JPH09236863A - カメラの日付写し込み装置 - Google Patents

カメラの日付写し込み装置

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JPH09236863A
JPH09236863A JP8043583A JP4358396A JPH09236863A JP H09236863 A JPH09236863 A JP H09236863A JP 8043583 A JP8043583 A JP 8043583A JP 4358396 A JP4358396 A JP 4358396A JP H09236863 A JPH09236863 A JP H09236863A
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JP
Japan
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light emitting
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normal
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Application number
JP8043583A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Yamazaki
政実 山崎
Toshio Koyama
俊男 小山
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Nitto Optical Co Ltd
Original Assignee
Nitto Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09236863A publication Critical patent/JPH09236863A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光部品点数を減少させると共にその制御回
路を簡単なものとして低コスト化を図る。 【解決手段】 フィルム7の撮影コマ5のサイズを通常
撮影時のノーマルサイズNとパノラマ撮影時のパノラマ
サイズPとに切換可能なカメラに、発光部8の点灯によ
り日付等の文字情報を撮影コマ5内に写し込む日付写し
込み装置を設ける。発光部8には、例えば7セグメント
LEDを一列に6個並べたLED群18を備える。この
日付写し込み装置は、発光部8を単一かつ移動可能と
し、通常撮影時には破線で示すように発光部8をノーマ
ルサイズNの撮影コマ5の日付写し込み位置に位置さ
せ、パノラマ撮影時には想像線で示すように発光部8を
パノラマサイズPの撮影コマ5の日付写し込み位置に位
置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常撮影といわゆ
るパノラマ撮影とを切換可能なカメラに装填したフィル
ムの撮影コマに日付等の文字情報を写し込む日付写し込
み装置に関する。更に詳述すると、撮影コマへの日付写
し込み位置を通常撮影時とパノラマ撮影時とで切換可能
な日付写し込み装置に関する。
【0002】なお、本明細書中で、「通常撮影」とはフ
ルサイズの撮影コマに対する撮影を意味し、「パノラマ
撮影」とは通常撮影での撮影コマの1組の対向辺を近接
させたパノラマサイズの撮影コマに対する撮影を意味し
ている。このため、「パノラマ撮影」には、撮影コマの
縦横比が約1:3のいわゆるパノラマサイズでの撮影の
他に、縦横比が約9:16のいわゆるワイドサイズでの
撮影も含まれる。
【0003】
【従来の技術】35mmフィルムを使用するカメラで
は、撮影コマ内に日付や時刻等の文字情報を写し込む日
付写し込み装置を備えたカメラが普及している。また、
近年では、撮影コマのサイズを、通常撮影時のノーマル
サイズ(36mm×24mm)とパノラマ撮影時のパノ
ラマサイズ(例えば36mm×13mm)とに切換可能
なカメラも普及している。そして、各サイズの撮影コマ
に日付等を写し込むことができる日付写し込み装置が望
まれていた。
【0004】そこで、ノーマルサイズでの日付写し込み
位置とパノラマサイズでの日付写し込み位置とのそれぞ
れに、7セグメントLED等から成る複数の発光部を設
けた日付写し込み装置が開発されている。この日付写し
