JPH09231583A - フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法 - Google Patents

フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法

Info

Publication number
JPH09231583A
JPH09231583A JP4135196A JP4135196A JPH09231583A JP H09231583 A JPH09231583 A JP H09231583A JP 4135196 A JP4135196 A JP 4135196A JP 4135196 A JP4135196 A JP 4135196A JP H09231583 A JPH09231583 A JP H09231583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
focus
servo
substrate
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4135196A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Katsuramoto
伸治 桂本
Kenji Kaneko
健二 金子
Tatsuro Mikami
達郎 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4135196A priority Critical patent/JPH09231583A/ja
Publication of JPH09231583A publication Critical patent/JPH09231583A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズとディスクとの間に対物レンズ保
護膜等のレーザ光を反射する部材が存在する場合に、デ
ィスクに対してフォーカスサーボを正確に引き込ませる
ことのできるフォーカスサーボ装置を提供する。 【解決手段】 対物レンズアクチュエータ17によって
対物レンズ16を光ディスク13へ近づける方向へフォ
ーカスサーチを行なう場合は、最初の合焦検出出力は対
物レンズ保護膜22に対するものであるため、2回目の
合焦検出出力で焦点検出信号44aを出力して、フォー
カスサーボ回路のサーボスイッチをオンさせる。対物レ
ンズ16を光ディスク13から遠ざける方向へフォーカ
スサーチを行なう場合は、最初の合焦位置検出でフォー
カスサーボループをオンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク基板と
対物レンズとの距離を一定に保つためのフォーカスサー
ボ装置に係り、詳しくは、レーザ光を用いてディスク基
板に情報ピットを直接描画する光ディスクのレーザ加工
装置等において、対物レンズとディスク基板との間に、
レーザ加工時に飛散する屑等から対物レンズを保護する
ための保護膜を設けた際に、保護膜に対してフォーカス
サーボがかかってしまうことを防止し、ディスク基板に
対してフォーカスサーボがかかるようにしたフォーカス
サーボ装置及びフォーカス引き込み方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光ディスクのレーザ加工装置は、ディス
ク基板と対物レンズとの相対距離を一定に保つためのフ
ォーカスサーボ装置を備えている。フォーカスサーボ装
置は、サーボループをオフにした状態で、対物レンズを
サーボの制御範囲内に移動させた後に、サーボループを
オンさせる。フォーカスサーボ装置は、反射光の状態を
複数の光検出器で検出し、それら複数の光検出器の検出
出力に基づいてフォーカス誤差信号と検出出力の総和に
対応する強度信号(総和信号)とを生成し、強度信号が
予め設定したしきい値以上で、かつ、S字型の特性を示
すフォーカス誤差信号が負帰還領域すなわちS字状特性
のほぼ中央領域にあるときに、焦点検出信号を発生さ
せ、この焦点検出信号によってサーボループをオンさせ
て、フォーカス誤差信号に基づくフォーカスサーボ制御
を行なう。フォーカス誤差信号の検出方式としては、非
点収差法、ナイフエッジ法、偏心補助光束法等が知られ
ている。
【0003】図9は光ディスクの製造工程図である。デ
ジタルオーディオディスク等の光ディスクは、スタンパ
を用い射出成形によって複数のピットが形成された例え
ばポリカーボネート製の透明ディスク基板を形成した後
に、反射膜をコーティングし、検査,ラベル印刷等を行
