JPH0923714A - 育苗容器の播種装置 - Google Patents

育苗容器の播種装置

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JPH0923714A
JPH0923714A JP7200442A JP20044295A JPH0923714A JP H0923714 A JPH0923714 A JP H0923714A JP 7200442 A JP7200442 A JP 7200442A JP 20044295 A JP20044295 A JP 20044295A JP H0923714 A JPH0923714 A JP H0923714A
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JP
Japan
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soil
seedling raising
scraper
roller
raising container
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JP7200442A
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English (en)
Inventor
Koichi Ishikawa
浩一 石川
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Suzutec Co Ltd
Original Assignee
Suzutec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポットを並設した育苗容器に対する床土供給
の確実化、播種作業の容易化、部品点数の削減、コスト
の削減。 【構成】 上側を開放したポット2を並設した育苗容器
1を移送させる移送台9を設ける。床土繰出装置13
と、スクレーパ20と、振動装置38と、鎮圧ローラー
48と、回転ブラシ52と、突起69を外周に設けた突
起ローラー68と、種子繰出装置72と、覆土供給装置
75とを、この順序で設けた育苗容器の播種装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルトレイあるいはポ
ットシートと呼ばれる育苗容器の播種装置に係るもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特公平4−18802号公報
には、上側を開放したポットを前後左右に多数並設した
育苗容器を嵌合させた収納箱を横移送させる移送台の上
方位置に、前記育苗容器に覆土を供給する覆土供給装置
を設け、次に、種子繰出装置を設け、次に床土繰出装置
を設け、次に鎮圧ローラーを設け、次にスクレーパを設
けた構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、覆土、
種子、床土の順に供給した後、育苗箱を被せて反転させ
る構成であり、反転させるのが面倒であるという課題が
ある。即ち、下部の透孔より土や種子を供給するのは困
難であり、上下反対にした状態で供給してから反転させ
ると、各ポットの透孔より芽が出て、各芽は等間隔をお
いて成長するので、揃って成育すると考えられていたの
であるが、反転させるのは容易ではない。では、前記公
知例の各繰出装置の配列を変更すると、床土、種子、覆
土と供給できるが、単に供給するだけで、種々の課題が
発生する。即ち、床土の供給では、床土供給後すぐに鎮
圧するから、左右側のポットへの供給量が不足するとい
う課題がある。即ち、床土繰出装置は、供給ホッパーの
左右内側部分にブリッジが発生するので、左右側の部分
の土繰出量は中央部分に比べ少なくなるので、そもそも
左右側のポットへの供給量が不足するのである。また、
公知例では鎮圧ローラーの後にスクレーパを配置してい
るが、これでは、単に育苗容器の上面の余分な床土を除
去するだけで、左右側のポットに十分に床土を供給する
のには余り貢献しない。また、作業開始時の育苗容器の
