JPH09232009A - 圧接端子 - Google Patents

圧接端子

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JPH09232009A
JPH09232009A JP8032335A JP3233596A JPH09232009A JP H09232009 A JPH09232009 A JP H09232009A JP 8032335 A JP8032335 A JP 8032335A JP 3233596 A JP3233596 A JP 3233596A JP H09232009 A JPH09232009 A JP H09232009A
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悟 室伏
Takafumi Kishi
孝文 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線圧入後の圧接溝の開きを防止し、安定し
た圧接接続状態を維持する。 【解決手段】 帯板状の圧接板53A、53Bを有し、
該圧接板53A、53Bの幅方向中間部に先端から縦に
延びる電線圧接溝60が形成され、該圧接溝60に電線
Wが圧入されることにより、圧接溝60の両側の腕板6
4の内側縁が電線の絶縁被覆Waに食い込んで、内部の
芯線Wbと圧接接続する圧接端子50Aにおいて、圧接
溝60の両側の腕板64の先端に、圧接溝60の入口を
閉じるように両腕板64の先端を交差させた際に、相互
に係合する係合部65、66を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧接溝に電線を圧
入することにより、圧接溝の両側の腕板の内側縁を電線
の絶縁被覆に食い込ませて、内部の芯線と圧接接続させ
る圧接端子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のワイヤーハーネスに使用
される圧接端子は、板厚0.3mm前後の銅合金の板に
よりプレス加工されており、圧接溝の幅は、加工上の制
限から通常、板厚よりも大きくなっている。しかし、圧
接溝の幅が大きいと、圧接した電線が抜けるおそれがあ
る。そこで、特開昭47−21687号公報に記載のよ
うに、スリット加工後に、打ち伸ばしにより圧接溝の幅
を狭めたものがある。
【0003】図17は同公報に記載の第1従来例の圧接
端子を示す。
【0004】この圧接端子1は、帯板状の圧接板2に、
先端から縦に延びる圧接溝6を形成し、その入口端に電
線圧入時の案内用の広幅のノッチ3を設けると共に、奥
端に芯線収容孔4を設け、ノッチ3と芯線収容部4との
間に圧接スロット7を確保して、その芯線収容部4側の
部分に打ち伸ばしによる狭幅部7aを設けている。
【0005】しかし、圧接スロット7の幅を端子加工時
に狭くするだけでは、依然、外力や熱の影響で圧接溝6
が開いた場合、電線の圧接接続状態に緩みが生じる可能
性がある。
【0006】そこで、(a)米国特許3937549
号、(b)特開昭53−53792号公報、(c)特開
平1−204373号公報、(d)米国特許43700
09号には、電線を圧接溝に圧入した後で、圧接溝の両
側の腕板の先端を内方に変形させて実質的な圧接溝の幅
を狭めることが提案され、(e)特開昭54−9059
2号公報、(f)米国特許4653830号には、圧接
溝の両側の腕板の先端を内方に変形させて交差させるこ
とが提案されている。
【0007】図18は、(a)米国特許3937549
号に記載の第2従来例の圧接端子11を示す。この圧接
端子11では、圧接板2の幅方向中間部に先端から縦に
延びる圧接溝6が形成され、その入口側に広幅のノッチ
3、奥端に芯線収容部4が形成されている。そして、電
線Wの圧入後に、圧接溝6の両側の腕板5、5の先端を
内側に変形させることにより、圧接溝6の入口を閉じる
ようにしている。
【0008】図19は、(b)特開昭53−53792
号公報に記載の第3従来例の圧接端子12、図20は、
(c)特開平1−204373号公報に記載の第4従来
例の圧接端子13を示す。これらの圧接端子12、13
では、圧接板2の幅方向中間部に先端から縦に延びる圧
接溝6が形成され、その奥端に芯線収容部4が形成され
ている。そして、電線Wの圧入後に、圧接溝6の両側の
腕板5、5の先端を内側に変形させることにより、圧接
溝6の入口を閉じるようにしている。
【0009】図21は、(d)米国特許4370009
号に記載の第5従来例の圧接端子14を示す。この圧接
端子14では、図21(a)に示すように、圧接板2の
幅方向中間部に先端から縦に延びる圧接溝6が形成さ
れ、その入口に広幅のノッチ3が形成されている。そし
て、電線Wの圧入後に、図21(b)に示すように、圧
接溝6の両側の腕板5、5の先端を内側に変形させるこ
とにより、圧接溝6の入口を閉じている。符号21で示
す円孔21は、腕板5の変形を容易に行えるようにする
ためのものである。
【0010】図22は、(e)特開昭54−90592
号公報に記載の第6従来例の圧接端子15を示す。この
圧接端子15では、電線Wを圧接溝6に圧入した後で、
治具22により、圧接溝6の両側の腕板5、5の先端を
内側に変形させて交差させている。
【0011】図23は、(f)米国特許4653830
号に記載の第7従来例の圧接端子16を示す。この圧接
端子16では、電線Wを圧接溝6に圧入した後で、圧接
溝6の両側の腕板5に設けた延出片5aを内側に丸めて
交差させている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のワ
イヤーハーネスに使用される一般的な電線では、内部の
導体が、直径0.16mm〜0.32mmの銅線を撚り
合わせたものとなっている。特殊なものでは、直径0.
