JPH09235070A - 用紙後処理装置 - Google Patents

用紙後処理装置

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Publication number
JPH09235070A
JPH09235070A JP8044971A JP4497196A JPH09235070A JP H09235070 A JPH09235070 A JP H09235070A JP 8044971 A JP8044971 A JP 8044971A JP 4497196 A JP4497196 A JP 4497196A JP H09235070 A JPH09235070 A JP H09235070A
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JP
Japan
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stapler
sheet
arc
binding
worm wheel
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Pending
Application number
JP8044971A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tamura
政博 田村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH09235070A publication Critical patent/JPH09235070A/ja
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンプルかつコンパクトな構成により信頼性
の高い斜め綴じのできる用紙後処理装置を提供する。 【解決手段】 綴じ角度変更手段によってスティプラ1
3の綴じ角度を変更可能にした用紙後処理装置におい
て、綴じ角度変更手段によってスティプラ13が回転す
る際、回転支点を中心にした円弧軌道を描くように転動
部材111を設け、かつこの転動部材111が当接して
転動するための受け台31を設けた。これによりスティ
プラ13を安定して回動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ、印刷機等に接続される用紙後処理装
置に係り、特にスティプルユニットを備えた用紙後処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置の排紙部から排紙される画
像形成済みの用紙を揃えて所定部数ごとにスティプルす
る用紙後処理装置が広く知られている。
【0003】例えば特公平7−5211号公報には、選
択手段によりスティプラの作動位置方向を変更し得るよ
うに構成することで、スティプラにより斜め綴じを行う
技術が示されている。
【0004】また、特開平5−155510号公報に
も、スティプラをその綴じ位置付近を中心にして回動自
在に設け、スティプル針の綴じ角度を任意に変えられる
ようにした技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来技術
は、用紙端面の1箇所のみに関してのことであり、用紙
端面に沿ってスティプラを移動させ、他端面の斜め綴じ
を行うことはできないという不具合があった。また、ス
ティプラの回転動作の信頼性に問題があった。
【0006】本発明の第1の課題は、シンプルかつコン
パクトな構成によりスティプラをスムーズに安定して回
転させることができ、信頼性の高い斜め綴じのできる用
紙後処理装置を提供することである。
【0007】本発明の第2の課題は、スティプラが斜め
に傾いても転動部材が当接している受け台から離脱され
ず、スティプラのチャック部の位置ずれを防止できて、
スティプラの回動動作の信頼性をさらに高めることがで
きる用紙後処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は、用紙
を揃えた状態でスタックする用紙整合トレイ部と、揃え
られた用紙を綴じるスティプラと、前記用紙整合トレイ
部にスタックされた用紙の端面部に沿って前記スティプ
ラを移動させるスティプラ移動手段と、前記スティプラ
の綴じ角度を変更するための綴じ角度変更手段とを有す
るスティプルユニットを備えた用紙後処理装置におい
