JP4057958B2 - 用紙処理装置、画像形成システム、用紙処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、印刷機等の画像形成装置に一体もしくは別体に設けられ、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して所定の処理、例えば仕分け、集積、綴じ、中綴じ製本を行って排紙する用紙処理装置およびこの用紙処理装置と前記画像形成装置とからなる画像形成システム、画像形成済みの用紙(記録媒体)に対して所定の処理、例えば仕分け、集積、綴じ、中綴じ製本を行って排紙する用紙処理方法、この用紙処理方法を実行するコンピュータプログラム、さらにはこのコンピュータプログラムが記憶された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コピー・FAX・プリンター等の画像形成装置において、それらから出力されるドキュメントに対する後処理の要求が高まってきており、ステープル処理においても所定枚数の用紙を一端縁に沿って綴じる端綴じに加えて、用紙を2分する中心線に沿って所定の間隔に複数箇所(一般的には2ヵ所)綴じる中綴じの要求も高まってきている。加えて、従来では比較的高速機における中綴じや折りなどの機能が、低速機にも求められてきており、より低価格、省スペースで提供する必要性が高まってきている。
【0003】
そこで、例えば特許文献1には、端面綴じ及び中綴じを実施する手段として、ステイプラの前後に圧接、離間可能な搬送ローラを設け、前記搬送ローラを圧接、離間の動作と搬送を組み合わせることにより、ステイプル位置までの用紙束の搬送を行うようにした発明が開示されている。
【0004】
また、特許文献2においても同様に、ステイプラ前後に前後に圧接、離間可能な搬送ローラを設け、前記搬送ローラを圧接、離間の動作と搬送を組み合わせることにより、ステイプル位置までの用紙束の搬送を行っており、さらに後流側には折りユニットを設けて折り位置までの搬送も実施する発明が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3においては、中綴じ及び折りの位置決めの方法として用紙先端を規制する先端ストッパを設け、前記先端ストッパを搬送路に沿って前後に移動させることによってステイプル及び折り手段の位置まで移動させ、中綴じ及び折りを行うようにした発明が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−250909号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−72328号公報
【0008】
【特許文献3】
特開平11−193162号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1開示の発明では、構成上、2つの搬送ローラを介して搬送を行っており、搬送品質(送り精度・束の位置ズレ精度)を確保するため(搬送ローラ間の搬送切替え時の精度確保が難しい)、前記2つの搬送ローラの制御(圧接・離間、搬送タイミング)が複雑になり、また各搬送ローラの近傍には、用紙端を検知するセンサを設けなければならなど、構成・動作が複雑になってしまう等の欠点がある。
【0010】
また、特許文献2開示の発明では、用紙が折り部に達する前に必ず搬送ローラを通過することになり、搬送ローラでしごかれることによる綴じ部でのシワの発生の可能性があり、また搬送距離も長くなってしまうため、折り位置精度もばらつきやすくなる傾向がある。
【0011】
さらに、特許文献3開示の発明では、用紙束は常に先端を基準として綴じ位置及び折り位置を決めることになり、用紙のカール状態や撓み等により、前記両者の位置関係にばらつきが生じやすく、精度の確保が難しいことは否めない。そこで、前記精度を確保するために、用紙のガイド板間の位置を制限する用紙押さえ等を追加しているものも見られるが、機構が複雑になるなどの欠点がある。また、前記先端ストッパは機構上、用紙の最大サイズ分の移動量を確保しなければならず、機械が大きく(搬送方向に長く)なってしまうなどの欠点がある。
【0012】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、中綴じ、中折り機能をコンパクトな機構で実現でき、信頼性および生産性に優れた用紙処理装置あるいは画像形成システムを低コストで提供することにある。
【0013】
また、本発明の目的は、中綴じ、中折り機能を有する用紙処理装置あるいは画像形成システムに対して信頼性と生産性に優れた運用が可能な用紙処理方法、コンピュータプログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置において、用紙を集積する集積手段と、前記集積手段に集積された用紙束を整合させる整合手段と、前記整合手段によって整合された用紙束を綴じる綴じ手段と、前記集積手段と前記綴じ手段の間に配置され、前記集積手段上に積載された用紙束を前記綴じ手段側に搬送する搬送手段と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、先行する用紙束が前記搬送手段を通過した後、前記搬送手段により用紙束の搬送経路を閉鎖し、前記集積手段へ次の用紙を受け入れさせることを特徴とする。
【0015】
第2の手段は、第1の手段において、前記制御手段は、前記搬送手段により用紙束の搬送経路を閉鎖するタイミングで次の用紙が前記集積手段に到達するように用紙搬送方向上流側に位置する装置に用紙を搬送するタイミングを通知することを特徴とする。
【0016】
第3の手段は、第2の手段において、前記用紙を搬送するタイミングは、用紙の搬送を遅らせるように指示した後、前記指示を解除するタイミングを通知することにより設定されることを特徴とする。
【0017】
第4の手段は、第1ないし第3の手段において、前記制御手段は、前記搬送手段によって用紙束を搬送している間、前記整合手段のうち用紙の後端部を規制する後端規制部を用紙搬送路から待避させ、用紙束が前記後端規制部の待避位置を通過した後、当該後端規制部を用紙束の整合が可能な状態に戻し、前記搬送手段による用紙搬送動作を停止させて用紙搬送路を解放することを特徴とする。
【0018】
第5の手段は、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置において、用紙を集積する集積手段と、前記集積手段に集積された用紙束を整合させる整合手段と、前記整合手段によって整合された用紙束を綴じる綴じ手段と、前記集積手段と前記綴じ手段の間に配置され、前記集積手段上に積載された用紙束を綴じ手段側に搬送する搬送手段と、用紙束を機外へ排出する排出手段と、前記各手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、前記搬送手段によって搬送中の用紙束が、所定位置を通過したときに次の用紙を受け入れ可能な位置へ前記排出手段を移動させ、前記集積手段へ次の用紙を受け入れることを特徴とする。
【0019】
第6の手段は、第5の手段において、前記排出手段は、次の用紙を受け入れ可能な位置には、搬送中の用紙束と干渉しない方向から移動することを特徴とする。
【0020】
第7の手段は、第5または第6の手段において、前記用紙を受け入れ可能な位置が、次の用紙を受け入れ可能な最も上方の位置であることを特徴とする。
【0021】
第8の手段は、第5ないし第7の手段において、前記制御手段は、前記排出手段を前記受入可能な位置へ移動させる際、前記受け入れ可能な位置への移動前に待機する位置を用紙束のサイズに応じて設定することを特徴とする。
【0022】
第9の手段は、第5ないし第8の手段において、前記制御手段は、先行する用紙束の移動にあわせ、前記排出手段を用紙受入位置まで移動させることを特徴とする。
【0023】
第10の手段は、第5ないし第9の手段において、前記制御手段は、用紙が集積されている前記排出手段を反用紙排出方向に移動させ、先の用紙束を前記整合手段のうち用紙の後端部を規制する後端規制部に受け渡す前に、前記排出手段を搬送方向に揺動させることを特徴とする。
【0024】
第11の手段は、第5ないし第10の手段において、前記綴じ手段の後段に設けられ、用紙束を折る折り手段と、前記折り手段を越えて搬送される用紙束の後端部の位置を規制する規制手段と、前記規制手段によって規制された用紙束を搬送する第2の搬送手段とを備えていることを特徴とする。
【0025】
第12の手段は、第1ないし第11の手段に係る用紙処理装置と、前記用紙処理装置と一体もしくは別体に設けられた画像形成装置とから画像形成システムを構成したことを特徴とする。
【0026】
第13の手段は、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す用紙処理方法において、用紙を集積手段に集積する集積工程と、前記集積工程で集積された用紙束を整合させる整合工程と、この整合工程で整合された用紙束を綴じ手段側に搬送する搬送工程と、前記綴じ手段によって用紙を綴じる綴じ工程とを備え、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、先行する用紙束が前記搬送工程で用紙束を搬送する搬送手段を通過した後、前記搬送手段により用紙束の搬送経路を閉鎖し、前記集積手段へ次の用紙を受け入れることを特徴とする。
【0027】
第14の手段は、画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す用紙処理方法において、用紙を集積手段に集積する集積工程と、前記集積工程で集積された用紙束を整合させる整合工程と、この整合工程で整合された用紙束を綴じ手段側に搬送する搬送工程と、前記綴じ手段によって用紙を綴じる綴じ工程とを備え、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、先行する用紙束が前記搬送工程で用紙束が所定位置を通過したときに、次の用紙を受け入れ可能な位置へ用紙束を排出する排出手段を移動させ、前記集積手段へ次の用紙を受け入させることを特徴とする。
