JP2007284214A - シート処理装置、シート後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬入されて集積されるシートを整合して綴じ処理を施す整合綴じ処理トレイFと、前記整合綴じ処理トレイF内に搬入されるシートをその搬送方向に整合する搬送方向整合手段12と、この搬送方向整合手段12で整合されたシート束に綴じ処理を施す綴じ処理手段S1と、この綴じ処理手段S1が綴じるシート束を待機位置から作動位置に揺動して前記シート束の厚み方向から押さえ付けるシート束押さえ付け手段107とからなり、前記シート束の最終紙を整合綴じ処理トレイFに搬送し、縦方向の整合が完了し、かつ所定時間経過後に前記シート束押さえ付け手段107を動作させる。
【選択図】図1
Description
昨今は、その各機能の品質に関して、ニーズが多様化、高度化しており、とくに、綴じ処理されたシート束の揃え精度、整合状態に対するニーズは極めて高くなってきている。然し、整合された用紙のシート束を綴じ位置迄移動する時に、シート束の自重によってシート束が撓んだりして、整合状態が乱れてしまって、安定した綴じ処理ができないと言う不具合が有った。
その対策として、シート束の整合トレイを、綴じ枚数によって専用化したもの、中綴じ用の整合トレイと端面綴じ用の整合トレイを共用化すること、後処理作業を正確に、かつ、安定した状態で行なうようにすること等が提案されている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
そこで、特許文献2では、中綴じ用の整合トレイと端面綴じ用の整合トレイを共用化することが開示されている。この場合には、その積載幅は綴じ枚数の大きい端面綴じ用に合わせる必要があるので、前記した不具合は解決されない。
この部材でシートを押さえているから、この押圧力が強すぎればシート束をかえって撓ます結果となっていた。つまり、シート整合の際に必要な搬送力とシート束を綴じ位置に移送する際の抵抗力とのバランスが非常に難しいし、停止しているローラを擦るわけであるから、汚れ等の危険性も高い。
そこで、前記不具合の対応策として、スティプルトレイ側に収納されているシート押さえを行う部材を追加するという策が考えられるが、元々、スティプルトレイは機構が複雑であるから装置がさらに複雑化し、コスト高になるという不具合を有することになる。
しかし、このような構成は、比較的にスペースの狭いシート整合トレイ内の構成が複雑になり、ジョガーフェンス対の間に形成される空間を塞ぐ構成となるので、ジャム除去性が低下するだけでなく、シート束を整合するためにジョギング動作を行なうジョガーフェンスの構成が複雑化していた。
しかし、この突き当て量が大きな場合に突き当てによりシートに撓みが発生し、この撓みが解消される時にシーと飛び跳ねが発生する。しかし、この直後に前記した押さえ付け手段がシートを押さえ込んでしまうとシートは元の位置に戻れないことなり、整合不良となってしまうという問題もある。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、整合されたシートの束の撓み等の発生を規制して、容易に正確な位置に綴じ処理を施され、構成が簡単でかつ小型でジャムの除去性を低下することなく、低コストで高品質で安定した綴じ処理が施されるシート処理装置、及び、このシート処理装置を具備する画像形成のシート後処理装置並びにこのシート後処理装置を併設する画像形成装置を提供することにある。
また、請求項2に記載の発明は、前記所定時間を用紙サイズごとに設定する請求項1記載のシート処理装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記シート処理装置で綴じ処理を施されたシート束に対して折り処理を施す折り装置からなる請求項3記載のシート後処理装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4記載のシート後処理装置を併設する画像形成装置を特徴とする。
シートは、1枚のシートに後処理を施す後処理手段(実施の形態では穿孔手段としてパンチユニット)を有する搬送路Aを通り、上トレイ34へ導く搬送路B、シフトトレイ35へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFへ導く搬送路Dへ分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成される。
処理トレイFで整合及びスティプル等を施されたシートは、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ35へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイGへ振り分けられるように構成され、処理トレイGで折り等を施されたシートは搬送路Hを通り、下トレイ36へ導かれる。
分岐爪15、分岐爪16は図示してないばねにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへシートを振り分ける。
搬送路Bへシートを導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはオフ、搬送路Cへシートを導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、回動した状態となる。
搬送路Dへシートを導く場合は、分岐爪16は図1の状態において前記ソレノイドをオフ、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをオンすることにより、上方に回動した状態となる。
本発明によるシート後処理装置が有するシート積載装置は、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ43と、シフトトレイ35と、図3に示すその昇降機構と図2に示すシフト機構等により構成される。
