JPH09229460A - 空気調和機のリモコン操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】一本の指を一直線上に移動するだけで時刻設定
を行なえる空気調和機のリモコン操作装置を提供するこ
と。 【構成】空気調和機の動作設定を無線により遠隔から行
なう空気調和機のリモコン操作装置において、前記空気
調和機における動作開始の時刻設定を行なう際押圧され
る開始設定ボタン（７２）と、前記空気調和機における
動作終了の時刻設定を行なう際押圧される終了設定ボタ
ン（７１）と、前記動作開始または前記動作終了の時刻
設定を行なうために押圧される時刻設定ボタン（７３，
７４）と、を備え、前記開始設定ボタン（７２）、前記
終了設定ボタン（７１）および前記時刻設定ボタン（７
３，７４）を一直線上に並設している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の動作
設定を無線により遠隔から行なう空気調和機のリモコン
操作装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は、従来のこの種の空気調和機のリ
モコン操作装置の外観図である。従来の空気調和機に
は、運転が停止した状態において、ある時刻になったと
き自動的に運転を開始する機能や、空気調和機が運転し
ている状態において、ある時刻になったとき自動的に運
転を終了する機能を備えたものがある。この種の空気調
和機で自動的な運転の開始時刻や終了時刻の設定を行な
う場合、使用者は図２に示すリモコン操作装置における
操作パネルの予約ボタン部１０に設けられている各ボタ
ンを操作する。

【０００３】例えば運転開始時刻を設定する場合、使用
者はまず人指し指で入タイマーボタン１０１を押す。次
に、人指し指と親指で時刻設定ダイヤル１０２をつま
み、右方向または左方向へ回す。時刻設定ダイヤルは右
方向へ回されることにより、表示部２０に表示される設
定時刻が進み、左方向へ回されることにより、表示部２
０に表示される設定時刻が戻る。

【０００４】そして、使用者は表示部２０に所望の設定
時刻が表示された時点で、予約ボタン１０４を押す。こ
れにより、前記空気調和機の運転を前記設定時刻に自動
的に開始させる旨を示す信号が、前記リモコン操作装置
から前記空気調和機本体へ送信される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来のリモコン操作装置では、時刻設定の際、時
刻設定ダイヤル１０２を人指し指と親指でつまみ操作し
なければならず、操作が極めて煩わしいものになってい
る。すなわち、他の各種ボタンは全て一本の指にて操作
可能であるが、時刻設定ダイヤル１０２の操作時のみ、
二本の指を必要とする。

【０００６】また上述したように、操作パネル上での各
種ボタンおよび時刻設定ダイヤルの配置も、時刻設定操
作を行なうのに適しておらず、不規則な指の移動が必要
とされる。例えば図２に示したような操作パネルの場
合、時刻設定操作を行なうとき、入タイマーボタン１０
１を押す→時刻設定ダイヤル１０２を回す→予約ボタン
１０４を押す、といった煩雑な指の移動が必要とされ
る。

【０００７】本発明の目的は、一本の指を一直線上に移
動するだけで時刻設定を行なえる空気調和機のリモコン
操作装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の空気調和機のリモコン操作装
置は、以下の如く構成されている。 （１）本発明の空気調和機のリモコン操作装置は、空気
調和機の動作設定を無線により遠隔から行なう空気調和
機のリモコン操作装置において、前記空気調和機におけ
る動作開始の時刻設定を行なう際押圧される開始設定ボ
タンと、前記空気調和機における動作終了の時刻設定を
行なう際押圧される終了設定ボタンと、前記動作開始ま
たは前記動作終了の時刻設定を行なうために押圧される
時刻設定ボタンと、を備え、前記開始設定ボタン、前記
終了設定ボタンおよび前記時刻設定ボタンを一直線上に
並設している。 （２）本発明の空気調和機のリモコン操作装置は上記
（１）に記載の装置であって、かつ前記開始設定ボタ
ン、前記終了設定ボタンおよび前記時刻設定ボタンを横
方向に並設している。 （３）本発明の空気調和機のリモコン操作装置は上記
（１）に記載の装置であって、かつ前記開始設定ボタ
ン、前記終了設定ボタンおよび前記時刻設定ボタンを縦
方向に並設している。

