JPH09236148A - ダンパー - Google Patents

ダンパー

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JPH09236148A
JPH09236148A JP7741196A JP7741196A JPH09236148A JP H09236148 A JPH09236148 A JP H09236148A JP 7741196 A JP7741196 A JP 7741196A JP 7741196 A JP7741196 A JP 7741196A JP H09236148 A JPH09236148 A JP H09236148A
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JP
Japan
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hole
substrate
liquid
chamber
damper
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7741196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuyasu Kawamoto
哲靖 川本
Kiwamu Shibata
究 柴田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP7741196A priority Critical patent/JPH09236148A/ja
Publication of JPH09236148A publication Critical patent/JPH09236148A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度が変化しても安定したダンピング効
果を得るようにする。 【解決手段】 貫通孔1aを形成された基板1 と、貫通孔
1aの両端部を覆って基板1 の両面に室2A,3A をそれぞれ
形成するシート2,3 と、一方の室2A(3A)を押圧部材によ
り押圧されると基板1 の貫通孔1aを通って他方の室3A(2
A)へ移動し得るよう気密封止された移動部材4 と、を備
えたダンパー10において、移動部材4 は粉体により形成
された構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リレー等が動作す
るときの衝撃を減衰させるダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダンパーX として、図32
及び図33に示すものが存在する。このものは、貫通孔A1
を形成された基板A と、貫通孔A1の両端部を覆って基板
A の両面に室B1,C1 をそれぞれ形成するゴム製のドーム
型をなしたシートB,C と、一方の室B1又はC1を押圧され
ると基板A の貫通孔A1を通って他方の室C1又はB1に移動
し得るよう気密封止された粘性流体D と、シートB,C の
周縁部を基板A との間で挟持する挟持部材E と、を備え
て構成され、リレーを構成する電磁石装置Y に配設され
る。
【0003】リレーは、可動部材Z が一体に設けた接極
子Z1を電磁石装置Y の鉄芯Y1に吸引されて可動すると、
一対の押圧部(押圧部材)Z2,Z2 の一方がダンパーX の
一方の室B1又はC1を押圧する。そうすると、粘性流体D
が基板A の貫通孔A1を通って他方の室C1又はB1に移動
し、その移動時の粘性抵抗により粘性流体D の移動速度
が低減されて可動部材Z の可動速度が遅くなり、つまり
接極子Z1は遅くなった衝突速度で鉄芯Y1へ吸引されると
ともに、可動部材Z に応動して接点(図示せず)が開閉
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したリレーに配設
された従来のダンパーX にあっては、可動部材Z の押圧
部Z2が一方の室B1又はC1を押圧し、粘性流体D が基板A
の貫通孔A1を通って他方の室C1又はB1へ移動する際の粘
性抵抗により可動部材Z の可動速度が遅くなるという、
いわゆるダンピング効果によって接極子Z1は遅くなった
衝突速度で鉄芯Y1へ吸引され、その衝突時の衝撃が減衰
して衝突音を小さくすることができる。
【0005】しかしながら、周囲温度が高いほど粘性流
体D の粘度は低くなって変化するため、粘性流体D が基
板A の貫通孔A1を通って移動する際の粘性抵抗が周囲温
度により影響を受けて、ダンピング効果も変化する。特
に、リレーの接点の衝突音も小さくするために、リレー
の接点の投入前にダンピング効果を得るようにしたもの
にあっては、周囲温度に応じてダンピング効果が変化す
ると、接点の開閉速度の変動により接点溶着が発生する
可能性もある。
【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、周囲温度が変化しても安
定したダンピング効果を得ることができるダンパーを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、貫通孔を形成された基
板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室をそれぞ
れ形成するシートと、一方の室を押圧部材により押圧さ
れると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得るよう
気密封止された移動部材と、を備えたダンパーにおい
て、前記移動部材は粉体により形成された構成にしてあ
る。
【0008】請求項2記載のものは、貫通孔を形成され
た基板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室をそ
れぞれ形成するシートと、一方の室を押圧部材により押
圧されると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得る
よう気密封止された移動部材と、を備えたダンパーにお
いて、前記移動部材は、気体を封入された伸縮可能なカ
プセルを液体中に混在してなる構成にしてある。
【0009】請求項3記載のものは、請求項2記載のも
のにおいて、前記カプセルの少なくとも一部のものは縮
んだ状態になるほど前記貫通孔をより通過し易くなるよ
う形成された構成にしてある。
【0010】請求項4記載のものは、貫通孔を形成され
た基板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室をそ
れぞれ形成するシートと、一方の室を押圧部材により押
圧されると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得る
よう気密封止された液体と、を備えたダンパーにおい
て、可逆的に熱膨張する熱膨張物体の封入された伸縮可
能な密閉容器が、縮んだ状態になるほど前記貫通孔の断
