JP2002319157A - 信号記録装置、信号再生装置、及びそれらの方法 - Google Patents
信号記録装置、信号再生装置、及びそれらの方法Info
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- JP2002319157A JP2002319157A JP2001120865A JP2001120865A JP2002319157A JP 2002319157 A JP2002319157 A JP 2002319157A JP 2001120865 A JP2001120865 A JP 2001120865A JP 2001120865 A JP2001120865 A JP 2001120865A JP 2002319157 A JP2002319157 A JP 2002319157A
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- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
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- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ディスクの回転速度にかかわらず、SIL
端面と光ディスク間の距離(ギャップ)を一定に保持
し、高密度の記録を可能とする。 【解決手段】 ギャップ制御を行なう場合には、まず、
非線形レンズ35とSIL36を保持したピエゾ素子3
8に電圧のランプ状入力を行なう。これにより、ピエゾ
素子38は伸張し、SIL36がディスク37に接近す
る。次に、全反射戻り光量と閾値THを比較する。ここ
で、全反射戻り光量>閾値THであれば、依然として近
接場状態でないと判断し、ピエゾ素子38に電圧のラン
プ状入力を継続する。また、全反射戻り光量<閾値TH
になると、近接場状態と判断し、ランプ状入力を中止
し、ステップ3にて入力電圧をホールドする。次に、干
渉光によるギャップ制御を開始し、干渉光量に応じて入
力電圧を微動制御する。
端面と光ディスク間の距離(ギャップ)を一定に保持
し、高密度の記録を可能とする。 【解決手段】 ギャップ制御を行なう場合には、まず、
非線形レンズ35とSIL36を保持したピエゾ素子3
8に電圧のランプ状入力を行なう。これにより、ピエゾ
素子38は伸張し、SIL36がディスク37に接近す
る。次に、全反射戻り光量と閾値THを比較する。ここ
で、全反射戻り光量>閾値THであれば、依然として近
接場状態でないと判断し、ピエゾ素子38に電圧のラン
プ状入力を継続する。また、全反射戻り光量<閾値TH
になると、近接場状態と判断し、ランプ状入力を中止
し、ステップ3にて入力電圧をホールドする。次に、干
渉光によるギャップ制御を開始し、干渉光量に応じて入
力電圧を微動制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体に対し
て各種信号の記録や再生を行なう信号記録装置、信号再
生装置、及びそれらの方法に関し、特に信号の高密度記
録を実現するために高開口数の対物レンズを媒体面に近
接させ、対物レンズと光記録媒体との距離を一定に保ち
ながら近接場光を利用して記録や再生を行なうものに適
用して有効なものである。
て各種信号の記録や再生を行なう信号記録装置、信号再
生装置、及びそれらの方法に関し、特に信号の高密度記
録を実現するために高開口数の対物レンズを媒体面に近
接させ、対物レンズと光記録媒体との距離を一定に保ち
ながら近接場光を利用して記録や再生を行なうものに適
用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、近接場光を利用して光ディス
ク等の光記録媒体に信号の記録や再生を行う構成とし
て、固体浸レンズ(SIL;ソリッド・イマージョン・
レンズ)と、このSILにレーザー光を入射するための
集光レンズの2つ(以下、2群レンズという)を組み合
わせて行うものが知られている(例えば特開平2000
−149284号公報参照)。これは、光ディスクの高
密度化のニーズに対応してスポット径を一層微細化させ
るために提案されたものであり、SILを集光レンズと
光ディスクとの間に介在させることにより、集光レンズ
自体の開口数よりも大きな開口数を実現できるからであ
る。SILは、球形レンズの一部を切り取った形状をし
た高屈折率のレンズであり、球面を集光レンズ側に向
け、その反対側の面を光記録媒体(光ディスク)の信号
記録面に向けて配置される。
ク等の光記録媒体に信号の記録や再生を行う構成とし
て、固体浸レンズ(SIL;ソリッド・イマージョン・
レンズ)と、このSILにレーザー光を入射するための
集光レンズの2つ(以下、2群レンズという)を組み合
わせて行うものが知られている(例えば特開平2000
−149284号公報参照)。これは、光ディスクの高
密度化のニーズに対応してスポット径を一層微細化させ
るために提案されたものであり、SILを集光レンズと
光ディスクとの間に介在させることにより、集光レンズ
自体の開口数よりも大きな開口数を実現できるからであ
る。SILは、球形レンズの一部を切り取った形状をし
た高屈折率のレンズであり、球面を集光レンズ側に向
け、その反対側の面を光記録媒体(光ディスク)の信号
記録面に向けて配置される。
【0003】上記SILによる近接場光を用いて信号の
記録を行うには、記録用レーザーをSIL端面に集光さ
せ、かつSIL端面と光記録媒体との距離(ギャップ)
を近接場光が生じる距離(光の波長1/2以下、代表的
には200nm程度以下)まで接近させ、かつその距離
(ギャップ)を一定に制御し、光記録媒体における集光
スポットを一定にするフォーカス制御が必要となる。そ
して、このようなギャップ制御の代表的な技術として
は、空気ベアリングスライダによる方法である。これ
は、2群レンズをスライダに搭載し、光記録媒体を回転
させることにより、光記録媒体とスライダに設置された
2群レンズとの間にベアリングとして機能する空気膜
(エアフィルム)を生じさせ、この空気膜圧力により2
群レンズを浮上させることで、SIL端面と光記録媒体
の距離を一定に保持するものである。この方法は、磁気
記録における磁気ヘッドと記録媒体とのギャップ制御で
使われている方法と同様である。
記録を行うには、記録用レーザーをSIL端面に集光さ
せ、かつSIL端面と光記録媒体との距離(ギャップ)
を近接場光が生じる距離(光の波長1/2以下、代表的
には200nm程度以下)まで接近させ、かつその距離
(ギャップ)を一定に制御し、光記録媒体における集光
スポットを一定にするフォーカス制御が必要となる。そ
して、このようなギャップ制御の代表的な技術として
は、空気ベアリングスライダによる方法である。これ
は、2群レンズをスライダに搭載し、光記録媒体を回転
させることにより、光記録媒体とスライダに設置された
2群レンズとの間にベアリングとして機能する空気膜
(エアフィルム)を生じさせ、この空気膜圧力により2
群レンズを浮上させることで、SIL端面と光記録媒体
の距離を一定に保持するものである。この方法は、磁気
記録における磁気ヘッドと記録媒体とのギャップ制御で
使われている方法と同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た空気ベアリングスライダを用いてギャップ制御を行な
う方法では、光記録媒体にある傷や凹みのための外乱に
対しては、能動的に制御を行っていないので、ギャップ
が変化してしまう危険性があった。また、記録媒体を一
定以上の速度で回転させないとギャップを制御できず、
ギャップ制御を行うことは不可能であった。
た空気ベアリングスライダを用いてギャップ制御を行な
う方法では、光記録媒体にある傷や凹みのための外乱に
対しては、能動的に制御を行っていないので、ギャップ
が変化してしまう危険性があった。また、記録媒体を一
定以上の速度で回転させないとギャップを制御できず、
ギャップ制御を行うことは不可能であった。
【0005】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
てものであり、光記録媒体の駆動速度にかかわらず、光
