JPH09234828A - 粘着フィルムの施工方法 - Google Patents
粘着フィルムの施工方法Info
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- JPH09234828A JPH09234828A JP8042304A JP4230496A JPH09234828A JP H09234828 A JPH09234828 A JP H09234828A JP 8042304 A JP8042304 A JP 8042304A JP 4230496 A JP4230496 A JP 4230496A JP H09234828 A JPH09234828 A JP H09234828A
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- Japan
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- sensitive adhesive
- layer
- adhesive film
- film
- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡素で防食性に優れた施工方法を提供する。
【解決手段】ブチルゴム系感圧粘着剤層、不織布基材層
及び高耐候性上塗り着色被覆層を積層してなり、かつ該
ブチルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が100〜1000ミ
クロンである感圧性粘着フィルムを溶融亜鉛メッキ部材
に貼付けることにより部材の防食性を改善することを特
徴とする粘着フィルムの施工方法。
及び高耐候性上塗り着色被覆層を積層してなり、かつ該
ブチルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が100〜1000ミ
クロンである感圧性粘着フィルムを溶融亜鉛メッキ部材
に貼付けることにより部材の防食性を改善することを特
徴とする粘着フィルムの施工方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な粘着フィル
ムの施工方法に関する。
ムの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送電鉄塔、配管、タンク、建屋、
設備機器等の屋外用大型鉄部材は雨、海水、太陽光線、
酸性雨などにより、部材が腐食し劣化を起こす。このた
めに部材の腐食を防止するために素地の鉄と亜鉛との合
金反応によって生じる合金層と、その上に溶融亜鉛メッ
キ層を有する溶融亜鉛メッキ部材が広く使用されてい
る。このような部材は防食性を上げるために、通常、鉄
の上に形成させる溶融亜鉛メッキの付着量を多く(メッ
キ層の膜厚を厚く)することが一般的に行われている。
しかしながら、このような部材においても長期間の屋外
暴露によってメッキ層が腐食、消耗して、部材の強度が
低下するといった問題点がある。このために、該部材に
おいては、建設後、数年経ってから防食塗装が施されて
いるのが現状である。しかしながら、このような防食塗
装は、通常、有機溶剤系塗料が使用されるために環境が
汚染されること、鉄塔等の足場の組みにくい部材では塗
装条件が悪く危険である、下塗り、中塗り、上塗り等の
塗装工程が複雑であること、各塗装間(下塗り/中塗り
の間、中塗り/上塗りの間)での乾燥が必要であり塗装
に時間が掛かること、塗装のたびに足場を組む必要があ
るので施工に手間が掛かること及び塗装時における塗料
飛散防止用に覆いが必要となるといった問題点が
設備機器等の屋外用大型鉄部材は雨、海水、太陽光線、
酸性雨などにより、部材が腐食し劣化を起こす。このた
めに部材の腐食を防止するために素地の鉄と亜鉛との合
金反応によって生じる合金層と、その上に溶融亜鉛メッ
キ層を有する溶融亜鉛メッキ部材が広く使用されてい
る。このような部材は防食性を上げるために、通常、鉄
の上に形成させる溶融亜鉛メッキの付着量を多く(メッ
キ層の膜厚を厚く)することが一般的に行われている。
しかしながら、このような部材においても長期間の屋外
暴露によってメッキ層が腐食、消耗して、部材の強度が
低下するといった問題点がある。このために、該部材に
おいては、建設後、数年経ってから防食塗装が施されて
いるのが現状である。しかしながら、このような防食塗
装は、通常、有機溶剤系塗料が使用されるために環境が
汚染されること、鉄塔等の足場の組みにくい部材では塗
装条件が悪く危険である、下塗り、中塗り、上塗り等の
塗装工程が複雑であること、各塗装間(下塗り/中塗り
の間、中塗り/上塗りの間)での乾燥が必要であり塗装
に時間が掛かること、塗装のたびに足場を組む必要があ
るので施工に手間が掛かること及び塗装時における塗料
飛散防止用に覆いが必要となるといった問題点が
【0003】ある。
【発明が解決しようとする課題】本発明は溶融亜鉛メッ
