JPH09238425A - 車両用電源分配装置 - Google Patents
車両用電源分配装置Info
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- JPH09238425A JPH09238425A JP8046110A JP4611096A JPH09238425A JP H09238425 A JPH09238425 A JP H09238425A JP 8046110 A JP8046110 A JP 8046110A JP 4611096 A JP4611096 A JP 4611096A JP H09238425 A JPH09238425 A JP H09238425A
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Abstract
い電力供給効率を高めるとともに、負荷容量の違いなど
によるバリエーションを最小限の変更で対応できるよう
にした車両用電源分配装置を提供する。 【解決手段】 電源線3を介してバッテリ1から供給を
受けた電源が、スイッチング手段101a,101b…
を介して負荷6a,6b…に接続された負荷駆動線5
a,5b…に分配される。記憶手段104が、負荷の容
量に対応し、過大電流の大きさに応じた遮断時間を定め
た電流−遮断時間データを格納している。電流検知手段
102a,102b…が負荷駆動線の過大電流を検知し
たとき、制御手段103aが、その大きさに対応した記
憶手段中の遮断時間後に、スイッチング手段を開成して
負荷駆動線を通じての負荷への電源供給を遮断する。
Description
に係り、特に、車両に搭載のバッテリから車両の各部に
設けられている負荷に電源を分配供給する車両用電源分
配装置に関するものである。
ように、バッテリ1から出る電力はフュージブルリンク
(FL)2によって保護された電源線3によって電源ブ
ロックAに一旦供給される。電源ブロックAに供給され
た電源は、下流の負荷駆動線5a,5bを細線化するた
めにフューズA1a,A1bによって細分化され、負荷
駆動制御を行うリレーA2a,A2bを介して負荷6
a,6bに供給されるようになっている。負荷駆動線5
a,5bには、これに接続される負荷の容量に応じた線
径の電線が使用される。なお、7a,7bは負荷6a,
6bをそれぞれオン・オフ操作する操作スイッチであ
り、これらの操作スイッチのオン操作によってリレーコ
イルLに通電されてリレー接点Cが閉成し、バッテリ1
から出る電力をフュージブルリンク(FL)2、フュー
ズA1a、A1b及びリレー接点Cを通じて負荷6a,
6bに供給する。
様差が生じることである。例えば図7(a)に示すよう
に負荷6aが60wと12w(計72w)の2つの電球
からなる仕様のときと、図7(b)に示すように60w
の2つの電球からなる仕様のときとがある。このような
場合、上述した従来の装置では、その都度電源ブロック
A内のフューズA1aの容量を変更して対応している。
その結果、フューズを収容している電源ブロックは仕様
の数だけ品番が増え、生産性の悪化やカーメーカなどで
の品番管理が困難になる。
線5a,5b及び負荷6a,6bを保護した場合、フュ
ーズ容量は10A,15Aのように階段的に標準化され
ているため、図8に示す負荷駆動線が発煙する電流対時
間特性(実線)とフューズが溶断する電流対時間特性
(破線)との比較から明らかなように、フューズの保護
に対して電線がオーバスペックになっている部分もあり
効率が悪い。
特性及びロック電流特性とフューズ溶断特性との対比か
ら明らかなように、モータ負荷の場合には定常動作では
問題ないが、ロック電流を考慮した場合には、ロック電
流で溶断しないようにするためにフューズ容量を1ラン
ク上げなければならないこともある。
み、負荷駆動線の保護を負荷の電流値に合わせて行うこ
とによって負荷駆動線の電力供給効率を高められるよう
にした車両用電源分配装置を提供することを主たる課題
としている。
み、負荷駆動線の保護を負荷の電流値に合わせて行うこ
とによって負荷駆動線の電力供給効率を高められるよう
にするとともに、負荷容量の違いなどによるバリエーシ
ョンを最小限の変更で対応できるようにした車両用電源
分配装置を提供することを課題としている。
るため本発明により成された請求項1に記載の車両用電
源分配装置は、図1(a)の基本構成図に示すように、
