JPH0923797A - フライフィッシング用リーダー及びその製造方法 - Google Patents
フライフィッシング用リーダー及びその製造方法Info
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Abstract
ショックに耐えられる強度を有し且つ糸ムラが少なく巻
きぐせがとれ易いフライフィッシング用リーダー(1)
及びその製造方法を提供する。 【構成】糸ムラが10%以下のティペット部(4)、バ
ット部(2)およびテーパー部(3)から成るフッ化ビ
ニリデン樹脂系モノフィラメントのフライフィッシング
用リーダー(1)。紡糸ノズルから押し出されたフィラ
メントを冷却浴中の冷媒体に通して冷却した後、引取速
度を変化させて引取り、未延伸糸を延伸するリーダー
(1)の製造方法において、ティペット部(4)の製造
条件として、紡糸ノズルから押し出されたフィラメント
の紡糸ノズルから冷却浴間通過時間を0.15〜3.0
秒、引取速度を14m/分以下、且つ前記通過時間と引
取速度の積を1.0〜10.0にして未延伸糸を引取
り、次いで未延伸糸を延伸する。
Description
用リーダー及びその製造方法に関するものであり、詳し
くは、フッ化ビニリデン系樹脂からなり、ティペット部
の糸ムラが小さく、合わせのショックに耐えられる強度
を有するフライフィシング用リーダー及びその製造方法
に関するものである。
い離れた場所から、オモリもウキも付けずにフライをキ
ャストし、水面または水中にフライをドリフトさせて魚
を釣る方法である。この様なフライフィシングに対する
要求に対応するために、フライフィシングではフライロ
ッド、リール、フライライン、リーダー及びフライの5
つのパーツが使用される。
リフトさせるために糸径を小さくした方が好ましいが、
フライを静かに水面に落下させるため、リーダーは、キ
ャスティング時のフライラインからの慣性力をスムーズ
に伝達するテーパー部を有することが必要である。この
ため、通常、リーダーは、フライラインと接続される糸
径の大きいバットと呼ばれる部分、テーパー形状を有す
るテーパーと呼ばれる部分およびフライを取り付ける糸
径の小さいティペットと呼ばれる部分から成っている。
めに水との屈折率に近い素材を使用することが好まし
い。水との屈折率に近い素材として、フッ化ビニリデン
系樹脂が挙げられる。しかし、フッ化ビニリデン系樹脂
は、結晶化速度が極めて速いため、バット部とティペッ
ト部を有する、すなわち、モノフィラメントで糸径の異
なる部分を有するフライフィシング用テーパー付きリー
ダーについて糸ムラの小さいものを得るのは困難であっ
た。
脂製テーパー状モノフィラメントから成るアユ釣り用下
ハリスに関する記載がある。考案の詳細な説明には、合
成樹脂製テーパー状モノフィラメントの一般的な製造方
法として、合成樹脂を押出機で溶融混合して押出紡糸
し、紡糸ノズルから押出紡糸する際の吐出量を経時的に
変化させる方法、および通常の方法で溶融紡糸された紡
出糸条を次いで延伸する際に、その延伸速度を変化させ
る方法が記載されているが、フッ化ビニリデン系樹脂か
らなるテーパー付きリーダーの具体的な製造方法の記載
はない。ここで、アユ釣り用下ハリスは5〜10cmと
寸法が小さいため、糸ムラも小さくそれほど問題になら
ない。
はテーパー部を有し、ティペット部の糸径は細いほどよ
いが、魚を釣り上げる際に応力がかかり、ティペット部
で糸切れが生じ易くなるので、ティペット部の強度は大
きいほどよい。さらに、ティペット部の糸ムラが大きい
と糸径の小さい部分に応力が集中し、糸切れを起こし易
いので、糸ムラは小さい方がよい。
と結び付けるために、その結び目の強度が大きく合わせ
のショックに耐えられる強度を有することが重要であ
る。そして、フライの動きを制約しない嫋やかさを有し
且つ巻きぐせのとれ易いことも重要である。とくに、釣
り糸は巻かれて市販されているが、この巻きぐせをとる
のには、釣り糸を両手で引っ張ることにより行われる。
この際、ティぺット部の最も強力の弱い部分に応力が集