面積をより大きくするよう配設された構成にしてある。
【0011】請求項5記載のものは、請求項4記載のも
のにおいて、前記密閉容器は、前記基板からなる構成に
してある。
【0012】請求項6記載のものは、請求項4記載のも
のにおいて、前記熱膨張物体は、液相又は固相から気相
へと変化し得る構成にしてある。
【0013】請求項7記載のものは、請求項4記載のも
のにおいて、前記貫通孔は、複数個配設された前記密閉
容器の互いの間の間隙でもって形成された構成にしてあ
る。
【0014】請求項8記載のものは、貫通孔を形成され
た基板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室をそ
れぞれ形成するシートと、一方の室を押圧部材により押
圧されると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得る
よう気密封止された液体と、を備えたダンパーにおい
て、前記液体の通過方向へ撓み得る弁が前記貫通孔内に
配設された構成にしてある。
【0015】請求項9記載のものは、貫通孔を形成され
た基板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室をそ
れぞれ形成するシートと、一方の室を押圧部材により押
圧されると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得る
よう気密封止された液体と、を備えたダンパーにおい
て、前記基板は、前記貫通孔となる複数の微孔が予め設
けられた多孔性材料からなる構成にしてある。
【0016】請求項10記載のものは、貫通孔を形成さ
れた基板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室を
それぞれ形成するシートと、一方の室を押圧部材により
押圧されると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得
るよう気密封止された液体と、を備えたダンパーにおい
て、前記貫通孔の内縁部は可逆性熱収縮材料製であっ
て、前記基板は伸縮可能に形成された構成にしてある。
【0017】請求項11記載のものは、貫通孔を形成さ
れた基板と、貫通孔の両端部を覆って基板の両面に室を
それぞれ形成するシートと、一方の室を押圧部材により
押圧されると基板の貫通孔を通って他方の室へ移動し得
るよう気密封止された液体と、を備えたダンパーにおい
て、前記液体は磁性粉体が分散されたものであって、温
度上昇に応じて可逆的に前記貫通孔の内縁部との距離を
小さくするよう動作して磁性粉体を前記貫通孔の内縁部
に吸引する永久磁石が設けられた熱応動部材を配設した
構成にしてある。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図5に基づいて以下に説明する。本ダンパー10は、基板
1 、シート2,3 、移動部材4 、挟持部材5 、押圧部材6
で構成されている。
【0019】基板1 は、例えばPBT、ABS等の樹脂
材料により、略H字状の平板状に形成され、その略中央
には例えばφ1.0mm の貫通孔1aが両側円周縁に面取りを
有して形成され、一対の平行な2辺には押圧部材6 を摺
動自在にガイドするガイド部1bがそれぞれ切り欠いて形
成されている。
【0020】シート2,3 は、シリコンゴム等により、略
半球ドーム状に形成され、それぞれの頂上部分には厚肉
部2a,3a が、開口周縁には鍔部2b,3b がそれぞれ設けら
れている。
【0021】移動部材4 は、例えばシリコンパウダーよ
りなる粉体であり、互いの摩擦力は周囲温度により影響
を受け難いものである。
【0022】挟持部材5 は、基板1 と同一材料により、
断面略H字型に形成され、その略中央には貫通孔5aが設
けられ、一対の平行な2辺には基板1 のガイド部1bと断
面同形状のガイド部5bがそれぞれ切り欠いて形成され、
片面にはリング状突起5cが設けられている。ている。
【0023】押圧部材6 は、例えばPBT、PC等の高
強度樹脂材料により、幅が基板1 のガイド部1b及び挟持
部材5 のガイド部5bの切り欠き幅よりも若干狭い寸法で
あって互いに対向する短辺部6a,6b 及び長辺部6c,6d か
らなる長方形の枠状に形成され、その一方の短枠部6aの
外側面には結合部6eが設けられている。
【0024】そして、本ダンパー10は、図1に示すよう
に、シート2,3 が、挟持部材5 によりシート2,3 の鍔部
2b,3b を基板1 との間で挟持した状態で挟持部材5 のリ
ング状突起5cを超音波溶接でもって基板1 の両面に接合
して、第1室2A及び第2室3Aがそれぞれ形成される。こ
のとき、所定量の移動部材4 が第1室2A及び第2室3A内
に封入及び脱気して気密封止され、またシート2,3 の頂
上部分に設けた厚肉部2a,3a は挟持部材5 の貫通孔5aか
ら突出した状態になっている。次いで、押圧部材6 は、
長辺部6c,6d を外方へ弾性域内で変形させながら基板1
のガイド部1b及び挟持部材5 のガイド部5bに嵌め込まれ
ると、長辺部6c,6d がガイド部1b,5b に摺動自在にガイ
ドされて可動したとき、短辺部6a,6b がシート2,3 の厚
肉部2a,3a に衝突して第1室2A及び第2室3Aをそれぞれ
押圧し得る状態になっており、短辺部6a,6b をそれぞれ
第1押圧部6a及び第2押圧部6bとする。
【0025】上記ダンパー10は、図3に示すように、リ
レー20に装着される。すなわち、リレー20は、図4に示
すように、コイル21を巻回した可動鉄芯22の挿通する挿
通孔を両端部23a,23b にそれぞれ設けた固定鉄芯23が内
部に収容されており、しかも固定鉄芯23の両端部23a,23
b は永久磁石(図示せず)により異極にそれぞれ磁化さ
れている。そして、ダンパー10は、押圧部材6 の結合部
6eが可動鉄芯22の一端部にピン等を介して結合されると
ともに、固定鉄芯23との相対位置が固定されるようリレ
ー20に装着される。
【0026】このものの動作を説明する。図4(a) は押
圧部材6 の第2押圧部6bが第2室3Aを押圧して第1押圧
部6aと第1室2Aを形成するシート2 の厚肉部2aとの間に
は間隔が存在するとともに、可動鉄芯22は固定鉄芯23の
一端部23a 側に位置している。この状態において、可動
鉄芯22が固定鉄芯23の一端部23a と反発し他端部23bと
吸引して可動するようコイル21を指定方向へ励磁する
と、押圧部材6 が長辺部6c,6d をガイド部1b,5b に摺動
自在にガイドされて可動し、同図(b) に示すように、第
1押圧部6aがシート2 の厚肉部2aに衝突し、さらに同図
(c) に示すように、第1押圧部6aが第1室2Aを押圧する
と、第1室2A内の粉体の移動部材4 が貫通孔1aを通って
他方の第2室3Aへ移動する。
【0027】そうすると、移動部材4 は粉体同士及び粉
体と基板1 との間の摩擦力により発生する移動時の抵抗
力により移動速度が遅くなり、そのダンピング効果によ