制御入力をもったスイッチング手段101a,101b
…を有し、電源線3を介してバッテリ1から供給を受け
た電源を、前記スイッチング手段を介して負荷6a,6
b…に接続された負荷駆動線5a,5b…に分配する車
両用電源分配装置において、前記負荷駆動線に流れる電
流の大きさを検知する電流検知手段102a,102b
…と、前記負荷の容量に対応し、過大電流の大きさに応
じた遮断時間を定めた電流−遮断時間データを格納した
記憶手段104と、前記電流検知手段が過大電流を検知
したとき、その大きさに対応した前記記憶手段中の前記
遮断時間後に、前記スイッチング手段の制御入力に信号
を出力して該スイッチング手段を開成し、前記負荷駆動
線を通じての負荷への電源供給を遮断するように制御す
る制御手段103aとを備えることを特徴としている。
量に対応し、過大電流の大きさに応じた遮断時間を定め
た電流−遮断時間データを格納した記憶手段104を有
し、電流検知手段102a,102b…によって検知し
た電流が過大電流のとき、制御手段103aがその大き
さに対応した記憶手段中の遮断時間後に、スイッチング
手段101a,101b…の制御入力に信号を出力して
該スイッチング手段を開成し、負荷駆動線101a,1
01b…を通じての負荷への電源供給を遮断するように
制御する。
き、負荷の容量すなわち負荷駆動線の発煙特性にそくし
た遮断時間で電源遮断を行うことができる。
図1(a)の基本構成図に示すように、請求項1に記載
の車両用電源分配装置において、前記制御部は、前記負
荷をオン・オフ操作する操作スイッチ7a,7b…の操
作に応じて前記スイッチング手段の制御入力に信号を出
力して該スイッチング手段を閉成及び開成することを特
徴としている。
から保護するため電源遮断を行うスイッチング手段10
1a,101b…が、負荷6a,6b…を操作する操作
スイッチ7a,7b…のオンオフ操作によって閉成及び
開成されるものであるので、スイッチング手段を別個に
設ける必要がない。
れた請求項3に記載の車両用電源分配装置は、図1
(a)の基本構成図に示すように、制御入力をもった複
数のスイッチング手段101a,101b…を有し、電
源線3を介してバッテリ1から供給を受けた電源を、前
記各スイッチング手段を介して負荷6a,6b…にそれ
ぞれ接続された複数の負荷駆動線5a,5b…に分配す
る車両用電源分配装置において、前記各負荷駆動線に流
れる電流の大きさを検知する電流検知手段102a,1
02b…と、前記各負荷の容量に対応し、過大電流の大
きさに応じた遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間デ
ータを格納した記憶手段104と、前記電流検知手段が
過大電流を検知したとき、該過大電流が流れた前記負荷
駆動線が接続される負荷とその大きさとに対応した前記
記憶手段中の前記遮断時間後に、対応する前記スイッチ
ング手段の制御入力に信号を出力して該スイッチング手
段を開成し、前記負荷駆動線を通じての負荷への電源供
給を遮断するように制御する制御手段103aとを備え
ることを特徴としている。
…の容量にそれぞれ対応し、過大電流の大きさとに応じ
た遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間データを格納
した記憶手段104を有し、電流検知手段102a,1
02b…によって検知した電流が過大電流のとき、制御
手段103aが過大電流が流れた負荷駆動線5a,5b
…が接続される負荷6a,6b…とその大きさに対応し
た記憶手段中の遮断時間後に、スイッチング手段101
a,101b…の制御入力に信号を出力して該スイッチ
ング手段を開成し、過大電流の流れた負荷駆動線5a,
5b…を通じての負荷への電源供給を遮断するように制
御する。
き、負荷の容量すなわち負荷駆動線の発煙特性にそくし
た遮断時間で電源遮断を行うことができ、しかも複数あ
る負荷の容量の異なる製品に対して記憶手段内の電流−
遮断時間データを変更するだけで対応することができ
る。
図1(a)の基本構成図に示すように、請求項3に記載
の車両用電源分配装置において、前記記憶手段が着脱自
在にかつ電気的に書き換え自在に外付けされた不揮発性
メモリからなることを特徴としている。
自在にかつ電気的に書き換え自在に外付けされた不揮発
性メモリからなるので、記憶手段内の電流−遮断時間デ
ータを変更することが簡単に行うことができる。