キ部材の防食性を改善することを目的としてなされたも
のである。
キ部材の防食性を改善することを目的としてなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特に補
修が必要となった溶融亜鉛メッキ部材に特定の感圧性粘
着フィルムを貼付ける施工方法が、従来からの問題点を
全て解消するものであることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特に補
修が必要となった溶融亜鉛メッキ部材に特定の感圧性粘
着フィルムを貼付ける施工方法が、従来からの問題点を
全て解消するものであることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】即ち、本発明は、ブチルゴム系感圧粘着剤
層、不織布基材層及び高耐候性上塗り着色被覆層を積層
してなり、かつ該ブチルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が1
00〜1000ミクロンである感圧性粘着フィルムを溶
融亜鉛メッキ部材に貼付けることにより部材の防食性を
改善することを特徴とする粘着フィルムの施工方法に係
わる。
層、不織布基材層及び高耐候性上塗り着色被覆層を積層
してなり、かつ該ブチルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が1
00〜1000ミクロンである感圧性粘着フィルムを溶
融亜鉛メッキ部材に貼付けることにより部材の防食性を
改善することを特徴とする粘着フィルムの施工方法に係
わる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用する感圧性粘着フィ
ルムは、ブチルゴム系感圧粘着剤層、不織布基材層及び
高耐候性上塗り着色被覆層を積層してなり、かつ該ブチ
ルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が100〜1000ミクロ
ンの感圧性粘着フィルムである。
ルムは、ブチルゴム系感圧粘着剤層、不織布基材層及び
高耐候性上塗り着色被覆層を積層してなり、かつ該ブチ
ルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が100〜1000ミクロ
ンの感圧性粘着フィルムである。
【0007】ブチルゴム系感圧性粘着剤層は、ブチルゴ
ム系の樹脂に必要に応じてポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢ビ等の熱可塑性樹脂やチタン白、炭酸カ
ルシウム等の無機質充填剤等を配合することができる。
また、ゴム老化防止剤等の有機ゴム薬品や粘着性付与
剤、軟化剤等を配合することができる。該粘着層の膜厚
は100〜1000ミクロン、特に300〜700ミク
ロンの範囲が好ましい。粘着剤層の膜厚が100ミクロ
ンを下回ると、腐食が進行し粗面となった溶融亜鉛メッ
キ層に侵入し難くなりため、付着性、耐蝕性、耐候性等
が悪くなり、一方、1000ミクロンを上回ると太陽光
線等によりフィルムの温度が上昇した際に粘着剤が軟化
し素地との付着性が低下し剥離するので好ましくない。
ム系の樹脂に必要に応じてポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢ビ等の熱可塑性樹脂やチタン白、炭酸カ
ルシウム等の無機質充填剤等を配合することができる。
また、ゴム老化防止剤等の有機ゴム薬品や粘着性付与
剤、軟化剤等を配合することができる。該粘着層の膜厚
は100〜1000ミクロン、特に300〜700ミク
ロンの範囲が好ましい。粘着剤層の膜厚が100ミクロ
ンを下回ると、腐食が進行し粗面となった溶融亜鉛メッ
キ層に侵入し難くなりため、付着性、耐蝕性、耐候性等
が悪くなり、一方、1000ミクロンを上回ると太陽光
線等によりフィルムの温度が上昇した際に粘着剤が軟化
し素地との付着性が低下し剥離するので好ましくない。
【0008】不織布基材層としては、たわみ性のある有
機質、無機質等の基材を使用することができる。特に、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の有機
質不織布基材が耐久性の点から好ましい。該不織布基材
は必要に応じてプレス、エンボス加工を施しても構わな
い。不織布基材の膜厚は、約100〜700ミクロン、
特に、200〜600ミクロンが好ましい。不織布の膜
厚が約100ミクロンを下回ると引っ掻きや衝撃により
破れたり、耐久性等が低下したりするので好ましくな
い、一方、約700ミクロンを上回ると3次曲面で剥が
れを生じたり、粘着フィルムのたわみ性が悪くなるので
取扱いが困難となり作業性が低下するので好ましくな
い。不織布層中には、上記した粘着剤が一部もしくは全
部に浸透していても構わない。特に、粘着剤が一部もし
くは全部に浸透したフィルムを使用すると熱変化が大き