学手段の端面と光記録媒体の間の距離(ギャップ)を一
定に保持し、高密度の記録や再生を可能とし、かつ製造
も容易な信号記録装置及び信号再生装置、ならびにこれ
らを実現するための信号記録方法及び信号再生方法を提
供することを目的とする。
てものであり、光記録媒体の駆動速度にかかわらず、光
学手段の端面と光記録媒体の間の距離(ギャップ)を一
定に保持し、高密度の記録や再生を可能とし、かつ製造
も容易な信号記録装置及び信号再生装置、ならびにこれ
らを実現するための信号記録方法及び信号再生方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、近接場光を利用して光記録媒体に信号を記録
する信号記録装置であって、上記光記録媒体に供給する
第1のレーザー光を出射する第1の光源と、上記光記録
媒体に供給する第2のレーザー光を出射する第2の光源
と、上記光記録媒体の信号記録面に近接配置され、上記
光記録媒体に上記第1のレーザー光による近接場光を集
光させる第1の光学手段と、上記第1の光学手段を介し
て上記光記録媒体の信号記録面と反対側の面の所定の深
さ位置に上記第2のレーザー光による焦点を結ばせる第
2の光学手段とを備えたことを特徴とする。また本発明
は、近接場光を利用して光記録媒体に信号を記録する信
号記録方法であって、上記光記録媒体の信号記録面に近
接配置された第1の光学手段を用いて第1の光源から出
射した第1のレーザー光による近接場光を上記光記録媒
体の信号記録面に集光させるとともに、上記第1の光学
手段を介して上記光記録媒体の信号記録面と反対側の面
の所定の深さ位置に第2の光学手段を用いて第2の光源
から出射した第2のレーザー光による焦点を結ばせるよ
うにしたことを特徴とする。
するため、近接場光を利用して光記録媒体に信号を記録
する信号記録装置であって、上記光記録媒体に供給する
第1のレーザー光を出射する第1の光源と、上記光記録
媒体に供給する第2のレーザー光を出射する第2の光源
と、上記光記録媒体の信号記録面に近接配置され、上記
光記録媒体に上記第1のレーザー光による近接場光を集
光させる第1の光学手段と、上記第1の光学手段を介し
て上記光記録媒体の信号記録面と反対側の面の所定の深
さ位置に上記第2のレーザー光による焦点を結ばせる第
2の光学手段とを備えたことを特徴とする。また本発明
は、近接場光を利用して光記録媒体に信号を記録する信
号記録方法であって、上記光記録媒体の信号記録面に近
接配置された第1の光学手段を用いて第1の光源から出
射した第1のレーザー光による近接場光を上記光記録媒
体の信号記録面に集光させるとともに、上記第1の光学
手段を介して上記光記録媒体の信号記録面と反対側の面
の所定の深さ位置に第2の光学手段を用いて第2の光源
から出射した第2のレーザー光による焦点を結ばせるよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】また本発明は、近接場光を利用して光記録
媒体から信号を再生する信号再生装置であって、上記光
記録媒体に供給する第1のレーザー光を出射する第1の
光源と、上記光記録媒体に供給する第2のレーザー光を
出射する第2の光源と、上記光記録媒体の信号記録面に
近接配置され、上記光記録媒体に上記第1のレーザー光
による近接場光を集光させる第1の光学手段と、上記第
1の光学手段を介して上記光記録媒体の信号記録面と反
対側の面の所定の深さ位置に上記第2のレーザー光によ
る焦点を結ばせる第2の光学手段とを備えたことを特徴
とする。また本発明は、近接場光を利用して光記録媒体
から信号を再生する信号再生方法であって、上記光記録
媒体の信号記録面に近接配置された第1の光学手段を用
いて第1の光源から出射した第1のレーザー光による近
接場光を上記光記録媒体の信号記録面に集光させるとと
もに、上記第1の光学手段を介して上記光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に第2の光学手
段を用いて第2の光源から出射した第2のレーザー光に
よる焦点を結ばせるようにしたことを特徴とする。
媒体から信号を再生する信号再生装置であって、上記光
記録媒体に供給する第1のレーザー光を出射する第1の
光源と、上記光記録媒体に供給する第2のレーザー光を
出射する第2の光源と、上記光記録媒体の信号記録面に
近接配置され、上記光記録媒体に上記第1のレーザー光
による近接場光を集光させる第1の光学手段と、上記第
1の光学手段を介して上記光記録媒体の信号記録面と反
対側の面の所定の深さ位置に上記第2のレーザー光によ
る焦点を結ばせる第2の光学手段とを備えたことを特徴
とする。また本発明は、近接場光を利用して光記録媒体
から信号を再生する信号再生方法であって、上記光記録
媒体の信号記録面に近接配置された第1の光学手段を用
いて第1の光源から出射した第1のレーザー光による近
接場光を上記光記録媒体の信号記録面に集光させるとと
もに、上記第1の光学手段を介して上記光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に第2の光学手
段を用いて第2の光源から出射した第2のレーザー光に
よる焦点を結ばせるようにしたことを特徴とする。
【0008】本発明の信号記録装置において、第1の光
源による第1のレーザー光を第1の光学手段を用いて光
記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を用いた信
号記録を行なう。また、第2の光源による第2のレーザ
ー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信号記録面
と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせるように
照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手段と光記
録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御を行な
う。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわらず、
光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的に制御
でき、良好な高密度記録が可能となる。
源による第1のレーザー光を第1の光学手段を用いて光
記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を用いた信
号記録を行なう。また、第2の光源による第2のレーザ
ー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信号記録面
と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせるように
照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手段と光記
録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御を行な
う。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわらず、
光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的に制御
でき、良好な高密度記録が可能となる。
【0009】また、本発明の信号記録方法においても、
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号記録を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度記録が可能となる。
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号記録を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度記録が可能となる。
【0010】また、本発明の信号再生装置において、第
1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を用
いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を用
いた信号再生を行なう。また、第2の光源による第2の
レーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信号
記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせる
ように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手段
と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御を
行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわら
ず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的に
制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を用
いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を用
いた信号再生を行なう。また、第2の光源による第2の
レーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信号
記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせる
ように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手段
と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御を
行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわら
ず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的に
制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
【0011】また、本発明の信号再生方法においても、
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号再生を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号再生を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による信号記録装
置、信号再生装置、及びそれらの方法の実施の形態につ
いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本
発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限
定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明にお
いて、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限定されないものとする。
置、信号再生装置、及びそれらの方法の実施の形態につ
いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本
発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限
定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明にお
いて、特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これ
らの態様に限定されないものとする。
【0013】図1は、本発明を信号記録装置に適用した
実施の形態の構成例を示すブロック図である。この実施
の形態による記録信号装置は、具体的には、レジストが
塗布されたガラス原盤の表面に、記録情報に応じて変調
されたレーザー光を照射し、記録情報をカッティング記
録する、いわゆるカッティングマシーンである。この信
号記録装置は、図1に示すように、情報源1、記録信号
発生器2、音響光学素子(AOM)3、レーザー素子
4、21、電気−光変換素子(EOM)5、22、アナ
ライザ6、23、ビームスプリッタ(BS)7、24、
フォトディテクタ(PD)8、18、25、30、自動
パワー制御装置(APC)9、26、ミラー10、コリ
メータレンズ11、27、偏光ビームスプリッタ(PB
S)12、28、1/4波長板(λ/4板)13、3
9、ダイクロイックミラー14、光ヘッド15、ガラス
原盤16、集光レンズ17、29、54、55、ギャッ
プ制御装置32等を有する。
実施の形態の構成例を示すブロック図である。この実施
の形態による記録信号装置は、具体的には、レジストが
塗布されたガラス原盤の表面に、記録情報に応じて変調
されたレーザー光を照射し、記録情報をカッティング記
録する、いわゆるカッティングマシーンである。この信
号記録装置は、図1に示すように、情報源1、記録信号
発生器2、音響光学素子(AOM)3、レーザー素子
4、21、電気−光変換素子(EOM)5、22、アナ
ライザ6、23、ビームスプリッタ(BS)7、24、
フォトディテクタ(PD)8、18、25、30、自動
パワー制御装置(APC)9、26、ミラー10、コリ
メータレンズ11、27、偏光ビームスプリッタ(PB
S)12、28、1/4波長板(λ/4板)13、3
9、ダイクロイックミラー14、光ヘッド15、ガラス
原盤16、集光レンズ17、29、54、55、ギャッ
プ制御装置32等を有する。
【0014】このうち、レーザー素子4は、被照射体
(光記録媒体)とされるガラス原盤16に照射される第
1のレーザー光を出射する第1の光源であり、レーザー
素子21は、ガラス原盤16に照射される第2のレーザ
ー光を出射する第2の光源である。なお、各レーザー素
子4、21は、互いに異なる波長のレーザー光を出力す
るものである。また、光ヘッド15は、後述するように
ガラス原盤16の信号記録面に近接配置されたピエゾ素
子内にSIL(Solid Immersion Lens)と非線形(集
光)レンズとから構成される2群レンズを配置したもの
であり、第2のレーザー光を近接場光としてガラス原盤
16の信号記録面に集光させるとともに、第1のレーザ
ー光をガラス原盤16の信号記録面と反対側の面に焦点
を結ばせるように集光する光学手段である。なお、本例
では、レーザー素子4からの第1のレーザー光をガラス
原盤16の信号記録面に集光させる光ヘッド15によっ
て第1の光学手段を構成しており、レーザー素子21か
らの第2のレーザー光をガラス原盤16の信号記録面と
反対側の面の所定の深さ位置に光ヘッド15を介して焦
点を結ばせるための集光レンズ54等によって第2の光
学手段を構成している。また、ギャップ制御装置32
は、2つの戻り光量(全反射戻り光量20及び干渉光量
31)に応じて、光ヘッド15とガラス原盤16との間
の距離を制御するギャップ制御手段である。
(光記録媒体)とされるガラス原盤16に照射される第
1のレーザー光を出射する第1の光源であり、レーザー
素子21は、ガラス原盤16に照射される第2のレーザ
ー光を出射する第2の光源である。なお、各レーザー素
子4、21は、互いに異なる波長のレーザー光を出力す
るものである。また、光ヘッド15は、後述するように
ガラス原盤16の信号記録面に近接配置されたピエゾ素
子内にSIL(Solid Immersion Lens)と非線形(集
光)レンズとから構成される2群レンズを配置したもの
であり、第2のレーザー光を近接場光としてガラス原盤
16の信号記録面に集光させるとともに、第1のレーザ
ー光をガラス原盤16の信号記録面と反対側の面に焦点
を結ばせるように集光する光学手段である。なお、本例
では、レーザー素子4からの第1のレーザー光をガラス
原盤16の信号記録面に集光させる光ヘッド15によっ
て第1の光学手段を構成しており、レーザー素子21か
らの第2のレーザー光をガラス原盤16の信号記録面と
反対側の面の所定の深さ位置に光ヘッド15を介して焦
