JP2007284214A - シート処理装置、シート後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート処理装置、シート後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】整合されたシートの束の撓み等の発生を規制して、容易に正確な位置に綴じ処理を施され、構成が簡単でかつ小型でジャムの除去性を低下することなく、低コストで高品質で安定した綴じ処理が施されるシート処理装置を提供する。
【解決手段】搬入されて集積されるシートを整合して綴じ処理を施す整合綴じ処理トレイFと、前記整合綴じ処理トレイF内に搬入されるシートをその搬送方向に整合する搬送方向整合手段12と、この搬送方向整合手段12で整合されたシート束に綴じ処理を施す綴じ処理手段S1と、この綴じ処理手段S1が綴じるシート束を待機位置から作動位置に揺動して前記シート束の厚み方向から押さえ付けるシート束押さえ付け手段107とからなり、前記シート束の最終紙を整合綴じ処理トレイFに搬送し、縦方向の整合が完了し、かつ所定時間経過後に前記シート束押さえ付け手段107を動作させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートに綴じ処理を施すシート処理装置、下流側に配置されて出力されるシートの被転写体の転写用シートを仕分け、穿孔、折り等の処理を施すシート後処理装置及びこのシート後処理装置を併設している電子写真方法でトナー画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関するものである。
従来のシート処理装置、及び、そのシート処理装置を具備する画像形成の後処理装置、並びに、電子写真方法でトナー画像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置において、シートに綴じ処理を施すシート処理装置、又は、複写機、プリンタ等のトナー画像形成部の下流側に配置されて、出力されるシートの被転写体の転写用シートを仕分け、穿孔、折り等の処理を自動的に行なう、画像形成の後処理装置は種々のものが提供されて広く知られている。
昨今は、その各機能の品質に関して、ニーズが多様化、高度化しており、とくに、綴じ処理されたシート束の揃え精度、整合状態に対するニーズは極めて高くなってきている。然し、整合された用紙のシート束を綴じ位置迄移動する時に、シート束の自重によってシート束が撓んだりして、整合状態が乱れてしまって、安定した綴じ処理ができないと言う不具合が有った。
その対策として、シート束の整合トレイを、綴じ枚数によって専用化したもの、中綴じ用の整合トレイと端面綴じ用の整合トレイを共用化すること、後処理作業を正確に、かつ、安定した状態で行なうようにすること等が提案されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
特許文献1では、最大綴じ枚数の異なる端面綴じと中綴じを独立したユニットとして構成し、中綴じ用のトレイは最大限その積載幅を小さくすることでシートの撓み等を防止する構成が開示されている。しかし、これでは装置が複雑、あるいは、大型化するばかりでなく、コスト的にも不利になってしまっていた。
そこで、特許文献2では、中綴じ用の整合トレイと端面綴じ用の整合トレイを共用化することが開示されている。この場合には、その積載幅は綴じ枚数の大きい端面綴じ用に合わせる必要があるので、前記した不具合は解決されない。
そこで、シートの搬送方向の整合部材を利用して撓みを押え込むことも、同一出願人の発明者から提案されている。しかし、この場合には、次のように、新たな不具合が考えられる。例えば、この整合部材は、シートを下方に押し下げるものであるから比較的大きな搬送力を持っていることとなる。
この部材でシートを押さえているから、この押圧力が強すぎればシート束をかえって撓ます結果となっていた。つまり、シート整合の際に必要な搬送力とシート束を綴じ位置に移送する際の抵抗力とのバランスが非常に難しいし、停止しているローラを擦るわけであるから、汚れ等の危険性も高い。
そこで、前記不具合の対応策として、スティプルトレイ側に収納されているシート押さえを行う部材を追加するという策が考えられるが、元々、スティプルトレイは機構が複雑であるから装置がさらに複雑化し、コスト高になるという不具合を有することになる。
さらに、特許文献3では、画像形成装置で画像記録された記録紙であるシートを順次スタックするとともに整合するシート整合トレイと、シート束に中綴じ処理などの後処理を行なう後処理手段とを備えた画像形成装置の記録紙後処理装置であって、シート整合トレイにスタックされるとともに整合されたシート束を、シート整合トレイに設けたジョガーフェンスに取り付けられた押え部材で、シート整合トレイの表面に押え付けるようにして、中綴じ処理などの後処理作業を行なう際に、シートが撓んだり、カールしたものを使用しても、後処理作業を正確に、且つ安定した状態で行なうようにすることも開示されている。
しかし、このような構成は、比較的にスペースの狭いシート整合トレイ内の構成が複雑になり、ジョガーフェンス対の間に形成される空間を塞ぐ構成となるので、ジャム除去性が低下するだけでなく、シート束を整合するためにジョギング動作を行なうジョガーフェンスの構成が複雑化していた。
従って、従来のシート処理装置、及び、そのシート処理装置を具備する画像形成の後処理装置並びに画像形成装置は、整合されたシートのシート束を綴じ位置迄移動して綴じ処理を施す時に、シート束は、自重やカールによって撓み等が発生して、整合状態が乱れて所定位置に正確に綴じ処理を施すことが困難で、押圧力の過多等で汚れたりして綴じ処理の品質を低下するだけでなく、構成が複雑で大型化してジャムの除去性も低下して、コスト高にもなると言う不具合が生じていた。そこで、特許文献4に見られるような技術が開示されている。
特開平07−2416号公報 特開2001−206629公報 特開2001−19268公報 特開2004−83261公報
しかしながら、特許文献4の技術であっても、シート束の搬送方向の整合直後に押え手段を動作させてしまうと縦整合で弾んだ用紙をその状態で押さえ込んでしまうため、用紙の揃え不良となる不具合がある。具体的には用紙の縦方向の整合を行うためにシート後端をフェンスに突き当てている。
しかし、この突き当て量が大きな場合に突き当てによりシートに撓みが発生し、この撓みが解消される時にシーと飛び跳ねが発生する。しかし、この直後に前記した押さえ付け手段がシートを押さえ込んでしまうとシートは元の位置に戻れないことなり、整合不良となってしまうという問題もある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、整合されたシートの束の撓み等の発生を規制して、容易に正確な位置に綴じ処理を施され、構成が簡単でかつ小型でジャムの除去性を低下することなく、低コストで高品質で安定した綴じ処理が施されるシート処理装置、及び、このシート処理装置を具備する画像形成のシート後処理装置並びにこのシート後処理装置を併設する画像形成装置を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、搬入されるシートを整合して綴じ処理を施すシート処理装置において、搬入されて集積されるシートを整合して綴じ処理を施す整合綴じ処理トレイと、振り子運動を行うことにより前記整合綴じ処理トレイ内に搬入されるシートをその搬送方向に整合する搬送方向整合手段と、この搬送方向整合手段で整合されたシート束に綴じ処理を施す綴じ処理手段と、この綴じ処理手段が綴じるシート束を待機位置から作動位置に揺動して前記シート束の厚み方向から押さえ付けるシート束押さえ付け手段とからなり、前記シート束の最終紙を整合綴じ処理トレイに搬送し、縦方向の整合が完了し、かつ所定時間経過後に前記シート束押さえ付け手段を動作させるシート処理装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