JPH01111011A - ナイロン46繊維の製造方法 - Google Patents

ナイロン46繊維の製造方法

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JPH01111011A
JPH01111011A JP26899087A JP26899087A JPH01111011A JP H01111011 A JPH01111011 A JP H01111011A JP 26899087 A JP26899087 A JP 26899087A JP 26899087 A JP26899087 A JP 26899087A JP H01111011 A JPH01111011 A JP H01111011A
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JP
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yarn
take
spun
nylon
spun yarn
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JP26899087A
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English (en)
Inventor
Shunichi Kiriyama
桐山 俊一
Koichi Nagaoka
長岡 孝一
Yoshimoto Miyahara
宮原 芳基
Yasunobu Mishima
三嶋 康伸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はナイロン46繊維の製造方法に関するものであ
り、特に衣料用および産業資材用のナイロン46$li
維を操業性よく製造する方法を提供するものである。
〔従来の技術、〕
従来、ポリアミド系繊維としてはナイロン6、ナイロン
66がよく知られており、各種の衣料用途、産業資材用
途に使用されてきた。しかし、これまでの衣料用のナイ
ロン6繊維やナイロン66繊維において、高捲縮化を図
るとき加工温度を高める必要があるが、繊維の耐熱性が
不十分であるため加工温度を十分高めることができず、
高捲縮化は困難であるという問題があった。また、産業
資材用のナイロン6繊維やナイロン66繊維においては
、耐熱強力や寸法安定性が低いという問題があった。
このため、近年になって、従来のナイロン6繊維やナイ
ロン66繊維にかわり、耐熱性2寸法安定性1強力保持
特性に優れたナイロン46繊維が注目されるようになっ
てきた。
ナイロン6やナイロン66からなる繊維を製造するに際
し、従来から紡糸−延伸を二工程に分けて行う方法、延
伸することな(高速で引取り高配向糸を得る方法、そし
て紡糸後−旦巻取ることなく連続して延伸する直接紡糸
延伸方法等が採用されている。
一方、上記の製造方法によりナイロン46からなる繊維
を製造するに際し、従来のナイロン6繊維やナイロン6
6繊維用の紡糸装置と紡糸条件を用いて紡糸すると、い
わゆる霜ふり現象(紡糸口金直下で紡出糸条を構成する
個々のフィラメントがランダムに切断する現象を言う)
が発生して、曳糸性が悪くなり、安定して操業をするこ
とができないという問題があった。特に、引取速度が2
000m/min以上の高速領域では、上記霜ふり現象
が多発し、安定した曳糸性を得ることは全くできなかっ
た。
ナイロン46繊維の製造法に関して、特開昭59−88
910号公報には、高重合度ナイロン46を溶融紡糸し
、特定の雰囲気温度である口金下方に設けられた加熱フ
ード内を通過させ、固化後非水油剤を付与し、引取ロー
ラにて引取り1次いで連続して2段延伸をすることによ
り、高強力ナイロン46繊維を製造する方法が提案され
ている。しかし、同号公報に記載された紡糸方法は、2
00〜700m/min程度の比較的低い引取速度で、
単糸繊度が20〜100デニールの糸条を紡糸延伸する
方法であって、引取速度が2000m/min以上の高