込み装置では、撮影状態の切り換えに応じて電気的に発
光部が切り換えられ、通常撮影時にはノーマルサイズで
の日付写し込み位置に対応した発光部のみが点灯し、パ
ノラマ撮影時にはパノラマサイズでの日付写し込み位置
に対応した発光部のみが点灯する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た日付写し込み装置では、複数の発光部が必要であり、
尚かつその制御回路も必要となることから、部品点数が
増加すると共に画面サイズの切換に伴い電気的に発光部
を切り換える複雑な制御回路を必要とし、コスト高とな
ってしまう問題を有している。
【0006】そこで、本発明は、部品点数が少なく、制
御回路も簡単な通常撮影とパノラマ撮影とに切換可能な
カメラの日付写し込み装置を提供することを目的とす
る。より具体的には、低コストの日付写し込み装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、通常撮影時とパノラマ撮影時と
で切り換えて撮影コマ内に日付等の文字情報を発光部の
点灯により写し込む日付写し込み装置において、発光部
を単一かつ移動可能とし、通常撮影時には発光部をノー
マルサイズの撮影コマの日付写し込み位置にパノラマ撮
影時には発光部をパノラマサイズの撮影コマの日付写し
込み位置にそれぞれ移動させるようにしている。したが
って、通常撮影時の日付写し込みとパノラマ撮影時の日
付写し込みとが、単一の発光部とその制御回路により行
われる。
【0008】また、請求項2の日付写し込み装置は、発
光部を備えたデートモジュールを、カメラの裏蓋に対し
て摺動可能なスイッチ板に一体化している。したがっ
て、スイッチ板の摺動によりデートモジュールの位置が
移動され、これにより日付写し込みの位置が切り換えら
れる。
【0009】さらに、請求項3の日付写し込み装置は、
スイッチ板を、通常撮影とパノラマ撮影とで撮影コマの
サイズを切り換える画面サイズ切換装置に連係し、スイ
ッチ板の摺動によって画面サイズ切換装置を駆動して撮
影コマのサイズの切換を連動させている。したがって、
スイッチ板を摺動させると、発光部の移動により日付写
し込み位置が切り換わると共に、画面サイズ切換装置の
作動により撮影コマのサイズが切り換わる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。尚、本実
施形態では、本発明の日付写し込み装置を、35mmフ
ィルムを用いる透視ファインダーカメラに備えた場合に
ついて説明している。
【0011】本実施形態のカメラ1は、図3に示すよう
に、カメラ本体2の後部に開閉可能に設けられた裏蓋3
に対して日付写し込み装置4と撮影コマ5のサイズを切
り換える画面サイズ切換装置6とが備え付けられてい
る。ここで、カメラ1は、フィルム7の撮影コマ5のサ
イズを通常撮影時のノーマルサイズNとパノラマ撮影時
のパノラマサイズPとに切換可能であって、発光部8の
点灯により日付等の文字情報を撮影コマ5内に写し込む
日付写し込み装置4を装備している。この日付写し込み
装置4は、単一の発光部8を備え、通常撮影時には図1
中破線で示すように発光部8をノーマルサイズNの撮影
コマ5の日付写し込み位置に、パノラマ撮影時には図1
中想像線で示すように発光部8をパノラマサイズPの撮
影コマ5の日付写し込み位置に移動させるものとしてい
る。
【0012】日付写し込み装置4は、図2及び図3に示
すように、互いに一体化されたスイッチ板9とモジュー
ル枠10とデートモジュール11と、裏蓋3に固定した
内カバー12とにより構成され、裏蓋3に対して上下方
向に摺動可能に備えられている。ここで、スイッチ板9
とモジュール枠10とは、裏蓋3の中央部の透孔3aを
介して一体化され上下方向に摺動可能とされている。そ
して、デートモジュール11は、モジュール枠10の収
容部13に収容され該モジュール枠10と一体化して上
下方向に摺動可能とされている。即ち、デートモジュー
ル11自体が上下動することによって、単一の発光部8
をパノラマ撮影位置と通常撮影位置とに切り換えて配置
するようにしている。
【0013】また、図2に示すように、裏蓋3の中央部
の透孔3aの左右の側縁部には、上下方向を長手方向と
するガイド溝3bが形成されている。透孔3aの左右側
部には、後方に突出した凸部3c,3cが形成されてい
る。片方の凸部3cには、日付写し込み装置4を動作さ
