JPH09234246A - β2ミクログロブリンと親和性を有する材料及びそれを用いた体液浄化カラム - Google Patents

β2ミクログロブリンと親和性を有する材料及びそれを用いた体液浄化カラム

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JPH09234246A
JPH09234246A JP8244864A JP24486496A JPH09234246A JP H09234246 A JPH09234246 A JP H09234246A JP 8244864 A JP8244864 A JP 8244864A JP 24486496 A JP24486496 A JP 24486496A JP H09234246 A JPH09234246 A JP H09234246A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、透析アミロイド症の原因物質である
β2ミクログロブリンとヒト血液、血漿等の高濃度タン
パク溶液中においても高効率でかつ選択的に結合し、滅
菌操作に対して安定で、かつ安価である材料を提供する
ことを目的とする。さらに、該材料を用いたβ2ミクロ
グロブリン除去用の体液浄化カラムを提供することを目
的とする。 【解決手段】尿素結合、あるいはチオ尿素結合を含むこ
とを特徴とするβ2ミクログロブリンと親和性を有する
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、β2ミクログロブ
リンと親和性を有する材料に関するものである。特に、
ヒト血液等の高濃度タンパク溶液中に存在するβ2ミク
ログロブリンを除去するカラム、あるいはβ2ミクログ
ロブリンを検出あるいは測定するための材料として好適
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】透析アミロイド症は長期透析患者に見ら
れる合併症の一つである。このアミロイドを構成するタ
ンパク質がβ2ミクログロブリンであることは既に知ら
れている。β2ミクログロブリンは、主要組織適合性抗
原クラスIを構成する2本鎖の軽鎖としてほとんどすべ
ての細胞表面上に存在している他、体液中にも重鎖と結
合していない遊離の状態で存在している。長期透析患者
では、血液中に遊離の状態で存在しているβ2ミクログ
ロブリンが健常人の10〜100倍にまで増大してお
り、これを低減することがアミロイド症を予防、治療す
るためには必要である。
【0003】従来用いられている血液濾過や透析濾過に
よってβ2ミクログロブリンの除去率を高めるには膜の
孔径を大きくする方法がある。しかし、十分に除去しよ
うとするとアルブミンのような有用タンパクの漏出が避
けられない。一方、抗β2ミクログロブリン抗体や疎水
性リガンドを用いた吸着によってβ2ミクログロブリン
を除去しようとする試みもある。しかし、これもコスト
や選択性の面で実際に血液、血漿中での吸着除去に用い
るまでには至っていない。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明はβ2ミクロ
グロブリンと高効率でかつ選択的に結合し、滅菌操作等
に対して安定で、かつ安価であるβ2ミクログロブリン
と親和性を有する材料およびそれを用いた体液浄化カラ
ムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的に
沿って鋭意研究した結果、尿素結合あるいはチオ尿素結
合を有する化合物がβ2ミクログロブリンと高い親和性
を有することを見出し、本発明を完成するに至った。す
なわち本発明は、尿素結合あるいはチオ尿素結合を含む
ことを特徴とするβ2ミクログロブリンと親和性を有す
る材料、およびそれを用いた体液浄化カラムに関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明材料は、β2ミクログロブ
リンとの親和性に優れた材料とすることができる点で、
芳香族環を有することが好ましい。又、同様の理由で水
素結合形成可能な基を含むことが好ましい。
【0007】具体例としては、例えば、次の芳香族環お
よび/または水素結合形成可能な基を含む尿素あるいは
チオ尿素化合物が挙げられる。
【0008】
【化1】 ここで、XはOあるいはSであり、kは0以上の整数で
ある。また、R1、R2,R3は水素結合形成可能な基
あるいは芳香族置換基であり、同一でも異なっていても
構わない。kが2以上の場合にはR3は繰り返しに伴
い、交互に水素結合形成可能な基、芳香族置換基となる