なって光ディスクが完成される。スタンパを用いて複製
された情報以外にディスク基板毎に固有の情報を記録す
る場合や、ピットが形成されていないディスク基板に情
報を記録する場合は、例えばUV(紫外光)レーザを光
源とするレーザ加工装置を用いて、ポリカーボネート製
等の透明ディスク基板に情報ピットを直接描画した後
に、反射膜コーティング,検査,ラベル印刷を行なう。
【0004】図10はレーザ加工装置のレーザ加工部の
模式構造図、図11は対物レンズ保護膜ホルダの平面図
である。レーザ加工装置のレーザ加工部20は、対物レ
ンズ16を通して記録用レーザビームBを透明ディスク
基板13のピット形成面に照射することで、情報ピット
を形成することができる。レーザ加工時には、分解また
は蒸散した基板構成物質が微少な屑となって、周囲に飛
散する。対物レンズ16は、UVレーザ光の透過率が大
きい石英等を用いており高価である。この対物レンズ2
が加工屑に直接されされて汚れないように、対物レンズ
16とディスク基板13との間に、対物レンズ保護膜ホ
ルダ21を介してUVレーザ光を透過する材料からなる
対物レンズ保護膜22を設けている。
【0005】対物レンズ16は、対物レンズアクチュエ
ータ17によって対物レンズ16とディスク基板13と
の距離が調節可能に支持されている。対物レンズステー
ジ23は、対物レンズ16をディスク基板13の径方向
へ移動させるためものである。対物レンズ保護膜ホルダ
21は、対物レンズ保護膜22が対物レンズ16の上方
に位置するように、ホルダ取付脚24を介して対物レン
ズステージ23上に固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】記録用レーザビームB
によって透明ディスク基板13にピットを形成すること
で情報の記録を行なうためには、対物レンズ16とディ
スク基板13との距離を一定に保ち、ビームスポットが
ピット形成面に正確に照射されるように、フォーカスサ
ーボをかける必要がある。しかしながら、ディスク基板
13と対物レンズ16との間に対物レンズ保護膜22を
介設した場合、対物レンズ保護膜22の反射率とディス
ク基板13の反射率がほぼ同程度であるため、従来のフ
ォーカスサーボ装置では、対物レンズ16が対物レンズ
保護膜22に対して合焦した状態でも焦点検出信号が発
生してしまい、対物レンズ保護膜22に対してフォーカ
スサーボをかけてしまうという誤動作が生ずる。
【0007】このため、ディスク基板13に対して正し
くフォーカスサーボがかかっていることを確認し、誤っ
て対物レンズ保護膜22に対してフォーカスサーボが引
き込まれている場合には、再度フォーカスサーボの引き
込みを行なわなければならず、非常に効率が悪いもので
あった。
【0008】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、対物レンズとディスク基板との間
に対物レンズ保護膜等のレーザ光を反射する部材が存在
する場合に、ディスク基板に対してフォーカスサーボを
正確に引き込ませることができるようにしたフォーカス
サーボ装置及びフォーカス引き込み方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係るフォーカスサーボ装置は、対物レンズ
とディスク基板との間に対物レンズを保護するための保
護膜が介在された際に、反射光の状態を検出する複数の
光検出器の検出出力に基づいて検出される合焦位置が、
ディスク基板に対する合焦位置であるか保護膜に対する
合焦位置であるかを、対物レンズの移動方向と合焦位置
が検出される順序とに基づいて判別する合焦対象判別手
段を備え、対物レンズがディスク基板に対して合焦位置
になったときにフォーカスサーボループをオンするよう
に構成する。
【0010】また、本発明に係るフォーカス引き込み方
法は、フォーカスサーボループをオフにした状態で、対
物レンズを移動させてディスク基板との距離を変化させ
ながら反射光の状態を検出し、その検出出力に基づいて
対物レンズがサーボ動作が可能な合焦位置にあることを
検出してフォーカスサーボループをオンさせ、フォーカ
ス誤差信号に基づいて対物レンズとディスク基板との相
対距離を一定に保つよう制御するフォーカスサーボ装置
において、対物レンズとディスク基板との間に対物レン
ズを保護するための保護膜が介在された際に、対物レン
ズのフォーカス引き込み動作を開始する位置を常に一定
にしておき、その位置から引き込み動作を開始し、反射
光の状態を検出する検出出力に基づいて検出される合焦
位置が、ディスク基板に対する合焦位置であるか前記保
護膜に対する合焦位置であるかを、対物レンズの移動方