せる釦電池39が内蔵されている。透孔3a部分にはそ
の両側の凸部3c,3cに支持されてスイッチ板9が上
下方向に摺動可能に設けられている。スイッチ板9の左
右側部には、裏蓋3のガイド溝3bに係合するガイド溝
9aが形成されている。各ガイド溝3b,9aの係合に
より、スイッチ板9と裏蓋3との間で遮光が行われてい
る。スイッチ板9の内側面には、裏蓋3の透孔3aを通
過してモジュール枠10のビス受け板14がビス15に
よりねじ止めされている。
【0014】デートモジュール11は、フィルム7に向
けて照射する発光部8と、裏蓋3の外部に露出する情報
表示部16及び操作ボタン17と、図示していない制御
基板とを備えている。内カバー12には、図3及び図5
に示すように、その中央部から上部にかけて透孔12a
が形成され、そこに発光部8が収められている。透孔1
2aは、パノラマ撮影時の日付写し込み位置と通常撮影
時の日付写し込み位置との間を上下動し得る大きさに設
定されている。さらに、発光部8には、7セグメントL
EDを一列に6個並べたLED群18が設けられてい
る。LED群18の各LEDの点灯により、日付や時刻
等の文字情報がフィルム7に写し込まれる。なお、LE
D群18を構成するのは7セグメントLEDに限らず、
例えば7×5ドットのマトリクスを構成するLEDでも
構わない。また、フィルム給送方向と直交する方向に一
列に並べた例えば7ドットのLEDのみによりLED群
18を構成しても構わない。この場合は、フィルム7の
給送の際に点灯するLEDを変化させながら各LEDを
連続的に点灯させ、これにより文字を写し込むものとす
る。
【0015】情報表示部16は、図2、図3あるいは図
8等に示されるように、スイッチ板9の中央部の開口9
bによって外部から視認できるように露出されている。
情報表示部16は例えば液晶表示板から成り、日付等の
写し込み情報やストロボモード等の状態を示す。また、
操作ボタン17は、スイッチ板9の下部の透孔から外部
に露出している。操作ボタン17の操作により、写し込
みの有無や日時を設定する等の日付写し込み装置4の操
作を行うことができる。但し、これに限らず、操作ボタ
ン17の操作により、ストロボモードの設定といった日
付写し込み装置4以外の装置の操作も合わせてできるも
のとしても構わない。さらに、デートモジュール11に
内蔵された制御基板は、カメラ本体2からのレリーズオ
ンの信号を受けて、情報表示部16で設定されている写
し込み情報に従って発光部8を点灯させる。
【0016】また、モジュール枠10は、図7に示すよ
うに、前後に開口されてデートモジュール11を収容す
る収容部13と、上下部のガイド板19,19と、左右
側部のビス受け板14,14と、各ビス受け板14,1
4の下方に設けられた係止爪20,20と、片側部から
上方に突出したアーム21とを備えている。図3に示す
ように、各ガイド板19,19は、裏蓋3と内カバー1
2との間で摺動可能に挟み込まれている。この内カバー
12によっても、裏蓋3の透孔3aからカメラ1の内部
に外光が入り込むことが防止される。また、収容部13
の下壁とこれに向き合う内カバー12の下部のフランジ
との間には、圧縮コイルばねから成る押圧ばね22が設
けられている。このため、スイッチ板9とモジュール枠
10とデートモジュール11とは、押圧ばね22により
上方に常時付勢されている。
【0017】図4,6に示すように、モジュール枠10
の係止爪20,20は、カメラ本体2から突出した突起
部23,23に係合可能とされている。ここで、モジュ
ール枠10が摺動可能範囲の上側に位置するときは係止
爪20,20と突起部23,23とは係合されず、摺動
可能範囲の下側に位置するときは係止爪20,20と突
起部23,23とが係合されるよう、突起部23,23
の位置が設定されている。係止爪20はある程度の外力
例えば指等で押し上げられたときの力が加わったときに
内側に撓んで突起部23との係合が解除されたり、ある
いは突起部23に先端が押し当てられることによって撓
んで突起部23と係合するような柔軟な可撓性を有して
いる。
【0018】さらに、図2,3に示すように、内カバー
12の前側(フィルム側)には、圧板24が設けられて
いる。圧板24は、図示しない板ばねで内カバー12を
介して裏蓋3に取り付けられている。そして、圧板24
は、カメラ本体2のアパーチュア25の後壁の後面の上
下部に形成されたフィルムガイド26,26に密着され
ている。また、アパーチュア25の後壁と圧板24との