ことが好ましい。水素結合の形成が可能な官能基として
は、水酸基あるいはアミノ基、特に2級あるいは3級の
アミノ基が好ましい。
【0009】本発明において、尿素結合あるいはチオ尿
素結合の置換基としては特に限定はなく、ヘキシル基、
オクチル基、ドデシル基などの脂肪族化合物やシクロヘ
キサン、シクロペンタンのような脂環族化合物が用いら
れるが、より好ましくはフェニル基、ナフチル基、アン
トラシル基等の芳香族化合物が用いられる。また、アミ
ノヘキシル基、モノメチルアミノヘキシル基、ジメチル
アミノヘキシル基、アミノオクチル基、アミノドデシル
基、トリル基、クロロフェニル基、ニトロフェニル基、
ジフェニルメチル基、アミノジフェニルメチル基等の誘
導体も好適に用いられる。さらに、アミノ基、水酸基、
カルボキシル基、メルカプト基等のような水素結合を形
成可能な官能基を持つものも置換基として好ましく用い
られる。例えば、水酸基を有する化合物として、ヒドロ
キシプロパン、1,3 ジアミノ-2-ヒドロキシプロパン、
ヒドロキシブタノン基、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシピ
リジン等の化合物や、グルコース、グルコサミン、ガラ
クトサミン、マルトース、セルビオース、スクロース、
アガロース、セルロース、キチン、キトサン等の単糖、
オリゴ糖、多糖等の糖質あるいはそれらの誘導体が置換
基として好ましく用いられる。また、アミノ基を有する
化合物としては例えば、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロ
ピレントリアミン、ポリエチレンイミン、N―メチル―
2,2 ’ジアミノジエチルアミン等が好ましく用いられ
る。最も好ましくは、水酸基やアミノ基を有する化合物
(糖質あるいはその誘導体を含む)のような水素結合形
成可能な基と芳香族化合物の両方を尿素結合あるいはチ
オ尿素結合の置換基として有するものが挙げられる。
【0010】また、本発明材料としては、モノマ、オリ
ゴマ、ポリマのいずれでも良いため、上記置換基あるい
はその一部が重合されているものも本発明材料に含まれ
る。すなわち、上記置換基あるいはその一部として、ナ
イロン、ポリメチルメタクリレート、ポリスルホン、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリビニルアルコール、ポ
リテトラフルオロエチレンなどの合成高分子や、セルロ
ース、コラーゲン、キチン、キトサンおよびそれらの誘
導体を含む天然高分子などの繰り返し単位が好適に用い
られる。つまり、単独重合、共重合あるいはブレンドさ
れたこれら合成高分子や天然高分子などに、尿素結合あ
るいはチオ尿素結合を導入することが好適に行われる。
さらに、金属、セラミック、ガラスなどの無機材料を適
当な高分子で被覆したものも好適に用いられる。
【0011】さらに、尿素結合、チオ尿素結合を分子構
造内に複数個有するような、ポリ尿素あるいはポリチオ
尿素も本発明材料として好ましい。この場合にも、尿素
結合、チオ尿素結合の置換基として上記置換基のいずれ
をも用いることができるが、最も好ましくは、水酸基や
アミノ基を有する化合物(糖質あるいはその誘導体を含
む)のような水素結合形成可能な基と芳香族化合物の両
方を尿素結合あるいはチオ尿素結合の置換基として有す
ることができる。
【0012】本発明材料は一般に公知の方法で合成する
ことができる。例えば脂肪族化合物や芳香族化合物に尿
素結合あるいはチオ尿素結合を導入する場合には、イソ
シアネート誘導体あるいはイソチオシアネート誘導体と
アミノ化合物とを反応させる方法を用いることができ
る。イソシアネートあるいはイソチオシアネートとして
は例えば、エチルイソシアネート、ステアリルイソシア
ネート、n-ブチルイソシアネート、iso-ブチルイソシア
ネート、n-プロピルイソシアネート、メチルイソチオシ
アネート、エチルイソチオシアネート、n-ブチルイソチ
オシアネート、ベンジルイソチオシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネー
ト、シクロヘキシルイソチオシアネート、シクロヘキシ
ルジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートあるいは
イソチオシアネートのいずれをも用いることができる
が、より好ましくはフェニルイソシアネート、クロロフ
ェニルイソシアネート、フルオロフェニルイソシアネー
ト、ブロモフェニルイソシアネート、ニトロフェニルイ