【0028】
第15手段は、第13または第14の手段に係る記載の用紙処理方法をコンピュータで実行するコンピュータプログラムを特徴とする。
【0029】
第16の手段は、第15の手段に係るコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
【0030】
なお、以下の実施形態において、集積手段はステイプルトレイ10に、整合手段はジョガーフェンス12及び後端フェンス27に、綴じ手段はステイプルユニット5に、搬送手段は束搬送ローラ13a,13bに、制御手段は制御装置350及びCPU360に、排出手段は放出爪11に、第2の搬送手段は束搬送ローラ26a,26bにそれぞれ対応する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の概略構成を示す図、図2及び図3は図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システムの概略構成を示す図である。
【0033】
図2に示した形態は複写機としてのシステムの概略を示しており、画像形成装置PR、用紙を前記画像形成装置に供給する給紙装置PF、画像を読み込むためのスキャナSC及び循環式自動原稿給送装置ARDFからなる。前記画像形成装置PRにより画像形成された用紙は中継ユニットCUを経由して、フィニッシャFRの入口ガイド板に搬送されることになる。
【0034】
図3はスキャナSC及び循環式自動原稿給送装置ARDFのないプリンタ形態のシステムの概略で、その他の構成は、上記複写機と同様である。フィニッシャFRとして示した用紙後処理装置は、前記に示すように画像形成装置PRの側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出された用紙は用紙後処理装置FRに導かれ、用紙後処理装置FRの持つ機能により各種の後処理が施される。なお、画像形成装置PRは、例えば電子写真方式の画像形成プロセスの装置やインクジェット方式の印字ヘッドを持った装置など、公知の画像形成機能を有する装置であればよいので、詳細な説明は省略する。
【0035】
用紙処理装置としての用紙後処理装置FR(以下、参照符号2で示す)では、図1に示すように画像形成装置PRから受け入れられた用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(実施形態では穿孔手段としてパンチユニット3)を有する入口搬送路Aを通り、プルーフトレイ18へ導く上搬送路B、シフトコロ9へ導く中間搬送路C、整合及びステイプル綴じ等を行うステイプルトレイ10へ導く下搬送路Dへ、分岐爪24、ターンガイド36及び分岐爪25、ターンガイド37によって振り分けられるように構成される。搬送ローラ33,34,35によってステイプルトレイ10上に搬送された用紙はステイプルトレイ10上で、ジョガーフェンス12により用紙搬送方向と垂直な方向に整合され、搬送方向は叩きコロ8により後端フェンス27を基準に整合される。その後、ステイプル排紙コロ対35の一方の軸を中心として回動する束搬送ガイド板28に支持された束搬送ローラ13bが、束搬送ガイド板28の回動によって束搬送ローラ13a側に寄り、用紙束を挟んで保持し、後端フェンス27が破線の位置へ退避する。そして、端面綴じの場合は所定位置でのステイプル処理が行われ、放出爪11により上方へ搬送され、放出ローラ15によって排紙トレイ17に排紙され積載される。図10は、前記放出爪11の駆動部の概略を示したものであるが、放出ベルト14が巻回されたタイミングプーリ101,102の駆動側のタイミングプーリ101には、駆動軸103が連結され、当該駆動軸に設けられたギヤ列104,105を介してステッピングモータ106から駆動力を得ている。
【0036】
一方、中綴じの場合には、用紙束が揃えられた後、束搬送ローラ対13a,13bにより下方へ束搬送され、中綴じ位置で綴じ処理が行われる。そして、中綴じ処理が終了すると、束搬送ローラ26a,26bにより折り位置までの搬送が実施され、折りプレート19と折りローラ対20によって中折り処理がなされ、中折り排紙ローラ22によって中折り排紙トレイ23に排紙され、積載される。
【0037】
上搬送路B、中間搬送路C、下搬送路Dの上流で各々に対し共通な入口搬送路Aには、画像形成装置PRから受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に搬送ローラ31、パンチユニット3、その下流に分岐爪24、ターンガイド36が順次配置されている。
【0038】
分岐爪24は図示しないバネにより図1の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、図示反時計方向に回動し(1点鎖線の状態)、下搬送路D方向へ用紙を振り分け、ソレノイドOFFならば上搬送路Bへ用紙を振り分ける。分岐爪25は図示しないバネにより図1の実線の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、時計方向に回動し(1点鎖線の状態)、中間搬送路Cへ用紙を振り分ける。ソレノイドOFFならば、用紙はそのまま下搬送路Dへ送られ、搬送ローラ33,34により搬送される。ターンガイド36,37はそれぞれ分岐爪24,25による用紙の振り分けを助ける働きを有する。これらのターンガイド36,37は、分岐爪24,25によって搬送方向を曲げられた用紙が当たって連れ回りし、小径の分岐部での用紙の搬送抵抗を低減する機能を有する。
【0039】
中間搬送路Cには用紙を搬送方向と直角方向に一定量だけ移動可能なシフトコロ9が備えられている。シフトコロ9は、図示しない駆動手段により搬送方向と直角方向に移動させることによりシフト機能を発揮する。搬送ローラ32及びターンローラ37を経て中間搬送路Cへ送られて来た用紙はシフトコロ9で搬送中に搬送方向と直角方向に一定量移動することによって、用紙が搬送方向と直角方向に一定量ずれ、その状態のまま放出ローラ15によって排紙され、排紙トレイ17に積載される。なお、前記タイミングは、コロシフトセンサ303の用紙検知情報及び用紙のサイズ情報等に基づき決定される。
【0040】
下搬送路Dにはステイプルトレイ排紙センサ305が設けられ、搬送路中の用紙の有無及びステイプルトレイ10へ用紙を排出する際の揃え動作のトリガとしている。搬送路Dに送られた用紙は、搬送ローラ33,34,35によって順次搬送され、ステイプルトレイ10に積載後、整合される。
【0041】
ステイプルトレイ10に排紙された用紙の後端は、後端フェンス27を基準に整合が行われる。後端フェンス27は、図14に示すように束搬送ローラ13aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、ソレノイド70により後端フェンス27のソレノイド側の端部27aが駆動され、先端部が搬送路から待避する。これにより、用紙束の搬送が妨げられないように構成されている。
【0042】
ステイプルトレイ10に積載された用紙は、叩きコロ8によって随時下に落とされて下端が揃えられる。叩きコロ8は支点8aを中心に、ステイプルトレイ10回りの機構を示す斜視図である図4に示すように、叩きソレノイド8sによって振り子運動を与えられ、ステイプルトレイ10へ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス27に突き当てる。なお、叩きコロ8はタイミングベルト8tにより反時計回りに用紙を後端フェンス27へ移動させる方向に回転している。ステイプルトレイ10に積載された用紙の搬送方向と直角方向の揃えは、ジョガーフェンス12によって行なわれる。ジョガーフェンス12は図4に示す正逆転可能なジョガーモータ12mによりタイミングベルト12bを介して駆動され、用紙の搬送方向と直角方向に往復移動する。この運動で用紙の端面を押さえる動作を行うことにより、搬送方向と直角の用紙の揃えを行う。この動作は用紙積載中及び最終用紙の積載後の随時に行なわれる。ステイプルトレイ10に備えられたセンサ306は、ステイプルトレイ10上の用紙の有無を検知する所謂用紙検知センサである。これら叩きコロ8、後端フェンス27及びジョガーフェンス12が用紙束を用紙搬送方向に対して平行な方向と直交する方向に整合させる整合手段を構成している。
【0043】
束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bは、図12に示す機構により、加圧、解放動作が可能であり、解放した状態で用紙束を間に通した後、加圧して用紙束を搬送する。束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bは圧解除モータ63により圧接離間移動が自在になっている。前記搬送コロ13a,13b及び26a,26bはステッピングモータ50、プーリ51、タイミングベルト52により回転駆動され、このステッピングモータ50の回転数を制御することにより用紙束の搬送量が制御される。各束搬送ローラ13a,13b及び26a,26bの両者はそれぞれ別個独立して圧接離間移動が自在になっている。各束搬送ローラの圧解除機構は、同様となっているので束搬送ローラ13a,13bについて詳細に説明する。
【0044】
図12に示すように束搬送ローラ13a,13bは、回転方向が反対でかつ同速度で回転するように駆動系が連結されている。駆動は、ステッピングモータ50を駆動源として束搬送ローラ13aに同軸に配されたタイミングプーリ53およびギアプーリ54に伝達される。さらにギアプーリ54から、アイドラプーリ55を経て、タイミングベルト57を介してアーム56によって連結され、束搬送ローラ13bと同軸上に配されたタイミングプーリ58に駆動が伝達され、束搬送ローラ13bが回転することになる。アーム56は、ギアプーリ55を中心に回動可能となっており、束搬送ローラ13b軸に設けられた引張スプリング64により用紙へ圧接する方向に弾性付勢されている。また、束搬送ローラ13b軸にはリンク59が連結されており、前記リンクの他方側には長穴59aが設けられ、ギヤ60の円周上に設けられた凸部60pに回動自在に遊嵌されている。また、前記ギア60の一端には束搬送ローラ13a,13bの開放状態をフィラー60aによって検知するためのセンサ61が設けられ、圧解除モータ63を反時計回り及び時計回りに回転させ、ギア62によって前記ギア60を駆動することにより、圧接及び圧解除を行う。図12(a)が圧解除の状態、図12(b)が圧接の状態である。