り押圧部材6 及びその押圧部材6 を結合した可動鉄芯22
の可動速度つまり可動鉄芯22が固定鉄芯23の他端部23b
に衝突する衝突速度も遅くなって、その衝突音が緩和さ
れる。ここでコイル21を無励磁にすると、可動鉄芯22は
固定鉄芯23の他端部23b に永久磁石の磁束で吸引保持さ
れる。
【0028】次いでコイル21を逆方向へ励磁すると、可
動鉄芯22も反対方向へ可動し、同図(d) に示すように、
第2押圧部6bがシート3 の厚肉部3aに衝突し、さらに第
2押圧部6bが第2室3Aを押圧すると、第2室3A内の粉体
の移動部材4 が貫通孔1aを通って他方の第1室2Aへ移動
し、元の同図(a) の状態に戻り、このときに可動鉄芯22
が一端部23a に衝突する衝突速度も遅くなって、その衝
突音も緩和される。
【0029】上記した図4(a) 乃至(c) の動作過程にお
ける可動鉄芯22の時間Tと変位Sとの関係を示したのが
図5である。破線Qがダンパー10を使用しない場合であ
って、変位Sとして固定鉄芯23の一端部23a から他端部
23b まで可動して点Q1で他端部23b に衝突するのに対
し、実線Pがダンパー10を使用した場合であって、その
可動速度つまり単位時間T当たりの変位Sである直線の
傾きが破線Qに比べて小さくなってダンピング効果の状
態を示している。そして可動鉄芯22が点P1で他端部23b
に衝突するまでの途中の点P2で可動鉄芯22に連動する接
点部(図示せず)が投入し、その衝突速度がダンピング
効果によってやはり遅くなって接点部の衝突音も緩和さ
れる。
【0030】かかるダンパー10にあっては、一方の室例
えば第1室2Aを押圧部材6 により押圧されたときに移動
部材4 が基板1 の貫通孔1aを通って他方の第2室3Aへ移
動し、その移動時の抵抗力により移動部材4 の移動速度
を遅くしてダンピング効果を得ているが、その抵抗力が
移動部材4 が液体の場合には周囲温度により変化し易い
液体の粘性力を利用して発生する従来例のものと違っ
て、移動部材4 として粉体を使用することによって周囲
温度により変化し難い粉体の摩擦力を利用して抵抗力が
発生するようにしているため、周囲温度が変化しても安
定したダンピング効果を得ることができるものとなり、
従って、可動鉄芯22の固定鉄芯23への衝突音及び接点部
の衝突音が安定して緩和されるとともに、接点の開閉速
度も安定して接点溶着も発生し難くなる。
【0031】次に、本発明の第2実施形態を図6乃至図
9に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、移動部材4 は、第1実施形態では粉体を
使用しているのに対し、本実施形態では粘性液体4a中に
カプセル4bを混在している。また、押圧部材6 の第1押
圧部6a及び第2押圧部6bとシート2,3 の厚肉部2a,3a と
の間は、第1実施形態では図1に示すように隙間が存在
しないのに対し、本実施形態では図6に示すように少な
くともいずれかの間に隙間が存在する。
【0032】上記カプセル4bは、図7に示すように、例
えばニトリルゴム等の伸縮可能な材料により、気体を封
入された中空球状に形成され、第1室2A及び第2室3Aの
粘性液体4a中にそれぞれ混在してあり、その大きさは基
板1 の貫通孔1aの径よりも大きく形成されている。
【0033】このものの動作を説明する。第1実施形態
と同様に、押圧部材6 が第1室2A又は第2室3Aの一方を
押圧すると、移動部材4 である粘性液体4aが貫通孔1aを
通って他方の室へ移動し、その際に発生する粘性抵抗に
より移動速度が遅くなり、そのダンピング効果により可
動鉄芯22の固定鉄芯23への衝突音及び接点部の衝突音が
緩和される。
【0034】ここで、周囲温度が低くなったとき、粘性
液体4a中に混在してあるカプセル4bは封入された気体の
収縮により縮んだ状態になって移動部材4 の見掛けの体
積が小さくなる。そのために、図8(a) に示すように、
押圧部材6 の第1押圧部6aがシート2 の厚肉部2aに衝突
して第1室2Aを押圧するまでの空走距離SL が大きくな
り、すなわちこの空走距離SL の間はダンピング効果が
生じないために第1押圧部6aがシート2 の厚肉部2aに衝
突する際の衝突速度は空走距離の増加分だけ速くなる。
一方、カプセル4bを混在してある粘性液体4a自体は低温
のために粘度が高くなって粘性抵抗による移動速度の減
少が大きくなり、移動部材4 全体の移動速度は相殺され
て所定の速度に近くなり、ダンピング効果は安定する。
【0035】これに対し、周囲温度が高くなったときに
は、逆に、図8(b) に示すように、第1押圧部6aの空走
距離SH が小さくなり、すなわち第1押圧部6aの厚肉部
2aへの衝突速度は空走距離の減少分だけ遅くなる一方、
粘性液体4a自体は高温のために粘度が低くなって粘性抵
抗による移動速度の減少が小さくなり、移動部材4 全体
の移動速度は相殺されて所定の速度に近くなり、やはり
ダンピング効果は安定する。
【0036】上記の動作状態における可動鉄芯22の時間
Tと変位Sとの関係を示したのが図9であり、破線Qが
ダンパー10を使用しない場合、実線PL が低温でダンパ
ー10を使用した場合、実線PH が高温でダンパー10を使
用した場合である。ここで、上記したように、周囲温度
が変化しても移動部材4 全体の移動速度は相殺されて所
定の速度に近くなるので、可動鉄芯22の可動速度つまり
実線PL 及び実線PHの傾きは略同一となっており、可
動鉄芯22が固定鉄芯23の他端部23b へ衝突する点PL1
び点PH1と、接点部が衝突する点PL2及び点PH2とにお
ける衝突音はそれぞれ同程度に緩和されることになる。
【0037】かかるダンパー10にあっては、上記したよ
うに、移動部材4 はカプセル4bを液体4a中に混在してな
っているから、周囲温度が変化しても、液体4a及びカプ
セル4bの状態変化が互いに相殺し合って安定したダンピ
ング効果を得ることができるものとなり、従って、第1
実施形態と同様に、可動鉄芯22の固定鉄芯23への衝突音
及び接点部の衝突音が安定して緩和されるとともに、接
点の開閉速度も安定して接点溶着も発生し難くなる。
【0038】次に、本発明の第3実施形態を図10に基づ
いて以下に説明する。なお、第2実施形態と実質的に同
じ部材には同じ符号を付して異なるところを記す。
【0039】本カプセル4bは、第2実施形態のものより
も小さい径に形成されている。すなわち、第2実施形態
のカプセル4bは、基板1 の貫通孔1aの孔径よりも大きく
形成されているのに対し、本カプセル4bは、例えば肉厚
10μm のニトリルゴム等の伸縮可能な材料により、貫通
孔1aの孔径φ1.0mm よりも小さな外径φ0.5mm に形成さ
れ、図10に示すように、その複数個を粘性液体4a中に混
在することによって移動部材4 が形成されている。
【0040】かかるダンパー10にあっては、第2実施形
態と同様に動作するとともに、さらに、周囲温度が低く
なったときには、液体4aの粘度は高くなるが、外径φ0.