記所定時間を用紙サイズごとに設定する請求項1記載のシート処理装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、搬入される画像転写済みシートに対して画像形成後の処理を行うシート後処理装置において、前記搬入される画像転写済みシートを搬送する後処理搬送路と、この後処理搬送路で搬送されて搬入されるシートを整合して端面綴じ又は中綴じ等の処理を施す前記請求項1又は2記載のシート処理装置と、このシート処理装置で綴じ処理後の前記画像転写済みシートの前記シート束を前記シート処理装置から放出するシート放出手段とからなるシート後処理装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記シート処理装置で綴じ処理を施されたシート束に対して折り処理を施す折り装置からなる請求項3記載のシート後処理装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4記載のシート後処理装置を併設する画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、シートの縦方向の整合時に飛び跳ねが発生したとしても、これが復帰するまで時間を掛けて押え付け手段を動作させることで揃え不良になってしまうことを防止でき、また、サイズ毎に所定時間を最適化することで時間的なロスを極小に押えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係わるシート後処理装置を示す全体構成図である。画像形成装置に併設されたことを想定し以下に説明をする。このシート後処理装置は、画像形成装置の側部に取り付けられており、画像形成装置より排出されたシートはシート後処理装置に導かれる。
シートは、1枚のシートに後処理を施す後処理手段(実施の形態では穿孔手段としてパンチユニット)を有する搬送路Aを通り、上トレイ34へ導く搬送路B、シフトトレイ35へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFへ導く搬送路Dへ分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成される。
処理トレイFで整合及びスティプル等を施されたシートは、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ35へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイGへ振り分けられるように構成され、処理トレイGで折り等を施されたシートは搬送路Hを通り、下トレイ36へ導かれる。
また、搬送路D内に分岐爪17が配置されており、図示してない低荷重ばねにより図の状態に保持されており、シート後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することによって後端をシート収容部Eへ導き滞留させ、次シートと重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことで2枚以上のシートを重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、搬送路C、搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aは、画像形成装置から受け入れるシートを検出する入口センサ19、その下流に入口ローラ1、パンチユニット29、搬送ローラ2、分岐爪15、分岐爪16を順次配置されている。
分岐爪15、分岐爪16は図示してないばねにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへシートを振り分ける。
搬送路Bへシートを導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはオフ、搬送路Cへシートを導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、回動した状態となる。
搬送路Dへシートを導く場合は、分岐爪16は図1の状態において前記ソレノイドをオフ、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより、上方に回動した状態となる。
図2は本発明に係わるシート後処理装置のシート積載装置のシフト機構を示す概略斜視図である。図3は本発明に係わるシート後処理装置のシート積載装置の昇降機構を示す概略斜視図である。
本発明によるシート後処理装置が有するシート積載装置は、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ43と、シフトトレイ35と、図3に示すその昇降機構と図2に示すシフト機構等により構成される。
図1乃至図3を参照して、符号13はシフト排紙ローラ6から排出されたシートと接してシートの後端をエンドフェンス32(図2)に突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。
戻しコロ13近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ45(図3)が設けられており、シフトトレイ35が上昇して戻しコロ13を押し上げると、トレイ上昇リミットスイッチ45がオンしてトレイ昇降モータ48が停止する。これによりシフトトレイ35のオーバーランが防止される。
戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ35の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ43が設けられている。図1には表示していないが紙面検知センサ43は、図3に示す紙面検知レバー30と、紙面検知センサ(スティプル用)43aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bとで構成されている。
紙面検知レバー30はその軸部を中心に回動可能に設けられており、シフトトレイ35に積載されたシートの後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bを有している。上方に位置する紙面検知センサ(スティプル用)43aは主としてスティプル排紙制御に用いられ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bは主としてシフト排紙制御に用いられる。
本実施の形態では、遮蔽部30bによって遮られた時に紙面検知センサ(スティプル用)43a及び紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bがオンするようになっている。
従って、シフトトレイ35が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)43aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bがオンする。
シートの積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)43aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bによって検知されると、シフトトレイ35は所定量下降される。これにより、シフトトレイ35の紙面位置は略一定に保たれる。
シフトトレイ35の昇降機構に関連して、図3に示すように、シフトトレイ35は駆動軸21が駆動ユニットにより駆動されることにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングプーリを介してタイミングベルト23がテンションをもって掛けられている。
このタイミングベルト23にシフトトレイ35を支持する側板24が固定されており、かかる構成によってシフトトレイ35を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