【0045】
ステイプルユニット5は針を打ち出すステッチャ部5aと用紙束に打ち込まれた針の先端を曲げるクリンチャ部5bから構成されている。本実施形態におけるステイプルユニット5では、これらステッチャ5aとクリンチャ5bが別体に構成され、ステイプラ移動ガイド6によって用紙束搬送方向と直角方向に移動可能となっており、ステッチャ5aとクリンチャ5bは図示しない相対的位置決め機構と移動機構を備えている。用紙束の搬送方向のステイプル位置は、束搬送ローラ13a,13bにより用紙束を搬送することによって行う。これらにより、用紙束の様々な位置にステイプル止めを行うことができる。
【0046】
ステイプルユニット5の用紙搬送方向下流側(用紙を折る場合の下流側、位置的には下側)にあるのが、中折り機構部である。これは、折りローラ対20、折りプレート19、ストッパ21などから成り、上流のステイプルユニット5で、用紙の搬送方向中央にステイプル止めした用紙束を束搬送ローラ13a,13bによりストッパ21に突き当るまで搬送し、一旦、束搬送ローラ13bのニップ圧を解除することにより、用紙束の折り基準位置の位置が決められる。その後、束搬送ローラ26a,26bのニップ圧をかけて用紙束を保持し、ストッパ21が後退して用紙束後端から外れ、画像形成装置本体から送られた用紙サイズ信号により、必要な距離を搬送されて折りの位置が出される。折りの位置(通常は用紙束搬送方向の中央)まで搬送され、停止した用紙束は、折りプレート19によって折りローラ対20のニップに押し込まれ、折りローラ対20が用紙束を加圧、回転することより中折りされる。その際、用紙サイズが大きいと前記ストッパ21よりも用紙搬送方向下流側に用紙束が送られる。そこで、この実施形態では、ストッパ21配設位置より下流側の搬送経路を湾曲させて用紙束の端部を水平方向に導いている。このように構成することにより、大きな用紙サイズのものであっても、用紙の搬送が可能となり、用紙後処理装置2の高さ方向のサイズをコンパクトにすることが可能となる。
【0047】
なお、図15に示すようにストッパ21は束搬送ローラ26aの中心軸を中心に回動可能な構成となっており、ソレノイド72によりソレノイド側の端部21aが駆動され、先端部が搬送路から待避する構成となっている。折られた用紙束は中折り排紙ローラ22によって、中折り排紙トレイ23に排紙され、積載される。中折り部のセンサ310,311は用紙の有無を検知する。また、中折り排紙トレイ23のセンサ313は、中折り排紙トレイ23上の用紙束の有無を検知し、用紙束無しの状態から排紙した用紙束の数をカウントすることにより、中折り排紙トレイ23の満杯検知を擬似的に行うために用いられる。また、折りエンドストッパ位置検知センサ312は、ストッパ21の作動及びストッパが解除されたときの用紙束の端部位置を検出する。
【0048】
図16は本実施形態に係る用紙後処理装置の制御回路を画像形成装置とともに示すもので、制御装置350は、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ301、上排紙センサ302、コロシフトセンサ303、スティプル排紙センサ305、ステイプルトレイ紙有無センサ306、放出爪位置検知センサ307、排紙センサ308、紙面検知センサ309、折りユニット紙有無検知センサ310、折りローラ配置検知センサ311、折りエンドストッパ位置検知センサ312、紙有無検知センサ313等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。CPU360は、入力された信号に基づいて、各種モータやソレノイドなどの制御を司る。また、パンチユニット3もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
【0049】
なお、用紙後処理装置2の制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
【0050】
以下、具体的な後処理モードを例に、実際の後処理動作を説明する
(1)無処理モード(プルーフ排紙)
画像形成装置1から出力された用紙は入口搬送路Aを通り、第1分岐爪24によって上搬送路Bに案内され、必要であればパンチ処理が実施され、排紙ローラ7によってプルーフトレイ18に排紙される。
【0051】
(2)シフト積載モード
部単位で用紙束を出力する場合でもステイプル綴じを行なわない際には、部毎にシフトさせて積載し、部単位の判別を分かりやすくすることができる。このモードでは、画像形成装置1から出力された用紙は入口搬送路Aを通り、第1分岐爪24によって下搬送路D方向に案内される。この際、ユーザーの選択によってパンチユニット3で用紙端部にパンチ穴が開けられる。その後、用紙は第2分岐爪25により中間搬送路Cへ案内され、シフトコロ9によって搬送方向と直角方向にシフトされながら搬送され、排紙ガイド板16に案内されて放出ローラ15によって排紙トレイ17に排紙され積載される。パンチユニット3によってパンチ穴が開けられた後のパンチカスは、ホッパ4に収容される。
【0052】
(3)端面綴じモード
端面綴じモードは部単位に用紙束の端面にステイプル綴じを施すモードである。図17は端面綴じモードにおける動作手順を示すフローチャートである。
【0053】
画像形成装置から出力された用紙は入口搬送路Aを通り、第1分岐爪24をオンすること(ステップS101)によって下搬送路D方向に案内され、各搬送ローラ、排紙ローラ35を駆動し(ステップS102,S103)、搬送路Dに沿って移動する。この際、ステイプルトレイ10に積載される用紙をカウントする積載枚数カウンタをクリアし(ステップS105)、ユーザの選択によってパンチユニット3で用紙端部にパンチ穴が開けられる(ステップS106)。その後、用紙はそのまま下搬送路Dを通ってステイプルトレイ10に積載される。ステイプルトレイ10に排出された用紙は、叩きコロ8によって後端フェンス27を基準に揃えられる(用紙束は図4の位置−ステップS107,S108)。
【0054】
用紙束の搬送方向と直角方向の揃えはジョガーフェンス12によりステイプルトレイ10の用紙積載部の幅を狭める動作によって行なわれる(用紙束は図4の位置−ステップS109)。揃え動作が終了すると、積載枚数カウンタをカウントアップし(ステップS110)、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後(ステップS111)、束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部をくわえ、用紙を保持し(ステップS112)、後端フェンス27が用紙積載面から後退する(ステップS113)。
【0055】
ステイプルユニット5の移動方向の位置は、まずステイプルユニットホームポジションセンサ314(図5)によってホームポジションが検出され、ホームポジションからの移動量(図示しないステイプルユニット移動ステッピングモータの駆動パルス数)から検出される。端部1ヶ所綴じでA4縦またはA4縦サイズより幅方向に広いサイズの場合(ステイプルユニット5と後端フェンス27が接触しない綴じ位置の場合)、予めステイプルユニット5が綴じ位置で待機し(ステップS104)、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後、その場所でステイプラ綴じを行う。綴じ位置が、ステイプルユニット5のホームポジションに対して後端フェンス27を挟んで反対側の場合は、最初の揃え動作の開始前に後端フェンス27を退避させ、ステイプルユニット5を後端フェンス27の反対方向の綴じ位置まで移動させる。その後、後端フェンス27を戻し、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後、その場所でステイプラ綴じを行う(図6、図17のフローチャート参照)。
【0056】
端部1ヶ所綴じでA4縦サイズより幅方向に狭いサイズの場合(ステイプルユニット5と後端フェンス27が接触する綴じ位置の場合)、予めステイプルユニット5がA4縦の綴じ位置(ステイプルユニット5と後端フェンス27が接触しない最寄りの位置)で待機し、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後、束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部をくわえ、用紙を保持し、後端フェンス27が用紙積載面より後退する。その後、サイズに応じてステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保ったまま用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う。綴じ位置が、ステイプルユニット5のホームポジションに対して後端フェンス12を挟んで反対側の場合は、最初の揃え動作の開始前に後端フェンス12を退避させ、ステイプルユニット5を後端フェンス12の反対方向の待機位置(ホームポジションの反対側の、ステイプルユニット5と後端フェンス27が接触しない最寄りの位置)まで移動させる。その後、後端フェンス12を戻し、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後、前述の動作と同様にステイプラ綴じを行う(図7)。
【0057】
端面2ヶ所綴じの場合、前述した1ヶ所綴じ小サイズと同様に、予めステイプルユニット5がA4縦の綴じ位置(ステイプルユニット5と後端フェンス27が接触しない最寄りの位置)で待機し、ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後、束搬送ローラ13a、13bが用紙束下端部をくわえ、後端フェンス27が用紙積載面より後退し、ステイプルユニット5が移動・綴じを行う。2箇所の綴じが終了すると次束の綴じに備えて、前回の待機位置と後端フェンス12を挟んで反対側の待機位置にステイプルユニット5が移動する(図8)。