点を結ばせるための集光レンズ54等によって第2の光
学手段を構成している。また、ギャップ制御装置32
は、2つの戻り光量(全反射戻り光量20及び干渉光量
31)に応じて、光ヘッド15とガラス原盤16との間
の距離を制御するギャップ制御手段である。
【0015】以下、本例における信号記録装置の構成及
び動作をレーザー光及び信号の流れに沿って詳細に説明
する。まず、第1のレーザー素子4から出射され、EO
M5、偏光板であるアナライザ6、及びビームスプリッ
タ(BS)7を介してAOM3に入射した記録用レーザ
ー光LB1は、このAOM3において変調される。この
AOM3には情報源1からの情報が記録信号発生器2で
ディジタル化されて入力されており、記録用レーザー光
LB1を記録情報に応じて変調する。AOM3により変
調されたレーザー光LB2は、集光レンズ55を通った
後、コリメーターレンズ11により平行ビームとなり、
PBS12を通過し、λ/4板13に入射される。λ/
4板13を通過した変調光LB3は円偏光となり、ダイ
クロイックミラー14に入力される。このダイクロイッ
クミラー14は、LB3の波長に対しては、透過する性
質がある。
び動作をレーザー光及び信号の流れに沿って詳細に説明
する。まず、第1のレーザー素子4から出射され、EO
M5、偏光板であるアナライザ6、及びビームスプリッ
タ(BS)7を介してAOM3に入射した記録用レーザ
ー光LB1は、このAOM3において変調される。この
AOM3には情報源1からの情報が記録信号発生器2で
ディジタル化されて入力されており、記録用レーザー光
LB1を記録情報に応じて変調する。AOM3により変
調されたレーザー光LB2は、集光レンズ55を通った
後、コリメーターレンズ11により平行ビームとなり、
PBS12を通過し、λ/4板13に入射される。λ/
4板13を通過した変調光LB3は円偏光となり、ダイ
クロイックミラー14に入力される。このダイクロイッ
クミラー14は、LB3の波長に対しては、透過する性
質がある。
【0016】このダイクロイックミラー14を透過した
変調光LB4は、光ヘッド15に入射される。この光ヘ
ッド15は、レジストが塗布されたガラス原盤16に円
偏光とされたレーザー光をスポット状に照射する。この
際、ガラス原盤16に対する光ヘッド15のギャップ
は、ギャップ制御装置32により制御され、ガラス原盤
15との間隙が一定に保持される。光ヘッド15に入射
したレーザー光LB4は、ギャップ制御装置32により
ギャップが一定に制御され、近接場光による光スポット
をレジストが塗布されたガラス原盤16上に形成する。
この光スポットを用いて、記録情報に応じてレジストが
塗布されたガラス原盤16がカッティングされる。
変調光LB4は、光ヘッド15に入射される。この光ヘ
ッド15は、レジストが塗布されたガラス原盤16に円
偏光とされたレーザー光をスポット状に照射する。この
際、ガラス原盤16に対する光ヘッド15のギャップ
は、ギャップ制御装置32により制御され、ガラス原盤
15との間隙が一定に保持される。光ヘッド15に入射
したレーザー光LB4は、ギャップ制御装置32により
ギャップが一定に制御され、近接場光による光スポット
をレジストが塗布されたガラス原盤16上に形成する。
この光スポットを用いて、記録情報に応じてレジストが
塗布されたガラス原盤16がカッティングされる。
【0017】記録に用いるレーザー素子4からのレーザ
ー光の一部LB8は、EOM5及びアナライザ6を通
り、BS7を透過してフォトディテクタ(PD)8にて
検出される。このPD8に入射したレーザー光LB8は
電気信号に変換され、自動パワー制御装置(APC)9
に入力され、その値がEOM5にフィードバックされ、
第1のレーザー光のパワーが一定に制御される。従っ
て、APC後の光量は一定量である。一方、LB4に対
する光ヘッド15から戻り光は、ダイクロッイックミラ
ー14を透過し、λ/4板13を通り直線偏光に変換さ
れた後、PBS12を通して集光レンズ17に入力され
る。集光レンズ17を通った光LB5は、フォトディテ
クタ(PD2)18に入力され、戻り光量20として検
出される。
ー光の一部LB8は、EOM5及びアナライザ6を通
り、BS7を透過してフォトディテクタ(PD)8にて
検出される。このPD8に入射したレーザー光LB8は
電気信号に変換され、自動パワー制御装置(APC)9
に入力され、その値がEOM5にフィードバックされ、
第1のレーザー光のパワーが一定に制御される。従っ
て、APC後の光量は一定量である。一方、LB4に対
する光ヘッド15から戻り光は、ダイクロッイックミラ
ー14を透過し、λ/4板13を通り直線偏光に変換さ
れた後、PBS12を通して集光レンズ17に入力され
る。集光レンズ17を通った光LB5は、フォトディテ
クタ(PD2)18に入力され、戻り光量20として検
出される。
【0018】次に、第2のレーザー素子21は、記録用
の第1のレーザー光とは異なる波長であり、ガラス原盤
上に塗布されたレジストを感光しない波長の第2のレー
ザー光を発生する素子である。このレーザー素子21か
ら出射された光は、EOM22、アナライザ23及びB
S24を通り、レーザー光LB6となり、集光レンズ5
4を透過した後、コリメータレンズ27に入射される。
コリメータレンズ27によりレーザー光LB6は平行光
となり、PBS28を通り、λ/4板39に入力され
る。λ/4板39を通った後の光は円偏光となり、レー
ザー光LB7となる。ダイクロッイックミラー14は、
このレーザー光LB7の波長に対しては反射する性質が
あり、反射レーザー光LB11となって光ヘッド15を
介してガラス原盤16をデフォーカスして照射される。
の第1のレーザー光とは異なる波長であり、ガラス原盤
上に塗布されたレジストを感光しない波長の第2のレー
ザー光を発生する素子である。このレーザー素子21か
ら出射された光は、EOM22、アナライザ23及びB
S24を通り、レーザー光LB6となり、集光レンズ5
4を透過した後、コリメータレンズ27に入射される。
コリメータレンズ27によりレーザー光LB6は平行光
となり、PBS28を通り、λ/4板39に入力され
る。λ/4板39を通った後の光は円偏光となり、レー
ザー光LB7となる。ダイクロッイックミラー14は、
このレーザー光LB7の波長に対しては反射する性質が
あり、反射レーザー光LB11となって光ヘッド15を
介してガラス原盤16をデフォーカスして照射される。
【0019】レーザー素子21からのレーザー光の一部
LB10は、EOM22及びアナライザ23を通り、B
S24を透過してフォトディテクタ(PD4)25にて
検出される。このPD25に入射したレーザー光LB1
0は電気信号に変換され、APC26に入力され、その
値がEOM22にフィールドバックされ、レーザー素子
21のパワーが一定に制御される。従って、APC後の
光量は一定量である。一方、LB7に対する光ヘッド1
5から戻り光は、ダイクロッイックミラー14を反射
し、λ/4板39を通り直線偏光に変換された後、PB
S28を透過し集光レンズ29に入力される。集光レン
ズ29を通った光LB9は、フォトディテクタ(PD
3)30に入力され、干渉光量31となる。ギャップ制
御装置32には、全反射戻り光量20、及び干渉光量3
1が入力される。このギャップ制御装置32により光ヘ
ッド15とガラス原盤16との間隙を一定になるように
光ヘッド15が制御される。
LB10は、EOM22及びアナライザ23を通り、B
S24を透過してフォトディテクタ(PD4)25にて
検出される。このPD25に入射したレーザー光LB1
0は電気信号に変換され、APC26に入力され、その
値がEOM22にフィールドバックされ、レーザー素子
21のパワーが一定に制御される。従って、APC後の
光量は一定量である。一方、LB7に対する光ヘッド1
5から戻り光は、ダイクロッイックミラー14を反射
し、λ/4板39を通り直線偏光に変換された後、PB
S28を透過し集光レンズ29に入力される。集光レン
ズ29を通った光LB9は、フォトディテクタ(PD
3)30に入力され、干渉光量31となる。ギャップ制
御装置32には、全反射戻り光量20、及び干渉光量3
1が入力される。このギャップ制御装置32により光ヘ
ッド15とガラス原盤16との間隙を一定になるように
光ヘッド15が制御される。
