JPH0516305B2 - - Google Patents

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JPH0516305B2
JPH0516305B2 JP62189009A JP18900987A JPH0516305B2 JP H0516305 B2 JPH0516305 B2 JP H0516305B2 JP 62189009 A JP62189009 A JP 62189009A JP 18900987 A JP18900987 A JP 18900987A JP H0516305 B2 JPH0516305 B2 JP H0516305B2
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fluid purification
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は体液浄化材及びそれを用いる体液の浄
化方法に関するものである。 (従来の技術及びその問題点) 血漿交換療法は、慢性関節リウマチ、重症筋無
力症、全身性エリテマトーデス(SLE)、劇症肝
炎、輸血後紫班病、高粘度症候群、レフサム
(Refsum)病、白血病、グツドパスチヤー
(Goodpasture)症候群、薬物中毒、血栓性血小
板減少性紫班病、血液型不適合妊娠、鎌状赤血球
貧血症、血管炎に伴う急速進行性糸球体腎炎、慢
性肝不全、血小板増多症、クリオグロブリン血
症、多発性骨髄腫による腎不全、癌、家族性高コ
レステロール血症などの難病に対する治療手段と
して広く利用されつつある。 しかし、血漿交換療法においては、1回の血漿
交換に2〜4の血漿が必要であり、このような
量の免疫グロブリンを含まない血漿を持続的に入
手するのはきわめて困難である。 このような背景のもとに、患者から分離した血
漿を浄化して再び患者の体内に戻す方法が検討さ
れ実施されてきた。その方法の一つに、有機高分
子化合物の中空糸を用いる方法がある。しかしな
がら、この方法は、分子の大きさだけで血漿成分
をふるい分けるもので、有効成分をも除去し、ま
た目づまりにより除去成分の変動をきたすという
欠点を有する。 また、吸着剤を用いる血漿浄化法も検討され、
臨床的に応用されている。血漿中の不用因子を除
去するための吸着剤としては、例えばプロテイン
A担持吸着剤、DNA担持吸着剤、トリプトフア
ン担持吸着剤、メチル化アルブミン担持吸着剤、
ヘパリン担持吸着剤等が挙げられる。これらのう
ち、生体由来のもの、例えば、プロテインA担持
吸着剤、DNA担持吸着剤は、吸着特異性に優れ
ているが、滅菌、貯蔵、製造の際に吸着特性の低
下を招くという欠点を有する。また、抗原や抗体
をリガンドとする吸着剤では、リガンドが吸着剤
から脱離した場合、免疫複合体を形成し副作用を
招く恐れがある。このような理由で生体由来の生
理活性高分子をリガンドとする吸着剤は、実用上
問題が多い。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段と作用) 本発明の体液浄化材はアガロース、セルロー
ス、デキストラン及びポリビニルアルコールから
選ばれる水酸基を有する高分子化合物と、イソシ
アナト基を有する化合物とを反応させて得られる
水不溶性高分子化合物からなるものである。 イソシアナト基を有する化合物としては、例え
ばメチルイソシアネート、エチルイソシアネー
ト、プロピルイソシアネート、ブチルイソシアネ
ート、オクチルイソシアネート、デシルイソシア
ネート、オクタデシルイソシアネート、フエニル
イソシアネート、トリルイソシアネート、ナフチ
ルイソシアネート等の一官能性イソシアネート及
び次式 OCN−R−NCO (式中、Rは炭素数2〜12の脂胞族鎖又は炭素
数6〜15の芳香族鎖を表わす。) で示される二官能性イソシアネート及び三官能性
以上の多官能性イソシアネートが挙げられる。二
官能性イソシアネートとしては、例えばヘキサメ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、o−トリジンイソシアネート、トリ
レンジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジ
イソシアネート、4,4′−ジフエニルメタンジイ
ソシアネートが挙げられ、多官能性イソシアネー
トとしては、例えばトリフエニルメタン−4,
4′,4″−トリイソシアネートが挙げられる。 本発明の体液浄化材となる水不溶性高分子化合
物としては、架橋アガロースとヘキサメチレンジ
イソシアナートとの反応生成物が好ましい。 本発明の体液浄化材となる水不溶性高分子化合
物は、乾燥状態における窒素含量が3.0〜9.0重量
%であるのが好ましく、さらに好ましくは4.5〜
5.5重量%である。その範囲のものが、体液中の
不用因子を最も良く吸着する。 本発明の体液浄化材となる水不溶性高分子化合
物は、例えば次のようにして製造することが出来
る。 水酸基を有する高分子化合物は、通常乾燥状態
のものを使用する。該高分子化合物が水分を含有
する場合には、凍結減圧乾燥、減圧乾燥等の通常
の手段によつて乾燥するか、無水有機溶媒で置換
処理を繰り返した後、使用する。置換に用いる有
機溶媒は、通常、反応に用いる溶媒と同一であ
り、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルア
セトアミド、ジメチルホルムアミド、テトラヒド
ロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトンが挙げられる。 反応は、有機溶媒に、水酸基を有する高分子化
合物を懸濁又は溶解させ、イソシアナト基を有す
る化合物を加え、通常10〜200℃、好ましくは30
〜110℃で攪拌しながら行う。この場合、水酸基
を有する高分子化合物に存在する水酸基(−
OH)とイソシアナト基を有する化合物に存在す
るイソシアナト基(−NCO)との割合は特に制
限はないが、好ましくは、−NCO/−OH(モル
比)が1以上である。 反応はすべて反応系に水分が入らない条件で行
つた後、反応系にアミン、アルコールもしくは水
を加えて残存するイソシアナト基を不活性化す
る。 使用するアミンとしては、メチルアミン、エチ
ルアミン、ブチルアミン、ジエチルアミン、エタ
ノールアミン等、アルコールとしては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等が
挙げられるがこれらに限定されるものではない。 モノイソシアネートの場合、残存している時は
溶媒で洗い流すので不活性処理は一般に不要であ
る。しかし、上記のアミン、アルコールもしくは
水で処理しても良い。 反応物を吸引取した後、反応溶媒中に加え、
常温でしばらく撹拌して残余の未反応物を溶媒に
溶解させる。反応物を吸引取し、水で繰り返し
洗浄し、通常は生理食塩水中にウエツト状態で保
存する。 反応生成物のイソシアナト基の不活性化を水又
はアルコールで行なつたものについては、生成し
た水不溶性高分子化合物の窒素含量は、乾燥状態
で3.0〜8.0重量%、とりわけ4.5〜5.5重量%のも
のが体液中の不用因子をよく吸着し、また、反応
生成物のイソシアナト基の不活性化をアミンで行
つたものについては、その窒素含量は、乾燥状態
で3.5〜9.0重量%のものが良い。 本発明の体液浄化材は、このような水不溶性高
分子化合物からなり、その形状は、粒子状、繊維
状、膜状、中空糸状等、特に制限はないが、取扱
いの容易さから粒子状及び繊維状のものが好まし
い。粒子状の場合、カラム充填した時の目づまり
及び吸着物の吸着速度の面から球径が通常10〜
5000μ、好ましくは50〜1000μであるが、これら
に限定されるものではない。 また、球状架橋物の場合、水で湿潤して含水量
50〜95%の高含水物が好ましい。 また、本発明の体液浄化材は、高圧蒸気圧滅
菌、EOG滅菌、γ−線照射滅菌等の方法により
滅菌を行うことができる。 さらに、本発明には、上述の体液浄化材を用い
る体液の浄化方法も含まれる。 体液の浄化方法の具体例としては、次のような