速領域で、紡糸引取糸の単糸繊度が1.5〜10デニー
ルの糸条を紡糸するに際し。
紡糸時のフィラメントの断糸を防止して曳糸性を向上さ
せる方法に関しては、何らの知見も開示されていない。
また、特開昭60−134015号公報には。
結晶化速度の大きいポリアミドの溶融紡糸方法が提案さ
れており、紡糸口金直下に設けられた加圧室に溶融ポリ
アミドを直接紡出し、加圧室内で紡出糸条を冷却、固化
した後、引き取ることが記載されている。しかし、同号
公報に記載された紡糸方法は、高圧雰囲気中で冷却、固
化させるという特殊なものであり、同号公報には、汎用
の紡糸装置を用いて紡糸するに際し、曳糸性を向上させ
る方法については何も記載されていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、汎用の紡糸装置を用いて引取速度が2000
m/min以上の高速領域で、紡糸引取糸の単糸繊度が
1.5〜10デニールのナイロン46繊維を製造するに
際し、霜ふり現象を生じることな(、曳糸性よく安定し
て連続操業をすることができる方法を提供しようとする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の問題点を解決するため。
鋭意検討した結果、ナイロン46重合体を溶融紡出し、
紡出糸条を冷却後、紡糸口金下方で集束して引取る方法
において、紡糸口金面直下に配設した加熱筒内の紡出糸
近傍の雰囲気温度を特定するとともに、紡糸引取糸の引
取張力を特定することにより、2000m/min以上
の高引取速度領域で優れた曳糸性が得られ、かつ未延伸
糸パッケージの後伸びが生じないことを見出し本発明に
到達した。
すなわち1本発明は、相対粘度(96重量%硫酸を溶媒
とし、濃度1g/d1.温度25℃で測定)が2.5以
上のナイロン46重合体を複数の紡糸孔を有する紡糸口
金を通して溶融紡出し2次いで紡糸口金面直下に配設し
た加熱筒を通した後、紡出糸条に直交する冷却気流を吹
き付けて冷却し、引き続いて、紡出糸条を紡糸口金面か
ら下方へ350〜1200mmの間で集束した後、油剤
を付与し、引取速度V (m/m1n)を2000〜5
500として引取り、紡糸引取糸の単糸繊度D(デニー
ル)が1.5〜10の繊維を製造する方法において、下
記AおよびBの条件を満足させることを特徴とするナイ
ロン46繊維の製造方法を要旨とするものである。
A:紡糸口金面直下に紡出糸条を取り囲む長さ50〜3
00mmの加熱筒を配設し、紡出糸近傍の雰囲気温度t
(”c)を0式の範囲とすること。
ts −20≦t≦ts + 25−−−−−−−−−
−−−−一・−・−・・−−−−−−一・・・−・−・
・−・・−・−■〔ただし、 tsは紡糸温度(℃)〕 B:紡糸引取糸の引取張力T (g/デニール)が0式
を満足するようにすること。
+0.1  (1+ (v −2000) xlO−’
)・−−−−−−−−−−■本発明におけるナイロン4
6重合体とは1分子鎖の繰り返し単位としてテトラメチ
レンアジパミドを70重量%以上含有する実質的にポリ
テトラメチレンアジパミドよりなるものであって、10
重量%未満のカプラミド成分やヘキサメチレンアジパミ
ド成分のような第3成分を共重合した重合体、あるいは
10重量%未満のポリカプラミドやポリヘキサメチレン
アジパミドをブレンドした重合体をも含むものである。
本発明では、ナイロン46重合体として相対粘度が2.
5以上のものを使用することが、曳糸性および繊維の力
学的性能を確保する上で必要である。
また、必要に応じて、艶消剤、顔料、光安定剤。
熱安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を添加することも
可能である。
本発明の目的は、ナイロン46重合体を溶融紡糸して、
紡糸引取糸の単糸繊度が1.5〜10デニールのナイロ
ン46繊維を得るに際し、曳糸性の向上を図ることにあ
る。
一般に、溶融重合体を紡糸口金を通して吐出し。
引き続いて冷却細化して繊維を形成するには、紡出糸条
の個々のフィラメントの結晶化を抑制し。