1mm以下の線を使用しているものもある。従って、極
めてばらけ(ほつれ)やすく、そのために上述した
(a)〜(f)の提案がなされている。
【0013】しかし、圧接溝6の入口幅を単に狭める
(a)〜(d)に記載の技術は、両腕板5の内面が芯線
Wbに強く当たるまで腕板5を内方に変形させても、腕
板5がスプリングバックで戻ってしまい、圧接溝を完全
に閉じることはできない。そのため、芯線が細い電線の
場合には、芯線が圧接溝の入口隙間から逃げてしまい、
全体の結束が崩れて、電気的接続も不安定なものになっ
てしまう。また、単に圧接溝を狭めるだけでは芯線の押
さえが十分ではなく、振動等の外力に対して芯線が動か
ないようにするには、一度芯線の円形端面が大きく変形
する程度まで腕板5を締め付ける必要があるが、そうす
ると、端子に相当の負担を強いることになる。
【0014】また、腕板5を交差させることで圧接溝6
を閉じる(e)、(f)に記載の技術は、同じく、振動
等の外力に対して芯線が動かないようにするには、一度
芯線の円形断面が大きく変形する程度まで腕板5を締め
付ける必要があり、端子に相当の負担を強いることにな
っていた。また、単に腕板を交差させただけであるか
ら、圧接部に熱等が作用した場合には、圧接接続部の緩
みの発生を防止できない可能性があった。
【0015】本発明は、上記事情を考慮し、外力や熱等
が作用しても、圧接部分が緩むことがなく、芯線に対し
て安定した圧接接続状態を維持することができ、しかも
軽く締め付けを行うだけですむ圧接端子を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、帯板
状の圧接板を有し、該圧接板の幅方向中間部に先端から
縦に延びる電線圧接溝が形成され、該圧接溝に電線が圧
入されることにより、圧接溝の両側の腕板の内側縁が電
線の絶縁被覆に食い込んで、内部の芯線と圧接接続する
圧接端子において、前記圧接溝の両側の腕板の先端に、
前記圧接溝の入口を閉じるように両腕板の先端を交差さ
せた際に、相互に係合する係合部が設けられていること
を特徴とする。
【0017】この圧接端子では、圧接溝に電線を圧接さ
せた後で、両腕板の先端を交差させて係合部を相互に係
合させることにより、端子自身で、圧接溝が開くのを防
止することができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1記載の圧接端
子であって、前記係合部が、各腕板の外側縁に形成され
た厚み方向の折り曲げ突起からなることを特徴とする。
【0019】この圧接端子では、両腕板の外側縁に設け
た折り曲げ突起を相互に係合させることにより、両腕板
の交差状態を保持することができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1記載の圧接端
子であって、前記係合部が、各腕板の先端を交差させた
際に重合する面に形成された凹部と凸部とからなること
を特徴とする。
【0021】この圧接端子では、両腕板の先端を交差さ
せた際に重合する面に設けた凹部と凸部を係合させるこ
とにより、両腕板の交差状態を保持することができる。
【0022】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の圧接端子であって、前記圧接板が、電線の延
びる方向に間隔をおいて複数枚形成されていることを特
徴とする。
【0023】この圧接端子では、圧接板を複数枚設けた
ので、強固で確実な圧接接続状態を得ることができる。
【0024】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の圧接端子であって、前記圧接板の後側に間隔
をおいて電線の外周を保持する電線保持部が配設されて
いることを特徴とする。
【0025】この圧接端子では、圧接板の後側に配した
電線保持部に電線の外周を保持させることにより、圧接
板に対する電線の圧接状態を安定保持することができ
る。
【0026】請求項6の発明は、帯板状の圧接板を有
し、該圧接板の幅方向中間部に先端から縦に延びる電線
圧接溝が形成され、該圧接溝に電線が圧入されることに
より、圧接溝の両側の腕板の内側縁が電線の絶縁被覆に
食い込んで、内部の芯線と圧接接続する圧接端子におい
て、前記圧接溝の奥端に芯線収容孔が形成され、前記両