れた請求項5に記載の車両用電源分配装置は、図1
(b)の基本構成図に示すように、電源線3を介してバ
ッテリ1から供給を受けた電源を、負荷6a,6b…に
それぞれ接続された複数の負荷駆動線5a,5b…に分
配する車両用電源分配装置において、前記バッテリと前
記複数の負荷駆動線との間に設けられた制御入力をもっ
たスイッチング手段201と、前記各負荷駆動線に流れ
る電流の大きさを検知する電流検知手段202a,20
2b…と、前記各負荷の容量に対応し、過大電流の大き
さに応じた遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間デー
タを格納した記憶手段204と、前記電流検知手段が過
大電流を検知したとき、該過大電流が流れた前記負荷駆
動線に接続される負荷の容量とその大きさとに対応した
前記記憶手段中の前記遮断時間後に、前記スイッチング
手段の制御入力に信号を出力して該スイッチング手段を
開成し、前記負荷駆動線を通じての負荷への電源供給を
遮断するように制御する制御手段203aとを備えるこ
とを特徴としている。
…の容量にそれぞれ対応し、過大電流の大きさとに応じ
た遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間データを格納
した記憶手段204を有し、電流検知手段202a,2
02b…によって検知した電流が過大電流のとき、制御
手段203aが過大電流が流れた負荷駆動線5a,5b
…が接続される負荷6a,6b…とその大きさに対応し
た記憶手段中の遮断時間後に、スイッチング手段201
の制御入力に信号を出力して該スイッチング手段を開成
し、全ての負荷駆動線5a,5b…を通じての負荷への
電源供給を遮断するように制御する。
本でもあれば、過大電流の流れた負荷の容量すなわち負
荷駆動線の発煙特性にそくした遮断時間で電源遮断を行
うことができ、しかも複数の負荷駆動線に対して1つの
スイッチング手段が設けられているだけであるので構成
が単純になっている。
図1(b)の基本構成図に示すように、請求項5に記載
の車両用電源分配装置において、前記電源供給を遮断す
る原因となった過大電流が流れた負荷駆動線を判別する
診断手段203bを有することを特徴としている。
因となった過大電流が流れた負荷駆動線を判別する診断
手段203bを有することで、全ての負荷への電源供給
を遮断しても遮断の原因となった負荷あるいは負荷駆動
線を簡単に見つけだすことができる。
図1(b)の基本構成図に示すように、請求項6に記載
の車両用電源分配装置において、前記診断手段による診
断結果を表示する表示手段205を有することを特徴と
している。
果を表示する表示手段205を有することで、全ての負
荷への電源供給を遮断しても遮断の原因となった負荷あ
るいは負荷駆動線を直ちに知らせることができる。
に基づいて説明する。図2は本発明による車両用電源分
配装置の一実施の形態を示す回路構成図であり、同図に
おいて、図6について上述した従来のものと同等の部分
には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明による車両用電源分配装置の一例を示し、装置1
0は上述した電源ブロックAと同様に、フュージブルリ
ンク(FL)2によって保護された電源線3を介してバ
ッテリ1から電力が供給され、この供給された電力に基
づく電源を複数の負荷駆動線5a,5b…をそれぞれ介
して負荷6a,6b…に分配し供給する。なお、負荷駆
動線5a,5b…には、これに接続する負荷の容量に応
じた線径の被覆電線が使用される。また、装置10は、
図示しない操作部に配した操作スイッチ7a,7b…の
オン・オフ操作に応じてそれぞれ負荷6a,6b…をオ
ン・オフ制御する。
負荷6a,6b…間の距離を反映したものとなっていな
いが、実際にはこれら離れた場所に設置され、これらを
結ぶ電源線3、負荷駆動先5a,5b…は非常に長いも
のとなることがある。
グ手段としてのリレー101a,101b…を負荷6
a,6b…にそれぞれ対応して有し、電源線3を介して
供給された電源をリレー101aのリレー接点C、電流
検知手段としての電流検知抵抗102a及び負荷駆動線
5aを介して負荷6aに対して供給するとともに、リレ
ー101bのリレー接点C、電流検知手段としての電流
検知抵抗102b及び負荷駆動線5bを介して負荷6b
に対して供給する。