フィラメントにかかる張力の最適化を図り、かつフィラ
メント間の細化環をなくして均一な細化挙動を得ること
が、安定した曳糸性と均一な性能を得る上で重要である
。ナイロン46繊維の場合、従来のナイロン6繊維やナ
イロン66繊維に比べ結晶化速度がきわめて大であり、
紡糸口金面直下から結晶化が進行する。このとき、紡出
糸条のフィラメントにかかる張力と結晶化の進行がマツ
チングしていないと、紡糸口金直下で霜ふり現象が発生
して、安定した曳糸性を得ることができない。
本発明者らは、紡糸引取糸の単糸繊度が1.5〜10デ
ニールのナイロン46繊維を曳糸性よく製造するために
は、まず、紡糸口金面直下に紡出糸条を取り囲む長さ5
0〜300IllIIlの加熱筒を配設し、紡出糸近傍
の雰囲気温度tがの式を満足するようにすることが、曳
糸性の向上を図る上で必要であることを見出した。
紡出糸近傍の雰囲気温度tが0式の範囲よりも低いと、
溶融重合体は紡糸口金孔を出た直後から結晶化を始め、
しかも紡出糸条の固化が急速に起こるため、紡糸口金直
下で紡出糸条の個々のフィラメントが切断し、霜ふり現
象が発生する。さらに、紡糸口金面の温度が紡糸温度t
sより低くなり。
溶融重合体の紡糸口金孔からの離型性が悪くなってフィ
ラメントの切断を生じる。
一方、同雰囲気温度tが0式の範囲よりも高いと、紡糸
口金面直下に配設された加熱筒内における紡出糸条の張
力が低(なりすぎ、紡出糸条の個々のフィラメントの周
囲に発生する随伴気流の相互作用による糸揺れが大きく
なって糸斑を増大させ、さらにはフィラメントの切断を
生じる。
上記加熱筒の長さは50〜300mm、好ましくは、 
100〜250mmとするのがよい。50mmより短い
と、冷却気流が加熱筒の内部へ流入し、紡出糸条の周囲
に発生する随伴気流と干渉して、加熱筒内の雰囲気温度
の変動や糸揺れを増大させるとともに、紡出糸条の個々
のフィラメントの細化固化を不均一にして糸斑を生じる
ので好ましくない。一方、3oolIIII+より長い
と、引取速度が2000〜5500m/minの範囲で
は。
紡出糸条の細化固化中からその固化点近傍までが加熱筒
で覆われることになり、かつ加熱筒内の紡出糸条の張力
が低いため、糸揺れによる糸斑が増大し、ときにはフィ
ラメントの切断を生じるので好ましくない。
次に9本発明では、紡糸引取糸の引取張力T (g/デ
ニール)が0式を満足するようにすることが必要である
紡糸引取糸の引取張力の調整は、引取速度、紡糸口金孔
径、吐出量、紡糸温度、加熱筒内の雰囲気温度、冷却条
件等の紡糸条件が一定であるとき、紡糸口金面から紡出
糸条の集束位置までの距離(以下。
集束距離と言う)を変更することにより可能である。
紡糸引取糸の引取張力が0.1g/デニールより小さい
と、紡糸口金面直下に配設された加熱筒内における紡出
糸条の張力が低すぎて、紡出糸条の糸揺れが大きくなっ
て糸斑を増大させる。さらに。
第1引取ローラ上で糸条が揺れ、糸道が安定せず。
ときには第1引取ローラに糸条が巻き付く等の問題が生
じる。
一方、同引取張力Tが引取速度■および単糸繊度りによ
って規定される値よりも大きいと、紡糸口金孔を出た直
後から加熱筒内にかけて行われる紡出糸条の細化固化に
おいて、固化点に大きな張力が作用するとともに、結晶
化が進行するため、紡出糸条の個々のフィラメントにド
ラフト切断が発生し、霜ふり現象を生じる。
したがって、結晶化の進行と紡出糸条の細化挙動、特に
細化中のフィラメントにかかる紡糸張力との好適なマツ
チングを図ること、すなわち1本発明の紡出糸近傍の雰
囲気温度tが0式を満足し。
かつ紡糸引取糸の引取張力Tが0式を満足するようにす
ることによって、初めて霜ふり現象が発生しない安定し
た曳糸性を得ることができるのである。
以下9本発明を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施態様を示す溶融紡糸装置の説明
図である。1は紡出糸条、2は紡糸口金。
3は加熱筒、4は紡出糸条に直交する冷却気流を吹き付
ける冷却装置、5は紡出糸条の集束装置(兼。