腕板の芯線収容孔の入口を形成する箇所に、前記両腕板
の先端を交差させて芯線収容孔を収縮させた際に、芯線
収容孔内の芯線間に食い込み係合する係合爪をそれぞれ
設けたことを特徴とする。
【0027】この圧接端子では、圧接溝に電線を圧接さ
せた後で、両腕板を内方に倒して、係合爪を芯線収容孔
内の芯線間に食い込み係合させることにより、端子自身
で、圧接溝が開くのを防止することができる。
【0028】請求項7の発明は、請求項6記載の圧接端
子であって、前記両係合爪に隣接させて、両係合爪を芯
線間に食い込ませたとき芯線の一部を抱え込む芯線抱え
込み用凹所を設けたことを特徴とする。
【0029】この圧接端子では、係合爪に隣接させて芯
線抱え込み用凹所を設けたので、係合爪をより強固に芯
線間に係合させることができる。
【0030】請求項8の発明は、請求項6または7記載
の圧接端子であって、圧接板が、電線の延びる方向に間
隔をおいて複数枚形成されていることを特徴とする。
【0031】この圧接端子では、圧接板を複数枚設けた
ので、強固で確実な圧接接続状態を得ることができる。
【0032】請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれ
かに記載の圧接端子であって、前記圧接板の後側に間隔
をおいて電線の外周を保持する電線保持部が配設されて
いることを特徴とする。
【0033】この圧接端子では、圧接板の後側に配した
電線保持部に電線の外周を保持させることにより、圧接
板に対する電線の圧接状態を安定保持することができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0035】図1は本発明の第1実施形態の圧接端子5
0Aと電線Wを示す斜視図、図2は図1のII−II矢
視断面図である。
【0036】この圧接端子50Aは、一枚の銅合金等の
弾性を有した金属板をプレス成形により打抜き曲げ加工
したものであり、帯板状の基板51の前部に嵌合バネ5
2aを有した相手端子嵌合部52を有し、後部に2枚の
圧接板53A、53Bを有する。圧接板53A、53B
は、電線Wの延長方向に間隔をおいて前後に配置されて
おり、電線Wと直交するよう基板51の上面に立設され
ている。後側の圧接板53Bは、基板51の後端を上方
に折り曲げることで形成され、前側の圧接板53Aは、
基板51の上面に重合させた折り返し板54を折り曲げ
ることで形成されている。
【0037】前後の圧接板53A、53Bは同じ形のも
ので、帯板状をなし、幅方向中間部に、先端から縦に延
びる電線圧接溝60を有している。圧接溝60の入口に
は、電線W圧入時の案内作用をなす広幅のノッチ62が
設けられ、奥端には、絶縁被覆Waが食い千切られた後
の電線Wの芯線Wbを収容する芯線収容孔63が設けら
れている。ノッチ62と芯線収容孔63との間には圧接
スロット61が形成されている。そして、圧接溝60に
電線Wが圧入されることにより、圧接溝60の両側の腕
板64、64の内側縁が電線Wの絶縁被覆Waに食い込
んで、内部の芯線Wbと圧接接続するようになってい
る。
【0038】また、圧接溝60の両側の腕板64、64
の先端の各外側縁には、圧接溝60の入口を閉じるよう
に両腕板64、64の先端を交差させた際に、相互に係
合する係合部として、板厚方向に折り曲げて突出させた
折り曲げ突起65、66が設けられている。
【0039】この圧接端子50Aでは、図3〜図5に示
すように、圧接溝60(図1、図2参照)に電線Wを圧
入した後で、両腕板64、64の先端をX形に交差させ
て、折り曲げ突起65、66のエッジを、相互に引っ掛
けるように係合させる。
【0040】こうすることにより、圧接端子50A自身
で、圧接溝60が開くのを防止することができる。従っ
て、外力や熱等が作用しても圧接部分が緩むことがな
く、芯線Wbに対する圧接接続状態の安定化を図ること
ができる。また、圧接溝60の開きを、折り曲げ突起6
5、66の係合により押さえるので、芯線Wbを、その
円形断面が大きく変形する程度まで締め付けなくても、
確実に両腕板64、64の間に固定することができ、圧
接端子50Aを変形させる際の強度的な負担を減らすこ
とができる。
【0041】なお、この例では、圧接板53A、53B
を2枚設けたので、強固な圧接接続状態を得ることがで
きるが、図6の第2実施形態の圧接端子50Bのよう