い環境条件で使用された場合でもフィルムの変形が少な
く耐久性が向上するといった利点がある。
機質、無機質等の基材を使用することができる。特に、
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の有機
質不織布基材が耐久性の点から好ましい。該不織布基材
は必要に応じてプレス、エンボス加工を施しても構わな
い。不織布基材の膜厚は、約100〜700ミクロン、
特に、200〜600ミクロンが好ましい。不織布の膜
厚が約100ミクロンを下回ると引っ掻きや衝撃により
破れたり、耐久性等が低下したりするので好ましくな
い、一方、約700ミクロンを上回ると3次曲面で剥が
れを生じたり、粘着フィルムのたわみ性が悪くなるので
取扱いが困難となり作業性が低下するので好ましくな
い。不織布層中には、上記した粘着剤が一部もしくは全
部に浸透していても構わない。特に、粘着剤が一部もし
くは全部に浸透したフィルムを使用すると熱変化が大き
い環境条件で使用された場合でもフィルムの変形が少な
く耐久性が向上するといった利点がある。
【0009】高耐候性着色被覆層は、太陽光線や水等の
腐食物質が不織布層や粘着剤層に浸透してこれらの層が
劣化するのを防止し、また、フィルムの貼付け作業を容
易にするために設けられる。該着色被覆層は、例えば、
不織布基材表面に着色被覆組成物を塗装、印刷を行うこ
とにより形成できる。
腐食物質が不織布層や粘着剤層に浸透してこれらの層が
劣化するのを防止し、また、フィルムの貼付け作業を容
易にするために設けられる。該着色被覆層は、例えば、
不織布基材表面に着色被覆組成物を塗装、印刷を行うこ
とにより形成できる。
【0010】着色被覆層は、例えば、ポリアミド樹脂、
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリ
コン樹脂、弗素樹脂及びこれらの変性樹脂等のラッカ−
タイプ類(未架橋タイプ)及びポリウレタンポリオ−ル
系、酸化重合系、活性エネルギ−線等の架橋タイプ類等
の樹脂成分に着色剤及び必要に応じて有機溶剤を配合し
てなる着色被覆組成物によって形成できる。着色剤とし
ては、特に制限なしに従来から塗料分野で使用されてい
る着色顔料(金属粉末顔料、パ−ル顔料等も含む)を使
用することができる。
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリ
コン樹脂、弗素樹脂及びこれらの変性樹脂等のラッカ−
タイプ類(未架橋タイプ)及びポリウレタンポリオ−ル
系、酸化重合系、活性エネルギ−線等の架橋タイプ類等
の樹脂成分に着色剤及び必要に応じて有機溶剤を配合し
てなる着色被覆組成物によって形成できる。着色剤とし
ては、特に制限なしに従来から塗料分野で使用されてい
る着色顔料(金属粉末顔料、パ−ル顔料等も含む)を使
用することができる。
【0011】該着色被覆層は、上記着色被覆組成物を粘
着層を有する不織布層の表面に直接印刷及び塗布して
も、ブチルゴム系粘着剤表面に着色被覆組成物を印刷及
び塗布し、ブチルゴム系粘着剤層及び着色被覆層を有す
るフルムを形成した後、このフィルムのブチルゴム系粘
着剤層を上記不織布表面に貼付け(ラミネ−ト)を行う
ことにより形成することができる。印刷及び塗布は、例
えば、ロ−ラ−、吹付け、刷毛、凸版印刷、凹版印刷、
平版印刷、及び孔版印刷(スクリ−ン印刷)などの印刷
及び塗装手段で行うことができる。着色被覆層の膜厚
は、通常、乾燥膜厚で約10〜200ミクロン、特に2
0〜100ミクロンの範囲が好ましい。着色被膜層表面
に必要に応じてクリア−被覆組成物を塗装、印刷するこ
とによって形成できる。また、着色被覆組成物及びクリ
ア−被覆組成物には、上記した以外に必要に応じて、紫
外線吸収剤、紫外線安定剤、ハジキ防止剤、流動調整
剤、硬化触媒、充填剤等を配合することができる。
着層を有する不織布層の表面に直接印刷及び塗布して
も、ブチルゴム系粘着剤表面に着色被覆組成物を印刷及
び塗布し、ブチルゴム系粘着剤層及び着色被覆層を有す
るフルムを形成した後、このフィルムのブチルゴム系粘
着剤層を上記不織布表面に貼付け(ラミネ−ト)を行う
ことにより形成することができる。印刷及び塗布は、例
えば、ロ−ラ−、吹付け、刷毛、凸版印刷、凹版印刷、
平版印刷、及び孔版印刷(スクリ−ン印刷)などの印刷
及び塗装手段で行うことができる。着色被覆層の膜厚
は、通常、乾燥膜厚で約10〜200ミクロン、特に2
0〜100ミクロンの範囲が好ましい。着色被膜層表面
に必要に応じてクリア−被覆組成物を塗装、印刷するこ
とによって形成できる。また、着色被覆組成物及びクリ
ア−被覆組成物には、上記した以外に必要に応じて、紫
外線吸収剤、紫外線安定剤、ハジキ防止剤、流動調整
剤、硬化触媒、充填剤等を配合することができる。
【0012】本発明で使用する感圧性粘着フィルムは、
ブチルゴム系感圧粘着剤層、不織布基材層及び高耐候性
上塗り着色被覆層を順次積層してなるものであるが、必
