JPH0922927A - 位置決め装置および検査装置 - Google Patents
位置決め装置および検査装置Info
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- JPH0922927A JPH0922927A JP16971195A JP16971195A JPH0922927A JP H0922927 A JPH0922927 A JP H0922927A JP 16971195 A JP16971195 A JP 16971195A JP 16971195 A JP16971195 A JP 16971195A JP H0922927 A JPH0922927 A JP H0922927A
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- elevating
- test head
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- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】プローバ本体等の固定部とテストヘッド等の可
動部とを高精度に位置決め固定でき、振動等の外乱に対
しても相互の位置を保持できる位置決め装置を提供する
ことにある。 【解決手段】プローバ本体1と、このプローバ本体1に
搭載されるテストヘッド2と、このテストヘッド2を少
なくとも3箇所で支持し前記プローバ本体1の水平基準
面に対して前記テストヘッド2を平行状態に支持する支
持機構9a〜9cとからなり、前記支持機構9a〜9c
のうち少なくとも2箇所は、前記テストヘッド2に設け
られた円筒状の受け部材43と、この受け部材43に対
応する位置に設けられた第1の昇降部材25と、この第
1の昇降部材25に支持されるとともに径方向に伸縮自
在であり、軸方向からの押圧力によって拡径して前記受
け部材43の内周面にロックされる円筒状のチャック3
8とから構成されていることを特徴とする。
動部とを高精度に位置決め固定でき、振動等の外乱に対
しても相互の位置を保持できる位置決め装置を提供する
ことにある。 【解決手段】プローバ本体1と、このプローバ本体1に
搭載されるテストヘッド2と、このテストヘッド2を少
なくとも3箇所で支持し前記プローバ本体1の水平基準
面に対して前記テストヘッド2を平行状態に支持する支
持機構9a〜9cとからなり、前記支持機構9a〜9c
のうち少なくとも2箇所は、前記テストヘッド2に設け
られた円筒状の受け部材43と、この受け部材43に対
応する位置に設けられた第1の昇降部材25と、この第
1の昇降部材25に支持されるとともに径方向に伸縮自
在であり、軸方向からの押圧力によって拡径して前記受
け部材43の内周面にロックされる円筒状のチャック3
8とから構成されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め装置およ
び検査装置に係り、特に例えば半導体ウエハのチップ等
の被検査体を電気的に検査するプローブ装置等に採用さ
れる位置決め装置および検査装置に関する。
び検査装置に係り、特に例えば半導体ウエハのチップ等
の被検査体を電気的に検査するプローブ装置等に採用さ
れる位置決め装置および検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造プロセスにおいては、半導体
ウエハ上に精密写真技術等を用いて所定の回路パターン
を持つ多数の半導体チップ(半導体デバイス)が配列し
て形成される。これらチップの電気的特性の検査(試験
判定)は、各チップが分割される前の半導体ウエハの状
態で、プローブ装置により行われる。この検査の結果、
良品と判定されたチップのみを、次のボンディングやパ
ッケージィング工程に送り、最終製品の歩留まりの向上
を図るようにしている。
ウエハ上に精密写真技術等を用いて所定の回路パターン
を持つ多数の半導体チップ(半導体デバイス)が配列し
て形成される。これらチップの電気的特性の検査(試験
判定)は、各チップが分割される前の半導体ウエハの状
態で、プローブ装置により行われる。この検査の結果、
良品と判定されたチップのみを、次のボンディングやパ
ッケージィング工程に送り、最終製品の歩留まりの向上
を図るようにしている。
【0003】このプローブ装置は、メインステージ部に
はX−Y−Z−θ方向に移動制御可能に構成されたウエ
ハ載置台が備えられており、このウエハ載置台の上方に
対向する位置には、半導体ウエハのチップの電極パッド
に対応した多数のプローブ針を備えるプローブカードを
備えたテストヘッドが設置されている。
はX−Y−Z−θ方向に移動制御可能に構成されたウエ
ハ載置台が備えられており、このウエハ載置台の上方に
対向する位置には、半導体ウエハのチップの電極パッド
に対応した多数のプローブ針を備えるプローブカードを
備えたテストヘッドが設置されている。
【0004】そして、ウエハ載置台上に被検査体である
半導体ウエハを搭載支持し、そのウエハ載置台をX−Y
−Z−θ方向に移動制御して、この上面に保持した半導
体ウエハ上の各チップ毎に多数の電極パッド列に前記プ
ローブカードのプローブ針列の各針先を位置合わせして
接触させる。
半導体ウエハを搭載支持し、そのウエハ載置台をX−Y
−Z−θ方向に移動制御して、この上面に保持した半導
体ウエハ上の各チップ毎に多数の電極パッド列に前記プ
ローブカードのプローブ針列の各針先を位置合わせして
接触させる。
【0005】この接触は多数の電極パッドに対して各針
先が均一な電気的接続を得ることが正確な検査を行う上
で必須条件である。このようにして各チップの各電極パ
ッドにプローブ針を介してテストヘッド並びに外部テス
タと電気的に接続されて、外部テスタによる該半導体ウ
エハのチップの電気的特性を検査するようになってい
る。
先が均一な電気的接続を得ることが正確な検査を行う上
で必須条件である。このようにして各チップの各電極パ
ッドにプローブ針を介してテストヘッド並びに外部テス
タと電気的に接続されて、外部テスタによる該半導体ウ
エハのチップの電気的特性を検査するようになってい
る。
【0006】ところで、前述のプローブ装置は、プロー
ブ本体の一側部にテストヘッド保持機構を設け、このテ
ストヘッド保持機構によってテストヘッドを保持してい
る。そして、テストヘッドの回転機構によってテストヘ
ッドを回動させてプローバ本体のヘッドプレート上に無
重量の状態で載置し、位置決めした後、テストヘッドを
ヘッドプレートに固定している。また、プローブカード
はヘッドプレート側に取り付け、ウエハ載置台と位置決
めしていた。
ブ本体の一側部にテストヘッド保持機構を設け、このテ
ストヘッド保持機構によってテストヘッドを保持してい
る。そして、テストヘッドの回転機構によってテストヘ
ッドを回動させてプローバ本体のヘッドプレート上に無
重量の状態で載置し、位置決めした後、テストヘッドを
ヘッドプレートに固定している。また、プローブカード
はヘッドプレート側に取り付け、ウエハ載置台と位置決
めしていた。
【0007】しかしながら、被検査体であるICの集積
度が6Mから64M、256Mとなるにつれ、IC内配
線が短く、高周波特性がよくなるため、検査するための
テスタ側のプローブでも高周波特性の要求が望まれ、テ
ストヘッドとウエハとの間を更に縮めて外部テスタから
配線の長さを短くして高周波テスト信号による高精度の
テストを行う必要性が生じてきた。そこで、本出願人
は、ヘッドプレートを取り外し、前記間隔を縮める開発
を行っている。この開発において、テストヘッドに直接
プローブ針を備えるとともに、ウエハを支持するウエハ
載置台に対する前記プローブカードの傾きを検出し、こ
の検出情報に基づきウエハ載置台の傾きを補正する技術
を見出だし、この技術を本出願人は例えば特開平5−3
35385号公報に記載されている。
度が6Mから64M、256Mとなるにつれ、IC内配
線が短く、高周波特性がよくなるため、検査するための
テスタ側のプローブでも高周波特性の要求が望まれ、テ
ストヘッドとウエハとの間を更に縮めて外部テスタから
配線の長さを短くして高周波テスト信号による高精度の
テストを行う必要性が生じてきた。そこで、本出願人
は、ヘッドプレートを取り外し、前記間隔を縮める開発
を行っている。この開発において、テストヘッドに直接
プローブ針を備えるとともに、ウエハを支持するウエハ
載置台に対する前記プローブカードの傾きを検出し、こ
の検出情報に基づきウエハ載置台の傾きを補正する技術
を見出だし、この技術を本出願人は例えば特開平5−3
35385号公報に記載されている。
【0008】前述のような検査装置では、ウエハのチッ
プの例えば100ミクロン角の面積にプローブ針の先端
球の直径が例えば60ミクロン丸を接触させるには、位
置決め許容誤差が±30ミクロン以内でなければ使用で
きない。