に、後側の圧接板の代わりに、電線の外周を保持する電
線保持板(電線保持部)73を設けても、前側の圧接板
53Aに対する電線Wの圧接状態を良好に保持すること
ができる。この場合の電線保持板73は、電線の外周の
嵌まる円孔74と、その入口71と、Vノッチ状の案内
部72とを有する。
【0042】また、腕板64、64を交差状態に止める
係合部としては、どのような係合部を設けてもよいが、
図7の第3実施形態の圧接端子50Cのように、腕板6
4を交差させた際に重合する面に、係合部として相互に
嵌合する凹部75と凸部76を設けてもよい。この場合
の凹部75と凸部76は、図8に示すように、各腕板6
4を裏側に押し込むことで切込みを入れ、切込み部に相
互に引っ掛かり係合するエッジ75a、76aを形成し
たものである。
【0043】図9は本発明の第4実施形態の圧接端子5
0Dと電線Wを示す斜視図、図10は図9のX−X矢視
断面図、図11は芯線を収容した状態を示す図10と同
様の図である。
【0044】この圧接端子50Dは、第1実施形態の圧
接端子50Aと同様に、同じ形の2枚の圧接板53A、
53Bを有する。圧接板53A、53Bは、幅方向中間
部に先端から縦に延びる電線圧接溝60を有し、圧接溝
60の入口には、電線Wの圧入時の案内作用をなす広幅
のノッチ62が設けられ、奥端には、絶縁被覆Waが食
い千切られた後の電線Wの芯線Wbを収容する芯線収容
孔63が設けられている。ノッチ62と芯線収容孔63
との間には、圧接スロット61が形成されている。そし
て、圧接溝60に電線Wが圧入されることにより、圧接
溝60の両側の腕板64、64の内側縁が電線Wの絶縁
被覆Waに食い込んで、内部の芯線Wbと圧接接続する
ようになっている。ここまでは、第1実施形態の圧接端
子50Aと基本的に同じである。
【0045】異なるのは、圧接溝60の奥端の芯線収容
孔63の入口を形成する箇所に、両腕板64、64の先
端を交差させて芯線収容孔63を収縮させた際に、芯線
収容孔63内の芯線Wbの間に食い込み係合する係合爪
82をそれぞれ設け、更に各係合爪82に隣接させて、
両係合爪82を芯線Wbに食い込ませたとき芯線Wbの
一部を抱え込む芯線抱え込み用凹所81を設けた点であ
る。これらの凹所81は、芯線収容孔63の上端部を構
成しており、半円より大きな断面形状をなしている。
【0046】この圧接端子50Dでは、図12、図13
に示すように、圧接溝60(図9〜図11参照)に電線
Wを圧入した後で、両腕板64、64の先端を交差させ
る。そうすると、図14、図15に示すように、芯線収
容孔63の収縮によって、芯線Wbが移動して芯線抱え
込み凹所81の中に芯線Wbの一部が抱え込まれ、同時
に係合爪82が芯線収容孔63内の芯線Wbの隙間に食
い込んで、芯線Wbと係合する。従って、圧接端子50
D自身で、圧接溝60が開くのを防止することができ、
外力や熱等が作用しても、圧接部分が緩むことがなく、
芯線に対する圧接接続状態の安定化を図ることができ
る。また、圧接溝60の開きを、係合爪82の芯線Wb
に対する係合により押さえるので、芯線Wbを、その円
形断面が大きく変形する程度まで締め付けなくても、確
実に両腕板64、64の間に固定することができ、圧接
端子50Dを変形させる際の強度的な負担を減らすこと
ができる。
【0047】なお、このタイプの圧接端子の場合も、図
16の第5実施形態の圧接端子50Eのように、後側の
圧接板の代わりに、電線の外周を保持する電線保持板7
3を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、圧接溝に電線を圧接させた後で、両腕板の先端
を交差させて係合部を相互に係合させることにより、端
子自身で圧接溝の入口が開くのを防止することができる
ので、外力や熱等が作用しても圧接部分が緩むことがな
く、芯線に対する圧接接続状態の安定化を図ることがで
きる。また、圧接溝の開きを係合部で押さえるので、芯
線を、その円形断面が大きく変形する程度まで締め付け
なくても、確実に両腕板の間に固定することができ、端
子の負担を減らすことができる。
【0049】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、係合部として腕板の外側縁に折り曲げ
突起を設けたので、簡単な構造で、確実に両腕板を交差