図1乃至図3を参照して、符号13はシフト排紙ローラ6から排出されたシートと接してシートの後端をエンドフェンス32(図2)に突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。
戻しコロ13近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ45(図3)が設けられており、シフトトレイ35が上昇して戻しコロ13を押し上げると、トレイ上昇リミットスイッチ45がオンしてトレイ昇降モータ48が停止する。これによりシフトトレイ35のオーバーランが防止される。
紙面検知レバー30はその軸部を中心に回動可能に設けられており、シフトトレイ35に積載されたシートの後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bを有している。上方に位置する紙面検知センサ(スティプル用)43aは主としてスティプル排紙制御に用いられ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bは主としてシフト排紙制御に用いられる。
従って、シフトトレイ35が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)43aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bがオンする。
シートの積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)43aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)43bによって検知されると、シフトトレイ35は所定量下降される。これにより、シフトトレイ35の紙面位置は略一定に保たれる。
このタイミングベルト23にシフトトレイ35を支持する側板24が固定されており、かかる構成によってシフトトレイ35を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
シフトトレイ35を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ48で発生した動力がウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。
途中にウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ35を一定位置に保持することができ、シフトトレイ35の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
満杯検知センサ66と下限センサ67はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られた時にオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
シフトトレイ35の揺動(シフト)機構は、図2に示すように、シフトモータ49を駆動源としてシフトカム31を回転させる。このシフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピンが立っている。
このピンは、シフトトレイ35上の積載紙の後端をガイドし、かつシート排紙方向と直交方向に嵌合されているエンドフェンス32の長穴部と嵌合している。シフトカム31の回転により前記ピンと嵌合しているエンドフェンス32はシート排紙方向と直交方向に移動し、それに伴いシフトトレイ35も移動する。
シフトトレイ35は手前と奥の2つの位置で停止し、この停止位置はシフトセンサ44により検出され、かつシフトトレイ35の停止動作はシフトモータ49のオン/オフによりなされる。
従動ローラ6bは自重又は付勢力により駆動ローラ6aに当接し、シートは両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理されたシート束が排出される時、開閉ガイド板33が上方に回動されかつ所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ26の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ68の検知信号に基づいて決定され、開閉ガイド板33は排紙ガイド板開閉モータ50により駆動される。
図1、図5乃至図7を参照してスティプル処理を施す処理トレイFの構成を詳細に説明する。図6に示すように、スティプル排紙ローラ11により導かれたシートは、処理トレイFへ順次積載される。この場合、シートごとに叩きコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53にて横方向(シート搬送方向と直交するシート幅方向)の整合が行われる。
ジョブの切れ目、すなわち、シート束の最終紙から次のシート束先頭紙までの間で、制御手段93(図16)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われたシート束は、直ちに放出爪52aを有する放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ35に排出される。
この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52a、52a’が配置されており、処理トレイFに収容されたシート束を交互に移動搬送する。また、必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これからシート束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’の背面で、処理トレイFに収容されたシート束の搬送方向先端を揃えても良い。
図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に叩きソレノイド79によって振り子運動を与えられ、処理トレイFへ送り込まれたシートに間欠的に作用してシートを後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジョガーモータ70によりタイミングベルトを介して駆動され、シート幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は、図8に示すように、正逆転可能なスティプラ移動モータ84によりタイミングベルト84aを介して駆動され、シート端部の所定位置を綴じるためにシート幅方向に移動する。