【０００９】上記手段を講じた結果、それぞれ次のよう
な作用が生じる。 （１）本発明の空気調和機のリモコン操作装置において
は、前記開始設定ボタン、前記終了設定ボタンおよび前
記時刻設定ボタンを一直線上に並設したので、使用者は
一本の指を一直線上に移動させるだけで、所定時刻にお
ける自動的な運転の終了あるいは自動的な運転の開始を
行なわせるべく自動運転モードの設定を行なうことがで
きる。 （２）本発明の空気調和機のリモコン操作装置において
は、前記開始設定ボタン、前記終了設定ボタンおよび前
記時刻設定ボタンを横方向に並設したので、使用者は一
本の指を横方向へ平行移動させるだけで、前記自動運転
モードの設定を行なうことができる。 （３）本発明の空気調和機のリモコン操作装置において
は、前記開始設定ボタン、前記終了設定ボタンおよび前
記時刻設定ボタンを縦方向に並設したので、使用者は一
本の指を縦方向へ垂直移動させるだけで、前記自動運転
モードの設定を行なうことができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１の（ａ）は、本発明の実施の
形態に係る空気調和機のリモコン操作装置の外観図であ
る。図１の（ａ）に示すリモコン操作装置の操作パネル
上には種々の入力ボタンが設けられており、使用者がこ
れらの入力ボタンを操作することにより、対応する指令
を示す信号が図示しない空気調和機本体へ送信される。

【００１１】図１の（ａ）において、運転／停止ボタン
１が使用者により押されると当該空気調和機の運転が開
始され、もう一度押されると運転が停止される。温度設
定ボタン２は、当該空気調和機が備えられている部屋内
の温度を設定するためのものであり、使用者が上昇ボタ
ン２１を押し続けると後述する表示部３に表示される設
定温度が段階的に（例えば１℃づつ）上昇し、下降ボタ
ン２２を押し続けると設定温度が段階的に下降する。な
お、このような操作により設定される設定温度は、表示
部３に数値で表示される。

【００１２】運転切換ボタン４は、当該空気調和機の運
転モード（冷房、暖房、除湿、自動運転等）を切り換え
るためのものである。風量ボタン５は、当該空気調和機
による送風量を設定するためのものであり、風向ボタン
６は風向きを切り換えるためのものである。

【００１３】予約ボタン部７は自動運転モードを設定す
るものであり、切タイマーボタン７１、入タイマーボタ
ン７２、時ボタン７３、分ボタン７４が備えられてい
る。切タイマーボタン７１は、自動的に当該空気調和機
の運転を停止させるためのものであり、入タイマーボタ
ン７２は自動的に当該空気調和機の運転を開始させるた
めのものである。

【００１４】また、時ボタン７３および分ボタン７４
は、自動運転モード設定時に当該空気調和機の運転を自
動的に停止させる時刻、または自動的に開始させる時刻
を設定するためのものである。使用者が時ボタン７３を
押し続けると設定時（０時〜２３時）が１時間毎に段階
的に移り換わり、分ボタン７４を押し続けると設定分
（０分〜５９分）が１分毎に段階的に移り換わる。な
お、このような操作により設定される設定時刻は、後述
する表示部３に数値で表示される。

【００１５】表示部３の温度表示部３１には、温度設定
ボタン２にて設定される設定温度、または現在の室温が
表示される。また切時間表示部３２には、自動運転モー
ドにて設定される“切”時間（運転を自動的に停止させ
る時刻）が表示され、入時間表示部３３には自動運転モ
ードにて設定される“入”時間（運転を自動的に開始さ
せる時刻）が表示される。モード表示部３４には、現在
運転中のモードが何であるかを示す表示がなされる。例
えば冷房運転中の場合“冷房”と表記されている上のラ
ンプ３５が点灯する。暖房運転中、除湿運転中、自動運
転中についても同様である。

【００１６】次に、上述したように構成されたリモコン
操作装置の操作手順を述べる。いま、当該空気調和機が
設置されている室内の温度が、当該空気調和機の運転に
より予め設定された温度である２０℃に保たれているも
のとする。なお、現在の季節は冬であるものとする。そ
して現在の時刻は２２時であり、使用者はこれから就寝
し、翌朝７時に起床する予定である。