ソシアネート、トリルイソシアネート、メトキシフェニ
ルイソシアネート、1-ナフチルイソシアネート、4,4'ジ
フェニルメタンジイソシアネート、3,3',5,5' テトラエ
チル4,4'ジイソシアナトジフェニルメタン、フェニルイ
ソチオシアネート、ニトロフェニルイソチオシアネー
ト、トリルイソチオシアネート、メトキシフェニルイソ
チオシアネート、1-ナフチルイソチオシアネート等の芳
香族イソシアネートあるいはイソチオシアネートが用い
られる。また、本発明に用いるアミノ化合物のアミノ基
としては1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基の
いずれでも良く、アミノ化合物としては例えば、sec-オ
クチルアミン、6-アミノ-n- カプロン酸、3-アミノ-1-
プロペン、アミノイソ酪酸、アミノピリジン、アミノベ
ンゼンスルホン酸、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジプロピレ
ントリアミン、N-メチル- ジアミノジエチルアミン、ポ
リエチレンイミンなどのいずれをも用いることができる
が、アミノ基の反応性を考えると、反応に用いるアミノ
基として少なくとも一つ1級アミノ基を有することが好
ましい。さらに、水酸基を有するアミノ化合物も好まし
く用いることができる。すなわち、2-エタノールアミ
ン、3-プロパノールアミン、6-ヘキサノールアミン、1,
3 ジアミノ-2- ヒドロキシプロパン、グルカミン等の脂
肪族アミンおよびN-メチル1,3-ジアミノプロパノール等
の誘導体、あるいは、4-アミノフェノール、ジアミノフ
ェノール、アミノヒドロキシピリミジン、ジアミノヒド
ロキシピリミジン、ジアミノヒドロキシピラゾール等の
芳香族アミン、あるいはセリン、チロシン等のアミノ酸
類が用いられる。また、エピクロロヒドリンおよびアミ
ノ化合物、あるいは1,3 ジブロモ-2- ヒドロキシプロパ
ンを反応させることによって水酸基のみを有する化合物
あるいはアミノ基のみを有する化合物から水酸基を有す
るアミノ化合物を合成することも好ましく行われる。こ
のときのアミノ化合物とイソシアネート誘導体あるいは
イソチオシアネート誘導体の混合比は任意に選択できる
が、イソシアネートあるいはイソチオシアネート基と水
酸基の反応を抑制するために、アミノ基量をイソシアネ
ート基量と等量あるいはアミノ基を過剰になるようにす
ることが好ましい。また、糖質に尿素結合あるいはチオ
尿素結合を導入する場合も上記と同様な方法を用いるこ
とができる。すなわち、キトサンやグルコサミンのよう
なアミノ基を有する糖質の場合には、上述したようなイ
ソシアネート誘導体あるいはイソチオシアネート誘導体
を反応させることができる。セルロースのようなアミノ
基を有さない糖質の場合には、糖質の水酸基をエピクロ
ルヒドリン、トレシルクロライドなどを用いて活性化さ
せた後に、アンモニアやジアミノエタンなどと反応させ
てアミノ基を導入し、このアミノ基を利用して、糖質に
尿素結合あるいはチオ尿素結合を導入することができ
る。
【0013】さらに、本発明材料がオリゴマあるいはポ
リマの場合には、例えば、イソシアネート基、カルボキ
シル基あるいはスクシンイミド基等のカルボン酸の活性
エステル基を有するオリゴマあるいはポリマに、尿素誘
導体あるいはチオ尿素誘導体のアミノ基を反応させる方
法が好ましく用いられる。反応に利用されるアミノ基と
しては、尿素結合、チオ尿素結合の末端のアミノ基の反
応性は低いため、それ以外の部位に存在するアミノ基が
好ましい。また、アミノ基を有するオリゴマ、ポリマ、
あるいはアンモニア、ジアミノエタン、1,3 ジアミノプ
ロパン、1,3 ジアミノ-2- ヒドロキシプロパンなどによ
りアミノ基を導入したオリゴマ、ポリマに上述したよう
なイソシアネート誘導体あるいはイソチオシアネート誘
導体を反応させることも好ましい方法である。アミノ
基、イソシアネート基、カルボキシル基、あるいはスク
シンイミド基等のカルボン酸の活性エステル基などの官
能基は、必要に応じてオリゴマ、ポリマに導入すること
ができる。
【0014】さらに本発明材料がポリ尿素あるいはポリ
チオ尿素の場合には、例えばポリイソシアネート誘導体
あるいはポリイソチオシアネート誘導体とポリアミノ化
合物とを反応させる方法を用いることができる。通常、
試薬の量はポリイソシアネートあるいはポリイソチオシ
アネート1モルに対して、0. 1〜5モルのポリアミン
が好ましく用いられる。ポリイソシアネートあるいはポ
リイソチオシアネートとしてはヘキサメチレンジイソシ