て、前記綴じ角度変更手段によってスティプラが回転す
る際、回転支点を中心にした円弧軌道を描くように転動
部材を設け、かつこの転動部材が当接して転動するため
の受け台を設けた第1の手段により解決される。
【0009】上記第2の課題は、第1の手段において、
前記綴じ角度変更手段によって前記スティプラが回転す
る際、前記転動部材が当接している前記受け台から離脱
しないように規制ガイド部材を配設した第2の手段によ
り解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置
の全体構成図である。
【0011】この用紙後処理装置は、画像形成装置1の
側部に取り付けられており、画像形成装置1より排出さ
れた用紙を偏向爪2により、直接、排紙トレイ3へ導く
搬送路A及びスティプル綴じするための搬送路Bヘ導く
ように構成され、スティプル綴じされた用紙も最終的に
は最下流側に位置する排紙トレイ3にスタックされるよ
うになっている。4は画像形成装置1より排出された用
紙を受け取る搬送ローラであり、その直前部分には入口
センサS1が設けられており、搬送される用紙の先端及
び後端が検知されるようになっている。搬送ローラ4の
下流側には前記偏向爪2が配されており、この偏向爪2
は図示しないソレノイド及びスプリング等により駆動さ
れるようになっている。
【0012】ソート・スタック用搬送路Aには、複数の
搬送ローラ5,6及びそれに従動する従動コロ7,8が
配されており、画像形成装置1より排出された用紙を直
接、排紙トレイ3へ導く。また、スティプル綴じするた
めのスティプル用搬送路Bにおいても、複数の搬送ロー
ラ9,10及び従動ローラ11,12が配されており、
用紙をスティプルユニットCへ導く。
【0013】次に、スティプルユニットCの概略につい
て、図2、図3及び前記図1を参照して説明する。図2
はスティプルユニットの第1の実施の形態を示す側面
図、図3は同、正面図である。なお、ここで、正面とは
図1に示すように、装置設置時の手前面を言い、側面と
はその左右側を言う。
【0014】本スティプルユニットCは、用紙サイズに
応じて紙面垂直方向に移動可能となっているスティプラ
13、排出された用紙の後端をガイド板14へ寄せるた
めのブラシローラ15及び搬送方向に直交する方向へ揃
えるための一対のジョガーフェンス27、排出された用
紙をガイド板14へ寄せるためのたたきコロ16、ステ
ィプル綴じされた用紙を排紙トレイ3へ排出するための
排紙ベルト17及びそれに固定された排紙爪18等で構
成されている。なお、たたきコロ16は、破線の位置ま
で移動が可能となっており、用紙の排出ごとに移動、回
転して、ガイド板14方向への寄せを行っている。ま
た、排紙ベルト17、排紙爪18、ジョガーフェンス2
7等で用紙整合トレイ部が構成されている。
【0015】次に、排紙トレイ3への用紙排出部の構造
を図4及び前記図1を参照して説明する。図4は排紙ト
レイ近傍の拡大構成図である。排出口にはスティプル綴
じを行わない用紙とスティプル綴じされた用紙の両者を
排紙トレイ3に排出するための排紙ローラ19,21が
あり、その下方部には紙寄せ用スポンジコロ20が配さ
れ、排紙トレイ3に落下した用紙がその回転により突き
当てガイド板24に突き当てられ、これにより用紙の後
端が揃えられるようになっている。また、排紙トレイ3
は、上下ガイドコロ22により上下方向への移動が可能
となっており、図示しない駆動機構により駆動される。
排紙トレイ3はまた、シフトガイドコロ23により用紙
排出方向に対して直交した方向にも移動可能となってお
り、これも図示しない駆動機構によりシフト動作が行わ
れる。ここで、スポンジコロ20にはこれと連動して排
出された用紙の上面を検知するための上面検知レバー2
6及びセンサS4が設けられており、排出されスタック
された用紙の上面が常に排紙ローラ19に対して一定の
位置になるように排紙トレイ3の高さが調整される。c
は上面検知レバー26の回動中心である。
【0016】また、排紙従動ローラ21は、通常は排紙
ローラ19に接触した位置に入るが、必要に応じて支点
aを中心として排紙ガイド板25と共に一点鎖線の位置
までの移動が可能となっており、図示しない駆動機構に
より移動を行う。
【0017】動作としては、スティプルを行わず1枚毎
に排紙トレイ3へ用紙を排紙するソート・スタックモー
ドと、スティプル綴じをした後排紙するスティプルモー
ドの2つに分けられる。