方法が挙げられる。例えば血液の場合には、遠心
分離法又は膜分離法により分離した血漿を上記本
発明による材料を充填したカラム内を流通させ
る。または血漿と本発明の体液浄化材を容器に入
れて一定時間攪拌した後、血漿を過する。カラ
ム流通及びバツチによる場合とも10〜42℃、好ま
しくは25〜37℃である。血漿分離器によつて分離
された血漿をプールしておき、それをカラム流通
またはバツチ法で浄化することも可能であるが、
連続的にカラムを流通させ、再び体内に戻すこと
が実用上好ましい。 本発明の血液浄化材は、全血を用いて浄化する
ことも可能である。 本発明の血液浄化材を使用した場合、血液等体
液中の不用物としては、免疫グロブリン、例えば
多発性骨髄腫患者のIgG、免疫複合体、リウマチ
因子等をよく吸着除去でき、さらに、臓器移植患
者の体内に生じた拒絶反応因子についてもよく吸
着除去することができる。特に腎移植患者では拒
絶反応因子である抗T細胞抗体(抗T warm抗
体)を有効に除去することができる。 なお、全身性エリテマトーデス患者の血漿中の
抗DNA抗体及び免疫複合体、橋本病患者の血漿
中の抗サイクログロブリン抗体及び抗甲状腺マイ
クロゾーム抗体も良く吸着除去することができ
る。 また、ガン患者の血液中には免疫抑制因子が生
じ、それが増加していくと患者の免疫作用が低下
するが、本発明の体液浄化材は、ガン患者の血液
に生じた免疫抑制因子も吸着除去することができ
る。 さらに、エイズ(後天性免疫不全症候群)患者
の血液中のエイズウイルス(HIV)を吸着除去
することができる。 (実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、これらの実施例は本発明の範囲を何ら制限
するものではない。 実施例 1 体液浄化材の製造 (1) 架橋アガロース[商品名セフアロース
(Sepharose)CL−4B;フアルマシア社製]を
蒸留水で繰り返し洗浄し、吸引過して水を充
分絞り切つた。このようにして得たウエツト状
の架橋アガロース20.0g(絶乾状で1.54g)
を、脱水したジメチルスルホキシド(以下
「DMSO」という。)250ml中に加えて常温で2
時間攪拌した。水分の入らない系でDMSOを
除去した後、新たに脱水DMSO100mlを加え
て、常温で4時間攪拌した。以下同様に100ml
(10時間)、50ml(2時間)の操作を繰り返し、
最後にDMSO50mlを加えた。この時の系内の
DMSO中の水分をカールフイツシヤー法で分
析すると10ppm以下であつた。この系にヘキサ
メチレンジイソシアネート(以下「HMDI」
という)2.5gを脱水DMSO20mlに加えた溶液
を仕込み、100℃で3時間攪拌して反応を行つ
た。反応溶媒を除去後、新たなDMSO70mlを
仕込み常温で2時間攪拌して洗浄を行つた。以
後同様に50ml(2時間)、50ml(1時間)、50ml
(3時間)、50ml(5時間)の条件で順次洗浄し
た。最後の洗浄液50ml中のイソシアナト基を滴
定分析するとイソシアナト基は検出されなかつ
た。反応物を3等分し、それぞれに脱水
DMSO50mlずつ加え、更にエタノールアミン
(5ml)、エタノール(10ml)及び水(10ml)を
それぞれ加えて攪拌(90℃、2時間)を行つ
た。反応物は多量の水で洗い溶出物が出ないこ
とを確認してから、121℃で30分間水蒸気圧滅
菌した後ウエツト状(生理食塩水)で保存し
た。 上記の方法で製造したものを、それぞれ体液
浄化材A(エタノールアミン処理物)、体液浄化
材B(エタノール処理物)及び体液浄化材C(水
処理物)とする。 (2) 架橋デキストラン[商品名セフアデツクス
(Sephadex);フアルマシア社]を蒸留水で繰
り返し洗浄し、吸引過して水を充分絞り切つ
た。このようにして得たウエツト状の架橋デキ
ストラン150.0gを凍結乾燥した(凍結乾燥後
の重量6.83g)。凍結乾燥した架橋デキストラ
ン5.0gを脱水したジメチルアセトアミド(以
下「DMAA」という。)150ml中に加え、更に、
この系にHMDI4.0gを脱水DMAA30mlに加え