従って動作する中央処理ユニット(CPU)、プログラ
ムなどを格納した読み出し専用のメモリ(ROM)、各
種のデータを格納するエリアや処理中に使用するエリア
を有する読み出し書き込み自在のメモリ(RAM)、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタ
ル変換器(A/D)などを内蔵したマイクロコンピュー
タ(μCOM)からなる制御部103を有する。
操作スイッチ7a,7b…、電流検知抵抗102a,1
02b…の両端、並びに負荷毎の電流−遮断時間を示す
データを格納した記憶手段としてのE2 PROMからな
る不揮発性メモリ104がそれぞれ接続され、出力ポー
トにはリレー101a,101b…のリレーコイルLが
接続されている。
遮断時間が決定した時点で、これらに必要な電流−遮断
時間データを格納したものが装置10内に組み込むこと
ができるように設けられているが、装置内に予め設けて
おき、負荷毎の電流−遮断時間が決定した時点で、これ
らに必要な電流−遮断時間データを外部から電気的に書
き込むようにしてもよい。ただし、後者の場合には書き
込みのための入力端子などを設ける必要がある。
内に格納された電流−遮断時間データは、例えば下表に
示すように、負荷に流れる電流の大きさに対応してA〜
Dの領域を設定し、各領域における電流の大きさに対応
する遮断時間の形で各負荷毎に用意される。具体的に
は、I1 A(アンペア)以上のA領域を自己保護モード
として即遮断を行い、I2 A〜I1 Aの範囲のB領域を
負荷突入モードとして0.01秒以上持続したとき遮断
を行い、I3 A〜I2 Aの範囲のC領域を異常検出モー
ドとして1秒以上持続したとき遮断を行い、I4 A以下
のD領域を通常動作モードとして遮断制御を行わないよ
うにする。従って、負荷の特性や容量に応じた電流−遮
断時間データを格納した不揮発性メモリ104を用意す
る必要はある。しかし、この不揮発性メモリ104を除
く装置内の他の部分については一切変更する必要がない
ので、装置自体は基本的に1つの品番ですみ、カーメー
カの組立ラインで不揮発性メモリの内容を決定すること
で簡単に対応でき、仕様に応じたものが簡単に得られ
る。
PUは操作スイッチ7aのオン操作に応じてリレー10
1aのリレーコイルLが接続されている出力ポートをH
からLレベルに切り換える。このことによってバッテリ
1からFL2、電源線3及びリレー101aのリレーコ
イルLを通じて電流が流れて、開成状態にあったリレー
101aのリレー接点Cが閉成する。このリレー101
aのリレー接点Cの閉成によって、バッテリ1からFL
2、電源線3、リレー101aのリレー接点C、電流検
知抵抗102a、負荷駆動線5a、負荷6aを通じてア
ースに電流が流れて負荷6aが駆動されるようになると
ともに、このとき流れる電流の大きさに応じた大きさの
電圧が電流検知抵抗102aの両端に発生される。
れる電圧はμCOM103内のA/D変換器によってデ
ジタル信号に変換されてCPUによって読み取られる。
CPUはこの読み取った電圧に基づいて負荷駆動線5a
に流れている電流の大きさを検出し、この検出した電流
値に対応する遮断時間を不揮発性メモリ104から読み
出す。負荷5a側において例えば負荷駆動線間やボディ
との間でショートが発生してCPUが過大な電流値を検
出すると、CPUはこの電流値に対応した遮断時間を不
揮発性メモリ104から読み出して計時を開始する。
にはそれまでHレベルにあった出力ポートをLレベルに
切り換えてリレー101aのリレーコイルLへの通電を
停止する。このことによってリレー101aのリレー接
点Cが閉成状態から開成状態になり、リレー101aの
リレー接点Cを通じて負荷6aに供給されていた電源が
遮断される。このようにリレー101aのリレー接点C
が開成して負荷6aに供給されていた電源が遮断される
と、負荷駆動線5aへの過大な電流の通電がなくなり負
荷駆動線5aが保護されるようになる。
値に対応する遮断時間は不揮発性メモリ104には格納
されておらず、電流値に対応する遮断時間のないときに
は上述のような制御は行わない。また、遮断時間は過大
電流が流れ続けたとき負荷駆動線5aが発煙する危険性
がある時間より若干短く設定され、その値は電流の大き
さに応じて短くなる。このように遮断時間が電流の大き
さに応じて設定されているため、負荷駆動線5aはその