プの例えば100ミクロン角の面積にプローブ針の先端
球の直径が例えば60ミクロン丸を接触させるには、位
置決め許容誤差が±30ミクロン以内でなければ使用で
きない。
【0009】従来の検査装置では例えば高精度に製造さ
れた回転機構でテストヘッドをプローバ上面において回
転移動させてプローブ針列をウエハの電極パッド配列と
の回転方向の位置合わせをしている時、テストヘッドと
上記回転機構を結ぶアーム及び匡体は長さに比例して熱
変形が大きく影響し、許容誤差が例えば±30ミクロン
を越えてしまう。したがって、高い精度のθ方向位置合
わせが困難であった。
れた回転機構でテストヘッドをプローバ上面において回
転移動させてプローブ針列をウエハの電極パッド配列と
の回転方向の位置合わせをしている時、テストヘッドと
上記回転機構を結ぶアーム及び匡体は長さに比例して熱
変形が大きく影響し、許容誤差が例えば±30ミクロン
を越えてしまう。したがって、高い精度のθ方向位置合
わせが困難であった。
【0010】すなわち、図15および図16に示す構成
となっている。テストヘッド70に設けたメス型固定金
具71とプローバ本体74に固定されたオス型固定金具
72との隙間は少なくとも200ミクロン必要である。
この構成でテストする際はテストヘッド回転駆動機構7
3を駆動させてテストヘッド70をプローバ本体74に
載置し、オス型固定金具72にメス型固定金具71が嵌
合し、さらにテストヘッド70のZ方向位置を固定具7
6で固定してプロービングし、テストしている。
となっている。テストヘッド70に設けたメス型固定金
具71とプローバ本体74に固定されたオス型固定金具
72との隙間は少なくとも200ミクロン必要である。
この構成でテストする際はテストヘッド回転駆動機構7
3を駆動させてテストヘッド70をプローバ本体74に
載置し、オス型固定金具72にメス型固定金具71が嵌
合し、さらにテストヘッド70のZ方向位置を固定具7
6で固定してプロービングし、テストしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、テスト
ヘッド70のXY方向は固定されていないので、ウエハ
77の電極77a(例えばB=100ミクロン角)で、
この電極77aの半分の位置に先端球部の直径60ミク
ロンのプローブ針が位置し、位置ずれ許容範囲が小さい
こと、などの要注意条件が存在する。
ヘッド70のXY方向は固定されていないので、ウエハ
77の電極77a(例えばB=100ミクロン角)で、
この電極77aの半分の位置に先端球部の直径60ミク
ロンのプローブ針が位置し、位置ずれ許容範囲が小さい
こと、などの要注意条件が存在する。
【0012】このような状態でテストを行うと、個々の
チップ毎のステップ送りによるプローバ本体74の振動
でテストヘッド77が例えばXY方向にA=100ミク
ロン平行移動すると、プローブ針78は、図16に示す
ように電極77aからC=70ミクロン平行移動して電
極パッドからプローブ針78が外れてしまう。したがっ
て、メス型固定金具71とオス型固定金具72との隙間
は少なくとも30ミクロン以内にしなければならない。
例え30ミクロンにしたとしても、テストヘッド回転駆
動機構73の回転アーム79の熱変形、組立て誤差を考
えると、プローブ針位置合わせが極めて困難で、軸合わ
せが難しい。
チップ毎のステップ送りによるプローバ本体74の振動
でテストヘッド77が例えばXY方向にA=100ミク
ロン平行移動すると、プローブ針78は、図16に示す
ように電極77aからC=70ミクロン平行移動して電
極パッドからプローブ針78が外れてしまう。したがっ
て、メス型固定金具71とオス型固定金具72との隙間
は少なくとも30ミクロン以内にしなければならない。
例え30ミクロンにしたとしても、テストヘッド回転駆
動機構73の回転アーム79の熱変形、組立て誤差を考
えると、プローブ針位置合わせが極めて困難で、軸合わ
せが難しい。
【0013】この発明は前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、例えばプローバ本体等
の固定部とテストヘッド等の可動部とを高精度に位置決
め固定でき、振動等の外乱に対しても相互の位置を保持
できる位置決め装置および検査装置を提供することにあ
る。
ので、その目的とするところは、例えばプローバ本体等
の固定部とテストヘッド等の可動部とを高精度に位置決
め固定でき、振動等の外乱に対しても相互の位置を保持
できる位置決め装置および検査装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、請求項1は、固定部と、この固定部に接離
する可動部と、この可動部が前記固定部に設けられた
時、少なくとも3箇所で支持し前記固定部の水平基準面
に対して前記可動部を平行状態に支持する支持機構とか
らなり、前記支持機構のうち少なくとも2箇所、前記可
動部に設けられた係合部材と、この係合部材に係合した
際、仮固定され昇降調整機構を有する昇降部材と、この
昇降部材の昇降調整により前記可動部の平行状態を調整
する手段とを備えてなることを特徴とする位置決め装置
にある。
するために、請求項1は、固定部と、この固定部に接離
する可動部と、この可動部が前記固定部に設けられた
時、少なくとも3箇所で支持し前記固定部の水平基準面
に対して前記可動部を平行状態に支持する支持機構とか
らなり、前記支持機構のうち少なくとも2箇所、前記可
動部に設けられた係合部材と、この係合部材に係合した
際、仮固定され昇降調整機構を有する昇降部材と、この
昇降部材の昇降調整により前記可動部の平行状態を調整
する手段とを備えてなることを特徴とする位置決め装置
にある。
【0015】請求項2は、固定部と、この固定部に接離
する可動部と、この可動部が前記固定部に設けられた
時、少なくとも3箇所で支持し前記固定部の水平基準面
に対して前記可動部を平行状態に支持する支持機構とか
らなり、前記支持機構のうち少なくとも2箇所、前記可
動部に設けられた係合部材と、この係合部材に係合した
際、仮固定され昇降調整機構を有する昇降部材と、この
昇降部材に支持されるとともに径方向に伸縮自在であ
り、軸方向からの押圧力によって拡径して前記受け部材
の内周面にロックされる円筒状の位置決め固定部材とか
ら構成されていることを特徴とする位置決め装置にあ
る。
する可動部と、この可動部が前記固定部に設けられた
時、少なくとも3箇所で支持し前記固定部の水平基準面
に対して前記可動部を平行状態に支持する支持機構とか
らなり、前記支持機構のうち少なくとも2箇所、前記可
動部に設けられた係合部材と、この係合部材に係合した
際、仮固定され昇降調整機構を有する昇降部材と、この
昇降部材に支持されるとともに径方向に伸縮自在であ
り、軸方向からの押圧力によって拡径して前記受け部材
の内周面にロックされる円筒状の位置決め固定部材とか
ら構成されていることを特徴とする位置決め装置にあ
る。
【0016】請求項3は、前記位置決め固定部材は、外
周面に軸方向に沿って複数のすり割りを有する円筒部
と、この円筒部の両端面に設けられテーパ内周面を有す
る凹陥部とからなり、この凹陥部に前記昇降部材が嵌合
されることを特徴とする。
周面に軸方向に沿って複数のすり割りを有する円筒部
と、この円筒部の両端面に設けられテーパ内周面を有す
る凹陥部とからなり、この凹陥部に前記昇降部材が嵌合
されることを特徴とする。
【0017】請求項4は、前記位置決め固定部材は、外
周面に軸方向に沿って複数のすり割りを有する円筒部
と、この円筒部の両端面に設けられテーパ内周面を有す
る凹陥部とからなり、無負荷状態にあっては前記受け部
材に緩嵌合することを特徴とする。
周面に軸方向に沿って複数のすり割りを有する円筒部
と、この円筒部の両端面に設けられテーパ内周面を有す
る凹陥部とからなり、無負荷状態にあっては前記受け部
材に緩嵌合することを特徴とする。
【0018】請求項5は、前記昇降部材は、前記凹陥部
に嵌合され位置決め固定部材に軸方向の押圧力を付与す
る上下一対の部材からなり、その端部には昇降部材の軸
心に曲率中心を有する球面に形成されていることを特徴
とする。
に嵌合され位置決め固定部材に軸方向の押圧力を付与す
る上下一対の部材からなり、その端部には昇降部材の軸
心に曲率中心を有する球面に形成されていることを特徴
とする。
【0019】請求項6は、被検査体を電気的にテスタに
より検査する際、プローピングするプローバ本体と、こ
のプローバ本体に接離可能に設けられ前記テスタから接
続されたテストヘッドと、このテストヘッドが前記プロ
ーバ本体に移動した際、少なくとも3箇所で支持し前記
プローバ本体の水平基準面に対して前記テストヘッドを
平行状態に支持する支持機構と、この支持機構のうち少
なくとも2箇所、前記テストヘッドに設けられた係合部
材と、この係合部材に係合した際、仮固定され昇降機構
を有する昇降部材と、この昇降部材に支持されるととも