【0058】
用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置(通常の端部綴じは、用紙搬送方向に5mm)にてステイプル綴じされる(ステップS114)。端部綴じモードでのステイプラの綴じ位置は主に手前、2ヶ所、奥の選択が可能であるが、選択された綴じ位置に応じてステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保ったまま用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う。このステイプルユニット5は上下分離タイプと呼ばれる形式で、針を打ち出すステッチャ5aと用紙束を貫通した針を曲げる処理を行うクリンチャ5bに分けられており、ステッチャ5aとクリンチャ5b間を用紙が通過可能なことが特徴である。なお、符号205,206は、ステイプルユニット5の側板間に固定された1対のステーである。
【0059】
このようにして端面綴じが終了すると、放出爪11が用紙排出方向に移動し(ステップS115)、用紙端部と接触すると同時に束搬送ローラ13a,13bの圧接状態を解除する(ステップS116)。綴じ処理が終了すると、排紙ガイド板16が所定角開放され(ステップS117)、綴じられた用紙束は、放出ベルト14と一体に移動する放出爪11によって上方へ持ち上げられる。放出爪11は放出ベルト14でステイプルトレイ10の上端まで用紙束を持ち上げることができ、排紙ガイド板16間に用紙束が進入すると、排紙ガイド板16は閉鎖され、用紙束は放出ローラ15から駆動力を得て(ステップS118)排紙トレイ17に排紙され積載される(ステップS119)。なお、排紙ガイド板16は用紙束の厚さに応じて放出ローラとの間隔を調整可能となっている。
【0060】
排紙が完了すると放出ローラ15を停止し(ステップS119)、放出位置検知センサがオンになるまで、すなわち、放出爪11がホームポジションに位置するまで放出ベルト14を駆動し(ステップS120)、ホームポジションに位置した時点で停止させる(ステップS121)。この動作をステップS104から所定部数終了するまで繰り返す。
【0061】
端面綴じの動作を図11に示す。図11(a)では、用紙搬送方向後端部と用紙搬送方向に直交する方向とが揃えられ(ステップS107,S108)、1部の用紙の必要枚数が揃った(ステップS110)状態である。この状態から図11(b)に示すように束搬送ローラ13a,13bにくわえ込まれ(ステップS111)、図11(c)に示すように後端フェンス27が後退して(ステップS112)ステイプルユニット5が綴じ位置に移動し、図11(d)に示すように綴じ位置で綴じ動作が行われる(ステップS113)。
【0062】
(4)中綴じモード
中綴じモードは用紙束の中央部にステイプル綴じを施すモードである。図18は中綴じモードにおける動作手順を示すフローチャートである。以下の説明で端面綴じモードど同等な動作には、同一の参照符号を付してある。なお、この中綴じ製本モードでは、端面綴じモードのステップS114のステイプル処理ステップがステップS121からS127の処理に置換したもので、ステップS101からステップS113まで、及びステップS115からステップS122までは端面綴じモードと同様であるので重複する説明は省略し、異なる点のみ説明する。
【0063】
ステップS101で第1分岐爪24をオンすることによって下搬送路D方向に案内され、ステップS111で束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部をくわえ、ステップS113で後端フェンス27が用紙積載面より後退し、束搬送ローラ13a,13bが用紙束を下方へ搬送する(ステップS121)。用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置(中綴じ時は用紙束の搬送方向長さの中央)で止められ(ステップS122,S123)、ステイプルユニット5によってステイプル綴じされる(ステップS124)。
【0064】
中綴じモードでのステイプラの綴じ位置は通常2ヶ所であるが、この綴じ位置に応じてステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保ったまま用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う(図9)。綴じ処理が終了した用紙束は、束搬送ローラ13a,13bによって上方向に搬送され(ステップS125)、用紙束揃え位置まで戻すと(ステップS126)、束搬送ローラ13a,13bを停止し(ステップS127)、放出爪11により上方向に排紙する(ステップS115)。そして、ステップS115以降の処理を実行する。
【0065】
(5)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード
中綴じ製本モードは用紙束の中央部をステイプル綴じし、中央で2つ折りして、いわゆる週刊誌の様な簡易製本を行うモードである。図19は中綴じ製本モードにおける動作手順を示すフローチャートである。以下の説明で端面綴じモードど同等な動作には、同一の参照符号を付してある。なお、この中綴じ製本モードでは、ステップS101からステップS113までは端面綴じモードと同様であるので重複する説明は省略し、異なる点のみ説明する。
【0066】
ステップS101で第1分岐爪24をオンすることによって下搬送路D方向に案内され、ステップS104でステイプルユニット5が待機位置に移動し、ステップS112で束搬送ローラ13a,13bが用紙束下端部をくわえ、ステップS113で後端フェンス27が用紙積載面より後退する。用紙束の搬送方向と直角方向の揃えはジョガーフェンス12によるステイプルトレイ10の用紙積載部の幅を狭める動作によって行なわれる。この時、前述した2ヶ所綴じと同様に、予めステイプルユニット5がA4縦の綴じ位置(ステイプルユニット5と後端フェンス27が接触しない最寄りの位置)で待機する。ステイプルトレイ10に必要な枚数分用紙が積載された後、束搬送ローラ13a13bが用紙束下端部をくわえ、後端フェンス27が用紙積載面より後退し、ステイプルユニット5は綴じ位置に移動する(ステップS131−S134)。
【0067】
次いで、束搬送ローラ13a,13bが用紙束を下方へ搬送する(ステップS134)。用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置(中綴じ時は用紙束の搬送方向長さの中央)で止められ(ステップS135,S136)、ステイプルユニット5によってステイプル綴じされる(ステップS137)。
【0068】
2ヶ所の綴じが終了すると元の待機位置にステイプルユニット5が移動する。中綴じモードでのステイプラの綴じ位置は通常2ヶ所であるが、この綴じ位置に応じてステッチャ5aとクリンチャ5bはステイプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保ったまま用紙搬送方向と直角方向に移動してステイプラ綴じを行う(図11)。綴じ処理が終了した用紙束は、束搬送ローラ13a,13bによってさらにストッパ21に突き当たるまで搬送される(ステップS138−S139)。
【0069】
用紙束はストッパ21によって一旦、後端位置が突き当てされて位置決めされた後(ステップS139)、再び束搬送ローラ26a,26bによって用紙束の搬送方向長さの中央が、折りプレート19に当接する位置まで送られる(ステップS1407−S146)。その後、折りプレート19が中折りローラ対20のニップに向かって用紙束を押し込み(ステップS147)、束搬送ローラ26の加圧力を解除して(ステップS148)中折りローラ20のニップに進入する。用紙束は中折りローラ対20にかけられた図示しないスプリングの力でニップ間で加圧され(ステップS149)、2つ折りされ、直後の中折り排紙ローラ22によって中折り排紙トレイ23に排紙され積載される(ステップS150)。そして、中折りローラ20を停止し(ステップS151)、後端フェンス27を揃え位置に戻す(ステップS152)。この動作をステップS105から所定部数終了するまで繰り返す。
【0070】
中綴じ製本の動作を図13に示す。図13(a)では、用紙搬送方向後端部と用紙搬送方向に直交する方向とが揃えられ(ステップS108,S109)、1部の用紙の必要枚数が揃った(ステップS111)状態である。この状態から図13(b)に示すように束搬送ローラ13a,13bにくわえ込まれ(ステップS112)、後端フェンス27が後退し(ステップS113)、用紙束を折りプレート19方向(下方)に搬送する。そして、用紙束はステイプルユニット5による綴じ位置である用紙束の搬送方向長さの中央(L/2)で止められ、中綴じされる。
【0071】
中綴じされた用紙束は、図13(c)に示すようにさらに下方に搬送され、ストッパ21に当接させて位置決めした後(ステップS138,S139)、綴じ位置が折りプレート19の位置(折り位置)に達するまで、さらに搬送される。そして、図13(d)に示すように前記位置で用紙束を停止させ、折りプレート10を突出させて折りローラ20にニップに押し込む(ステップS147−S149)。このようにして、綴じ位置で2つ折りすることが可能になる。なお、折りプレート19の先端に用紙束に接触する程度折りプレート19を突出させておけば、前記折り位置に達するとステイプル針が折りプレート19に当接するので、折り位置の位置精度が確保できる。
【0072】
(5)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(次用紙受付)