【0018】(1)ソート・スタックモードのとき 偏向爪2は図1において破線の位置となり、画像形成装
置1より排紙された用紙は、ソート・スタック用搬送路
Aへ送られ、搬送ローラ5,6により排出口へ送られ
る。このとき、常に排紙従動ローラ21は排紙ローラ1
9に対して自重またはスプリング等で加圧された状態で
接しており、用紙はこれにより排紙トレイ3に排出され
る。用紙は、排紙ローラ19からその後端が排出された
後、紙寄せ用スポンジコロ20の回転によりガイド板2
4に突き当てられ、後端が揃えられてスタックされる。
用紙は、所定枚数分だけ次々に排紙トレイ3に排出さ
れ、センサS4によりその上面が検知されることにより
積載された用紙の上面が常に一定の位置になるように積
載される。また、必要に応じて、排紙トレイ3は用紙排
出方向に対して直交する方向にシフト動作を行い、用紙
の仕分けを行う。
【0019】(2)スティプルモードのとき 偏向爪2は図1において実線の位置となり、画像形成装
置1より排出された用紙は、スティプル用搬送路Bへ導
かれ、スティプルユニットCへ搬送される。スティプル
ユニットC内では、所定の揃え動作が行われ、スティプ
ル綴じ動作が行われる。
【0020】次に、用紙の排出方向b(図1参照)に沿
って張設された排出ベルト17及び、それに固定された
排紙爪18の回転により用紙は排紙ローラ19方向へ搬
送される。このとき、排紙従動ローラ21は、図4の一
点鎖線の位置へ移動しており、排紙ローラ19より離間
した位置にある。この状態で綴じられた用紙は排紙ロー
ラ19,21を通過し、その後端が排紙ローラ19を通
過する前に排紙従動ローラ21及び排紙ガイド板25は
離間した位置から用紙を押さえ込む位置まで移動し、用
紙の排出を行う。
【0021】なお、本タイミングはセンサS3により検
出を行っている。スティプルされた用紙は排出された
後、自重及び紙寄せ用スポンジコロ20の回転によりガ
イド板24に突き当てられ、用紙の後端が揃えられてス
タックされる。排出された用紙束は、所定部数分だけ次
々に排紙トレイ3に排紙され、ソート・スタックモード
のときと同様に、用紙の上面が常に一定の位置になるよ
うに積載される。
【0022】次に、スティプラ13の移動機構につい
て、図5ないし図7及び前記図1ないし図3に基づいて
説明する。図5はスティプラの移動・角度変更機構の第
1の実施の形態を示す正面図、図6は同、用紙端面と平
行な状態の側面図、図7は同、用紙端面に対して傾いた
状態の側面図である。
【0023】スティプラ13はスティプラ回転台50に
固定されている。スティプラ回転台50のスティプラ中
心線上には2個所にピン51が固定されており、これは
スティプラ台31に設けられた長穴61と円弧形状部6
2に嵌め込まれており、スティプラ13は前記形状に沿
ってスライド可能となっている。なお、前記形状は、ス
ティプラ回転台31の中心線に対して左右対称に形成さ
れており、スティプラ13の回転する際の軌跡も左右対
称の動きとなる。また、ウォームホイール50の一端に
は前記円弧形状部62と同心円上にギヤ部が形成されて
おり、これに噛み合うギヤ列52,53を介してモータ
54によりスティプラ13の回転が行われる構成となっ
ている。なお、ギヤ列52,53及びモータ54はステ
ィプラ回転台31に固定されている。またウォームホイ
ール50の回転角はウォームホイール50に固定された
フィラーとセンサ55により任意の角度に設定可能とな
っている。
【0024】スティプラ回転台31は、スティプラスラ
イダ30のガイド穴30bにガイドピン32を介して、
図5の矢印方向に移動可能に係合されている。さらにス
ティプラ回転台31の背面側に軸44が固定されてお
り、その軸44に対してガイドコロ34が回転可能に取
り付けられている。スティプラスライダ30の上方部分
は両側板41,42の間に掛け渡されているガイドロッ
ド36をガイドとして図1の紙面垂直方向にスライド可
能に取り付けられる共に、スティプラスライダ30の下
方部分に取り付けられているガイドコロ33が本体側の
ステー43の面上に転動するように当接されており、こ
れによって、スティプラスライダ30が回転方向に係止
されている。
【0025】また、ステー43にはガイドカム35が固
定されていると共に、このガイドカム35の上端辺部に
形成されているカム面にはガイドコロ34が転動するよ
うに当接されており、これによって、スティプラスライ
ダ30が図2のk方向に往復移動されるようになってい