アネート、シクロヘキシルジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート、4,4'ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、3,3',5,5' テトラエチル4,4'ジイソシアナトジフ
ェニルメタン、キシレンジイソシアネート、メチレンビ
ス(4-フェニルイソチオシアネート)等が好適に用いら
れる。また、ポリアミノ化合物としてはジアミノエタ
ン、ジアミノプロパン、1,3 ジアミノ-2- ヒドロキシプ
ロパン、N-メチル1,3-ジアミノ-2- プロパノール、ジア
ミノフェノール、N,N'- ジアミノピペラジン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、ポリエチレンイミン、ジプロピレントリ
アミン、N-メチルジアミノエチルアミンなどを好ましく
用いることができる。上記すべての反応は標準的には、
反応温度は0〜150℃、反応時間は0.1〜24時間
で行われる。使用しうる溶媒としては、メタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、n-ブタノール、ヘ
キサン、アセトン、N,N ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化
水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類等が挙げられる。反応終了後の反
応液は、必要に応じ、ろ過、濃縮などの通常の後処理の
後、カラムクロマトグラフィー、再結晶などの操作によ
り、精製されることができる。また、水不溶性の材料の
場合、ガラスフィルター等を用いて洗浄することも好ま
しい方法である。
【0015】本発明の中で水不溶性の材料は、β2ミク
ログロブリン吸着材として特に好ましく用いられる。
【0016】本願発明の材料は、体液浄化カラムとして
好ましく用いられる。カラムとして用いる場合には、そ
の形状は特に限定されないが、ビーズ、繊維、織物、中
空糸等の形状が好ましい。また、本材料は、単独での使
用のみならず、適当な材料に固定化したり、他材料と混
合して前記形状に加工しても良い。本発明の吸着材を用
いたカラムは体外循環回路に直接組み込んでもよいし、
あるいは、体内から取り出した血液を遠心分離器、膜型
血漿分離器で処理し、血球成分と血漿成分を分離した
後、血漿成分のみをカラムに通過させ、再び血球成分と
あわせて体内に戻すという方法で使用してもよい。本発
明体液浄化カラムの一態様につき、断面図を図1として
示す。又、本発明体液浄化カラムを用いた場合回路図の
一態様につき、図2に示す。
【0017】以下、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。
【0018】
【実施例】
実施例1 キトサンビーズへの尿素結合の導入 下記構造式[1] を有する、粒径0.1mm のキトサンビーズ
(商品名「キトパールAL-01 」、富士紡(株)製)12ml
(沈降時体積、乾燥重量は1.0 g)を20mlのN,N-ジメチ
ルホルムアミド中で攪拌し、ガラスフィルターによっ
て、ビーズと溶液の分離を行った。この操作を1回5分
間、20回繰り返し、含有水分をN,N-ジメチルホルムア
ミドと完全に置換させた。
【0019】このビーズを1 gのp-クロロフェニルイソ
シアネートを溶解させた100ml のN,N-ジメチルホルムア
ミドに徐々に添加し、攪拌しながら室温で1時間反応さ
せた。その後、ガラスフィルターを用いて、ビーズと溶
液とを分離し、このビーズを20mlのN,N-ジメチルホルム
アミド中で5分間攪拌することによって洗浄を行った。
この洗浄操作を20回繰り返し、未反応のp-クロロフェ
ニルイソシアネートを完全に除去した。続いて、蒸留水
による洗浄操作を同様に行い、N,N-ジメチルホルムアミ
ドを蒸留水と置換することによって、次の構造式[2] を
有するキトサンビーズを得た。
【0020】
【化2】 実施例2 セルロースビーズへの尿素結合の導入 下記構造式[3] を有する、粒径0.2mm のアミノ化セルロ
ースビーズ(商品名「アミノ- セルロファイン」、チッ
ソ(株)製)12ml(沈降時体積)を20mlのN,N-ジメチル
ホルムアミド中で攪拌し、ガラスフィルターによって、
ビーズと溶液の分離を行った。この操作を1回5分間、
20回繰り返し、含有水分をN,N-ジメチルホルムアミド
と完全に置換させた。
【0021】このビーズを0.1 gの4,4'ジフェニルメタ
ンジイソシアネートを溶解させた100ml のN,N-ジメチル