【００１７】使用者は、就寝後１時間現在の室温が保た
れ、かつ起床時にも室温が現在と同じであることを望ん
でいる。そのため、使用者は現在（２２：００）から１
時間後（２３：００）まで当該空気調和機の運転が継続
された後自動的に停止され、かつ翌日の起床予定（７：
００）の３０分前（６：３０）に当該空気調和機の運転
が自動的に開始されるよう、当該リモコン操作装置にて
設定を行なう。

【００１８】上記のような設定を行なう場合、当該空気
調和機が設置されている室内にいる使用者は、まず当該
リモコン操作装置を所持する。そして、初めに運転を自
動的に停止させるための設定を行なう。使用者は、一本
の指（例えば人指し）の指先で切タイマーボタン７１を
押圧する。次に、前記指先で時ボタン７３を押圧し、切
時間表示部３２の表示が「２３：００」を示すまで押圧
し続ける。そして切時間表示部３２の表示が「２３：０
０」を示した時点で、前記指先を時ボタン７３から離
し、再び切タイマーボタン７１を押圧する。これによ
り、切時間表示部３２には“切”時間「２３：００」が
表示され、かつ当該空気調和機の運転を２３時に自動的
に停止させる旨を示す信号が、当該リモコン操作装置か
ら当該空気調和機本体へ送信される。

【００１９】次に、使用者は運転を自動的に開始させる
ための設定を行なう。使用者は、前記指先で入タイマー
ボタン７２を押圧する。次に、前記指先で時ボタン７３
を押圧し、入時間表示部３３の表示が「６：００」を示
すまで押圧し続ける。そして入時間表示部３３の表示が
「６：００」を示した時点で、前記指先を時ボタン７３
から離す。続いて、前記指先で分ボタン７４を押圧し、
入時間表示部３３の表示が「６：３０」を示すまで押圧
し続ける。そして入時間表示部３３の表示が「６：３
０」を示した時点で、前記指先を分ボタン７４から離
す。そして、再び入タイマーボタン７２を押圧する。こ
れにより、入時間表示部３３には“入”時間「６：３
０」が表示され、かつ当該空気調和機の運転を６時３０
分に自動的に開始させる旨を示す信号が、当該リモコン
操作装置から当該空気調和機本体へ送信される。

【００２０】以上のように、使用者が自動運転モードの
設定を行なう場合、一つの指の先で切タイマーボタン７
１、入タイマーボタン７２、時ボタン７３および分ボタ
ン７４を適宜操作する。このとき、切タイマーボタン７
１、入タイマーボタン７２、時ボタン７３および分ボタ
ン７４は、当該リモコン操作装置の操作パネル上に横一
直線上に並設されている。よって、使用者は一本の指を
横方向へ平行移動させるだけで、自動的な運転停止ある
いは自動的な運転開始を行なわせるべく自動運転モード
の設定を行なうことができる。

【００２１】図１の（ｂ）は、上述したリモコン操作装
置の操作パネルにおける予約ボタン部７の各ボタン、切
タイマーボタン７１、入タイマーボタン７２、時ボタン
７３および分ボタン７４の配設の変形例を示す図であ
る。

【００２２】図１の（ｂ）に示すように、切タイマーボ
タン７１、入タイマーボタン７２、時ボタン７３および
分ボタン７４は、操作パネル上に縦一直線上に並設され
ている。よって、使用者は一本の指を縦方向へ垂直移動
させるだけで、上述したと同様に、自動的な運転停止あ
るいは自動的な運転開始を行なわせるべく自動運転モー
ドの設定を行なうことができる。