シフトトレイ35を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ48で発生した動力がウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。
途中にウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ35を一定位置に保持することができ、シフトトレイ35の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
シフトトレイ35の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成されており、下方には積載シートの満載を検出する満杯検知センサ66と下限位置を検出する下限センサ67が配置されており、遮蔽板24aによって満杯検知センサ66と下限センサ67とがオン/オフされるようになっている。
満杯検知センサ66と下限センサ67はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られた時にオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
シフトトレイ35の揺動(シフト)機構は、図2に示すように、シフトモータ49を駆動源としてシフトカム31を回転させる。このシフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピンが立っている。
このピンは、シフトトレイ35上の積載紙の後端をガイドし、かつシート排紙方向と直交方向に嵌合されているエンドフェンス32の長穴部と嵌合している。シフトカム31の回転により前記ピンと嵌合しているエンドフェンス32はシート排紙方向と直交方向に移動し、それに伴いシフトトレイ35も移動する。
シフトトレイ35は手前と奥の2つの位置で停止し、この停止位置はシフトセンサ44により検出され、かつシフトトレイ35の停止動作はシフトモータ49のオン/オフによりなされる。
図4は開閉ガイド板周辺を説明する概略斜視図である。図1及び図4を参照して、図1に示すように、シフト排紙ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動ローラ6bは、シート排出方向の上流側で適宜支持されかつ上下方向に回動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。
従動ローラ6bは自重又は付勢力により駆動ローラ6aに当接し、シートは両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理されたシート束が排出される時、開閉ガイド板33が上方に回動されかつ所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ26の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ68の検知信号に基づいて決定され、開閉ガイド板33は排紙ガイド板開閉モータ50により駆動される。
図5はスティプル処理を施す処理トレイFの構成を奥行き方向の位置関係で示す平面図である。図6は後端フェンス近傍を側面図とともに示す概略斜視図である。図7は放出ベルト近傍を示す概略斜視図である。
図1、図5乃至図7を参照してスティプル処理を施す処理トレイFの構成を詳細に説明する。図6に示すように、スティプル排紙ローラ11により導かれたシートは、処理トレイFへ順次積載される。この場合、シートごとに叩きコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(シート搬送方向と直交するシート幅方向)の整合が行われる。
ジョブの切れ目、すなわち、シート束の最終紙から次のシート束先頭紙までの間で、制御手段93(図16)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われたシート束は、直ちに放出爪52aを有する放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ35に排出される。
放出爪52aは、図7に示すように、放出ベルトHPセンサ38によりそのホームポジションを検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ38は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン/オフする。
この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52a、52a’が配置されており、処理トレイFに収容されたシート束を交互に移動搬送する。また、必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これからシート束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’の背面で、処理トレイFに収容されたシート束の搬送方向先端を揃えても良い。
また、図5に示すように、放出モータ77により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、シート幅方向整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリ62とが配置されている。駆動軸には、また、シート幅方向整合中心に対して対称に放出ローラ56が配置固定されており、放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に叩きソレノイド79によって振り子運動を与えられ、処理トレイFへ送り込まれたシートに間欠的に作用してシートを後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジョガーモータ70によりタイミングベルトを介して駆動され、シート幅方向に往復移動する。
図8は端面綴じスティプラS1近傍を示す概略斜視図である。図9は図8の端面綴じスティプラS1の拡大斜視図である。
端面綴じスティプラS1は、図8に示すように、正逆転可能なスティプラ移動モータ84によりタイミングベルト84aを介して駆動され、シート端部の所定位置を綴じるためにシート幅方向に移動する。
その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ85が設けられており、シート幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
中綴じスティプラS2は、図1及び図5に示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が中綴じ可能な最大シートサイズの搬送方向長さの半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ、シート幅方向整合中心に対して対称に2つ配置され、そしてそれらはステー63に適宜な方法で固定されている。
図10はシート束偏向手段を説明する概略図である。図11は図10のシート束偏向手段の第1の動作状態を説明する概略図である。図12は図10のシート束偏向手段の第2の動作状態を説明する概略図である。
図10乃至図12を参照して、シート束偏向手段としての分岐ガイド板54と可動ガイド55の構成を説明する。図10に示すように、分岐ガイド板54は支点54aを中心に上下方向に回動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57を有している。この加圧コロ57はスプリング58により放出ローラ56に加圧接触させられる。