ホルムアミドに徐々に添加し、攪拌しながら室温で1時
間反応させた。その後、ガラスフィルターを用いて、ビ
ーズと溶液とを分離し、このビーズを20mlのN,N-ジメチ
ルホルムアミド中で5分間攪拌することによって洗浄を
行った。この洗浄操作を20回繰り返し、未反応の4,4'
ジフェニルメタンジイソシアネートを完全に除去した。
さらに室温で12時間、蒸留水と反応させることによ
り、末端のイソシアネート基を加水分解してアミノ基に
した。その後にビーズを十分に蒸留水で洗浄することに
より、次の構造式[4] を有するセルロースビーズを得
た。
【0022】
【化3】 実施例3 上記実施例1、2で得られた修飾キトサンビーズ(構造
式[2] )、修飾セルロースビーズ(構造式[4] )、製造
例1のp-クロロフェニルイソシアネートの代わりにp-ク
ロロフェニルイソチオシアネートを使用して得られた修
飾キトサンビーズ(構造式[5] )、市販の未修飾キトサ
ンビーズ(構造式[1] )、キチンビーズ(構造式[6] 、
商品名「キトパールBL-01 」、富士紡(株)製)、修飾
キトサンビーズ(構造式[7] 、商品名「キトパールBCW3
003 」、富士紡(株)製)、修飾キトサンビーズ(構造
式[8] 、商品名「キトパールBCW3503 」、富士紡(株)
製)を用いて吸着試験を行った。
【0023】ビーズ400 μl をポリプロピレン製のチュ
ーブに入れ、健常人血清4ml を添加した。回転培養器を
用いて室温で1時間反応させた後、軽く遠心し、ビーズ
を沈降させ、上清を別の容器に移した。この上清とビー
ズと反応させていない血清についてβ2ミクログロブリ
ン、アルブミン、イムノグロブリンを定量した。その結
果を表1に示す。
【0024】
【化4】
【表1】 A :未処理血清 B :修飾キトサンビーズ(構造式[2] ) C :修飾セルロースビーズ(構造式[4] ) D :修飾キトサンビーズ(構造式[5] ) E :キトパールAL-01 (構造式[1] ) F :キトパールBL-01 (構造式[6] ) G :キトパールBCW3003 (構造式[7] ) H :キトパールBCW3503 (構造式[8] ) β2MG:β2ミクログロブリン IgG :イムノグロブリンG 結果の示すとおり、尿素結合を含む材料B 、C 、D 、G
、H についてはβ2ミクログロブリンの吸着が見られ
るのに対し、尿素結合を含まないE 、F については吸着
がほとんど見られない。β2ミクログロブリンの吸着と
比較して、アルブミン、イムノグロブリン、蛋白の吸着
は僅かであった。
【0025】実施例4 水酸基を有する尿素誘導体を側
鎖に有するポリスチレン繊維の作製 50重量比の海成分(46重量比のポリスチレンと4重
量比のポリプロピレンの混合物)と50重量比の島成分
(ポリプロピレン)とからなるアメリカ特許4,661,260
記載の海島型複合繊維(厚さ:2.6デニール、島の
数:16)を50gのN-メチロール- α- クロロアセト
アミド、400gのニトロベンゼン、400gの98%
スルホン酸、0.85gのパラホルムアルデヒドの混合
溶液と20℃で1時間反応させた。そして、繊維をニト
ロベンゼンで洗浄し、水中に入れて反応を停止させた。
その後、繊維を温水で再び洗浄することによって、クロ
ロアセトアミドメチル化架橋ポリスチレン繊維(以下A
MPSt繊維と略す。)を得た。
【0026】1,3ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン
(以下DAHPと略す。)10gをジメチルスルホキシ
ド(以下DMSOと略す。)500mlに溶解した。こ
の溶液に、20gのAMPSt繊維(クロロ含量20m
mol相当)を撹拌しつつ加えた。反応は25℃で6時
間行った。その後AMPStをガラスフィルター上でD
MSO500ml、続いて、N,Nジメチルホルムアミ
ド(以下DMFと略す。)50mlを用いて洗浄した。
洗浄後、1.50gのパラクロロフェニルイソシアネー
トを溶解したDMF250mlの溶液中にAMPStを
5g加えた。
【0027】反応は25℃で1時間行った。その後、ガ
ラスフィルター上で1000mlのDMFおよび250
0mlの蒸留水により洗浄した。得られたAMPSt繊
維をI とする。
【0028】実施例5 アミノ基を有する尿素誘導体を
側鎖に有するポリスチレン繊維の作製 トリエチレンテトラミン0.8gをDMSO500ml
に溶解した。この溶液に、1.0gのAMPSt(クロ
ロ含量2mmol相当)を撹拌しつつ加えた。反応は2
5℃で12時間行った。その後AMPStをガラスフィ