発煙限界ギリギリまで通電制御することで保護されるよ
うになり、効率のよい電力の供給を行うことができる。
この様子を図3のグラフを参照して説明すると、一点破
線で示すCPUによる遮断特性は、点線で示すフューズ
の溶断特性に比べ、実線で示す電線の発煙特性に接近し
て設定することができる。
イッチ7bがオン操作されたときにも操作スイッチ7a
のときと同様の動作によって負荷駆動線5bへの過大な
電流の通電から負荷駆動線5bが保護されるようにな
る。
μCOM103のCPUが行う処理を示す図4のフロー
チャートを参照して以下説明する。
図4(a)のメインルーチンの処理を実行し、その最初
のステップS1において負荷制御処理を行う。この負荷
制御処理においては、操作スイッチ7a,7b…を監視
し、オン操作された操作スイッチがあるときにはその操
作スイッチに対応した負荷6a,6b…に接続されてい
るリレー101a,101b…を閉成あるいは開成する
ように出力ポートの出力レベルを切り換える。その後ス
テップS2に進んで後述する異常電流検出処理を行って
からステップS3に進んでステップS2の異常電流検出
処理の結果によって電源遮断処理を行い、上記負荷接続
処理に戻る。
(b)のサブルーチンの処理を行い、その最初のステッ
プS2aにおいて各負荷駆動線5a,5b…に流れる電
流検出を行う。このために電流検知手段としての電流検
知抵抗102a,102b…の両端の電圧をA/D変換
して順次読み込む。その後ステップS2bに進んでこの
読み込んだ電流値が異常電流に相当するものであるかど
うかを判定する。この判定は具体的には、負荷駆動線5
a,5b…に接続されている負荷に対応する不揮発性メ
モリ104中の電流−遮断時間が格納されているかどう
かによって行う。
が格納されているときにはステップS2bの判定がYE
SとなってステップS2cに進み、ここでRAM中の所
定エリアに形成した遮断時間タイマが計時中であるかど
うかを判定する。このステップS2cの判定がN0のと
き、すなわち、遮断時間カウンタが計時中でないときに
はステップS2dに進んで遮断時間カウンタの計時を開
始させてからステップS2eに進む。
S2dにおいて計時を開始した遮断時間タイマの計時時
間が遮断時間に達したか否かを判定する。遮断時間タイ
マの計時時間が遮断時間に達しておらずステップS2e
の判定がN0のときにはメインルーチンに戻る。遮断時
間タイマの計時時間が遮断時間に達しているときにはス
テップS2fに進んでRAM中の所定エリアに形成した
遮断フラグをオンしてからメインルーチンに戻る。な
お、この遮断フラグはメインルーチンのテップS3の電
源遮断処理において異常電流が流れている負荷に対応す
るリレーを開成して当該負荷への電源供給を遮断するた
めに利用される。
ときにはステップS2gに進んで上記ステップS2dに
おいて計時開始させた遮断時間カウンタの計時を終了さ
せてからメインルーチンに戻る。このステップS2gに
おいて遮断時間タイマの計時を終了させて計時をリセッ
トすることによって、遮断時間継続しない異常電流に対
して有効に対応することができる。
作の説明から明きらかなように、μCOM103のCP
Uは、電流検知手段としての電流検知抵抗102a,1
02b…が過大電流を検知したとき、その大きさに対応
した記憶手段としてのRAM中の電流−遮断時間データ
の遮断時間後に、スイッチング手段としてのリレー10
1a,101b…の制御入力としてのリレーコイルLに
電流を流すような信号を出力してリレーのリレー接点C
を開成し、負荷駆動線5a,5b…を通じての負荷6
a,6b…への電源供給を遮断するように制御する制御
手段103aとして働いている。
01a,101b…は操作スイッチ7a,7b…のオン
・オフ操作に応じて閉成あるいは開成するようになって
いるが、負荷6a,6b…が自身に電源オン・オフスイ
ッチを内蔵し、例えばイグニッションスイッチのオン操
作によって電源が供給されるようになっているようなも
ののときには、イグニッションスイッチのオン操作によ
ってリレー101a,101b…を閉成し、異常な過大
電流の検出によって開成するようにすればよい。また、
負荷6a,6b…がライティングスイッチのオン操作に
よって点灯される前照灯、尾灯などであるときにも、同
様の構成を採用することができる。
つのリレーを対応して設けているが、図5に示すよう
に、1つのリレー201を通じて複数の負荷駆動線5