る。このとき、ガイドカム35の中央部分は下方向に窪
むように形成されており、これによってスティプラスラ
イダ30が移動されるようになっている。スティプラス
イダ30には検知板30aが設けられており、この検知
板30aが本体側に設けられているホームポジションセ
ンサ40の検知部を遮蔽することによってスティプラ1
3のホームポジションが検知されるようになっている。
側板41にはスティプラ移動用のステッピングモータ3
9が取り付けられており、このステッピングモータ39
により駆動されるベルト38の途中部分が上記スティプ
ラスライダ30に固定されて、スティプラスライダ30
が図2の左右方向に往復移動されるようになっている。
【0026】図8は用紙整合トレイ部にスタックされた
用紙の状態を示す説明図である。図に示すようにスティ
プラ13は、用紙端面に沿って、13a,13b,13
cに示す位置に移動し、用紙スタック中心(センタライ
ンCL)に対して左右対称となるように綴じ角度の変更
範囲が限定されている。
【0027】本実施の形態では、スティプラ13が用紙
端面に沿って移動する際のホームポジションとなるホー
ムポジションセンサ40からのステッピングモータ39
へのパルス数による電気的な制御で傾きの範囲を限定し
ている。したがって、スティプラ13の角度移動範囲を
左右対称に限定することで無駄な動きをなくし、それに
関わる機構も省略できる。
【0028】図9は第1の制御内容の動作を示すフロー
チャートである。ステッピングモータ39によりスティ
プラ13を移動させる(S1)。そしてそのパルス数が
所定パルス範囲以下の場合は(S2でN)、スティプラ
13の回転範囲を0〜30度とする(S3)。以上の場
合は(S2でY)、スティプラ13の回転範囲を0〜−
30度とする(S4)。その後、スティプル動作を実行
する(S5)。スティプラ13が用紙端面に沿って移動
し、スタック中心部を通過する際、ガイドカム35によ
ってガイド板14を避けるように下方へ移動するように
構成されているが、この際、スティプラ13が傾いてい
れば、0度になるように角度変更手段を動作させるよう
にする。
【0029】これにより、ガイド板14への接触を防止
すると共に、一端面から他端面への移動の際におけるス
ティプラ13の綴じ角度の変更をスムーズにかつ迅速に
行うことができる。なお、本動作は上記の構成動作に示
されるように、ホームポジションセンサ40からのステ
ッピングモータ39へのパルス数による電気的な制御で
決定される。即ち、本動作はスティプル移動に伴って上
記第1の実施の形態に対して綴じ角度変更手段の傾きを
0度にする動作を加えたものである。
【0030】図10は第2の制御内容の動作を示すフロ
ーチャートである。スティプラ13を移動させた後に
(S11)、移動距離が所定パルス範囲内か否か判断す
る(S12)。所定パルス範囲内でなければ、所定パル
ス以上か否か判断する(S13)。所定パルス以上でな
ければ、スティプラ13の回転範囲を0〜30度に設定
する(S14)。所定パルス以上であれば、スティプラ
13の回転範囲を0〜−30度に設定する(S15)。
ステップS12で所定パルス範囲内であると判断された
場合はスティプラ13の角度を0度とする(S16)。
このような処理を行った後、スティプル動作を実行する
(S17)。
【0031】図11はスティプラの移動・角度変更機構
の第2の実施の形態を示す正面図、図12はスティプル
ユニットの第2の実施の形態を示す側面図、図13はガ
イドカムの斜視図である。本構成は、スティプラ13が
用紙スタック面の中心に対してどちら側に位置している
かをパルス数によって間接的に判断するのではなく、直
接的に判断できるようにしたものである。スティプラス
ライダ30にセンサ100を設け、かつガイドカム35
の片側にセンサ遮蔽部35aを設け、これを検知するこ
とによりスティプラ13の作動範囲を限定できるように
構成されている。
【0032】本構成にすると以下のメリットがある。ジ
ャム処理等のとき、スティプラ13を動かしてしまう可
能性があり、一般的には、スティプラ13をホームポジ
ション復帰後改めて移動を行わせ、再び位置合わせを行
っている。しかしながらこの構成だと、ホームポジショ
ン復帰の際、回転範囲を判断する基準がなく、ガイド板
その他の機構部と接触し、動作不良等の不具合が発生す
る可能性がある。よって、センサ100とガイドカム3
5にセンサ遮蔽部35aを形成することで、スティプラ
