JPH09234226A - 保育器 - Google Patents

保育器

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JPH09234226A
JPH09234226A JP8069304A JP6930496A JPH09234226A JP H09234226 A JPH09234226 A JP H09234226A JP 8069304 A JP8069304 A JP 8069304A JP 6930496 A JP6930496 A JP 6930496A JP H09234226 A JPH09234226 A JP H09234226A
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JP
Japan
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water tank
heater
humidifying
air
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JP8069304A
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Inventor
Shinichi Kobayashi
心一 小林
Toshiyuki Uesawa
寿幸 上沢
Kazuo Matsubara
一雄 松原
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Atom Medical Corp
Original Assignee
Atom Medical Corp
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Publication date
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    • F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F6/00—Air-humidification, e.g. cooling by humidification

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本体３上の空間を覆い、外部から隔離さ
れた保育室９を形成するフード７と、保育室９内の空気
を循環させる送風機４５及びその空気を温める第１のヒ
ータ４７が配置された第１の空気通路１９と、その途中
に加湿用水槽１５が配置され、加湿用水槽１５の下流側
で第１の空気通路１９に合流する第２の空気通路２１
と、加湿用水槽１５を温める第２のヒータ３７と、保育
室９内の温度を測定する第１の温度センサ５７と、加湿
用水槽１５の水温を測定する第２の温度センサ３９と、
第１の温度センサ５７による保育室９内の温度情報と第
２の温度センサ３９による加湿用水槽１５の水温情報と
がそれぞれ入力され、加湿用水槽１５の水温を保育室９
内の温度に対して予め定められた水温となるように第２
のヒータ３７を制御する制御手段とを備えた。 【効果】 加湿用水槽１５を温めて水蒸気を発生させや
すくしながら、保育室９内の温度を正確に制御すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、未熟児などを保護
育成する際に、保育室内の温度及び湿度を調節できる保
育器に関する。
【０００２】
【従来の技術】体力的に弱い未熟児などの嬰児を、外気
から隔離して最適な環境で保護育成するために保育器が
用いられている。
【０００３】この保育器は、空調機構の作動により外気
を清浄化して保育器内部に取り込むと共に、嬰児を収容
する保育室内の空気を循環させながら保育室内を所望の
温度に保ち、必要に応じて保育室内を加湿する。
【０００４】保育室内の温度は、保育室内の温度を監視
しながら循環させる空気を温めるヒータを制御して、２
５〜３８°Ｃの範囲の任意の温度に調節される。また、
保育室内の湿度は、２０〜８０パーセントの範囲の任意
の湿度が望まれている。空気を加湿する手段として例え
ば、ヒータで温められた空気をそのまま通過させる第１
の空気通路から分岐する第２の空気通路に水を蓄えた加
湿用水槽を配置し、この加湿用水槽内の水に空気を接触
させて加湿空気を生成し、この加湿空気と第１の空気通
路を通過した空気とを適宜の割合で混合するものがあ
る。
【０００５】なお、加湿用水槽内の水に空気を接触させ
るだけでは、高加湿、例えば９０パーセントの湿度を得
ることができないので、水槽内の水を沸騰させない状態
で加熱し、水蒸気を積極的に発生させて、多くの水分を
空気中に含ませるようにする試みがある。また、水槽内
の水をヒータで加熱沸騰させ、ここから発生する高温蒸
気を保育室内の空気中に含ませるようにしたものもあ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】水蒸気または高温蒸気
を積極的に発生させるものは、所望の湿度を得ることが
できるが、水蒸気または高温蒸気により保育室内を循環
する空気が加熱され、保育室内の温度が設定された温度
を越えてしまう恐れがある。
【０００７】また、加熱された水は、加熱を中止しても
その水温がすぐには下がらず、水蒸気または高温蒸気を
しばらくの間発生させてしまう。従って、保育室内の温