に径方向に伸縮自在であり、軸方向からの押圧力による
昇降調整により前記テストヘッドの平行状態を調整する
手段とを具備したことを特徴とする検査装置にある。
より検査する際、プローピングするプローバ本体と、こ
のプローバ本体に接離可能に設けられ前記テスタから接
続されたテストヘッドと、このテストヘッドが前記プロ
ーバ本体に移動した際、少なくとも3箇所で支持し前記
プローバ本体の水平基準面に対して前記テストヘッドを
平行状態に支持する支持機構と、この支持機構のうち少
なくとも2箇所、前記テストヘッドに設けられた係合部
材と、この係合部材に係合した際、仮固定され昇降機構
を有する昇降部材と、この昇降部材に支持されるととも
に径方向に伸縮自在であり、軸方向からの押圧力による
昇降調整により前記テストヘッドの平行状態を調整する
手段とを具備したことを特徴とする検査装置にある。
【0020】請求項7は、プローバ本体と、このプロー
バ本体に搭載されるヘッドプレートと、このヘッドプレ
ートを少なくとも3箇所で支持し前記プローバ本体の水
平基準面に対して前記ヘッドプレートを平行状態に支持
する支持機構とからなり、前記支持機構のうち少なくと
も2箇所は、前記ヘッドプレートに設けられた円筒状の
受け部材と、この受け部材に対応する位置に設けられた
昇降部材と、この昇降部材に支持されるとともに径方向
に伸縮自在であり、軸方向からの押圧力によって拡径し
て前記受け部材の内周面にロックされる円筒状の位置決
め固定部材とから構成されていることを特徴とする検査
装置にある。
バ本体に搭載されるヘッドプレートと、このヘッドプレ
ートを少なくとも3箇所で支持し前記プローバ本体の水
平基準面に対して前記ヘッドプレートを平行状態に支持
する支持機構とからなり、前記支持機構のうち少なくと
も2箇所は、前記ヘッドプレートに設けられた円筒状の
受け部材と、この受け部材に対応する位置に設けられた
昇降部材と、この昇降部材に支持されるとともに径方向
に伸縮自在であり、軸方向からの押圧力によって拡径し
て前記受け部材の内周面にロックされる円筒状の位置決
め固定部材とから構成されていることを特徴とする検査
装置にある。
【0021】前記位置決め装置によれば、固定部に対し
て可動部がXY方向にずれたり、傾いて搭載されても、
係合部材と位置決め固定部材との嵌合によってプローバ
本体の固定部とテストヘッドの可動部とを高精度に位置
決めすることができ、位置決め後、位置決め固定部材を
昇降部材によって軸方向からの押圧力を付与すると、位
置決め固定部材が拡径して前記受け部材の内周面にロッ
クされ、固定部に対して可動部が位置決め固定される。
また、昇降部材の昇降によって可動部の高さを調整でき
る。
て可動部がXY方向にずれたり、傾いて搭載されても、
係合部材と位置決め固定部材との嵌合によってプローバ
本体の固定部とテストヘッドの可動部とを高精度に位置
決めすることができ、位置決め後、位置決め固定部材を
昇降部材によって軸方向からの押圧力を付与すると、位
置決め固定部材が拡径して前記受け部材の内周面にロッ
クされ、固定部に対して可動部が位置決め固定される。
また、昇降部材の昇降によって可動部の高さを調整でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図12は第1の実施形態
を示し、図1は、ウエハプローバの全体を示す。1は固
定部としてのプローバ本体であり、2は可動部としての
テストヘッドである。テストヘッド2にはプローブカー
ド3が設けられ、このプローブカード3にはウエハ4に
形成された半導体チップ4aの電極に電気的に接触させ
てテスタ(図示せず)で良否を検査するプローブ針5が
設けられている。
面に基づいて説明する。図1〜図12は第1の実施形態
を示し、図1は、ウエハプローバの全体を示す。1は固
定部としてのプローバ本体であり、2は可動部としての
テストヘッドである。テストヘッド2にはプローブカー
ド3が設けられ、このプローブカード3にはウエハ4に
形成された半導体チップ4aの電極に電気的に接触させ
てテスタ(図示せず)で良否を検査するプローブ針5が
設けられている。
【0023】プローバ本体1の一側部には回転駆動機構
6が設けられ、この回転駆動機構6の回動アーム6aに
は前記テストヘッド2が支持されている。そして、回転
駆動機構6によって回動アーム6aが回動してテストヘ
ッド2をプローバ本体1に搭載できるようになってい
る。
6が設けられ、この回転駆動機構6の回動アーム6aに
は前記テストヘッド2が支持されている。そして、回転
駆動機構6によって回動アーム6aが回動してテストヘ
ッド2をプローバ本体1に搭載できるようになってい
る。
【0024】先ず、ウエハプローバの概略的構成を説明
すると、プローバ本体1のベース7は例えば長さ680
×奥行830×厚120mm鉄鋳材料によって形成さ
れ、その中央部にはウエハ4を載置する載置機構8が設
けられている。プローバ本体1の周辺部にはテストヘッ
ド2を支える支持機構9a,9b,9cが少なくとも3
箇所設けられている。ここで、支持機構9a,9b,9
cは載置機構8の中心から等距離で、互いに等間隔に配
置されているのが望ましい。
すると、プローバ本体1のベース7は例えば長さ680
×奥行830×厚120mm鉄鋳材料によって形成さ
れ、その中央部にはウエハ4を載置する載置機構8が設
けられている。プローバ本体1の周辺部にはテストヘッ
ド2を支える支持機構9a,9b,9cが少なくとも3
箇所設けられている。ここで、支持機構9a,9b,9
cは載置機構8の中心から等距離で、互いに等間隔に配
置されているのが望ましい。
【0025】また、ベース7の例えば右側部にはウエハ
4が収納されている収納カセット(図示せず)およびこ
のカセットからウエハ4を出し入れするローダ、アンロ
ーダ(図示せず)が配置されている。更に、このプロー
バ本体1の上部にはウエハ4の電極を画像確認するモニ
タ10が設けられている。
4が収納されている収納カセット(図示せず)およびこ
のカセットからウエハ4を出し入れするローダ、アンロ
ーダ(図示せず)が配置されている。更に、このプロー
バ本体1の上部にはウエハ4の電極を画像確認するモニ
タ10が設けられている。
【0026】次に、前記各部の構成について詳細に説明
すると、まず、ウエハ4を載置する載置台を有する機構
部8は、図2に示すように構成されている。すなわち、
材料、例えば鉄製のベース7には例えばステンレス材料
からなる一対のガイドレール11が敷設され、このガイ
ドレール11にはX方向に沿って移動自在なガイドレー
ル上にXステージ12が設けられている。このXステー
ジ12上にはY方向に移動自在なガイドレール上にYス
テージ13が搭載されている。更にYステージ13上に
はZ方向(上下方向)に移動自在なガイドレール上にZ
ステージ14が搭載され、このZステージ14にはθ方
向回転自在なステージ15が取付板16を介して搭載さ
れている。ここで、Zステージは最大40mm昇降可能
になっている。前記X、Y、Z、θの駆動はすべてステ
ッピングモータの回転軸に結合されている。
すると、まず、ウエハ4を載置する載置台を有する機構
部8は、図2に示すように構成されている。すなわち、
材料、例えば鉄製のベース7には例えばステンレス材料
からなる一対のガイドレール11が敷設され、このガイ
ドレール11にはX方向に沿って移動自在なガイドレー
ル上にXステージ12が設けられている。このXステー
ジ12上にはY方向に移動自在なガイドレール上にYス
テージ13が搭載されている。更にYステージ13上に
はZ方向(上下方向)に移動自在なガイドレール上にZ
ステージ14が搭載され、このZステージ14にはθ方
向回転自在なステージ15が取付板16を介して搭載さ
れている。ここで、Zステージは最大40mm昇降可能
になっている。前記X、Y、Z、θの駆動はすべてステ
ッピングモータの回転軸に結合されている。
【0027】前記ウエハ4を支持するステージ15の内
部にはウエハを自動的に搬入搬出を行うための手段、例
えば3本の突出ピン(図示せず)が埋設されている。ス
テージ15の上面より例えば3mm突出しまたはステー
ジ15が降下し、この突出ピンの上端で前記ローダ機構
(図示せず)によって搬送されたウエハ4を受け取り、
この突出ピンの没入によりウエハ4をステージ15の上
面に載置するようになっている。ここで、3本のピンの
構造は特開昭63−308336号公報に記載されてい
るので詳細な説明は省略する。
部にはウエハを自動的に搬入搬出を行うための手段、例
えば3本の突出ピン(図示せず)が埋設されている。ス
テージ15の上面より例えば3mm突出しまたはステー
ジ15が降下し、この突出ピンの上端で前記ローダ機構
(図示せず)によって搬送されたウエハ4を受け取り、
この突出ピンの没入によりウエハ4をステージ15の上
面に載置するようになっている。ここで、3本のピンの
構造は特開昭63−308336号公報に記載されてい
るので詳細な説明は省略する。