向と合焦位置が検出される順序とに基づいて判別し、対
物レンズがディスク基板に対して合焦位置になったとき
に、前記フォーカスサーボループをオンさせることを特
徴とする。
【0011】ディスク基板から離れた位置から対物レン
ズをディスク基板側に近づける場合は、最初に検出され
る合焦位置は保護膜に対するものであると判断し、対物
レンズの移動を継続させ、2回目に検出される合焦位置
でフォーカスサーボループをオンさせることで、ディス
ク基板に対してサーボループを引き込ませることができ
る。
【0012】ディスク基板に近い位置から対物レンズを
ディスク基板から遠ざける場合は、最初に検出される合
焦位置でフォーカスサーボループをオンさせることで、
ディスク基板に対してサーボループを引き込ませること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。
【0014】図1はこの発明に係るフォーカスサーボ装
置を備えた光ディスクのレーザ加工装置の要部ブロック
構成図である。
【0015】レーザ加工装置1は、ホストコンピュータ
2と、外部インタフェース部3と、コントローラ4と、
フォーカスサーボ回路5と、RAM6と、変調制御回路
7と、光学部8とからなる。光学部8は、紫外線レーザ
発生部9と、変調器10と、光学ヘッド11と、ターン
テーブル12に装着されたディスク基板13をターンテ
ーブル12とともに回転させるスピンドルモータ14と
を備える。
【0016】ホストコンピュータ2は、このレーザ加工
装置1の全体動作を制御するものである。ホストコンピ
ュータ2は、ディスク基板13に記録すべきデータを生
成し、生成したデータを外部インタフェース部3を介し
てRAM6へ格納させる。ホストコンピュータ2は、外
部インタフェース部3を介してコントローラ4へ各種の
指令を供給し、コントローラ4を介してディスク基板1
3に対する情報の記録を行なう。コントローラ4は、光
学部8の動作状態等に係る各種の情報を外部インタフェ
ース部3を介してホストコンピュータ2へ供給すること
で、ホストコンピュータ2がこのレーザ加工装置1の動
作状態を把握できるようにしている。
【0017】コントローラ4は、ホストコンピュータ2
からディスク基板13の回転指令を受けると、予め設定
した回転速度またはホストコンピュータ2から指定され
た回転速度となるようスピンドルモータ14の回転をサ
ーボ制御する。コントローラ4は、ホストコンピュータ
2から記録準備指令を受けると、紫外線レーザ発生部9
に対して情報読み出し用の弱パワーの紫外線レーザ光を
発生させるとともに、変調制御回路7を介して変調器1
0をレーザ光を通過させる状態に制御して、光学ヘッド
11を介してディスク基板13に読み出し用の弱パワー
の紫外線レーザ光を照射させ、その反射光に基づいてフ
ォーカスサーボの引き込みを行なう。なお、コントロー
ラ4は、ホストコンピュータ2から記録準備指令を受け
ると、紫外線レーザ発生部9から情報記録用の強パワー
の紫外線レーザ光を発生させるとともに、変調制御回路
7を介して変調器10から情報読み出し用の弱パワーの
紫外線レーザ光を出力させるようにしてもよい。
【0018】コントローラ4は、ホストコンピュータ2
から記録指令を受けると、紫外線レーザ発生部9に対し
て情報記録用の強パワーの紫外線レーザ光を発生させる
とともに、変調制御回路7に対して変調制御を要求す
る。変調制御回路7は、変調制御が要求されると、RA
M6に格納されたディスク基板に記録すべきデータを読
み出して、読み出したデータに基づいてピット形成の有
無を判断し、ピットを形成する場合は強パワーの紫外線
レーザ光をそのまま通過させる変調信号を、ピットを形
成しない場合は強パワーの紫外線レーザ光を弱パワーの
紫外線レーザ光に減衰させる変調信号を変調器10へ供
給して、紫外線レーザ光の強度変調を行なわせる。これ
により、ピット形成時に情報記録用の強パワーの紫外線
レーザ光が光学ヘッド11を介してディスク基板13の
信号記録面へ照射させて、情報ピットを形成することが
できる。
【0019】光学ヘッド11は、ビームスプリッタとし
て機能するハーフミラー15と、対物レンズ16と、対
物レンズ16を駆動する対物レンズアクチュエータ17
と、反射光検出部18等を備える。光学ヘッド11は、
図10に示すように、対物レンズステージ23上に設け
ている。ディスク基板13と対物レンズ16との間に
は、対物レンズ保護膜22を備えた対物レンズホルダ2
1を設けている。対物レンズステージ23は、図示しな
い対物レンズステージ送り機構によって、ディスク基板
13の径方向へ移動できる。