13が用紙スタック中心線に対してどちらにあるのかを
瞬時に判断することができ、上記不具合を解消できる。
【0033】図14は第3の制御内容の動作を示すフロ
ーチャートである。センサ100がオンしたか否か判断
し(S21)、オンしていなければスティプラ回転範囲
を0〜30度とする(S22)。オンしていれば、ステ
ィプラ回転範囲を0〜−30度とする(S23)。その
後、スティプラ13のホームポジション復帰動作を行う
(S24)。
【0034】図15は制御ブロック図である。本発明に
関係のある個所のみ説明すると、130は用紙後処理装
置のCPU、131はスティプルユニットとのI/O、
39はスティプラ13を用紙端面に沿って移動させるた
めのスティプラ移動モータ、54は綴じ角度を変更する
ためのスティプラ綴じ角度変更モータである。このCP
U130は複写機側のCPUと光ファイバにより接続さ
れている。
【0035】図16はスティプラの移動・角度変更機構
の第3の具体例を示す正面図、図17は同、用紙端面と
平行な状態の側面図、図18は同、用紙端面に対して傾
いた状態の側面図、図19は同、分解斜視図である。な
お、これらの図において、図5ないし図7と全く同一で
はなくても同様の個所には同一符号を付すことにする。
スティプラ13は固定台58に固定されている。固定台
58のスティプラ中心線上にはピン56とピン57(ピ
ン56が下方)が固定されており、これはスティプラ回
転台31に設けられた長穴31bと円弧形状部31aに
嵌め込まれており、スティプラ13は前記形状に沿って
スライド可能になっている(ピン56は円弧形状部31
aに、ピン57は長穴31bにそれぞれ嵌め込まれてい
る)。
【0036】なお、前記形状はスティプラ回転台(ステ
ィプラ台)31の中心線に対して左右対称に形成されて
おり、スティプラ回転軌跡も左右対称の動きとなる。ま
たスティプラ回転台31にはピン66が固定されてお
り、これは円弧状のウォームホイール50に設けられた
丸穴50cに嵌め込まれており、前記円弧状のウォーム
ホイール50はその丸穴50cを中心に左右に回転す
る。さらに円弧状のウォームホイール50に設けられた
長穴50bには、スティプラ固定台58に固定され、ス
ティプラ回転台31に設けられた円弧形状部31aに嵌
め込まれているピン56が嵌め込まれている。したがっ
て、前記円弧状のウォームホィール50の左右回転に伴
って、長穴50bに嵌め込まれているピン56が左右回
転し、ピン56が固定されているスティプラ固定台5
8、さらにはスティプラ13が左右回転をする構成とな
っている。
【0037】スティプラ固定台58の回動支点と反対側
の両側部には転動コロ111の軸112が係止されてい
る。スティプラ固定台58は、この転動コロ111がス
ティプラ回転台31上を転動することで回動することが
できる。なお、スティプラ固定台58の回転角は円弧状
のウォームホイール50に設けられたリブ50aとステ
ィプラ回転台31に固定されているセンサ55により任
意の角度に設定可能となっている。また前記円弧状のウ
ォームホイール50の作動方法を以下に示す。前記円弧
状のウォームホイール50はスティプラ回転台31に固
定されたウォームホイール52と噛み合っており、さら
にウォームホイール52の同軸上にはプーリ65が固定
されている。プーリ65はステッピングモータ54に固
定されているプーリ53とタイミングベルト59を介し
て駆動伝達をとっている。ステッピングモータ54はス
ティプラ回転台31に固定されている。
【0038】スティプラ13の回転軌跡はスティプラ回
転台31に設けられた円弧形状部31aと同軌跡をと
り、その際のスティプラ13の回転中心はピン56と5
7の2軸間距離によって決定されるため、ピン57は嵌
め込まれている長穴31b上を上下にスライドしながら
回転する。ピン57を固定の回転中心としてスティプラ
13を回転させると、斜め綴じ後の針の紙に対する位置
が良好でないため、上記のような2軸間距離によって決
定させている。したがって、ピン57を固定の回転中心
とした場合のスティプラ13の回転軌跡(円弧軌跡)か
ら外れた分の動きを吸収するために、ピン57は長穴3
1b上を上下にスライドする。
【0039】図20は平行綴じ時のウォームホイールの
状態を示す側面図、図21は同、斜め綴じ時の側面図で
ある。円弧状のウォームホイール50の円弧角度はステ
ィプラ13が所定角度傾け得る最小角度α°に設定され
ている。図21のスティプラ位置における円弧状のウォ