度が設定された温度を越えたり、また、保育室内の湿度
が所望の湿度を越えると、水温が下がるまで長い時間を
必要とし、しかもこの間、保育室内の温度や湿度の調節
が不能となる。
【０００８】本発明は、保育室内を加湿するための能力
をある程度確保しながら、温度制御を正確に行える保育
器を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の保育器は、嬰児
が載せられる本体と、この本体上の空間を覆って、外部
から隔離された保育室を形成するフードと、上記保育室
内の空気を循環させる送風機及び循環させる空気を温め
る第１のヒータが配置された第１の空気通路と、その途
中に水が蓄えられた加湿用水槽が配置され、この加湿用
水槽の下流側で上記第１の空気通路に合流する第２の空
気通路と、上記加湿用水槽を温める第２のヒータと、上
記保育室内の温度を測定する第１の温度センサと、上記
加湿用水槽の水温を測定する第２の温度センサと、上記
第１の温度センサによる上記保育室内の温度情報と上記
第２の温度センサによる上記加湿用水槽の水温情報とが
それぞれ入力され、上記加湿用水槽の水温を上記保育室
内の温度に対して予め定められた水温となるように上記
第２のヒータを制御する制御手段とを備えた。
【００１０】また、上記加湿用水槽は、上記第２の空気
通路中から取り外すことができ、上記第２のヒータは、
上記第２の空気通路中の所定位置への上記加湿用水槽の
装着が検出されたときに通電できるものが好ましい。
【００１１】さらに、上記加湿用水槽は、少なくとも貯
水部分に耐熱性及び發水性樹脂皮膜が形成されているも
のが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図１は、本発明の一実施例による保育
器１の概略を示す斜視図である。この保育器１は、本体
３の上面５が開閉自在の透明フード７で覆われ、この透
明フード７内が保育室９として用いられる。また、本体
３の上面５には、所望の温度及び湿度に調整された混合
気体を保育室９内に循環させるための吹き出し口１１と
吸い込み口１３とが形成されている。また、本体３の正
面には、引出し式に構成されている加湿用水槽１５が装
着されている。
【００１３】図２は、図１に示した保育器１のＡ−Ａ線
矢視による部分断面図である。本体３の内部には、加湿
用水槽１５の保持部１７と、加湿用水槽１５を通らない
第１の空気通路１９と加湿用水槽１５を経由する第２の
空気通路２１とが設けられている。第２の空気通路２１
は、加湿用水槽１５に空気を導入する入口側通路２３
と、加湿用水槽１５から空気を導出する出口側通路２５
とで構成されている。
【００１４】加湿用水槽１５は、大別すると、本体３の
側面側に位置する外側パネル部２７と、水が蓄えられる
貯水部２９と、貯水部２９の上面を覆う蓋板３１とで構
成されている。外側パネル部２７には、貯水部２９の水
量を確認できる窓３３が設けられている。貯水部２９
は、アルミ板で形成され、内側面には、一般にテフロン
コーティングと呼ばれるフッ素樹脂皮膜が施され、外側
面には、アルマイト加工が施されている。従って、純度
の低い蒸留水を用いた場合、水槽内にカルキ分等の不純
物が凝結しても水槽内にこびり付かず、清掃及び消毒が
容易に行える。また、外側面がアルマイト加工により外
側面の傷付きや腐食が防止される。なお、蓋板３１に
は、入口側空気通路２３の開口と出口側空気通路２５の
開口とにそれぞれ対応した２箇所の開口が形成され、そ
れぞれの開口にパッキン３５、３５が取り付けられて、
加湿された空気の漏洩を防止している。
【００１５】また、保持部１７には、加湿用水槽１５を
温めるヒータ３７と、加湿用水槽１５の温度を測定する
温度センサ３９と、加湿用水槽１５の装着を検出する装
着センサ４１とが設けられている。ヒータ３７は、過剰
な熱の発生を必要としないため、例えばセラミックヒー
タが用いられている。温度センサ３９は、例えばサーミ
スタが用いられている。また、装着センサ４１は、非接
触で加湿用水槽１５の装着を検出できるホール素子が用
いられている。このため、加湿用水槽１５の外側パネル
部２７の所定位置に磁石４３が埋め込まれている。
【００１６】図３は、図１のＢ−Ｂ矢視断面図である。
第１の空気通路１９の吸い込み口１３側には送風用のフ
ァン４５が配置され、このファン４５の下流側に空気加
熱用のヒータ４７が設けられている。ヒータ４７の下流
側には、第１の空気通路１９から分岐する第２の空気通
路２１が配置され、第１の空気通路を通る空気は、第１
の出口４９を経由して吹き出し口１１に向かい、第２の
空気通路２１を通る空気は、加湿用水槽１５（図２）を
通過して加湿され、第２の出口５１を経由して吹き出し
口１１に向かう。第１及び第２の出口４９、５１を通過
する空気の流量は、シャッタ５３によって調節され、加
湿された空気と温められた空気とが任意の割合で混合さ
れて吹き出し口１１から保育室９内に供給される。
【００１７】シャッタ５３は、例えば図示のように第１
及び第２の出口４９、５１の開口面積の和を一定にしな
がら、それぞれの出口４９、５１の開口度を調節するよ
うに構成され、それぞれの出口４９、５１から流出する
空気の混合比を変えることで保育室内を循環する空気の
湿度を加減する。
【００１８】図４は、本発明の保育器の加湿用水槽に関
連した制御ブロック図である。ＭＰＵ５５は、例えば日
立製のワンチップマイコンＨ８／５３２が用いられ、器
内温度センサ５７の出力信号と、水槽温度を測定する温