油剤付与装置)、6は第1引取ローラ、7は第2引取ロ
ーラ、8.9は糸道規制ガイド、 10はトラバース支
点ガイド、11は巻取装置、12はパッケージである。
また、第1図中の第1引取ローラ6前の矢印は、紡糸引
取糸の引取張力Tの測定点である。
第1図において、相対粘度2.5以上のナイロン46か
らなる溶融重合体は紡糸口金2から吐出され。
紡糸口金2の直下に密接して配設された加熱筒3を経て
、冷却装置4により冷却固化される。
溶融吐出された紡出糸条1は紡糸口金2を出た直後から
細化が始まりかつ急速に結晶化しつつ固化される。した
がって、溶融吐出後固化点までの細化挙動において、結
晶化を抑制しつつ、均一でかつ滑らかな細化を行わしめ
るために、長さ50〜3QOv++、好ましくは100
〜250a+mの加熱筒3を配設し、かつ加熱筒3の内
部の紡出糸近傍の雰囲気温度tが0式を満足するように
するのがよい、この雰囲気温度tとは、加熱筒内の温度
を上部から30mm、最外周糸条から10w+m離れた
位置で測定したものである。
次に、加熱筒3を通過した紡出糸条lは集束距離りの位
置で集束され、紡出糸条1の個々のフィラメントの周囲
に発生する空気抵抗力が減少され。
紡糸張力が低められる。紡糸張力は実際上それを測定す
ることが困難なため、その指標として引取張力T(第1
図中の第1引取ローラ6前の矢印の部位にて測定)を用
い、引取張力Tが0式を満足するようにするのがよい。
そのためには、紡出糸条1の集束距離を調節することが
必要であるが。
紡出糸条1の集束距離は350〜1200mmの範囲内
でなければならない。
集束距離が35011II11より小さいと、集束装置
5が紡出糸条1の固化点に近づき、紡出糸条1を構成す
る個々のフィラメント間に融着を生じたり、融着による
毛羽や糸切れを生じたりするので好ましくない。
一方、集束距離が1200mmより大きいと5個々のフ
ィラメントの周囲に発生する空気抵抗力が大きくなりす
ぎて、0式を満足することができない。
加熱筒3の直下に配設される冷却装置4は、空気または
窒素ガス等の不活性ガスからなる一定温度の気体を紡出
糸条1に直交するように吹き付けて糸条を冷却するもの
である。この冷却装置4の長さは、引取速度や単糸繊度
等の条件により異なるが9本発明の方法においては50
〜1150mmが適当である。要は、紡出糸条1が集束
装置5に到達するまでに2個々のフィラメント間に融着
を生じたりすることがない程度に、紡出糸条1が十分冷
却されるだけの長さがあればよいのである。冷却方法は
、第1図に示したような冷却気流を糸条の片側から吹き
付ける横吹付方法のほか9円周方向から吹き付ける環状
吹付方法でもよい。
紡出糸染工は、冷却装置4を通過した後、油剤付与装置
を兼ねた集束装置5にて集束されつつ油剤を付与され、
第1引取ローラ6にて引取られ。
第2引取ローラ7を経て巻取装置11により巻取られて
、未延伸糸パッケージ12を形成する。
本発明において、引取速度は2000m/min以上、
5500m/minまでとする必要がある。5500m
/1IIin以上の引取速度は生産性の点からすれば好
ましいことであるが、設備費が大きくなる。実際、現在
市販されている高速巻取機の安定した操業運転可能な最
高巻取速度は5500m/minであり、仮にこれ以上
の巻取速度を有する高速巻取機を新たに開発したとして
も、生産能力のわりには設備投資費が大きくなりすぎ不
経済である。
紡糸口金孔の横断面形状は特に限定されるものではなく
1円形断面以外にも3葉または4葉以上の多葉断面、中
空断面、扁平断面等の形状とすることが可能である。
また9本発明では必要に応じて、集束装置5から巻取装
置11までの間でインターレース処理を施してもよい。
本発明に従って得られた紡糸引取糸の単糸繊度が1.5
〜lOデニールのナイロン46繊維は、延伸または延伸
熱処理等を施すことなくパッケージを形成後、直接後加
工工程に供給して使用し得る。
すなわち、約1500〜3500m/lll1nの引取
速度で得られたナイロン6およびナイロン66からなる