ルター上でDMSO500ml、続いて、DMF50m
lを用いて洗浄した。洗浄後、p−クロロフェニルイソ
シアネート1.50gを溶解したDMF250mlの溶
液中にAMPStを5g加えた。反応は25℃で1時間
行った。その後、ガラスフィルター上で1000mlの
DMFおよび2500mlの蒸留水により洗浄した。得
られたAMPSt繊維をJとする。
【0029】実施例6 実施例4で得られたAMPSt繊維Iおよび実施例5で
得られたAMPSt繊維Jをそれぞれ図1に示すモジュ
ールに充填した。図2に示す回路を用いて3時間β2ミ
クログロブリンの循環吸着実験を行った。図1のモジュ
ールには繊維3cm ×30cm(約1.5g)を充填し、図2
中、血液はβ2ミクログロブリン高値の人工透析患者血
液を50ml使用し、モジュール部以外の回路は内径2mm
の塩化ビニル製のチューブを使用した。また、ポンプに
は東京理化器械社製のペリスタポンプ(モデルMP-3)を
用いて流速10ml/minに調整した。β2ミクログロブリン
の経時変化を表2に示す。
【0030】
【表2】 この結果が示すように水酸基を有する尿素誘導体を側鎖
に有するポリスチレン繊維、アミノ基を有する尿素誘導
体を側鎖に有するポリスチレン繊維のどちらもβ2ミク
ログロブリンを吸着することが確認された。
【0031】
【発明の効果】本発明により、ヒト血液、血漿等の高濃
度タンパク溶液中においてβ2ミクログロブリンと高効
率でかつ選択的に結合し、滅菌操作に対して安定で、か
つ安価に合成できる材料が提供された。また、本発明の
材料は生体適合性に優れており臨床における使用に十分
耐えうるものである。本発明材料は、β2ミクログロブ
リンの検出あるいは、定量のための材料として、また、
β2ミクログロブリン除去カラムの材料などとして使用
可能である。これにより、透析アミロイド症の治療や発
症予防が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明体液浄化カラムの一態様につき、断面
図を示す。
【図2】本願発明体液浄化カラムを用いた一態様におけ
る回路図を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 5/00 LAW C08L 5/00 LAW 101/02 LSY 101/02 LSY

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿素結合あるいはチオ尿素結合を含むこと
    を特徴とするβ2ミクログロブリンと親和性を有する材
    料。
  2. 【請求項2】芳香族環を有することを特徴とする請求項
    1記載のβ2ミクログロブリンと親和性を有する材料。
  3. 【請求項3】水素結合形成可能な基を有することを特徴
    とする請求項1または2記載のβ2ミクログロブリンと
    親和性を有する材料。
  4. 【請求項4】該水素結合形成可能な基がアミノ基である
    ことを特徴とする請求項3記載のβ2ミクログロブリン
    と親和性を有する材料。
  5. 【請求項5】該アミノ基が2級あるいは3級アミノ基で
    あることを特徴とする請求項4記載のβ2ミクログロブ
    リンと親和性を有する材料。
  6. 【請求項6】該水素結合形成可能な基が水酸基であるこ
    とを特徴とする請求項3記載のβ2ミクログロブリンと
    親和性を有する材料。
  7. 【請求項7】該水酸基が糖質の水酸基であることを特徴
    とする請求項6記載のβ2ミクログロブリンと親和性を
    有する材料。
  8. 【請求項8】該糖質がキトサン、セルロースおよびそれ
    らの誘導体から選ばれることを特徴とする請求項7記載
    のβ2ミクログロブリンと親和性を有する材料。
  9. 【請求項9】水不溶性であることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載のβ2ミクログロブリンと親和性
    を有する材料。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の材料を
    用いた体液浄化カラム。
  11. 【請求項11】ポリスチレン、ポリスルフォン、ポリメ
    チルメタクリレートおよび、それらの誘導体の中から選
    ばれる少なくとも一つを基材とすることを特徴とする請
    求項9または10記載のβ2ミクログロブリンと親和性
    を有する材料。
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