先頭のポットに十分に床土を供給できないという課題が
発生する。即ち、ポット内に十分の床土を入れるには、
移送中のポットに上方から繰り出して入れるだけでな
く、ポットの容積に対して相当に多く供給した床土をス
クレーパで掻き寄せることで入るので、先頭のポットで
は、このスクレーパにより掻き寄せられる余分な土が無
いことで、供給量が不足する。また、単に、土繰出装置
の繰出量を多くすると、課題が解決するようにも思える
が、先頭のポット以外では、スクレーパにより掻き寄せ
られるので十分であるのに、そもそも不足する先頭部分
のポットに供給量を合わせたのでは、後続のポットでは
過剰供給であり、その分スクレーパにより除去すること
になって無駄になる。また、育苗容器は連続移送される
から、不足するのは先頭の1枚であり、従来は、作業開
始時の先頭の育苗容器を取り除いていた。また、ポット
に床土を入れようとすると、ブリッジが発生して下まで
十分に入れることができないので、鎮圧するが、下方ま
で押し込めずにポット内の上部が硬くなるだけで、十分
な量を入れられないという課題が発生する。また、ポッ
ト内の床土上面に単に播種したのでは、苗の間隔が不揃
いになって良好に成育しないという課題が発生する。
【0004】
【発明の目的】ポットを並設した育苗容器に対する床土
供給の確実化、播種作業の容易化、部品点数の削減、コ
ストの削減。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上側を開放し
たポット2を前後左右に多数並設した育苗容器1を嵌合
させた収納箱7を横移送させる移送台9の上方位置に、
前記育苗容器1に床土8を供給しうる床土繰出装置13
を設け、該床土繰出装置13の前側に、前記育苗容器1
が至るまでの間に繰出される床土8を受け止めて貯留す
る待機位置と前記育苗容器1の上面の床土8を所定厚さ
残して除去する作用位置との間移動自在で、作用位置に
移動するとき貯留した床土8を育苗容器1に放擲するよ
うに構成したスクレーパ20を設け、該スクレーパ20
の下方に前記収納箱7ごと育苗容器1を振動させる振動
装置38を設け、前記スクレーパ20の前側に床土8を
鎮圧する鎮圧ローラー48を設け、該鎮圧ローラー48
の前側に育苗容器1の上面の余分な床土8を除去する回
転ブラシ52を設け、該回転ブラシ52の前側にはポッ
ト2内の床土8上面を押圧して凹部を形成する突起69
を外周に設けた突起ローラー68を設け、該突起ローラ
ー68の前側には前記ポット2内に1〜数粒の種子を播
種し得る種子繰出部74を有する種子繰出装置72を設
け、種子繰出装置72の前側に種子の上に覆土を供給す
る覆土供給装置75を設けた育苗容器の播種装置とした
ものである。本発明は、前記振動装置38と前記鎮圧ロ
ーラー48はそれぞれ独立して選択使用可能に構成した
育苗容器の播種装置としたものである。本発明は、前記
回転ブラシ52を軸装した左右一対の取付アーム54に
は前記回転ブラシ52の下端より先端が所定間隔おいて
下方に位置する固定摺接ブラシ65を設けた育苗容器の
播種装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例について図により説明する
と、1はナス、トマト等の野菜や花あるいは稲等の種子
を播種して育苗する育苗容器であり、前後左右に多数の
ポット2を形成する。ポット2は、下面3に透孔4を形
成し、側壁5の上端縁を連結部6により連結して一枚状
(一体状)の育苗容器1を形成する。前記育苗容器1
は、引出形状の収納箱7に、前記透孔4を下にして嵌合
させて移送し、移送中のポット2に、上方より床土8を
供給する。9は前記育苗容器1を移送する移送台であ
り、育苗容器1の移送方向に長い左右一対のフレーム1
0に図示は省略するが所定間隔をおいて支脚を設けて床
上に載置する。前記移送台9には育苗容器1の移送手段
である移送ロール11を設ける。移送台9の始端部上方
位置には床土繰出装置13を設ける。床土繰出装置13
は上方に供給ホッパー14を設け、供給ホッパー14の
下方に床土繰出ベルト15を設ける。16は該床土繰出
ベルト15の繰出口、17は供給量調節板、18は床土
繰出装置13のフレームである。床土繰出装置13の前