高配向未延伸糸は、糸条の縦膨潤を生じてパッケージの
形態不良を来たしたり、経口変化による糸質性能の斑を
生じたりするという問題がある。しかも。
伸度が高く、延伸または延伸熱処理等の後処理を施さな
ければ実用に供し得ない、一方1本発明のナイロン46
繊維は上記の問題を生じることがなく。
形態の良好なパッケージを得ることができ、かつ糸質性
能も安定しているため、後処理を施すことなく直接後加
工工程において好適に使用することができる。
本発明のナイロン46繊維は、高配向未延伸糸のみなら
ず、糸質性能面からの必要に応じて、延伸または延伸熱
処理等を施すことも可能である。
延伸を施すにあたっては、紡糸工程で一旦巻取りパッケ
ージを形成した後延伸工程に供給する方法でもよいが、
紡糸後−旦巻取ることなく連続して延伸する直接紡糸延
伸方法の方が、工程の合理化の点で好ましい。
第2図は本発明の一実施態様を示す直接紡糸延伸装置の
説明図である。第1図の紡糸装置の場合と同様にして溶
融紡出された紡出糸条1は加熱筒3を経て冷却固化、集
束、油剤付与後、加熱された引取ローラ13にて引取ら
れ9次いで引取ローラ13と加熱された延伸ローラ14
との間で延伸され。
熱処理を施された後2巻取装置11により巻取られて、
パッケージ15を形成する。
なお、延伸倍率は紡糸引取速度に応じて、所望の伸度が
得られる条件とするが1通常は1.05〜2.50であ
る。
本発明のナイロン46繊維は、各種衣料用およびミシン
糸等の産業資材用として好適に使用し得る。
〔実施例〕
以下9本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。な
お、引取張力、糸質性能および熱水収縮率の測定や曳糸
性およびパッケージ形態の評価を次の方法に従って実施
した。
(イ)引取張力 :ロッシールド社製張力測定器タイプ
R−3192を用い、第1引取ローラと紡出糸条との接
点の10cm前で測定した。
(rl)強伸度  : JIS L 1013に従って
測定した。
(ハ)0%   :計測器工業社製イブホステスタ80
タイプCを用い、糸速200m/min、サービスセレ
クタ1/2.レンジスケール±12.5%、ツイス) 
4000rpm、測定糸長400n+とじて測定した。
(=)熱水収縮率: JIS L 1013に従って測
定した。
(ネ)曳糸性を次の3段階で評価した。
○:霜ふり現象が殆どない。
△:霜ふり現象が若干ある。
×:霜ふり現象が多発して巻取ることができない。
(へ)パッケージ形態を次の3段階で評価した。
O:良好。
△:連続して巻取ることはできるが形態はやや不良。
×:形態不良のため連続して巻取ることができない。
実施例1 第1図に示した溶融紡糸装置で5重量%のカプロラクタ
ムを共重合した相対粘度が3.0のナイロン46重合体
をエクストルーダを用いて溶融押出し。
直径0.30mmの紡糸孔を24孔有する紡糸口金2か
ら温度300℃で溶融紡出した。紡糸口金面直下には。
紡出糸条1を取り囲むようにした長さ200mmの加熱
筒3を配設し、紡出糸近傍の雰囲気温度を260〜33
0℃の範囲で種々変更した。冷却気流としては。
20℃の空気を使用し、紡出糸条1の片側から吹き付け
る横吹付方法を採用した。集束装置(兼油剤付与装置F
) 5で紡出糸条1を集束するとともにエマルジョン系
の油剤を付与し、第1引取ローラ6および第2引取ロー
ラフを介して巻取装置11で巻取り、パッケージ12を
形成した。
このとき、溶融重合体の吐出量を調整しながら引取速度
を2000〜5500m/minの範囲で変更し、紡糸
引取糸を単糸繊度が1.0〜12デニール、フィラメン
ト数24の糸条とした。
引取速度Vおよび単糸繊度りの各組み合わせについて、
集束装置5の位置を紡糸口金面から下方へ300〜16
00mmの範囲で変更し、第1引取ローラ6の10co
+前で紡糸引取糸の引取張力Tを測定した。
また、上記の各組み合わせについて、紡糸口金2直下で
の霜ふり現象の有無を目視にて観察することにより、曳
糸性を評価した。さらに、得られたパッケージ12につ