【００２３】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施でき
る。

【００２４】（実施の形態のまとめ）実施の形態に示さ
れた構成および作用効果をまとめると次の通りである。 ［１］実施の形態に示された空気調和機のリモコン操作
装置は、空気調和機の動作設定を無線により遠隔から行
なう空気調和機のリモコン操作装置において、前記空気
調和機における動作開始の時刻設定を行なう際押圧され
る開始設定ボタン（７２）と、前記空気調和機における
動作終了の時刻設定を行なう際押圧される終了設定ボタ
ン（７１）と、前記動作開始または前記動作終了の時刻
設定を行なうために押圧される時刻設定ボタン（７３，
７４）と、を備え、前記開始設定ボタン（７２）、前記
終了設定ボタン（７１）および前記時刻設定ボタン（７
３，７４）を一直線上に並設している。

【００２５】このように上記空気調和機のリモコン操作
装置においては、前記開始設定ボタン（７２）、前記終
了設定ボタン（７１）および前記時刻設定ボタン（７
３，７４）を一直線上に並設したので、使用者は一本の
指を一直線上に移動させるだけで、所定時刻における自
動的な運転の終了あるいは自動的な運転の開始を行なわ
せるべく自動運転モードの設定を行なうことができる。 ［２］実施の形態に示された空気調和機のリモコン操作
装置は上記［１］に記載の装置であって、かつ前記開始
設定ボタン（７２）、前記終了設定ボタン（７１）およ
び前記時刻設定ボタン（７３，７４）を横方向に並設し
ている。

【００２６】このように上記空気調和機のリモコン操作
装置においては、前記開始設定ボタン（７２）、前記終
了設定ボタン（７１）および前記時刻設定ボタン（７
３，７４）を横方向に並設したので、使用者は一本の指
を横方向へ平行移動させるだけで、前記自動運転モード
の設定を行なうことができる。 ［３］実施の形態に示された空気調和機のリモコン操作
装置は上記［１］に記載の装置であって、かつ前記開始
設定ボタン（７２）、前記終了設定ボタン（７１）およ
び前記時刻設定ボタン（７３，７４）を縦方向に並設し
ている。

【００２７】このように上記空気調和機のリモコン操作
装置においては、前記開始設定ボタン（７２）、前記終
了設定ボタン（７１）および前記時刻設定ボタン（７
３，７４）を縦方向に並設したので、使用者は一本の指
を縦方向へ垂直移動させるだけで、前記自動運転モード
の設定を行なうことができる。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、一本の指を一直線上に
移動するだけで時刻設定を行なえる空気調和機のリモコ
ン操作装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る図であり、（ａ）は
空気調和機のリモコン操作装置の外観図、（ｂ）はリモ
コン操作装置の操作パネルにおける予約ボタン部の変形
例を示す図。

【図２】従来例に係る空気調和機のリモコン操作装置の
外観図。

【符号の説明】

１…運転／停止ボタン ２…温度設定ボタン ２１…上昇ボタン ２２…下降ボタン ３…表示部 ３１…温度表示部 ３２…切時間表示部 ３３…入時間表示部 ３４…モード表示部 ３５…ランプ ４…運転切換ボタン ５…風量ボタン ６…風向ボタン ７…予約ボタン部 ７１…切タイマーボタン ７２…入タイマーボタン ７３…時ボタン ７４…分ボタン １０…予約ボタン部 １０１…入タイマーボタン １０２…時刻設定ダイヤル １０３…切タイマーボタン １０４…予約ボタン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】空気調和機の動作設定を無線により遠隔か
   ら行なう空気調和機のリモコン操作装置において、 前記空気調和機における動作開始の時刻設定を行なう際
   押圧される開始設定ボタンと、 前記空気調和機における動作終了の時刻設定を行なう際
   押圧される終了設定ボタンと、 前記動作開始または前記動作終了の時刻設定を行なうた
   めに押圧される時刻設定ボタンと、を備え、 前記開始設定ボタン、前記終了設定ボタンおよび前記時
   刻設定ボタンを一直線上に並設したことを特徴とする空
   気調和機のリモコン操作装置。
2. 【請求項２】前記開始設定ボタン、前記終了設定ボタン
   および前記時刻設定ボタンを横方向に並設したことを特
   徴とする請求項１に記載の空気調和機のリモコン操作装
   置。
3. 【請求項３】前記開始設定ボタン、前記終了設定ボタン
   および前記時刻設定ボタンを縦方向に並設したことを特
   徴とする請求項１に記載の空気調和機のリモコン操作装
   置。