要に応じてブチルゴム系感圧粘着剤層の片面(不織布基
材でない面、むきだしになっている面)に、例えば、シ
リコン、ワックス、弗素樹脂等の離型剤で処理した紙、
フィルムあるいはそれ自体離型性を示すフィルムなどの
離型性フィルムを積層しておくことができる。該離型性
フィルムの厚みは、約10〜500ミクロン、特に約2
0〜100ミクロンの範囲が好ましい。該離型性フィル
ムは部材に貼付ける際には粘着剤層から剥離が行われ
る。
ブチルゴム系感圧粘着剤層、不織布基材層及び高耐候性
上塗り着色被覆層を順次積層してなるものであるが、必
要に応じてブチルゴム系感圧粘着剤層の片面(不織布基
材でない面、むきだしになっている面)に、例えば、シ
リコン、ワックス、弗素樹脂等の離型剤で処理した紙、
フィルムあるいはそれ自体離型性を示すフィルムなどの
離型性フィルムを積層しておくことができる。該離型性
フィルムの厚みは、約10〜500ミクロン、特に約2
0〜100ミクロンの範囲が好ましい。該離型性フィル
ムは部材に貼付ける際には粘着剤層から剥離が行われ
る。
【0013】本発明で使用する溶融亜鉛メッキ部材は、
新設のものでも差支えないが、好ましくは建設後、数年
経って、部材の防食性が低下し補修が必要となった溶融
亜鉛メッキ部材であることが好ましい。溶融亜鉛メッキ
部材の溶融亜鉛メッキ付着量は、新設では、通常、約3
00〜2000g/m2 、特に400〜1000g/m
2 の範囲である。そして補修が必要となる溶融亜鉛メッ
キ付着量は初期の付着量に対して、通常、約50%以
下、更に約5〜30%以下の範囲である。
新設のものでも差支えないが、好ましくは建設後、数年
経って、部材の防食性が低下し補修が必要となった溶融
亜鉛メッキ部材であることが好ましい。溶融亜鉛メッキ
部材の溶融亜鉛メッキ付着量は、新設では、通常、約3
00〜2000g/m2 、特に400〜1000g/m
2 の範囲である。そして補修が必要となる溶融亜鉛メッ
キ付着量は初期の付着量に対して、通常、約50%以
下、更に約5〜30%以下の範囲である。
【0014】本発明の粘着フィルムの施工方法は、溶融
亜鉛メッキ部材表面に粘着フィルムの感圧性粘着層面を
重ね粘着フィルムの着色被覆層表面方向から押し付けて
圧着し貼付けることにより実施できる。貼付け後の粘着
フィルムの接着力は約7N(幅1cm)以上、好ましく
は約10〜25N(幅1cm)(測定温度20℃)の範
囲が好ましい。接着力が約7N(幅1cm)を下回ると
雨、太陽光線、熱等の外的要因により膨れ、剥がれ等の
欠陥を生じ耐久性が低下するので好ましくない。
亜鉛メッキ部材表面に粘着フィルムの感圧性粘着層面を
重ね粘着フィルムの着色被覆層表面方向から押し付けて
圧着し貼付けることにより実施できる。貼付け後の粘着
フィルムの接着力は約7N(幅1cm)以上、好ましく
は約10〜25N(幅1cm)(測定温度20℃)の範
囲が好ましい。接着力が約7N(幅1cm)を下回ると
雨、太陽光線、熱等の外的要因により膨れ、剥がれ等の
欠陥を生じ耐久性が低下するので好ましくない。
【0015】
【実施例】本発明について、実施例を掲げて、本発明を
更に詳細に説明する。
更に詳細に説明する。
【0016】設置後10年が経過した送電鉄塔(溶融亜
鉛メッキ付着量が初期に約500g/m2 あったものが
200g/m2 と60%腐食して消耗し、白錆及び赤錆
が発生した素材)に粘着剤層(ブチルゴム粘着剤、膜厚
600ミクロン、黒色)、不織布(ポリエステル樹脂、
膜厚400ミクロン)及び上塗り着色被覆層(燐ペン状
アルミニウム金属粉末を含有するアクリル樹脂系有機溶
剤塗料を乾燥膜厚が50ミクロンになるように塗装して
得られる層)で構成される粘着フィルムを強く押付けて
貼付けた。貼付けた粘着フィルムの48時間後の接着力
は21N(幅1cm)であり良好であった。また、屋外
暴露試験1年後の粘着フィルムはワレ、ハガレ、光沢変
化、変色等の異常はなく、また、接着力も23N(幅1
cm)で良好であった。送電鉄塔と同程度に腐食した溶
融亜鉛メッキ鋼板(幅10×長さ30cm)に上記と同
様の粘着フィルムを強く押付けて貼付けた。貼付けた粘
着フィルムの48時間後の接着力は21N(幅1cm)
で良好であった。次ぎに、このパネルを耐湿試験(50
℃、100%RH、試験500時間)を行った結果、膨
れ等の以上がなく、また、接着力は23N(幅1cm)
で良好であった。また、塩水噴霧試験(JISK 54
00 試験時間1000時間)を行った結果、錆、剥が
れ等の異常はなく良好であった。上記した試験結果は同
一素材に表面錆、汚れのケレン処理、ジンクリッチプラ
イマ−塗装、エポキシ樹脂塗装2回仕上げ及びウレタン
樹脂塗装2回仕上げに相当する性能であった。
鉛メッキ付着量が初期に約500g/m2 あったものが
200g/m2 と60%腐食して消耗し、白錆及び赤錆
が発生した素材)に粘着剤層(ブチルゴム粘着剤、膜厚
600ミクロン、黒色)、不織布(ポリエステル樹脂、
膜厚400ミクロン)及び上塗り着色被覆層(燐ペン状