度センサ３９の出力信号とが与えられる。ＭＰＵ５５
は、それぞれ半導体リレー（ＳＳＲ）を介して加湿用水
槽を温めるヒータ３７と、循環する空気を温めるための
ヒータ４７とを制御するようなサブルーチンを内蔵のＲ
ＯＭに記憶している。また、ＭＰＵ５５は、設定された
器内温度になるようにヒータ４７の出力を制御すると共
に、内蔵のＲＯＭまたはＲＡＭに記憶されている器内温
度と水槽温度との関係を示すルックアップテーブルを参
照して、加湿用水槽のヒータ３７の出力をそのときの器
内温度に応じて制御するような別のサブルーチンを内蔵
のＲＯＭに記憶している。なお、監視／制御部５９は、
ＭＰＵ５５の動作を監視し、ＭＰＵ５５が異常な動作を
行った際に、ＭＰＵ５５の動作を中止させる等、適切な
処置を実行する。
【００１９】図５は、ＲＯＭまたはＲＡＭに予め記憶さ
れている器内温度と水槽温度との関係を示すルックアッ
プテーブルの一例である。この実施例では、器内温度と
水槽温度との相関を実測により求めて、器内温度と水槽
温度との関係をＲＯＭまたはＲＡＭに記憶させている。
具体的には、ある器内温度を設定し、このときに加湿用
水槽の水槽温度を上昇させ、器内温度が上昇しない範囲
の水槽温度の上限値を計測し、この水槽温度を器内温度
に関連付けている。従って、器内温度と水槽温度とがこ
のルックアップテーブルに設定された関係を保てば、器
内温度が加湿用水槽から発生する水蒸気の温度によって
影響されることなく、空気を温めるためのヒータ４７
（図３）の出力を調節することで、器内温度を正確に制
御できる。例えば、この器内温度が３２〜３４°Ｃの範
囲である場合、水槽温度を３６°Ｃにするように加湿用
水槽のヒータ３７の出力が制御される。
【００２０】以上、本発明の実施例について述べたが、
形状や回路構成については、様々な変形が可能である。
例えば、加湿用水槽を温めるためのヒータとしては、セ
ラミックヒータだけでなく、ペルチェ素子のような半導
体を用いてもよい。ペルチェ素子を用いると、加湿用水
槽を温めるだけでなく、冷却することも可能となるの
で、保育室内の湿度が高くなりすぎた場合に、加湿用水
槽を冷却することで、水蒸気の発生を素早く抑えること
ができる。
【００２１】また、この実施例では、加湿用水槽の表面
温度を測定しているが、水槽内の水温を直接測定しても
よい。
【００２２】
【発明の効果】上述のように構成された本発明の保育器
によれば、加湿用水槽を温めることにより水蒸気を発生
させやすくしているにもかかわらず、保育室内の温度を
正確に制御することができる。
【００２３】また、加湿用水槽が確実に装着されたとき
にヒータへの通電がおこなわれるので、水蒸気が漏れる
恐れがない。しかも、ヒータへの通電が行われていて
も、加湿用水槽を取り外せばヒータへの通電が遮断され
るので、ヒータの動作中に加湿用水槽を取り外してもヒ
ータが空焚き状態とならず、保育器本体内が加熱される
恐れがない。
【００２４】さらに、加湿用水槽の貯水部分に耐熱性、
耐薬品性及び發水性の良好な樹脂皮膜を形成することに
より、純度の低い蒸留水を用いても加湿用水槽の清掃及
び消毒を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例による保育器の概略を示す斜
視図である。
【図２】図１に示した保育器のＡ−Ａ矢視による部分断
面図である。
【図３】図１に示した保育器のＢ−Ｂ矢視断面図であ
る。
【図４】本発明の保育器の加湿用水槽に関連した制御ブ
ロック図である。
【図５】図４に示したＭＰＵに内蔵されたＲＯＭまたは
ＲＡＭに記憶されているルックアップテーブルである。
【符号の説明】
１ 保育器 ３ 本体 １５ 加湿用水槽 ３７ ヒータ ３９ 温度センサ ４１ 装着センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】嬰児が載せられる本体と、 この本体上の空間を覆って、外部から隔離された保育室
    を形成するフードと、 上記保育室内の空気を循環させる送風機及び循環させる
    空気を温める第１のヒータが配置された第１の空気通路
    と、 その途中に水が蓄えられた加湿用水槽が配置され、この
    加湿用水槽の下流側で上記第１の空気通路に合流する第
    ２の空気通路と、 上記加湿用水槽を温める第２のヒータと、 上記保育室内の温度を測定する第１の温度センサと、 上記加湿用水槽の水温を測定する第２の温度センサと、 上記第１の温度センサによる上記保育室内の温度情報と
    上記第２の温度センサによる上記加湿用水槽の水温情報
    とがそれぞれ入力され、上記加湿用水槽の水温を上記保
    育室内の温度に対して予め定められた水温となるように
    上記第２のヒータを制御する制御手段とを備えた保育
    器。
  2. 【請求項２】上記加湿用水槽は、上記第２の空気通路中
    から取り外すことができ、 上記第２のヒータは、上記第２の空気通路中の所定位置
    への上記加湿用水槽の装着が検出されたときに通電でき
    る請求項１記載の保育器。
  3. 【請求項３】上記加湿用水槽は、少なくとも貯水部分に
    耐熱性及び發水性樹脂皮膜が形成されている請求項１ま
    たは２記載の保育器。
JP8069304A 1996-02-29 1996-02-29 保育器 Pending JPH09234226A (ja)

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