【0020】図1において、光学ヘッド11と、フォー
カスサーボ回路5と、コントローラ4とによって、この
発明に係るフォーカスサーボ装置を構成している。
【0021】図2は光学部の光学系の模式構造図であ
る。紫外線レーザ発光部2で発生させた紫外線レーザ光
を変調器3で変調して得たレーザ光を、ハーフミラー1
5、λ/4波長板19を介して対物レンズ16へ導光
し、対物レンズ16によってレーザ光をディスク基板1
3の情報記録面に集光することで、ディスク基板13の
情報記録面に情報ピットを形成させることができる。
【0022】この情報ピットを形成するレーザ加工時に
は、分解または蒸散したディスク基板13の基板構成物
質が微少な屑となって飛散するので、対物レンズ16が
加工屑にされされて汚れないように、対物レンズ16と
ディスク基板13との間に対物レンズ保護膜22を設け
ている。したがって、対物レンズ16で集光されたレー
ザ光は、対物レンズ保護膜22を通してディスク基板1
3へ照射される。対物レンズ保護膜22は、紫外線レー
ザ光を減衰させないように、石英等を用いて構成してい
る。
【0023】対物レンズ保護膜22は、図10に示した
ように、対物レンズ保護膜ホルダ21を介して対物レン
ズステージ23上に固定されている。したがって、図示
しない対物レンズステージ送り機構によって、対物レン
ズステージ23をディスク基板13の径方向へ移動して
も、対物レンズ保護膜22は対物レンズ16の光軸上に
あって、対物レンズ16を保護することができる。
【0024】図2において、ディスク基板13の表面で
反射されたレーザビーム(反射光)は、対物レンズ保護
膜22,λ/4波長板19を通してハーフミラー15に
至り、このハーフミラー15で反射されて、非点収差法
を利用した反射光検出部18へ導光される。反射光検出
部18は、シリンドリカルレンズ25と、4分割された
光検出素子26a〜26dを有する光検出器26とを備
える。ハーフミラー15で反射されたレーザビームは、
シリンドリカルレンズ25を通って光検出器26に導か
れる。ディスク基板13の表面が対物レンズ16の焦点
位置にあるときに、シリンドリカルレンズ25を通った
ビームが真円になる位置に、光検出器26を配置してい
る。
【0025】図3は非点収差法における光検出器上のビ
ームパターンを示す説明図である。図3(a)は対物レ
ンズ16がディスク基板13または対物レンズ保護膜等
から遠い方向にデフォーカスしている場合を示し、ま
た、図3(b)は対物レンズ16とディスク基板13と
の距離が最適なフォーカス位置すなわち合焦位置にある
場合を示し、さらに、図3(c)は対物レンズ16がデ
ィスク基板13に近い方向にデフォーカスしている場合
を示す。このように、非点収差法では、対物レンズ16
の焦点位置に対してディスク基板がずれると、そのずれ
た方向に応じて光検出器26に横長楕円または縦長楕円
のビームが入射されることになる。
【0026】図4はフォーカスサーボ装置の回路ブロッ
ク構成図である。フォーカスサーボ装置30は、光検出
器26と、フォーカスサーボ回路5と、対物レンズアク
チュエータ17と、サーボ引き込み制御回路部40とか
らなる。フォーカスサーボ回路5は、上下の光検出素子
26a,26bの反射光検出出力を加算する第1の対角
方向検出出力加算器31と、左右の光検出素子26c,
26dの反射光検出出力を加算する第2の対角方向検出
出力加算器32と、第1の加算出力31aから第2の加
算出力32aを減算してフォーカス誤差信号33aを生
成する減算器33と、位相補償回路34と、サーボルー
プスイッチ回路35と、アクチュエータ駆動回路36と
を備える。
【0027】サーボ引き込み制御回路部40は、第1の
加算出力31aと第2の加算出力32aとを加算して強
度信号(総和信号)41aを生成する総和演算器41
と、強度信号41aのレベルが予め設定したしきい値レ
ベルを越えている場合に例えばHレベルの第1ステータ
ス信号42aを出力するレベル判定回路42と、フォー
カス誤差信号33aの0レベル点近傍すなわちほぼ合焦
位置で例えばHレベルの第2ステータス信号43aを出
力する合焦位置検出回路43と、合焦対象がディスク基
板13であるか対物レンズ保護膜22であるかを対物レ
ンズの移動方向と合焦状態が検出される順序とに基づい
て判断して、ディスク基板13に対して合焦状態にある
ときに焦点検出信号44aを出力する合焦対象判別部4
4と、サーボ引き込み要求に基づいて対物レンズ16を
移動させるための対物レンズ移動信号45aを生成して
アクチュエータ駆動回路36へ供給するとともに、対物
レンズ16の移動方向を示す移動方向信号45bを合焦