ームホイール50とウォームホイール52の噛み合い
は、それ以上円弧状のウォームホイール50が回転でき
ないようになっている。つまり、スティプラ13が所定
角度以上回転しようとしても、ウォームホイール52か
ら円弧状のウォームホイール50には駆動が伝達できな
いような円弧状のウォームホイール50の円弧角度に設
定されている。したがって、スティプラ13の角度制御
用センサ55が故障してステッピングモータ54が回転
し続けた場合でも、ある所定角度以上円弧状のウォーム
ホイール50が回転できないよう駆動が伝達されないの
で、機構部の破損を防止できる。
【0040】図21のスティプラ13が所定角度傾いた
状態になったらステッピングモータ54の通電を遮断
し、スティプラ13の傾いた状態での保持は、ウォーム
ホイール52と円弧状のウォームホイール50との噛み
合い機構によって行う。したがって、ステッピングモー
タ54によって一旦スティプラ13を傾けたら、その後
は通電を遮断し、電力消費を最小限に抑える。
【0041】スティプラ13の綴じ角度制御センサ55
はスティプラ回転台31に固定されている訳だが、その
センサ55を遮蔽するフィラーは円弧状のウォームホイ
ール50のリブ50aで代用されている。したがって、
リブ50aはウォームホイール50の補強を兼ねて綴じ
角度制御の手段としても用いており、ウォームホイール
50の背面にセンサ55を装着して機械のコンパクト化
を実現している。
【0042】上述したように、図16以降に示す具体例
においては、綴じ角度変更手段の駆動系にステッピング
モータ54及びそれに噛み合うウォームホイール52、
円弧状のウォームホイール50等の組合せと併せてウォ
ームホイール50にスティプラ中心線に沿った長穴50
bを設け、そこに円弧形状部に嵌合したピン56をさら
に嵌合させる。それにより、綴じ角度の変更に際し、上
記の軌道上を移動した場合でも、ウォームホイール50
のスティプラ中心線に沿った長穴50bに嵌合したピン
56が長穴50bを上下にスライドして円弧運動から外
れた分の動きを吸収する。
【0043】また、綴じ角度変更手段により、ウォーム
ホイール52から円弧状のウォームホイール50に駆動
が伝達され、その動きと同期してスティプラ13が所定
角度変更される。円弧状のウォームホイール50の円弧
角度はスティプラ13が所定角度変更され得る最小角度
に設定され、ステッピングモータ54が暴走して回転し
続けた場合、ウォームホイール52からウォームホイー
ル50に駆動が伝達されないようになっている。つま
り、所定角度以上スティプラ13が回転されないようウ
ォームホイール52とウォームホイール50が噛み合わ
ない構成にすることで、暴走による機構部破損を防止を
している。
【0044】また、綴じ角度変更手段にステッピングモ
ータ54を使用し、ウォームホイール52から円弧状の
ウォームホイール50に駆動を伝達し、所定角度スティ
プラ13を変更させた後、ステッピングモータ54を励
磁状態から非励磁状態にする。つまり、通電を遮断し、
電力消費を最小限に抑える訳だが、これはスティプラ1
3が所定角度変更された後の保持力をステッピングモー
タ54の励磁力で行うのではなく、ウォームギヤの原理
を利用したことにより実現する。
【0045】また、綴じ角度変更を行う制御センサ55
をウォームホイール50の背面部分に装着し、かつ制御
センサを遮蔽するためのフィラー部をウォームホイール
50のリブ50aに代用させることにより、よりコンパ
クトな綴じ角度変更手段によるユニットが提供できる。
【0046】スティプラ13の斜め回転機構は上記の通
りである。要するにスティプラ13は固定台58に固定
されていて、斜め動作を行うときは、スティプラ13と
固定台58とが一体となって、固定台58に固定されて
いるピン57を支点に回転する。したがって、固定台5
8とスティプラ回転台31とはピン57とでしか接続さ
れていない訳である。
【0047】図22はスティプルユニットが用紙後処理
装置の枠体に対して15°傾いた状態を示す斜視図、図
23は図22のD1視図である。また図24はスティプ
ル針の平打ち時の図22におけるD2視図、図25は斜
め打ち時のD2視図である。
【0048】図22、図23及び前述の図3に示すよう
に、スティプルユニットCは用紙後処理装置に対して1
5°傾いた構成になっている。したがって、図23より
スティプラ13及びスティプラ固定台58は、その重心