状態に止めておくことができるという効果を奏する。
【0050】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、係合部として腕板の重合面に凹部と凸
部を設けたので、簡単な構造で、確実に両腕板を交差状
態に止めておくことができるという効果を奏する。
【0051】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかの発明の効果に加えて、電線の長手方向の複数
箇所を圧接板に圧接させることにより、強固で確実な圧
接接続状態を得ることができるという効果を奏する。
【0052】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかの発明の効果に加えて、圧接板の後側に間隔を
おいて電線の外周を保持する電線保持部を設けたので、
圧接板に対する電線の圧接状態を、より安定して保持す
ることができるという効果を奏する。
【0053】請求項6の発明によれば、圧接溝に電線を
圧接させた後に、両腕板の先端を交差させて、係合爪を
芯線収容孔内の芯線に係合させることにより、端子自身
で圧接溝の入口が開くのを防止することができるので、
外力や熱等が作用しても、圧接部分が緩むことがなく、
芯線に対する圧接接続状態の安定化を図ることができ
る。また、圧接溝の開きを、係合爪の芯線に対する係合
により押さえるので、芯線を、その円形断面が大きく変
形する程度まで締め付けなくても、確実に両腕板の間に
固定することができ、端子の負担を減らすことができ
る。
【0054】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
の効果に加えて、係合爪に隣接させて芯線抱え込み用凹
所を設けたので、係合爪を、より強固に芯線に係合させ
ることができ、圧接溝の開きを確実に防ぐすることがで
きる。
【0055】請求項8の発明によれば、請求項6または
7の発明の効果に加えて、電線の長手方向の複数箇所を
圧接板に圧接させるので、強固で確実な圧接接続状態を
得ることができるという効果を奏する。
【0056】請求項9の発明によれば、請求項6〜8の
いずれかの発明の効果に加えて、圧接板の後側に間隔を
おいて電線の外周を保持する電線保持部を設けたので、
圧接板に対する電線の圧接状態を、より安定して保持す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の圧接端子を電線と共に
示す斜視図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の圧接端子の圧接溝に電
線を圧入した後、圧接溝の両側の腕板の先端を交差させ
て相互に係合させ、圧接溝の入口を閉じた状態を示す斜
視図である。
【図4】図3のIV部の拡大図である。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の圧接端子を示す斜視図
である。
【図7】本発明の第3実施形態の圧接端子を示す斜視図
である。
【図8】本発明の第3実施形態の圧接端子の腕板の先端
を交差させて係合した際の係合部分の構成を示す部分断
面図である。
【図9】本発明の第4実施形態の圧接端子を電線と共に
示す斜視図である。
【図10】図9のX−X矢視断面図である。
【図11】本発明の第4実施形態の圧接端子の圧接溝に
電線を圧入し、芯線収容部に芯線を収容した状態を示す
図10と同様部分の図である。
【図12】本発明の第4実施形態の圧接端子の圧接溝に
電線を圧入した後、圧接溝の両側の腕板を交差させるこ
とにより、芯線収容部の入口に突設した係合爪を芯線間
に食い込ませて、芯線と係合させた状態を示す斜視図で
ある。
【図13】図12のXIII部の拡大図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視断面図である。
【図15】図14のXV部の拡大図である。
【図16】本発明の第5実施形態の圧接端子を示す斜視
図である。
【図17】第1従来例の圧接端子を示す正面図である。
【図18】第2従来例の圧接端子を示す正面図である。
【図19】第3従来例の圧接端子を示す正面図である。
【図20】第4従来例の圧接端子を示す正面図である。
【図21】第5従来例の圧接端子を示し、(a)は電線
圧接前の状態を示す斜視図、(b)は電線圧接後の状態