このモードは、中綴じ製本モードにおける生産性の向上を図ったものである。中綴じ製本モードの場合、ステイプルユニット5によって2ヶ所ステイプル綴じされた用紙束は折り位置まで搬送され、折り動作が行なわれる。そこで、この用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎた瞬間、束搬送ローラ13a,13bを圧接し、次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れることができるようにしたものである。これにより、用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bから後端フェンス27を通り過ぎ、後端フェンス27が用紙整合可能状態に戻るまでの時間を短縮でき、生産性を向上させることが可能となる。このときのステイプルトレイ10と束搬送ローラ13a,13bの動作を図21および図22に示すとともに、動作手順を図20(a),(b)のフローチャートに示す。
【0073】
以下の説明で図19の中綴じ製本モードと同等な動作には、同一の参照符号を付してある。なお、この中綴じ製本モード(次用紙受付)では、図19のフローチャートのステップS142とステップS143の間に用紙束通過監視処理ステップであるステップS160を設けたもので、その他の処理は図19のフローチャートと同様であるので重複する説明は省略し、異なる点のみ説明する。
【0074】
この処理では、ステップS142で束搬送ローラ26a,26bを加圧し、用紙束の中折り位置への搬送を開始すると(図21)、用紙束通過監視処理をスタートさせる(ステップS160)。用紙束通過監視処理は、用紙束の後端が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎた時点で(ステップS160a−Yes)束搬送ローラ13a,13bを加圧する(ステップS160b)。これにより、用紙束を中折り位置側に搬送し、ステイプルトレイ10が空いた直後にステイプルトレイ10に用紙を受け入れても、ストッパ21側に落下もしくは移動することはなく、ステイプルトレイ10にスタック(集積)される(図22)。
【0075】
なお、用紙束の後端が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎるタイミングは、束搬送ローラ13a,13bを駆動するステッピングモータの駆動パスルによって検出する。その際、用紙のサイズと方向は画像形成装置側から用紙後処理装置に入力される用紙に関する情報から明らかなので、CPU360がモータを駆動したパルス数から判断する。また、束搬送ローラ13a,13bの中折り位置への搬送方向の下流側直後に光センサを設け、このセンサの出力によって判断するように構成することもできる。
【0076】
このモードでは、図20のフローチャートから分かるように、ステイプルユニット5によって2ヶ所ステイプル綴じされた用紙束は折り位置まで搬送され、折り動作が行なわれるが、この用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎたタイミングで束搬送ローラ13a,13bを互いに圧接することにより次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れることができる。すなわち、用紙を受け入れても下側に落ちることはない。中折りが終了すると、後端フェンス27を用紙整合可能状態に戻し、束搬送ローラ13a,13bを離間し、束搬送ローラ上の用紙を後端フェンス27へ位置させ、前述のように再び用紙を受け入れ整合を開始する。その結果、用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bから後端フェンス27を通り過ぎ、後端フェンス27が用紙整合可能状態に戻るまでの時間を短縮することができ、生産性が向上する。
【0077】
(5)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(次用紙受付、画像形成装置待機要求解除タイミング監視有り)
このモードは、中綴じ製本モードにおける生産性の向上を図ったものである。中綴じ製本モードの場合、ステイプルユニット5によって2ヶ所ステイプル綴じされた用紙束は折り位置まで搬送され、折り動作が行なわれる。その際、用紙束をステイプルトレイ10もしくはステイプルトレイ10より下流の折り部で処理中のため、画像形成装置から搬送されてくる用紙をステイプルトレイ10へ受け入れることができない。そこで、画像形成装置からの搬送タイミングとステイプルトレイ10への用紙受け入れタイミングを最適化して効率よく用紙の受け入れと用紙処理が行えるようにしている。
【0078】
図23はこのモードの処理手順を示すフローチャートである。以下の説明で図19の中綴じ製本モードと同等な動作には、同一の参照符号を付してある。なお、この中綴じ製本モード(次用紙受付、画像形成装置待機要求解除タイミング監視有り)では、図20のフローチャートのステップS111とステップS112の間に画像形成装置待機要求通知処理ステップ170及び待機解除タイミング監視スタートステップ171を設けたもので、その他の処理は図20(a)のフローチャートと同様であるので重複する説明は省略し、異なる点のみ説明する。なお、図23(a)がこの処理のメインルーチン、図23(b)は用紙束通過監視処理のサブルーチン、図23(c)は待機解除タイミング監視処理のサブルーチンである。
【0079】
この処理では、ステップS111で必要な積載枚数になると、中綴じを行うために次のジョブの用紙をこれまでのタイミングで画像形成装置から搬送されてもステイプルトレイ10上に収容することができないので、画像形成装置に対して用紙の搬送を停止又は遅らせる指示、ここでは画像形成装置待機要求通知を画像形成装置側に送信する(ステップS170)。そして、待機解除タイミングの監視を開始する(ステップS171)。この待機解除タイミング監視処理(ステップS171)の処理手順は、図23(c)のフローチャートに示すように、待機解除タイミングを算出し(ステップS171a)、前記算出した時間が経過すると(ステップS171b)、画像形成装置に待機解除通知を送信する(ステップS171c)というものである。画像形成装置はこの待機解除通知を受けて画像形成装置側から用紙の搬送を開始し、用紙後処理装置側では、ステップS112で束搬送ローラ13a,13bを加圧してステイプルトレイ10の下部を閉鎖し、ステイプルトレイ10への用紙の搬入を可能にする。
【0080】
その他の処理は、図20(b)の用紙束通過監視処理を含む図20(a)のフローチャートと同様なので重複する説明は省略する。
【0081】
このモードでは、画像形成装置に対して用紙の搬送を停止又は遅らせるように指示した後、先行している用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎたタイミングで束搬送ローラ13a,13bを圧接した時に、画像形成装置側から搬送される次の用紙がステイプルトレイ10に到達できるタイミングで、画像形成装置に対して用紙搬送停止又は遅延を解除させる。これにより、次の用紙がステイプルトレイ10に到達するまでの時間を短縮することが可能となり、生産性を向上させることができる。
【0082】
なお、ステップS171aにおける待機解除タイミングは、綴じ対象となる用紙の綴じ枚数分の用紙がステイプルトレイ10上に積載完了したタイミングから、綴じ位置への送りが完了する時間が用紙サイズと用紙方向に応じて決まっていることから、前記時間をカウントしておき、前記時間が経過した時点で画像形成装置側から用紙がステイプルトレイ10に送り込まれるようにタイミングを設定すれば良い。このタイミングの設定は、予めプログラムされ、CPU360はこのプログラムにしたがって処理することになる。
【0083】
(6)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(次用紙受付、画像形成装置待機要求解除タイミング監視、用紙束通過直後用紙開放動作有り)
このモードは、中綴じ製本モードにおける生産性の向上と用紙の整合性の向上を図ったものである。中綴じ製本モードの場合、図23のフローチャートに示したようにステイプルユニット5によって2ヶ所ステイプル綴じされた用紙束は折り位置まで搬送され、折り動作が行なわれる。その際、綴じ枚数分の用紙がステイプルトレイ10に排紙され、中綴じ側に送られると、次の用紙の搬入のため束搬送ローラ13a,13bが加圧され、そのニップ上に用紙束が排紙されるが、後端フェンスのように用紙束の後端(下端)部を整合させるようにはできていないため、用紙の枚数が増えると整合性が問題となる。そこで、図24に示すようなフローチャートにしたがって処理するようにした。
【0084】
以下の説明で図23の中綴じ製本モードと同等な動作には、同一の参照符号を付してある。なお、この中綴じ製本モード(次用紙受付、画像形成装置待機要求解除タイミング監視、用紙束通過直後用紙開放動作有り)では、図23のフローチャートのステップS152を省略してステップS151からステップS105の処理に移行するように構成したものである。その他の処理は図23のフローチャートと同様であるので重複する説明は省略し、異なる点のみ説明する。なお、図24(a)がこの処理のメインルーチン、図24(b)は用紙束通過監視処理のサブルーチン、図24(c)は待機解除タイミング監視処理のサブルーチンである。
【0085】
この処理では、用紙束監視ルーチン(ステップS160)で用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎたタイミングで束搬送ローラ13a,13bを圧接する(ステップS160a,S160b)。これにより引き続いて送られてくる次の用紙は束搬送ローラ13a,13b(のニップ)上にスタックされていく。ここで用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bから後端フェンス27を通り過ぎた直後(ステップS160c)、後端フェンス27を用紙整合可能状態に戻し(ステップS160d)、束搬送ローラ13a,13bを離間し(ステップS160e)、束搬送ローラ13a,13b上の用紙を後端フェンス27へ位置させることによって、束搬送ローラ13a,13b上にスタックされる用紙を少なくすることができる。