僅かな隙間には、フィルム7が移動可能に設けられてい
る。そして、図1中破線で示すノーマルサイズNの撮影
コマ5の日付写し込み位置に向き合う部分の圧板24に
は、ノーマル透孔24Nが形成されている。また、図1
中想像線で示すパノラマサイズPの撮影コマ5の日付写
し込み位置に向き合う部分の圧板24には、パノラマ透
孔24Pが形成されている。このため、発光部8から照
射された光線は、圧板24のいずれかの透孔24N,2
4Pを通過してフィルム7に達する。
【0019】また、アパーチュア25の後部には、画面
サイズ切換装置6が設けられている。画面サイズ切換装
置6は、図3〜図6に示すように、パノラマサイズPの
撮影コマ5の下辺を決定する上側遮光板27と、パノラ
マサイズPの撮影コマ5の上辺を決定する下側遮光板2
8と、各遮光板27,28を移動させるレバー29とを
備えている。各遮光板27,28は、いずれもほぼL字
形状とされている。そして、各遮光板27,28の上下
方向に延びる垂直腕には、互いに向き合うようにしてラ
ック部27a,28aが形成されている。各ラック部2
7a,28aの間には、これらのラック部27a,28
aに同時に噛合するギヤ30が回転可能に設けられてい
る。このため、各遮光板27,28は、各ラック部27
a,28aとギヤ30とを介して連動し、撮影コマ5の
上下の辺に対して同量だけ進退可能とされている。ま
た、いずれかの遮光板27,28には、図示していない
が退避ばねが設けられている。この退避ばねは、各遮光
板27,28に撮影コマ5から退避するよう付勢する。
このため、各遮光板27,28に外力が加わらない状態
では、撮影コマ5はノーマルサイズNとされる。さら
に、上側遮光板27のラック部27aの上側には、上方
に突出した当接部27bが形成されている。
【0020】レバー29は、図4及び図6に示すよう
に、ほぼL字形状を成し、その中央のコーナ部を中心に
回転可能となるようカメラ本体2に取り付けられてい
る。レバー29は、ほぼ水平な状態で上下方向に揺動す
る当接腕29aと、ほぼ垂直な状態で水平方向に揺動す
るファインダ腕29bとを有している。当接腕29aの
下面は、上側遮光板27の当接部27bに当接可能とさ
れている。また、レバー29には、図示していないが付
勢ばねが設けられている。この付勢ばねは、当接腕29
aが上側遮光板27の当接部27bを押し下げる方向に
常時付勢している。すなわち、この付勢ばねは、当接部
27bを押し下げることにより、各遮光板27,28同
士を近付けて撮影コマ5をパノラマサイズPとする。こ
こで、レバー29に設けた付勢ばねは、いずれかの遮光
板27,28に設けた退避ばねよりも剛性の大きなもの
とされている。このため、レバー29と各遮光板27,
28とに外力が加わらない状態では、撮影コマ5はパノ
ラマサイズPとされる。
【0021】また、レバー29の当接腕29aの下面に
は、モジュール枠10のアーム21の上端が当接可能と
される。このため、モジュール枠10の上方への移動に
伴ってアーム21が摺動すると、レバー29の付勢ばね
に抗してレバー29を図6中右回りに回転させる。これ
により、上側遮光板27の当接部27bが上方に摺動可
能となり、各遮光板27,28が退避ばねにより互いに
離隔し、撮影コマ5はノーマルサイズNとなる。
【0022】一方、レバー29のファインダ腕29bの
先端部には、ファインダ遮光板31が回転可能に係合さ
れている。ファインダ遮光板31は、レバー29の回転
に伴い左右方向に摺動する。ファインダ遮光板31に
は、ファインダ32内に位置してファインダ視野枠を示
すノーマル透孔31Nとパノラマ透孔31Pとが形成さ
れている。そして、通常撮影時には、レバー29が図4
及び図6中右回り方向に回転して、ファインダ32内に
ノーマル透孔31Nが位置する。また、パノラマ撮影時
には、レバー29が図4及び図6中左回り方向に回転し
て、ファインダ32内にパノラマ透孔31Pが位置す
る。すなわち、ファインダ視野枠は、レバー29の回転
によりノーマルサイズとパノラマサイズとに切り換えら
れる。
【0023】なお、図2に示すように、カメラ1は、パ
トローネ33を収容するパトローネ室34と、スプール
35及びスプール室36と、駆動モータ37と、図示し
ない撮影レンズのレンズ鏡胴38とを備えている。そし
て、駆動モータ37を動力源にしてスプール35が回転
することにより、パトローネ33からフィルム7が巻き
上げられる。