中し糸切れを起こし易い。したがって、十分なテンショ
ンをかけることが出来ないので巻きぐせをとることが困
難である。
に鑑みなされたものであり、その目的は、糸ムラの小さ
い、嫋やかさを有し、巻きぐせのとれ易く、且つ合わせ
のショックに耐えられる強度を有するフッ化ビニリデン
系樹脂から成るフライフィシング用リーダーを提供する
ことにある。また、本発明の別の目的は、上記の様なフ
ッ化ビニリデン系樹脂から成るフライフィシング用リー
ダーの製造方法を提供することを目的とする。
の要旨は、フッ化ビニリデン樹脂系モノフィラメントに
て構成され、バット部、テーパー部およびティぺット部
から成り、且つティぺット部の糸ムラが10%以下であ
ることを特徴とするフライフィシング用リーダーに存
し、第2の要旨は、紡糸ノズルから押し出されたフッ化
ビニリデン樹脂系フィラメントを冷却浴中の冷媒体に通
して冷却した後引取速度を変化させて引取り、次いで得
られた未延伸糸を延伸することから成るフライフィッシ
ング用リーダーの製造方法において、ティペット部の製
造条件として、押し出されたフィラメントの紡糸ノズル
から冷却浴間通過時間を0.15〜3.0秒、引取速度
を14m/分以下、且つ前記通過時間と引取速度の積を
1.0〜10.0の範囲にして未延伸糸を引取ることを
特徴とするフライフィシング用リーダーの製造方法に存
する。
本発明のフライフィッシング用リーダー(以下、リーダ
ーと略称する)は、フッ化ビニリデン樹脂系モノフィラ
メントから構成され、結び目がない所謂ノットレステー
パーリーダーである。原料のフッ化ビニリデン系樹脂と
しては、フッ化ビニリデン系単独重合体、フッ化ビニリ
デン系共重合体またはこれらの混合物を挙げることが出
来る。
や強度がノットレステーパーリーダーとして許容される
範囲から選択する必要がある。斯かる条件を満足するフ
ッ化ビニリデン系共重合体としては、30モル%以下の
4フッ化エチレン、6フッ化プロピレン、3フッ化エチ
レン、3フッ化塩化エチレン、フッ化ビニル等から成る
共重合体が挙げられる。前記単量体は、1種または2種
以上を使用することが出来る。フッ化ビニリデン系樹脂
のインヘレント粘度は、通常1.00以上、好ましくは
1.05〜1.70の範囲である。
剤、熱安定剤、アクリル系樹脂、結晶核剤、滑剤などを
添加することが出来る。特に、リーダーのスムーズなキ
ャスティング及び狙った位置に正確にフライを落とすに
は、糸の巻きぐせのとれやすいことが必要であるが、こ
のために、可塑剤を1〜10重量%添加することが好ま
しい。
剤としては、脂肪族系ポリエステルが挙げられる。例え
ば、炭素数2〜4の脂肪族ジアルコールと炭素数2〜6
の脂肪族ジカルボン酸のエステルからなる脂肪族ポリエ
ステル及び3〜7員環の環状エステルからなる脂肪族ポ
リエステルが好ましい。炭素数2〜4の脂肪族ジアルコ
ールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオー
ル等を挙げることが出来、また、炭素数2〜6の脂肪族
ジカルボン酸としてはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸などを挙げることが出来る。ま
た、3〜7員環の環状エステルとしては、β−プロピオ
ラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、
ε−カプロラクトン等が挙げられる。
ット部の糸ムラが10%以下であることである。糸ムラ
が10%よりも大きいと、魚を釣り上げる際に、ティペ
ット部の中でも糸径の最も小さい部分に応力が集中し、
その部分の糸切れが生じ易くなる。さらに、高強度のテ
ィペット部を得るためには、後述する特定の製造方法に
より紡糸および延伸することが必要となるが、高強度の
ティペット部を得ようとすると糸ムラを1%以下におさ
えることは困難である。
ティペット部の糸ムラを小さくすることと強度を上げる
ことをバランスよく設定するには、ティペット部の糸ム
ラは、通常1〜10%の範囲、好ましくは1〜6%の範