a,5b…に電源を分配供給するようにすることもでき
る。この例は、負荷6a,6b…がライティングスイッ
チ7のオン操作によって点灯される前照灯、尾灯などで
ある場合に有効に適用できる。この例では、リレー20
1と各負荷駆動線5a,5b…との間に電流検知抵抗2
02a,202b…を挿入し、これらの電流検知抵抗2
02a,202b…の両端の電圧をμCOM203のC
PUによって監視することによって、各負荷駆動線5
a,5b…に流れる過大電流を検出するとともにその大
きさを読み込んで遮断時間を決定し、遮断時間後にリレ
ー201を開成して負荷6a,6b…への電源供給を遮
断する。
となった過大電流が流れた負荷駆動線が一目で分かるよ
うにμCOM203には、電源供給を遮断する原因とな
った過大電流が流れた負荷駆動線を判別する診断機能を
持たせるとともに、その結果を表示する診断表示器20
5を接続している。診断表示器205は装置20に内蔵
され、負荷駆動線に対応するインジケータ光源によって
構成することができる。勿論、診断結果をデータ化して
装置20の外の他の装置に伝送するようにしてもよい。
るリレーは1つしかないので、複数の負荷駆動線に過大
電流を検出したときには、負荷駆動線及び負荷の保護
上、電源遮断は最も短い遮断時間で行われなければなら
ない。このため、異常電流の流れていない負荷の動作も
一緒に停止されるという難点はあるものの、構成が単純
でコスト上極めて有利である。
明によれば、負荷の容量に対応し、過大電流の大きさに
応じた遮断時間を定めた電流−遮断時間データを格納
し、検知した電流が過大電流のとき、その大きさに対応
した遮断時間後に、スイッチング手段を開成し、負荷駆
動線を通じての負荷への電源供給を遮断するように制御
するので、過大電流が負荷駆動線に流れたとき、負荷の
容量すなわち負荷駆動線の発煙特性にそくした遮断時間
で電源遮断を行うことができ、電源供給効率の向上を図
ることができる。
によるものの他に、負荷のオン・オフ操作に応じてスイ
ッチング手段を閉成及び開成するようになっているの
で、負荷駆動線を過大電流から保護するため電源遮断を
行うスイッチング手段を、負荷のオンオフ操作によって
閉成及び開成されるスイッチング手段と併用させること
ができ、別個に設ける必要がなく、大幅なコストアップ
を招くことなく実現できる。
荷の容量にそれぞれ対応し、過大電流の大きさとに応じ
た遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間データを格納
し、検知した電流が過大電流のとき、過大電流が流れた
負荷駆動線が接続される負荷とその大きさに対応した遮
断時間後に、スイッチング手段を開成し、過大電流の流
れた負荷駆動線を通じての負荷への電源供給を遮断する
ように制御するので、過大電流が負荷駆動線に流れたと
き、負荷の容量すなわち負荷駆動線の発煙特性にそくし
た遮断時間で電源遮断を行うことができ、しかも複数あ
る負荷の容量の異なる製品に対して記憶手段内の電流−
遮断時間データを変更するだけで対応することができ、
負荷容量の違いなどによるバリエーションを最小限の変
更で対応できる。
によるもの他に、電流−遮断時間データを格納する記憶
手段が着脱自在にかつ電気的に書き換え自在に外付けさ
れた不揮発性メモリからなるので、記憶手段内の電流−
遮断時間データを変更することが簡単に行うことがで
き、負荷容量の違いなどによるバリエーションを不揮発
性メモリの変更で対応できる。
荷の容量にそれぞれ対応し、過大電流の大きさとに応じ
た遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間データを格納
し、検知した電流が過大電流のとき、過大電流が流れた
負荷駆動線が接続される負荷とその大きさに対応した遮
断時間後に、スイッチング手段を開成し、全ての負荷駆
動線を通じての負荷への電源供給を遮断するように制御
するので、過大電流が流れる負荷駆動線が1本でもあれ
ば、過大電流の流れた負荷の容量すなわち負荷駆動線の
発煙特性にそくした遮断時間で電源遮断を行うことがで
き、しかも複数の負荷駆動線に対して1つのスイッチン
グ手段が設けられているだけであるので構成が単純で、
コストアップを招くことなく実現できる。
を遮断する原因となった過大電流が流れた負荷駆動線を
判別することで、全ての負荷への電源供給を遮断しても
遮断の原因となった負荷あるいは負荷駆動線を簡単に見