記育苗容器1の移送方向前側の移送台9には、スクレー
パ20を設ける。スクレーパ20は、育苗容器1より低
い位置にて待機する待機位置と育苗容器1の上方に位置
する作用位置の間移動(変位)自在に設け、待機位置で
は床土繰出装置13からの床土8を堆積貯留させて作用
位置に移動するとき、移送中の育苗容器1の前端(先
頭)のポット2に多くの床土8を供給し、その後は、育
苗容器1上の床土8を均平するように構成する。即ち、
育苗容器1の前側以外のポット2では、スクレーパ20
が均平して余った土が掻き寄せられて入るので、十分に
供給できるが、育苗容器1の前端部分は余分な土がない
ので、少なめになるので、スクレーパ20は待機中に床
土8を堆積貯留させて作用位置に移動するとき放擲して
供給する。
【0007】スクレーパ20は待機状態のとき床土繰出
装置13の繰出口16より繰り出される床土8を貯留さ
せ得る土載板部21と溢れ防止板22により側面視床土
繰出装置13の繰出口16側を開口した逆L型形状に形
成する。前記土載板部21の中央部には待機状態のとき
育苗容器1の幅方向の中央部が高く、側方に至に従い低
く傾斜させた土案内部23を形成する。土案内部23は
育苗容器1の左右側により多くの土が寄せられることを
期待する。即ち、床土繰出装置13のホッパー内でブリ
ッジの発生しやすい床土8の場合、ホッパーの左右側壁
部分で落下しにくくなるので、どうしても、床土繰出ベ
ルト15が繰り出すとき左右側の繰出量が少なくなるの
で、スクレーパ20にて均平してできた余剰土を左右側
に振り分けると、効率よく供給できる。スクレーパ20
はその左右側板24に取付部材25のアーム26の先端
を軸27によりそれぞれ軸着し、アーム26の基部を取
付用板28に回動自在に軸着し、取付用板28は床土繰
出装置13のフレーム18に着脱自在に取付ける。前記
軸27よりも前側の取付用板28には回転規制アーム2
9の基部を取付け、回転規制アーム29の先端を軸30
により前記側板24に軸着する。アーム26はスクレー
パ20を回動させ、回転規制アーム29はスクレーパ2
0がアーム26に対して回転するのを規制し、育苗容器
1に対するスクレーパ20を適正姿勢にする。また、ス
クレーパ20は、待機位置のとき繰り出された床土8を
貯留させ得るように床土繰出装置13の繰出口16に臨
ませると共に、作用位置のとき、土載板部21上の土が
落下し得る傾斜になるように取付ける。前記スクレーパ
20の土載板部21には回動兼高さガイド31を設け
る。回動兼高さガイド31は育苗容器1の移送方向と平
行な縦板により形成し、待機位置のときスクレーパ20
の回動を案内し、作用位置のときは土載板部21の下縁
を育苗容器1の上面より所定高さ上方に位置させるもの
である。回動兼高さガイド31は待機状態においてその
後端縁上部を土載板部21の後端縁よりも後方に突き出
させ、下方に至るに従い前側に位置するように傾斜する
案内兼高さ保持面32に形成し、案内兼高さ保持面32
によりスクレーパ20を押し、アーム26を回動させて
作用位置にまで移動する。
【0008】回動兼高さガイド31の作用位置における
案内兼高さ保持面32は、土載板部21の下縁より下方
に位置して、土載板部21を育苗容器1の上面よりも上
方に位置させ、案内兼高さ保持面32は作用位置におい
て後側を最も低くして、育苗容器1の前端部の上面がす
ぐに摺接するようにして、土載板部21の下端を上動さ
せる。作用位置における案内兼高さ保持面32の後端と
土載板部21の下端との間には後側に至るに従い高くな
るように傾斜させた回動案内面33に形成する。即ち、
案内兼高さ保持面32が育苗容器1に当接してスクレー
パ20の回動を案内すればよいが、育苗容器1の高さが
高いと、案内兼高さ保持面32と土載板部21の段差部
分に引っ掛かってスクレーパ20の回動を阻害する惧れ
があるので、土載板部21の下縁と案内兼高さ保持面3
2の後端間の案内をする回動案内面33を設け、育苗容
器1または収納箱7の先端が一点にて接触し、回動を円
滑確実にする。また、回動兼高さガイド31は、ポット
2の間の連結部6の上面に位置させるが、使用する育苗
容器1によっては、連結部6の上方に位置しないことあ
るので、この場合、ポット2内に嵌合しないようにポッ