【0028】次に、テストヘッド2がウエハ4の上方に
回転移動されたときの、このベッド2を支える支持機構
9a,9b,9cについて説明する。これらの機構9
a,9b,9cは同一構造であるため、その一つについ
て説明すると、図3および図4で示すように構成されて
いる。
回転移動されたときの、このベッド2を支える支持機構
9a,9b,9cについて説明する。これらの機構9
a,9b,9cは同一構造であるため、その一つについ
て説明すると、図3および図4で示すように構成されて
いる。
【0029】すなわち、前記ベース7には外径が例えば
45mmの円柱状のポール17が垂直に立設されてい
る。このポール17の上端部には例えば外径35mmの
小径部18が設けられている。ポール17の下端部には
仕切り壁17a,17bを挟んで上下3段の空洞部17
c〜17eが設けられ、上段の空洞部17cはポール1
7の軸心部を貫通する貫通孔19に連通している。
45mmの円柱状のポール17が垂直に立設されてい
る。このポール17の上端部には例えば外径35mmの
小径部18が設けられている。ポール17の下端部には
仕切り壁17a,17bを挟んで上下3段の空洞部17
c〜17eが設けられ、上段の空洞部17cはポール1
7の軸心部を貫通する貫通孔19に連通している。
【0030】この貫通孔19には図4に示すボール軸受
20が挿入されている。このボール軸受20はフランジ
20aを有するスリーブ20bと、このスリーブ20b
の内周面に軸方向に亘って複数個配列されたボール20
cとからなり、フランジ20aは前記上段の空洞部17
cの上面にボルト21によって固定されている。
20が挿入されている。このボール軸受20はフランジ
20aを有するスリーブ20bと、このスリーブ20b
の内周面に軸方向に亘って複数個配列されたボール20
cとからなり、フランジ20aは前記上段の空洞部17
cの上面にボルト21によって固定されている。
【0031】前記上部の仕切り壁17aには貫通孔19
と同心的に貫通孔22が穿設され、この貫通孔22には
スクリューブッシュ23が挿入されている。このスクリ
ューブッシュ23はフランジ23aを有するスリーブ2
3bと、このスリーブ23bの内周面に形成された台形
のねじ部23cとからなり、フランジ23aが前記上段
の空洞部17cの下面にボルト24によって固定されて
いる。
と同心的に貫通孔22が穿設され、この貫通孔22には
スクリューブッシュ23が挿入されている。このスクリ
ューブッシュ23はフランジ23aを有するスリーブ2
3bと、このスリーブ23bの内周面に形成された台形
のねじ部23cとからなり、フランジ23aが前記上段
の空洞部17cの下面にボルト24によって固定されて
いる。
【0032】前記ボール軸受20には円筒状の第1の昇
降部材25が昇降自在に嵌合されている。また、スクリ
ューブッシュ23にはスクリュー筒体26がねじ部23
cと螺合した状態に嵌合され、ネジのピッチで昇降精度
が構成されている。そして、この第1の昇降部材25の
下端面とスクリュー筒体26の上端面との間にはスラス
トベアリング27が介在されている。
降部材25が昇降自在に嵌合されている。また、スクリ
ューブッシュ23にはスクリュー筒体26がねじ部23
cと螺合した状態に嵌合され、ネジのピッチで昇降精度
が構成されている。そして、この第1の昇降部材25の
下端面とスクリュー筒体26の上端面との間にはスラス
トベアリング27が介在されている。
【0033】スクリュー筒体26の下端部は中段の空洞
部17dまで突出しており、この下端部には従動ギャ2
8が嵌着され、この従動ギャ28は空洞部17dの内部
に設けられたモータ29の駆動ギャ30と噛合してい
る。
部17dまで突出しており、この下端部には従動ギャ2
8が嵌着され、この従動ギャ28は空洞部17dの内部
に設けられたモータ29の駆動ギャ30と噛合してい
る。
【0034】前記第1の昇降部材25およびスクリュー
筒体26には1本のシャフト31が上下動自在に貫通し
ており、このシャフト31と第1の昇降機構25との間
には隙間gが設けられている。シャフト31の下端部は
中段の空洞部17dまで突出しており、この下端部は下
部の仕切り壁17bに垂直方向に固定されたシリンダ3
2のロッド33に継手34を介して連結されている。
筒体26には1本のシャフト31が上下動自在に貫通し
ており、このシャフト31と第1の昇降機構25との間
には隙間gが設けられている。シャフト31の下端部は
中段の空洞部17dまで突出しており、この下端部は下
部の仕切り壁17bに垂直方向に固定されたシリンダ3
2のロッド33に継手34を介して連結されている。
【0035】シャフト31の上端部は第1の昇降部材2
5の上端部からさらに上方へ突出しており、この上端部
にはねじ部35が設けられている。このねじ部35には
第2の昇降部材36がナット37によって固定されてい
る。したがって、第1と第2の昇降部材25,36は上
下に離間して設けられ、両者間には位置決め固定部材と
してのチャック38がシャフト31に嵌合した状態に設
けられている。
5の上端部からさらに上方へ突出しており、この上端部
にはねじ部35が設けられている。このねじ部35には
第2の昇降部材36がナット37によって固定されてい
る。したがって、第1と第2の昇降部材25,36は上
下に離間して設けられ、両者間には位置決め固定部材と
してのチャック38がシャフト31に嵌合した状態に設
けられている。
【0036】チャック38は、前記テストヘッド2をX
Y方向位置を仮固定し、上下方向の位置調整を可能とす
るものである。すなわち、図5に示すように、例えば外
径32mm×内径8,5mm×高さ35mmダイス鋼材
またはベアリング鋼材の円筒体39の外周壁に、例えば
16等分割(角度22,5度)毎に一部を残して外面か
ら内面まで達するように交互にすり割り40が形成され
ている。また、円筒体39の上下端面には円錐台状の凹
陥部41が設けられ、この上下端の外周縁部にはXY方
向の多少のズレをカバーするため、先端細径のテーパ部
39aが形成されている。このように構成のチャック3
8は、円筒体39に前述したようにすり割り40を形成
した後、円筒体39の外周にワイヤを巻き付けて締め付
け、縮径した状態で焼き入れし、さらにバレル仕上げ加
工して製作したものであり、径方向に伸縮自在であり、
軸方向から押圧力を加えると拡径するようになり、XY
方向の位置を決定する構成となっている。
Y方向位置を仮固定し、上下方向の位置調整を可能とす
るものである。すなわち、図5に示すように、例えば外
径32mm×内径8,5mm×高さ35mmダイス鋼材
またはベアリング鋼材の円筒体39の外周壁に、例えば
16等分割(角度22,5度)毎に一部を残して外面か
ら内面まで達するように交互にすり割り40が形成され
ている。また、円筒体39の上下端面には円錐台状の凹
陥部41が設けられ、この上下端の外周縁部にはXY方
向の多少のズレをカバーするため、先端細径のテーパ部
39aが形成されている。このように構成のチャック3
8は、円筒体39に前述したようにすり割り40を形成
した後、円筒体39の外周にワイヤを巻き付けて締め付
け、縮径した状態で焼き入れし、さらにバレル仕上げ加
工して製作したものであり、径方向に伸縮自在であり、
軸方向から押圧力を加えると拡径するようになり、XY
方向の位置を決定する構成となっている。
【0037】前述のように構成されたチャック38は、
図4に示すシャフト31に嵌合された状態で、第1と第
2の昇降部材25,36間に介在されている。ここで、
第1の昇降部材25の上端部には軸心の1点oを曲率中
心とする球面25aが形成され、この球面25aは前記
チャック38の凹陥部41に形成されたテーパ内周面4
1aに接合している。また、第2の昇降部材36の下端
部には軸心の1点oを曲率中心とする球面36aが形成
され、この球面36aは前記チャック38の凹陥部41
に形成されたテーパ内周面41aに接合している。さら
に、第1と第2の昇降部材25,36とチャック38と
の間には波型ワッシャ42が介在されている。
図4に示すシャフト31に嵌合された状態で、第1と第
2の昇降部材25,36間に介在されている。ここで、
第1の昇降部材25の上端部には軸心の1点oを曲率中
心とする球面25aが形成され、この球面25aは前記
チャック38の凹陥部41に形成されたテーパ内周面4
1aに接合している。また、第2の昇降部材36の下端
部には軸心の1点oを曲率中心とする球面36aが形成
され、この球面36aは前記チャック38の凹陥部41
に形成されたテーパ内周面41aに接合している。さら
に、第1と第2の昇降部材25,36とチャック38と
の間には波型ワッシャ42が介在されている。
【0038】一方、前記テストヘッド2の下面には、図
4に示すように、係合部材としての受け部材43が固定
されている。この受け部材43はフランジ44を有する
円筒体45で、チャック38の全体を包むことができる