つけだすことができ、故障診断が非常に容易になる。
を表示することで、全ての負荷への電源供給を遮断して
も遮断の原因となった負荷あるいは負荷駆動線を直ちに
知らせることができ、故障個所の発見を容易にする。
示す図である。
態を示す図である。
である。
ローチャートである。
形態を示す図である。
る。
る。
ある。
抗) 103a 制御手段(CPU) 104 記憶手段(不揮発性メモリ) 201 スイッチング手段(リレー) 202a,202b… 電流検知手段(電流検知抵
抗) 203b 診断手段(CPU) 203a 制御手段(CPU) 204 記憶手段(不揮発性メモリ) 205 表示手段(診断表示器)
Claims (7)
- 【請求項1】 制御入力をもったスイッチング手段を有
し、電源線を介してバッテリから供給を受けた電源を、
前記スイッチング手段を介して負荷に接続された負荷駆
動線に分配する車両用電源分配装置において、 前記負荷駆動線に流れる電流の大きさを検知する電流検
知手段と、 前記負荷の容量に対応し、過大電流の大きさに応じた遮
断時間を定めた電流−遮断時間データを格納した記憶手
段と、 前記電流検知手段が過大電流を検知したとき、その大き
さに対応した前記記憶手段中の前記遮断時間後に、前記
スイッチング手段の制御入力に信号を出力して該スイッ
チング手段を開成し、前記負荷駆動線を通じての負荷へ
の電源供給を遮断するように制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする車両用電源分配装置。 - 【請求項2】 前記制御部は、前記負荷をオン・オフ操
作する操作スイッチの操作に応じて前記スイッチング手
段の制御入力に信号を出力して該スイッチング手段を閉
成及び開成することを特徴とする請求項1に記載の車両
用電源分配装置。 - 【請求項3】 制御入力をもった複数のスイッチング手
段を有し、電源線を介してバッテリから供給を受けた電
源を、前記各スイッチング手段を介して負荷にそれぞれ
接続された複数の負荷駆動線に分配する車両用電源分配
装置において、 前記各負荷駆動線に流れる電流の大きさを検知する電流
検知手段と、 前記各負荷の容量に対応し、過大電流の大きさに応じた
遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間データを格納し
た記憶手段と、 前記電流検知手段が過大電流を検知したとき、該過大電
流が流れた前記負荷駆動線が接続される負荷とその大き
さとに対応した前記記憶手段中の前記遮断時間後に、対
応する前記スイッチング手段の制御入力に信号を出力し
て該スイッチング手段を開成し、前記負荷駆動線を通じ
ての負荷への電源供給を遮断するように制御する制御手
段とを備えることを特徴とする車両用電源分配装置。 - 【請求項4】 前記記憶手段が着脱自在にかつ電気的に
書き換え自在に外付けされた不揮発性メモリからなるこ
とを特徴とする請求項3に記載の車両用電源分配装置。 - 【請求項5】 電源線を介してバッテリから供給を受け
た電源を、負荷にそれぞれ接続された複数の負荷駆動線
に分配する車両用電源分配装置において、 前記バッテリと前記複数の負荷駆動線との間に設けられ
た制御入力をもったスイッチング手段と、 前記各負荷駆動線に流れる電流の大きさを検知する電流
検知手段と、 前記各負荷の容量に対応し、過大電流の大きさに応じた
遮断時間を定めた複数の電流−遮断時間データを格納し
た記憶手段と、 前記電流検知手段が過大電流を検知したとき、該過大電
流が流れた前記負荷駆動線に接続される負荷の容量とそ
の大きさとに対応した前記記憶手段中の前記遮断時間後
に、前記スイッチング手段の制御入力に信号を出力して
該スイッチング手段を開成し、前記負荷駆動線を通じて
の負荷への電源供給を遮断するように制御する制御手段
とを備えることを特徴とする車両用電源分配装置。 - 【請求項6】 前記電源供給を遮断する原因となった過
大電流が流れた負荷駆動線を判別する診断手段を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用電源分配装
置。 - 【請求項7】 前記診断手段による診断結果を表示する
表示手段を有することを特徴とする請求項6に記載の車
両用電源分配装置。
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