囲、さらに好ましくは1〜4%の範囲にすることであ
る。一方、バット部の糸径は太いため、応力集中による
糸切れの問題はティペット部ほどでないが、バット部の
糸ムラが2 0%よりも大きくなると、キャスティングの
際にフライラインがスムーズな弧を描かなくなる。それ
故、フライを正確に狙ったポイントにキャスティングす
ることが困難になる。したがって、バット部の糸ムラ
は、2 0%以下が好ましい。
は、ティペット部の複屈折率が通常33×10-3〜40
×10-3、好ましくは35×10-3〜40×10-3の範
囲であることである。複屈折率が大きいほど、破断強度
は大きくなるが、結節強度は複屈折率が40×10-3よ
り大きいと低下する。複屈折率は分子の配向に関係する
パラメーターであるから、複屈折率が大きくなるほど破
断強度は増大する。結節強度も複屈折率が大きくなるほ
ど増大するが、複屈折率がある値以上になるとかえって
結節強度は低下する。この限界値が上記の40×10-3
である。
面図である。図中(1)はリーダーであり、(2)はフ
ライラインと結ぶバット部、(3)はバット部から滑ら
かに糸径が減少しているテーパー部および(4)はフラ
イを結ぶティぺット部である。本発明において、これら
3つの部位は、フッ化ビニリデン樹脂系モノフィラメン
トから成りノットレス型である。
ット部の糸径は、通常300〜800μm、好ましくは
360〜600μm、ティペット部の糸径は、通常50
〜600μm、好ましくは70〜500μmである。バ
ット部の糸径に対するティペット部の糸径の比が0.1
〜0.7であるリーダーが一般的に使用されている。
1.5〜6.0m、好ましくは2.0〜4.0mであ
り、バット部、テーパー部およびティペット部の各部位
の長さの比は、通常1:0.5〜2.0:0.5〜2.
0、好ましくは1:0.6〜1.5:0.6〜1.5で
ある。
て説明する。本発明で使用するフッ化ビニリデン系樹脂
は上述した通りであるが、フッ化ビニリデン系樹脂に可
塑剤などを添加し、リボンブレンダー、高速ミキサー
(ヘンシェルミキサー)、固定V型ブレンダー、タンブ
ラー、ボールミル等により混合後、さらに、ブレンダー
にて必要に応じ添加剤を混合後、押出機にて溶融混練す
る方法で得られる組成物を使用することが好ましい。
ー部およびティペット部を有するチーダーの形状は、フ
ッ化ビニリデン系樹脂を溶融押出紡糸し、引取速度を変
化させることにより、バット部、テーパー部およびティ
ペット部を有するテーパー付き未延伸糸を得るわけであ
るが、以下に、テーパー付き未延伸糸の製造方法の条件
を示す。
の融点以上より熱分解以下の範囲のいずれの温度でも可
能であるが、安定な紡糸性を維持するには、通常200
〜300℃、好ましくは230〜280℃の温度範囲で
ある。
脂は、バット部とティペット部の希望する糸径と長さに
合わせ、引取速度および引取時間を調節する。テーパー
部は、バット部を得る引取速度からティペット部を得る
引取速度に漸次速くすることにより得られ、その長さ
は、バット部からティぺット部の引取速度までの変化時
間により決定される。
ルから冷却浴間通過時間を0.15〜3.0秒とするこ
とが特徴の一つである。フッ化ビニリデン系樹脂は結晶
化速度が極めて速いため、バット部、テーパー部および
ティペット部において溶融状態から固体状態の挙動は各
部位によって異なる。
冷却浴間通過時間を0.15秒より短くすると、溶融状
態の表面部分が冷却浴中の媒体の影響を受け易く、糸ム
ラが大きくなる。一方、3.0秒よりも長くすると、溶
融状態における引取速度による張力の影響の時間が長く
なるために、糸ムラが大きくなる。
は、紡糸ノズルから冷却浴間通過時間は、0.4秒以上
であることが好ましい。0.4秒より短い通過時間で
は、溶融状態から急激に固化されるために、複屈折率の
大きいテーパー付き未延伸糸しか得ることが出来ない。
このような未延伸糸は、延伸工程で延伸出来ないか、又
は、延伸倍率を高く設定することが出来ないので、高破
断強度および高結節強度を有するリーダーを得ることが
出来ない。ティペット部の糸ムラ及び強度の両方を考慮
