月の経時中和液で実施例1と同様
の処理を行い、同様の印刷試験を行った。また、メルカ
プト化合物の析出の有無を調べた。
酸のスルホン化物(重合比3/1(スチレン/無水マレ
イン酸)、分子量3000)を添加した中和液を作成
し、その中和液をポリ容器に入れ、5℃で1カ月の経時
試験をおこない、1カ月の経時中和液で実施例1と同様
の処理を行い、同様の印刷試験を行った。また、メルカ
プト化合物の析出の有無を調べた。
【0094】結果は、中和液にスチレンと無水マレイン
酸のスルホン化物を添加したものは、低温の経時でも、
メルカプト化合物の析出はみられず、インキ受理性も良
好であった。
酸のスルホン化物を添加したものは、低温の経時でも、
メルカプト化合物の析出はみられず、インキ受理性も良
好であった。
【0095】実施例5 実施例4に示す中和液に以下の化合物をそれぞれ添加し
た中和液を作成し、その中和液をポリ容器に入れ、5℃
で5カ月の長期経時試験をおこない、5カ月の経時中和
液で実施例1と同様の処理を行い、同様の印刷試験を行
った。また、メルカプト化合物の析出の有無を調べた。 化6の例示化合物 β−ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン縮合物 化13の例示化合物 化17の例示化合物
た中和液を作成し、その中和液をポリ容器に入れ、5℃
で5カ月の長期経時試験をおこない、5カ月の経時中和
液で実施例1と同様の処理を行い、同様の印刷試験を行
った。また、メルカプト化合物の析出の有無を調べた。 化6の例示化合物 β−ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン縮合物 化13の例示化合物 化17の例示化合物
【0096】結果は、長期経時試験でもメルカプト化合
物の析出は起こらず、インキ受理性も良好であった。
物の析出は起こらず、インキ受理性も良好であった。
【0097】実施例6 実施例1の現像液で現像後、以下の中和液で処理を行い
印刷版を作成した。 <中和液> リン酸 1.2g 第一リン酸カリウム 25g ジエタノールアミン 5g 水で1lとする。 (pH6に調整)
印刷版を作成した。 <中和液> リン酸 1.2g 第一リン酸カリウム 25g ジエタノールアミン 5g 水で1lとする。 (pH6に調整)
【0098】上記のようにして作成した印刷版を、以下
に示すエッチ液でエッチングを行い、実施例1と同様の
印刷試験を行った。また、このエッチ液をポリ容器に入
れ、50℃で1カ月の経時試験を行い、その後このエッ
チ液でエッチングを行いインキ受理性の試験を行った。
に示すエッチ液でエッチングを行い、実施例1と同様の
印刷試験を行った。また、このエッチ液をポリ容器に入
れ、50℃で1カ月の経時試験を行い、その後このエッ
チ液でエッチングを行いインキ受理性の試験を行った。
【0099】〈エッチ液〉 りん酸一ナトリウム 15g コロイダルシリカ(20%溶液) 10g 2-メルカフ゜ト-5-n-ヘフ゜チル-オキサシ゛アソ゛ール 0.5g ジエタノールアミン 10g 亜硫酸ナトリウム 2.5g 水で1lとする。 (pH6に調整)
【0100】上記エッチ液を比較6とし、比較6から亜
硫酸ナトリウムを重亜硫酸ナトリウムに替えたものを本
発明6とした。印刷結果を表4に示した。
硫酸ナトリウムを重亜硫酸ナトリウムに替えたものを本
発明6とした。印刷結果を表4に示した。
【0101】
【表4】
【0102】本発明の実施形態によれば、フレッシュ処
理、経時後処理ともインキ受理性を損なわずに、経時性
の優れたエッチ液が得られた。
理、経時後処理ともインキ受理性を損なわずに、経時性
の優れたエッチ液が得られた。
【0103】実施例7 実施例6のメルカプト化合物を以下の化合物に代えて同
様の試験を行った。 3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン 3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4,−トリアゾ
ールである。 2−メルカプト−ベンゾチアゾール 2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1、3、5−ト
リアジン
様の試験を行った。 3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン 3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4,−トリアゾ
ールである。 2−メルカプト−ベンゾチアゾール 2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1、3、5−ト
リアジン
【0104】結果は、実施例6と同様のものであった。
【0105】
【発明の効果】本発明の実施態様によれば、画像銀をイ
ンキ受理性として利用する平版印刷版の版面処理液にお
いて、メルカプト基またはチオン基を有する化合物の経
時による親油化能力の低下を防止することができる。ま
た、ランニング処理後のインキ受理性の低下も防止する
ことができる。
ンキ受理性として利用する平版印刷版の版面処理液にお
いて、メルカプト基またはチオン基を有する化合物の経
時による親油化能力の低下を防止することができる。ま
た、ランニング処理後のインキ受理性の低下も防止する
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 メルカプト基又はチオン基を有する水不
溶性の化合物の少なくとも一種と重亜硫酸塩を含有する
ことを特徴とする画像銀をインキ受理性として利用する
平版印刷版の版面処理液。 - 【請求項2】 前記の請求項1に記載の版面処理液にお
いて、りん酸またはりん酸塩を0.05モル/L以上含
有することを特徴とする画像銀をインキ受理性として利
用する平版印刷版の版面処理液。 - 【請求項3】 前記の請求項1または2に記載の版面処
理液において、下記の化1の化合物を含有することを特
徴とする画像銀をインキ受理性として利用する平版印刷
版の版面処理液。 【化1】 (Aはカルボキシ基を有するビニルモノマー、Bは共重
合可能なエチレン性不飽和モノマー、Mはカチオンを表
す。lは30〜90モル%、mは10〜50モル%、n
は0〜50モル%である。) - 【請求項4】 前記の請求項1、2または3に記載の版
面処理液において、以下のa〜dに記載の化合物から選
ばれる少なくとも一つを含有することを特徴とする画像
銀をインキ受理性として利用する平版印刷版の版面処理
液。 a.カルボキシル基を有する数平均分子量約2万以下の
水溶性重合体。 b.芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物。 c.ポリオキシエチレン基を有するアニオン界面活性
剤。 d.有機のジスルフィド化合物。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5030196A JPH09240163A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 平版印刷版用版面処理液 |
US08/812,647 US5738969A (en) | 1996-03-07 | 1997-03-07 | Process for treating plate surface of lithographic printing plate |
DE19709393A DE19709393C2 (de) | 1996-03-07 | 1997-03-07 | Verfahren zum Behandeln der Plattenoberfläche einer lithografischen Druckplatte |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5030196A JPH09240163A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 平版印刷版用版面処理液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09240163A true JPH09240163A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12855079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5030196A Pending JPH09240163A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 平版印刷版用版面処理液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09240163A (ja) |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP5030196A patent/JPH09240163A/ja active Pending
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