対象判別部44へ供給する対物レンズ移動制御部45と
を備える。
【0028】対物レンズ移動制御部45は、サーボ引き
込み要求が与えられると、対物レンズアクチュエータ1
7による対物レンズ16の可動範囲内で、対物レンズ1
6がディスク基板13から最も離された位置から対物レ
ンズ16をディスク基板13に近づけためのレンズ移動
信号45aを出力する。この際、対物レンズ移動制御部
45は、対物レンズ16をディスク基板に近づける方向
へ移動していることを示す移動方向信号45bを合焦対
象判断部44へ供給する。対物レンズ移動制御部45
は、合焦対象判断部44から焦点検出信号44aが供給
されると、レンズ移動信号45aの出力を停止して、フ
ォーカスサーボ引き込みのための対物レンズ16の移動
を停止させる。
【0029】対物レンズ移動制御部45は、対物レンズ
16の可動範囲内で対物レンズ16がディスク基板13
に最も近い位置まで移動させても、焦点検出信号44a
が供給されない場合は、対物レンズ16をディスク基板
から遠ざける方向へ移動していることを示す移動方向信
号45bを合焦対象判断部44へ供給するとともに、対
物レンズ16をディスク基板13に遠ざけるためのレン
ズ移動信号45aを出力する。
【0030】アクチュエータ駆動回路36は、焦点検出
信号44aが供給されていない状態で、対物レンズ移動
信号45aが供給されると、対物レンズ移動信号45a
に基づいて対物レンズアクチュエータ17を駆動すると
ともに、焦点検出信号44aが供給された場合は、サー
ボループスイッチ回路35を介して供給される位相補償
されたフォーカス誤差信号34aに基づいて対物レンズ
アクチュエータ17を駆動する。
【0031】図5は強度信号ならびにフォーカス誤差信
号の出力特性を示す波形図である。反射光の強度は合焦
状態で最大になるので、図5(a)に示すように、強度
信号41aは、対象物すなわちディスク基板13または
対物レンズ保護膜22に対して最適フォーカス位置で信
号レベルが最大になる山形の特性となる。対物レンズ1
6を移動させると、光検出器26に入射するビームは、
図3に示したように、縦長楕円、真円、横長楕円と変化
するので、図5(b)に示すように、対物レンズ16と
例えばディスク基板13との距離が近い場合は正極性の
出力、遠い場合は負極性の出力、最適フォーカス位置で
出力がゼロとなるS字型特性のフォーカス誤差信号33
aが得られる。
【0032】図6はレベル判定回路ならびに合焦位置検
出回路の動作を示す説明図である。レベル判定回路42
は、図6(a)に示す強度信号41aのレベルがしきい
値レベルを越えている場合は、図6(b)に示すよう
に、第1ステータス信号42aを出力する。合焦位置検
出回路43は、図6(c)に示すフォーカス誤差信号3
3aのS字型特性の中央部分のほぼゼロレベルに近い範
囲で第2ステータス信号43aを出力する。ここで、第
1ステータス信号42aと第2ステータス信号43aと
の論理積をとることで、対物レンズ16が合焦位置にあ
ることを確実に検出することができる。各ステータス信
号42a,43aの論理積出力を図6(e)に示す。な
お、フォーカス誤差信号33aのみに基づいて合焦位置
にあることを検出するようにしてもよい。
【0033】図7は合焦対象判別部の動作を示す説明図
である。ディスク基板13と対物レンズ16との間に対
物レンズ保護膜22が介在されているので、ディスク基
板13から離れた位置にある対物レンズ16をディスク
基板13に近づける方向に移動させてサーボループ引き
込みのためのフォーカスサーチを行なうと、まず対物レ
ンズ保護膜22に対する強度信号41aとフォーカス誤
差信号42aが得られ、対物レンズ保護膜22に対する
1回目の論理積出力が得られる。
【0034】合焦対象判別部44は、移動方向信号45
bに基づいて対物レンズ16をディスク基板に近づける
方向に移動していることを識別しているので、対物レン
ズ16をディスク基板13に近づける方向にフォーカス
サーチを行なっている場合は、最初に得られる論理積出
力は対物レンズ保護膜22に対する合焦位置であると判
定し、焦点検出信号44aを出力しない。このため、対
物レンズ16をディスク基板13に近づける方向にフォ
ーカスサーチは継続される。合焦対象判別部44は、2
回目の論理積出力が得られると、ディスク基板13に対
して合焦位置にあると判断して、フォーカスサーボルー
プをオンさせるための焦点検出信号44aを出力する。
【0035】ディスク基板13に近い位置にある対物レ
ンズ16をディスク基板13から遠ざける方向に移動さ
せてサーボループ引き込みのためのフォーカスサーチを
行なうと、まずディスク基板13に対する強度信号41