大きさに形成されている。すなわち、前記円筒体45と
前記チャック38との係合手段により、テストヘッド2
の最適XY方向位置、さらに軸心方向(すなわち昇降方
向)の最適位置での仮固定を可能としている。したがっ
て、チャック38をフランジ44に儲け、円筒体45を
ポール17の頂部に設けてもよい。したがって、チャッ
ク38をフランジ44に設け、円筒体45をポール17
の頂部に設けてもよい。さらに、円筒体45の開口端に
は面取り部45aが設けられている。そして、チャック
38が無負荷状態、つまり縮径状態にあっては、円筒体
45と緩嵌合するようになっている。さらに、円筒体4
5の底部にはナット37を含むシャフト31の上端部を
逃がす凹部46とチャック38の上端面と当接する当接
部47が設けられている。
4に示すように、係合部材としての受け部材43が固定
されている。この受け部材43はフランジ44を有する
円筒体45で、チャック38の全体を包むことができる
大きさに形成されている。すなわち、前記円筒体45と
前記チャック38との係合手段により、テストヘッド2
の最適XY方向位置、さらに軸心方向(すなわち昇降方
向)の最適位置での仮固定を可能としている。したがっ
て、チャック38をフランジ44に儲け、円筒体45を
ポール17の頂部に設けてもよい。したがって、チャッ
ク38をフランジ44に設け、円筒体45をポール17
の頂部に設けてもよい。さらに、円筒体45の開口端に
は面取り部45aが設けられている。そして、チャック
38が無負荷状態、つまり縮径状態にあっては、円筒体
45と緩嵌合するようになっている。さらに、円筒体4
5の底部にはナット37を含むシャフト31の上端部を
逃がす凹部46とチャック38の上端面と当接する当接
部47が設けられている。
【0039】前記テストヘッド2の下面に3箇所設けら
れた受け部材43をプローバ本体1に3箇所設けられた
支持機構9a,9b,9cに支持したとき、図2に示す
ように、テストヘッド2の傾きによってテストヘッド2
に固定されているプローブカード3とステージ15のウ
エハ4とが平行に保たれない場合がある。図6はその状
態を示すもので、プローブカードのうち例えばプローブ
針5a〜5dの4箇所からなる面Bがステージ15上の
ウエハ4の面AとのX方向の傾き度n、Y方向の傾き度
mが生じてしまう。この傾きは、図7に示す角度検出機
構50によって検出することができる。この角度検出機
構50はウエハ4表面に対して複数個、例えば3箇所の
プローブ針5a〜5cの高さを求めている。
れた受け部材43をプローバ本体1に3箇所設けられた
支持機構9a,9b,9cに支持したとき、図2に示す
ように、テストヘッド2の傾きによってテストヘッド2
に固定されているプローブカード3とステージ15のウ
エハ4とが平行に保たれない場合がある。図6はその状
態を示すもので、プローブカードのうち例えばプローブ
針5a〜5dの4箇所からなる面Bがステージ15上の
ウエハ4の面AとのX方向の傾き度n、Y方向の傾き度
mが生じてしまう。この傾きは、図7に示す角度検出機
構50によって検出することができる。この角度検出機
構50はウエハ4表面に対して複数個、例えば3箇所の
プローブ針5a〜5cの高さを求めている。
【0040】すなわち、前記角度検出機構50は、Zス
テージ14と一体の取付板16に設けたCCD等の第1
カメラ51と、この第1カメラ51の焦点部に進退可能
なターゲット52と、ベース7から立設した部材に固定
されたCCD等の第2カメラ53とから構成されてい
る。
テージ14と一体の取付板16に設けたCCD等の第1
カメラ51と、この第1カメラ51の焦点部に進退可能
なターゲット52と、ベース7から立設した部材に固定
されたCCD等の第2カメラ53とから構成されてい
る。
【0041】この第2カメラ53は、図2に示すよう
に、ベース7に対して固定された一対のガイドレール5
4がX方向に沿って設けられている。このガイドレール
54には移動機構55がX方向に移動自在に設けられて
いる。ガイドレール54の中央部にはボールネジ56が
平行に設けられ、このボールネジ56にはパルスモータ
57が直結されている。ボールネジ56には移動機構5
5に設けたボールナット(図示せず)が螺合されてお
り、この移動機構55に前記角度検出機構50が搭載さ
れている。前記パルスモータ57にはエンコーダ58が
設けられており、このパルスモータ57に単パルス入力
すると、移動量が決定され、例えば角度検出機構50が
X軸方向に5ミクロン進むように設計されている。
に、ベース7に対して固定された一対のガイドレール5
4がX方向に沿って設けられている。このガイドレール
54には移動機構55がX方向に移動自在に設けられて
いる。ガイドレール54の中央部にはボールネジ56が
平行に設けられ、このボールネジ56にはパルスモータ
57が直結されている。ボールネジ56には移動機構5
5に設けたボールナット(図示せず)が螺合されてお
り、この移動機構55に前記角度検出機構50が搭載さ
れている。前記パルスモータ57にはエンコーダ58が
設けられており、このパルスモータ57に単パルス入力
すると、移動量が決定され、例えば角度検出機構50が
X軸方向に5ミクロン進むように設計されている。
【0042】前記角度検出機構50には図7に示す光学
系が設けられている。この光学系の高解像度光学系は、
光軸路に低倍率のレンズL1を装着し、例えばプローブ
針および周辺領域を撮像し、高倍率のレンズL2に切り
替えて、プローブ針の先端の再撮像している。
系が設けられている。この光学系の高解像度光学系は、
光軸路に低倍率のレンズL1を装着し、例えばプローブ
針および周辺領域を撮像し、高倍率のレンズL2に切り
替えて、プローブ針の先端の再撮像している。
【0043】前記第1カメラ51および第2カメラ53
は、例えばプローブ針5a〜5cの画像光路を形成する
L3、全反射ミラーM1、シャッタS1、ビームスプリ
ッタB1、反射ミラーM2、レンズL4、光源部K1、
レンズL5及び前記第1バンプを撮像する例えばCCD
カメラC1により構成されている。
は、例えばプローブ針5a〜5cの画像光路を形成する
L3、全反射ミラーM1、シャッタS1、ビームスプリ
ッタB1、反射ミラーM2、レンズL4、光源部K1、
レンズL5及び前記第1バンプを撮像する例えばCCD
カメラC1により構成されている。
【0044】図8はウエハ4面に対するプローブ針5の
先端の高さを検出する方法を示すもので、同図(a)に
示すように、載置機構8を駆動させてプローブ針5の位
置に第1カメラ51の焦点を合わせ、XYZ軸座標上で
例えばXp,Yp,Zp点を検出する。次に、同図
(b)に示すように、載置機構8のステージ15を所定
高さに下降させる。次に、同図(c)に示すように、第
1カメラ51の光軸にターゲット52を突出させ、この
ターゲット52に焦点が位置した高さを例えばXo,Y
o,Zo点を検出する。そして、このターゲット52上
に第2カメラ53を移動させる。この第2カメラ53の
焦点をターゲット52に合致させ、第1カメラ51と第
2カメラ53の光軸合わせを行う。次に、同図(d)に
示すように、第2カメラ53をウエハ4面まで移動させ
る。次に、同図(e)に示すように、第2カメラ53の
焦点をウエハ4面に合致させる。この高さをXc,Y
c,Zc点とする。
先端の高さを検出する方法を示すもので、同図(a)に
示すように、載置機構8を駆動させてプローブ針5の位
置に第1カメラ51の焦点を合わせ、XYZ軸座標上で
例えばXp,Yp,Zp点を検出する。次に、同図
(b)に示すように、載置機構8のステージ15を所定
高さに下降させる。次に、同図(c)に示すように、第
1カメラ51の光軸にターゲット52を突出させ、この
ターゲット52に焦点が位置した高さを例えばXo,Y
o,Zo点を検出する。そして、このターゲット52上
に第2カメラ53を移動させる。この第2カメラ53の
焦点をターゲット52に合致させ、第1カメラ51と第
2カメラ53の光軸合わせを行う。次に、同図(d)に
示すように、第2カメラ53をウエハ4面まで移動させ
る。次に、同図(e)に示すように、第2カメラ53の
焦点をウエハ4面に合致させる。この高さをXc,Y
c,Zc点とする。
【0045】従って、3次元座標で、ウエハ4表面に対
するある一つのプローブ針5の先端のX方向の高さはX
=Xp−Xc+Xc、Y方向の高さはY=Yp−Yc+
Yc、Z方向の高さは、Z=Zp−Zc+Zcで求め
る。ウエハ4表面に対する他のプローブ針の先端の高さ
も同様にして求める。
するある一つのプローブ針5の先端のX方向の高さはX
=Xp−Xc+Xc、Y方向の高さはY=Yp−Yc+
Yc、Z方向の高さは、Z=Zp−Zc+Zcで求め
る。ウエハ4表面に対する他のプローブ針の先端の高さ
も同様にして求める。
【0046】この求めた結果、図9(a)(b)に示す
ように、例えばプローブ針5aとプローブ針5bとの距