【0020】図2は、光ヘッド15の構成と第1のレー
ザ光LB4の全反射光によるディスク上の光スポットを
示す説明図である。このうち図2(a)は、レーザー素
子4による入射光34(LB4)の光ヘッド15への入
射の様子を示したものである。レーザー素子4による入
射光34(LB4)が光ヘッド15に入射される場合、
この光ヘッド15に設けたマスク52により全反射をす
る成分のみに変換される。光ヘッド15は、非球面レン
ズ35とSIL36の2群レンズからなり、これらはピ
エゾ素子38に内蔵されている。入射ビーム34(LB
4)は、近接場状態以外では、SIL36の端面で全反
射されるが、近接場状態であると、SIL36の端面か
らしみ出し、近接場光としてディスク37を照射するよ
うになる。また、図2(b)は、近接場光がディスク3
7上に形成するスポットを示したものである。近接場光
は、図2(b)に示すように、SIL36の中心に位置
する。
ザ光LB4の全反射光によるディスク上の光スポットを
示す説明図である。このうち図2(a)は、レーザー素
子4による入射光34(LB4)の光ヘッド15への入
射の様子を示したものである。レーザー素子4による入
射光34(LB4)が光ヘッド15に入射される場合、
この光ヘッド15に設けたマスク52により全反射をす
る成分のみに変換される。光ヘッド15は、非球面レン
ズ35とSIL36の2群レンズからなり、これらはピ
エゾ素子38に内蔵されている。入射ビーム34(LB
4)は、近接場状態以外では、SIL36の端面で全反
射されるが、近接場状態であると、SIL36の端面か
らしみ出し、近接場光としてディスク37を照射するよ
うになる。また、図2(b)は、近接場光がディスク3
7上に形成するスポットを示したものである。近接場光
は、図2(b)に示すように、SIL36の中心に位置
する。
【0021】図3は、ピエゾ電圧と全反射戻り光の関係
を示す説明図であり、縦軸が全反射戻り光量、横軸がピ
エゾ電圧を示している。なお、それぞれの単位は任意
(A.U.)に設定できるものである。ピエゾ素子38
に印加する電圧を大きくするほど、ピエゾ素子38は伸
張し、ディスク37に近づく。そして、近接場状態とな
り、最後にはSIL36の端面がディスク37と接触
し、戻り光量はゼロとなる。従って、ピエゾ電圧42と
全反射戻り光41の関係は図3に示すようになる。
を示す説明図であり、縦軸が全反射戻り光量、横軸がピ
エゾ電圧を示している。なお、それぞれの単位は任意
(A.U.)に設定できるものである。ピエゾ素子38
に印加する電圧を大きくするほど、ピエゾ素子38は伸
張し、ディスク37に近づく。そして、近接場状態とな
り、最後にはSIL36の端面がディスク37と接触
し、戻り光量はゼロとなる。従って、ピエゾ電圧42と
全反射戻り光41の関係は図3に示すようになる。
【0022】図4は、光ヘッド15の構成と第2のレー
ザ光LB8の全反射光によるディスク上の光スポットを
示す説明図である。このうち図4(a)は干渉光量を得
るために照射する第2のレーザー素子27による入射光
43(LB8)の光ヘッドへの入射の様子を示したもの
である。図示のように、レーザー素子27の入射光は、
非球面レンズ35に発散傾向で入射される。入射光は、
マスク52によりSIL36中心を避けるような成分の
みとなる。そして、ディスク37に対し、SIL36と
反対側に焦点44を結ぶように入射され、ディスク37
上では焦点を結ばない。なお、本例では第1のレーザー
光用のマスクと第2のレーザー光用のマスクに共通のマ
スク52を用いたが、両者の光路上に別々のマスクを設
けてもよい。また、図4(b)は、レーザー素子27に
よる入射光43(LB8)がディスク37上に形成する
スポットを示したものである。このスポット45は、円
環状になり、SIL36の中心部分以外を照射するよう
なスポットとなる。
ザ光LB8の全反射光によるディスク上の光スポットを
示す説明図である。このうち図4(a)は干渉光量を得
るために照射する第2のレーザー素子27による入射光
43(LB8)の光ヘッドへの入射の様子を示したもの
である。図示のように、レーザー素子27の入射光は、
非球面レンズ35に発散傾向で入射される。入射光は、
マスク52によりSIL36中心を避けるような成分の
みとなる。そして、ディスク37に対し、SIL36と
反対側に焦点44を結ぶように入射され、ディスク37
上では焦点を結ばない。なお、本例では第1のレーザー
光用のマスクと第2のレーザー光用のマスクに共通のマ
スク52を用いたが、両者の光路上に別々のマスクを設
けてもよい。また、図4(b)は、レーザー素子27に
よる入射光43(LB8)がディスク37上に形成する
スポットを示したものである。このスポット45は、円
環状になり、SIL36の中心部分以外を照射するよう
なスポットとなる。
【0023】図5は、レーザー素子27による入射光4
3(LB8)がディスク37に照射されることにより、
干渉が起こる様子を示した説明図である。レーザー素子
27による入射光43(LB8)は、SIL36の外縁
部表面で反射され、SIL36の外縁部での反射光50
として戻ってくる。一方、入射光43(LB8)の一部
は、ディスク37表面で反射され、ディスク37での反
射光51として戻ってくる。そして、SIL36の外縁
部での反射光50とディスク37での反射光51とが干
渉することで、レーザー素子27による入射光43(L
B8)に対する戻り光量(干渉光量)は、SIL36の
外縁部とディスク37との距離46に応じて強度の違い
が生じる。なお、SIL36の外縁部とディスク37と
の距離46と比較して、SIL36の外縁部と焦点44
までの距離は十分大きく取るので、SIL36の外縁部
での反射光50とディスク37での反射光51とは、ほ
ぼ平行光と見なして良く、これによって干渉が生じる。
3(LB8)がディスク37に照射されることにより、
干渉が起こる様子を示した説明図である。レーザー素子
27による入射光43(LB8)は、SIL36の外縁
部表面で反射され、SIL36の外縁部での反射光50
として戻ってくる。一方、入射光43(LB8)の一部
は、ディスク37表面で反射され、ディスク37での反
射光51として戻ってくる。そして、SIL36の外縁
部での反射光50とディスク37での反射光51とが干
渉することで、レーザー素子27による入射光43(L
B8)に対する戻り光量(干渉光量)は、SIL36の
外縁部とディスク37との距離46に応じて強度の違い
が生じる。なお、SIL36の外縁部とディスク37と
の距離46と比較して、SIL36の外縁部と焦点44
までの距離は十分大きく取るので、SIL36の外縁部
での反射光50とディスク37での反射光51とは、ほ
ぼ平行光と見なして良く、これによって干渉が生じる。
【0024】図6は、ピエゾ素子38に印加する電圧に
対する干渉光量の変化を示す説明図であり、縦軸が干渉
光量、横軸がピエゾ電圧を示している。なお、それぞれ
の単位は任意(A.U.)に設定できるものである。ピ
エゾ素子38に印加する電圧を変化させることで、SI
L36の外縁部とディスク37との距離46が変化する
ので、それに応じて干渉光量の強弱が生じることにな
る。図7は、ピエゾ素子38に印加する電圧に対する全
反射戻り光量と干渉光量の関係を示す説明図であり、縦
軸が全反射戻り光量及び干渉光量、横軸がピエゾ電圧を
示している。なお、それぞれの単位は任意(A.U.)
に設定できるものである。また、図8は、SIL36の
形状を示す断面図である。全反射戻り光量と干渉光量の
関係がギャップ制御領域で図7に示すように、一定の比
例関係となるように、SIL36の端面の中心部(突起
部)に対する外縁部の高さ54を決定する。
対する干渉光量の変化を示す説明図であり、縦軸が干渉
光量、横軸がピエゾ電圧を示している。なお、それぞれ
の単位は任意(A.U.)に設定できるものである。ピ
エゾ素子38に印加する電圧を変化させることで、SI
L36の外縁部とディスク37との距離46が変化する
ので、それに応じて干渉光量の強弱が生じることにな
る。図7は、ピエゾ素子38に印加する電圧に対する全
反射戻り光量と干渉光量の関係を示す説明図であり、縦
軸が全反射戻り光量及び干渉光量、横軸がピエゾ電圧を
示している。なお、それぞれの単位は任意(A.U.)