【0024】上述したカメラ1により撮影を行う前に
は、撮影コマ5のサイズを設定する。ノーマルサイズN
による通常撮影を行う場合は、図3,図4,図8に示す
ように、スイッチ板9を上側に押し上げて通常撮影位置
に設定する。この時、スイッチ板9とモジュール枠10
とデートモジュール11とは、押圧ばね22により上方
に押し付けられている。そして、発光部8のLED群1
8は、圧板24のノーマル透孔24Nを介してフィルム
7に向かっている。
【0025】また、モジュール枠10のアーム21の上
端がレバー29の当接腕29aを押し上げているので、
各遮光板27,28は退避ばねにより互いに離隔する方
向に付勢されて撮影コマ5をノーマルサイズNとしてい
る。さらに、レバー29の当接腕29aは押し上げられ
ているので、レバー29は図4中右回り方向に回転され
て、ファインダ視野枠はノーマルサイズNとされてい
る。レリーズ動作が行われると発光部8のLED群18
が点灯する。そして、予め設定された日付等の文字情報
が、ノーマルサイズNの撮影コマ5の日付写し込み位置
に写し込まれる。
【0026】一方、通常撮影をパノラマ撮影に切り換え
るときは、図5,図6,図9に示すように、スイッチ板
9を下側のパノラマ撮影位置に移動させる。スイッチ板
9の移動は、該スイッチ板9を指等により押し下げて行
う。スイッチ板9の移動に伴い、モジュール枠10が押
圧ばね22を圧縮しながら下方に移動する。そして、モ
ジュール枠10の係止爪20,20が突起部23,23
に係合して、これによりスイッチ板9とモジュール枠1
0とデートモジュール11とが下側に維持される。この
時、発光部8のLED群18は、圧板24のパノラマ透
孔24Pを介してフィルム7に向かっている。スイッチ
板9の移動により、該スイッチ板9の上部に隠れていた
「PANORAMA」の文字が露出する。これにより、
撮影者は、カメラ1がパノラマ撮影状態であることを容
易に認識できる。
【0027】また、モジュール枠10のアーム21がレ
バー29から離れるので、該レバー29は付勢ばねによ
り図6中左回りに回転する。これにより、各遮光板2
7,28が、互いに近接して撮影コマ5をパノラマサイ
ズPに切り換える。また、レバー29の回転に伴い、フ
ァインダ視野枠はパノラマサイズPとされる。レリーズ
が行われると、発光部8のLED群18が点灯する。そ
して、予め設定された日付等の文字情報が、パノラマサ
イズPの撮影コマ5の日付写し込み位置に写し込まれ
る。
【0028】さらに、パノラマ撮影を通常撮影に切り換
えるときは、スイッチ板9を上側に摺動させる。この
時、スイッチ板9を指等で強めに押し上げることによ
り、各係止爪20,20が突起部23,23から外れ
る。これにより、スイッチ板9が摺動可能となる。スイ
ッチ板9が上側に摺動することにより、モジュール枠1
0とデートモジュール11とが上方に移動する。また、
モジュール枠10のアーム21がレバー29を回転させ
る。これにより、上述した通常撮影の状態とされる。
【0029】以上に述べたように、本実施形態の日付写
し込み装置4によれば、カメラのパノラマ撮影と通常撮
影との切り換えに伴って発光部8が該当する日付写し込
み位置に移動して発光するため、複数のLED群及びそ
の制御回路を設ける必要がない。このため、LED群等
の部品数を削減することができると共にその制御回路も
単純にできる。したがって、部品コストを低減すること
ができる。
【0030】また、本実施形態では発光部8とスイッチ
板9とを一体化しているので、発光部8の移動はスイッ
チ板9を摺動させる指等の力により行われる。さらに、
スイッチ板9と画面サイズ切換装置6とを機構的に連動
させているので、スイッチ板9の操作により発光部8の
移動と画面サイズ切換装置6の作動とを機構的に行うこ
とができる。このため、発光部8や各遮光板27,28
を移動させるためのモータ等の動力源は必要ないので、
部品点数の増大はない。但しこれに限らず、発光部8の
移動や各遮光板27,28の移動をモータやソレノイド
等の電気的な動力源により行っても構わない。この場
合、画面サイズ切換のスイッチを電気的なスイッチとす
ることができ、スイッチの小型化によるカメラ1の外観
の向上を図ることができる。
【0031】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では日付写し込み装置を35
mmフィルム用の透視ファインダーカメラに備えたもの
としているが、これに限らず画面サイズ切換装置を設け