aとフォーカス誤差信号42aが得られ、ディスク基板
13に対する論理積出力が得られる。合焦対象判別部4
4は、移動方向信号45bに基づいて対物レンズ16を
ディスク基板から遠ざける方向に移動している場合は、
最初に検出された論理積出力に基づいて、フォーカスサ
ーボループをオンさせるための焦点検出信号44aを出
力する。
【0036】図8はこの発明に係るフォーカスサーボ装
置のサーボ引き込み動作を示すフローチャートである。
サーボ引き込み制御回路部40内の合焦対象判別部44
は、移動方向信号45bに基づいてサーチ方向(対物レ
ンズの移動方向)を判別し(ステップS1)、対物レン
ズ16をディスク基板13に対して近づけている場合
は、最初に検出される対物レンズ保護膜22に対する合
焦位置検出を無視して、2回目に検出されるディスク基
板13に対する合焦位置検出検出時点で(ステップS
2)、焦点検出信号44aを出力して、サーボループを
オンさせる(ステップS3)。また、対物レンズ16を
ディスク基板13から遠ざける方向にサーチする場合
は、最初に検出される合焦位置で(ステップS4)、焦
点検出信号44aを出力して、サーボループをオンさせ
る(ステップS3)。
【0037】以上の構成であるからこの発明に係るフォ
ーカスサーボ装置30は、フォーカスサーボの引き込み
に際して、サーボループスイッチ回路35をオフにした
状態で、対物レンズ16をディスク基板13から遠ざけ
た位置からディスク基板13に近づける方向に移動さ
せ、2回目の合焦位置で焦点検出信号44aを出力し
て、サーボループスイッチ回路35をオンさせ、サーボ
ループを形成させる。したがって、対物レンズ保護膜2
2に対してサーボループを引き込むことなく、ディスク
基板13に対して正確にサーボループを引き込むことが
できる。
【0038】なお、フォーカスサーボの引き込みに際し
て、対物レンズ16をディスク基板13から遠くに離し
た位置からディスク基板13に近づける方向へフォーカ
スサーチを行ない、この近づける方向のサーチで2回目
の合焦位置が検出できない場合は、ディスク基板13に
近づいた位置にある対物レンズ16をディスク基板13
から遠ざける方向にサーチし、この遠ざける方向のサー
チで最初に検出された合焦位置でフォーカスサーボルー
プをオンさせるようにしているので、対物レンズ16を
ディスク基板13に近づける方向でのサーチ時に2回目
の合焦位置が検出できなかった場合、ならびに、対物レ
ンズ保護膜22が装着されていない場合であっても、対
物レンズ16をディスク基板13から遠ざける方向のサ
ーチによってディスク基板13に対してフォーカスサー
ボを引き込むことができる。
【0039】また、サーボ引き込み回路部40は、強度
信号41aならびにフォーカス誤差信号33aをA/D
変換してデジタル信号として取り込み、マイクロコンピ
ュータを用いて合焦状態の検出を行なって、焦点検出信
号44aを出力する構成としてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反射光の状態を検出する複数の光検出器の検出出力に基
づいて検出される合焦位置が、ディスク基板に対する合
焦位置であるか保護膜に対する合焦位置であるかを、対
物レンズの移動方向と合焦位置が検出される順序とに基
づいて判別する合焦対象判別手段を備えたので、ディス
ク基板から離れた位置から対物レンズをディスク基板側
に近づける場合は、最初に検出される合焦位置は保護膜
に対するものであると判断し、対物レンズの移動を継続
させ、2回目に検出される合焦位置でフォーカスサーボ
ループをオンさせることで、ディスク基板に対してサー
ボループを引き込ませることができる。また、ディスク
基板に近い位置から対物レンズをディスク基板から遠ざ
ける場合は、最初に検出される合焦位置でフォーカスサ
ーボループをオンさせることで、ディスク基板に対して
サーボループを引き込ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフォーカスサーボ装置を備えた
ディスク基板のレーザ加工装置の要部ブロック構成図で
ある。
【図2】光学部の光学系の模式構造図である。
【図3】非点収差法における光検出器上のビームパター
ンを示す説明図である。
【図4】この発明に係るフォーカスサーボ装置の回路ブ
ロック構成図である。
【図5】強度信号ならびにフォーカス誤差信号の出力特
性を示す波形図である。
【図6】レベル判定回路ならびに合焦位置検出回路の動
作を示す説明図である。
【図7】合焦対象判別部の動作を示す説明図である。
【図8】この発明に係るフォーカスサーボ装置のサーボ