た溶液を仕込み、80℃で5時間攪拌して反応を
行つた。反応溶媒を乾燥雰囲気下室温で吸引
過して除去後、新たなDMAA200mlを仕込み、
常温で1時間攪拌して洗浄した。以後、同様
に、200ml(2時間)の条件で順次5回洗浄し
た。最後の洗浄液70ml中のイソシアナト基を滴
定分析するとイソシアナト基は検出されなかつ
た。反応物を3等分しそれぞれに、脱水
DMAA50mlずつ加え、更にエチルアミン(10
ml)、プロパノール(10ml)及び水(10ml)を
それぞれ加えて、攪拌(80℃、2時間)を行つ
た。反応物は多量の水で洗い溶出物が出ないこ
とを確認してから、121℃で30分間水蒸気圧滅
菌した後ウエツト状(生理食塩水)で保存し
た。 上記の方法で製造したものを、それぞれ体液
浄化材D(エチルアミン処理物)、体液浄化材E
(プロパノール処理物)及び体液浄化材F(水処
理物)とする。 吸着試験 (1) 内径100mmのガラス製カラムに上記により製
造した本発明の体液浄化材をそれぞれ充填し、
カラムの出入口に網目50ミクロンのフイルター
をつけた。血漿は腎移植後血漿交換を行つて患
者から分離したものを用いた。吸着テスト装置
内に流通させた全血漿量は28ml、血漿循環速度
は0.3ml/分、カラムの温度は37℃であつた。
体液浄化材量、循環時間を種々変えて流通吸着
テストを行つた後の血漿中の総タンパク(以下
「TP」という)、アルブミン(以下「AL」とい
う。)、IgG、抗T細胞抗体及び抗B細胞抗体を
分析した。TPはビウレツト法、ALはBCG法、
IgGは一元放射免疫拡散法、抗T細胞抗体及び
抗B細胞抗体はCDC(complement‐dependent
cytotoxicity)テストにより測定した。 結果は表1に示した。この表から明らかなよ
うに、本発明による体液浄化材A,B,C,
D,E及びFを使用した場合は、ドナーリンパ
球に対する抗体において、T−warmはスコア
が8より小さくなり、腎移植時に出現した抗T
−warm抗体を吸着除去することがわかる。な
お、本吸着試験のいずれにおいても、カラム流
通による大きな圧損は生じなかつた(ほとんど
の場合、圧損は0〜5mmHgであつた。)。
【表】 (2) 腎移植後の患者の血漿の代わりに、多発性骨
髄腫患者の血漿を用いた他は、上記吸着試験(1)
の場合と同様にして行つた結果は、表2の通り
である。但し、この試験では抗T細胞抗体及び
抗B細胞抗体を分析のためのCDCテストは行
わなかつた。 表2から、本発明による体液浄化材A,B,
C,D,E及びFを使用すると、多発性骨髄腫
患者の血漿中のIgGをよく吸着除去することが
明らかである。なお、本吸着試験のいずれにお
いても、カラム流通による大きな圧損は生じな
かつた(ほとんどの場合、圧損は0〜5mmHg
であつた。)。
【表】 (3) 本発明による体液浄化材A0.5mlを新鮮ヒト
血漿1.5ml中に加えて、37℃で3時間振盪攪拌
した後、3000rpmで15分間遠心分離を行い上澄
み液を分析した。その結果は次の通りである。 TP AL IgG (g/dl) (g/dl) (mg/dl) 本吸着試験前 6.5 4.2 1852 本吸着試験後 5.3 3.8 1138 上記の結果より、本発明による体液浄化材A
は、IgGをよく吸着することがわかる。 実施例 2 体液浄化材の製造 架橋アガロース[商品名セフアロース
(Sepharose)CL−4B;フアルマシア社製]を蒸
留水で繰り返し洗浄し、吸引過して水を充分絞
り切つた。このようにして得たウエツト状の架橋
アガロース30.0g(絶乾状で2.0g)を、脱水し
たDMSO80ml中に加えて、常温で1時間撹拌し
た。水分の入らない系でDMSOを除去した後、
新たに脱水DMSO50mlを加えて、以後同様な操
作を繰り返した。系内のDMSO中の水分量が
50ppm以下になつた時、この系にHMDI1.4gを
脱水DMSO15mlに加えた溶液を仕込み、100℃で
1.5時間撹拌して反応を行つた(反応系内の
DMSO量は65ml)。反応溶媒を除去後、新たな
DMSO100mlを仕込み、常温で1時間撹拌して洗