また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ78から駆動力を得て回転するカム61のカム面61aと当接することにより決められる。可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に回動自在に支持され、可動ガイド55には回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。
リンクアーム60は、図5に示す側板64(a、b)に固定された軸と長穴部60aで嵌合されており、これにより可動ガイド55の回動範囲は規制される。また、スプリング59により下方に付勢されることで図10の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ78から駆動力を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。
カム61はその遮蔽部61cにより束分岐ガイドHPセンサ88を検知させることで、そのホームポジションを得て、束分岐駆動モータ78の駆動パルスによりその停止位置を制御する。
図10は、カム61がホームポジション時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示している。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、シートをガイドする機能を有している。図11は、カム61が回転することにより、分岐ガイド板54が下方へ回動し、加圧コロ57が放出ローラ56を加圧していることを示している。
図12は、カム61がさらに回転することにより、可動ガイド55が上方に回動し、図1の処理トレイFから処理トレイGに導く経路を、分岐ガイド板54と可動ガイド55とで形成することを示している。
この実施の形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータによって動作するように構成されているが、個々に駆動モータを設けて、シートサイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
図13は折りプレートの移動機構を処理トレイGのシート束収容領域から完全に退避したホームポジション位置で示す概略図である。図14は折りプレートの移動機構を処理トレイGのシート束中央を折りローラのニップに押し込む位置で示す概略図である。図15は本発明によるシート後処理装置の全体の制御回路を示すブロック図である。
図1、図13及び図14を参照して、折りプレート74の移動機構を説明する。折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aが嵌合することで支持されている。折りプレート74の軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することで折りプレート74は図13中を左右に往復移動する。
このリンクアーム76の長穴部76cと折りプレート駆動カム75の軸部75bは嵌合されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ89により図13中の矢印方向に回転する。その停止位置は、半月形状の遮蔽部75a両端部を折りプレートHPセンサ90が検知することによって決定される。
図13は処理トレイGのシート束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示している。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると、折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGのシート束収容領域に突出する。
図14は処理トレイGのシート束中央を折りローラ81のニップ(図1)に押し込む位置を示している。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGのシート束収容領域から退避する。
図1を参照して、本実施の形態におけるシートの排出形態を説明する。本実施の形態では、画像形成装置から入口ローラ1を通ってシート後処理装置14に送給されたシートは、後処理モードに応じて、下記の排出形態をとる。
1)ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ34へ排出される。
2)ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ35へ排出される。
3)ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ35へ排出される。その際、シフトトレイ35が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することで排出されるシートは仕分けられる。
4)スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び綴じを施され、搬送路Cを通りシフトトレイ35へ排出される。
5)中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、さらに処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ36へ排出される。
図15の本発明によるシート後処理装置の全体の制御回路についてさらに説明する。図1乃至図7及び図15を参照して、制御手段94は、図15に示すように、CPU94、I/Oインターフェース95等を有するマイクロコンピュータであり、画像形成装置本体の図示しないコントロールパネルの各スイッチ等、及び紙面検知センサ43(図1)等の各センサからの信号がI/Oインターフェース95を介してCPU94へ入力される。
CPU94は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ35用のトレイ昇降モータ48(図3)、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ35を移動するシフトモータ49(図2)、叩きコロ12を駆動する叩きコロモータ、叩きソレノイド79等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ77(図5)等の駆動を制御する。
また、CPU94は、端面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ84(図8)、端面綴じスティプラS1を斜めに回転する斜めモータ86(図9)、ジョガーフェンス53を移動するジョガーモータ70(図6)、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を回動する束分岐駆動モータ78(図5)、その束を搬送する搬送ローラを駆動する束搬送モータ等の駆動を制御する。
さらに、CPU94は、可動後端フェンス73を移動する後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動する折りプレート駆動モータ、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU94に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド79及びジョガーモータ70が制御される。
図16は搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイへ排出される排出形態のノンスティプルモードaにおける動作を説明するフローチャートである。図1及び図16を参照して、搬送路Aから分岐爪15で振り分けられたシートは、搬送路Bに導かれ、搬送ローラ3と上排紙ローラ4によって上トレイ34へ排出される。また、上排紙ローラ4の近傍に配置されかつシートの排出を検出する上排紙センサ20によって排紙の状態を監視する。