引き込み動作を示すフローチャートである。
【図9】光ディスクの製造工程図である。
【図10】レーザ加工装置のレーザ加工部の模式構造図
である。
【図11】対物レンズ保護膜ホルダの平面図である。
【符号の説明】 1 レーザ加工装置、4 コントローラ、5 フォーカ
スサーボ回路、13ディスク基板、16 対物レンズ、
17 対物レンズアクチュエータ、18 反射光検出
部、22 対物レンズ保護膜、25 シリンドリカルレ
ンズ、26 光検出器、30 フォーカスサーボ装置、
35 サーボループスイッチ回路、36アクチュエータ
駆動回路、40 サーボ引き込み制御回路部、42 レ
ベル判定回路、43 合焦位置検出回路、44 合焦対
象判別部、45 対物レンズ移動制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスサーボループをオフにした状
    態で、対物レンズを移動させてディスク基板との距離を
    変化させながら反射光の状態を複数の光検出器で検出
    し、複数の光検出器の検出出力に基づいて対物レンズが
    サーボ動作が可能な合焦位置にあることを検出してフォ
    ーカスサーボループをオンさせ、フォーカス誤差信号に
    基づいて対物レンズとディスクとの相対距離を一定に保
    つよう制御するフォーカスサーボ装置において、 対物レンズとディスクとの間に対物レンズを保護するた
    めの保護膜が介在された際に、 前記反射光の状態を検出する複数の光検出器の検出出力
    に基づいて検出される合焦位置が、前記ディスク基板に
    対する合焦位置であるか前記保護膜に対する合焦位置で
    あるかを、前記対物レンズの移動方向と前記合焦位置が
    検出される順序とに基づいて判別する合焦対象判別手段
    を備え、 前記対物レンズが前記ディスク基板に対して合焦位置に
    なったときに、前記フォーカスサーボループをオンさせ
    ることを特徴とするフォーカスサーボ装置。
  2. 【請求項2】 フォーカスサーボループをオフにした状
    態で、対物レンズを移動させてディスク基板との距離を
    変化させながら反射光の状態を検出し、その検出出力に
    基づいて対物レンズがサーボ動作が可能な合焦位置にあ
    ることを検出してフォーカスサーボループをオンさせ、
    フォーカス誤差信号に基づいて対物レンズとディスク基
    板との相対距離を一定に保つよう制御するフォーカスサ
    ーボ装置のフォーカス引き込み方法であって、 対物レンズとディスク基板との間に対物レンズを保護す
    るための保護膜が介在された際に、 前記対物レンズのフォーカス引き込み動作を開始する位
    置を常に一定にしておき、その位置から引き込み動作を
    開始し、 前記反射光の状態を検出する検出出力に基づいて検出さ
    れる合焦位置が、前記ディスク基板に対する合焦位置で
    あるか前記保護膜に対する合焦位置であるかを、前記対
    物レンズの移動方向と前記合焦位置が検出される順序と
    に基づいて判別し、 前記対物レンズが前記ディスク基板に対して合焦位置に
    なったときに、前記フォーカスサーボループをオンさせ
    ることを特徴とするフォーカ引き込み方法。
JP4135196A 1996-02-28 1996-02-28 フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法 Withdrawn JPH09231583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4135196A JPH09231583A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4135196A JPH09231583A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09231583A true JPH09231583A (ja) 1997-09-05

Family

ID=12606097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4135196A Withdrawn JPH09231583A (ja) 1996-02-28 1996-02-28 フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09231583A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0899149A2 (en) 1997-08-27 1999-03-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Down-shift control system based on driver's intention for acceleration