ト2の内径より大に形成する。また、取付個数は任意で
あるが、通常中央部に1個設けると、作用し、コストを
低くできる。前記スクレーパ20が移動する範囲の下方
位置には、振動装置38を設ける。振動装置38は前記
フレーム10にモータケース39を設け、モータケース
39内に振動用モータ40を設け、振動用モータ40の
出力軸41に回転ロータ42を固定し、回転ロータ42
の偏心位置にロッド43の一端を軸着し、ロッド43の
他端にはアーム44の一端を軸着し、アーム44の中間
部を軸45に軸着し、アーム44の他端には上下体46
を取付け、上下体46は移送ロール11の上面より上方
位置と下方位置の間上下して通過中の収納箱7の下面を
押し上げて振動を付与する。
【0009】振動装置38の下手側には鎮圧ローラー4
8を設ける。実施例の鎮圧ローラー48は金属ローラー
により形成して鎮圧圧力をより強くしている。鎮圧ロー
ラー48は左右一対の取付アーム49の先端側に軸装
し、取付アーム49の基部を前記フレーム10に回動自
在に軸着して取付ける。一方の取付アーム49には図示
は省略するが、回転伝達機構を設けて、移送台9の回転
により駆動回転させる。前記取付アーム49の先端には
長孔50を形成し、各長孔50にストッパー軸51を挿
通させ、ストッパー軸51の両端部は取付アーム49に
位置調節自在に固定する。ストッパー軸51は後述する
回転ブラシ52のスタンド53に当接させて取付アーム
49の回動を停止させる。実施例では、前記ストッパー
軸51の両端に螺子溝を形成し、該螺子溝にナットを螺
合させて位置固定している。前記回転ブラシ52は左右
一対の取付アーム54の先端側に軸装し、取付アーム5
4の基部を前記フレーム10に回動自在に軸着して取付
ける。一方の取付アーム54には図示は省略するが、回
転伝達機構を設けて、移送台9の回転により駆動回転さ
せる。取付アーム54の中間部にはロッド56の下端を
軸着し、ロッド56の上端を握り棒55により連結し、
握り棒55を前記スタンド53に形成した窓部58に挿
通する。窓部58の内側には上下移動体59の移動窓部
60を臨ませ、移動窓部60の下縁には高さの相違する
係合溝61を形成し、係合溝61に前記握り棒55を選
択係合させる。上下移動体59は螺子軸62の下部に固
定し、螺子軸62は前記スタンド53に螺合させる。6
3は前記スタンド53を連結する連結杆、64は高さ微
調節ダイヤルである。前記握り棒55を握って上方に持
ち上げ、他の係合溝61に選択係合させると、係合溝6
1の高さだけ、大きく回転ブラシ52を上下できる。そ
して、高さ微調節ダイヤル64を回すと、上下移動体5
9を微妙に上下させ、係合溝61の高さを微妙に上下さ
せるから、微調節できる。前記取付アーム54には固定
摺接ブラシ65を固定する。固定摺接ブラシ65は前記
回転ブラシ52より先に所定量の余分な床土8を除去し
て、回転ブラシ52の除去する土の量を少なくさせるも
ので、前記回転ブラシ52の下端より下方に所定間隔お
いて位置させる。66は回転ブラシ52の土落としも兼
用する左右の取付アーム54の連結補強杆である、
【0010】回転ブラシ52の下手側には灌水ノズル6
7を設け、灌水ノズル67の次には突起ローラー68を
設ける。突起ローラー68は前記ポット2内の床土8上
面を突起69により押圧して凹部を形成する。突起ロー
ラー68は筒の外周に前記突起69を設けて形成する。
70は高さ調節装置である。突起ローラー68は回転自
在に取付け、育苗容器1の先端が突起69に当たると回
転してポット2の上面に嵌合し、育苗容器1の移動によ
り各ポット2に嵌合して凹部を形成しながら回転する。
なお、育苗容器1のポット2の数と突起69の数は嵌合
するように相対的関係をもたせる。突起ローラー68の
次には種子繰出装置72を設ける。種子繰出装置72は
上部に供給ホッパー73を設け、供給ホッパー73の下
方に種子繰出部74を設けて構成する。種子繰出部74
の構成は任意であるが、実施例ではシャッター構成にし
て各ポット2に正確に点播できるようにしている。種子
繰出装置72の次には覆土供給装置75を設ける。覆土
供給装置75は上部に供給ホッパー76を設け、供給ホ
ッパー76の下方に繰出ベルト77を設けて構成する。