に入れた場合には、紡糸ノズルから冷却浴間通過時間を
0.4〜3.0秒の範囲とすることが好ましい。
取速度を14m/分以下(遅くする)にすることが、も
う一つの特徴である。引取速度が14m/分よりも速い
と溶融状態におかれる紡糸ノズルから冷却浴通過までに
かかる張力が大きくなるために、テーパー付き未延伸糸
の糸ムラが大きくなる。したがって、紡糸ノズルから冷
却浴間通過時間(t)と引取速度(V)との積(tV)
が1.0〜10.0の範囲にあることが好ましい。
ルから冷却浴間通過時間を、紡糸ノズルから冷却浴間距
離とティペット部の引取速度により調節することが出
来、上記の範囲内で適宜に選択することが出来る。紡糸
ノズルから冷却浴間(エアーギャップ)距離は、通常2
0〜300mm、好ましくは30〜250mm、更に好
ましくは50〜200mmの範囲で定めるのがよい。
ら溶融状態で押出され、エアーギャップを通過し、次い
で、冷却浴で冷却され固化されるが、ここで使用される
冷却浴の冷媒としては、水、無機塩を含有する水、アル
コール類、ポリエチレングリコール、グリセリン及びこ
れらの混合系が挙げられる。冷却温度は、溶融樹脂との
界面で沸騰による気泡を生じない温度以下がよく、例え
ば、冷媒が水の場合には通常70℃以下、好ましくは4
0℃以下とするのがよい。
脂からなるテーパー付き未延伸糸を、次いで、延伸温度
150〜300℃の延伸浴中で延伸する。延伸浴で使用
される熱媒体としては、沸水、グリセリン等の液体状熱
媒体、空気、水蒸気、窒素ガス等の気体状熱媒体が挙げ
られるが、特に、グリセリンが好ましい。液体状熱媒体
を使用した場合の延伸温度は、90〜175℃が好まし
い。特に、グリセリンでは延伸温度を150〜172℃
とするのがさらに好ましく、165〜169℃とするの
が最も好ましい。気体状熱媒体を用いた場合の延伸温度
は、200〜250℃が好ましい。
は2段以上の多段で行うことが出来るが、破断強度と結
節強度の向上の観点からは、総延伸倍率は、通常4.0
〜7.0倍、好ましくは4.5〜6.5倍、さらに好ま
しくは4.8〜6.3倍である。
い。緩和熱処理温度は、通常90〜180℃、緩和率
は、通常2〜10%で行う。また、水面に浮かせて使用
する場合は、上記方法で得られたリーダーの表面に、溌
水剤、オイリング剤を塗布してもよい。
ビニリデン系樹脂からなるリーダーは、ティペット部の
糸ムラが10%以下、複屈折率が33×10-3〜40×
10-3、破断強度が55kg/mm2 以上、結節強度が
45kg/mm2 以上であり、フライの動きを制約しな
い嫋やかさを有し、巻きぐせのとれ易い、実用に十分に
耐え得るものである。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
ー外径測定器LS−3100)を使用し、糸の走行速度
2m/分の条件で糸径を測定した。前記外径測定結果の
ティペット部の最大糸径と最小糸径の平均値またはバッ
ト部の最大糸径と最小糸径の平均値を、ティペット部と
バット部の糸径とした。
ス株式会社製レーザー外径測定器LS−3100)を使
用し、糸の走行速度2m/分の条件で糸径を測定した。
前記外径測定結果のティペット部の最大糸径と最小糸径
またはバット部の最大糸径と最小糸径を読み取り、ティ
ペット部またはバット部の糸ムラを次式より算出して求
めた。
ーターを備えた偏光顕微鏡(オリンパス社製BH−2)
を使用し、NaのD線を光源として温度23℃の条件下
でレタデーション法により測定した値を複屈折率とし
た。
ック社製テンシロンUTM−III−100)を使用
し、10サンプルを対象に、リーダーのティペット部に
一重の結び目をつくり、試長30cm、温度23℃、引
張速度300mm/分の条件下で結節強力の測定を行っ
た。結節強度は、結節強力をティペット部の平均糸径で
割り求めた。
ック社製テンシロンUTM−III−100)を使用
し、10サンプルを対象に、ティペット部について試長
30cm、温度23℃、引張速度300mm/分の条件
下で破断強力の測定を行った。破断強度は、破断強力を