US6721244B2 (en) 2001-01-30 2004-04-13 Nec Corporation Focusing servo pull-in apparatus
US7911890B2 (en) 2005-09-14 2011-03-22 Panasonic Corporation Optical disk unit

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0899149A2 (en) 1997-08-27 1999-03-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Down-shift control system based on driver's intention for acceleration
US6721244B2 (en) 2001-01-30 2004-04-13 Nec Corporation Focusing servo pull-in apparatus
US7911890B2 (en) 2005-09-14 2011-03-22 Panasonic Corporation Optical disk unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4158262B2 (ja) 情報記録再生装置および方法ならびに記録媒体
JPS61177642A (ja) 光学的情報記録再生装置
JP3707812B2 (ja) 光記録方法、光記録装置及び光記録媒体
JPH10188301A (ja) 光ディスク記録再生装置および方法
JPH01220129A (ja) 焦点捕捉装置及び方法
JPH09231583A (ja) フォーカスサーボ装置及びフォーカス引き込み方法
US4989194A (en) Optical information processing method of driving auto-focusing and/or auto-tracking means in accordance with a stored servo signal when irradiation of a record medium with light beam is stopped, and apparatus therefor
JPH11120680A (ja) 光ディスク記録及び/又は再生装置、及び方法
JP3780661B2 (ja) フォーカスサーチ方法及びフォーカスサーチ装置
US5287339A (en) Optical information processing apparatus for holding a lens at a predetermined position along a tracking path at pulling-in of focusing control
JPH09259435A (ja) 光記録媒体の処理方法および光記録装置
KR100400009B1 (ko) 광 매체 판별 방법 및 장치
JPH11339276A (ja) 光ディスク装置
US6160774A (en) Position sensor for tracking system for optical data storage
KR100480623B1 (ko) 광 노이즈를 차단한 광픽업 장치 및 이를 채용한 광기록및/또는 재생장치
JP2002319157A (ja) 信号記録装置、信号再生装置、及びそれらの方法
JP2001202632A (ja) 光ディスク装置
JPH11120569A (ja) 光ディスク記録再生装置及び方法
JP2583894B2 (ja) 光学式情報記録再生装置
US20090323481A1 (en) Drive apparatus and track jump method
JP2002015423A (ja) 光ディスク装置
JPH08263889A (ja) 光磁気ディスク記録及び再生装置でのフォーカシング制御動作位置決定方法
KR0148287B1 (ko) 광기록매체 재생장치
JPH04172624A (ja) トラックアクセス回路
JPS6333208B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506