その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ85が設けられており、シート幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
中綴じスティプラS2は、図1及び図5に示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が中綴じ可能な最大シートサイズの搬送方向長さの半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ、シート幅方向整合中心に対して対称に2つ配置され、そしてそれらはステー63に適宜な方法で固定されている。
図10乃至図12を参照して、シート束偏向手段としての分岐ガイド板54と可動ガイド55の構成を説明する。図10に示すように、分岐ガイド板54は支点54aを中心に上下方向に回動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57を有している。この加圧コロ57はスプリング58により放出ローラ56に加圧接触させられる。
また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ78から駆動力を得て回転するカム61のカム面61aと当接することにより決められる。可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に回動自在に支持され、可動ガイド55には回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。
リンクアーム60は、図5に示す側板64(a、b)に固定された軸と長穴部60aで嵌合されており、これにより可動ガイド55の回動範囲は規制される。また、スプリング59により下方に付勢されることで図10の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ78から駆動力を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。
図10は、カム61がホームポジション時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示している。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、シートをガイドする機能を有している。図11は、カム61が回転することにより、分岐ガイド板54が下方へ回動し、加圧コロ57が放出ローラ56を加圧していることを示している。
図12は、カム61がさらに回転することにより、可動ガイド55が上方に回動し、図1の処理トレイFから処理トレイGに導く経路を、分岐ガイド板54と可動ガイド55とで形成することを示している。
この実施の形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータによって動作するように構成されているが、個々に駆動モータを設けて、シートサイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
図1、図13及び図14を参照して、折りプレート74の移動機構を説明する。折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aが嵌合することで支持されている。折りプレート74の軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することで折りプレート74は図13中を左右に往復移動する。
このリンクアーム76の長穴部76cと折りプレート駆動カム75の軸部75bは嵌合されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ89により図13中の矢印方向に回転する。その停止位置は、半月形状の遮蔽部75a両端部を折りプレートHPセンサ90が検知することによって決定される。
図14は処理トレイGのシート束中央を折りローラ81のニップ(図1)に押し込む位置を示している。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGのシート束収容領域から退避する。
1)ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ34へ排出される。
2)ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ35へ排出される。
3)ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ35へ排出される。その際、シフトトレイ35が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することで排出されるシートは仕分けられる。
4)スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び綴じを施され、搬送路Cを通りシフトトレイ35へ排出される。
5)中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、さらに処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ36へ排出される。
CPU94は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ35用のトレイ昇降モータ48(図3)、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ35を移動するシフトモータ49(図2)、叩きコロ12を駆動する叩きコロモータ、叩きソレノイド79等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ77(図5)等の駆動を制御する。
