JPS6013293Y2 - 播種プラントにおける土詰均平装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として田植機用苗を脅威する際に用いる播
種プラントに関し、特に土詰均平装置の改良に関するも
のである。

この種の播種プラントとして、育苗箱を載置して所定距
離移送するコンベヤを備えた架台に、土詰装置、均平装
置、潅水装置、播種装置、覆土装置等をそれぞ別に設け
たものが知られている。

このうちの土詰装置は、ホッパ内に収容した床土を繰出
しベルト等でほぼ一定量ずつ繰出して育苗箱に供給し、
また均平装置は、育苗箱内に収容された床上をロールブ
ラシ等で均平し床土量を調節するものである。

ところで前記繰出しベルトは、床土に多少水分の多いも
のを使用すると、その表面に床土の一部が付着して持回
り、その付着土が不規則に剥がれて育苗箱中に落下して
、床上の供給量が不揃いになり、また均平作業にも支障
をきたす不都合がある。

そこで本考案は、育苗箱への床土の供給が、水分の多少
にかかわらずほぼ一定に行われ、かつ同時に均平され、
しかも架台（育苗箱）との間隔が調節できて床土の供給
量を調節できるようにした播種プラントにおける土詰均
平装置を提供することを目的とする。

この目的のため本考案は、土詰装置の下側に均平用ロー
ルブラシを、ブラシの先端部が土詰装置の繰出ベルトの
排出端下面に摺接するようにして土詰装置の側枠に一体
的に軸支すると共に、前記側枠を架台に対して上下動調
節可能に構成したことを特徴とするものである。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
する。

図において、符号１はほぼ水平で一定幅の細長い載置面
を有する播種プラントの架台で、４つのユニットｌａ、
ｌｂ、ｌｃ、ｌｄに分けて分解組立が可能で、それぞれ
のユニットにはベルトコンベヤ２，３．４およびコロコ
ンベヤ５が設けられており、ベルトコンベヤ２上に載置
される育苗箱（図示せず）を、コンベヤ３，４゜５の順
に継送するようになっている。

ユニット１ａには、育苗箱に床上を供給する土詰装置６
が設けられている。

この土詰装置６は、ホッパ７の下側に、第２図で矢印方
向にほぼ水平に回動する繰出しベルト８を設けたもので
、ホッパフ内の床上をほぼ一定量ずつ繰出すようにしで
ある。

この繰出しベルト８の排出端下方に、均平用ロールブラ
シ９が、その先端部を繰出しベルト８の下部周面に摺動
するようにして土詰装置６の側枠６ａに一体的に軸支さ
れている。

側枠６ａの一端下部は、ブラケット１０を介してピン１
１により枠体１に枢着されており、側枠６ａの他端下部
は架台１から垂直上方に突設したボルト１２に、側枠６
ａに固着した突片１３を挿通し、この突片１３の上下に
設けた調節ナツト１４により側枠６ａをピン１１を中心
に回動して架台１に対して上下動調節ができ、土詰装置
６および均平用ロールブラシ９を、架台１、ベルトコン
ベヤ２および育苗箱などに対し間隔調節ができるように
なっている。

ユニット１ｂには潅水装置１５が、またユニット１ｃに
は、前部に播種装置１６、後部に覆土装置１７がそれぞ
れ設けられている。

さらにユニツ）１ｄは、播種作業を終了した育苗箱を送
出するためのコロコンベヤとなっている。

なお、土詰装置６の下方にはモータ１８が設けられ、繰
出しベルト８、均平用ロールブラシ９を駆動すると共に
、ベルトコンベア２． ３．４、播種装置１６、覆土装
置１７にも動力を伝達するようになっている。

このように構成された本考案の播種プラントはベルトコ
ンベア２上に載置された空の育苗箱が移送される間に、
土詰装置６のホッパ７に収容された床土が、繰出しベル
ト８によりほぼ定量ずつ繰出されて落下し、ロールブラ
シ９により均平されながら育苗箱内に一定量さに収容さ
れていく。

このとき、床上が多少湿っていて繰出しベルト８の周面
に付着することがあっても、ロールブラシ９で払い落さ
れる。

また、育苗箱への床土の収容深さを変更しようとすると
きは、調節ナツト１４を回動してボルト１２に対して上
昇させると、側枠６ａはピン１１を中心に回動して均平
用ロールブラシ９側が高くなり、ロールブラシ９と育苗
箱との間隔が離れて育苗箱への床上収容量は深くなる。

反対に調節ナツト１４で側枠６ａが低くなるよう調節す
ると、ロールブラシ９と育苗箱との間隔は接近して育苗
箱への床土の収容量は浅くなる。

床土の収容された育苗箱は、ベルトコンベア３．４の順
に引継がれて移動する間に、潅水装置１５で潅水され、
播種装置１６で播種され、さらに覆土装置１７で覆土さ
れてコンベア５上に送り出され、全播種作業を終了する
。

以上説明したように本考案の土詰均平装置によれば、繰
出しベルトへの床土の付着が防止されて均一な床上繰出
し均平作業が行え、また、育苗箱への床土供給深さも調
節することができるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す播種プラント全体の斜
視図、第２図は土詰均平装置の部分側断面図である。 １・・・・・・架台、２，３，４・・・・・・ベルトコ
ンベヤ、５・・・・・・コロコンベヤ、６・・・・・・
土詰装置、６ａ・・・・・・側枠、７・・・・・・ホッ
パ、８・・・・・・繰出しベルト、９・・・・・・均平
用ロールブラシ、１０・・・・・・ブラケット、１１・
・・・・ピン、１２・・・・・・ボルト、１３・・・・
・・突片、１４・・・・・・調節ナツト、１５・・・・
・・潅水装置、１６・・・・・・播種装置、１７・・・
・・・覆土装置、１８・・・・・・モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 育苗箱を載置して所定距離移送するコンベヤを備えた架
   台上に、一対の側枠を介して土詰装置を架設し、この土
   詰装置のホッパ底部に水平方向に回動する繰出しベルト
   を設け、その排出端の下側に位置して均平用ロールブラ
   シを、ブラシの先端部が繰出しベルトの下部局面に摺接
   するようにして前記側枠に一体的に軸支すると共に、前
   記側枠を、架台に対して上下動調節可能に構成したこと
   を特徴とする播種プラントにおける土詰均平装置。