いて9巻上げ直後および5日間経過後のパッケージ形態
を目視により観察し。
後伸びの程度を評価した。結果を第1表に示す。
第1表において、実験陽2,5〜8.13.14.1B
19、22.23.26.27.30.31.34.3
7〜40.45゜46は実施例であり、集束装置の位置
を調整して9本発明の紡出糸近傍の雰囲気温度tが0式
を満足し。
紡糸引取糸の引取張力Tが0式を満足するようにしたも
ので、霜ふり現象が発生しない安定した曳糸性を得るこ
とができた。そして、得られたパッケージの形態は1巻
上げ直後のみならず、5日間経過後も後伸びのない良好
なものであった。
第1表において、上記実験隘以外のものは比較実施例で
ある。
実験11m1と11は引取速度が2000+*/min
において。
紡出糸近傍の雰囲気温度tが0式を満足しない場合であ
る。l1hlは雰囲気温度が低く、紡出糸条の急速な結
晶化と固化のため、紡糸口金2の直下で紡出糸条1の個
々のフィラメントが切断し、霜ふり現象が発生した。嵐
11は雰囲気温度が高く、加熱筒3内における紡出糸条
1の張力が低く、糸揺れが大きくなって、糸斑(0%)
が増大した。しかも、得られたパッケージ12の糸条を
解舒して観察したところ、糸条を構成する個々のフィラ
メント間に融着が認められた。
実験11h15.16は同引取速度において、集束距離
が1200mmを越えており、紡糸引取糸の引取張力T
が0式を満足しない場合である。I’h15.16共に
引取張力Tが高すぎて、紡出糸条1の細化固化時、固化
点に大きな張力が作用して、紡出糸条1の個々のフィラ
メントに切断が発生し、霜ふり現象が発生した。
実験隘12は同引取速度において、集束距離が300m
m、すなわち、集束装置5が加熱筒3下面に密接して配
設された場合であり、引取張力が0.1g/デニールよ
り低く、糸揺れが増し、糸斑(0%)が増大した。
さらに、加熱筒3内部にて紡出糸条1を構成する個々の
フィラメント同士の横方向の間隔が小さいため、フィラ
メント間に融着が生じた。
実験N13,4,9.10は同引取速度において、紡糸
引取糸の単糸繊度りが本発明の規定範囲外の場合である
。11h3.4は引取張力Tが高すぎて、曳糸性は極め
て不良であった。なお、集束距離を300mmにしても
、曳糸性は好転しなかった。
Na9は単糸繊度りが大きいため、集束装置の位置が1
150+wmでは紡出糸条lの冷却が不十分になり。
フィラメント間に融着が生じた。このため、集束距離を
11hlOの1600mmにしたところ、フィラメント
間の融着は解消したが、引取張力Tが高くなり。
曳糸性が低下した。
引取速度が3500.4300および5500m/mi
nにおいても、 2000m/winの場合と同様、紡
出糸近傍の雰囲気温度tが0式を満足せず、紡糸引取糸
の引取張力Tが0式を満足しないとき、安定した曳糸性
を得ることができなかった。
以上の実験結果から得られた可動範囲を第3図に示す。
第3図は紡糸引取糸の単糸繊度りと引取張力Tの関係を
引取速度Vをパラメータとして図示したもので、各引取
速度Vに応じた曲線より下の斜線を施した領域が本発明
に規定する可動範囲である。
次に、比較例として、相対粘度が2.6のナイロン6重
合体および相対粘度が2.4のナイロン66重合体を、
直径0.3On+mの紡糸孔を24孔有する紡糸口金2
から各々温度260℃゛および280℃で溶融紡出した
。そして実施例と同様にして、曳糸性やパッケージ12
の形態を評価した。結果を第2表に示す。
ナイロン6重合体およびナイロン66重合体において1
本発明の紡出糸近傍の雰囲気温度tが0式を満足し、紡
糸引取糸の引取張力Tが0式を満足するようにした場合
、引取速度が3500m/win以下の条件では、パッ
ケージの後伸びが激しく、安定した巻取りを行うことが
全くできなかった。引取速度が4300+w/lll1
n以上では、パッケージの後伸びは解消したが、糸条を
構成する個々のフィラメント間に多数の融着が認められ
、かつループや毛羽も多く、到底実用に供し得ないもの
であった。
実施例2 実施例1の実験&6.19および27で得られたパッケ