に設定できるものである。また、図8は、SIL36の
形状を示す断面図である。全反射戻り光量と干渉光量の
関係がギャップ制御領域で図7に示すように、一定の比
例関係となるように、SIL36の端面の中心部(突起
部)に対する外縁部の高さ54を決定する。
【0025】また、図7において、全反射戻り光量に対
して閾値THを設定する。干渉光量のみでは、近接場状
態になったか否か判別することはできない。そこで、全
反射戻り光量を近接場状態になったか否かを判断するセ
ンサとして用いる。近接場状態になったとき、全反射光
量は小さくなる。そこで、全反射戻り光量が閾値THよ
り小さくなったところで、近接場状態になったと判断
し、干渉光量を用いてギャップ制御を行う。
して閾値THを設定する。干渉光量のみでは、近接場状
態になったか否か判別することはできない。そこで、全
反射戻り光量を近接場状態になったか否かを判断するセ
ンサとして用いる。近接場状態になったとき、全反射光
量は小さくなる。そこで、全反射戻り光量が閾値THよ
り小さくなったところで、近接場状態になったと判断
し、干渉光量を用いてギャップ制御を行う。
【0026】図9は、干渉光量を用いてギャップ制御を
行なう場合の制御原理を示す説明図であり、縦軸が干渉
光量、横軸がピエゾ電圧を示している。なお、それぞれ
の単位は任意(A.U.)に設定できるものである。図
示のように干渉光量の線形な部分を利用して、制御目標
55に引き込むように制御する。この結果、SIL36
の端面(外縁部の端面)とディスク37との距離が一定
に保持され、結局、SIL36の中心部(突起部の端
面)とディスク37との距離が一定に保持されることに
なる。
行なう場合の制御原理を示す説明図であり、縦軸が干渉
光量、横軸がピエゾ電圧を示している。なお、それぞれ
の単位は任意(A.U.)に設定できるものである。図
示のように干渉光量の線形な部分を利用して、制御目標
55に引き込むように制御する。この結果、SIL36
の端面(外縁部の端面)とディスク37との距離が一定
に保持され、結局、SIL36の中心部(突起部の端
面)とディスク37との距離が一定に保持されることに
なる。
【0027】図10は、ギャップ制御手順を示すフロー
チャートである。また、図11は、図10に示すギャッ
プ制御手順においてピエゾ素子38に印加する入力電圧
の様子を示す説明図であり、縦軸が電圧、横軸が時間を
示している。なお、それぞれの単位は任意(A.U.)
に設定できるものである。まず、ステップ1において、
ピエゾ素子38に電圧のランプ状入力(一定速度で電圧
を増加させる入力)を行なう。これにより、ピエゾ素子
38は伸張し、SIL36がディスク37に接近する。
ステップ2では、全反射戻り光量と閾値THを比較す
る。ここで、全反射戻り光量>閾値THであれば、依然
として近接場状態でないと判断し、ピエゾ素子38に電
圧のランプ状入力を継続する。また、全反射戻り光量<
閾値THになると、近接場状態と判断し、ランプ状入力
を中止し、ステップ3にて入力電圧をホールドする。次
に、ステップ4にて、干渉光によるギャップ制御を開始
し、干渉光量に応じて入力電圧を微動制御する。
チャートである。また、図11は、図10に示すギャッ
プ制御手順においてピエゾ素子38に印加する入力電圧
の様子を示す説明図であり、縦軸が電圧、横軸が時間を
示している。なお、それぞれの単位は任意(A.U.)
に設定できるものである。まず、ステップ1において、
ピエゾ素子38に電圧のランプ状入力(一定速度で電圧
を増加させる入力)を行なう。これにより、ピエゾ素子
38は伸張し、SIL36がディスク37に接近する。
ステップ2では、全反射戻り光量と閾値THを比較す
る。ここで、全反射戻り光量>閾値THであれば、依然
として近接場状態でないと判断し、ピエゾ素子38に電
圧のランプ状入力を継続する。また、全反射戻り光量<
閾値THになると、近接場状態と判断し、ランプ状入力
を中止し、ステップ3にて入力電圧をホールドする。次
に、ステップ4にて、干渉光によるギャップ制御を開始
し、干渉光量に応じて入力電圧を微動制御する。
【0028】以上のような手順により、干渉光量による
ギャップ制御を行うことが可能となる。この結果、本例
の信号記録装置では、光ディスクの回転速度を問わず、
近接場光が生じる範囲において、対物レンズと光記録媒
体との距離を一定に制御し、光記録媒体面における照射
光の大きさを一定にすることが可能となり、近接場光を
用いた光ディスクの高密度記録が可能となる。したがっ
て、例えばCDやDVDの製造で用いられているカッテ
ィングマシーンにおいて、近接場光を用いた情報の記録
を可能とし、高密度化ディスクの製造が可能となる。
ギャップ制御を行うことが可能となる。この結果、本例
の信号記録装置では、光ディスクの回転速度を問わず、
近接場光が生じる範囲において、対物レンズと光記録媒
体との距離を一定に制御し、光記録媒体面における照射
光の大きさを一定にすることが可能となり、近接場光を
用いた光ディスクの高密度記録が可能となる。したがっ
て、例えばCDやDVDの製造で用いられているカッテ
ィングマシーンにおいて、近接場光を用いた情報の記録
を可能とし、高密度化ディスクの製造が可能となる。
【0029】なお、以上は本発明を信号記録装置および
信号記録方法に適用した例について説明したが、本発明
は信号再生装置についても同様に適用し得るものであ
る。また、上述の例では、記録媒体として光ディスク
(ガラス原盤)を用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば光カード等を用い
たものであってもよい。また、上述の例では、光ヘッド
(第1の光学手段)としてSILを用いた例について説
明したが、同様にSIM(Solid Immersion Mirror)を
用いたものであってもよい。また、上述の例では、第1
のレーザー光の戻り光量を検出して、干渉光によるギャ
ップ制御を行なうようにしたが、必ずしもギャップ制御
に第1のレーザー光の戻り光量を用いる必要はなく、例
えば予め設定されるピエゾ電圧の閾値に基づいて干渉光
によるギャップ制御を行なうようにしてもよい。
信号記録方法に適用した例について説明したが、本発明
は信号再生装置についても同様に適用し得るものであ
る。また、上述の例では、記録媒体として光ディスク
(ガラス原盤)を用いた場合を説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば光カード等を用い
たものであってもよい。また、上述の例では、光ヘッド
(第1の光学手段)としてSILを用いた例について説
明したが、同様にSIM(Solid Immersion Mirror)を
用いたものであってもよい。また、上述の例では、第1
のレーザー光の戻り光量を検出して、干渉光によるギャ
ップ制御を行なうようにしたが、必ずしもギャップ制御
に第1のレーザー光の戻り光量を用いる必要はなく、例
えば予め設定されるピエゾ電圧の閾値に基づいて干渉光
によるギャップ制御を行なうようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の信号記録装
置では、第1の光源による第1のレーザー光を第1の光
学手段を用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近
接場光を用いた信号記録を行なうとともに、第2の光源
による第2のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記
録媒体の信号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦
点を結ばせるように照射し、その戻り光量に応じて、第
1の光学手段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギ
ャップ制御を行なうようにした。したがって、光記録媒
体の駆動速度にかかわらず、光学手段の端面と光記録媒
体のギャップを安定的に制御でき、良好な高密度記録が
可能となる。
置では、第1の光源による第1のレーザー光を第1の光
学手段を用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近
接場光を用いた信号記録を行なうとともに、第2の光源
による第2のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記
録媒体の信号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦
点を結ばせるように照射し、その戻り光量に応じて、第
1の光学手段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギ
ャップ制御を行なうようにした。したがって、光記録媒
体の駆動速度にかかわらず、光学手段の端面と光記録媒
体のギャップを安定的に制御でき、良好な高密度記録が
可能となる。
【0031】また、本発明の信号記録方法においても、
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号記録を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度記録が可能となる。
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号記録を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度記録が可能となる。
【0032】また、本発明の信号再生装置では、第1の
光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を用いて
光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を用いた