5mmよりも縮んで体積収縮した状態のカプセル4bが貫通
孔1aをより通過し易くなって、つまり移動部材4 の見掛
けの粘度を低くするようになるから、移動部材4 の移動
速度は相殺されて所定の速度となり、また、周囲温度が
高くなったときには、逆に、液体4aの粘度は低くなる
が、外径φ0.5mm よりも伸びて体積膨張した状態のカプ
セル4bが貫通孔1aをより通過し難くなって、つまり移動
部材4 の見掛けの粘度を高くするようになるから、移動
部材4 の移動速度は相殺されて所定の速度となり、従っ
て、周囲温度が変化したときに、第2実施形態よりも、
さらに確実にダンピング効果の安定化を図ることができ
るものとなる。
【0041】次に、本発明の第4実施形態を図11及び図
12に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、移動部材4 は、第1実施形態では粉体を
使用しているのに対し、本実施形態では粘性液体4aを使
用しており、また、密閉容器7 が基板1 の貫通孔1aに配
設されている。
【0042】上記密閉容器7 は、例えばEPDM(エチ
レンプロピレンゴム)等の伸縮可能な材料により、図12
に示すように、外径φ3.1mm 、内径φ1.0mm の中空ドー
ナツ状に形成され、その内部に可逆的に熱膨張する熱膨
張物体8 である気体が封入されている。この密閉容器7
は、孔径φ3.0mm に形成された基板1 の貫通孔1a内に圧
入して固着されている。従って、本実施形態では、移動
部材4 が通過する実質的な通過孔は貫通孔1aに代わって
密閉容器7 の内径部7aとなり、密閉容器7 が縮んだ状態
になるほど内径部7aの断面積がより大きくなる。
【0043】かかるダンパー10にあっては、周囲温度が
低くなったときには、液体4aの粘度は高くなるが、熱膨
張物体8 である気体の体積が小さくなることにより縮ん
で体積収縮した状態の密閉容器7 が、内径部7aの断面積
を大きくして液体4aを通過し易くするから、液体4aの移
動速度は相殺されて所定の速度に近くなり、また、周囲
温度が高くなったときには、逆に、液体4aの粘度は低く
なるが、伸びて体積膨張した状態の密閉容器7 が内径部
7aの断面積を小さくして液体4aを通過し難くするから、
液体4aの移動速度は相殺されて所定の速度に近くなり、
従って、周囲温度が変化しても安定したダンピング効果
を得ることができるものとなる。
【0044】次に、本発明の第5実施形態を図13乃至図
16に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、移動部材4 は、第1実施形態では粉体を
使用しているのに対し、本実施形態では粘性液体4aを使
用しており、また、基板1 の貫通孔1a内には、弁1cが配
設されている。
【0045】上記弁1cは、図15に示すように、基板1 の
略中央部にコ字状のスリットを設けて片持ち梁状に形成
されており、板厚方向つまり液体4aの通過方向へ撓み得
るものである。従って、本実施形態では、移動部材4 が
通過する貫通孔1aは、弁1cを形成するコ字状のスリット
そのものとなる。
【0046】かかるダンパー10にあっては、周囲温度が
低くなったときには、図14(a) 及び図15の二点鎖線で示
すように、粘度の高くなった液体4aが貫通孔1aを通る際
に通過方向へ撓む弁1cに対して強い反力が生じるため、
弁1cの撓み量が大きくなって貫通孔1aの断面積を大きく
して液体4aを通過し易くするから、液体4aの移動速度は
相殺されて所定の速度に近くなり、また、周囲温度が高
くなったときには、図14(b) に示すように、逆に、粘度
の低くなった液体4aが貫通孔1aを通る際に通過方向へ撓
む弁1cに対して弱い反力しか生じないため、弁1cの撓み
量が小さくなって貫通孔1aの断面積を小さくして液体4a
を通過し難くするから、液体4aの移動速度は相殺されて
所定の速度に近くなり、従って、周囲温度が変化しても
安定したダンピング効果を得ることができるものとな
る。
【0047】このときの可動鉄芯22の時間Tと変位Sと
の関係を示したのが図16であり、破線Qがダンパー10を
使用しない場合、実線PL が低温でダンパー10を使用し
た場合、実線PH が高温でダンパー10を使用した場合で
あり、上記したように、周囲温度が変化しても移動部材
4 全体の移動速度は相殺されて所定の速度に近くなるの
で、可動鉄芯22の可動速度つまり実線PL 及び実線PH
の傾きは略同一となっており、可動鉄芯22が固定鉄芯23
の他端部23b へ衝突する点PL1及び点PH1と、接点部が
衝突する点PL2及び点PH2とにおける衝突音はそれぞれ
同程度に緩和されることになる。
【0048】次に、本発明の第6実施形態を図17及び図
18に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、第4実施形態では基板1 の貫通孔1aに密
封容器7 が配設されているのに対し、本実施形態では密
封容器7 そのものが基板1 となっている。
【0049】詳しくは、密封容器7 は、例えば厚みが0.