を示す斜視図である。
【図22】第6従来例の圧接端子を示す正面図である。
【図23】第7従来例の圧接端子を示す斜視図である。
【符号の説明】
50A、50B、50C、50D、50E 圧接端子 53A、53B 圧接板 60 圧接溝 63 芯線収容孔 64 腕板 65、66 折り曲げ突起(係合部) 73 電線保持部 75 凹部(係合部) 76 凸部(係合部) 81 芯線抱え込み用凹所 82 係合爪 W 電線 Wa 絶縁被覆 Wb 芯線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板状の圧接板を有し、該圧接板の幅方
    向中間部に先端から縦に延びる電線圧接溝が形成され、
    該圧接溝に電線が圧入されることにより、圧接溝の両側
    の腕板の内側縁が電線の絶縁被覆に食い込んで、内部の
    芯線と圧接接続する圧接端子において、 前記圧接溝の両側の腕板の先端に、前記圧接溝の入口を
    閉じるように両腕板の先端を交差させた際に、相互に係
    合する係合部が設けられていることを特徴とする圧接端
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧接端子であって、 前記係合部が、各腕板の外側縁に形成された厚み方向の
    折り曲げ突起からなることを特徴とする圧接端子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧接端子であって、 前記係合部が、各腕板の先端を交差させた際に重合する
    面に形成された凹部と凸部とからなることを特徴とする
    圧接端子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の圧接端
    子であって、 前記圧接板が、電線の延びる方向に間隔をおいて複数枚
    形成されていることを特徴とする圧接端子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の圧接端
    子であって、 前記圧接板の後側に間隔をおいて電線の外周を保持する
    電線保持部が配設されていることを特徴とする圧接端
    子。
  6. 【請求項6】 帯板状の圧接板を有し、該圧接板の幅方
    向中間部に先端から縦に延びる電線圧接溝が形成され、
    該圧接溝に電線が圧入されることにより、圧接溝の両側
    の腕板の内側縁が電線の絶縁被覆に食い込んで、内部の
    芯線と圧接接続する圧接端子において、 前記圧接溝の奥端に芯線収容孔が形成され、前記両腕板
    の芯線収容孔の入口を形成する箇所に、前記両腕板の先
    端を交差させて芯線収容孔を収縮させた際に、芯線収容
    孔内の芯線間に食い込み係合する係合爪をそれぞれ設け
    たことを特徴とする圧接端子。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の圧接端子であって、 前記両係合爪に隣接させて、両係合爪を芯線間に食い込
    ませたとき芯線の一部を抱え込む芯線抱え込み用凹所を
    設けたことを特徴とする圧接端子。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の圧接端子であっ
    て、 前記圧接板が、電線の延びる方向に間隔をおいて複数枚
    形成されていることを特徴とする圧接端子。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の圧接端
    子であって、 前記圧接板の後側に間隔をおいて電線の外周を保持する
    電線保持部が配設されていることを特徴とする圧接端
    子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100343661B1 (ko) * 1999-09-14 2002-07-19 한국몰렉스 주식회사 마그네트 와이어가 연결된 압착단자
JP2006185694A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Yazaki Corp 圧接端子

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