【0011】
【作用】次に作用を述べる。育苗容器1は透孔4を下に
して収納箱7に嵌合させ、収納箱7ごと移送台9に供給
し、移送すると、床土繰出装置13により床土8の供給
を受ける。この場合、床土繰出装置13の繰出口16の
下方には、繰出口16より繰り出される床土8を貯留さ
せ得る土載板部21と溢れ防止板22により側面視逆L
型形状に形成したスクレーパ20を設けてあるから、育
苗容器1の先端はスクレーパ20の回動兼高さガイド3
1の後端縁に当接し、回動兼高さガイド31が育苗容器
1に押されることによりスクレーパ20はアーム26に
より上方回動し、作用位置に回動するとき、この貯留さ
れた土を放擲する(図8)。即ち、育苗容器1の前端
(先頭)のポット2には、スクレーパ20により掻き集
められた床土8が入ることがないので、どうしても供給
量が不足するが、スクレーパ20の土載板部21には育
苗容器1が繰出口16の下方に至るまでの間に繰り出さ
れている床土8を貯留させ(図3、図7)、作用位置に
回動するとき、この貯留された土を放擲する。したがっ
て、育苗容器1の前端(先頭)のポット2にも確実に床
土8を供給する。なお、床土繰出装置13の繰出量を多
くしておくと、課題が解決するようにも思えるが、供給
量が不足するのは前端部分のポット2だけであり、後続
の育苗容器1の先頭のポット2であっても連続して移送
されているのでスクレーパ20により掻き集められた余
剰土により十分であるから、繰出量を多くすると、掻き
取る量が多くなって、この分土が無駄になり、従来は、
作業開始時の先頭の育苗容器1を取り除いていたのであ
る。したがって、本発明は、連続して移送されているポ
ット2であれば適正である繰出量で、作業開始時の先頭
のポット2にも確実に床土8を供給する。
【0012】しかして、スクレーパ20が待機位置から
作用位置に移動する範囲の下方位置には、振動装置38
を設けているから、振動用モータ40に通電して回転ロ
ータ42を回転させ、回転ロータ42はロッド43を上
下させてアーム44の一端を軸45中心に上下させ、ア
ーム44の他端の上下体46を上下させ、上下体46は
移送ロール11の上面より上方位置と下方位置の間上下
して通過中の収納箱7の下面を押し上げて振動を付与す
る。したがって、上方から繰り出された床土8はポット
2内でブリッジが発生するのが防止されて下まで十分に
入る。しかして、育苗容器1はスクレーパ20の下方を
通過して、育苗容器1上に供給された床土8のうち余分
な土が除去され、鎮圧ローラー48に至り、鎮圧ローラ
ー48により床土8を鎮圧する。この場合、スクレーパ
20の回動兼高さガイド31は作用位置のとき土載板部
21の下縁を育苗容器1の上面より所定高さ上方に位置
させるから、スクレーパ20の下方を通過した育苗容器
1の上面には、所定厚さの床土8が残され、それ以外の
余分な床土8が除去されて均平される。したがって、ス
クレーパ20の下方を通過した育苗容器1の上面の床土
8は均平されているので、鎮圧ローラー48による鎮圧
が正確に行える。即ち、床土8が均平されていないと、
中央部分が盛り上がっている床土8に邪魔されて鎮圧ロ
ーラー48が下降できず、左右側を十分に鎮圧できない
が、スクレーパ20により床土8が均平されていると、
各ポット2に均等に床土8を供給して鎮圧が可能にな
る。そして、鎮圧ローラー48は、育苗容器1の上面に
所定厚さ残されている床土8をポット2内に押し込むの
で、ポット2内に十分な量の床土8を供給できる。この
場合、前記振動装置38による振動と鎮圧ローラー48
の鎮圧を併用すると、土が入り過ぎることがあるが、振
動装置38と鎮圧ローラー48は、それぞれ独立して選
択使用可能であるから、供給する床土8の性状によって
最適な作業を行って、確実かつ精密に床土8を供給す
る。しかして、育苗容器1は、固定摺接ブラシ65によ
り上方の余分な土が除去され、次に、回転ブラシ52に
より余分な土を除去して、ポット2内の床土上面を均平
する。
【0013】この場合、回転ブラシ52の手前に、固定
摺接ブラシ65を設けているので、回転ブラシ52によ
り掃き戻す土の量を少なくでき、回転ブラシ52と土が
共回りするのを防止する。しかして、余分な土が除去さ