離を2l=6mm、支持機構9aと支持機構9bとの距
離を2L=600mmに位置させた場合、プローブ針5
a、プローブ針5bの差が20ミクロン有れば、支持機
構9bの第1の昇降部材25を2000ミクロン下降さ
せるためにモータ29に−500パルスを打ち込む。
ように、例えばプローブ針5aとプローブ針5bとの距
離を2l=6mm、支持機構9aと支持機構9bとの距
離を2L=600mmに位置させた場合、プローブ針5
a、プローブ針5bの差が20ミクロン有れば、支持機
構9bの第1の昇降部材25を2000ミクロン下降さ
せるためにモータ29に−500パルスを打ち込む。
【0047】同様にして、図10(a)(b)に示すよ
うに、プローブ針5bとプローブ針5cとの距離を6m
m、支持機構9bと支持機構9cとの距離を400mm
に位置させた場合、プローブ針5b、プローブ針5cの
差が25ミクロン有れば、支持機構9cの第1の昇降部
材25を1667ミクロン下降させるために、モータ2
9に−417パルスを打ち込む。この計算は予めプログ
ラムされている演算部で行われる。
うに、プローブ針5bとプローブ針5cとの距離を6m
m、支持機構9bと支持機構9cとの距離を400mm
に位置させた場合、プローブ針5b、プローブ針5cの
差が25ミクロン有れば、支持機構9cの第1の昇降部
材25を1667ミクロン下降させるために、モータ2
9に−417パルスを打ち込む。この計算は予めプログ
ラムされている演算部で行われる。
【0048】次に、前述のように構成された位置決め装
置の作用について説明する。まず、図1に示す回転駆動
機構6を駆動して回動アーム6aが回動すると、プロー
バ本体1の側方に退避していたテストヘッド2が回動し
てプローブカード3とともにプローバ本体1のあらかじ
め定められた位置に搭載される。
置の作用について説明する。まず、図1に示す回転駆動
機構6を駆動して回動アーム6aが回動すると、プロー
バ本体1の側方に退避していたテストヘッド2が回動し
てプローブカード3とともにプローバ本体1のあらかじ
め定められた位置に搭載される。
【0049】プローバ本体1にはテストヘッド2を支持
するため3箇所に支持機構9a〜9cが設けられてお
り、テストヘッド2には受け部材43が支持機構9a〜
9cに対応して設けられている。
するため3箇所に支持機構9a〜9cが設けられてお
り、テストヘッド2には受け部材43が支持機構9a〜
9cに対応して設けられている。
【0050】したがって、テストヘッド2はプローバ本
体1に3点支持される。各支持機構9a〜9cにはチャ
ック38が設けられているが、図11に示すように、チ
ャック38は無負荷状態では縮径状態にあるため、受け
部材43の円筒体45と緩嵌合する。つまり、チャック
38と受け部材43とが相対的に位置ずれしていても、
チャック38が円筒体45より小径であること、チャッ
ク38にテーパ部39aが形成されていること、および
円筒体45に面取り部45aが設けられていることから
多少の位置ずれがあっても確実に嵌合してラフな位置決
めがされたことになる。
体1に3点支持される。各支持機構9a〜9cにはチャ
ック38が設けられているが、図11に示すように、チ
ャック38は無負荷状態では縮径状態にあるため、受け
部材43の円筒体45と緩嵌合する。つまり、チャック
38と受け部材43とが相対的に位置ずれしていても、
チャック38が円筒体45より小径であること、チャッ
ク38にテーパ部39aが形成されていること、および
円筒体45に面取り部45aが設けられていることから
多少の位置ずれがあっても確実に嵌合してラフな位置決
めがされたことになる。
【0051】チャック38と受け部材43とが嵌合する
と、テストヘッド2の荷重、例えば5050kgは当接
部47を介してチャック38に軸方向の押圧力として加
わり、この押圧力によってチャック38が第1と第2の
昇降部材25,38との間で挟持された状態となる。
と、テストヘッド2の荷重、例えば5050kgは当接
部47を介してチャック38に軸方向の押圧力として加
わり、この押圧力によってチャック38が第1と第2の
昇降部材25,38との間で挟持された状態となる。
【0052】したがって、図12に示すように、第1の
昇降部材25の上端部の球面25aがチャック38の凹
陥部41内壁面に形成されたテーパ内周面41aを外側
へ押圧し、第2の昇降部材36のの下端部の球面36a
がチャック38の凹陥部41内壁面に形成されたテーパ
内周面41aを外側に押圧し、チャック38は拡径され
る。そして、チャック38の外周面は図4に示すように
受け部材43の円筒体45の内周面に圧接され、仮固定
される。すなわち、荷重を掛けたことによりテストヘッ
ド2のXY方向の位置決めがされたことになる。
昇降部材25の上端部の球面25aがチャック38の凹
陥部41内壁面に形成されたテーパ内周面41aを外側
へ押圧し、第2の昇降部材36のの下端部の球面36a
がチャック38の凹陥部41内壁面に形成されたテーパ
内周面41aを外側に押圧し、チャック38は拡径され
る。そして、チャック38の外周面は図4に示すように
受け部材43の円筒体45の内周面に圧接され、仮固定
される。すなわち、荷重を掛けたことによりテストヘッ
ド2のXY方向の位置決めがされたことになる。
【0053】この場合、テストヘッド2がプローバ本体
1の水平基準面としてのステージ15に対して傾いてい
て、受け部材43の円筒体45が垂直線に対して傾いて
いた場合でもチャック38による保持を良好に実施でき
る。すなわち、チャック38がシャフト31に対して図
12に示されるように傾くが、第1および第2の昇降部
材25,36の球面25a,36aが設けられているた
めにチャック38を確実に保持することができる。
1の水平基準面としてのステージ15に対して傾いてい
て、受け部材43の円筒体45が垂直線に対して傾いて
いた場合でもチャック38による保持を良好に実施でき
る。すなわち、チャック38がシャフト31に対して図
12に示されるように傾くが、第1および第2の昇降部
材25,36の球面25a,36aが設けられているた
めにチャック38を確実に保持することができる。
【0054】さらに、各支持機構9a〜9cのシリンダ
32によってロッド33を引き下げると、シャフト31
を介して第2の昇降部材36が下降し、逆に第1の昇降
部材25には上方への反力が作用する。したがって、球
面25aがチャック38のテーパ内周面41aをさらに
強く押圧するとともに、球面36aがチャック38のテ
ーパ内周面41aをさらに強く押圧するためチャック3
8はさらに拡径して受け部材43にロックされ、支持機
構9a〜9cに対してテストヘッド2に固定状態とな
る。すなわち、テストヘッド2のXY面の位置決めが完
了する。
32によってロッド33を引き下げると、シャフト31
を介して第2の昇降部材36が下降し、逆に第1の昇降
部材25には上方への反力が作用する。したがって、球
面25aがチャック38のテーパ内周面41aをさらに
強く押圧するとともに、球面36aがチャック38のテ
ーパ内周面41aをさらに強く押圧するためチャック3
8はさらに拡径して受け部材43にロックされ、支持機
構9a〜9cに対してテストヘッド2に固定状態とな
る。すなわち、テストヘッド2のXY面の位置決めが完
了する。
【0055】次に、テストヘッド2がプローバ本体1の
水平基準面に対して傾斜し、この傾きを補正する場合、
つまりテストヘッド2の高さ調整を行う場合について説
明する。モータ29を駆動し、駆動ギャ30を介して従
動ギャ28を回転すると、スクリュー筒体26が回転す
る。スクリュー筒体26はスクリューブッシュ23のね
じ部23cに螺合しているため、スクリュー筒体26は
回転しながら上昇または下降する。
水平基準面に対して傾斜し、この傾きを補正する場合、
つまりテストヘッド2の高さ調整を行う場合について説
明する。モータ29を駆動し、駆動ギャ30を介して従
動ギャ28を回転すると、スクリュー筒体26が回転す
る。スクリュー筒体26はスクリューブッシュ23のね
じ部23cに螺合しているため、スクリュー筒体26は
回転しながら上昇または下降する。
【0056】スクリュー筒体26の上昇または下降は第
1の昇降部材25を介してチャック38に伝わり、さら
に受け部材43を介してテストヘッド2に伝達され、シ
ャフト31の軸方向の移動、すなわち昇降移動する。し
たがって、テストヘッド2のXY方向をロックしたまま
でプローバ本体1に対してテストヘッド2の高さ調整が
でき、各支持機構9a〜9cを独立して駆動することに
よりテストヘッド2の傾きを所望する位置、例えば水平
状態に補正でき、その状態を維持できる。
1の昇降部材25を介してチャック38に伝わり、さら
に受け部材43を介してテストヘッド2に伝達され、シ
ャフト31の軸方向の移動、すなわち昇降移動する。し
たがって、テストヘッド2のXY方向をロックしたまま
でプローバ本体1に対してテストヘッド2の高さ調整が