5mm 程度のEPDM(エチレンプロピレンゴム)等の伸
縮可能な材料により、図17に示すように、内部に空気等
の熱膨張物体8 が封入される略直方体状の空洞が、また
中央部に貫通孔1aが設けられて形成される。さらに詳し
く製造手順を述べると、この密封容器7 は、内部に熱膨
張物体8 である空気等の気体を封入して後に、その周縁
部が熱着等により接合されて形成される。そして、この
密封容器7 は、その周縁部がシート2,3 の開口周縁に合
わせられた状態で挟持部材5 に挟持され、所定量の移動
部材4 である液体4aを封入して後に超音波溶接等により
気密封止する。
【0050】次に、図18(a) 及び(b) に基づいて、周囲
温度が変化した場合の貫通孔1aの断面積の変化について
説明する。周囲温度が低くなったときは、液体4aの粘度
は高くなるが、同図(a) に示すように、縮んで体積収縮
した状態の密閉容器7 が貫通孔1aの断面積を大きくして
液体4aを通過し易くするから、液体4aの移動速度は相殺
されて所定の速度に近くなり、また、周囲温度が高くな
ったときには、逆に、液体4aの粘度は低くなるが、同図
(b) に示すように、伸びて体積膨張した状態の密閉容器
7 が貫通孔1aの断面積を小さくして液体4aを通過し難く
するから、液体4aの移動速度は相殺されて所定の速度に
近くなり、従って、周囲温度が変化しても安定したダン
ピング効果を得ることができるものとなる。
【0051】かかるダンパー10にあっては、第4実施形
態のものの効果に加えて、密閉容器7 は基板1 からなる
から、第4実施形態のものよりも、部品点数を少なくす
ることができる。
【0052】次に、本発明の第7実施形態を図19及び図
20に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、第4実施形態では密封容器7 に常時気相
のままの気体が封入されているのに対し、本実施形態で
はナフタレン等の常温で固相から気相へと変化する熱膨
張物体8 が封入された構成となっている。
【0053】次に、図20(a) 及び(b) に基づいて、周囲
温度が変化した場合の内径部7aの断面積の変化について
説明する。周囲温度が低くなったときは、液体4aの粘度
は高くなるが、同図(a) に示すように、縮んで体積収縮
した状態の密閉容器7 が内径部7aの断面積を大きくして
液体4aを通過し易くするから、液体4aの移動速度は相殺
されて所定の速度に近くなり、また、周囲温度が高くな
ったときには、逆に、液体4aの粘度は低くなるが、同図
(b) に示すように、伸びて体積膨張した状態の密閉容器
7 が内径部7aの断面積を小さくして液体4aを通過し難く
するから、液体4aの移動速度は相殺されて所定の速度に
近くなり、従って、周囲温度が変化しても安定したダン
ピング効果を得ることができるものとなる。
【0054】かかるダンパー10にあっては、固相から気
相へと変化するときの熱膨張率は、気相の状態のままで
変化するときの熱膨張率に比較して大きいから、第4実
施形態のものよりも、密閉容器の体積変化が大きくなっ
て、貫通孔1aの断面積の変化も大きくなるので、周囲温
度の変化に伴う液体4aの粘度の変化が大きくても、安定
したダンピング効果を得ることができるものとなる。
【0055】なお、本実施形態では、ナフタレン等の常
温で固相から気相へと変化する熱膨張物体8 が封入され
ているが、アセトン等の常温で液相から気相へと変化す
る熱膨張物体8 が封入されても、液相から気相へと変化
するときの熱膨張率は、気相の状態のままで変化すると
きの熱膨張率に比較して大きいから、同様の効果を奏す
ることができる。
【0056】次に、本発明の第8実施形態を図21乃至図
23に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、第4実施形態では、1つの密封容器7 に
貫通孔1aとなる1つの内径部7aが形成されているのに対
し、本実施形態では、複数個の密封容器7 の互いの間の
間隙でもって貫通孔1aが形成された構成となっている。
【0057】詳しくは、密封容器7 は、例えばEPDM
(エチレンプロピレンゴム)等の伸縮可能な材料によ
り、図22に示すように、円管チューブ状に形成され、内
部に空気等の熱膨張物体8 を封入して両端部7b,7b を熱
着等により気密封止する。この熱膨張物体8 を封入され
た密封容器7 は、図21に示すように、複数個格子状に並
設されて後に、熱着等により固定される。この格子状に
並設固定された密封容器7 は、略ロ字状に形成された基
板1 と熱着等により固定される。従って、貫通孔1aは、
複数個の密封容器7 の互いの間に複数個設けられたこと
となる。
【0058】次に、図23(a) 及び(b) に基づいて、周囲
温度が変化した場合の貫通孔1aの断面積の変化について
説明する。周囲温度が低くなったときは、液体4aの粘度
は高くなるが、同図(a) に示すように、縮んで体積収縮
した状態の密閉容器7 が貫通孔1aの断面積を大きくして
液体4aを通過し易くするから、液体4aの移動速度は相殺
されて所定の速度に近くなり、また、周囲温度が高くな
ったときには、逆に、液体4aの粘度は低くなるが、同図
(b) に示すように、伸びて体積膨張した状態の密閉容器
7 が貫通孔1aの断面積を小さくして液体4aを通過し難く
するから、液体4aの移動速度は相殺されて所定の速度に
近くなり、従って、周囲温度が変化しても安定したダン
ピング効果を得ることができるものとなる。
【0059】かかるダンパー10にあっては、密閉容器7
は、複数個配設されているから、第4実施形態のものの
同体積の密閉容器7 に比較して、その表面積が大きくな
り、周囲温度の変化に対する感度が良くなって、周囲温
度の変化が小さくても、安定したダンピング効果を得る
ことができるものとなる。
【0060】次に、本発明の第9実施形態を図24乃至図
26に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態と実
質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを記
す。すなわち、第4実施形態では、基板1 に設けられた
貫通孔1aに密封容器7 が配設されているのに対し、本実
施形態では、基板1 詳しくは後述する基板本体1dが、貫
通孔1aとなる複数の微孔1eが予め設けられた多孔性材料
からなる構成となっている。
【0061】詳しくは、基板1 は、多孔性材料からなる
基板本体1d及びその基板本体1dを包囲する断面ロ字状の
包囲部材1fからなる。この基板本体1dは、中空アクリル
繊維等によりなり、その微孔1eの最小径がO.1 μm 程度
まで均一に形成可能である。そして、基板1 は、基板本
体1dを包囲部材1fに圧入又は接着等により固定すること
により形成される。
【0062】かかるダンパー10にあっては、多孔性材料
からなる基板1 は、貫通孔1aとなる複数の微孔1eが予め
設けられているから、貫通孔1aを設ける手間がなくすこ
とができ、しかもその微孔1eの内径が小さければ小さい
程、液体4aが微孔1eを通過し難くなるので、周囲温度が
大きく変化しても安定したダンピング効果が得られるよ
う、高粘度の液体4aよりも粘度の温度特性が安定してい
る低粘度の液体4aが流体に用いられた場合でも、液体4a
の移動速度を十分に遅くでき、ダンピング効果を確実な
ものとすることができる。
【0063】なお、本実施形態では、移動流体4 として