たカメラであれば一眼レフ等、他の種類のカメラに備え
ても構わない。これらのカメラに備えた場合であって
も、LED等の部品点数の削減という効果を奏すること
ができるのは言うまでもない。
【0032】また、本実施形態では、デートモジュール
自体をパノラマ時と通常時のそれぞれの日付写し込み位
置に移動させるようにしているがこれに特に限定される
ものではなく、少なくとも発光部8が移動すれば良い。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1のカメラの日付写し込み装置は、文字情報を写し込む
単一の発光部とその制御回路によりパノラマ撮影時の日
付写し込みと通常撮影時の日付写し込みとを可能として
いるので、部品点数を少なくすると共に制御回路を簡略
化でき、低コストで製作することができる。
【0034】また、請求項2の日付写し込み装置は、発
光部を備えたデートモジュールをカメラの裏蓋に対して
摺動可能なスイッチ板に一体化しているので、発光部の
位置を切り換える機構を極めて簡単なものにすることが
できる。このため、部品点数を減少させることができる
ので、部品コストの削減とカメラの小型軽量化とを図る
ことができる。また、複雑な機構を要しないので、カメ
ラの故障原因を少なくすることができる。そして、カメ
ラの動作の確実性が向上し、これによりカメラの長寿命
化に貢献することができる。
【0035】さらに、請求項3の日付写し込み装置は、
スイッチ板を、通常撮影とパノラマ撮影とで撮影コマの
サイズを切り換える画面サイズ切換装置に連係し、スイ
ッチ板の摺動によって画面サイズ切換装置を駆動して撮
影コマのサイズの切換を連動させているので、スイッチ
板の摺動により発光部の移動と画面サイズ切換機構の作
動とを行うことができる。このため、操作性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノーマルサイズとパノラマサイズとの撮影コマ
に対する発光部の位置を示すフィルムの正面図である。
【図2】本発明の日付写し込み装置を搭載したカメラを
示す横断面図である。
【図3】通常撮影時での日付写し込み装置を図4中のII
I−III線で切断した状態を示す縦断面図である。
【図4】通常撮影時での日付写し込み装置をカメラ本体
側から見た状態を示す正面図である。
【図5】パノラマ撮影時での日付写し込み装置を図6中
のV−V線で切断した状態を示す縦断面図である。
【図6】パノラマ撮影時での日付写し込み装置をカメラ
本体側から見た状態を示す正面図である。
【図7】モジュール枠の全体を示す正面図である。
【図8】通常撮影時でのカメラの背面を示す斜視図であ
る。
【図9】パノラマ撮影時でのカメラの背面を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 カメラ 3 裏蓋 4 日付写し込み装置 5 撮影コマ 6 画面サイズ切換装置 7 フィルム 8 発光部 9 スイッチ板 11 デートモジュール 18 LED群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常撮影時とパノラマ撮影時とで切り換
    えて撮影コマ内に日付等の文字情報を発光部の点灯によ
    り写し込む日付写し込み装置において、前記発光部を単
    一かつ移動可能とし、通常撮影時には前記発光部をノー
    マルサイズの撮影コマの日付写し込み位置にパノラマ撮
    影時には前記発光部をパノラマサイズの撮影コマの日付
    写し込み位置にそれぞれ移動させることを特徴とするカ
    メラの日付写し込み装置。
  2. 【請求項2】 前記発光部を備えたデートモジュール
    を、前記カメラの裏蓋に対して摺動可能なスイッチ板に
    一体化したことを特徴とする請求項1記載のカメラの日
    付写し込み装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ板は、通常撮影とパノラマ
    撮影とで撮影コマのサイズを切り換える画面サイズ切換
    装置に連係し、前記スイッチ板の摺動によって前記画面
    サイズ切換装置を駆動して撮影コマのサイズの切換を連
    動させることを特徴とする請求項2記載のカメラの日付
    写し込み装置。
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