【0086】
これにより、束搬送ローラ13a,13b上にスタックされる用紙搬送方向の整合精度が少々劣る用紙を少なくすることができるため、全体の用紙束整合精度を高めることができる。続いて、後端フェンス27上に用紙を排紙し、前述のように再び用紙の受け入れと整合を行う。そして、ステップS143以降の処理を実行し、中折り処理を行う。その際、図23のフローチャートにおけるステップS152に対応する処理は、ステップS160dで実行しているので、ステップS151からステップS105の処理に移行する。
【0087】
このモードは、生産性の向上を図って束搬送ローラ13a,13bのニップ上に用紙を排紙するが、その排紙される用紙枚数を最小限に抑えるようにしたので、用紙後端の整合性を保持した上で、生産性の向上を図ることができる。
【0088】
(7)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(放出爪によって次用紙受付)
このモードも、中綴じ製本モードにおける生産性の向上を図ったもので、図19の中綴じ製本モードのフローチャートに対してステップS111とステップS112の間で用紙束通過監視スタート処理(ステップS180)を行うとともに、ステップS152の後端フェンス27を戻す処理の後段に放出爪11をホームポジションに戻す処理(ステップS190)を行ってステップS105の処理に戻すようにしたものである。このモードのメインルーチンを図25(a)に、用紙束通過監視処理のサブルーチンを図25(b)に示す。
【0089】
前述したように、中綴じ製本モードの場合、ステイプルユニット5によって2ヶ所ステイプル綴じされた用紙束は折り位置まで搬送され、折り動作を行なわれる。その際、ステイプルトレイ10上に必要枚数がスタックされた時点(ステップS111)で、用紙束通過監視スタート処理を実行し(ステップS180)、用紙束通過監視処理のサブルーチンに移行する。このサブルーチンでは、この用紙束の上端部が用紙受入可能位置を通り過ぎるタイミング(ステップS180a−Yes)で、放出爪11を用紙束放出方向と逆方向の用紙受入可能位置へ移動させる(ステップS180b,S180c,S180d)ことにより、次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れることができるようにする。この状態を図26及び図27に示す。図26は、束搬送ローラ13a,13bによって用紙束の下方(スティプラ5)への搬送が開始されたときの状態を示す。このようにして用紙束が搬送され、綴じ位置へ搬送中の用紙束の上端部が用紙受入可能位置を通過すると(ステップS180a)、図27に示すように放出爪11が用紙束放出方向と逆方向に移動し(ステップS180b−図示点線矢印)、用紙受入可能位置へ達した時点で(ステップS180c)、放出爪11を停止させる(ステップS180d)。そして、後端フェンス27を用紙整合可能状態に戻し、放出爪11を用紙束放出方向と逆方向にホームポジションへ移動させることにより放出爪11上の用紙を後端フェンス27へ位置させ、前述のように再び用紙を受け入れ、用紙の整合を開始する。
【0090】
これにより、用紙束の上端部が後端フェンス27を通り過ぎ、後端フェンス27が用紙整合可能状態に戻るまでの時間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0091】
(8)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(放出爪によって次用紙受付、用紙受付上限位置)
このモードは図25に示したモードに対して、さらに生産性の向上を意図したものである。図28(a)はこのモードのメインルーチンを図28(b)は用紙束通過監視処理のサブルーチンをそれぞれ示す。このモードは、放出爪11の用紙受け入れ位置を規定したもので、用紙受け入れ位置を図27および図29に示す受け入れ可能範囲の上限に設定したものである(ステップS180c)。
【0092】
このように構成すると、放出爪11を用紙束放出方向と逆方向から用紙受入可能位置(図27)へ移動させることにより、次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れるとき、特に放出爪11を次の用紙を受け入れ可能な最も上方の位置(図29)に位置させる。これにより(7)のモードに比べ、より早く次用紙を受け入れることができ、更に生産性を向上させることができる。
【0093】
その他、特に説明しない各部の構成、動作及び処理は、前記(7)の場合と同等に構成され、同等に機能する。
【0094】
(9)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(放出爪によって次用紙受付、放出爪待機位置を用紙サイズによって決定)
このモードは図28に示した(8)のモードに対して、さらに生産性の向上を意図したものである。図30(a)はこのモードのメインルーチンを、図30(b)は用紙束通過監視処理のサブルーチンをそれぞれ示す。このモードは、放出爪11の用紙受け入れ位置を規定したもので、用紙受け入れ位置を図31に示すように用紙サイズに応じて設定したものである。
【0095】
この処理では、ステップS105の後段で、受け入れ用紙サイズにより放出爪11の待機位置を決定し(ステップS201)、放出爪11を移動させて(ステップS202)、用紙サイズに対応した待機位置に放出爪11を移動させ(ステップS203,S204)、ステップS106以降の処理を実行する。
【0096】
このように処理するようにすると、あらかじめ用紙束のサイズに応じて放出爪11を、ステイプルトレイ10に搬入されてくる用紙をスタックできるような位置に予め移動させておくので、放出爪11を待機位置まで移動させる時間を短縮でき、(8)のモードの場合に比べてさらに生産性を向上させることができる。
【0097】
その他の処理は、図28(a),(b)のフローチャートの処理と同様なので重複する説明は省略する。
【0098】
(10)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(放出爪によって次用紙受付、放出爪待機位置を用紙サイズによって決定)
このモードは図30に示した(9)のモードに対して、整合性の向上を意図したものである。図32(a)はこのモードのメインルーチンを、図32(b)は放出爪移動制御のサブルーチンをそれぞれ示す。このモードは、前記(7)〜(9)のモードと同様に所定の位置で待機している放出爪11を、用紙束の移動にあわせ、移動させ(図33)、受入可能位置に停止させることにより、待機位置から受入可能位置まで放出爪11を移動させる時間を短縮し、さらに、生産性の向上を図ったものである。
【0099】
この処理では、図30に示した(9)のモードのステップS180に代えてステップS210で放出爪移動制御スタート処理としたものである。この処理では図32(b)に示すように、所定の必要枚数に達すると、放出爪を前述の図27に示すように用紙束の放出方向とは逆の方向に移動させ(ステップS205a−図33)、用紙束の後端位置に達したら(ステップS205b−Yes)、放出爪の移動速度を用紙束の移動速度と同じ速度にして(ステップS210c)放出爪11を用紙受け入れ可能位置まで移動させ(ステップS210d)、その受け入れ可能位置に達したら停止させる(ステップS210e)。このように動作させることにより、待機位置から受入可能位置まで放出爪11を移動させる時間を短縮でき、前記(7)〜(9)のモードに比べ生産性を向上させることができる。
【0100】
その他の処理は、図30(a)のフローチャートの処理と同様なので重複する説明は省略する。
【0101】
(11)中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(放出爪によって次用紙受付、放出爪揺動有り)
このモードは図23に示した(5)のモードに対して、整合性の向上を意図したものである。図34(a)はこのモードのメインルーチンを、図34(b)は用紙束通過監視のサブルーチンをそれぞれ示す。このモードは、図35に示すように放出爪11上にスタックされている1枚又は複数枚の用紙を後端フェンス27へ位置させるとき、1回もしくは複数回、放出爪11を後端フェンス27付近で上下に揺動させ(図35)、後端フェンス27へスタックされる1枚又は複数枚の用紙後端の整合性を高めるようにしたものである。
【0102】
この処理では、図23のフローチャートのステップS152の後段で放出爪11を後端フェンス27の位置まで移動させ(ステップS220)、その位置で1回もしくは複数回往復動させて用紙束後端を放出爪11上で整合し(ステップS221)、その後、放出爪11をホームポジションに戻して(ステップS190)用紙束後端を後端フェンス27上に乗せる。これにより、用紙束の整合性が前記(5)の場合より向上する。
【0103】
その他、処理は図23(a),(b)のフローチャートの処理と同様なので重複する説明は省略する。
【0104】
(12)綴じなし・中折りモード
綴じなし・中折りモードは、用紙束に対して綴じ動作を行うことなく中央部で折り処理を行うモードである。図36は綴じなし・中折りモードにおける動作手順を示すフローチャートである。
【0105】
このモードは、(5)で説明した中綴じ製本モードから中綴じの動作を削除したものと等価である。そのため、図19に示した中綴じ製本モードにおけるステップS131からステップS137の処理を省略し、ステップS113で後端フェンス27が用紙載置面から後退した後、直ぐに用紙束を下方向に搬送し、ストッパ21によって一旦、後端位置を突き当てて位置決めした後(ステップS138,S139,S140)折り動作を行うようになっている(ステップS141−S152)。
【0106】
その他、特に説明しない各部の動作は(5)の中綴じ製本モードの場合と同様である。
【0107】
(13)ステイプルユニット待機位置移動制御、パンチ制御、叩きコロ制御、スティプルユニット制御及び折りプレート制御
ここで、各モードにおける「ステイプルユニット待機位置移動制御」、「移動パンチ制御」、「叩きコロ制御」、「スティプルユニット制御」及び「折りプレート制御」のサブルーチンについて触れておく。