れた育苗容器1は、灌水ノズル67の下方に至り、灌水
され、突起ローラー68の突起69によりポット2内の
床土上面に凹部が形成され、凹部中心に種子繰出装置7
2から繰り出された種子が播種され、次に、覆土供給装
置75により覆土される。この場合、ポット2内の床土
上面には突起ローラー68の突起69により凹部が形成
されているから、種子繰出装置72から繰り出された種
子は凹部に案内されて、各ポット2の中央に位置する
(突起69は先端に至るに従い尖鋭形状に形成する)。
そして、該種子の上面に覆土をするので、育苗容器1を
運搬するときでも種子は各ポット2の中央に位置し、そ
の後発芽して、育苗されると、揃った苗となる。しかし
て、スクレーパ20は回動兼高さガイド31を設けてい
るから、スクレーパ20を土載板部21と溢れ防止板2
2により逆L型形状に形成しても、育苗容器1は回動兼
高さガイド31に当接してスクレーパ20を上方回動さ
せる。また、待機状態において案内兼高さ保持面32の
上端と土載板部21の後端の間に回動案内面33を形成
しているから、高さの高い(厚い)育苗容器1であって
も、回動案内面33から案内兼高さ保持面32に連続し
て案内され、スクレーパ20の回動を円滑確実にする。
即ち、案内兼高さ保持面32は土載板部21の後端より
後側(始端部側)に位置しないと、作用位置のとき土載
板部21を育苗容器1の上面より所定高さ上方に位置さ
せることができないが、反面、待機状態では、案内兼高
さ保持面32と土載板部21の後端の間に段差ができ、
この段差部分に育苗容器1が引っ掛かると、スクレーパ
20の回動を停止させるので、これを防止する。また、
スクレーパ20の土載板部21は、待機状態のとき育苗
容器1の幅方向の中央部が高く、側方に至に従い低く傾
斜させた土案内部23を設けているから、待機状態で
は、土載板部21の上方の左右側に十分な量の床土8を
貯留させて、回動してポット2に供給し、作用位置にス
クレーパ20が回動して育苗容器1の上面の余剰土を掻
き取るときは、育苗容器1の左右側に寄せながら掻き取
るので、左右側のポット2により多くの床土8を寄せて
確実に供給し、各ポット2に均等に床土8を供給する。
【0014】また、スクレーパ20はアーム26と回転
規制アーム29とにより取付けているから、スクレーパ
20が育苗容器1により押されると、スクレーパ20の
みが軸31中心に回転しようとするが、これを回転規制
アーム29が規制し、アーム26の回動とスクレーパ2
0の回転により待機位置から作用位置に移動する。即
ち、一本のアームに固定したのでは、アームを90度回
動させないと、スクレーパを水平状態にできないので、
アームの回動スペースが必要であり、また、回動高さを
確保するには、アームの長さを長くする必要があるが、
アーム26と回転規制アーム29とによりリンク機構に
構成しているから、アーム26を短くすることができ、
また、回動量も少なくでき、取付部材25を小さくする
と共に、スクレーパ20を少ないスペースで待機位置か
ら作用位置に変位させ、かつ、アーム26および育苗容
器1に対するスクレーパ20の姿勢を一定にし、常時、
スクレーパ20を適正姿勢にする。それゆえ、スクレー
パ20は確実に作動し、取付スペースおよび回動スペー
スを小さくでき、鎮圧ローラー48、回転ブラシ52等
の取付スペースも確保しやすい。また、鎮圧ローラー4
8は、左右一対の取付アーム49の先端側に軸装し、取
付アーム49の先端には長孔50を形成し、各長孔50
にストッパー軸51を挿通させ、ストッパー軸51の両
端部は取付アーム49に位置調節自在に固定し、ストッ
パー軸51は回転ブラシ52のスタンド53に当接させ
ているから、ストッパー軸51がスタンド53の後端縁
に当接することにより所定高さに保持され、ストッパー
軸51をスタンド53側に移動させると、鎮圧ローラー
48を上動させ、ストッパー軸51をスタンド53より
離すと鎮圧ローラー48を低くさせる。したがって、一
対の取付アーム49に1本のストッパー軸51を取り付
けるだけで、高さ調節機構を構成するので、コストを低
くし、スぺースも有効利用できる。また、固定摺接ブラ
シ65は、前記取付アーム54に前記回転ブラシ52の