でき、各支持機構9a〜9cを独立して駆動することに
よりテストヘッド2の傾きを所望する位置、例えば水平
状態に補正でき、その状態を維持できる。
【0057】また、テストヘッド2をプローバ本体1か
ら退避する場合には、まずシリンダ32によってシャフ
ト31を押し上げ、第2の昇降部材36をチャック38
から離し、チャック38を縮径させてロックを解除して
から回転駆動機構6を駆動する。
ら退避する場合には、まずシリンダ32によってシャフ
ト31を押し上げ、第2の昇降部材36をチャック38
から離し、チャック38を縮径させてロックを解除して
から回転駆動機構6を駆動する。
【0058】なお、前記第1の実施形態では3箇所に支
持機構を設け、テストヘッドを3点支持した状態で、そ
れぞれの支持機構を昇降させるようにしたが、少なくと
も2箇所の支持機構を昇降させることにより高さ調整で
きる。すなわち、1箇所の支持機構はテストヘッド2を
球面軸受、ピボット軸受等によって回動自在に枢支し、
他の2箇所の支持機構を第1の実施形態と同様に昇降自
在とし、1箇所の球面軸受、ピボット軸受等を基準とし
て他の2箇所の支持機構を昇降させてもよく、また3箇
所に支持機構を設けることに限定されず、4箇所以上で
もよい。
持機構を設け、テストヘッドを3点支持した状態で、そ
れぞれの支持機構を昇降させるようにしたが、少なくと
も2箇所の支持機構を昇降させることにより高さ調整で
きる。すなわち、1箇所の支持機構はテストヘッド2を
球面軸受、ピボット軸受等によって回動自在に枢支し、
他の2箇所の支持機構を第1の実施形態と同様に昇降自
在とし、1箇所の球面軸受、ピボット軸受等を基準とし
て他の2箇所の支持機構を昇降させてもよく、また3箇
所に支持機構を設けることに限定されず、4箇所以上で
もよい。
【0059】また、支持機構をプローバ本体のベースに
設けたが、プローバ本体とは別体の架台に支持してもよ
く、また支持機構をプローバ本体の上面に設けたプレー
トに支持してもよく、その取り付け箇所はプローバ本体
に設けられる他の機器と干渉しない位置に設ければよ
い。
設けたが、プローバ本体とは別体の架台に支持してもよ
く、また支持機構をプローバ本体の上面に設けたプレー
トに支持してもよく、その取り付け箇所はプローバ本体
に設けられる他の機器と干渉しない位置に設ければよ
い。
【0060】図13は第2の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分には同一番号を付して説明を省略
する。この実施形態はプローバ本体1の上部にヘッドプ
レート60が搭載され、このヘッドプレート60にはプ
ローブカード3が設けられている。プローバ本体1には
第1の実施形態と同様に3箇所に支持機構9a〜9cが
設けられており、これら支持機構9a〜9cによってヘ
ッドプレート60を昇降自在に支持している。この実施
形態においても、1箇所の支持機構はヘッドプレート6
0を球面軸受、ピボット軸受等によって回動自在に枢支
し、他の2箇所の支持機構を昇降自在とし、1箇所の球
面軸受、ピボット軸受等を基準として他の2箇所の支持
機構を昇降させてもよく、また3箇所に支持機構を設け
ることに限定されず、4箇所以上でもよい。
施形態と同一構成部分には同一番号を付して説明を省略
する。この実施形態はプローバ本体1の上部にヘッドプ
レート60が搭載され、このヘッドプレート60にはプ
ローブカード3が設けられている。プローバ本体1には
第1の実施形態と同様に3箇所に支持機構9a〜9cが
設けられており、これら支持機構9a〜9cによってヘ
ッドプレート60を昇降自在に支持している。この実施
形態においても、1箇所の支持機構はヘッドプレート6
0を球面軸受、ピボット軸受等によって回動自在に枢支
し、他の2箇所の支持機構を昇降自在とし、1箇所の球
面軸受、ピボット軸受等を基準として他の2箇所の支持
機構を昇降させてもよく、また3箇所に支持機構を設け
ることに限定されず、4箇所以上でもよい。
【0061】図14は第3の実施形態を示し、第1の実
施形態においては、テストヘッド2の下面に受け部材4
3を固定したが、この実施形態はテストヘッド2に受け
部材43を揺動自在に支持したものである。すなわち、
テストヘッド2の下面にはステンレイ鋼等の球状部材6
1が設けられており、受け部材43には球状部材61に
嵌合する球状凹部62が設けられている。さらに、テス
トヘッド2の下面と受け部材43の上面との間にはコイ
ルスプリング63が圧縮状態に介在されており、このコ
イルスプリング63の付勢力によって受け部材43を垂
直方向に向くようにしている。したがって、受け部材4
3とチャック38との嵌合がスムーズに行えるという効
果がある。
施形態においては、テストヘッド2の下面に受け部材4
3を固定したが、この実施形態はテストヘッド2に受け
部材43を揺動自在に支持したものである。すなわち、
テストヘッド2の下面にはステンレイ鋼等の球状部材6
1が設けられており、受け部材43には球状部材61に
嵌合する球状凹部62が設けられている。さらに、テス
トヘッド2の下面と受け部材43の上面との間にはコイ
ルスプリング63が圧縮状態に介在されており、このコ
イルスプリング63の付勢力によって受け部材43を垂
直方向に向くようにしている。したがって、受け部材4
3とチャック38との嵌合がスムーズに行えるという効
果がある。
【0062】なお、前記各実施形態では位置決め装置を
ウエハプローバに採用した場合について説明したが、本
発明の位置決め装置はウエハプローバに限定されるもの
ではなく、固定部と可動部とからなり、可動部のXYお
よびZ方向を高精度に位置決めする必要があるあらゆる
機器に採用できる。
ウエハプローバに採用した場合について説明したが、本
発明の位置決め装置はウエハプローバに限定されるもの
ではなく、固定部と可動部とからなり、可動部のXYお
よびZ方向を高精度に位置決めする必要があるあらゆる
機器に採用できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固定部に対して可動部を支持する際に、その可動部がX
Y方向およびZ方向に位置ずれしていても、支持と共に
位置決め固定できる。しかも、可動部をロックできるこ
とから振動等の外乱に対しても相互の位置を保持するこ
とができ、ロック状態で移動体の傾き調整できるという
効果がある。
固定部に対して可動部を支持する際に、その可動部がX
Y方向およびZ方向に位置ずれしていても、支持と共に
位置決め固定できる。しかも、可動部をロックできるこ
とから振動等の外乱に対しても相互の位置を保持するこ
とができ、ロック状態で移動体の傾き調整できるという
効果がある。
【0064】また、プローバ本体の固定部に対してテス
トヘッドを支持する際に、そのテストヘッドがXY方向
およびZ方向に位置ずれしていても、支持と共に位置決
め固定できる。しかも、テストヘッドをロックできるこ
とから振動等の外乱に対しても相互の位置を保持するこ
とができ、ロック状態でテストヘッドの傾き調整できる
という効果がある。
トヘッドを支持する際に、そのテストヘッドがXY方向
およびZ方向に位置ずれしていても、支持と共に位置決
め固定できる。しかも、テストヘッドをロックできるこ
とから振動等の外乱に対しても相互の位置を保持するこ
とができ、ロック状態でテストヘッドの傾き調整できる
という効果がある。
【図1】本発明の第1の実施形態を示すウエハプローバ
の斜視図。
の斜視図。
【図2】同実施形態のウエハプローバの縦断正面図。
【図3】同実施形態の支持機構の縦断正面図。
【図4】同実施形態の支持機構の要部を拡大した縦断正
面図。
面図。
【図5】同実施形態のチャックの斜視図。
【図6】同実施形態のウエハ面Aとプローブ針面Bと高
さを表すXYZ座標図。
さを表すXYZ座標図。
【図7】同実施形態の角度検出機構の光学系を示す構成
図。
図。
【図8】同実施形態の第1カメラでプローブ針の高さを
検出をする作用説明図。
検出をする作用説明図。
【図9】同実施形態の支持機構の作用説明図。
【図10】同実施形態の支持機構の作用説明図。
【図11】同実施形態の無負荷状態で縮径したチャック
を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
【図12】同実施形態の押圧力によって拡径したチャッ
クを示す縦断面図。
クを示す縦断面図。
【図13】本発明の第2の実施形態を示すウエハプロー
バの一部を断面した正面図。
バの一部を断面した正面図。
【図14】本発明の第3の実施形態を示す受け部材の支
持部の縦断正面図。
持部の縦断正面図。
【図15】従来のウエハプローバの概略的構成図。
【図16】プローブ針と電極との関係を示す説明図。
1…プローバ本体 2…テストヘッド 3…プローブカード 8…載置機構 9a〜9c…支持機構 25…第1の昇降部材 36…第2の昇降部材 38…チャック 43…受け部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