これを、図16に基づいて説明すれば、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ3と上排紙ローラ4の各ローラの回転を開始する(S1)。入口センサ19がオンかどうか判断し(S2)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断する(S3)。
ステップ(S3)で、オフならば、上排紙センサ20がオンかどうか判断し(S4)、オンならば、上排紙センサ28がオフかどうか判断する(S5)。次に、最終紙かどうか判断し(S6)、最終紙ならば、所定時間後に前記の各ローラを停止する(S7)。
図17は搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイへ排出される排出形態のノンスティプルモードbにおける動作を説明するフローチャートである。図1及び図17を参照して、搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは、搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5及びシフト排紙ローラ6によってシフトトレイ35へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ26によって排紙の状態を監視する。
これを、図17に基づいて説明すれば、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5とシフト排紙ローラ6の各ローラの回転を開始する(S11)。分岐爪15、16の切り換えをオンにする(S12)。入口センサ19がオンかどうか判断し(S13)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断する(S14)。
ステップ(S14)で、オフならば、シフト排紙センサ26がオンかどうか判断し(S15)、オンならば、シフト排紙センサ26がオフかどうか判断する(S16)。次に、最終紙かどうか判断し(S17)、最終紙ならば、所定時間後に前記の各ローラを停止し(S18)し、分岐爪15、16の切り換えをオフにする(S19)。
図18は搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイへ排出される排出形態のソート、スタックモードにおける動作を説明するフローチャートである。図1及び図18を参照して、ソート、スタックモードの動作を以下に説明する。前記のノンスティプルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ35が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することで排出されるシートは仕分けられる。
これを、図18に基づいて説明すれば、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5とシフト排紙ローラ6の各ローラの回転を開始する(S21)。分岐爪15、16の切り換えをオンにする(S22)。入口センサ19がオンかどうか判断し(S23)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断する(S24)。
ステップ(S24)で、オフならば、シフト排紙センサ26がオンかどうか判断し(S25)、オンならば、部の先頭紙かどうか判断し(S26)、シフトモータ49(図2)をオンする(S27)。シフトセンサ44(図2)がオンかどうか判断し(S28)、シフトモータ49をオフする(S29)。
次いで、シフト排紙センサ26がオフかどうか判断する(S30)。オフならば、最終紙かどうか判断し(S31)、最終紙ならば、所定時間後に前記の各ローラを停止し(S32)し、分岐爪15、16の切り換えをオフにする(S33)。
図19は図1の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF及び折り等を施す処理トレイGを拡大して示す概略図である。図20は図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第1の動作状態を示す概略図である。図21は図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第2の動作状態を示す概略図である。
図22は図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第3の動作状態を示す概略図である。図23は図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第4の動作状態を示す概略図である。
図24は図19の折り等を施す処理トレイGの第1の動作状態を示す概略図である。図25は図19の折り等を施す処理トレイGの第2の動作状態を示す概略図である。図26は図19の折り等を施す処理トレイGの第3の動作状態を示す概略図である。
図19乃至図26を参照して、上述したごとく、ジョガーフェンス53を1mm外側に移動した後、シート束は、図21の位置に、放出爪52aによりシートサイズ毎に設定された所定距離だけ下流へ運ばれ、再度1mm内側へ移動し、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理される。
綴じられたシート束は、図22の位置に、放出爪52aにより下流へシートサイズ毎に設定された所定距離搬送され、いったん停止する。この移動距離は放出モータ77(図7)の駆動パルスにより管理される。
その後、図22に示すように、シート束先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することで形成され処理トレイGへ導かれる経路を通過するべく、再度、放出爪52aと放出ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており、放出ベルト52と同期して駆動される。
そして、図23に示すように、そのシート束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、そのシートサイズに応じた位置にホームポジションから予め移動し、下側の端面をガイドするべく停止している可動後端フェンス73まで搬送される。
この時、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次のシートに備える。
図24に示すように、可動後端フェンス73に突き当てられたシート束は、束搬送ローラ下72の加圧を解除される。その後、図25に示すように、綴じられた針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押され、その対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はそのシート束を加圧搬送することで、シート束中央に折りを施す。
図26に示すように、折りを施されたシート束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ36へ排出される。この時、シート束後端が折り部通過センサ41によって検知されると、折りプレート74の可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次のシートに備える。また、次のジョブが同シートサイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
図27は叩きコロユニットのブラケットの裏側から示す概略図である。図28は図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第1の作動状態を示す概略斜視図である。図29は図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第2の作動状態を示す概略斜視図である。