アルミニウム金属粉末を含有するアクリル樹脂系有機溶
剤塗料を乾燥膜厚が50ミクロンになるように塗装して
得られる層)で構成される粘着フィルムを強く押付けて
貼付けた。貼付けた粘着フィルムの48時間後の接着力
は21N(幅1cm)であり良好であった。また、屋外
暴露試験1年後の粘着フィルムはワレ、ハガレ、光沢変
化、変色等の異常はなく、また、接着力も23N(幅1
cm)で良好であった。送電鉄塔と同程度に腐食した溶
融亜鉛メッキ鋼板(幅10×長さ30cm)に上記と同
様の粘着フィルムを強く押付けて貼付けた。貼付けた粘
着フィルムの48時間後の接着力は21N(幅1cm)
で良好であった。次ぎに、このパネルを耐湿試験(50
℃、100%RH、試験500時間)を行った結果、膨
れ等の以上がなく、また、接着力は23N(幅1cm)
で良好であった。また、塩水噴霧試験(JISK 54
00 試験時間1000時間)を行った結果、錆、剥が
れ等の異常はなく良好であった。上記した試験結果は同
一素材に表面錆、汚れのケレン処理、ジンクリッチプラ
イマ−塗装、エポキシ樹脂塗装2回仕上げ及びウレタン
樹脂塗装2回仕上げに相当する性能であった。
【0017】
【発明の効果】以上説明した本発明の粘着フィルムの施
工方法によると、防食塗装と比較して、塗装による環境
汚染がない、施工が簡単であり手間が掛からない等の顕
著な効果がある。
工方法によると、防食塗装と比較して、塗装による環境
汚染がない、施工が簡単であり手間が掛からない等の顕
著な効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJA C09J 7/02 JJA JJV JJV
Claims (1)
- 【請求項1】ブチルゴム系感圧粘着剤層、不織布基材層
及び高耐候性上塗り着色被覆層を積層してなり、かつ該
ブチルゴム系感圧粘着剤層の膜厚が100〜1000ミ
クロンである感圧性粘着フィルムを溶融亜鉛メッキ部材
に貼付けることにより部材の防食性を改善することを特
徴とする粘着フィルムの施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8042304A JPH09234828A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 粘着フィルムの施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8042304A JPH09234828A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 粘着フィルムの施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09234828A true JPH09234828A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12632289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8042304A Pending JPH09234828A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 粘着フィルムの施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09234828A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059831A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 積水化学工業株式会社 | 防食用粘着剤、防食用粘着剤層及び防食用粘着テープ |
JP2021006675A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-21 | ショーボンド建設株式会社 | 鋼材の防錆防食方法、防錆防食処理鋼材、鋼材の保護補修方法及び粘着シート |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP8042304A patent/JPH09234828A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059831A (ja) * | 2018-10-12 | 2020-04-16 | 積水化学工業株式会社 | 防食用粘着剤、防食用粘着剤層及び防食用粘着テープ |
JP2021006675A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-21 | ショーボンド建設株式会社 | 鋼材の防錆防食方法、防錆防食処理鋼材、鋼材の保護補修方法及び粘着シート |
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