液体4aが用いられているが、高粘度の液体4aよりも粘度
の温度特性が安定している気体を用いても、同様の効果
を得ることができる。
【0064】次に、本発明の第10実施形態を図27及び
図28に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態と
実質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところを
記す。すなわち、第4実施形態では、基板1 は、例えば
PBT、ABS等の樹脂材料製であり、その基板1 に設
けられた貫通孔1aの内縁部も同一材料製であるのに対
し、本実施形態では、基板1 は、例えば厚みが1mm 程度
であるEPDM(エチレンプロピレンゴム)等の伸縮可
能な材料により、図27に示すように、略中央部に貫通孔
1aが設けられ、その面積が第1室2Aや第2室3Aの開口断
面積よりも大きく形成されており、その基板1 の貫通孔
1aの内縁部には、例えばポリノルボルネン等の可逆性熱
収縮材料からなる略ドーナツ状の内径部材1gが熱着等に
より固定された構成となっている。
【0065】従って、基板1 の貫通孔1aの内縁部は、ポ
リノルボルネン等の可逆性熱伸縮材料製となっている。
この可逆性熱伸縮材料であるポリノルボルネンは、常温
に近い35°Cにガラス転移点を有しているために、3
5°C付近を境界として温度が上昇すると、可逆性の熱
収縮を起こす。
【0066】かかるダンパー10にあっては、周囲温度が
高くなったときには、液体4aの粘度は低くなるが、図28
(a) に示すように、貫通孔1aの可逆性熱伸縮材料製の内
縁部が収縮するとともに基板1 が伸長することにより、
貫通孔1aの断面積を小さくして液体4aを通過し難くする
から、液体4aの移動速度は相殺されて所定の速度に近く
なり、また、周囲温度が低くなったときには、逆に、液
体4aの粘度は高くなるが、同図(b) に示すように、貫通
孔1aの可逆性熱伸縮材料製の内縁部が膨張するとともに
基板1 が収縮することにより、貫通孔1aの断面積を大き
くして液体4aを通過し易くするから、液体4aの移動速度
は相殺されて所定の速度に近くなり、従って、周囲温度
が変化しても安定したダンピング効果を得ることができ
るものとなる。次に、本発明の第11実施形態を図29乃
至図31に基づいて以下に説明する。なお、第4実施形態
と実質的に同じ部材には同じ符号を付して異なるところ
を記す。すなわち、第4実施形態では、基板1 に設けら
れた貫通孔1aに密封容器7 が周囲温度の変化に応じて体
積が伸縮することにより、貫通孔1aの断面積を変化させ
る構成であるのに対し、本実施形態では、永久磁石11が
設けられた熱応動部材9を配設するとともに液体4aに磁
性粉体4cが分散され、周囲温度の温度変化に熱応動部材
9 が応動して貫通孔1aとの距離の変化した永久磁石11
が、貫通孔1aの内縁部に磁性粉体4cを吸引することによ
って、貫通孔1aの断面積を変化させる構成となってい
る。従って、本実施形態では、密封容器7 が設けられて
いない。
【0067】詳しくは、基板1 は、例えばPBT、AB
S等の樹脂等の非磁性材料により、略正方形の平板状に
形成され、その一端中央部には、図30(a) に示すよう
に、平面視で略十字状をなす磁性部材12が圧入して嵌合
固定される嵌合部1hが切り欠かれている。この基板1
は、同図(b) に示すように、その嵌合部1hに磁性部材12
が嵌合固定した状態で、磁性部材12との間に空隙が形成
されているが、この空隙が貫通孔1aとなる。
【0068】液体4 は、磁性粉体4cであるマグネタイト
(Fe304)が分散粒子となり、水等が分散媒となっている
コロイド溶液である。
【0069】熱応動部材9 は、例えばバイメタル等によ
りなり、その一端部に設けられた永久磁石11が磁性部材
12の近く、つまり基板1 の貫通孔1aの近くに配設される
よう、挟持部材5 に連設されている。
【0070】次に、図31(a) 及び(b) に基づいて、熱応
動部材9 の動作について説明する。周囲温度が低いとき
は、同図(a) に示すように、熱応動部材9 は、磁性部材
12との距離が大きくて、液体4 中の磁性粉体4cが永久磁
石11及び磁性部材12による磁場の影響を受けずに、分散
媒中に均一に分散している。一方、周囲温度が高くなる
と、熱応動部材9 は、可逆的に動作して、磁性部材12と
の距離が小さくなり、液体4 中の磁性粉体4cが永久磁石
11及び磁性部材12による磁場の影響を受けて吸引され、
磁性部材12の近く、つまり基板1 の貫通孔1aの内縁部に
凝集し、貫通孔1aの見かけの断面積が小さくなる。
【0071】かかるダンパー10にあっては、周囲温度が
高くなったときには、液体4aの粘度は低くなるが、熱応
動部材9 が貫通孔1aの内縁部との距離を小さくするよう
可逆的に動作して、永久磁石11と貫通孔1aとの距離が小
さくなると、永久磁石11と磁性粉体4cとの間の吸引力が
大きくなって、永久磁石11により貫通孔1aの内縁部に吸
引された磁性粉体が凝集することにより、貫通孔1aの断
面積を小さくして液体4aを通過し難くするから、液体4a
の移動速度は相殺されて所定の速度に近くなり、また、
周囲温度が低くなったときには、逆に、液体4aの粘度は
高くなるが、熱応動部材9 の動作に応じて、永久磁石11
と貫通孔1aとの距離が大きくなると、永久磁石11と磁性
粉体4cとの間の吸引力が小さくなって、貫通孔1aの内縁
部に凝集していた磁性粉体4cが分散することにより、貫
通孔1aの断面積を大きくして液体4aを通過し易くするか
ら、液体4aの移動速度は相殺されて所定の速度に近くな
り、従って、周囲温度が変化しても安定したダンピング
効果を得ることができるものとなる。
【0072】なお、本実施形態では、基板1 に磁性部材
12が嵌合固定されているが、永久磁石11による磁場の影
響が大きいときは、磁性部材12を設けなくてもよく、そ
のときは部品点数を少なくすることができる。
【0073】以上の第1乃至第10実施形態のいずれの
ダンパー10にあっても、第1室2A又は第2室3Aを押圧す
る押圧部材6 は、基板1 のガイド部1b及び挟持部材5 の
ガイド部5bに摺動自在にガイドされるよう嵌め込まれて
一体的に装着されているから、リレー20に装着する際、
押圧部材6 の結合部6eが可動鉄芯22に結合され、固定鉄
芯23との相対位置が固定されるようにすればよく、従っ
て、リレー20には従来例と違って押圧部材6 を設ける必
要がなく、既存のリレーに対しても本ダンパー10を装着
して、周囲温度が変化しても安定したダンピング効果を
得ることができるものとなる。勿論、従来例と同様に、
押圧部材をリレー側に設けてあっても、上記したダンピ
ング効果を得ることができることには変わりない。
【0074】また、第4、第6及び第8実施形態のいず
れのダンパー10にあっても、熱膨張物体8 には、気体が
用いられているが、周囲温度の上昇にともなって体積が
膨張するものであれば、固体又は液体でも同様の効果を
奏することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載のものは、一方の室を押圧
されたときに移動部材が基板の貫通孔を通って他方の室
へ移動し、その移動時の抵抗力により移動部材の移動速
度を遅くしてダンピング効果を得ているが、その抵抗力
が移動部材が液体の場合には周囲温度により変化し易い
液体の粘性力を利用して発生する従来例のものと違っ