下端より下方に所定間隔おいて位置するように固定して
いるから、回転ブラシ52を上下させると、固定摺接ブ
ラシ65も上下して、特別に上下調節が不要であり、固
定摺接ブラシ65は回転ブラシ52に対して常時下方に
位置させる。
【0015】
【効果】本発明は、上側を開放したポット2を前後左右
に多数並設した育苗容器1を嵌合させた収納箱7を横移
送させる移送台9の上方位置に、前記育苗容器1に床土
8を供給しうる床土繰出装置13を設け、該床土繰出装
置13の前側に、前記育苗容器1が至るまでの間に繰出
される床土8を受け止めて貯留する待機位置と前記育苗
容器1の上面の床土8を所定厚さ残して除去する作用位
置との間移動自在で、作用位置に移動するとき貯留した
床土8を育苗容器1に放擲するように構成したスクレー
パ20を設け、該スクレーパ20の下方に前記収納箱7
ごと育苗容器1を振動させる振動装置38を設け、前記
スクレーパ20の前側に床土8を鎮圧する鎮圧ローラー
48を設け、該鎮圧ローラー48の前側に育苗容器1の
上面の余分な床土8を除去する回転ブラシ52を設け、
該回転ブラシ52の前側にはポット2内の床土8上面を
押圧して凹部を形成する突起69を外周に設けた突起ロ
ーラー68を設け、該突起ローラー68の前側には前記
ポット2内に1〜数粒の種子を播種し得る種子繰出部7
4を有する種子繰出装置72を設け、種子繰出装置72
の前側に種子の上に覆土を供給する覆土供給装置75を
設けた育苗容器の播種装置としたから、スクレーパ20
は作用位置に移動するとき貯留した床土8を育苗容器1
に放擲するので、育苗容器1の前端(先頭)のポット2
にも確実に床土8を供給し、特に左右側のポット2にも
確実に供給でき、振動装置38によりブリッジ発生を防
止できるので、ポット2の下部まで予め十分に床土8を
供給でき、鎮圧ローラー48の手前にスクレーパ20を
設けているので、中央部分の盛り上がりを防止し、左右
中央を均等にかつ十分に鎮圧でき、スクレーパ20によ
り育苗容器1の上に所定厚さの床土8が残されているの
で、この土を押し込むことにより十分に鎮圧でき、突起
69により形成した凹部に種子を播種するので、ポット
2の中央に播種でき、播種後の種子の上に覆土を供給す
るので、種子がポット2の中央から移動せず、揃った苗
に育苗できる効果を奏する。本発明は、前記振動装置3
8と前記鎮圧ローラー48はそれぞれ独立して選択使用
可能に構成した育苗容器の播種装置としたから、振動装
置38による振動と鎮圧ローラー48の鎮圧を併用する
ことによる過剰供給を防止でき、供給する床土8の性状
によって最適な作業ができる。本発明は、前記回転ブラ
シ52を軸装した左右一対の取付アーム54には前記回
転ブラシ52の下端より先端が所定間隔おいて下方に位
置する固定摺接ブラシ65を設けた育苗容器の播種装置
としたから、回転ブラシ52の手前に、固定摺接ブラシ
65を設けているので、回転ブラシ52により掃き戻す
土の量を少なくでき、回転ブラシ52と土が共回りする
のを防止して、均平した床土8の上面を荒らさず、取付
アーム54に固定摺接ブラシ65を設けているので、回
転ブラシ52を上下させると、固定摺接ブラシ65も上
下して、特別に上下調節が不要であり、固定摺接ブラシ
65は回転ブラシ52に対して常時下方に位置させるこ
とができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 床土繰出装置、スクレーパ等を設けた部分
の移送台の縦断側面図。
【図2】 播種装置、覆土供給装置等を設けた部分の
移送台の縦断側面図。
【図3】 床土繰出装置およびスクレーパの側面図。
【図4】 スクレーパの斜視図。
【図5】 取付部材の待機状態の縦断側面図。
【図6】 同放擲状態の縦断側面図。
【図7】 待機位置の作用状態縦断側面図。
【図8】 放擲状態の縦断側面図。
【図9】 均平状態の縦断側面図。
【図10】 同平面図。
【図11】 振動装置の側面図。
【図12】 同平面図。
【図13】 鎮圧ローラーと回転ブラシの平面図。
【図14】 回転ブラシの斜視図。
【図15】 スタンドと上下移動体の側面図。
【符号の説明】
1…育苗容器、2…ポット、3…下面、4…透孔、5…