さらに、CPU94は、可動後端フェンス73を移動する後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動する折りプレート駆動モータ、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU94に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド79及びジョガーモータ70が制御される。
これを、図16に基づいて説明すれば、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ3と上排紙ローラ4の各ローラの回転を開始する(S1)。入口センサ19がオンかどうか判断し(S2)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断する(S3)。
ステップ(S3)で、オフならば、上排紙センサ20がオンかどうか判断し(S4)、オンならば、上排紙センサ28がオフかどうか判断する(S5)。次に、最終紙かどうか判断し(S6)、最終紙ならば、所定時間後に前記の各ローラを停止する(S7)。
これを、図17に基づいて説明すれば、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5とシフト排紙ローラ6の各ローラの回転を開始する(S11)。分岐爪15、16の切り換えをオンにする(S12)。入口センサ19がオンかどうか判断し(S13)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断する(S14)。
ステップ(S14)で、オフならば、シフト排紙センサ26がオンかどうか判断し(S15)、オンならば、シフト排紙センサ26がオフかどうか判断する(S16)。次に、最終紙かどうか判断し(S17)、最終紙ならば、所定時間後に前記の各ローラを停止し(S18)し、分岐爪15、16の切り換えをオフにする(S19)。
これを、図18に基づいて説明すれば、入口ローラ1、搬送ローラ2、搬送ローラ5とシフト排紙ローラ6の各ローラの回転を開始する(S21)。分岐爪15、16の切り換えをオンにする(S22)。入口センサ19がオンかどうか判断し(S23)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断する(S24)。
ステップ(S24)で、オフならば、シフト排紙センサ26がオンかどうか判断し(S25)、オンならば、部の先頭紙かどうか判断し(S26)、シフトモータ49(図2)をオンする(S27)。シフトセンサ44(図2)がオンかどうか判断し(S28)、シフトモータ49をオフする(S29)。
次いで、シフト排紙センサ26がオフかどうか判断する(S30)。オフならば、最終紙かどうか判断し(S31)、最終紙ならば、所定時間後に前記の各ローラを停止し(S32)し、分岐爪15、16の切り換えをオフにする(S33)。
図22は図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第3の動作状態を示す概略図である。図23は図19の整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイFの第4の動作状態を示す概略図である。
図24は図19の折り等を施す処理トレイGの第1の動作状態を示す概略図である。図25は図19の折り等を施す処理トレイGの第2の動作状態を示す概略図である。図26は図19の折り等を施す処理トレイGの第3の動作状態を示す概略図である。
綴じられたシート束は、図22の位置に、放出爪52aにより下流へシートサイズ毎に設定された所定距離搬送され、いったん停止する。この移動距離は放出モータ77(図7)の駆動パルスにより管理される。
その後、図22に示すように、シート束先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することで形成され処理トレイGへ導かれる経路を通過するべく、再度、放出爪52aと放出ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており、放出ベルト52と同期して駆動される。
そして、図23に示すように、そのシート束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、そのシートサイズに応じた位置にホームポジションから予め移動し、下側の端面をガイドするべく停止している可動後端フェンス73まで搬送される。
この時、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次のシートに備える。
図26に示すように、折りを施されたシート束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ36へ排出される。この時、シート束後端が折り部通過センサ41によって検知されると、折りプレート74の可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次のシートに備える。また、次のジョブが同シートサイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
図30は図27の叩きコロユニットをブラケットの表側から第3の作動状態を示す概略斜視図である。図31はシートがスティプルトレイに入ってきた時の叩きコロとジョガーフェンスの第1の関係を示す概略図である。図32はシートがスティプルトレイに入ってきた時の叩きコロとジョガーフェンスの第1の関係を示す概略図である。
ブラケット101に軸受け109、111が嵌合されている。また、叩きアーム103には軸受け108、110が嵌合されている。これらの軸受け108、109、110、111を、駆動軸102が貫通することによって、叩きアーム103はブラケット101に対し揺動可能となっている。