図30は図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第3の作動状態を示す概略斜視図である。図31はシートがスティプルトレイに入ってきた時の叩きコロとジョガーフェンスの第1の関係を示す概略図である。図32はシートがスティプルトレイに入ってきた時の叩きコロとジョガーフェンスの第1の関係を示す概略図である。
図27乃至図32を参照して、叩きコロユニットについて説明する。叩きコロ12は振り子運動を行うことにより搬送路Dを通って整合綴じ処理トレイF(図1)内に搬入されるシートをその搬送方向に整合する搬送方向整合手段としての役割を有している。
ブラケット101に軸受け109、111が嵌合されている。また、叩きアーム103には軸受け108、110が嵌合されている。これらの軸受け108、109、110、111を、駆動軸102が貫通することによって、叩きアーム103はブラケット101に対し揺動可能となっている。
また、駆動軸102には駆動プーリ112が嵌合され、このプーリ112より他の搬送駆動系からの駆動力を伝達可能となっている。また、叩きアーム103には軸104がカシメられ、叩きコロ12が回転自在に支持されている。この叩きコロ12とプーリ12aはタイミングベルト113が掛けられており、駆動軸102の動力を伝達可能となっている。
叩きアーム(戻しアーム)103は、通常、図示してないスプリングにより図28に示す待機位置に停止されており、叩きソレノイド79(図6)をオンすることで図29を経て図30に示す作動位置に回動することとなる。この時、叩きコロ12は前記した動力伝達により回転しており、これによりシートの縦の整合が行われることとなる。
また、揺動アーム105は軸受け109、111のボス部に嵌合されており、ブラケット101に対し回動自在となっている。揺動アーム105には軸106がカシメられており、この軸を回転中心に回転自在にコロ107が支持されている。
揺動アーム105は叩きアーム103と同様に、通常、図示してないスプリングにより図28に示す待機位置に停止されており、叩きソレノイド79(図6)をオンすることで図29に示す作動位置に回動することとなる。
このようにすることでスティプルトレイFに積載されてシートが図31のように大きく撓んでしまっていても図32のように撓みを押え、正常なスタック状態に変更することができる。また、この作動位置は図示してない規制部材により図32のようにスタック面より所定距離離れた位置となっている。
この距離は最大積載枚数(綴じ枚数)より若干広めにするのがよい。本来このように隙間を狙っているが、あまり大きな隙間を取ってしまうと押える効果が低減してしまう。逆に小さい隙間を狙うと機械間のバラツキやシートの紙厚の違いにより隙間がなくなる場合がある。
このような場合、前記した不具合発生の可能性が高くなる。また、不具合の現象をシートサイズごとに見れば、シートが小さいほど重量的に跳ね上がる量が高くなり、自由落下にて元の位置に回復するのに時間も掛かる。
次に、上述した4)のスティプルモードの動作を以下に説明する。図1において、搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、スティプル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。処理トレイFでは、スティプル排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合しかつ所定枚数に達すると、端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。
その後、綴じられたシート束は放出爪52aにより下流へ搬送され、シフト排紙ローラ6によりシフトトレイ35へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置されかつシートの排出を検出するシフト排紙センサ26によって排紙の状態を監視する。
図33はスティプルモード時の処理トレイFの動作について説明するフローチャートである。図1、図6、図15及び図33を参照して、スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションより移動し、処理トレイFに排出されるシート幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。シートがスティプル排紙ローラ11によって搬送され、シート後端がスティプル排紙センサ28を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
また、スティプル排紙センサ28はシート後端通過時点でそれを検知し、その信号がCPU94(図16)に入力される。CPU94ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発振パルス数をカウントし、所定パルス発振後に叩きソレノイド79をオンさせる。
叩きコロ12は、叩きソレノイド79のオン/オフにより振り子運動をし、オン時にはシートを叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。この時、処理トレイFに収容されるシートが入口センサ19あるいはスティプル排紙センサ28を通過するたびにその信号がCPU94に入力され、シート枚数がカウントされる。
叩きソレノイド79がオフされてから所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ70によってさらに2.6mm内側に移動していったん停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次のシートを待つ。この動作を最終頁まで行う。
その後、再び7mm内側に移動して停止し、シート束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。
この時、2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ84(図8)が駆動され、端面綴じスティプラS1がシート後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これを繰り返す。
綴じ処理が終了すると、放出モータ77(図5)が駆動され、放出ベルト52が駆動される。この時、排紙モータ(図示せず)も駆動され、放出爪52aにより持ち上げられたシート束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。
この時、ジョガーフェンス53はシートサイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53によりシート束を押えながら放出爪52aによりシート束後端を引っ掛けて搬送する。
そして、紙有無センサ37あるいは放出ベルトHP(ホームポジション)センサ38による検知よって所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させ、ジョガーフェンス53によるシートへの拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aがシート後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合もシート束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次のシートに備える。なお、シートに対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することもできる。
上述したスティプルモード時の処理トレイFの動作について図33のフローチャートに従って、さらに説明する。図1、図6、図15及び図33を参照して、入口ローラ1、搬送ローラ2等の各ローラの回転を開始する(S41)。分岐爪15の切り換えをオンにする(S42)。端面綴じスティプラS1をそのホームポジションを検知後に綴じ位置に移動する(S43)。