て、移動部材として粉体を使用することによって周囲温
度により変化し難い粉体の摩擦力を利用して抵抗力が発
生するようにしているため、周囲温度が変化しても安定
したダンピング効果を得ることができるものとなる。
【0076】請求項2記載のものは、移動部材はカプセ
ルを液体中に混在してなっているから、周囲温度が低く
なったときには、カプセルは封入された気体の収縮によ
り縮んだ状態になって移動部材の見掛けの体積が小さく
なるために押圧部材が一方の室を押圧するまでの空走距
離が増加して速度の速くなった段階で押圧するようにな
るが、カプセルを混在している液体は粘度が高くなって
粘性抵抗による速度の減少が大きいので、移動部材の移
動速度は相殺されて所定の速度に近くなり、また、周囲
温度が高くなったときには、逆に、押圧部材が速度の遅
い段階で一方の室を押圧するようになるが、一方の液体
は粘度が低くなって粘性抵抗による速度の減少が小さい
ので、やはり移動部材の移動速度は相殺されて所定の速
度に近くなり、従って、周囲温度が変化しても安定した
ダンピング効果を得ることができるものとなる。
【0077】請求項3記載のものは、周囲温度が低くな
ったときには、液体の粘度は高くなるが、縮んで体積収
縮した状態のカプセルの一部が貫通孔をより通過し易く
なって、つまり移動部材の見掛けの粘度を低くするよう
になるから、移動部材の移動速度は相殺されて所定の速
度に近くなり、また、周囲温度が高くなったときには、
逆に、液体の粘度は低くなるが、伸びて体積膨張した状
態のカプセルの一部が貫通孔をより通過し難くなって、
つまり移動部材の見掛けの粘度を高くするようになるか
ら、移動部材の移動速度は相殺されて所定の速度に近く
なり、従って、周囲温度が変化したときに、請求項2記
載のものよりも、さらに確実にダンピング効果の安定化
を図ることができるものとなる。
【0078】請求項4記載のものは、周囲温度が低くな
ったときには、液体の粘度は高くなるが、縮んで体積収
縮した状態の密閉容器が貫通孔の断面積を大きくして液
体を通過し易くするから、液体の移動速度は相殺されて
所定の速度に近くなり、また、周囲温度が高くなったと
きには、逆に、液体の粘度は低くなるが、伸びて体積膨
張した状態の密閉容器が貫通孔の断面積を小さくして液
体を通過し難くするから、液体の移動速度は相殺されて
所定の速度に近くなり、従って、周囲温度が変化しても
安定したダンピング効果を得ることができるものとな
る。
【0079】請求項5記載のものは、密閉容器は基板か
らなるから、請求項4記載のものよりも、部品点数を少
なくすることができる。
【0080】請求項6記載のものは、液相又は固相から
気相へと変化するときの熱膨張率は、液相や固相や気相
の状態のままで変化するときの熱膨張率に比較して大き
いから、請求項4記載のものよりも、密閉容器の体積変
化が大きくなって、貫通孔の断面積の変化も大きくなる
ので、周囲温度の変化に伴う液体の粘度の変化が大きく
ても、安定したダンピング効果を得ることができるもの
となる。
【0081】請求項7記載のものは、密閉容器は、複数
個配設されているから、請求項4記載のものの同体積の
密閉容器に比較して、その表面積が大きくなり、周囲温
度の変化に対する感度が良くなって、周囲温度の変化が
小さくても、安定したダンピング効果を得ることができ
るものとなる。
【0082】請求項8記載のものは、周囲温度が低くな
ったときには、粘度の高くなった液体が貫通孔を通る際
に通過方向へ撓む弁に対して強い反力が生じるため、弁
の撓み量が大きくなって貫通孔の断面積を大きくして液
体を通過し易くするから、液体の移動速度は相殺されて
所定の速度に近くなり、また、周囲温度が高くなったと
きには、逆に、粘度の低くなった液体が貫通孔を通る際
に通過方向へ撓む弁に対して弱い反力しか生じないた
め、弁の撓み量が小さくなって貫通孔の断面積を小さく
して液体を通過し難くするから、液体の移動速度は相殺
されて所定の速度に近くなり、従って、周囲温度が変化
しても安定したダンピング効果を得ることができるもの
となる。
【0083】請求項9記載のものは、多孔性材料からな
る基板は、貫通孔となる複数の微孔が予め設けられてい
るから、貫通孔を設ける手間がなくすことができ、しか
もその微孔の内径が小さければ小さい程、流体が微孔を
通過し難くなるので、周囲温度が大きく変化しても安定
したダンピング効果が得られるよう、高粘度の液体より
も粘度の温度特性が安定している低粘度の液体や気体が
流体に用いられた場合でも、流体の移動速度を十分に遅
くでき、ダンピング効果を確実なものとすることができ
る。
【0084】請求項10記載のものは、周囲温度が高く
なったときには、液体の粘度は低くなるが、貫通孔の可
逆性熱伸縮材料製の内縁部が収縮するとともに基板が伸
長することにより、貫通孔の断面積を小さくして液体を
通過し難くするから、液体の移動速度は相殺されて所定
の速度に近くなり、また、周囲温度が低くなったときに
は、逆に、液体の粘度は高くなるが、貫通孔の可逆性熱
伸縮材料製の内縁部が膨張するとともに基板が収縮する
ことにより、貫通孔の断面積を大きくして液体を通過し
易くするから、液体の移動速度は相殺されて所定の速度
に近くなり、従って、周囲温度が変化しても安定したダ
ンピング効果を得ることができるものとなる。
【0085】請求項11記載のものは、周囲温度が高く
なったときには、液体の粘度は低くなるが、熱応動部材
が貫通孔の内縁部との距離を小さくするよう可逆的に動
作して、永久磁石と貫通孔との距離が小さくなると、永
久磁石と磁性粉体との間の吸引力が大きくなって、永久
磁石により貫通孔の内縁部に吸引された磁性粉体が凝集
することにより、貫通孔の断面積を小さくして液体を通
過し難くするから、液体の移動速度は相殺されて所定の
速度に近くなり、また、周囲温度が低くなったときに
は、逆に、液体の粘度は高くなるが、熱応動部材の動作
に応じて、永久磁石と貫通孔との距離が大きくなると、
永久磁石と磁性粉体との間の吸引力が小さくなって、貫
通孔の内縁部に凝集していた磁性粉体が分散することに
より、貫通孔の断面積を大きくして液体を通過し易くす
るから、液体の移動速度は相殺されて所定の速度に近く
なり、従って、周囲温度が変化しても安定したダンピン
グ効果を得ることができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上のものがリレーに装着される状態を示す斜
視図である。
【図4】同上の動作状態を示す断面図である。
【図5】同上のものによってダンピング効果が得られた
リレーの可動鉄芯の時間と変位との関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図7】同上のカプセルを示す部分破断斜視図である。
【図8】同上の動作状態を示す断面図である。
【図9】同上のものによってダンピング効果が得られた
リレーの可動鉄芯の時間と変位との関係を示す図であ
る。
【図10】本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態を示す断面図である。
【図12】同上の密閉容器を示す部分破断斜視図である。
【図13】本発明の第5実施形態を示す断面図である。
【図14】同上の弁の動作状態を示す断面図である。
【図15】同上の基板を示す平面図である。
【図16】同上のものによってダンピング効果が得られた
リレーの可動鉄芯の時間と変位との関係を示す図であ
る。