ティペット部の平均糸径で割り求めた。
ターにより、フイールドテストを行い、巻きぐせが「と
れ易い」を○、「ややとれ易い」を△、「とれ難い」を
×として3段階の基準で評価した。その分布から最大値
を与える基準で評価した。
リデン樹脂(呉羽化学工業株式会社製KF#1100)
100重量部に対し、ポリエステル可塑剤(プロピレン
グリコール、ブタンジオールの脂肪族ジオール2種とア
ジピン酸の脂肪族ジカルボン酸1種からなる脂肪族ポリ
エステル)2重量部を添加し、ヘンシェルミキサーで混
合し、口径35mmφの押出機を使用してペレット化し
た。ただし、比較例3ではポリエステル可塑剤を添加し
なかった。
穴のノズルから、前記ペレットを押出量2.3g/分の
一定量で押出し、表1又は表2に示すエアーギャップで
温度40℃の冷却浴を通し、ピンチロールで引取った。
この際の引取方法は、ベクトルインバーターモーターを
使用し、表1又は表2に示す引取速度Aで60秒間(バ
ット部)おき、次いで、引取速度Aから表1又は表2に
示す引取速度Bに1秒間で変化させ(テーパー部)、表
1又は表2に示す引取速度Bで30秒間(ティペット
部)おき、さらに、表1又は表2に示す引取速度Bから
引取速度Aに1秒間で変化させ(テーパー部)、これを
周期的に行い、テーパー付き未延伸糸を得た。
69℃のグリセリン浴中で延伸倍率5.6倍に延伸し
た。更に、120℃の乾熱で3%緩和熱処理後、バット
部とティペット部の長さがそれぞれ1mになる様に切断
してリーダーを得た。得られたリーダーのバット部、テ
ーパー部とティペット部の糸長および上記評価方法で測
定した糸径、糸ムラ、複屈折率、結節強度、破断強度、
巻きぐせのとれ易さを表1及び表2に示す。
耐えるものであると言える。
リーダーは、フライの動きを制約しない嫋やかさを有
し、巻きぐせのとれ易い、ティペット部の糸ムラが少な
く、且つ、合わせのショックに耐えられる強度を有する
ものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 フッ化ビニリデン樹脂系モノフィラメン
トにて構成され、バット部、テーパー部およびティぺッ
ト部から成り、且つティペット部の糸ムラが10%以下
であることを特徴とするフライフィシング用リーダー。 - 【請求項2】 バット部の糸ムラが20%以下である請
求項1記載のフライフィシング用リーダー。 - 【請求項3】 ティペット部の複屈折率が33×10-3
〜40×10-3である請求項1記載のフライフィシング
用リーダー。 - 【請求項4】 紡糸ノズルから押し出されたフッ化ビニ
リデン樹脂系モノフィラメントを冷却浴中の冷媒体に通
して冷却した後引取速度を変化させて引取り、次いで、
得られた未延伸糸を延伸することから成るフライフィッ
シング用リーダーの製造方法において、ティペット部の
製造条件として、押し出されたフィラメントの紡糸ノズ
ルから冷却浴間通過時間を0.15〜3.0秒、引取速
度を14m/分以下、且つ前記通過時間と引取速度の積
を1.0〜10.0の範囲にして未延伸糸を引取ること
を特徴とするフライフィシング用リーダーの製造方法。 - 【請求項5】 未延伸糸の延伸倍率は、4.0〜7.0
倍である請求項4記載のフライフィシング用リーダーの
製造方法。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
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JP2021045065A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 株式会社モーリス | フライフィッシング用リーダー |
-
1995
- 1995-07-12 JP JP19915295A patent/JP3548288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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