次に、放出ベルト52をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S44)。ジョガーフェンス53をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S45)。分岐ガイド板54及び可動ガイド55をホームポジションへ移動する(S46)。
次いで、入口センサ19がオンかどうか判断し(S47)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断し(S48)、オフならば、スティプル排紙センサ28がオンかどうか判断し(S49)、オンならば、スティプル排紙センサ28がオフかどうか判断する(S50)。
スティプル排紙センサ28がオフならば、叩きコロ12を所定時間オンする(S51)。ジョガーフェンス53を所定量内側に移動し、その後、待機位置に移動する(S52)。そして、部の最終紙かどうか判断する(S53)。
部の最終紙ならば、ジョガーフェンス53を所定量内側に移動し(S54)、端面綴じスティプラS1をオンし(S55)、シフトトレイ35を所定量下降する(S56)。シフト排紙ローラ6の回転を開始し(S57)、放出ベルト52を所定量回転する(S58)。
次に、シフト排紙センサ26がオンかどうか判断し(S59)、オンならば、シフト排紙センサ26がオフかどうか判断し(S60)、オフならば、放出ベルト52を待機位置へ移動する(S61)。次に、ジョガーフェンス53を待機位置へ移動し(S62)、シフト排紙ローラ6の回転を所定時間後停止し(S63)、シフトトレイ35をシート受け入れ位置へ上昇させる(S64)。
その後、ジョブの最終部かどうか判断し(S65)、最終部ならば、端面綴じスティプラS1をそのホームポジションに移動し(S66)、放出ベルト52をそのホームポジションに移動し(S67)、ジョガーフェンス53をそのホームポジションに移動する(S68)。次いで、入口ローラ1、搬送ローラ2等の各ローラの回転を停止し(S69)、分岐爪15の切り換えをオフにして(S70)、動作を終了する。
次に、上述した5)の中綴じ製本モードについて搬送路A及び搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、さらに処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ36へ排出される。
処理トレイFでは、4)のスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、スティプルする直前までは同様の動作をする(図19参照)。その後、まず、叩きソレノイド79(図6)をオンし、揺動アーム105のコロ107を作動位置に回動することによってシート束の撓みを防止する。
この時の動作タイミングは、叩きソレノイド79オフから大サイズ(B4i以上)では100ms後、小サイズ(A4以下)では150ms後といったようにサイズ毎に設定時間後動作するようになっている。
そしてシート束は、図21の位置に、放出爪52aによりシートサイズ毎に設定された所定距離下流へ運ばれ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理される。綴じられたシート束は、図22の位置に、放出爪52aにより下流へシートサイズ毎に設定された所定距離搬送され、いったん停止する。この移動距離は放出モータ77(図7)の駆動パルスにより管理される。
その後、図22に示すように、シート束先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することで形成される処理トレイGへ導かれる経路を通過すべく、再度、放出爪52aと放出ローラ56により下流へ搬送される。
この放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており、放出ベルト52と同期して駆動される。シート束が通過後、前記叩きソレノイド79をオフしてコロ107を待機位置へ戻す。
そして、図23に示すように、そのシート束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予めそのシートサイズに応じた位置にホームポジションから移動し、下側の端面をガイドすべく停止している可動後端フェンス73まで搬送される。
このとき、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次のシートに備える。
図24に示すように、可動後端フェンス73に突き当てられたシート束は、束搬送ローラ下72の加圧を解除される。その後、図25に示すように、綴じられた針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押され、その対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はそのシート束を加圧搬送することで、シート束中央に折りを施す。
図26に示すように、折りを施されたシート束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ36へ排出される。この時、シート束後端が折り部通過センサ41に検知されると、折りプレート74及び可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次のシートに備える。また、次のジョブが同一シートサイズ、同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
図34は中綴じ製本モードの動作を説明するフローチャートである。上述した中綴じ製本モードの動作をフローチャートに基づいて以下に説明する。図1、図6、図15、図19乃至図26、及び図34を参照して、入口ローラ1、搬送ローラ2等の各ローラの回転を開始する(S71)。
分岐爪15の切り換えをオンにする(S72)。放出ベルト52をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S73)。ジョガーフェンス53をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S74)。
次に、分岐ガイド板54及び可動ガイド55をホームポジションへ移動する(S75)。次いで、入口センサ19がオンかどうか判断し(S76)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断し(S77)、オフならば、スティプル排紙センサ28がオンかどうか判断し(S78)、オンならば、スティプル排紙センサ28がオフかどうか判断する(S79)。
スティプル排紙センサ28がオフならば、叩きコロ12を所定時間オンする(S80)。ジョガーフェンス53を所定量内側に移動し、その後、待機位置に移動する(S81)。そして、部の最終紙かどうか判断する(S82)。
部の最終紙ならば、所定時間後、コロ107を作動位置へ回動する(S83)。ジョガーフェンス53を所定量内側に移動後(S84)、放出ベルト52を所定量回転する(S85)。次に、中綴じスティプラS2をオンし(S86)、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を所定量変位する(S87)。
次いで、束搬送ローラ上71及び束搬送ローラ下72の回転を開始し(S88)、可動後端フェンス73のホームポジション検知後、待機位置へ移動し(S89)、放出ベルト52を所定量回転する(S90)。次に、束到達センサ39がオンかどうか判断し(S91)、オンならば、所定距離搬送したら、束搬送ローラ上71及び束搬送ローラ下72の回転を停止する(S92)。
続いて、束搬送ローラ下72の圧力を解除し(S93)、折りプレート74による折り動作を開始し(S94)。折りローラ81、折りローラ82及び下排紙ローラ83の回転を開始する(S95)。折り部通過センサ41がオンかどうかを判断し(S96)、オンならば、折り部通過センサ41がオフかどうかを判断し(S97)、オフならば、束搬送ローラ下72を加圧する(S98)。