Gに対してピン57を中心にF方向に回転しようとす
る。回転したとき、固定台58においてスティプラ13
の両側に設けた転動コロ111a,111b(図24参
照)がスティプラ回転台31に当接し、F方向への回転
の押さえとして第1の役目を担っている。さらに転動コ
ロ111は、その中心線がスティプラ13の回転支点で
あるピン57の中心に向かっている(図24、図25参
照)。したがって、スティプラ13がピン57を支点に
回転する際、転動コロ111はスティプラ回転台31を
転動する訳だが、その軌道Lにおいて転がり損失が最も
少なく、また効率よく動作する訳で、第2の役目を上記
機構(転動コロ111の中心線がスティプラ13の回転
支点であるピン57の中心に向かっている)により果た
している。
【0049】ここで、スティプラ13が回転する際、あ
る角度までは両転動コロ111a,111bがスティプ
ラ回転台31に当接し転動するが、ある角度以上になる
とスティプラ13が傾いた方向の片側の転動コロ111
aがスティプラ回転台31から離れてしまう。要するに
斜めに傾く過程で、スティプラ13の回転中心に対して
スティプラ13の受ける力(図23のF)の方向が相対
的に変化していく訳である。それにより、転動コロ11
1の片側111aだけがスティプラ回転台31から離れ
てしまい、逆にもう一方の転動コロ111bにより大き
な力が加わってしまう。
【0050】図26は転動コロの規制ガイド部材を設け
たスティプルユニットの要部正面図、図27は図26の
D3視図である。上記の状態を回避するために、図27
に示すように、転動コロ111の回転軌跡に沿った曲率
を有する円弧状の規制ガイド部材113をスティプラ回
転台31に取り付け、スティプラ回転台31に当接して
いる転動コロ111を挟み込むような構成にしている。
したがって、スティプラ13が斜めになる際、ある角度
までは両転動コロ111a,111bはスティプラ回転
台31に当接されており、ある角度以上になると一方の
転動コロ111aだけ規制ガイド部材113に当接し、
もう一方の転動コロ111bはスティプラ回転台31に
当接する。ただ規制ガイド部材113があるので、ステ
ィプラ13が斜めに傾いても、転動コロ111aのステ
ィプラ回転台31からの離れは最小限に抑えられる。
【0051】ちなみに、転動コロ111aのスティプラ
回転台31からの離れは、スティプラ13の回転支点で
あるピン57と長穴31bとのガタにより発生するもの
であるが、加工上、ガタは防げない。したがって、その
ガタにより、スティプラ13が斜めになる際、片側の転
動コロ111がスティプラ回転台31から離れてしまっ
て、離れるとスティプラ13が傾いて、紙等が挿入され
るチャック部がずれてしまう。
【0052】そうなると、スティプラ13のチャック部
に紙が挿入され難くなり、また綴じ不良を発生させる危
険性が出てくる。
【0053】そのような不具合解消のために、スティプ
ラ13が回転する際のガイドとして、規制ガイド部材1
13が装備されている訳である。
【0054】本発明の実施の形態においては、綴じ角度
変更手段によってスティプラ13が回転する際の案内を
行う転動コロ111を装備し、かつその動作軌道がステ
ィプラ13の回転支点(ピン57)を中心とした円弧運
動をする。したがって、スティプラ13が回転する際、
円滑な回転運動を行うことができ、かつ、駆動系への負
荷を低減する。またスティプラ13の回転中心に対して
両側に転動コロ111を装備することで、スティプラ1
3のチャック部を、そこに挿入される紙束に対して略平
行に保持することができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シンプル
かつコンパクトな構成によりスティプラをスムーズに安
定して回転させることができ、信頼性の高い斜め綴じが
できる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、スティプラ
が斜めに傾いても転動部材が当接している受け台から離
脱されず、スティプラのチャック部の位置ずれを防止で
きるので、スティプラの回動動作の信頼性をさらに高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る用紙後処理装置の全
体構成図である。
【図2】スティプルユニットの第1の実施の形態を示す
側面図である。
【図3】同、正面図である。
【図4】排紙トレイ近傍の拡大構成図である。