【0108】
図37はステップS104の「ステイプルユニット5を待機位置へ移動」の制御手順を示すフローチャートである。この処理では、まず、ステイプラユニット5の位置をチェックし(ステップS301)、ステイプルユニット5が後端フェンス27に対して最初にステイプルする位置の反対側にあれば(素301−Yes)、後端フェンス27を後退させ(ステップS302)、同じ側にあれば後端フェンス27を後退させることなく、それぞれステイプルユニット5をステイプルを行う指定位置側に移動させ(ステップS303)、指定位置に達すると(ステップS304)、ステイプルユニット5の移動を停止させる(ステップS305)。次いで、後端フェンス27がステップS302で後退した位置のままであれば(ステップS306−Yes)、後端フェンス27を元の位置に戻して(ステップS307)、後退していなければその状態でこの処理を終了する。
【0109】
図38はステップS106のパンチ制御の処理手順を示すフローチャートである。この処理では、まず、用紙がパンチ位置に達すると(ステップS401)、パンチ要求の有無をチェックし(ステップS402)、パンチ要求があるときのみパンチを実行する(ステップS403)。
【0110】
図39はステップS108の叩きコロ制御の処理手順を示すフローチャートである。この処理では、まず、用紙が叩き位置に達すると(ステップS501)
、叩きコロ8を所定時間駆動して用紙を後端フェンス27側に移動させ(ステップS502、S503)、動作を停止する(ステップS504)というものである。
【0111】
図40はステップS114,S124,S137のスティプルユニット5制御の処理手順を示すフローチャートである。この処理では、まず、綴じ位置にスティプラユニット5を移動させ(ステップS601)、指定された綴じ位置にスティプラユニット5が位置すると(ステップS602)、スティプラユニット5を停止させ(ステップS603)、スティプル動作を実行する(ステップS604)。指定個所のスティプルが終了すると(ステップS605)、次のスティプル位置に移動し、全てのスティプル位置のスティプルが終了すると、スティプラユニット5を退避させて(ステップS606)この処理を終了する。
【0112】
図41はステップS147の折りプレート19制御の処理手順を示すフローチャートである。この処理では、まず、折りプレート19を折りローラ20のニップ方向に移動させ(ステップS701)、折りプレート19の先端部が折りローラ20のニップ位置に達すると(ステップS702)、折りプレート19の移動を停止させて(ステップS703)この処理を終了する。
【0113】
ここで、前記スティプルユニット5制御のサブルーチンでスティプルを移動させるので、スティプルユニットの移動動作について触れておく。
【0114】
図5は綴じ動作に入る前のスティプルユニット5の位置を示す図である。スティプルユニット5は後端フェンス27に接触しない位置で、且つ次の綴じ位置に最も近い位置で待機する。この位置を実線又は2点鎖線で示す。
【0115】
図8は端面2個所綴じのスティプルユニット5の位置を示す図である。端面綴じモードの場合、用紙束はスティプルユニット5による綴じ位置(通常の端部綴じは、用紙搬送方向に5mm)でスティプル綴じされる。端部綴じモードでのスティプラの綴じ位置は主に手前、2ヶ所、奥の選択が可能であるが、選択された綴じ位置に応じてステッチャ5aとクリンチャ5bはスティプラ移動ガイド6によって互いの相対位置を保ったまま用紙搬送方向と直角な方向に移動してスティプラ綴じを行う。このとき、スティプルユニット5と後端フェンス27が接触するような綴じ位置の場合(小サイズ1ヶ所綴じ−図6,図7、2ヶ所綴じ−図8、中綴じ−図9)には、後端フェンス27が用紙積載面より後退し、その後、スティプルユニット5が用紙搬送方向と直角方向に移動してスティプラ綴じを行う。この動作は図9に示した中綴じの場合でも同様である。なお、綴じモードが2ヶ所綴じ(端面2ヶ所綴じ及び中綴じ)の時は、1束の綴じ毎に、用紙搬送方向と直角方向に反対側の待機位置で待機する。この待機位置は、図8、図9の実線位置及び2点鎖線の位置であり、これらの位置が交互に待機位置となる。これによって、2回目の綴じ動作から最短距離で待機位置に移動することができる。
【0116】
このように本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
【0117】
▲1▼ 中綴じ製本モードの場合、ステイプルユニット5によって2ヶ所ステイプル綴じされた用紙束は折り位置まで搬送され、折り動作を行なわれ、この用紙束の上端部が束搬送ローラ13a、13bを通り過ぎた瞬間、束搬送ローラ13a、13bを圧接することで次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れることができるので、用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bから後端フェンス27を通り過ぎ、後端フェンス27が用紙整合可能状態に戻るまでの時間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0118】
▲2▼ 先行している用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bを通り過ぎた瞬間、束搬送ローラ13a,13bを圧接した時に、画像形成装置より搬送される次の用紙が、ステイプルトレイ10に到達できるタイミングで、画像形成装置に対して、用紙搬送の停止又は遅延を解除することで、束搬送ローラ13a、13bを圧接し、画像形成装置に対して、用紙搬送の停止又は遅延を解除し、次の用紙がステイプルトレイ10に到達するまでの時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。
【0119】
▲3▼ 用紙束の上端部が束搬送ローラ13a,13bから後端フェンス27を通り過ぎた直後、後端フェンス27を用紙整合可能状態に戻し、束搬送ローラ13a、13bを離間し、束搬送ローラ上の用紙を後端フェンス27へ位置させることで、束搬送ローラ13a、13b上にスタックされる用紙を少なくすることができ、これにより、束搬送ローラ13a,13b上にスタックされる用紙搬送方向の整合精度が少々劣る用紙を少なくすることができるので、全体の用紙束整合精度を高めることができる。
【0120】
▲4▼ この用紙束の上端部が用紙受入可能位置を通り過ぎた瞬間、放出爪11を用紙束放出方向と逆方向に用紙受入可能位置へ移動させることより、次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れることができ、これにより、折り位置へ搬送中の用紙束の上端部が用紙受入可能位置を通過し、放出爪11が用紙束放出方向と逆方向に用紙受入可能位置へ移動してから、用紙束の上端部が後端フェンス27を通り過ぎ、後端フェンス27が用紙整合可能状態に戻るまでの時間を短縮でき、生産性を向上させることができる。
【0121】
▲5▼ 放出爪11を用紙束放出方向と逆方向に用紙受入可能位置へ移動させ、次の用紙を次の用紙をステイプルトレイ10へ受け入れるとき、特に放出爪11を次の用紙を受け入れ可能な最も上方の位置に位置させるので、4)の場合よりも、さらに早く次用紙を受け入れることができ、これにより更に生産性を向上させることができる。
【0122】
▲6▼ あらかじめ用紙束のサイズに応じて、放出爪11を、搬送される用紙をスタックできるような位置へ移動させておくことにより、放出爪11を待機位置まで移動させる時間を短縮でき、5)の場合よりも、さらに生産性を向上させることができる。
【0123】
▲7▼ 所定の位置で待機している放出爪11を、用紙束の移動にあわせ、移動させ、受入可能位置に停止させることにより、待機位置から受入可能位置まで放出爪11を移動させる時間を短縮でき、4)、5)、6)の場合に比べ、さらに生産性を向上させることができる。
【0124】
▲8▼ 放出爪11上にスタックされている1枚又は複数枚の用紙を後端フェンス27へ位置させるとき、1回もしくは複数回、放出爪11を後端フェンス27付近で上下に揺動させることにより、後端フェンス27へスタックされる1枚又は複数枚の用紙の整合性を4)、5)、6)、7)の場合に比べ向上させることができる。
【0125】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、中綴じ、中折り機能をコンパクトな機構で実現することが可能で、信頼性および生産性に優れた用紙処理装置あるいは画像形成システムを低コストで提供することができる。
【0126】
また、本発明によれば、中綴じ、中折り機能を有する用紙処理装置あるいは画像形成システムに対して信頼性と生産性に優れた運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システム(複写機形態)の概略構成を示す図である。
【図3】図1に示した用紙後処理装置を備えた画像形成システム(プリンタ形態)の概略構成を示す図である。
【図4】ステイプルトレイ回りの機構を示す斜視図である。
【図5】綴じ動作に入る前の後端フェンスの位置とステイプルユニットの位置を示す図である。
【図6】大サイズ1カ所綴じの場合の後端フェンスの位置とステイプルユニットの位置を示す図である。
【図7】小サイズ1カ所綴じの場合の後端フェンスの位置とステイプルユニットの位置を示す図である。
【図8】端面2個所綴じの場合の後端フェンスの位置とステイプルユニットの位置を示す図である。
【図9】中綴じの場合の場合の後端フェンスの位置とステイプルユニットの位置を示す図である。
【図10】放出ベルトと放出爪の駆動部の概略を示す図である。
【図11】端面綴じの動作を示す図である。
【図12】束搬送ローラの接離機構及び動作を示す図である。
【図13】中綴じの動作を示す図である。
【図14】後端フェンスの駆動機構を示す図である。
【図15】ストッパの駆動機構を示す図である。