次に、折りプレート74をホームポジションへ移動し(S99)、分岐ガイド板54及び可動ガイド55をホームポジションへ移動し、コロ107を待機位置へ回動する(S100)。下排紙センサ42がオンかどうかを判断し(S101)、オンならば、下排紙センサ42がオフかどうかを判断し(S102)、オフならば、折りローラ81、折りローラ82及び下排紙ローラ83を所定時間回転後、回転を停止する(S103)。放出ベルト52を待機位置へ移動する(S104)。
ジョガーフェンス53を待機位置へ移動し(S105)、次に、ジョブの最終部かどうか判断し(S106)、最終部ならば、放出ベルト52をホームポジションへ移動する(S107)。次いで、ジョガーフェンス53をホームポジションへ移動し(S108)、各ローラの回転を停止し(S109)、分岐爪15の切り換えをオフし(S110)、動作を終了する。
図35は所定時間を判定する動作を説明するフローチャートである。図34中で説明した所定時間は以下のようにして判定される。図35を参照して、シートサイズがA3、A4を判断する(S111)。A3、A4ならば、所定時間を100msに設定する(S112)。A3、A4でないならば、所定時間を150msに設定する(S113)。
本発明の実施の形態に係わるシート後処理装置を示す全体構成図である。 本発明に係わるシート後処理装置のシート積載装置のシフト機構を示す概略斜視図である。 本発明に係わるシート後処理装置のシート積載装置の昇降機構を示す概略斜視図である。 開閉ガイド板周辺を説明する概略斜視図である。 スティプル処理を施す処理トレイFの構成を奥行き方向の位置関係で示す平面図である。 後端フェンス近傍を側面図とともに示す概略斜視図である。 放出ベルト近傍を示す概略斜視図である。 端面綴じスティプラS1近傍を示す概略斜視図である。 図8の端面綴じスティプラS1の拡大斜視図である。 シート束偏向手段を説明する概略図である。 図10のシート束偏向手段の第1の動作状態を説明する概略図である。 図10のシート束偏向手段の第2の動作状態を説明する概略図である。 折りプレートの移動機構を処理トレイGのシート束収容領域から完全に退避したホームポジション位置で示す概略図である。 折りプレートの移動機構を処理トレイGのシート束中央を折りローラのニップに押し込む位置で示す概略図である。 本発明によるシート後処理装置の全体の制御回路を示すブロック図である。 搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイへ排出される排出形態のノンスティプルモードaにおける動作を説明するフローチャートである。 搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイへ排出される排出形態のノンスティプルモードbにおける動作を説明するフローチャートである。 搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイへ排出される排出形態のソート、スタックモードにおける動作を説明するフローチャートである。 図1の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF及び折り等を施す処理トレイGを拡大して示す概略図である。 図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第1の動作状態を示す概略図である。 図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第2の動作状態を示す概略図である。 図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第3の動作状態を示す概略図である。 図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第4の動作状態を示す概略図である。 図19の折り等を施す処理トレイGの第1の動作状態を示す概略図である。 図19の折り等を施す処理トレイGの第2の動作状態を示す概略図である。 図19の折り等を施す処理トレイGの第3の動作状態を示す概略図である。 叩きコロユニットのブラケットの裏側から示す概略図である。 図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第1の作動状態を示す概略斜視図である。 図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第2の作動状態を示す概略斜視図である。 図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第3の作動状態を示す概略斜視図である。 シートがスティプルトレイに入ってきた時の叩きコロとジョガーフェンスの第1の関係を示す概略図である。 シートがスティプルトレイに入ってきた時の叩きコロとジョガーフェンスの第1の関係を示す概略図である。 スティプルモード時の処理トレイFの動作について説明するフローチャートである。 中綴じ製本モードの動作を説明するフローチャートである。 所定時間を判定する動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
6 スティプル排紙部、9 搬送ローラ、10 搬送ローラ、11 スティプル排紙ローラ、13 搬送方向整合手段(戻しコロ)、15 分岐爪、34 上トレイ、35 シフトトレイ、36 下トレイ、52 放出機構(放出ベルト)、52a 放出機構(放出爪)、53 ジョガーフェンス、54 分岐ガイド板、55 可動ガイド、73 後端基準フェンス、77 放出機構(放出モータ)、107 シート束押さえ付け手段(コロ)、D 搬送路(後処理搬送路)、F 整合綴じ処理トレイ(スティプル処理トレイ)、G スティプルトレイ(中綴じ処理トレイ)、S1 綴じ処理手段(端面綴じ手段)、S2 綴じ処理手段(中央綴じ手段)

Claims (5)

  1. 搬入されるシートを整合して綴じ処理を施すシート処理装置において、搬入されて集積されるシートを整合して綴じ処理を施す整合綴じ処理トレイと、振り子運動を行うことにより前記整合綴じ処理トレイ内に搬入されるシートをその搬送方向に整合する搬送方向整合手段と、この搬送方向整合手段で整合されたシート束に綴じ処理を施す綴じ処理手段と、この綴じ処理手段が綴じるシート束を待機位置から作動位置に揺動して前記シート束の厚み方向から押さえ付けるシート束押さえ付け手段と、を備え、
    前記シート束の最終紙を前記整合綴じ処理トレイに搬送し、縦方向の整合が完了し、且つ所定時間経過後に前記シート束押さえ付け手段を動作させることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記所定時間を用紙サイズごとに設定することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 搬入される画像転写済みシートに対して画像形成後の処理を行うシート後処理装置において、前記搬入される画像転写済みシートを搬送する後処理搬送路と、この後処理搬送路で搬送されて搬入されるシートを整合して端面綴じ又は中綴じ等の処理を施す請求項1又は2記載のシート処理装置と、このシート処理装置で綴じ処理後の前記画像転写済みシートの前記シート束を前記シート処理装置から放出するシート放出手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。
  4. 前記シート処理装置で綴じ処理を施されたシート束に対して折り処理を施す折り装置を備えたことを特徴とする請求項3記載のシート後処理装置。
  5. 請求項4記載のシート後処理装置を併設することを特徴とする画像形成装置。

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