信号再生を行なうとともに、第2の光源による第2のレ
ーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信号記
録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせるよ
うに照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手段と
光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御を行
なうようにした。したがって、光記録媒体の駆動速度に
かかわらず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを
安定的に制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を用いて
光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を用いた
信号再生を行なうとともに、第2の光源による第2のレ
ーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信号記
録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせるよ
うに照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手段と
光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御を行
なうようにした。したがって、光記録媒体の駆動速度に
かかわらず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを
安定的に制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
【0033】また、本発明の信号再生方法においても、
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号再生を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
第1の光源による第1のレーザー光を第1の光学手段を
用いて光記録媒体の信号記録面に集光させ、近接場光を
用いた信号再生を行ない、かつ、第2の光源による第2
のレーザー光を第2の光学手段を用いて光記録媒体の信
号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に焦点を結ばせ
るように照射し、その戻り光量に応じて、第1の光学手
段と光記録媒体との間隔を一定に保持するギャップ制御
を行なう。したがって、光記録媒体の駆動速度にかかわ
らず、光学手段の端面と光記録媒体のギャップを安定的
に制御でき、良好な高密度再生が可能となる。
【図1】本発明を信号記録装置に適用した場合の構成例
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す信号記録装置における光ヘッドの構
造及び全反射光の光路を示す説明図である。
造及び全反射光の光路を示す説明図である。
【図3】図1に示す信号記録装置における全反射光量と
ピエゾ素子に印加する電圧との関係を示す図である。
ピエゾ素子に印加する電圧との関係を示す図である。
【図4】図1に示す信号記録装置における光ヘッドの構
造及び干渉光の光路を示す説明図である。
造及び干渉光の光路を示す説明図である。
【図5】図4に示す光ヘッドにおいて干渉が生じる原理
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】図1に示す信号記録装置における干渉光量とピ
エゾ素子に印加する電圧との関係を示す図である。
エゾ素子に印加する電圧との関係を示す図である。
【図7】図1に示す信号記録装置における全反射光量と
干渉光量との関係を示す説明図である。
干渉光量との関係を示す説明図である。
【図8】図1に示す信号記録装置に用いるSILの中心
部と外縁部との高さの差を示した図である。
部と外縁部との高さの差を示した図である。
【図9】図1に示す信号記録装置において干渉光量を用
いてギャップ制御を行なう場合の制御原理を示す説明図
である。
いてギャップ制御を行なう場合の制御原理を示す説明図
である。
【図10】図1に示す信号記録装置におけるギャップ制
御手順を示すフローチャートである。
御手順を示すフローチャートである。
【図11】図10に示すギャップ制御手順によるピエゾ
素子に印加する電圧の時間変化を示す説明図である。
素子に印加する電圧の時間変化を示す説明図である。
1……情報源、2……記録信号発生器、3……音響光学
素子(AOM)、4、21……レーザー素子、5、22
……電気−光変換素子(EOM)、6、23……アナラ
イザ、7、24……ビームスプリッタ(BS)、8、1
8、25、30……フォトディテクタ(PD)、9、2
6……自動パワー制御装置(APC)、10……ミラ
ー、11、27……コリメータレンズ、12、28……
偏光ビームスプリッタ(PBS)、13、39……1/
4波長板(λ/4板)、14……ダイクロイックミラ
ー、15……光ヘッド、16……ガラス原盤、17、2
9、54、55……集光レンズ、32……ギャップ制御
装置、35……非線形レンズ、36……SIL。
素子(AOM)、4、21……レーザー素子、5、22
……電気−光変換素子(EOM)、6、23……アナラ
イザ、7、24……ビームスプリッタ(BS)、8、1
8、25、30……フォトディテクタ(PD)、9、2
6……自動パワー制御装置(APC)、10……ミラ
ー、11、27……コリメータレンズ、12、28……
偏光ビームスプリッタ(PBS)、13、39……1/
4波長板(λ/4板)、14……ダイクロイックミラ
ー、15……光ヘッド、16……ガラス原盤、17、2
9、54、55……集光レンズ、32……ギャップ制御
装置、35……非線形レンズ、36……SIL。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 CC01 CC04 DD10 FF08 FX06 GG02 5D118 AA13 BF02 BF03 CA11 CG03 DB22 EA11 EB02 5D119 AA22 DA01 DA05 EC47 FA02 FA08 FA13 JA44 JA57 5D121 BB21
Claims (28)
- 【請求項1】 近接場光を利用して光記録媒体に信号を
記録する信号記録装置であって、 上記光記録媒体に供給する第1のレーザー光を出射する
第1の光源と、 上記光記録媒体に供給する第2のレーザー光を出射する
第2の光源と、 上記光記録媒体の信号記録面に近接配置され、上記光記
録媒体に上記第1のレーザー光による近接場光を集光さ
せる第1の光学手段と、 上記第1の光学手段を介して上記光記録媒体の信号記録
面と反対側の面の所定の深さ位置に上記第2のレーザー
光による焦点を結ばせる第2の光学手段と、 を備えたことを特徴とする信号記録装置。 - 【請求項2】 上記第1のレーザー光の戻り光量により
近接場状態であることを判断し、上記第2のレーザー光
の戻り光量に応じて上記第1の光学手段と上記光記録媒
体の信号記録面との間の距離を近接場光が生じる距離に
保持するギャップ制御を行うギャップ制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の信号記録装置。 - 【請求項3】 上記第2のレーザー光の戻り光量に応じ
て上記第1の光学手段と上記光記録媒体の信号記録面と
の間の距離を制御するギャップ制御手段を備え、上記第
2のレーザー光の戻り光量に応じて上記第1の光学手段
と上記光記録媒体の信号記録面との間の距離を一定に制
御することを特徴とする請求項1記載の信号記録装置。 - 【請求項4】 上記第1のレーザー光の戻り光量変化を
検出する光検出手段と、上記光検出手段によって検出さ
れる戻り光量の変化に応じてフォーカス制御を開始する
フォーカス制御手段とを備えたことを特徴とする請求項
1記載の信号記録装置。 - 【請求項5】 上記第1のレーザー光と第2のレーザー
光の波長が異なることを特徴とする請求項1記載の信号
記録装置。 - 【請求項6】 上記第1の光学手段は、SIL(Solid
Immersion Lens)をを備えて構成されていることを特徴
とする請求項1記載の信号記録装置。 - 【請求項7】 上記第1の光学手段は、SIM(Solid
Immersion Mirror)を備えて構成されていることを特徴
とする請求項1記載の信号記録装置。 - 【請求項8】 近接場光を利用して光記録媒体に信号を
記録する信号記録方法であって、 上記光記録媒体の信号記録面に近接配置された第1の光
学手段を用いて第1の光源から出射した第1のレーザー
光による近接場光を上記光記録媒体の信号記録面に集光
させるとともに、上記第1の光学手段を介して上記光記
録媒体の信号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に第
2の光学手段を用いて第2の光源から出射した第2のレ
ーザー光による焦点を結ばせるようにした、 ことを特徴とする信号記録方法。 - 【請求項9】 上記第1のレーザー光の戻り光量により
近接場状態であることを判断し、上記第2のレーザー光
の戻り光量に応じて上記第1の光学手段と上記光記録媒
体の信号記録面との間の距離を近接場光が生じる距離に
保持するギャップ制御を行うことを特徴とする請求項8
記載の信号記録方法。 - 【請求項10】 上記第2のレーザー光の戻り光量に応
じて上記第1の光学手段と上記光記録媒体の信号記録面
との間の距離を一定に制御するギャップ制御を行うこと