【図17】本発明の第6実施形態の基板を示す斜視図であ
る。
【図18】同上の動作状態を示す断面図である。
【図19】本発明の第7実施形態の密閉容器を示す部分破
断斜視図である。
【図20】同上の動作状態を示す断面図である。
【図21】本発明の第8実施形態の基板を示す斜視図であ
る。
【図22】同上の密封容器を示す部分破断斜視図である。
【図23】同上の動作状態を示す断面図である。
【図24】本発明の第9実施形態の基板を示す斜視図であ
る。
【図25】同上の多孔性部材を示す破断斜視図である。
【図26】同上の断面図である。
【図27】本発明の第10実施形態の基板を示す斜視図で
ある。
【図28】同上の動作状態を示す断面図である。
【図29】本発明の第11実施形態の断面図である。
【図30】同上の基板を示す斜視図である。
【図31】同上の動作状態を示す断面図である。
【図32】従来例を示す断面図である。
【図33】同上のものがリレーに装着される状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 基板 1a 貫通孔 1c 弁 1e 微孔 2 シート 2A 第1室 3 シート 3A 第2室 4 移動部材 4a 液体 4b カプセル 4c 磁性粉体 7 密閉容器 8 熱膨張物体 9 熱応動部材 10 ダンパー 11 永久磁石

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の両
    端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシート
    と、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫通
    孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された移
    動部材と、を備えたダンパーにおいて、 前記移動部材は粉体により形成されてなることを特徴と
    するダンパー。
  2. 【請求項2】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の両
    端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシート
    と、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫通
    孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された移
    動部材と、を備えたダンパーにおいて、 前記移動部材は、気体を封入された伸縮可能なカプセル
    を液体中に混在してなることを特徴とするダンパー。
  3. 【請求項3】 前記カプセルの少なくとも一部のものは
    縮んだ状態になるほど前記貫通孔をより通過し易くなる
    よう形成されてなることを特徴とする請求項2記載のダ
    ンパー。
  4. 【請求項4】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の両
    端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシート
    と、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫通
    孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された液
    体と、を備えたダンパーにおいて、 可逆的に熱膨張する熱膨張物体の封入された伸縮可能な
    密閉容器が、縮んだ状態になるほど前記貫通孔の断面積
    をより大きくするよう配設されてなることを特徴とする
    ダンパー。
  5. 【請求項5】 前記密閉容器は、前記基板からなること
    を特徴とする請求項4記載のダンパー。
  6. 【請求項6】 前記熱膨張物体は、液相又は固相から気
    相へと変化し得ることを特徴とする請求項4記載のダン
    パー。
  7. 【請求項7】 前記貫通孔は、複数個配設された前記密
    閉容器の互いの間の間隙でもって形成されたことを特徴
    とする請求項4記載のダンパー。
  8. 【請求項8】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の両
    端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシート
    と、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫通
    孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された液
    体と、を備えたダンパーにおいて、 前記液体の通過方向へ撓み得る弁が前記貫通孔内に配設
    されてなることを特徴とするダンパー。
  9. 【請求項9】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の両
    端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシート
    と、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫通
    孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された液
    体と、を備えたダンパーにおいて、 前記基板は、前記貫通孔となる複数の微孔が予め設けら
    れた多孔性材料からなることを特徴とするダンパー。
  10. 【請求項10】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の
    両端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシー
    トと、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫
    通孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された
    液体と、を備えたダンパーにおいて、 前記貫通孔の内縁部は可逆性熱収縮材料製であって、前
    記基板は伸縮可能に形成されたことを特徴とするダンパ
    ー。
  11. 【請求項11】 貫通孔を形成された基板と、貫通孔の
    両端部を覆って基板の両面に室をそれぞれ形成するシー
    トと、一方の室を押圧部材により押圧されると基板の貫
    通孔を通って他方の室へ移動し得るよう気密封止された
    液体と、を備えたダンパーにおいて、 前記液体は磁性粉体が分散されたものであって、温度上
    昇に応じて可逆的に前記貫通孔の内縁部との距離を小さ
    くするよう動作して磁性粉体を前記貫通孔の内縁部に吸
    引する永久磁石が設けられた熱応動部材を配設したこと
    を特徴とするダンパー。
JP7741196A 1995-12-25 1996-03-29 ダンパー Withdrawn JPH09236148A (ja)

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