浄を行つた。以後同様にして、系内のDMSO中
のイソシアナト基が滴定分析で1×10-6当量以下
になるまで繰り返し洗浄した。反応生成物は多量
の蒸留水で洗い、溶出物が出ないことを確認して
から、121℃で30分間高圧蒸気滅菌した。 このようにして製造した水不溶性高分子化合物
を吸引取し、体液浄化材No.1として以下の試験
に供した。この吸引取した水含有の水不溶性高
分子化合物の含水率は69.2%であり、また、これ
の乾燥物の窒素含量は5.11%であつた。 吸着試験 (a) 体液浄化材No.1を用いた他は実施例1の吸着
試験(3)と同様の吸着試験を行い、その結果を表
3に示した。 (b) 内径10mmのガラス製カラムに、上記の体液浄
化材No.1の3g(ウエツト状)を充填し、リウ
マチ患者血漿5mlを流速0.3ml/分、カラム温
度37℃で流通させた後、血漿中のリウマチ因子
(IgG−RF)を分析し、その結果を表3に示し
た。 なお、リウマチ因子はELISA法により測定
した。 (c) 上記の体液浄化材No.1及び全身性エリテマト
ーデス患者の血漿が容積比1:3である系を37
℃で、2時間インキユベートした後、血漿中の
抗DNA抗体を分析し、その結果を表3に示し
た。 なお、抗DNA抗体はRIA(硫安塩析)法によ
り測定した。 実施例 3 体液浄化材の製造 15gの乾燥ポリビニルアルコール(重合度約
1500)、3gのDesmodur R(トリフエニルメタ
ン−4,4′,4″−トリイソシアネートの20重量%
塩化メチレン溶液;Bayer A.G.社)及び50mlの
脱水したDMSOを攪拌装置付きフラスコに仕込
み、110℃で2時間攪拌して反応を行つた。反応
混合物は水の中に加え、沈殿物を集めて、水及び
エタノールで順次洗浄した後、水及びエタノール
で24時間ずつソツクスレー抽出した。抽出後の残
留物を体液浄化材とし、以下の試験に供した。こ
の抽出後の残留物の乾燥物の窒素含量は8.21%で
あつた。 吸着試験 体液浄化材として、上記により製造した体液浄
化材を用いた他は、実施例1の吸着試験(3)と同様
の吸着試験を行い、その結果を次に示した。 TP AL IgG (g/dl) (g/dl) (mg/dl) 本吸着試験前 6.3 4.3 1623 本吸着試験後 5.5 4.0 1280
【表】 [発明の効果] 本発明の体液浄化材を用いれば、血液等体液中
の免疫グロブリン及びその免疫複合体のみを選択
的に除去することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アガロース、セルロース、デキストラン及び
    ポリビニルアルコールから選ばれる水酸基を有す
    る高分子化合物と、イソシアナト基を有する化合
    物とを反応させて得られる水不溶性高分子化合物
    からなる免疫グロブリン及びその免疫複合体除去
    用体液浄化材。 2 イソシアナト基を有する化合物が、分子内に
    2個以上のイソシアナト基を有する化合物である
    特許請求の範囲第1項記載の体液浄化材。 3 イソシアナト基を有する化合物が次式 OCN−R−NCO (式中、Rは炭素数1〜12の脂肪族鎖又は炭素
    数6〜15の芳香族鎖を表す) で示される化合物である特許請求の範囲第1項記
    載の体液浄化材。 4 水酸基を有する高分子化合物が、架橋アガロ
    ースであり、イソシアナト基を有する化合物がヘ
    キサメチレンジイソシアネートである特許請求の
    範囲第1〜3項のいずれか1項に記載の体液浄化
    材。 5 水不溶性高分子化合物が、乾燥状態での窒素
    含量が3.0〜9.0重量%である特許請求の範囲第1
    又は4項に記載の体液浄化材。 6 免疫グロブリンが、T細胞抗体、多発性骨髄
    腫患者のIgG、リウマチ因子、抗DNA抗体、抗
    サイログロブリン抗体及び抗甲状腺マイクロゾー
    ム抗体である特許請求の範囲第1項に記載の体液
    浄化材。
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