を特徴とする請求項8記載の信号記録方法。 - 【請求項11】 上記第1のレーザー光の戻り光量変化
を検出するとともに、上記戻り光量変化に応じてフォー
カス制御を開始することを特徴とする請求項8記載の信
号記録方法。 - 【請求項12】 上記第1のレーザー光と第2のレーザ
ー光の波長が異なることを特徴とする請求項8記載の信
号記録方法。 - 【請求項13】 上記第1の光学手段は、SIL(Soli
d Immersion Lens)をを備えて構成されていることを特
徴とする請求項8記載の信号記録方法。 - 【請求項14】 上記第1の光学手段は、SIM(Soli
d Immersion Mirror)を備えて構成されていることを特
徴とする請求項8記載の信号記録方法。 - 【請求項15】 近接場光を利用して光記録媒体から信
号を再生する信号再生装置であって、 上記光記録媒体に供給する第1のレーザー光を出射する
第1の光源と、 上記光記録媒体に供給する第2のレーザー光を出射する
第2の光源と、 上記光記録媒体の信号記録面に近接配置され、上記光記
録媒体に上記第1のレーザー光による近接場光を集光さ
せる第1の光学手段と、 上記第1の光学手段を介して上記光記録媒体の信号記録
面と反対側の面の所定の深さ位置に上記第2のレーザー
光による焦点を結ばせる第2の光学手段と、 を備えたことを特徴とする信号再生装置。 - 【請求項16】 上記第1のレーザー光の戻り光量によ
り近接場状態であることを判断し、上記第2のレーザー
光の戻り光量に応じて上記第1の光学手段と上記光記録
媒体の信号記録面との間の距離を近接場光が生じる距離
に保持するギャップ制御を行うギャップ制御手段を備え
たことを特徴とする請求項15記載の信号再生装置。 - 【請求項17】 上記第2のレーザー光の戻り光量に応
じて上記第1の光学手段と上記光記録媒体の信号記録面
との間の距離を制御するギャップ制御手段を備え、上記
第2のレーザー光の戻り光量に応じて上記第1の光学手
段と上記光記録媒体の信号記録面との間の距離を一定に
制御することを特徴とする請求項15記載の信号再生装
置。 - 【請求項18】 上記第1のレーザー光の戻り光量変化
を検出する光検出手段と、上記光検出手段によって検出
される戻り光量の変化に応じてフォーカス制御を開始す
るフォーカス制御手段とを備えたことを特徴とする請求
項15記載の信号再生装置。 - 【請求項19】 上記第1のレーザー光と第2のレーザ
ー光の波長が異なることを特徴とする請求項15記載の
信号再生装置。 - 【請求項20】 上記第1の光学手段は、SIL(Soli
d Immersion Lens)をを備えて構成されていることを特
徴とする請求項15記載の信号再生装置。 - 【請求項21】 上記第1の光学手段は、SIM(Soli
d Immersion Mirror)を備えて構成されていることを特
徴とする請求項15記載の信号再生装置。 - 【請求項22】 近接場光を利用して光記録媒体から信
号を再生する信号再生方法であって、 上記光記録媒体の信号記録面に近接配置された第1の光
学手段を用いて第1の光源から出射した第1のレーザー
光による近接場光を上記光記録媒体の信号記録面に集光
させるとともに、上記第1の光学手段を介して上記光記
録媒体の信号記録面と反対側の面の所定の深さ位置に第
2の光学手段を用いて第2の光源から出射した第2のレ
ーザー光による焦点を結ばせるようにした、 ことを特徴とする信号再生方法。 - 【請求項23】 上記第1のレーザー光の戻り光量によ
り近接場状態であることを判断し、上記第2のレーザー
光の戻り光量に応じて上記第1の光学手段と上記光記録
媒体の信号記録面との間の距離を近接場光が生じる距離
に保持するギャップ制御を行うことを特徴とする請求項
22記載の信号再生方法。 - 【請求項24】 上記第2のレーザー光の戻り光量に応
じて上記第1の光学手段と上記光記録媒体の信号記録面
との間の距離を一定に制御するギャップ制御を行うこと
を特徴とする請求項22記載の信号再生方法。 - 【請求項25】 上記第1のレーザー光の戻り光量変化
を検出するとともに、上記戻り光量変化に応じてフォー
カス制御を開始することを特徴とする請求項22記載の
信号再生方法。 - 【請求項26】 上記第1のレーザー光と第2のレーザ
ー光の波長が異なることを特徴とする請求項22記載の
信号再生方法。 - 【請求項27】 上記第1の光学手段は、SIL(Soli
d Immersion Lens)を備えて構成されていることを特徴
とする請求項22記載の信号再生方法。 - 【請求項28】 上記第1の光学手段は、SIM(Soli
d Immersion Mirror)を備えて構成されていることを特
徴とする請求項22記載の信号再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001120865A JP2002319157A (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | 信号記録装置、信号再生装置、及びそれらの方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001120865A JP2002319157A (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | 信号記録装置、信号再生装置、及びそれらの方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002319157A true JP2002319157A (ja) | 2002-10-31 |
Family
ID=18970839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001120865A Pending JP2002319157A (ja) | 2001-04-19 | 2001-04-19 | 信号記録装置、信号再生装置、及びそれらの方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002319157A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006021898A1 (en) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical scanning device |
WO2006040705A1 (en) * | 2004-10-11 | 2006-04-20 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Near field optical lens-to-carrier approach. |
WO2006067702A1 (en) * | 2004-12-21 | 2006-06-29 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method and device for enhanced robustness of near-field optical systems |
US7406016B2 (en) * | 2004-01-20 | 2008-07-29 | Sony Corporation | Optical disk apparatus and control method for controlling distance between a head and a disk |
JP2010033688A (ja) * | 2008-02-28 | 2010-02-12 | Sony Corp | 光学ピックアップ装置及び記録再生装置 |
-
2001
- 2001-04-19 JP JP2001120865A patent/JP2002319157A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7406016B2 (en) * | 2004-01-20 | 2008-07-29 | Sony Corporation | Optical disk apparatus and control method for controlling distance between a head and a disk |
WO2006021898A1 (en) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical scanning device |
WO2006040705A1 (en) * | 2004-10-11 | 2006-04-20 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Near field optical lens-to-carrier approach. |
WO2006067702A1 (en) * | 2004-12-21 | 2006-06-29 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Method and device for enhanced robustness of near-field optical systems |
JP2010033688A (ja) * | 2008-02-28 | 2010-02-12 | Sony Corp | 光学ピックアップ装置及び記録再生装置 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090203 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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