ージ12を延伸工程に供給して、延伸速度700m/s
in、供給ローラ温度80℃、延伸域のヒータープレー
ト温度140℃の条件で延伸した。
このとき2溶融重合体の吐出量を調整し、70デニール
/24フイラメント (単糸繊度2.9デニール)のナ
イロン46からなる延伸糸を得た。結果を第3表に示す
本発明の実験1に57.58および59は、曳糸性よく
紡糸することができた。さらに、後伸びのない良好な形
態の高配向未延伸糸のパッケージ12を得たので、解舒
時の糸切れもなく、操業性よく延伸を行うことができた
実施例3 実施例1の実験&6.19および27について、第2図
の直接紡糸延伸装置を用いて、−旦巻取ることなく連続
して引取ローラ13と延伸ローラ14との間で延伸し1
次いで巻取り、パッケージ15を形成した。
延伸に際して、引取ローラ13の温度を110℃として
延伸し、延伸ローラ14の温度を200℃として熱処理
を行った。
このとき、実施例2と同様にして、溶融重合体の吐出量
を調整し、70デニール/24フイラメント(単糸繊度
2.9デニール)のナイロン46延伸糸を得た。結果を
第4表に示す。
本発明の実験11h60.61および62は、紡糸性、
延伸性ともに良好であった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、紡糸引取糸の単糸繊度が1.5〜10
デニールのナイロン46繊維を、引取速度が2000+
i/sin以上の高速領域で製造するに際し、紡糸口金
直下で紡出糸条を構成する個々のフィラメントが断糸す
るのを防止し、曳糸性よく安定して連続操業をすること
ができる。そして、得られたナイロン46繊維は、衣料
用および産業資材用として好適に使用し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様を示す溶融紡糸装置の説明
図、第2図は本発明の他の実施態様である直接紡糸延伸
装置の説明図、第3図は紡糸引取糸の単糸繊度りと引取
張力Tの関係を引取速度Vをパラメータとして図示した
もので、各引取速度Vに応じた曲線より下の斜線を施し
た領域が本発明の範囲である。 1:紡出糸条     2:紡糸口金 3:加熱筒      4:冷却装置 5:集束装置(兼、油剤付与装置) 6:第1引取ローラ  7:第2引取ローラ13:引取
ローラ    14:延伸ローラ特許出願人   ユニ
チカ株式会社 窮1図 稟21!1 漬3凹 → 単智辷繊ハ【(チヒ)シ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)相対粘度(96重量%硫酸を溶媒とし、濃度1g
    /dl、温度25℃で測定)が2.5以上のナイロン4
    6重合体を複数の紡糸孔を有する紡糸口金を通して溶融
    紡出し、次いで紡糸口金面直下に配設した加熱筒を通し
    た後、紡出糸条に直交する冷却気流を吹き付けて冷却し
    、引き続いて、紡出糸条を紡糸口金面から下方へ350
    〜1200mmの間で集束した後、油剤を付与し、引取
    速度V(m/min)を2000〜5500として引取
    り、紡糸引取糸の単糸繊度D(デニール)が1.5〜1
    0の繊維を製造する方法において、下記AおよびBの条
    件を満足させることを特徴とするナイロン46繊維の製
    造方法。 A:紡糸口金面直下に紡出糸条を取り囲む長さ50〜3
    00mmの加熱筒を配設し、紡出糸近傍の雰囲気温度を
    t(℃)を[1]式の範囲とすること。 ts−20≦t≦ts+25・・・・・・・・・・・・
    ・・・[1]〔ただし、tsは紡糸温度(℃)〕 B:紡糸引取糸の引取張力T(g/デニール)が[2]
    式を満足するようにすること。 0.1≦T≦1/{2.5D〔1−(V−2000)×
    10^−^4〕−1}+0.1〔1+(V−2000)
    ×10^−^4〕・・・・・・・・・・[2]
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