Claims (7)
- 【請求項1】 固定部と、この固定部に接離する可動部
と、この可動部が前記固定部に設けられた時、少なくと
も3箇所で支持し前記固定部の水平基準面に対して前記
可動部を平行状態に支持するための支持機構とからな
り、 前記支持機構のうち少なくとも2箇所、前記可動部に設
けられた係合部材と、この係合部材に係合した際、仮固
定され昇降調整機構を有する昇降部材と、この昇降部材
の昇降調整により前記可動部の平行状態を調整する手段
とを備えてなることを特徴とする位置決め装置。 - 【請求項2】 固定部と、この固定部に接離する可動部
と、この可動部が前記固定部に設けられた時、少なくと
も3箇所で支持し前記固定部の水平基準面に対して前記
可動部を平行状態に支持するための支持機構とからな
り、 前記支持機構のうち少なくとも2箇所、前記可動部に設
けられた係合部材と、この係合部材に係合した際、仮固
定され昇降調整機構を有する昇降部材と、この昇降部材
に支持されるとともに径方向に伸縮自在であり、軸方向
からの押圧力によって拡径して前記受け部材の内周面に
ロックされる円筒状の位置決め固定部材とから構成され
ていることを特徴とする位置決め装置。 - 【請求項3】 前記位置決め固定部材は、外周面に軸方
向に沿って複数のすり割りを有する円筒部と、この円筒
部の両端面に設けられテーパ内周面を有する凹陥部とか
らなり、この凹陥部に前記昇降部材が嵌合されることを
特徴とする請求項2記載の位置決め装置。 - 【請求項4】 前記位置決め固定部材は、外周面に軸方
向に沿って複数のすり割りを有する円筒部と、この円筒
部の両端面に設けられテーパ内周面を有する凹陥部とか
らなり、無負荷状態にあっては前記受け部材に緩嵌合す
ることを特徴とする請求項2記載の位置決め装置。 - 【請求項5】 前記昇降部材は、前記凹陥部に嵌合され
位置決め固定部材に軸方向の押圧力を付与する上下一対
の部材からなり、その端部には昇降部材の軸心に曲率中
心を有する球面に形成されていることを特徴とする請求
項1または2記載の位置決め装置。 - 【請求項6】 被検査体を電気的にテスタにより検査す
る際、プローピングするプローバ本体と、このプローバ
本体に接離可能に設けられ前記テスタから接続されたテ
ストヘッドと、このテストヘッドが前記プローバ本体に
移動した際、少なくとも3箇所で支持し前記プローバ本
体の水平基準面に対して前記テストヘッドを平行状態に
支持する支持機構と、この支持機構のうち少なくとも2
箇所、前記テストヘッドに設けられた係合部材と、この
係合部材に係合した際、仮固定され昇降機構を有する昇
降部材と、この昇降部材に支持されるとともに径方向に
伸縮自在であり、軸方向からの押圧力による昇降調整に
より前記テストヘッドの平行状態を調整する手段とを具
備したことを特徴とする検査装置。 - 【請求項7】 プローバ本体と、このプローバ本体に搭
載されるヘッドプレートと、このヘッドプレートを少な
くとも3箇所で支持し前記プローバ本体の水平基準面に
対して前記ヘッドプレートを平行状態に支持する支持機
構とからなり、 前記支持機構のうち少なくとも2箇所は、前記ヘッドプ
レートに設けられた円筒状の受け部材と、この受け部材
に対応する位置に設けられた昇降部材と、この昇降部材
に支持されるとともに径方向に伸縮自在であり、軸方向
からの押圧力によって拡径して前記受け部材の内周面に
ロックされる円筒状の位置決め固定部材とから構成され
ていることを特徴とする検査装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16971195A JPH0922927A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 位置決め装置および検査装置 |
US08/674,916 US5828225A (en) | 1995-07-05 | 1996-07-03 | Semiconductor wafer probing apparatus |
SG1996010200A SG55211A1 (en) | 1995-07-05 | 1996-07-03 | Testing apparatus |
TW085108090A TW300953B (ja) | 1995-07-05 | 1996-07-04 | |
DE69634185T DE69634185T2 (de) | 1995-07-05 | 1996-07-05 | Testeinrichtung |
KR1019960027246A KR100297359B1 (ko) | 1995-07-05 | 1996-07-05 | 검사장치 |
EP96110892A EP0752588B1 (en) | 1995-07-05 | 1996-07-05 | Testing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16971195A JPH0922927A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 位置決め装置および検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0922927A true JPH0922927A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15891456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16971195A Pending JPH0922927A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 位置決め装置および検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0922927A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7145642B2 (en) | 2002-10-29 | 2006-12-05 | Nec Corporation | Wafer support device and a wafer support method |
US10500570B2 (en) | 2013-12-17 | 2019-12-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | Formed body and method for producing the same, α-olefin dimerization catalyst, and method for producing α-olefin dimer |
JP2021052065A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-01 | 東京エレクトロン株式会社 | 検査装置の制御方法および検査装置 |
CN115791426A (zh) * | 2023-02-07 | 2023-03-14 | 四川炬原玄武岩纤维科技有限公司 | 一种玄武岩纤维复合管压力测试装置及方法 |
-
1995
- 1995-07-05 JP JP16971195A patent/JPH0922927A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7145642B2 (en) | 2002-10-29 | 2006-12-05 | Nec Corporation | Wafer support device and a wafer support method |
US10500570B2 (en) | 2013-12-17 | 2019-12-10 | Mitsui Chemicals, Inc. | Formed body and method for producing the same, α-olefin dimerization catalyst, and method for producing α-olefin dimer |
JP2021052065A (ja) * | 2019-09-24 | 2021-04-01 | 東京エレクトロン株式会社 | 検査装置の制御方法および検査装置 |
CN115791426A (zh) * | 2023-02-07 | 2023-03-14 | 四川炬原玄武岩纤维科技有限公司 | 一种玄武岩纤维复合管压力测试装置及方法 |
CN115791426B (zh) * | 2023-02-07 | 2023-04-11 | 四川炬原玄武岩纤维科技有限公司 | 一种玄武岩纤维复合管压力测试装置及方法 |
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