側壁、6…連結部、7…収納箱、8…床土、9…移送
台、10…フレーム、11…移送ロール、13…床土繰
出装置、14…供給ホッパー、15…床土繰出ベルト、
16…繰出口、17…供給量調節板、20…スクレー
パ、21…土載板部、22…溢れ防止板、23…土案内
板、24…側板、25…取付部材、26…アーム、 2
7…軸、28…取付用板、29…回転規制アーム、30
…軸、31…回動兼高さガイド、32…案内兼高さ保持
面、33…回動案内面、38…振動装置、39…モータ
ケース、40…振動用モータ、41…出力軸、42…回
転ロータ、43…ロッド、44…アーム、45…軸、4
6…上下体、48…鎮圧ローラー、49…取付アーム、
50…長孔、51…ストッパー軸、52…回転ブラシ、
53…スタンド、54…取付アーム、55…握り棒、5
6…ロッド、58…窓部、59…上下移動体、60…移
動窓部、61…係合溝、62…螺子軸、64…高さ微調
節ダイヤル、65…固定摺接ブラシ、67…灌水ノズ
ル、68…突起ローラー、69…突起、70…高さ調節
装置、72…種子繰出装置、73…供給ホッパー、74
…種子繰出部、75…覆土供給装置、76…供給ホッパ
ー、77…繰出ベルト。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図2】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図4】
【図9】
【図10】
【図12】
【図11】
【図13】
【図15】
【図14】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側を開放したポット2を前後左右に多
    数並設した育苗容器1を嵌合させた収納箱7を横移送さ
    せる移送台9の上方位置に、前記育苗容器1に床土8を
    供給しうる床土繰出装置13を設け、該床土繰出装置1
    3の前側に、前記育苗容器1が至るまでの間に繰出され
    る床土8を受け止めて貯留する待機位置と前記育苗容器
    1の上面の床土8を所定厚さ残して除去する作用位置と
    の間移動自在で、作用位置に移動するとき貯留した床土
    8を育苗容器1に放擲するように構成したスクレーパ2
    0を設け、該スクレーパ20の下方に前記収納箱7ごと
    育苗容器1を振動させる振動装置38を設け、前記スク
    レーパ20の前側に床土8を鎮圧する鎮圧ローラー48
    を設け、該鎮圧ローラー48の前側に育苗容器1の上面
    の余分な床土8を除去する回転ブラシ52を設け、該回
    転ブラシ52の前側にはポット2内の床土8上面を押圧
    して凹部を形成する突起69を外周に設けた突起ローラ
    ー68を設け、該突起ローラー68の前側には前記ポッ
    ト2内に1〜数粒の種子を播種し得る種子繰出部74を
    有する種子繰出装置72を設け、種子繰出装置72の前
    側に種子の上に覆土を供給する覆土供給装置75を設け
    た育苗容器の播種装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記振動装置38と
    前記鎮圧ローラー48はそれぞれ独立して選択使用可能
    に構成した育苗容器の播種装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記回転ブラシ52
    を軸装した左右一対の取付アーム54には前記回転ブラ
    シ52の下端より先端が所定間隔おいて下方に位置する
    固定摺接ブラシ65を設けた育苗容器の播種装置。
JP7200442A 1995-07-13 1995-07-13 育苗容器の播種装置 Withdrawn JPH0923714A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000050A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Minoru Industrial Co Ltd 真空播種機

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