【図5】スティプラの移動・角度変更機構の第1の実施
の形態を示す正面図である。
【図6】同、用紙端面と平行な状態の側面図である。
【図7】同、用紙端面に対して傾いた状態の側面図であ
る。
【図8】用紙整合トレイ部にスタックされた用紙の状態
を示す説明図である。
【図9】第1の制御内容の動作を示すフローチャートで
ある。
【図10】第2の制御内容の動作を示すフローチャート
である。
【図11】スティプラの移動・角度変更機構の第2の実
施の形態を示す正面図である。
【図12】スティプラユニットの第2の実施の形態を示
す側面図である。
【図13】ガイドカムの斜視図である。
【図14】第3の制御内容の動作を示すフローチャート
である。
【図15】制御ブロック図である。
【図16】スティプラの移動・角度変更機構の第3の実
施の形態を示す正面図である。
【図17】同、用紙端面と平行な状態の側面図である。
【図18】同、用紙端面に対して傾いた状態の側面図で
ある。
【図19】同、分解斜視図である。
【図20】平行綴じ時のウォームホイールの状態を示す
側面図である。
【図21】同、斜め綴じ時の側面図である。
【図22】スティプルユニットが用紙後処理装置の枠体
に対して15°傾いた状態を示す斜視図である。
【図23】図22のD1視図である。
【図24】スティプル針の平打ち時の図22におけるD
2視図である。
【図25】スティプル針の斜め打ち時の図22における
D2視図である。
【図26】転動コロの規制ガイド部材を設けたスティプ
ルユニットの要部正面図である。
【図27】図26のD3視図である。
【符号の説明】
13 スティプラ 31 スティプラ回転台(受け台) 50 ウォームホイール(綴じ角度変更手段) 52,53 ギヤ列(綴じ角度変更手段) 54 モータ(綴じ角度変更手段) 58 スティプラ固定台 111 転動コロ(転動部材) 113 規制ガイド部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を揃えた状態でスタックする用紙整
    合トレイ部と、揃えられた用紙を綴じるスティプラと、
    前記用紙整合トレイ部にスタックされた用紙の端面部に
    沿って前記スティプラを移動させるスティプラ移動手段
    と、前記スティプラの綴じ角度を変更するための綴じ角
    度変更手段とを有するスティプルユニットを備えた用紙
    後処理装置において、 前記綴じ角度変更手段によってスティプラが回転する
    際、回転支点を中心にした円弧軌道を描くように転動部
    材を設け、かつこの転動部材が当接して転動するための
    受け台を設けたことを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記綴じ角度変
    更手段によって前記スティプラが回転する際、前記転動
    部材が当接している前記受け台から離脱しないように規
    制ガイド部材を配設したことを特徴とする用紙後処理装
    置。
JP8044971A 1996-03-01 1996-03-01 用紙後処理装置 Pending JPH09235070A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6343785B1 (en) 1999-03-23 2002-02-05 Ricoh Company Ltd. Finisher for an image forming apparatus with a binding device that stacks and binds papers
US7995962B2 (en) * 2007-05-15 2011-08-09 Kyocera Mita Corporation Sheet post-processing apparatus and image forming apparatus provided with the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6343785B1 (en) 1999-03-23 2002-02-05 Ricoh Company Ltd. Finisher for an image forming apparatus with a binding device that stacks and binds papers
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