また、駆動軸102には駆動プーリ112が嵌合され、このプーリ112より他の搬送駆動系からの駆動力を伝達可能となっている。また、叩きアーム103には軸104がカシメられ、叩きコロ12が回転自在に支持されている。この叩きコロ12とプーリ12aはタイミングベルト113が掛けられており、駆動軸102の動力を伝達可能となっている。
また、揺動アーム105は軸受け109、111のボス部に嵌合されており、ブラケット101に対し回動自在となっている。揺動アーム105には軸106がカシメられており、この軸を回転中心に回転自在にコロ107が支持されている。
揺動アーム105は叩きアーム103と同様に、通常、図示してないスプリングにより図28に示す待機位置に停止されており、叩きソレノイド79(図6)をオンすることで図29に示す作動位置に回動することとなる。
この距離は最大積載枚数(綴じ枚数)より若干広めにするのがよい。本来このように隙間を狙っているが、あまり大きな隙間を取ってしまうと押える効果が低減してしまう。逆に小さい隙間を狙うと機械間のバラツキやシートの紙厚の違いにより隙間がなくなる場合がある。
このような場合、前記した不具合発生の可能性が高くなる。また、不具合の現象をシートサイズごとに見れば、シートが小さいほど重量的に跳ね上がる量が高くなり、自由落下にて元の位置に回復するのに時間も掛かる。
その後、綴じられたシート束は放出爪52aにより下流へ搬送され、シフト排紙ローラ6によりシフトトレイ35へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置されかつシートの排出を検出するシフト排紙センサ26によって排紙の状態を監視する。
また、スティプル排紙センサ28はシート後端通過時点でそれを検知し、その信号がCPU94(図16)に入力される。CPU94ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発振パルス数をカウントし、所定パルス発振後に叩きソレノイド79をオンさせる。
叩きコロ12は、叩きソレノイド79のオン/オフにより振り子運動をし、オン時にはシートを叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。この時、処理トレイFに収容されるシートが入口センサ19あるいはスティプル排紙センサ28を通過するたびにその信号がCPU94に入力され、シート枚数がカウントされる。
その後、再び7mm内側に移動して停止し、シート束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。
この時、2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ84(図8)が駆動され、端面綴じスティプラS1がシート後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これを繰り返す。
この時、ジョガーフェンス53はシートサイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53によりシート束を押えながら放出爪52aによりシート束後端を引っ掛けて搬送する。
そして、紙有無センサ37あるいは放出ベルトHP(ホームポジション)センサ38による検知よって所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させ、ジョガーフェンス53によるシートへの拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aがシート後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合もシート束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次のシートに備える。なお、シートに対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することもできる。
次に、放出ベルト52をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S44)。ジョガーフェンス53をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S45)。分岐ガイド板54及び可動ガイド55をホームポジションへ移動する(S46)。
次いで、入口センサ19がオンかどうか判断し(S47)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断し(S48)、オフならば、スティプル排紙センサ28がオンかどうか判断し(S49)、オンならば、スティプル排紙センサ28がオフかどうか判断する(S50)。
スティプル排紙センサ28がオフならば、叩きコロ12を所定時間オンする(S51)。ジョガーフェンス53を所定量内側に移動し、その後、待機位置に移動する(S52)。そして、部の最終紙かどうか判断する(S53)。
部の最終紙ならば、ジョガーフェンス53を所定量内側に移動し(S54)、端面綴じスティプラS1をオンし(S55)、シフトトレイ35を所定量下降する(S56)。シフト排紙ローラ6の回転を開始し(S57)、放出ベルト52を所定量回転する(S58)。
その後、ジョブの最終部かどうか判断し(S65)、最終部ならば、端面綴じスティプラS1をそのホームポジションに移動し(S66)、放出ベルト52をそのホームポジションに移動し(S67)、ジョガーフェンス53をそのホームポジションに移動する(S68)。次いで、入口ローラ1、搬送ローラ2等の各ローラの回転を停止し(S69)、分岐爪15の切り換えをオフにして(S70)、動作を終了する。
次に、上述した5)の中綴じ製本モードについて搬送路A及び搬送路Dを経て処理トレイFで整合及び中央綴じを施され、さらに処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ36へ排出される。