【図16】本実施形態に係る用紙後処理装置の制御回路を画像形成装置とともに示すブロック図である。
【図17】端面綴じモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図18】中綴じモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図19】中綴じ・中折りモードの処理手順を示すフローチャートである。
【図20】中綴じ・中折りモード(次用紙受付)の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】中綴じ・中折りモード(次用紙受付)における用紙束搬送時の状態を示す図である。
【図22】中綴じ・中折りモード(次用紙受付)における用紙束が束搬送ローラを抜けた直後の状態を示す図である。
【図23】中綴じ・中折りモード(次用紙受付、画像形成装置待機要求解除タイミング監視有り)の処理手順を示すフローチャートである。
【図24】中綴じ・中折りモード(次用紙受付、画像形成装置待機要求解除タイミング監視、用紙束通過直後用紙開放動作有り)の処理手順を示すフローチャートである。
【図25】中綴じ製本(中綴じ・中折り)モード(放出爪によって次用紙受付)の処理手順を示すフローチャートである。
【図26】束搬送ローラによって用紙束の下方への搬送が開始されたときの状態を示す図である。
【図27】放出爪が用紙受け入れ位置に位置して、用紙を受け入れている状態を示す図である。
【図28】中綴じ・中折りモード(放出爪によって次用紙受付、用紙受付上限位置)の処理手順を示すフローチャートである。
【図29】放出爪が用紙受け入れ可能な最上部に位置に位置して、用紙を受け入れている状態を示す図である。
【図30】中綴じ・中折りモード(放出爪によって次用紙受付、放出爪待機位置を用紙サイズによって決定)の処理手順を示すフローチャートである。
【図31】図30の処理における用紙サイズに応じて用紙受け入れ位置を設定した状態を示す図である。
【図32】中綴じ・中折りモード(放出爪によって次用紙受付、放出爪待機位置を用紙サイズによって決定)の処理手順を示すフローチャートである。
【図33】放出爪の移動速度を用紙束の移動速度と同じ速度にして放出爪を用紙受け入れ可能位置まで移動させる動作を示す図である。
【図34】中綴じ・中折りモード(放出爪によって次用紙受付、放出爪揺動有り)の処理手順を示すフローチャートである。
【図35】放出爪上にスタックされている1枚又は複数枚の用紙を後端フェンスへ位置させるとき、1回もしくは複数回、放出爪を後端フェンス付近で上下に揺動させて整合させる動作を示す図である。
【図36】綴じなし・中折りモードのの処理手順を示すフローチャートである。
【図37】ステイプルユニットの待機位置移動制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図38】パンチ制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図39】叩きコロ制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図40】ステイプルユニット制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図41】折りプレート制御の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 用紙後処理装置
5 ステイプルユニット
8 叩きコロ
10 ステイプルトレイ
11 放出爪
12 ジョガーフェンス
13a,13b 束搬送ローラ
19 折りプレート
20a,20b 中折りローラ
21 ストッパ
26a,26b 束搬送ローラ
27 後端フェンス
350 制御装置
360 CPU
Claims (16)
- 画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置において、
用紙を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積された用紙束を整合させる整合手段と、
前記整合手段によって整合された用紙束を綴じる綴じ手段と、
前記集積手段と前記綴じ手段の間に配置され、前記集積手段上に積載された用紙束を前記綴じ手段側に搬送する搬送手段と、
前記各手段の動作を制御する制御手段と、
を備え、前記制御手段は、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、先行する用紙束が前記搬送手段を通過した後、前記搬送手段により用紙束の搬送経路を閉鎖し、前記集積手段へ次の用紙を受け入れさせることを特徴とする用紙処理装置。 - 前記制御手段は、前記搬送手段により用紙束の搬送経路を閉鎖するタイミングで次の用紙が前記集積手段に到達するように用紙搬送方向上流側に位置する装置に用紙を搬送するタイミングを通知することを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
- 前記用紙を搬送するタイミングは、用紙の搬送を遅らせるように指示した後、前記指示を解除するタイミングを通知することにより設定されることを特徴とする請求項2記載の用紙処理装置。
- 前記制御手段は、前記搬送手段によって用紙束を搬送している間、前記整合手段のうち用紙の後端部を規制する後端規制部を用紙搬送路から待避させ、用紙束が前記後端規制部の待避位置を通過した後、当該後端規制部を用紙束の整合が可能な状態に戻し、前記搬送手段による用紙搬送動作を停止させて用紙搬送路を解放することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
- 画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す処理手段を有する用紙処理装置において、
用紙を集積する集積手段と、
前記集積手段に集積された用紙束を整合させる整合手段と、
前記整合手段によって整合された用紙束を綴じる綴じ手段と、
前記集積手段と前記綴じ手段の間に配置され、前記集積手段上に積載された用紙束を綴じ手段側に搬送する搬送手段と、
用紙束を機外へ排出する排出手段と、
前記各手段の動作を制御する制御手段と、
を備え、前記制御手段は、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、前記搬送手段によって搬送中の用紙束が、所定位置を通過したときに次の用紙を受け入れ可能な位置へ前記排出手段を移動させ、前記集積手段へ次の用紙を受け入れることを特徴とする用紙処理装置。 - 前記排出手段は、次の用紙を受け入れ可能な位置には、搬送中の用紙束と干渉しない方向から移動することを特徴とする請求項5記載の用紙処理装置。
- 前記用紙を受け入れ可能な位置が、次の用紙を受け入れ可能な最も上方の位置であることを特徴とする請求項5または6記載の用紙処理装置。
- 前記制御手段は、前記排出手段を前記受入可能な位置へ移動させる際、前記受け入れ可能な位置への移動前に待機する位置を用紙束のサイズに応じて設定することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
- 前記制御手段は、先行する用紙束の移動にあわせ、前記排出手段を用紙受入位置まで移動させることを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
- 前記制御手段は、用紙が集積されている前記排出手段を反用紙排出方向に移動させ、先の用紙束を前記整合手段のうち用紙の後端部を規制する後端規制部に受け渡す前に、前記排出手段を搬送方向に揺動させることを特徴とする請求項5ないし9のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
- 前記綴じ手段の後段に設けられ、用紙束を折る折り手段と、
前記折り手段を越えて搬送される用紙束の後端部の位置を規制する規制手段と、
前記規制手段によって規制された用紙束を搬送する第2の搬送手段と、
を備えていることを特徴とする請求項5ないし10のいずれか1項に記載の用紙処理装置。 - 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の用紙処理装置と、
前記用紙処理装置と一体もしくは別体に設けられた画像形成装置と、
からなることを特徴とする画像形成システム。 - 画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す用紙処理方法において、
用紙を集積手段に集積する集積工程と、
前記集積工程で集積された用紙束を整合させる整合工程と、
この整合工程で整合された用紙束を綴じ手段側に搬送する搬送工程と、
前記綴じ手段によって用紙を綴じる綴じ工程と、
を備え、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、先行する用紙束が前記搬送工程で用紙束を搬送する搬送手段を通過した後、前記搬送手段により用紙束の搬送経路を閉鎖し、前記集積手段へ次の用紙を受け入れることを特徴とする用紙処理方法。 - 画像形成後の用紙に対して所定の処理を施す用紙処理方法において、
用紙を集積手段に集積する集積工程と、
前記集積工程で集積された用紙束を整合させる整合工程と、
この整合工程で整合された用紙束を綴じ手段側に搬送する搬送工程と、
前記綴じ手段によって用紙を綴じる綴じ工程と、
を備え、前記綴じ手段により用紙束の中央部を綴じる場合には、先行する用紙束が前記搬送工程で用紙束が所定位置を通過したときに、次の用紙を受け入れ可能な位置へ用紙束を排出する排出手段を移動させ、前記集積手段へ次の用紙を受け入させることを特徴とする用紙処理方法。 - 請求項13または請求項14に記載の用紙処理方法をコンピュータで実行するコンピュータプログラム。
- 請求項15に記載のコンピュータプログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録されている記録媒体。
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