この時の動作タイミングは、叩きソレノイド79オフから大サイズ(B4i以上)では100ms後、小サイズ(A4以下)では150ms後といったようにサイズ毎に設定時間後動作するようになっている。
そしてシート束は、図21の位置に、放出爪52aによりシートサイズ毎に設定された所定距離下流へ運ばれ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理される。綴じられたシート束は、図22の位置に、放出爪52aにより下流へシートサイズ毎に設定された所定距離搬送され、いったん停止する。この移動距離は放出モータ77(図7)の駆動パルスにより管理される。
この放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており、放出ベルト52と同期して駆動される。シート束が通過後、前記叩きソレノイド79をオフしてコロ107を待機位置へ戻す。
そして、図23に示すように、そのシート束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予めそのシートサイズに応じた位置にホームポジションから移動し、下側の端面をガイドすべく停止している可動後端フェンス73まで搬送される。
このとき、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次のシートに備える。
図26に示すように、折りを施されたシート束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ36へ排出される。この時、シート束後端が折り部通過センサ41に検知されると、折りプレート74及び可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧は復帰され、次のシートに備える。また、次のジョブが同一シートサイズ、同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
分岐爪15の切り換えをオンにする(S72)。放出ベルト52をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S73)。ジョガーフェンス53をそのホームポジションを検知後に待機位置に移動する(S74)。
次に、分岐ガイド板54及び可動ガイド55をホームポジションへ移動する(S75)。次いで、入口センサ19がオンかどうか判断し(S76)、オンならば、入口センサ19がオフかどうか判断し(S77)、オフならば、スティプル排紙センサ28がオンかどうか判断し(S78)、オンならば、スティプル排紙センサ28がオフかどうか判断する(S79)。
スティプル排紙センサ28がオフならば、叩きコロ12を所定時間オンする(S80)。ジョガーフェンス53を所定量内側に移動し、その後、待機位置に移動する(S81)。そして、部の最終紙かどうか判断する(S82)。
部の最終紙ならば、所定時間後、コロ107を作動位置へ回動する(S83)。ジョガーフェンス53を所定量内側に移動後(S84)、放出ベルト52を所定量回転する(S85)。次に、中綴じスティプラS2をオンし(S86)、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を所定量変位する(S87)。
続いて、束搬送ローラ下72の圧力を解除し(S93)、折りプレート74による折り動作を開始し(S94)。折りローラ81、折りローラ82及び下排紙ローラ83の回転を開始する(S95)。折り部通過センサ41がオンかどうかを判断し(S96)、オンならば、折り部通過センサ41がオフかどうかを判断し(S97)、オフならば、束搬送ローラ下72を加圧する(S98)。
ジョガーフェンス53を待機位置へ移動し(S105)、次に、ジョブの最終部かどうか判断し(S106)、最終部ならば、放出ベルト52をホームポジションへ移動する(S107)。次いで、ジョガーフェンス53をホームポジションへ移動し(S108)、各ローラの回転を停止し(S109)、分岐爪15の切り換えをオフし(S110)、動作を終了する。
図35は所定時間を判定する動作を説明するフローチャートである。図34中で説明した所定時間は以下のようにして判定される。図35を参照して、シートサイズがA3、A4を判断する(S111)。A3、A4ならば、所定時間を100msに設定する(S112)。A3、A4でないならば、所定時間を150msに設定する(S113)。
Claims (5)
- 搬入されるシートを整合して綴じ処理を施すシート処理装置において、搬入されて集積されるシートを整合して綴じ処理を施す整合綴じ処理トレイと、振り子運動を行うことにより前記整合綴じ処理トレイ内に搬入されるシートをその搬送方向に整合する搬送方向整合手段と、この搬送方向整合手段で整合されたシート束に綴じ処理を施す綴じ処理手段と、この綴じ処理手段が綴じるシート束を待機位置から作動位置に揺動して前記シート束の厚み方向から押さえ付けるシート束押さえ付け手段と、を備え、
前記シート束の最終紙を前記整合綴じ処理トレイに搬送し、縦方向の整合が完了し、且つ所定時間経過後に前記シート束押さえ付け手段を動作させることを特徴とするシート処理装置。 - 前記所定時間を用紙サイズごとに設定することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 搬入される画像転写済みシートに対して画像形成後の処理を行うシート後処理装置において、前記搬入される画像転写済みシートを搬送する後処理搬送路と、この後処理搬送路で搬送されて搬入されるシートを整合して端面綴じ又は中綴じ等の処理を施す請求項1又は2記載のシート処理装置と、このシート処理装置で綴じ処理後の前記画像転写済みシートの前記シート束を前記シート処理装置から放出するシート放出手段と、を備えたことを特徴とするシート後処理装置。
- 前記シート処理装置で綴じ処理を施されたシート束に対して折り処理を施す折り装置を備えたことを特徴とする請求項3記載のシート後処理装置。
- 請求項4記載のシート後処理装置を併設することを特徴とする画像形成装置。
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